JPH0546473Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、例えばパチンコ機等のように玉を
使用した遊戯機、詳しくは入賞口に対する玉の入
賞状態を目視にて確認することが可能な遊戯機に
関する。

従来技術 従来、例えば所定の入賞口に玉が入賞したとき
に回転始動する複数の回転ドラムの数字あるいは
絵、若しくは表示された数字あるいは絵が所要の
関係にて一致したとき、案内部材を所定時間の
間、開放させて玉の入賞を可能にするスロツトル
装置を備えた遊戯機が知られている。この種の遊
戯機は、回転ドラムあるいは多数の数字を始動さ
せるための入賞口に入賞した玉の数に応じた回数
分、回転ドラムを回転させたり、表示された数字
等を切換えている。しかし、回転始動用の入賞口
に対して玉は全く不規則な状態で入賞されるた
め、回転ドラムの回転時に、次に回転ドラムを回
転始動させるための玉が入賞口に入賞する場合が
生じる。この場合、回転ドラムの回転切換回数を
表示するため、盤面にLED等の表示部材を設け、
入賞口に対する玉の入賞毎に点灯して回転ドラム
の回転可能回数を表示している。

考案が解決しようとする課題 上記した遊戯機においては、入賞口に対する入
賞玉数をLEDの点灯数のみでしか、確認できな
かつた。しかし、遊戯中においては遊戯者は専ら
盤面のみを注視しており、LEDの点灯数をその
都度確認しておらず、回転ドラムの回転切換保留
回数を確実に確認できないのが実情である。ま
た、例えば入賞口に対して玉が連続した状態で入
賞した場合においては、遊戯者は確実に連続する
玉が夫々検出されて計数されたか否かを確認する
ことが出来なかつた。

本考案は、上記した従来の欠点を解決するため
に考案されたものであり、その目的とするところ
は、回転ドラムの回転切換保留回数あるいは表示
された数字等の表示切換保留回数を確実に視認す
ることが可能な遊戯機を提供することにある。

また、本考案の他の目的は、回転ドラムの回転
始動用あるいは表示された数字等の切換始動用の
入賞口に対して玉を、所要の時間あるいはタイミ
ングにて整理しながら入賞させることによりの回
転ドラムの回転あるいは絵等の表示切換えを容易
に制御することが可能な遊戯機を提供することに
ある。

問題点を解決するための手段 このため請求項１記載の考案は、入賞口に玉が
入賞したときに所定時間の間、回転する回転ドラ
ムあるいは表示された数字、あるいは絵等が所要
の関係にて一致したとき、案内部材を所定数の玉
が入賞するまで間、あるいは所定時間の間、開放
するスロツトル装置を備えた遊戯機において、前
記入賞口に応じて配置され、外周面に玉を係脱可
能に保持する多数の保持部を有する回転盤と、前
記回転板を回転駆動する駆動部材と、前記回転盤
の保持部に対して玉が保持されたこと検出する検
出部材と、所定の時間毎に前記駆動部材を間欠駆
動して回転板を、少なくとも1/2回転させると共
に、上記所定時間内に検出部材から検出信号が出
力された際には回転板を、保持部相互の間隔に応
じて回転させるように回転制御する制御手段とか
ら遊戯機を構成することを特徴としている。ま
た、請求項２記載の考案は、入賞口に玉が入賞し
たときに所定時間の間、回転する回転ドラムある
いは表示された数字、あるいは絵等が所要の関係
にて一致したとき、案内部材を所定数の玉が入賞
するまで間、あるいは所定時間の間、開放するス
ロツトル装置を備えた遊戯機において、前記入賞
口に応じて配置され、外周面に玉を係脱可能に保
持する多数の保持部を有する回転盤と、前記回転
盤を回転駆動する駆動部材と、前記回転盤の保持
部に対して玉が保持されたこと検出する検出部材
と、玉の通過に伴つて検出部材から検出信号が出
力された際には駆動部材を間欠駆動して回転盤
を、保持部相互の間隔に応じて回転させると共
に、検出信号の出力後に所定の時間が経過したと
き、前記駆動部材を間欠駆動して回転盤を、少な
くとも1/2回転させるように制御する制御手段と
から遊戯機を構成することを特徴としている。

考案の作用 本考案は上記のように構成されるため、打発さ
れた玉が回転ドラムの回転あるいは表示された数
字等の切換等を開始させるための入賞口に至る
際、該玉が回転盤の保持部に保持されると共に、
該玉の通過に伴つて検出部材から出力される検出
信号に基づいて駆動される駆動部材により回転盤
が所要の角度にて回転される。そして回転盤の間
欠回転に伴つて保持部に保持された玉が入賞口に
入賞されると、前記回転ドラムが所要の時間回転
されたり、あるいは表示された絵が所要の時間切
換えられる。このため、保持部に保持された玉の
数にて回転ドラムの回転切換保留回数あるいは表
示切換保留回数を目視にて容易に確認することが
できると共に、入賞口に対して玉を所定の時間あ
るいはタイミングにて入賞させることができ、回
転ドラム回転制御あるいは表示の切換制御を容易
に行うことができる。

