JP3789589B2 - 通信変換装置と同装置を用いた集中制御型空気調和システム - Google Patents
通信変換装置と同装置を用いた集中制御型空気調和システム Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信回路や通信コマンドの異なる装置間に介装される通信変換装置と同装置を用いた集中制御型空気調和システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
大店舗やオフィスビル等では、多数の室内ユニットや複数の室外ユニット等からなる空気調和システムを設置するにあたり、一つの通信回線(バスライン)を介して各装置間の通信を行わせることが多い。この場合、室内ユニット群と室外ユニット群とが比較的細い(例えば、無極性2線)の信号ケーブルにより接続されるため、屋外から屋内への信号ケーブルの引き込み作業が容易となる。また、バスラインに集中コントローラを接続すれば、全ての室内ユニットや室外ユニットの運転制御を一カ所で行うことが可能となる。
【0003】
ところで、この種の大規模な空気調和システムでは、多機能化や性能向上等を目的として、室内ユニットや集中コントローラを新型のものに適宜置換えることがある。また、置換えにあたっては、装置間での耐用年数の差や設備コスト上の問題から、一部の装置(例えば、室内ユニットの半数)のみを新型にすることが多い。このように、同時に全ての装置が置き換えられない場合、新旧装置間での通信回路やその出力信号(通信コマンド)の相違を解消するべく、通信信号を変換する通信変換装置がバスラインに介装される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来、通信変換装置は、新型の集中コントローラと旧型の室内ユニットとの間に介装されるものと、旧型の集中コントローラと新型の室内ユニットとの間に介装されるものとが異なっており、集中コントローラや室内ユニットの置き換えに伴う出費が多くなりがちであった。例えば、室内ユニットの半数を新型に置き換えた後、集中コントローラを新型にすると、先に設置した通信変換装置が使用できなくなり、室内ユニットの台数が多い場合等には多大な出費が強いられる。
【0005】
そこで、発明者らは、一台の通信変換装置内に複数の通信回路を内蔵し、これら通信回路に対応する複数の接続ポートや通信回路を切り換える切換スイッチを備えたものの製作を試みた。ところが、この通信変換装置では、初期設置時あるいは再設置時に切換スイッチの切換えや信号ケーブルの接続(接続変更)を行わねばならないため、設置作業者の負担が大きくなる問題があった。また、切換スイッチの切換や信号ケーブルの接続が誤って行われた場合、通信が全く行われなくなるが、その原因を究明することが必ずしも容易ではなかった。
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑みなされたもので、接続される装置の組合せに応じて通信信号変換手段の切換を自動的に行う通信変換装置と同装置を用いた集中制御型空気調和システムとを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで、請求項1の発明では、異なる形態の通信信号を用いる装置間に介装され、一方の装置から出力された通信信号を他方の装置に適合させるべく変換する通信変換装置において、第1の通信信号を用いる複数種の装置が接続される一次側接続ポートと、第2の通信信号を用いる複数種の装置に対応して設けられた複数の二次側接続ポートと、これら複数の二次側接続ポートに対応してそれぞれ設けられた複数の通信信号変換手段と、前記一次側接続ポートに接続された装置の種類を判定する一次側装置種類判定手段と、この一次側装置種類判定手段の判定結果に基づき、前記複数の通信信号変換手段のうちの一つを選択駆動させる変換手段切換手段と、この変換手段切換手段により前記複数の二次側接続ポートのいずれかを択一的に選択する通信切換部とを備えたものを提案する。
【0008】
この発明によれば、例えば、一次側装置種類判定手段により一次側接続ポートに旧型集中コントローラが接続されたことが判定されると、変換手段切換手段が新型室内ユニットに対応する通信信号変換手段を選択駆動する。そこで、設置作業者は、新型室内ユニット用の二次側接続ポートに新型室内ユニットを接続し、これにより、両装置間での通信が滞りなく行われる。
【0009】
