JPH054649U - 多重通信装置 - Google Patents
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- JPH054649U JPH054649U JP4866391U JP4866391U JPH054649U JP H054649 U JPH054649 U JP H054649U JP 4866391 U JP4866391 U JP 4866391U JP 4866391 U JP4866391 U JP 4866391U JP H054649 U JPH054649 U JP H054649U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 通信回線の線路長を把握し、終端抵抗やリピ
ータを設置すべき従局を容易に特定できる多重通信装置
を提供する。 【構成】 主局と複数の従局とをマルチドロップに接続
した多重通信装置において、主局3に端末側の通信回線
の線路インピーダンスを検出する抵抗器R1,R2,コ
ンデンサC1からなる測定回路34を設け、従局との通
信により主局に近い従局側から通信回線に順次従局を接
続してゆき、その接続した従局のアドレスとその従局ま
での線路インピーダンスとを順次登録する。そして従局
との通信が不能となったときには、登録済みのデータを
表示部28に表示し、全従局のデータを登録したときに
は、最後に登録した従局に終端抵抗の接続指令を出力す
ることにより終端抵抗を自動で接続させる。
ータを設置すべき従局を容易に特定できる多重通信装置
を提供する。 【構成】 主局と複数の従局とをマルチドロップに接続
した多重通信装置において、主局3に端末側の通信回線
の線路インピーダンスを検出する抵抗器R1,R2,コ
ンデンサC1からなる測定回路34を設け、従局との通
信により主局に近い従局側から通信回線に順次従局を接
続してゆき、その接続した従局のアドレスとその従局ま
での線路インピーダンスとを順次登録する。そして従局
との通信が不能となったときには、登録済みのデータを
表示部28に表示し、全従局のデータを登録したときに
は、最後に登録した従局に終端抵抗の接続指令を出力す
ることにより終端抵抗を自動で接続させる。
Description
【0001】
本考案は、通信回線の始端に接続された主局と通信回線に分岐接続された複数 の従局とを備え、主局による伝送制御の下で通信回線を多重化して情報伝送を行 う多重通信装置に関する。
【0002】
従来より、主局が通信回線の始端に接続されると共に従局の夫々が通信回線に 分岐接続され(以下、この接続形態をマルチドロップという)、主局と従局とが 双方向にデータ伝送を行う多重通信システムが知られている。例えば、建物内部 に設置されたローカルエリア・ネットワークであって、建物の一階に主局が、各 階に夫々一つの従局が配設されると共に、主局と従局とは通信回線にマルチドロ ップで接続され、時分割方式により多重化された通信回線を介してシリアル双方 向通信を行う多重通信装置が知られている。
【0003】 またこの種の装置においては、通信回線の始端の主局と終端の従局とに終端抵 抗を設けて、通信回線内での伝送信号の反射を防止し、更に通信回線の線路長が 長く、線路インピーダンスが増大して正確な通信ができない場合には、通信回線 の途中の従局内にリピータを設けて、伝送信号を波形整形するようにしている。
【0004】
ところが、例えばホテルの客室状況を管理するための多重通信装置等、建物内 に多重通信装置を設置する場合には、建物の都合上、通信回線があらゆる所を引 回されることとなり、その線路長を把握するのは難しく、また各従局は離れた場 所に点在して設置されるため、終端抵抗やリピータを設けるべき従局を特定する のが非常に面倒であった。
【0005】 つまり終端抵抗を設けた従局と主局との間の線路長が、他の従局と主局との間 の線路長より短いと、その従局側からの反射の影響で正確な通信ができなくなり 、またリピータを効率よく利用するには、リピータも通信回線の線路インピーダ ンスにより通信不能となる直前の最適位置に挿入する必要があるが、上記のよう に通信回線が複雑に引き回される施設では、こうした終端抵抗やリピータを設け る従局を特定するのは、多大な時間と労力を要するといった問題があった。
