JPH0227196Y2 - - Google Patents

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JPH0227196Y2
JPH0227196Y2 JP131885U JP131885U JPH0227196Y2 JP H0227196 Y2 JPH0227196 Y2 JP H0227196Y2 JP 131885 U JP131885 U JP 131885U JP 131885 U JP131885 U JP 131885U JP H0227196 Y2 JPH0227196 Y2 JP H0227196Y2
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gear
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、灯油などの低粘度流体を高圧で送
り出すのに使用する低粘度流体用高圧歯車ポンプ
に関する。
〔従来の技術〕
常温において粘度が1センチポイズ程度の灯油
などの低粘度流体を、たとえば70Kg/cm2Gといつ
た高圧に加圧して送り出すのに用いられる歯車ポ
ンプにおいては、内部漏れを少なくして容積効率
を高めるための種々の工夫がなされている。特
に、高圧になると歯車側面の隙間からの漏れが増
大し、容積効率が低下するので、これを防ぐため
歯車の側面に側板を当接させて配設することが一
般に行なわれている。この種の側板には、主動歯
車と一体の主動軸(駆動軸)、従動歯車と一体の
従動軸がそれぞれ自由に回転し得るように貫通孔
を設け、その側板が収容される歯車室の形状に合
わせて眼鏡状に仕上げた一体形のものと、前記と
同様に貫通孔を有し、円板の外周の一部を切り欠
いて平面部が形成された一対のものを、その平面
部を対向させて眼鏡状に組み合わせ、歯車室に収
めるようにした分割形のものとがある。
このうち一体形の側板は、第5図に示すように
合せ部なく、この点で分割形の側板に比べて有利
であるといえるが、他方、外周部の隙間をできる
だけ少なくするためには困難な工作を必要とし、
また組立時に隙間を調整する等、製作上の面倒さ
がある。これに対して分割形の側板は、加工が比
較的容易であるが、他方、合せ部からの漏れが問
題となる。
従来、一体形の側板、分割形の側板のいずれに
おいても、その曲面外周部と歯車室内壁面との間
に生じる隙間に関しては、第4図に拡大断面図を
示すように、側板1の曲面外周部6に断面形状が
角形の収容溝2を外周全長にわたつて穿設し、こ
の収容溝2に断面コの字形のシール部材3を、そ
の3面のうちの各面が歯車室内壁面4及び収容溝
2の両側壁面にそれぞれにおいて密接するように
収容し、そのシール部材3によつてシールしてい
る。すなわち、側板1に収容溝2とポンプの吐出
圧側とを連通させる吐出圧力導入路5を形成し、
この導入路5を介して吐出圧力を、収容溝2に収
容されたシール部材3の凹陥部側に導入し、この
圧力によつてシール部材3の3面を歯車室内壁面
4及び収容溝2の両側壁面に押し付け、側板1か
らの内部漏れを防止するようにしている。第5図
に第4図のV−V面を部分的に断面で示す側板
(一体形)部分を歯車方向から見た図を示す。
〔考案が解決しようとする問題点〕
分割形の側板において、その曲面外周部と歯車
室内壁面との間の隙間からの圧油の漏れは上記シ
ール部材3によつて防止することができるが、一
対の側板の平面合せ部間に生じる隙間からの漏れ
は、これを防止することができな。この隙間は、
平面合せ部の切欠き程度やその平面度等における
製作誤差、あるいはケーシングに形成された眼鏡
状の側板収容部における2つの円の中心間距離に
おける製作誤差によつて生じる。ここでポンプの
容積効率は、一対の側板における平面合せ部間の
隙間が小さい程高い値を示す。従つて容積効率を
高めるためには平面合せ部隙間を可及的に小さく
する必要がある。しかしながら製作の精度を上げ
るにしても、歯車室内壁の加工及び一対の側板の
加工において現在の製作方法では限界があり、合
せ平面部からの漏れによる容積効率の低下は、あ
る程度まで已むを得ず、この点で問題があつた。
この考案は、分割形の側板を用いた高圧歯車ポ
ンプにおける上記問題点を解決し、容積効率の優
れた歯車ポンプを提供しよとしてなされたもので
ある。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案においては、上記課題を解決するため
の技術的手段として、側板の曲面外周部のほか、
平面合せ部にも収容溝を長手方向に穿設し、その
収容溝にポンプの吐出側の圧力を受けて拡張しよ
うとするシール部材を収容するようにした。すな
わち、この考案に係る低粘度流体用高圧歯車ポン
プは、ケーシング内部に形成された歯車室に、互
いに噛み合つて回転する一対の歯車を収容すると
ともに、円板状で外周の一部に平面合せ部を有す
