JPH0118868Y2 - - Google Patents

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JPH0118868Y2
JPH0118868Y2 JP1981149398U JP14939881U JPH0118868Y2 JP H0118868 Y2 JPH0118868 Y2 JP H0118868Y2 JP 1981149398 U JP1981149398 U JP 1981149398U JP 14939881 U JP14939881 U JP 14939881U JP H0118868 Y2 JPH0118868 Y2 JP H0118868Y2
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shaft
side plate
cylindrical
pressure
shaft seal
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JP1981149398U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はベーン圧縮機に関し、さらに詳しくは
ベーン圧縮機の軸部のシール構造に関する。
〔従来の技術〕 特開昭56−92391号公報はベーンを取りつけた
ロータと同一軸線上に回転円筒部を設け、この回
転円筒部をハウジング内壁と微小間〓で対向さ
せ、この回転円筒部とハウジング内壁との係合部
の外側に軸受を配置し、さらにその外側に軸封装
置を配置したベーン圧縮機を開示している。
また、特開昭49−39811号公報も同様にベーン
の外側に軸受を配置し、さらにその外側に軸封装
置を配置したベーン圧縮機を開示している。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ベーン圧縮機においては、ハウジングのサイド
プレートとロータの側面とが摺接する領域等に吸
入圧と吐出圧の中間の圧力が発生することが公知
であり、そのために、軸受室やその外側の軸封室
等が中間圧になる。上記特開昭56−92391号公報
に記載されたベーン圧縮機でも軸受室やその外側
の軸封室が中間圧になるようになつている。この
ため中間圧となつている軸封室に高圧用軸封装置
を用いることが一般的である。しかしながら、高
価な高圧用封装置を用いても、高速回転を長時間
行うと軸封装置が破壊することがある。これを防
止するために、軸封室を低圧の吸入室に連通すれ
ばいいと考えられる。上記特開昭49−39811号公
報は軸受室及びその外側の軸封室に潤滑油を含む
低圧の吸入流体を導くようにしている。そうする
と圧縮機のハウジング内の作動空間の圧力が低圧
の軸受室から漏れやすくなり、圧縮機の容積効率
が5パーセント程低下することが実験的に知られ
ている。
本考案は上記問題点を解決し、容積効率を低下
させずに軸封装置の保護を図り、安価な低圧用軸
封装置の使用を可能とするベーン圧縮機を提供す
ることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するため、本考案のベーン圧
縮機では、ロータの両側に第1の軸シール部を形
成し、さらにこの第1の軸シール部よりフロント
サイド側に第2の軸シール部を形成する。すなわ
ち、本件考案のベーン圧縮機ではライナ内と軸封
装置保持空間との間に第1の軸シール部及び第2
の軸シール部が二重に配設される構造とする。
また、本考案のベーン圧縮機では軸封装置を保
持する空間を圧縮機吸入圧に保持し、かつ第1の
軸シール部と第2の軸シール部とにより区画形成
される空間は軸封装置保持空間内圧力(吸入圧)
とライナ内の吐出圧との中間圧力が保持されるよ
うにする。
〔作用〕
上記構成の採用により、本考案ベーン圧縮機で
は、軸封装置が吸入圧力状態に保持されることに
なり、軸封装置に要求されるシール能力が小さな
ものですむことになる。そのため、本考案圧縮機
では比較的安価な低圧用軸封装置を使用すること
が可能となり、この低圧用軸封装置によつても十
分なシール性能が保持できることになる。しか
も、本考案のベーン圧縮機では吐出圧が発生する
ライナ部位とこの軸封装置保持空間との間には第
1の軸シール部および第2の軸シール部の2つが
二重に存在することとなり、かつこの第1の軸シ
ール部と第2の軸シール部との間に区画形成され
る空間内圧力は中間圧に保持されているため、ラ
イナ内で発生する吐出圧の影響が軸封装置保持空
間に及ぼすことが確実に阻止されることとなる。
〔実施例〕
以下本考案を図面を参照して説明する。
第1図及び第2図は自動車用空調装置に使用さ
れるベーン圧縮機を適用した本考案の第1実施例
を示す図である。ベーン圧縮機では、ロータ1の
半径方向にベーン溝が形成され、このベーン溝内
にベーン2が摺動可動に支持されている。即ち、
ベーン2を支持するために、ロータ1の中心部を
貫通して半径方向に複数のベーン溝が形成され、
このベーン溝内にベーン2が相互に干渉しないよ
うに摺動可能に挿入されている。ロータ1は、環
状のライナ3及びライナ3の両側に配置されるフ
ロントサイドプレート4及びリヤサイドプレート
6によつて形成されるハウジング内に配置され
る。環状のライナ3の内面はロータ1の回転によ
り半径方向に摺動するベーン2の先端を常時案内
規制して、ベーン2とライナ3及びフロントサイ
ドプレート4及びリヤサイドプレート6とで作動
空間V0を形成するようになつている。
ロータ1の内部には空洞部分1aが設けられて