また、請求項2の発明では、異なる形態の通信信号を用いる装置間に介装され、一方の装置から出力された通信信号を他方の装置に適合させるべく変換する通信変換装置において、第1の通信信号を用いる複数種の装置が接続される一次側接続ポートと、第2の通信信号を用いる複数種の装置が接続される二次側接続ポートと、前記一次側接続ポートと前記二次側接続ポートとの間に介装され、当該一次側接続ポートに接続された装置と当該二次側接続ポートに接続された装置との組合わせに対応して設けられた複数の通信信号変換手段と、前記一次側接続ポートに接続された装置の種類を判定する一次側装置種類判定手段と、この一次側装置種類判定手段の判定結果に基づき、前記複数の通信信号変換手段のうちの一つを選択駆動させる変換手段切換手段と、この変換手段切換手段により前記複数の二次側接続ポートのいずれかを択一的に選択する通信切換部とを備えたものを提案する。
【0010】
この発明によれば、例えば、一次側装置種類判定手段により一次側接続ポートに旧型集中コントローラが接続されたことが判定されると、変換手段切換手段が新型室内ユニットに対応する通信信号変換手段を選択駆動する。そこで、設置作業者は、二次側接続ポートに新型室内ユニットを接続し、これにより、両装置間での通信が滞りなく行われる。
【0015】
また、請求項3の発明では、請求項1または2に記載の通信変換装置を用いた集中制御型空気調和システムを提案する。
【0016】
この発明によれば、通信変換装置が一次側および二次側に接続された装置に応じて自動的に通信信号の変換を行うため、一部の装置のみを置き換えた時等の出費が低減される他、設置時における信号ケーブルの接続作業が容易に行われる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づき詳細に説明する。
【0018】
図1は、実施形態に係る集中制御型空気調和システムの概略構成を示すブロック図である。空気調和システムは、システム全体を制御する集中コントローラ1と、集中コントローラ1に無極性2線方式のバスライン3を介して接続された、第1〜第11室内ユニット5−1〜5−11および第1,第2室外ユニット7−1,7−2とから構成されている。本実施形態の場合、第1〜第4室内ユニット5−1〜5−4のみが新型であり、他の装置(集中コントローラ1,第5〜第11室内ユニット5−5〜5−11,室外ユニット7−1,7−2)は全て旧型である。バスライン3からの第1〜第4室内ユニット5−1〜5−4への分岐には、それぞれ通信変換装置たる通信変換用ローカルアダプタ(以下、アダプタと記す)9が介装されており、集中コントローラ1と第1〜第4室内ユニット5−1〜5−4との間で通信信号が変換される。図中、11はワイヤードリモコン、13はワイヤレスリモコンである。
【0019】
本実施形態のアダプタ9は、図2に示したように、第1〜第3接続ポート21〜23を有しており、第1接続ポート21には旧型の集中コントローラ1あるいは室内ユニットが接続され、第2接続ポート22には新型の室内ユニット5−1〜5−4が接続され、第3接続ポート23には新型の集中コントローラが接続されるようになっている。
【0020】
アダプタ9には、第1接続ポート21に接続する通信回路Aと、第2接続ポート22に接続する通信回路Bと、第3接続ポート23に接続する通信回路Cとが内蔵され、更に、通信回路Aと通信回路B,Cとの間にはマイコン31と通信切換部33とが介装されている。尚、通信回路Aは旧型の集中コントローラ1あるいは室内ユニット内の通信回路Aに対応し、通信回路Bは新型の室内ユニット5−1〜5−4内の通信回路Bに対応し、通信回路Cは新型の集中コントローラ内の通信回路Cに対応している。
【0021】
マイコン31は、CPUを始め、入出力インタフェースやROM、RAM等から構成されており、通信回路Aとは第1通信ポート35により接続され、通信切換部33とは第2通信ポート37により接続されている。また、マイコン31のROM内には、通信コマンド変換用のプログラムの他、後述する通信切換制御サブルーチンを実行するプログラム等が格納されている。図中、51は装置の正常接続を示す緑色LEDランプであり、52〜54は装置の誤接続や未接続を示す赤色LEDランプである。
【0022】
通信切換部33は、図3に示したように、マイコン31の第1,第2切換ポート41,43からの出力信号により、通信回路Aの接続先を通信回路B,Cのいずれか一方に切り換える。すなわち、第1切換ポート41の出力信号をL、第2切換ポート43の出力信号をHとすると、第2通信ポート37からの送信信号は実線の矢印で示したように通信回路Bにつたわる。ところが、通信回路CはH固定となるため、第2通信ポート37からの送信信号は通信回路Cにつたわらなくなる。同様に、第1切換ポート41の出力信号をH、第2切換ポート43の出力信号をLとすると、 第2通信ポート37からの送信信号は破線の矢印で示したように通信回路Cにのみつたわるようになる。尚、受信については、通信回路B,Cが共に第2通信ポート37に直接接続しているため、マイコン31には両通信回路B,Cからの受信信号が入力する。
