JPH0547392Y2 - - Google Patents

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JPH0547392Y2
JPH0547392Y2 JP3743789U JP3743789U JPH0547392Y2 JP H0547392 Y2 JPH0547392 Y2 JP H0547392Y2 JP 3743789 U JP3743789 U JP 3743789U JP 3743789 U JP3743789 U JP 3743789U JP H0547392 Y2 JPH0547392 Y2 JP H0547392Y2
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JP
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sector mirror
mirror
sector
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rotating shaft
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【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 この考案は、例えば分光光度計等に使用される
セクターミラーの保持機構に関する。
(ロ) 従来の技術 一般に、タブルビームの分光光度計では、光束
を試料側(測定光)と対照側(参照光)に分ける
ために、2つの方法が用いられている。1つは、
ハーフミラーを使用して光束を2つに分け、チヨ
ツパで片方づつ遮る方式と、他の1つはセクター
ミラーを使用し、このセクターミラーを回転させ
ることで光束を2つに分ける(セクターに当たら
ずに通過するものと、セクターによる反射光との
2つに分ける)方式である。前者(ハーフミラー
方式)は、光量を半分無駄にする欠点があり、よ
り多い光量を得るためには後者(セクターミラー
方式)が優れている。このセクターミラー方式を
採用した場合、セクターミラーが回転軸に対し垂
直面内で回転することが必要となる。例えば、回
転するセクターミラーが回転軸に対する垂直面か
ら「ずれ」た場合、サンプル上での光束の位置、
及び検出器上での光束の位置の「ずれ」、つまり
「振れ」となる。検出器上での光束の「振れ」は、
検出器の感度むら(ローカリテイ)の影響を受け
る原因となり、測定の安定性、精度に問題が生じ
る。
従つて、セクターミラー方式を採用する場合に
は、セクターミラーが回転軸に対して直角となる
ような保持機構が必要である。
そこで、従来は第4図及び第5図に示すような
保持機構によりセクターミラーの垂直状態を保持
するようにしている。この保持機構は、回転軸4
1を貫通固定する軸受け体42と、セクターミラ
ー43を固定するホルダ44とからなる。ホルダ
44と軸受け体42は、ホルダ44を外方向へ附
勢する板バネ45を介して対向し、ホルダー44
側から軸受け体42に対し複数の調整用ビス46
にて止着されている。
この保持機構によれば、複数の調整用ビス44
のネジ込み深さを調整することで、セクターミラ
ー43を回転軸41に対し直角となるように設定
している。
(ハ) 考案が解決しようとする課題 上記、従来のセクターミラー保持機構では、軸
受け体とホルダとを調整用ビスにて止着し、且つ
この調整用ビスのネジ込み深さでセクターミラー
の垂直状態を設定する方式である。従つて、角度
調整構造が複雑であり、調整作業が困難な許かり
でなく部品点数が多く高価となる不利がある。
この考案は、以上のような課題を解消させ、構
造が簡単で回転軸に対する角度調整作業が不用な
セクターミラーの保持機構を提供することを目的
とする。
(ニ) 課題を解決するための手段及び作用 この目的を達成させるために、この考案のセク
ターミラーの保持機構では、次のような構成とし
ている。
セクターミラーの保持機構は、セクターミラー
と、このセクターミラーを保持する柔軟な筒状保
持部材と、この筒状保持部材に挿入固定される回
転軸とから成り、前記セクターミラーは上記回転
軸に対し角度の自由度を持つように上記筒状保持
部材の外周に嵌着保持したことを特徴している。
このような構成を有するセクターミラーの保持
機構では、セクターミラーは柔軟な筒状保持部材
の外周に嵌着保持され、且つ回転軸に対し角度自
由に保持されている。いま、回転軸を高速回転
(例えば1800rpm)させる時、筒状保持部材及び
セクターミラーも同様に高速回転する。これによ
り、回転軸に対して角度の自由度を持つセクター
ミラーは、高速回転するそれ自身の遠心力による
ジヤイロ効果により、回転軸に対する角度方向の
自由度が拘束され、回転軸に対し直角な平面内で
回転することとなる。また、筒状保持部材は、例
えば柔軟なゴム資材により成形されているため、
回転軸の多少の曲がりを吸収する。従つて、セク
ターミラーは回転軸の曲がりの影響を受けること
がなく、回転軸に対し直角な平面を保持して回転
する。
従つて、回転軸に対しセクターミラーを直角に
保持するための角度調整が不用、つまり従来のよ
うな複雑な角度調整機構が不用となり、構成簡易
で安価な保持機構を提供し得る。
(ホ) 実施例 第1図は、この考案に係るセクターミラーの保
持機構の具体的な一実施例を示す断面図である。
保持機構は、セクターミラー1と、このセクタ
ーミラー1を嵌着保持するホルダー2と、このホ
ルダ2に挿通固定される回転軸3とから成る。
ホルダー2は、第3図で示すように、ゴム材等
の柔軟な資材にて円筒体21に形成され、この円
筒体21の長さ中央に一定幅深さの嵌着用溝22
を周設している。また、円筒体21の外周適所
(実施例では頂部)には円筒体21長さと同一長
さで、且つ一定幅・厚みを有する平板状キー部2
3を突設している。
上記回転軸3は、柔軟な筒状保持部材2の貫通
孔24に挿通され、ピン25にて筒状保持部材2
と一体に止着されている。
前記セクターミラー1は、第2図で示すように
平板状で、中央部に円板状取付部11を備え、こ
の取付部11の両側(対向両側)に平面形状がお