いてロータ内室V3を形成している。第2図に示
されるように、このロータ内室V3は軸孔1bを
通つて穴1cにより軸受部に通じている。
第2図は第1図の線−に沿つた断面図であ
る。ライナ3はその両端側のフロントサイドプレ
ート4及びリヤサイドプレート6並びにフロント
サイドプレート4の外側のカバー8及びリヤサイ
ドプレート6の外側のセパレータ9と共にボルト
10及びナツト12によつて締結されている。
ロータ1には回転軸部18,20が連結され、
回転軸部18はフロントサイドプレート4及びカ
バー8に形成された挿通穴を通つて外部に延長さ
れ、外部の動力源(図示せず)に連結される。回
転軸部18はフロントサイドプレート4の挿通穴
に配置された軸受22によつて支承される。反対
側の回転軸部20はリヤサイドプレート6に形成
された穴に配置された軸受24によつて支承され
る。
回転軸部18は軸受22の両側に段付に形成さ
れた第1の円筒部14及び第2の円筒部15を有
し、反対側の回転軸部20は第1の円筒部16を
有する。フロントサイドプレート4の挿通穴のロ
ータ1に隣接する部分の内壁4aは第1の円筒部
14に対して微小間〓で嵌合されるように形成さ
れており、同様に、フロントサイドプレート4の
挿通穴の外端側の部分の内壁4cも第2の円筒部
15に対して微小間〓で嵌合されるように形成さ
れている。同様に、リヤサイドプレート6の穴の
ロータ1に隣接する部分の内壁6aも第1の円筒
部16に対して微小間〓で嵌合されるように形成
されている。これにより、第1の円筒部14,1
6とこれに対向する内壁4a,6aにより第1の
軸シール部が形成され、また第2の円筒部15と
これに対向する内壁4cにより第1の軸シール部
が形成される。かくして、第1の円筒部14及び
第2の円筒部15とサイドプレート4の挿通穴の
内壁4a,4cとによつて形成される第1、第2
の軸シール部の間に軸受室V1が区画され、この
軸受室V1には前述した軸孔1b及び穴1cを介
してロータ内室V3の中間圧が導かれる。軸受2
4は第1の円筒部16と盲穴壁の間の軸受室V2
内にあり、同様に中間圧が導かれる。第1の円筒
部14,16はその外側の軸部と比べて径が大き
く、ベーン圧縮機の容積効率向上及びロータ1と
サイドプレート4,6との摺動摩擦抵抗減少のた
めに設けられるものである。また、回転軸部18
は第1の円筒部15から外側に部分の径がさらに
小さくなつている。
カバー8の挿通穴には軸封装置26が配置され
る。カバー8は内方に突出する円筒ガイド部8b
を有し、軸封装置26がこの円筒ガイド部8b内
に配置されるとともに、フロントサイドプレート
4の外端面4bがこの円筒ガイド部8bに嵌合さ
れ、カバー8をフロントサイドプレート4に対し
て同一軸線上に位置決めすることができるように
なつている。軸封装置26の内面側とフロントサ
イドプレート4の外面側との間で、カバー8の円
筒ガイド部8b内に軸封室23が形成される。カ
バー8内には円筒ガイド部8bの外側に吸入室2
5が形成されており、軸封室23は円筒ガイド部
8bを貫通して形成された連通孔8aによつて吸
入室25に連通せしめられる。
このような構成とすることにより、作動空間
V0と軸受室V1,V2とは円筒部14,16とこれ
に微小な間〓で対向する内壁4a,6aとの間で
形成される第1の軸シール部によりシールされて
圧縮効率を極めて高く維持される。そして、冷媒
中に混入される潤滑油はロータ内室V3から軸孔
1bを通つて小穴1cに中間圧としてわずかでは
あるが流れる。そこで中間圧流体は第2の円筒部
15とこれに対応する内壁4cとによつて形成さ
れる第2の軸シール部があるために、軸封室23
への流入は極めて少なくなる。尚、第1の軸シー
ル部に対して外側に位置する第2の軸シール部は
その径が小さくなつているので密封圧を高めるこ
とができる。
軸封室23には連通孔8aにより温度の低い低
圧冷媒が導かれているので、軸封室23は低温低
圧となり、軸封装置26の耐久性が著しく向上
し、特殊で高価な軸封装置を使う必要がない。
又、第2の円筒部15とこれに対応する内壁4c
の間〓は、第2の軸シール部が軸受22と非常に
近接しているため、極めて微小とすることがで
き、中間圧となつている軸受室V1から軸封室2
3への漏れは非常に少ない。
第3図は本考案の第2実施例を示し、第2図と
ほぼ同様の構成であるが、第2の円筒部15と関
連する内壁4cの位置が軸受22に関して反対側
になり、円筒ガイド部4b,8bがなく、軸孔1
bが軸受22まで達していない点において異なつ
ている。この例においても軸封室には吸入圧流体
が導かれ、同時に軸受22にもこの吸入圧流体が
通じている。第1の円筒部14と内壁4aとで構
成される第1の軸シール部と、この第1の軸シー
ル部よりも外側の第2の円筒部15と内壁4cと
で構成される第2の軸シール部との間には、第1
実施例の軸受空間と同様な中間圧の空間V1が形
成される。空間V1が中間圧になる理由は、この
空間が第1の軸シール部を介して全領域でハウジ
ング内の作動空間V0とに接しており、作動空間
V0の吐出圧と吸入圧とを同時にうけるためであ
る。実施例においては空間V1は穴1c、軸孔1
bを通つてロータ内室V3に通じている。
〔考案の効果〕
以上のように、本考案は軸封装置に吸入圧流体
を導いているので、軸封装置は低温低圧となり、
安価な低圧用軸封装置を使用することが可能であ
り、長時間使用しても破壊等の異状は発生せず、
耐久性を著しく向上させるという効果がある。ま
た、この軸封装置とハウジングの作動空間との間