【0023】
さて、バスライン3にアダプタ9が介装され、空気調和システムの主電源が投入されると、マイコン31は、所定の制御インターバルで、図4〜図7に示した通信切換制御サブルーチンを繰り返し実行する。
【0024】
このサブルーチンを開始すると、マイコン31は、先ず図4のステップS1で、通信回路Aから旧型集中コントローラのアドレスで旧型のコマンドを出力し、ステップS3で正常な応答があったか否かを判定する。図1,図2に示したように、バスライン3を介して第1接続ポート21に旧型の集中コントローラ1が接続されていると、ステップS3の判定はYesとなる。この場合、マイコン31は、ステップS5で集中コントローラ1の接続相手となる装置として新型の室内ユニットを選択した後、ステップS7でこの選択に基づき通信切換えを実行する。すなわち、前述したように、第1切換ポート41の出力信号をL、第2切換ポート43の出力信号をHとして、第2通信ポート37からの送信信号が通信回路Bにのみつたわるようにする。
【0025】
次に、マイコン31は、ステップS9で通信回路Bから新型室内ユニットのアドレスで新型のコマンドを出力し、ステップS11で正常な応答があったか否かを判定する。図1,図2に示したように、バスライン3を介して第2接続ポート21に新型の室内ユニット5−1〜5−4が接続されていると、ステップS11の判定はYesとなる。この場合、マイコン31は、装置類が正常に接続されていると判断し、ステップS13で緑色LEDランプ51を点灯させ、ステップS15で通信コマンド変換用のプログラムとして旧型集中コントローラ−新型室内ユニット用のものを選択して処理を終了する。
【0026】
一方、ステップS3の判定がNoであった場合、マイコン31は、図5のステップS17で通信回路Aから旧型室内ユニットのアドレスで旧型のコマンドを出力し、ステップS19で正常な応答があったか否かを判定する。バスライン3を介して第1接続ポート21に旧型の室内ユニットが接続されていると、ステップS19の判定はYesとなる。この場合、マイコン31は、ステップS21で室内ユニットの接続相手となる装置として新型の集中コントローラを選択した後、ステップS23でこの選択に基づき通信切換えを実行する。すなわち、前述したように、第1切換ポート41の出力信号をH、第2切換ポート43の出力信号をLとして、第2通信ポート37からの送信信号が通信回路Cにのみつたわるようにする。
【0027】
次に、マイコン31は、ステップS25で通信回路Cから新型集中コントローラのアドレスで新型のコマンドを出力し、ステップS27で正常な応答があったか否かを判定する。図2に破線で示したように、バスライン3を介して第2接続ポート23に新型の集中コントローラが接続されていると、ステップS27の判定はYesとなる。この場合、マイコン31は、装置類が正常に接続されていると判断し、ステップS29で緑色LEDランプ51を点灯させ、ステップS31で通信コマンド変換用のプログラムとして旧型室内ユニット―新型集中コントローラ用のものを選択して処理を終了する。
【0028】
さて、ステップS3の判定がNoで、かつ、ステップS19の判定がNoであった場合、マイコン31は、第1接続ポート21側に新型の装置が誤って接続されていたり、あるいは装置未接続や誤配線であると判断し、ステップS33で赤色LEDランプ52〜54を適宜点灯あるいは点滅させる。この場合、設置作業者は、赤色LEDランプ52〜54をを確認することにより、正しい接続を容易に行うことができる。また、マイコン31は、正しい接続がなされるまで、スタートに戻って処理を繰り返すことになる。
【0029】
ステップS3の判定がYesで、かつ、ステップS11の判定がNoであった場合、マイコン31は、図6のステップS35で通信回路Bから第2接続ポート22側に接続される可能性のある新型の機器(例えば、室外ユニット)のアドレスで新型のコマンドを順次出力し、ステップS37で正常な応答があったか否かを判定する。そして、この判定がYesであった場合、マイコン31は、装置が誤って接続されたと判断し、ステップS39で赤色LEDランプ52〜54を適宜点灯あるいは点滅させる。
【0030】
ステップS37の判定がNoであった場合、マイコン31は、ステップS41で通信切換えを実行し、第2通信ポート37からの送信信号が通信回路Cにのみつたわるようにする。しかる後、マイコン31は、ステップS43で通信回路Cから第3接続ポート23側に接続される可能性のある新型の機器のアドレスで新型のコマンドを順次出力し、ステップS45で正常な応答があったか否かを判定する。そして、マイコン31は、この判定がYesであれば装置が誤って接続されたと判断し、ステップS47で赤色LEDランプ52〜54を適宜点灯あるいは点滅させ、Noであれば装置未接続や誤配線であると判断し、ステップS49でやはり赤色LEDランプ52〜54を適宜点灯あるいは点滅させる。