【0006】 また多重通信装置施工後通信不良がある場合に、その原因が終端抵抗やリピー タの挿入位置によるものなのか、或は通信回線の断線,主局又は従局の故障等に よるものなのかといった、原因の特定が難しいという問題もあった。 本考案はこうした問題に鑑みなされたもので、上記のように通信回線が複雑に 引き回された場合であっても、通信回線の線路長を把握し、終端抵抗やリピータ を設置すべき従局を容易に特定できる多重通信装置を提供することを目的として なされた。
【0007】
即ち、上記目的を達成するためになされた本考案は、図1に例示する如く、通 信回線の始端に接続された主局と、該通信回線に分岐接続された複数の従局とか らなり、該主局による伝送制御の下で該通信回線を多重化して該主局と該複数の 従局の夫々とが情報伝送を行なう多重通信装置において、 上記複数の従局の各々に、 当該従局の上記通信回線への分岐接続点より端末側の通信回線を、主局側の通 信回線から遮断する回線スイッチと、 上記分岐接続点に終端抵抗を接続する終端スイッチと、 当該従局の動作開始時に、上記回線スイッチを通信回線遮断側に駆動すると共 に、上記終端スイッチを終端抵抗接続側に駆動する初期駆動手段と、 当該従局に上記主局からの呼出信号が入力されると、当該従局に予め付された 識別情報を上記主局に送信する識別情報送信手段と、 該識別情報送信後上記主局から当該従局に対して登録終了信号が送信されてく ると、上記回線スイッチを通信回線接続側に駆動すると共に、上記終端スイッチ を終端抵抗否接続側に駆動する登録駆動手段と、 該登録駆動手段の作動後上記主局から当該従局に対して終端信号が送信されて くると、上記終端スイッチを終端抵抗接続側に駆動する終端駆動手段と、 を設けると共に、上記主局に、 上記呼出信号を送信する呼出信号送信手段と、 該呼出信号の送信によって従局側より送信されてくる識別情報を受信する識別 情報受信手段と、 上記呼出信号の送信後所定時間内に、上記識別情報受信手段にて識別情報が受 信されたか否かを判断する受信状態判定手段と、 該受信状態判定手段にて肯定判断されると上記通信回線の線路インピーダンス を測定し、該測定結果と上記受信した識別情報とを従局情報として登録すると共 に、該識別情報に対応した従局に対して登録終了信号を送信する従局情報登録手 段と、 該従局情報登録手段の動作が終了すると、通信回線に接続された全ての従局に 対する従局情報の登録が終了したか否かを判断する登録判定手段と、 該登録判定手段にて肯定判断されると、最後に登録した従局情報の識別情報に 対応した従局に対して終端信号を送信する終端信号送信手段と、 上記登録判定手段にて否定判断されると、上記呼出信号送信手段を再度作動さ せる従局情報登録制御手段と、 上記受信状態判定手段にて否定判断されると、登録済みの従局情報を表示する 従局情報表示手段と、 を設けたことを特徴としている。
【0008】
このように構成された本考案の多重通信装置において、各従局の回線スイッチ 及び終端スイッチは、各従局の動作開始時に、初期駆動手段により、通信回線遮 断側及び終端抵抗接続側に駆動される。このため当該多重通信装置を設置後最初 に動作させた際には、複数の従局の内、最も主局に近い従局のみが主局と通信可 能となり、他の従局は主局と通信不能となる。
【0009】 この状態で主局の呼出信号送信手段から通信回線に呼出信号が出力されると、 主局に最も近い従局に設けられた識別情報送信手段が作動し、主局に対して、自 局に予め付された識別情報を主局に送信する。 すると主局側では、識別情報受信手段が、その識別情報を受信する。またこの 受信状態は、受信状態判定手段にて監視されており、識別情報受信手段が呼出信 号の送信後所定時間内に識別情報を受信すると、従局情報登録手段が、通信回線 の線路インピーダンスを測定し、その測定結果と識別情報受信手段が受信した識 別情報とを従局情報として登録し、更にこの登録した識別情報に対応した従局に 対して登録終了信号を送信する。尚従局登録手段にて測定される線路インピーダ ンスは、主局から現在通信可能となっている従局(現時点では主局に最も近い従 局)までの線路インピーダンスである。
【0010】 こうして主局から登録終了信号が送信されると、従局側では、この登録終了信 号により登録駆動手段が作動し、回線スイッチを通信回線接続側に駆動すると共 に終端スイッチを終端抵抗の否接続側に駆動する。この結果今回主局との間で通 信を行った従局(現時点では主局に最も近い従局)の次に主局に近い従局が、主 局と通信可能となる。
