JPH08546Y2 - 二気筒ロータリー圧縮機 - Google Patents

二気筒ロータリー圧縮機

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JPH08546Y2
JPH08546Y2 JP9613591U JP9613591U JPH08546Y2 JP H08546 Y2 JPH08546 Y2 JP H08546Y2 JP 9613591 U JP9613591 U JP 9613591U JP 9613591 U JP9613591 U JP 9613591U JP H08546 Y2 JPH08546 Y2 JP H08546Y2
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JP
Japan
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middle plate
diameter
rollers
end surface
roller
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JP9613591U
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JPH0547472U (ja
Inventor
昌稔 澤潟
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は冷凍機などに搭載する二
気筒ロータリー圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にこの種の圧縮機は、例えば実開昭
61−41884号公報に開示され、また図3に示すよ
うに、モータの駆動軸AをミドルプレートBに形成した
挿通孔B1に挿通して、該駆動軸Aに一体形成した一対
の偏心部A1・A2を、前記ミドルプレートBを挟んで
対向状に配置されているシリンダC1・C2のローラD
1・D2に挿嵌すると共に、前記各シリンダC1・C2
の上下にフロントヘッドE及びリヤヘッドFを組付ける
ようにしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで以上の二気筒
ロータリー圧縮機では、前記偏心部A1・A2を前記ミ
ドルプレートBを挟んで対向状に配置するためには、前
記挿通孔B1の径を前記偏心部A2の外径よりも大きく
して、一方の偏心部A2が前記挿通孔B1を通過出来る
ようにしなければならず、そのためかかる圧縮機にあっ
ては、ローラD1・D2の前記ミドルプレートBに対向
する端面と該ミドルプレートBとのシール面積を充分確
保することが難しくなり、圧縮機の駆動時、場合によっ
ては該シール部位からの漏れ損失が発生して、圧縮要素
の容積効率の低下を招く不具合がある。
【0004】かかる不具合に対しては、前記挿通孔B1
の径を前記偏心部A2の外径よりも小さくすると共に、
前記ミドルプレートを前記挿通孔B1の部位で二分割し
て、前記偏心部A1・A2を前記挿通孔B1に挿通せず
とも前記ミドルプレートBを前記偏心部A1・A2間に
介装出来るようにする方法も考えられるが、斯くのごと
くミドルプレートBを二分割した場合には、該ミドルプ
レートBの圧縮要素への組付手間を要するのは勿論のこ
と、分割したプレートの接合部分からの冷媒ガスの漏れ
が大きくて、前記の場合と同様、容積効率の低下を招く
問題が生じる。
【0005】本考案は以上の実情に鑑みて開発したもの
であって、目的とするところは、圧縮要素の組付手間や
ローラの大幅な重量増大を招くことなく該ローラとミド
ルプレートとのシール性を充分高めることの出来る二気
筒ロータリー圧縮機を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】しかして本考案は前記目
的を達成するために、フロントヘッド33、リヤヘッド
34、及びローラ35・36を内装する一対のシリンダ
31・32をミドルプレート5を介して積層して圧縮要
素3を形成し、駆動軸4の軸方向に形成する一対の偏心
部41・42を前記ローラ35・36に挿嵌した二気筒
ロータリー圧縮機において、前記ミドルプレート5に形
成した前記駆動軸4の挿通孔51の径を、前記偏心部4
1・42が挿通可能となす径と成すと共に、前記ローラ
35・36のうち少なくとも一方のローラにおける外径
を前記ミドルプレート5に対向する端面側の径が前記フ
ロントヘッド33またはリヤヘッド34に対向する端面
側の径より大径となるように順次大きくすると共に、前
記ローラの大径側端面と前記ミドルプレート5とを対向
させたのである。
【0007】
【作用】本考案によれば、前記ミドルプレート5を一枚
の板材から形成して、該ミドルプレート5に形成する挿
通孔51の径を前記駆動軸4の偏心部41・42が挿通
可能な大きさとするも、ローラの重量を大幅に増大する
ことなく前記ローラ35・36の前記ミドルプレート5
とのシール面積を充分確保して、該ローラ35・36と
ミドルプレート5とのシール部のシール性を高めること
が出来る。
【0008】
【実施例】図1は、縦形二気筒のロータリー圧縮機を示
す要部の縦断面図であり、縦長の密閉ケーシング1内の
底部に油溜部1aを形成すると共に、前記密閉ケーシン
グ1内の上部にモータ2を、また下部に圧縮要素3をそ
れぞれ配設し、該圧縮要素3と前記モータ2とを駆動軸
4を介して連動連結している。
【0009】前記圧縮要素3は、一枚の板体からなるミ
ドルプレート5を介して上下に積層する第1シリンダ3