【0031】
ステップS19の判定がYesで、かつ、ステップS27の判定がNoであった場合、マイコン31は、図7のステップS51で通信回路Cから第3接続ポート23側に接続される可能性のある新型の機器のアドレスで新型のコマンドを順次出力し、ステップS53で正常な応答があったか否かを判定する。そして、この判定がYesであった場合、マイコン31は、装置が誤って接続されたと判断し、ステップS55で赤色LEDランプ52〜54を適宜点灯あるいは点滅させる。
【0032】
ステップS53の判定がNoであった場合、マイコン31は、ステップS57で通信切換えを実行し、第2通信ポート37からの送信信号が通信回路Bにのみつたわるようにする。しかる後、マイコン31は、ステップS59で通信回路Bから第2接続ポート22側に接続される可能性のある新型の機器のアドレスで新型のコマンドを順次出力し、ステップS61で正常な応答があったか否かを判定する。そして、マイコン31は、この判定がYesであれば装置が誤って接続されたと判断し、ステップS63で赤色LEDランプ52〜54を適宜点灯あるいは点滅させ、Noであれば装置未接続や誤配線であると判断し、ステップS65で赤色LEDランプ52〜54を適宜点灯あるいは点滅させる。
【0033】
このように、本実施形態では、装置が正しく接続されている場合には、通信回路の切換えや通信コマンド変換用プログラムの選択が自動的に行われるため、設置時における切換スイッチの操作等が不要になった。また、装置が誤って接続された場合等には、その旨が赤色LEDランプ52〜54により表示されるため、設置作業者が装置の接続を正すことが容易となった。
【0034】
図8には、通信切換部33の変形例を示してある。この変形例は、図3に示したものに対して、リレー駆動回路61と電磁切換スイッチ63とを付加したもので、通信回路Bと通信回路Cとが同一の接続ポート(第2接続ポート22)に接続されるようにしたものである。
【0035】
すなわち、マイコン31が、第1切換ポート41の出力信号をL、第2切換ポート43の出力信号をHとすると、第2通信ポート37からの送信信号は実線の矢印で示したように通信回路Bにつたわるが、同時に、リレー駆動回路61は、電磁切換スイッチ63を実線で示したように駆動し、第2接続ポート22の接続先を通信回路Bに切り換える。また、マイコン31が、第1切換ポート41の出力信号をH、第2切換ポート43の出力信号をLとすると、第2通信ポート37からの送信信号は破線の矢印で示したように通信回路Cにつたわるが、同時に、リレー駆動回路61は、電磁切換スイッチ63を破線で示したように駆動し、第2接続ポート22の接続先を通信回路Cに切り換える。
【0036】
これにより、旧型の集中コントローラと室内ユニットとが伴に第2接続ポート22に接続されることになり、装置の接続作業が更に容易になると共に、マイコン31が行う誤接続の判定も簡略化される。
【0037】
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明の態様はこれに限られるものではない。例えば、上記実施形態では、集中コントローラと室内ユニットとの間に介装されるアダプタについて記載したが、集中コントローラと室外ユニット等との間にも介装できるものとしてもよい。また、誤接続時等における警告メッセージは、LEDランプの点灯状況ではなく、液晶ディスプレイによる文字表示やブザーの吹鳴等によって行うようにしてもよい。更に、具体的な装置構成や制御手順等についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば、適宜変更可能である。
【0038】
【発明の効果】
本発明では、異なる形態の通信信号を用いる装置間に介装され、一方の装置から出力された通信信号を他方の装置に適合させるべく変換する通信変換装置において、第1の通信信号を用いる複数種の装置が接続される一次側接続ポートと、第2の通信信号を用いる複数種の装置に対応して設けられた複数の二次側接続ポートと、これら複数の二次側接続ポートに対応してそれぞれ設けられた複数の通信信号変換手段と、前記一次側接続ポートに接続された装置の種類を判定する一次側装置種類判定手段と、この一次側装置種類判定手段の判定結果に基づき、前記複数の通信信号変換手段のうちの一つを選択駆動させる変換手段切換手段とを備えるようにしたため、例えば、一次側装置種類判定手段により一次側接続ポートに旧型集中コントローラが接続されたことが判定されると、変換手段切換手段が新型室内ユニットに対応する通信信号変換手段を選択駆動する。そこで、設置作業者は、新型室内ユニット用の二次側接続ポートに新型室内ユニットを接続し、これにより、両装置間での通信が滞りなく行われる。