に第1及び第2の軸シール部との間に空間を形成
して、この空間を吸入圧と吐出圧との中間圧に保
持したので軸封装置を吸入圧としても圧縮機の容
積効率の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案によるベーン圧縮機の第1実施
例の横断面図、第2図は第1図の線−に沿つ
た縦断面図、第3図は第2実施例の縦断面図であ
る。 1……ロータ、2……ベーン、3……ライナ、
4,6……サイドプレート、8……カバー、1
4,15,16……円筒シール部、4a,4c,
6a……内壁、22,24……軸受、26……軸
封装置。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 筒状のライナ3と、 この筒状のライナ3の両端面に配設されるフロ
    ントサイドプレート4及びリアサイドプレート6
    と、 前記フロントサイドプレート4の外方に配設さ
    れるカバー部材8と、 前記ライナ3内に回転自在に配設されたロータ
    1と、 このロータ3と一体回転する軸部18,20と、 前記ロータ3に形成されたベーン溝内摺動可能
    に配設されたベーン2と、 前記フロントサイドプレート4及びリアサイド
    プレート6に保持され前記軸部18,20を回転自在
    に支持する軸受22,24と、 前記カバー8に保持され前記カバー8と前記軸
    部との間の流体の漏洩を防ぐ軸封装置26とを備
    え、 前記ロータ1の両側に第1の円筒部14,16
    を配設すると共に、前記フロントサイドプレート
    4及びリアサイドプレート6にこの第1の円筒部
    14,16と微小間〓を介して対向する内壁4
    a,6aを形成し、この内壁4a,6aと前記第
    1の円筒部14,16とで第1の軸シール部を形
    成し、 かつ前記軸部のうち前記軸封装置26対向部位
    と前記第1の円筒部14との間の部位に第2の円
    筒部15を設けると共に、前記フロントサイドプ
    レート4にこの第2の円筒部15と微小間〓を介
    して対向する内壁4cを形成し、この内壁4cと
    前記第2の円筒部15とで第2の軸シール部を形
    成し、 さらに、前記軸封装置26を保持する空間は吸
    入圧に保持し、前記第1の軸シール部と前記第2
    の軸シール部との間の空間は前記軸封装置を保持
    する空間の圧力と前記ライナ内の吐出圧との中間
    圧に保持することを特徴とするベーン圧縮機。
JP14939881U 1981-10-09 1981-10-09 回転圧縮機 Granted JPS5853878U (ja)

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JP14939881U JPS5853878U (ja) 1981-10-09 1981-10-09 回転圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

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JP14939881U JPS5853878U (ja) 1981-10-09 1981-10-09 回転圧縮機

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Publication Number Publication Date
JPS5853878U JPS5853878U (ja) 1983-04-12
JPH0118868Y2 true JPH0118868Y2 (ja) 1989-06-01

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ID=29942168

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JP14939881U Granted JPS5853878U (ja) 1981-10-09 1981-10-09 回転圧縮機

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JP (1) JPS5853878U (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4939811A (ja) * 1972-08-25 1974-04-13
JPS5053909A (ja) * 1973-09-03 1975-05-13
JPS5692391A (en) * 1979-12-26 1981-07-27 Nippon Soken Inc Rotary compressor

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4939811A (ja) * 1972-08-25 1974-04-13
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JPS5692391A (en) * 1979-12-26 1981-07-27 Nippon Soken Inc Rotary compressor

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JPS5853878U (ja) 1983-04-12

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