る各一対の側板を、その平面合せ部を対向させて
それぞれ眼鏡状に組み合わせ、前記一対の歯車の
各側面に当接するように配設し、前記各側板に
は、その曲面外周部の全長にわたつて1条の収容
溝を穿設し、この収容溝に3面が歯車室内壁面及
び収容溝両側壁面にそれぞれにおいて密接する断
面コの字形のシール部材を収容するとともに、収
容溝に吐出圧側とを連通する吐出圧力導入路を形
成してなる低粘度流体用高圧歯車ポンプにおい
て、前記各側板に、その平面合せ部の長手方向に
収容溝を穿設し、この収容溝に、前記歯車の噛み
合い部の低圧側と流路的に遮断され、高圧側と流
路的に連絡しその吐出圧力を受けて拡張するシー
ル部材を収容したことを特徴とする。
側板の平面合せ部に穿設される収容溝、並びに
その収容溝に収容されるシール部材の各形状は、
曲面外周部におけるそれらの形状と同様にしても
よいし、全く別の形状としてもよい。
〔作用〕
この考案に係る低粘度流体用高圧歯車ポンプに
おいては、側板の曲面外周部のほか、平面合せ部
にも収容溝が穿設され、その収容溝には歯車噛み
合い部の高圧側と流路連絡しその吐出圧力を受け
て拡張するシール部材が収容されているので、ポ
ンプが作動して吐出圧が高くなると、圧油がシー
ル部材内方側に侵入し、その圧力を受けてシール
部材が外方に拡張しようとする。このシール部材
の拡張によつて、一対の側板における平面合せ部
間の隙間がシールされることとなる。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながらこの考案の実施例に
ついて説明する。
第1図は、この考案の1実施例である低粘度流
体用高圧歯車ポンプの縦断面図、第2図は、第1
図の−断面を矢印方向に見た側板部分を示す
正面図である。図において、主動軸(駆動軸)1
1と一体の主動歯車12が従動軸13と一体の従
動歯車14と噛み合わされてケーシング15内部
に形成された歯車室16に収容されている。主動
歯車12及び従動歯車14の両側面には側板1が
当接され、歯車側面からの圧油の漏れを防ぐよう
にしている。側板1は円板状であり、その外周の
一部が切り欠かれて平面合せ部7が形成され、そ
の平面合せ部7を対向させ、かつ曲面外周部6を
歯車室内壁面4に近接させて一対の側板1が上下
に配設されている。この側板1には貫通孔17が
中央部に穿設されており、主動軸11及び従動軸
13はその貫通孔17を貫通して軸受18によつ
て回転自在に支承されている。また側板1には、
その曲面外周部6の全長にわたつて第4図に示す
ような収容溝2が穿設されており、この収容溝2
に断面コの字形のシール部材3が収容され、その
うちの3面の各面が歯車室内壁面4及び収容溝2
の両側壁面にそれぞれにおいて密接している。そ
して収容溝2のシール部材3凹陥部側にはポンプ
の吐出圧力を導入する吐出圧力導入路5が連通し
ている。
以上の構成は従来の歯車ポンプと共通している
が、この考案に係る歯車ポンプは、側板1の曲面
外周部6のほか、第3図及び第6図に示すように
平面合せ部7にもその長手方向に収容溝8が穿設
され、その収容溝8にシール部材が収容されてい
る。第3図及び第6図は、第5図と同様に側板1
の周縁部のみを部分的に断面で示した、側板1を
歯車方向から見た図である。収容溝並びにシール
部材の形状及びシール機構は、第1図〜第3図に
第1の実施例として示したように、側板1の曲面
外周部6におけるそれらの形状と同様とし、同様
のシール方法によつて平面合せ部7間の隙間をシ
ールするようにすればよい。この場合には、側板
1の曲面外周部6及び平面合せ部7にそれぞれ穿
設される収容溝2,8を連接し、かつその収容溝
2,8に収容されるシール部材3,9を接続して
無端状にするとよい。
また第6図及び第7図に第2の実施例として示
したように、平面合せ部7の場合について特有の
形状のものを考案してもよい。ここで第7図は、
第6図に示す一対の側板1を図中右側、すなわち
ポンプの高圧側(吐出側)から見た拡大部分側面
図である。この実施例においては、側板1の平面
合せ部7にそれぞれ断面形状が半円状の収容溝8
を穿設し、それら一対の収容溝8が組み合わさつ
て平面合せ部7の合せ面に形成される円筒状孔部
に、歯車の噛み合い部の低圧側(吸込側)が閉塞
され、高圧側が開口された有底のパイプ状シール
部材10を嵌挿する。
上記のような構成を有する歯車ポンプにおい
て、駆動源(図示せず)によつて主動軸11が回
転させられ、主動歯車12及びその主動歯車12
に噛み合つた従動歯車14が回転し、灯油などの
作動流体を吸込口(低圧側)から吸い込み、それ
を加圧して吐出口(高圧側)から吐出するとき、
吐出側の圧油が吐出圧力導入路5を通つて収容溝
2内に侵入し、その圧力によつてシール部材3の
3面をそれぞれ歯車室内壁面4及び収容溝2の両
側壁面に押し付け、側板1の曲面外周部6と歯車
室内壁面4との間のシールが行なわれる。それと
ともに、同じく吐出側の圧力を受けて、平面合せ