【0011】 次に主局において、従局情報登録手段が登録終了信号を送信した後は、登録判 定手段が作動し、通信回線に接続された全ての従局に対する従局情報の登録が終 了したか否かを判断する。 上記のように現在当該多重通信装置を設置後最初に動作させた直後であり、通 信を行った従局が主局に最も近い従局であるとすると、その従局以外の従局に対 する従局情報は登録されていないので、この状態では、登録判定手段にて否定判 断され、従局情報制御手段が、再度呼出信号送信手段を作動させる。
【0012】 この結果、上記と同様の通信及び従局情報登録動作が、前回通信を行った従局 の次に主局に近い従局に対して行なわれることとなり、正常に通信できれば、そ の従局に対する従局情報が登録される。 またこうして、通信回線に接続された全ての従局に対する従局情報の登録が終 了すると、主局に設けられた終端信号送信手段が、最後に登録した従局情報の識 別情報に対応した従局に対して終端信号を送信する。するとその終端信号に対応 して、主局側で最後に登録された従局情報に対応した従局に設けられている終端 駆動手段が作動し、その従局の終端スイッチを終端抵抗接続側に駆動する。
【0013】 また次に主局において、受信状態判定手段が、識別情報受信手段が呼出信号の 送信後所定時間内に識別情報を受信しなかったと判断すると、即ち呼出信号の送 信により従局と正常な通信を行なうことができない場合には、従局情報表示手段 が作動し、既に登録済みの従局情報を表示する。
【0014】
以下に本考案の実施例を図面と共に説明する。 まず図2は本考案が適用された実施例の多重通信装置全体の構成を表すブロッ ク図である。
【0015】 図に示す如く、本実施例の多重通信装置は、ホテルのフロントに配設された主 局3と、ホテルの各階に配設された多数の従局5a〜5nと、ホテル内部に配線 されたツイストペア線からなる通信回線7とから構成されており、通信回線7の 一端に端子T0を介して主局3を接続し、その途中に端子T1,T2を介して従 局5a〜5bを順次接続することにより、主局3及び従局5a〜5nがマルチド ロップにて接続されている。
【0016】 ここで主局3は、各従局5a〜5nとの間でシリアル通信を行なうことにより 、ホテルの客室状況等を管理するためのもので、図3に示す如く、各従局5a〜 5nとの間で通信規格RS−485に準拠したシリアル通信を行なうために、R S−485に適合したトランシーバ10を備えている。
【0017】 また主局3には、このトランシーバ10を介して各従局5a〜5nに送信する 送信データの作成,トランシーバ10を介して受信した受信データの処理,トラ ンシーバ10へのシリアルデータの入出力等を行うために、CPU12,ROM 14,RAM16,タイマ18,パラレル入出力ポート20,22,シリアル通 信コントローラ(SIO)24,及びこれら各部を結ぶバスライン26が備えら れている。尚パラレル入出力ポート20には、CRT等からなる表示部28,外 部からデータ入力等を行なうためのキー入力部29が接続されている。
【0018】 また次にトランシーバ10は、端子T0を介して通信回線7に接続されている が、その端子T0とトランシーバ10とを接続する信号線31,32には信号線 31,32を各々開閉するリレースイッチSWXが設けられており、リレースイ ッチSWXよりトランシーバ10側の信号線31,32間には、終端抵抗RT0 が接続されている。
【0019】 リレースイッチSWXは、各信号線31,32毎に設けられた一対の開閉スイ ッチからなり、各開閉スイッチは、信号線31,32を各々閉じるa接点と、信 号線31,32を各々開くb接点とを備えている。またリレースイッチSWXは 、各信号線31,32を単に開閉するだけでなく、信号線31,32を開いたと きに、端子T0を介して接続されている通信回線7の線路インピーダンスを測定 できるように、信号線32側のb接点が接地され、信号線31側のb接点が電源 電圧VCCを分圧する分圧抵抗器R1,R2及び信号安定用のコンデンサC1から なるインピーダンス測定回路34に接続されている。
【0020】 インピーダンス測定回路34は、抵抗器R2の両端電圧から通信回線7の線路 インピーダンスを検出するためのもので、その検出結果は、A/Dコンバータ3 6を介してパラレル入出力ポート22に入力される。尚リレースイッチSWXは 、パラレル入出力ポート22から出力される切換信号により通電制御されるリレ ーXのコイルを介して接点a側又は接点b側に切り替えられる。
