JPH0546517Y2 - - Google Patents

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JPH0546517Y2
JPH0546517Y2 JP1987083660U JP8366087U JPH0546517Y2 JP H0546517 Y2 JPH0546517 Y2 JP H0546517Y2 JP 1987083660 U JP1987083660 U JP 1987083660U JP 8366087 U JP8366087 U JP 8366087U JP H0546517 Y2 JPH0546517 Y2 JP H0546517Y2
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seat
seat cushion
cover
link bracket
adjusted
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) 本考案は、フロントシート装置に係り、特にリ
フタ機構を構成するリンクブラケツトによるリヤ
席乗員の足部挟み込み事故緩和構造の改良に関す
る。
(従来の技術) たとえば高級乗用自動車には、第1図に示すよ
うなフロントシート装置Sが装備される。これは
シートクツシヨン1とシートバツク2とから構成
され、上記シートクツシヨン1の一側部には操作
部3が設けられる。すなわちこの種フロントシー
ト装置Sは、乗員の体形に応じて、より良い姿勢
で楽に着席でき、長時間のドライビングにも疲労
が出ないよう調整機構が備えられていて、上記操
作部3はその調整機構を操作するためのものであ
る。4は上記シートバツクの姿勢角度を調整可能
としたリグライニング機構を操作するためのリグ
ライニングアジヤスタレバーであり、5は全体的
に前後方向に位置調整を可能としたスライド機構
を操作するためのシートスライドアジヤスタレバ
ーであり、6はシート装置S全体を上下動して高
さ位置を調整可能としたリフタ機構を操作するた
めのハイトアジヤスタレバーである。
上記リグライニング機構およびスライド機構と
もに、高級乗用自動車に限らず一般自動車に採用
されている既存のものであるが、上記リフタ機構
は高級乗用自動車のみに採用されていて、いわば
新規開発のものである。
つぎに、第5図および第6図にもとづいてリフ
タ機構7を説明する。上記ハイトアジヤスタレバ
ー6は、連結ロツド8の一端部に嵌着されてい
て、この連結ロツド8は上記シートクツシヨン1
の底面と所定間隔を存するとともに幅方向に亘つ
て延出し、その両端部を軸受9,9にて回転自在
に枢支される。上記連結ロツド8の各軸受部近傍
には、一対の主動カム10,10が嵌着される。
各主動カム10,10はシートクツシヨン1の前
部側の底面両側端に位置することになる。さら
に、主動カム10,10には第1の従動カム1
1,11の一端部が回動自在に連結される。これ
ら第1の従動カム11,11の他端部はシートク
ツシヨン1の底面を構成するクツシヨンパン1a
に連結される。上記主動カム10,10と離間対
向する位置、すなわちシートクツシヨン1の後部
側の底面両側部には、第2の従動カム12,12
が回転自在に配設される。これら第2の従動カム
12,12は略く字状に形成されていて、その一
端部は上記クツシヨンパン1aの後部に連結され
ている。第2の従動カム12,12の他端部と上
記主動カム10,10との間には、リンクブラケ
ツト13,13が連結されてなる。
しかして、上記ハイトアジヤスタレバー6を図
中矢印方向である持上げる方向に回動操作するこ
とにより、連結ロツド8とともに主動カム10,
10が回動する。これにともない、第1の従動カ
ム11,11が回動してクツシヨンパン1aの前
部を押し上げ、またリンクブラケツト13,13
が前方にスイングして第2の従動カム12,12
を回動せしめ、これらカム12,12はクツシヨ
ンパン1aの後部を押し上げる。よつて、シート
クツシヨン1は上昇し、一体にシートバツク2も
上昇してフロントシート装置S全体を高くする調
整ができる。下降せしめる場合には、ハイトアジ
ヤスタレバー6を逆方向に回動操作すればよい。
ところで、このようなリフタ機構7において
は、リンクブラケツト13をはじめ他の構成部品
がシートクツシヨン1の底面から突出している。
特に、リンクブラケツト13はシート装置Sに対
する上下位置調整動作にともなつて前後方向にス
イングする。すなわち、前後方向に移動するとと
もに、上下方向にも変位する。これは上記第1、
第2の従動カム11,12を連結し、かつこれら
が円滑な回動をなすために必要な動作である。
一方、フロントシート装置Sの後部には、当
然、リヤシート装置が配設されていて、ここに乗
員が着席する。高級乗用自動車といえども、リヤ
シート装置とフロントシート装置Sとの間隔は比
較的狭く、リヤシート装置に着席した乗員がフロ
ントシート装置Sの直下部にまで足部Mを伸ばす
ことが多い。しかもこの乗員にとつては上記リフ
タ機構7が見えないので、特にリンクブラケツト
13後端部および第2の従動カム12の直下部に
足部Mを差入れる場合がある。この状態のままリ
フタ機構7を作動させると、上記リンクブラケツ
ト13は前後方向に移動し、かつ第2の従動カム
12とともに上下方向にも回動して、フロア面F
との間に足部Mを挟み込む。リンクブラケツト1
3および第2の従動カム12はともに金属板材で
あるから、これらに挟み込まれれば当然、痛みを
感じる。
リフタ機構7を備える以上、上記リンクブラケ
ツト13は必要であり、またこれらをシートクツ
シヨン1の底面以外の場所に移動変更すること
は、スペース的に不可能である。そこで従来、シ
ートクツシヨン1の底面にカバーを取付け、各カ
ム10,11,12およびリンクブラケツト13
を被包して挟み込み事故の防止をなしていた。上
記カバーは、誤つて足部Mを衝突させても痛みの
ないよう、硬質の合成樹脂材から構成される。
しかしながらカバーは、その効果がある反面、
リンクブラケツト13に密着して被包するのでは
なく、これらの移動スペースを充分に確保する必
要があり、よつて大型化するからシート装置Sか
らはみ出て外観を損うという不具合があり、また