部7の収容溝8に収容されたシール部材9(また
はシール部材10)が外方へ拡張し、これによつ
て平面合せ部7間の隙間がシールされることとな
る。
尚、以上の説明では、歯車と軸受との間に可動
側板を介挿した形式の歯車ポンプについて説明し
たが、この考案は側板が軸受部材と一体になつて
両者を兼ねる形式の歯車ポンプについても適用し
得るものである。
またこの考案に係る歯車ポンプは、作動油の吸
込側と吐出側とを逆にし、吸込側から高圧の作動
油を押し込むことによつて一対の歯車を回転さ
せ、主動歯車と一体となつた主動軸を介して回転
力を取り出す油圧モータとしても使用し得ること
は言までもない。
〔効果〕
この考案は、以上説明したような構成を有する
ので、この考案に係る分割形の側板を用いた低粘
度流体用高圧歯車ポンプにおいては、側板の平面
合せ部間に隙間が生じてもその隙間はシール部材
によつて完全にシールされるので、一体形の側板
を用いた歯車ポンプにおけるような製作上の煩わ
しさを伴わずに、容積効率を高めることができ
る。また一対の側板を組み合わせて歯車室に収容
た場合に生じる平面合せ部間の隙間にある程度の
ばらつきがあつても、その隙間の大きさに応じて
シール部材が拡張することになり、いずれにして
も隙間はシールされるので、側板の製作公差を現
行のもの以上に大きくとることができる。尚、側
板の平面合せ部におけるシールは完全になされる
ので、歯車軸部分における漏れさえ止めることが
できれば、歯車部と軸受部とを完全に絶縁するこ
とができ、軸受液として移送液とは異なつた種類
の液を使用することができることとなる。
この考案は、以上のように性能の面でも優れ、
その他の利点も大きい低粘度流体用高圧歯車ポン
プを提供し得たものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案の1実施例である低粘度流
体用高圧歯車ポンプの縦断面図、第2図は、第1
図の−断面を矢印方向に見た側板部分を示す
正面図、第3図は、側板の周縁部のみを部分的に
第4図の−断面で示した、側板を歯車方向か
ら見た図、第4図は、側板の曲面外周部付近を拡
大して示す縦断面図であり、第5図は、第4図の
−面を部分的に断面で示す、一体形側板を歯
車方向から見た図である。また第6図は、この考
案の別の実施例を示し、第3図と同様に側板を歯
車方向から見た図、第7図は、第6図に示した側
板の拡大部分右側面図である。 1……側板、2……収容溝、3……シール部
材、4……歯車室内壁面、5……吐出圧力導入
路、6……曲面外周部、7……平面合せ部、8…
…収容溝、9,10……シール部材、11……主
動軸(駆動軸)、12……主動歯車、13……従
動軸、14……従動歯車、15……ケーシング、
16……歯車室。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 ケーシング内部に形成された歯車室に、互い
    に噛み合つて回転する一対の歯車を収容すると
    ともに、円板状で外周の一部に平面合せ部を有
    する各一対の側板を、その平面合せ部を対向さ
    せてそれぞれ眼鏡状に組み合わせ、前記一対の
    歯車の各側面に当接するように配設し、前記各
    側板には、その曲面外周部の全長にわたつて1
    条の収容溝を穿設し、この収容溝に3面が歯車
    室内壁面及び収容溝両側壁面にそれぞれにおい
    て密接する断面コの字形のシール部材を収容す
    るとともに、収容溝と吐出圧側とを連通する吐
    出圧力導入路を形成してなる低粘度流体用高圧
    歯車ポンプにおいて、前記各側板に、その平面
    合せ部の長手方向に収容溝を穿設し、この収容
    溝に、前記歯車の噛み合い部の低圧側と流路的
    に遮断され、高圧側と流路的に連絡しその吐出
    圧力を受けて拡張するシール部材を収容したこ
    とを特徴とする低粘度流体用高圧歯車ポンプ。 2 側板の曲面外周部及び平面合せ部にそれぞれ
    穿設される収容溝を連設し、かつその収容溝に
    無端状の断面コの字形のシール部材を収容して
    なる実用新案登録請求の範囲第1項記載の低粘
    度流体用高圧歯車ポンプ。 3 側板の平面合せ部に穿設される収容溝をその
    断面形状が半円状とし、かつ一対の側板が組み
    合わさつてその合せ部に形成される円筒状収容
    溝に、歯車の噛み合い部の低圧側が閉塞された
    有底のパイプ状のシール部材を収容してなる実
    用新案登録請求の範囲第1項記載の低粘度流体
    用高圧歯車ポンプ。
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JPS61118978U JPS61118978U (ja) 1986-07-26
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