【0021】 一方上記各従局5a〜5nは、主局3からの送信データに応答して各種データ を主局3に送信するためのもので、図4に示す如く、主局3と同様、RS−48 5に適合したトランシーバ40を備えると共に、CPU42,ROM44,RA M46,タイマ48,パラレル入出力ポート50,52,シリアル通信コントロ ーラ(SIO)54,及びこれら各部を結ぶバスライン56を備えている。尚パ ラレル入出力ポート50には、主局3に送信する送信データを外部から入力する ためのデータ入力部58,その入力データや主局3からの送信データ等を外部装 置に出力するためのデータ出力部59が接続されている。
【0022】 また次にトランシーバ40は、端子T1を介して主局3側の通信回線7に接続 されており、その端子T1とトランシーバ40とを接続する信号線61,62間 には、終端抵抗RT1とリレースイッチSWX2とからなる直列回路が設けられ ている。またこの信号線61,62は、リレースイッチSWX1を介して端子T 2に接続されており、リレースイッチSWX1を閉じることにより、主局3側の 通信回線7と端末側の通信回線7とを接続できるようにされている。尚リレース イッチSWX1,SWX2は、夫々、前述の回線スイッチ,終端スイッチに相当 し、パラレル入出力ポート52から出力される切換信号により通電されるリレー X1,X2のコイルを介して開閉される。
【0023】 このように構成された主局3及び従局5a〜5nにおいては、当該多重通信装 置の施工後、電源を投入によって起動すると、本考案にかかわる主要な処理であ る初期通信処理を行った後、通常の通信動作を行なう。以下、この初期通信処理 について、図5及び図6に示すフローチャートに沿って説明する。
【0024】 まず図5は当該多重通信装置を起動した際、各従局5a〜5nにて実行される 初期通信処理を表すフローチャートである。尚この初期通信処理は、各従局5a 〜5nに設けられたCPU42により実行されるもので、このための制御プログ ラムは予めROM44内に格納されている。
【0025】 図に示す如く、この処理が開始されると、まずステップ100にて、リレーX 1の接点(即ちリレースイッチSWX1)を開くことにより、当該従局から主局 3側の通信回線7と当該従局から端末側の通信回線7とを遮断すると共に、リレ ーX2の接点(即ちリレースイッチSWX2)を閉じることにより、当該従局か ら主局3側の通信回線7に終端抵抗RT1を接続する、初期駆動手段としての処 理を実行する。
【0026】 次にステップ120では、主局3側で実行される後述の初期通信処理により主 局3から送信されてくる呼出信号を受信したか否かを判断することにより、トラ ンシーバ40が呼出信号を受信するのを待つ。そしてトランシーバ40が呼出信 号を受信すると、ステップ130に移行し、トランシーバ40を介して当該従局 に予め設定されている識別情報としてのアドレスを含む返答信号を主局3側に送 信する、識別情報送信手段としての処理を実行する。
【0027】 また続くステップ140では、この返答信号に応答して主局3から送信されて くる登録終了信号を受信したか否かを判断することにより、トランシーバ40が 登録終了信号を受信するのを待つ。そしてトランシーバ40が登録終了信号を受 信すると、ステップ150に移行して、リレーX1の接点(即ちリレースイッチ SWX1)を閉じることにより、当該従局より主局3側の通信回線と当該従局よ り端末側の通信回線を接続すると共に、リレーX2の接点(即ちリレースイッチ SWX2)を開くことにより、通信回線7への終端抵抗RT1の接続を遮断する 、登録駆動手段としての処理を実行する。
【0028】 また次にステップ160では、主局3から送信されてくる抵抗接続信号を受信 したか否かを判断することにより、トランシーバ40が抵抗接続信号を受信する のを待つ。そしてトランシーバ40が抵抗接続信号を受信すると、今度はステッ プ170に移行して、その抵抗接続信号に含まれる送信先の従局を表すアドレス が自局のアドレスに一致しているか否かを判断する。そしてその抵抗接続信号に 含まれるアドレスが自局のアドレスと一致していれば、ステップ180に移行し て、リレーX2の接点(即ちリレースイッチSWX2)を閉じて通信回線7に終 端抵抗RT1を接続する終端駆動手段としての処理を実行した後、当該初期通信 処理を終了して、通常の通信動作を行なう通常運転に移行し、そうでなければそ のまま当該初期通信処理を終了して、通常運転に移行する。