おぎ状(扇子状)のミラー部12,12を突設し
て構成している。また、円板状取付部11の面内
には、上記筒状保持部材2の断面形状に相似形な
取付用孔部13を開口している。この取付用孔部
13は、上記円筒体21の外径より僅かに小径
(嵌着用溝部22径にほぼ等しい径)で、且つ平
板状キー部23に対応するキー溝部13aを備え
た円形状に設定している。
セクターミラー1を柔軟な筒状保持部材2に嵌
着する時は、取付用孔部13を筒状保持部材2の
一端側から嵌合させる。筒状保持部材(円筒体2
1)の2の外径は取付用孔部(円形部)13より
大径であるが、資材の柔軟性により縮小可能であ
り、嵌着用溝部22にまで押し込むことが出来る
(第1図参照)。この状態において、キー溝部13
aが平板状キー部23に嵌合し、セクターミラー
1が筒状保持部材2に保持される。セクターミラ
ー1が嵌着用溝部22に嵌着することで、この溝
部22がセクターミラー1のスラスト方向の移動
を阻止する。また、平板状キー部23がキー溝部
13aに嵌着することで、セクターミラー1のラ
ジアル方向の移動を阻止するように設定してあ
る。
このような構成を有するセクターミラーの保持
機構では、セクターミラー1は柔軟な筒状保持部
材(嵌着用溝部22)2の外周に嵌着保持されて
いる。つまり、セクターミラー1は単に嵌着用溝
部22に嵌合しているだけであるから、回転軸3
に対し角度自由に保持されている。いま、回転軸
3を高速回転(例えば1800rpm)させる時、筒状
保持部材2及びセクターミラー1も同様に高速回
転する。これにより、回転軸3に対して角度の自
由度を持つセクターミラー1は、高速回転するそ
れ自身の遠心力によるジヤイロ効果により、回転
軸3に対する角度方向の自由度が拘束され、回転
軸3に対し直角な平面内で回転する。また、筒状
保持部材2は柔軟なゴム資材により成形されてい
るため、回転軸3の多少の曲がりを吸収するた
め、セクターミラー1は回転軸3の曲がりによる
影響を受けず、回転軸3に対し直角状に保持され
回転する。
従つて、回転軸3に対しセクターミラー1を直
角に保持するための角度調整が不用、つまり複雑
な角度調整機構が不用となり、部品点数が少なく
簡易で安価な保持機構を提供し得る。
尚、実施例では筒状保持部材2をゴム材等の柔
軟な資材で形成した例を示したが、実施に際して
は金属材による保持部材2であつても良い。金属
材による保持部材(ホルダー)2の場合は、部品
点数を増加することで、セクターミラー1を回転
軸3に対し角度自由に保持することが可能であ
る。
(ヘ) 考案の効果 この考案では、以上のように、回転軸を固定す
る柔軟な円筒状保持部材の外周に、セクターミラ
ーを回転軸に対し角度自由に嵌着保持させること
としたから、セクターミラーが高速回転すること
で、それ自身の遠心力によるジヤイロ効果で、回
転軸に対する角度自由が拘束され、且つ回転軸に
対し直角な平面内でセクターミラーが回転する。
従つて、従来のような複雑な角度調整機構が不用
であり、困難な角度調整作業も解消され、部品点
数少なく構成簡易で且つ安価な保持機構を提供し
得る等、考案目的を達成した優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例セクターミラーの保持機構を
示す断面図、第2図は、実施例セクターミラーの
保持機構を示す正面図、第3図は、保持部材を示
す斜視図、第4図は、従来のセクターミラーの保
持機構を示す断面図、第5図は、従来のセクター
ミラーの保持機構のセクターミラーを示す斜視図
である。 1……セクターミラー、2……保持部材、3…
…回転軸、13……取付用孔部、22……嵌着用
溝部、23……平板状キー部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. セクターミラーと、このセクターミラーを保持
    する柔軟な筒状保持部材と、この筒状保持部材に
    挿入固定される回転軸とから成り、前記セクター
    ミラーは上記回転軸に対し角度の自由度を持つよ
    うに上記筒状保持部材の外周に嵌着保持されたこ
    とを特徴とするセクターミラーの保持機構。
JP3743789U 1989-03-30 1989-03-30 Expired - Lifetime JPH0547392Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3743789U JPH0547392Y2 (ja) 1989-03-30 1989-03-30

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3743789U JPH0547392Y2 (ja) 1989-03-30 1989-03-30

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Publication Number Publication Date
JPH02128928U JPH02128928U (ja) 1990-10-24
JPH0547392Y2 true JPH0547392Y2 (ja) 1993-12-14

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ID=31544544

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3743789U Expired - Lifetime JPH0547392Y2 (ja) 1989-03-30 1989-03-30

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JP5533793B2 (ja) * 2011-06-21 2014-06-25 株式会社島津製作所 セクターミラー

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JPH02128928U (ja) 1990-10-24

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