1及び第2シリンダ32と、これら両シリンダ31・3
2を挾持するフロントヘッド33及びリヤヘッド34と
を備え、前記第1シリンダ31のシリンダ室31aに第
1ローラ35を、また第2シリンダ32のシリンダ室3
2aに第2ローラ36をそれぞれ内装する一方、前記駆
動軸4の下部に第1偏心部41及び第2偏心部42を一
体形成して、該第2偏心部42を、前記ミドルプレート
5に形成した円形の挿通孔51に挿通して、第1、第2
偏心部41・42を前記ミドルプレート5を挟んで上下
に配置し、これら第1偏心部41及び第2偏心部42を
前記各シリンダ31・32のローラ35・36にそれぞ
れ嵌合するようにしている。
【0010】前記ミドルプレート5の挿通孔51の径
は、前記第2偏心部42が通過可能とするために、該第
2偏心部42の外径よりも大径としており、また前記第
1偏心部41と第2偏心部42とは180°位相してい
る。
【0011】尚、前記モ−タ2は、既知のごとく前記密
閉ケーシング1の内壁に固定するステータ21と、この
ステータ21内で回転するロータ22とから成り、該ロ
ータ22に前記駆動軸4を結合している。
【0012】しかして以上の圧縮機において、実施例で
は、前記第1ローラ35の外径を、前記ミドルプレート
5の上面52に対向する下端面35b側の径が前記フロ
ントヘッド33に対向する上端面35a側の径より大径
になるように順次大きくして、該第1ローラ35の大径
側端面、即ち前記下端面35b側の肉厚t1を前記上端
面35a側の肉厚t2よりも厚くし、前記下端面35b
を前記ミドルプレート5の上面52に接触させている。
【0013】また前記第2ローラ36の外径も、前記ミ
ドルプレート5の下面53に対向する上端面36a側の
径が前記リヤヘッド34に対向する下端面36b側の径
より大径となるように順次大きくして、該第2ローラ3
6の大径側端面、即ち前記上端面36a側の肉厚t3を
前記下端面36b側の肉厚t4よりも厚くし、前記上端
面36aを前記ミドルプレート5の下面53に対向させ
て、該上端面36aと下面53との間を潤滑油によりシ
ールするようにしている。
【0014】一方、前記各ローラ35・36を内装する
各シリンダ室31a・32aの内周面31b・32b
を、前記各ローラ35・36の外周面に接触可能とする
テーパ面に形成して、前記ローラ35・36の公転時、
該ローラ35・36の外周面が前記シリンダ室31a・
32aの内周面に摺接するようにしている。
【0015】尚、図示してはいないが、前記各シリンダ
室31a・32aを低圧側と高圧側とに仕切るブレード
の前記各ローラ35・36との対向面も、前記各ローラ
35・36の外周面に接触するテーパ面に形成して、前
記ローラ35・36の公転時、前記ブレードの前記ロー
ラ35・36との対向面がこれらローラ35・36の外
周面に摺接するようにしている。
【0016】斯くして以上の圧縮機にあっては、前述の
ごとく前記各ローラ35・36における前記ミドルプレ
ート5との対向面の肉厚t1・t3を他端側の肉厚t2
・t4よりも厚くしているので、これらローラ35・3
6とミドルプレート5とのシール面積を充分確保して、
前記ローラ35・36とミドルプレート5とのシール部
のシール性能を高めることが出来ながら、しかも該ロー
ラの重量の増大も例えば従来のように該ローラを円筒形
に形成してその肉厚を軸方向全長にわたって厚くする場
合に比較して少なくすることが出来るのであって、従っ
てローラ35・36の重量を大幅に増大することなく圧
縮機の運転時における前記シール部位からの漏れ損失を
少なくして、圧縮要素の容積効率を高めることが出来る
のである。
【0017】尚、以上の実施例では、前記第1、第2ロ
ーラ35・36の両者の外径を、前記ミドルプレート5
に対向する端面側の径が前記フロントヘッド33または
リヤヘッド34に対向する端面側の径より大径となるよ
うに順次大きくしたが、何れか一方のローラのみの外径
を前期のごとく変化を持たせるようにしてもよい。
【0018】また以上の実施例では、縦形二気筒のロー
タリー圧縮機に適用したが、横形二気筒のロータリー圧
縮機に適用することも出来る。
【0019】
【考案の効果】以上の如く本考案は、ミドルプレート5
に形成した挿通孔51の径を、駆動軸4の偏心部41・
42が挿通可能な径とすると共に、シリンダ内に配設す
るローラ35・36のうち少なくとも一方のローラの外
径を前記ミドルプレート5に対向する端面側の径がフロ
ントヘッド33またはリヤヘッド34に対向する端面側
の径より大径になるように順次大きくすると共に、前記
ローラの大径側端面と前記ミドルプレート5とを対向さ
せたことにより、前記ミドルプレート5を一枚の板材か
ら形成して、該ミドルプレート5に形成する挿通孔51
の径を前記駆動軸4の偏心部41・42が挿通可能な大
きさとするも、該ローラ35・36の前記ミドルプレー
ト5とのシール面積を充分確保することが出来、それで
いながらローラ35・36全体を厚くする必要もないの
であって、従って圧縮要素の組付手間の増大並びに前記
ローラの重量の大幅な増大を招くことなく該ローラとミ
ドルプレートとのシール部のシールを確実に行えて、圧
縮要素の容積効率を充分高めることが出来るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかる圧縮機の縦断面図。
【図2】本考案にかかる圧縮機の要部を拡大して示す縦
断面図。
【図3】従来例を示す断面図。
【符号の説明】
3 圧縮要素 31・32 シリンダ 33 フロントヘッド 34 リヤヘッド 35・36 ローラ 4 駆動軸 41・42 偏心部 5 ミドルプレート