【0029】 次に図6は当該多重通信装置を起動した際に主局3にて実行される初期通信処 理を表すフローチャートである。尚この初期通信処理は、主局3に設けられたC PU12により実行されるもので、このための制御プログラムは予めROM14 内に格納されている。
【0030】 図に示す如く、この処理が開始されると、まずステップ200にて、リレーX のリレースイッチSWXを接点a側に切り替えることにより、当該主局3と従局 との間の通信ができるようにし、続くステップ210に移行して、従局側に呼出 信号を送信する呼出信号送信手段としての処理を実行する。
【0031】 ステップ210にて呼出信号を送信すると、この呼出信号を受信した従局から 自局のアドレスを含む返答信号が送信されてくるため、続くステップ220では 、前述の識別情報受信手段を含むトランシーバ10がその返答信号を受信したか 否かを判断し、トランシーバ10が返答信号を受信していない場合には、ステッ プ300に移行して、ステップ210にて呼出信号を送信した後所定時間経過し たか否かを判断する受信状態判定手段としての処理を実行する。そしてこのステ ップ300にて呼出信号送信後所定時間経過していないと判断されると、再度ス テップ220に移行する。
【0032】 一方ステップ220にて、トランシーバ10が返答信号を受信したと判断され ると、ステップ230に移行して、リレーXのリレースイッチSWXを接点b側 に切り替えることにより、インピーダンス測定回路34により通信回線7の線路 インピーダンスを測定できるようにする。そして続くステップ240では、イン ピーダンス測定回路34による線路インピーダンスの測定結果(検出データ)を A/Dコンバータ36を介して読み込み、続くステップ250に移行して、その 読み込んだ検出データと、トランシーバ10が受信した返答信号に含まれる従局 のアドレスとを、RAM16内の所定の記憶領域に登録する。またこうして従局 のアドレス及び検出データの登録が終了すると、続くステップ260に移行して 、リレーXのリレースイッチSWXを接点a側に切り替えて当該主局3と従局と の間の通信ができるようにした後、従局側に登録終了信号を送信する。尚このス テップ230〜ステップ260の処理は前述の従局情報登録手段に相当する。
【0033】 次に続くステップ270では、当該多重通信装置を構成している全従局に対す るアドレス及び検出データの登録が終了したか否かを判断し、全従局に対する登 録が終了していなければ、再度ステップ200〜ステップ260の処理を実行さ せる登録判定手段及び従局情報登録制御手段としての処理を実行する。
【0034】 一方ステップ270にて全従局に対する登録が終了している場合には、ステッ プ280に移行して、上記登録した全従局のアドレス及び検出データを読み出し 、続くステップ290に移行して、その読み出した登録データの中から、最後に 登録した従局のアドレス(最終登録アドレス)を検索して、その最終登録アドレ スを含む抵抗接続信号を送信する終端信号送信手段としての処理を実行した後、 当該初期通信処理を終了して、通常の通信動作を行なう通常運転に移行する。
【0035】 次に上記ステップ300にて、呼出信号送信後所定時間経過したと判断された 場合、換言すれば呼出信号を送信したにもかかわらず何れの従局からも返答信号 が送信されてこない場合には、ステップ310に移行して、表示部28に「通信 不能」の表示を行なう。そして続くステップ320では、上記ステップ200〜 ステップ270の処理により既にRAM16内に登録されているアドレス及び検 出データを読み出し、続くステップ330に移行して、その登録データの内の最 終登録アドレスと、全登録データを表示部28に表示する従局情報表示手段とし ての処理を実行した後、当該処理を終了する。
【0036】 このように本実施例の多重通信装置においては、各従局5a〜5nに、主局3 側の通信回線7と端末側の通信回線7とを断・続するリレースイッチSWX1, 及び通信回線7への終端抵抗RT1の接続状態を切り替えるリレースイッチSW X2が備えられ、初期通信処理開始直後に、リレースイッチSWX1を開くこと により主局3側の通信回線7と端末側の通信回線7とを遮断し、リレースイッチ SWX2を閉じることにより通信回線7に終端抵抗RT1を接続するようにされ ている。このため、当該多重通信装置の動作開始直後には、多数の従局5a〜5 nの内、最も主局3に近い従局5aのみが主局3と通信可能となり、他の従局5 b〜5nは主局3と通信不能となる。