【0039】
また、異なる形態の通信信号を用いる装置間に介装され、一方の装置から出力された通信信号を他方の装置に適合させるべく変換する通信変換装置において、第1の通信信号を用いる複数種の装置が接続される一次側接続ポートと、第2の通信信号を用いる複数種の装置が接続される二次側接続ポートと、前記一次側接続ポートと前記二次側接続ポートとの間に介装され、当該一次側接続ポートに接続された装置と当該二次側接続ポートに接続された装置との組合せに対応して設けられた複数の通信信号変換手段と、前記一次側接続ポートに接続された装置の種類を判定する一次側装置種類判定手段と、この一次側装置種類判定手段の判定結果に基づき、前記複数の通信信号変換手段のうちの一つを選択駆動させる変換手段切換手段とを備えたものでは、例えば、一次側装置種類判定手段により一次側接続ポートに旧型集中コントローラが接続されたことが判定されると、変換手段切換手段が新型室内ユニットに対応する通信信号変換手段を選択駆動する。そこで、設置作業者は、二次側接続ポートに新型室内ユニットを接続し、これにより、両装置間での通信が滞りなく行われる。
【0042】
また、上述した通信変換装置を用いた集中制御型空調調和システムでは、通信変換装置が一次側および二次側に接続された装置に応じて自動的に通信信号の変換を行うため、一部の装置のみを置き換えた時等の出費が低減される他、設置時における信号ケーブルの接続作業等が容易に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】空気調和システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】通信変換用ローカルアダプタの概略構成を示すブロック図である。
【図3】通信変換部の概略構成を示すブロック図である。
【図4】通信切換制御サブルーチンの手順を示すフローチャートである。
【図5】通信切換制御サブルーチンの手順を示すフローチャートである。
【図6】通信切換制御サブルーチンの手順を示すフローチャートである。
【図7】通信切換制御サブルーチンの手順を示すフローチャートである。
【図8】通信変換部の変形例の概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 集中コントローラ
3 バスライン
5−1〜5−11 室内ユニット
7−1,7−2 室外ユニット
9 通信変換用ローカルアダプタ
21〜23 接続ポート
31 マイコン
33 通信切換部
35,37 通信ポート
41,43 切換ポート
Claims (3)
- 異なる形態の通信信号を用いる装置間に介装され、一方の装置から出力された通信信号を他方の装置に適合させるべく変換する通信変換装置において、
第1の通信信号を用いる複数種の装置が接続される一次側接続ポートと、第2の通信信号を用いる複数種の装置に対して設けられた複数の二次側接続ポートと、これら複数の二次側接続ポートに対応してそれぞれ設けられた複数の通信信号変換手段と、前記一次側接続ポートに接続された装置の種類を判別する一次側装置種類判定手段と、この一次側装置種類判定手段の判定結果に基づき、前記複数の通信信号変換手段のうちの一つを選択駆動させる変換手段切換手段と、この変換手段切換手段により前記複数の二次側接続ポートのいずれかを択一的に選択する通信切換部とを備えたことを特徴とする通信変換装置。 - 異なる形態の通信信号を用いる装置間に介装され、一方の装置から出力された通信信号を他方の装置に適合させるべく変換する通信変換装置において、
第1の通信信号を用いる複数種の装置が接続される一次側接続ポートと、第2の通信信号を用いる複数種の装置が接続される二次側接続ポートと、前記一次側接続ポートと前記二次側接続ポートとの間に介装され、当該一次側接続ポートに接続された装置と当該二次側接続ポートに接続された装置との組合わせに対応して設けられた複数の通信信号変換手段と、前記一次側接続ポートに接続された装置の種類を判定する一次側装置種類判定手段と、この一次側装置種類判定手段の判定結果に基づき、前記複数の通信信号変換手段のうちの一つを選択駆動させる変換手段切換手段と、この変換手段切換手段により前記複数の二次側接続ポートのいずれかを択一的に選択する通信切換部とを備えたことを特徴とする通信変換装置。 - 請求項1または2に記載の通信変換装置を用いたことを特徴とする集中制御型空気調和システム。
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