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロントヘッド33、リヤヘッド34、
    及びローラ35・36を内装する一対のシリンダ31・
    32をミドルプレート5を介して積層して圧縮要素3を
    形成し、駆動軸4の軸方向に形成する一対の偏心部41
    ・42を前記ローラ35・36に挿嵌した二気筒ロータ
    リー圧縮機において、前記ミドルプレート5に形成した
    前記駆動軸4の挿通孔51の径を、前記偏心部41・4
    2が挿通可能となす径と成すと共に、前記ローラ35・
    36のうち少なくとも一方のローラにおける外径を前記
    ミドルプレート5に対向する端面側の径が前記フロント
    ヘッド33またはリヤヘッド34に対向する端面側の径
    より大径となるように順次大きくすると共に、前記ロー
    ラの大径側端面と前記ミドルプレート5とを対向させて
    いることを特徴とする二気筒ロータリー圧縮機。
JP9613591U 1991-11-22 1991-11-22 二気筒ロータリー圧縮機 Expired - Lifetime JPH08546Y2 (ja)

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JP9613591U JPH08546Y2 (ja) 1991-11-22 1991-11-22 二気筒ロータリー圧縮機

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JP9613591U JPH08546Y2 (ja) 1991-11-22 1991-11-22 二気筒ロータリー圧縮機

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Publication Number Publication Date
JPH0547472U JPH0547472U (ja) 1993-06-25
JPH08546Y2 true JPH08546Y2 (ja) 1996-01-10

Family

ID=14156950

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9613591U Expired - Lifetime JPH08546Y2 (ja) 1991-11-22 1991-11-22 二気筒ロータリー圧縮機

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JP (1) JPH08546Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1182846A (ja) * 1997-09-03 1999-03-26 Showa Alum Corp パイプ接続装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1182846A (ja) * 1997-09-03 1999-03-26 Showa Alum Corp パイプ接続装置

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Publication number Publication date
JPH0547472U (ja) 1993-06-25

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