【0037】 一方主局3は初期通信処理開始を開始すると呼出信号を出力するが、この状態 では、従局5aにおいてこの呼出信号が受信されるため、この呼出信号に応答し て返答信号を送信するのは従局5aとなり、主局3側で上記ステップ250の処 理により最初に登録するのは、この従局5aのアドレスと従局5aまでの通信回 線7の線路インピーダンスの検出データとからなるデータということになる。
【0038】 また主局3は、従局のアドレスと線路インピーダンスの検出データとを登録す ると、従局側に登録終了信号を送信するが、この登録終了信号を受信するのも従 局5aとなるため、最初のデータ登録後は従局5aのリレースイッチSWX1が 閉じられ、リレースイッチSWX2が開かれる。この結果次に主局3と通信可能 となるのは、主局3に2番目に近い従局5bとなり、上記ステップ200〜26 0の一連の処理により主局3が次に登録するのは従局5bのアドレスと従局5b までの通信回線7の線路インピーダンスの検出データとからなるデータというこ とになる。そして従局5bのアドレスと検出データとが登録されると、更に次に 主局3に近い従局に対して上記処理が行なわれることとなり、主局3のRAM1 6には、主局3に最も近い従局5aから順にアドレスと検出データとが登録され る。
【0039】 またこうして、通信回線7に接続された全ての従局5a〜5nに対するアドレ スと検出データの登録が終了すると、上記ステップ290の処理により、主局3 側から最後に登録したアドレスの従局(換言すれば主局3から最も離れた従局) 5nに対して抵抗接続信号が送信されるため、その従局5n側で通信回線7に終 端抵抗RT1が接続される。
【0040】 このため本実施例によれば、主局3と全従局5a〜5nとの間で正常な通信を 行なうことができる場合には、主局3からの通信回線7の線路長が最も長くなる 従局5nに対して終端抵抗RT1を自動で接続することが可能となり、従来に比 べ、終端抵抗の接続作業を簡素化することができる。
【0041】 また次に主局3において、呼出信号を送信したにもかかわらず、返答信号を受 信できなかった場合、即ち当該多重通信装置に何等かの異常がある場合には、表 示部28に、既に登録済みの主局3との間で通信可能な従局の情報(詳しくは最 後に登録した従局のアドレス及び全登録データ)を表示するようにされている。 このため最終登録アドレスから通信不良となった場所を特定することができると 共に、全登録データから通信不良が通信回線7の線路長の長さによるものなのか 、或は通信回線7の断線等によるものなのかを識別することができる。このため リピータの接続、通信回線7の補修等、多重通信装置を正常動作させるための対 策を速やかに行うことができる。
【0042】
以上説明したように、本考案の多重通信装置においては、各従局に、当該従局 の通信回線への分岐接続点より端末側の通信回線を主局側の通信回線から遮断す る回線スイッチと、その分岐接続点に終端抵抗を接続する終端スイッチとを設け 、これら各スイッチを駆動制御することにより、主局に最も近い従局から順に主 局と通信を行ない、その通信を正常に行なうことができた場合にその従局の識別 情報及び従局までの線路インピーダンスを従局情報として登録し、通信ができな かった場合には、既に登録した通信可能な従局情報を表示するようにされている 。
【0043】 このため本考案によれば、当該多重通信装置の施工後、主局と通信不能な従局 がある場合には、既に登録済みの従局情報から通信不能となった通信回線の位置 及び原因を特定することができると共に、リピータを挿入するのに最適な従局を 決定することも可能となる。また主局と全従局との間で正常な通信を行なうこと ができる場合には、最後に登録した従局情報に対応した従局の終端スイッチを終 端抵抗接続側に駆動するため、主局からの線路長が最も長くなる従局に対して終 端抵抗を自動で接続することができ、終端抵抗の接続作業を簡素化することもで きる。
【図1】本考案の基本的構成を例示する構成図である。
【図2】実施例の多重通信装置全体の構成を表すブロッ
ク図である。
ク図である。
【図3】実施例の主局の構成を表す説明図である。
【図4】実施例の各従局の構成を表す説明図である。
【図5】従局にて実行される初期通信処理を表すフロー
チャートである。
チャートである。
【図6】主局にて実行される初期通信処理を表すフロー
チャートである。
チャートである。
3…主局 5a〜5n…従局 7…通信回線 1
2,42…CPU 14,44…ROM 16,46…RAM 10,