これを新たに製作しなければならずコストに悪影
響がある。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案は、上述したようなリフタ機構を構成す
るリンクブラケツトによるリヤ席乗員の足部に対
する挟み込み事故を、外観を損なうことなく、比
較的簡単な構成で緩和することができるフロント
シート装置を提供することを目的とする。
〔考案の構成〕
(問題点を解決するための手段) すなわち本考案は、シートクツシヨンとシート
バツクとからなり、上記シートバツクの姿勢角度
を調整可能としたリグライニング機構、全体的に
前後方向に位置調整を可能としたスライド機構お
よび少なくとも上記シートクツシヨンの上下位置
を調整可能としたリフタ機構とを備えたものにお
いて、上記リフタ機構は、シートクツシヨンの下
面に沿つて設けられ上下位置調整動作にともなつ
て上下動するリンクブラケツトを有し、このリン
クブラケツトをシートクツシヨンより出した共生
地によるカバーもしくはカーペツトの一部による
カバーで被包したことを特徴とするフロントシー
ト装置である。
(作用) このような構成によれば、シートクツシヨンよ
り出した共生地もしくはカーペツトの一部を延出
させてカバーとして用いるから、製作が簡単です
み、しかもリヤ席乗員の足部を挟み込んだ際に
も、いわゆる当りが柔らかく痛みが発生せずにす
む。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面にもとづいて説
明するに、フロントシート装置Sを構成するシー
トクツシヨン1およびシートバツク2は、従来と
同様のものでよく、各調整機構を操作する操作部
3および特にリフタ機構7は先に説明した通りの
構成作用をなすことも同様である。
第2図および第3図に示すように、リフタ機構
7を構成するリンクブラケツト13,13の後端
側の一部および第2の従動カム12,12は、カ
バー20,20によつて被包される。このカバー
20は、シートクツシヨン1を構成する表皮カバ
ー1bの底面側一部を延出させてなり、共生地そ
のものである。カバー20の上下寸法は、リンク
ブラケツト13と上下方向にある程度の余裕を持
つて被包する。そしてこの端末部を縫合し、かつ
ばね材21の下端部に吊持する。上記ばね材21
の上端部はシートクツシヨン1を構成する図示し
ないワイヤに掛止する。
このようにして構成し、かつハイトアジヤスタ
レバー6を操作することにより、リフタ機構7が
作動してシートクツシヨン1の上下動をなす。こ
れにともない、リンクブラケツト13および第2
の従動カム12がカバー20に被包されたまま上
下動する。すなわちカバー20の上下寸法はリン
クブラケツト13に対して充分余裕があり、かつ
ばね材21で吊持されているので何等の支障もな
い。また仮に、リヤ席の乗員が足部をリンクブラ
ケツト13の直下部に差し入れても、上記カバー
20の存在から当然気が付いて足部を移動させる
であろう。それでもなおその位置を保持したまま
であり、かつシートクツシヨン1を降下すれば、
足部はリンクブラケツト13によりフロア面Fと
の間に挟み込まれる。しかしながら、リンクブラ
ケツト13と足部との間にはカバー20が介在す
ることとなり、しかもカバー20は柔軟材から形
成されるので、足部に対する当りが柔らかであ
り、衝撃感が少なくてすむ。
なお上記実施例においては、シートクツシヨン
1より出した共生地にてカバー20を構成した
が、これに限定されるものではなく、たとえば第
4図に示すようにしてもよい。すなわち、フロア
面Fには必ずカーペツト22が敷設されていて、
この一部を延出させ、上記リンクブラケツト13
を被包するカバー20Aとなす。この場合のカバ
ー20Aは、カーペツト22の一部が上方に突出
することにより構成されるので、リヤ席の乗員が
足部を差し入れるのに障害となる。換言すれば、
足部を差し入れ難い状態となり、したがつて挟み
込まれる恐れがない。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案によれば、比較的簡
単な構成で外観を損なうことなく、リフタ機構を
構成するリンクブラケツトによるリヤ席乗員の足
部に対する挟み事故を緩和することができ、コス
トの低減化と信頼性の向上化を得られるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はフロントシート装置の斜視図、第2図
および第3図は本考案の一実施例を示し、第2図
はフロントシート装置の一部背面図、第3図はそ
の要部を拡大した図、第4図は本考案の他の実施
例を示すフロントシート装置の一部背面図、第5
図はリフタ機構の斜視図、第6図はその側面図で
ある。 1……シートクツシヨン、2……シートバツ
ク、7……リフタ機構、13……リンクブラケツ
ト、22……カーペツト、20,20A……カバ
ー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シートクツシヨンとシートバツクとからなり、
    上記シートバツクの姿勢角度を調整可能としたリ
    グライニング機構、全体的に前後方向に位置調整
    を可能としたスライド機構および少なくとも上記
    シートクツシヨンの上下位置を調整可能としたリ
    フタ機構を備えたものにおいて、上記リフタ機構
    は、シートクツシヨンの下面に沿つて設けられ上
    下位置調整動作にともなつて上下動するリンクブ
    ラケツトを有し、このリンクブラケツトをシート
    クツシヨンより出した共生地によるカバーもしく
    はカーペツトの一部によるカバーで被包したこと
    を特徴とするフロントシート装置。
JP1987083660U 1987-05-30 1987-05-30 Expired - Lifetime JPH0546517Y2 (ja)

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JPS63193938U JPS63193938U (ja) 1988-12-14
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