40…トランシーバ 22,52…パラレル入出力ポート 24,54…S
IO 28…表示部 34…インピーダンス測定回路 3
6…A/Dコンバータ 31,32,61,62…信号線 X,X1,X2
…リレー SWX,SWX1,SWX2…リレースイッチ
2,42…CPU 14,44…ROM 16,46…RAM 10,
40…トランシーバ 22,52…パラレル入出力ポート 24,54…S
IO 28…表示部 34…インピーダンス測定回路 3
6…A/Dコンバータ 31,32,61,62…信号線 X,X1,X2
…リレー SWX,SWX1,SWX2…リレースイッチ
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 通信回線の始端に接続された主局と、該
通信回線に分岐接続された複数の従局とからなり、該主
局による伝送制御の下で該通信回線を多重化して該主局
と該複数の従局の夫々とが情報伝送を行なう多重通信装
置において、 上記複数の従局の各々に、 当該従局の上記通信回線への分岐接続点より端末側の通
信回線を、主局側の通信回線から遮断する回線スイッチ
と、 上記分岐接続点に終端抵抗を接続する終端スイッチと、 当該従局の動作開始時に、上記回線スイッチを通信回線
遮断側に駆動すると共に、上記終端スイッチを終端抵抗
接続側に駆動する初期駆動手段と、 当該従局に上記主局からの呼出信号が入力されると、当
該従局に予め付された識別情報を上記主局に送信する識
別情報送信手段と、 該識別情報送信後上記主局から当該従局に対して登録終
了信号が送信されてくると、上記回線スイッチを通信回
線接続側に駆動すると共に、上記終端スイッチを終端抵
抗否接続側に駆動する登録駆動手段と、 該登録駆動手段の作動後上記主局から当該従局に対して
終端信号が送信されてくると、上記終端スイッチを終端
抵抗接続側に駆動する終端駆動手段と、 を設けると共に、上記主局に、 上記呼出信号を送信する呼出信号送信手段と、 該呼出信号の送信によって従局側より送信されてくる識
別情報を受信する識別情報受信手段と、 上記呼出信号の送信後所定時間内に、上記識別情報受信
手段にて識別情報が受信されたか否かを判断する受信状
態判定手段と、 該受信状態判定手段にて肯定判断されると上記通信回線
の線路インピーダンスを測定し、該測定結果と上記受信
した識別情報とを従局情報として登録すると共に、該識
別情報に対応した従局に対して登録終了信号を送信する
従局情報登録手段と、 該従局情報登録手段の動作が終了すると、通信回線に接
続された全ての従局に対する従局情報の登録が終了した
か否かを判断する登録判定手段と、 該登録判定手段にて肯定判断されると、最後に登録した
従局情報の識別情報に対応した従局に対して終端信号を
送信する終端信号送信手段と、 上記登録判定手段にて否定判断されると、上記呼出信号
送信手段を再度作動させる従局情報登録制御手段と、 上記受信状態判定手段にて否定判断されると、登録済み
の従局情報を表示する従局情報表示手段と、 を設けたことを特徴とする多重通信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4866391U JPH054649U (ja) | 1991-06-26 | 1991-06-26 | 多重通信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4866391U JPH054649U (ja) | 1991-06-26 | 1991-06-26 | 多重通信装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH054649U true JPH054649U (ja) | 1993-01-22 |
Family
ID=12809581
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4866391U Pending JPH054649U (ja) | 1991-06-26 | 1991-06-26 | 多重通信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH054649U (ja) |
-
1991
- 1991-06-26 JP JP4866391U patent/JPH054649U/ja active Pending
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