実施例 以下、本考案の一実施例を図面に従つて説明す
る。

第１図は本考案に係る一実施例の概略を示す略
体正面図、第２図は第１図に示す−線の拡大
縦断面図、第３図は第２図の分解斜視図であり、
遊戯機１の盤面中央部には、例えば外周面に多数
の数字、あるいは絵が記載された複数の回転ドラ
ム３（本実施例では３個）が独立して回転可能に
支持されたスロツトル装置５が取付けられてい
る。また、該スロツトル装置５の入賞領域に応じ
た盤面にはスロツトル始動用の入賞口６が取付け
られ、該入賞口６に玉が入賞する毎に前記スロツ
トル装置５の回転ドラム３が所定時間の間、回転
駆動される。該スロツトル装置５の下方には案内
部材７が盤面から突出可能に支持されている。こ
の案内部材７は前記回転ドラム３の回転停止時に
各回転ドラム３の数字あるいは絵が所要の関係で
一致したとき、所要時間の間、あるいは該案内部
材７における入賞口（図示せず）へ所定数の玉が
入賞するまで、その開放状態が継続される。前記
入賞口６には本考案に係る玉保留装置１０が取付
けられている。すなわち、該玉保留装置１０のケ
ーシング１３上部には開口１１が形成されると共
に、該ケーシング１３内部には回転盤としての保
持ドラム１５が回転可能に支持されている。前記
開口１１に応じたケーシング１３には検出部材を
構成する非接触型のセンサー１２が取付けられ、
該開口１１に対する玉１７の通過に伴つて検出信
号を出力する。該保持ドラム１５には減速機構を
備えたステツプモータ１６が連結されている。こ
のステツプモータ１６は制御回路（図示せず）か
ら所定の周期毎に出力される駆動信号に基づいて
保持ドラム１５の1/2回転に応じたステツプ数、
間欠的に回転駆動され、保持ドラム１５を1/2回
転させる。この駆動信号の出力周期は、回転ドラ
ム３の回転時間より若干長い時間に設定されてい
る。また、前記ステツプモータ１６は前記所定の
時間内に玉１７が開口１１内に入ると、センサー
１２から出力される検出信号に基づいて保持ドラ
ム１５の凹所１５ａ相互間に応じた所要のステツ
プ数分、間欠的に回転駆動するように割込み処理
される。そして凹所１５ａを順次通路１３ａに位
置させることにより入賞口６に対する玉１７の入
賞を可能にしている。前記保持ドラム１５の外周
面には前記開口１１間を通過した玉１７を保持す
ると共に、抜け出しが可能な大きさからなる保持
部を構成する多数の凹所１５ａが周方向へ所要の
間隔をおいて形成されている。なお、前記保持ド
ラム１５を回転可能に支持するケーシング１３の
内面は凹所１５ａに玉１７が保持された状態にて
その抜け出しを規制しながら回転を可能にするた
め、前記保持ドラム１５外周面に対して所要の間
隔をおくと共に、下方にて凹所１５ａから玉１７
の抜け出しを可能にする通路１３ａが一体形成さ
れている。そして前記保持ドラム１５の最下点に
応じた盤面には前記入賞口６が、前記通路１３ａ
と連通するように設けられている。該入賞口６に
は近接スイツチ２１が取付けられ、該入賞口６内
に玉１７が入賞したとき、その通過に伴つて検出
信号を出力し、該検出信号に基づいて入賞口６へ
の入賞玉数が計数されると共に、前記回転ドラム
３が所要の時間の間、回転駆動される。

次に、上記のように構成された遊戯機１の作用
を第４図及び第５図に従つて説明する。

第４図及び第５図は玉の保留状態を示す説明図
であり、保持ドラム１５は制御回路から所定の周
期毎に出力される駆動信号に基づいて駆動される
ステツプモータ１６により1/2回転ずつ、間欠的
に回転されている。そして上記所定の周期内に玉
１７が開口１１内に入つたとき、該開口１１内に
おける玉１７の通過に伴つてセンサー１２から出
力される検出信号に基づいてステツプモータ１６
が凹所１５ａ相互の間隔に応じた所要のステツプ
数分、回転駆動するように割込み処理される。な
お、この場合の駆動タイミングは検出信号より若
干遅延したタイミングに設定されている。これに
より開口１１を通過した玉１７は保持ドラムの凹
所１５ａに保持されたのち、該凹所１５ａに保持
された状態にて凹所１５ａ相互の間隔分、移動さ
れる。

そして上記所定の時間が経過すると、制御回路
からの駆動信号に基づいて駆動されるステツプモ
ータ１６により保持ドラム１５が1/2回転され、
凹所１５ａに保持された玉１７が入賞口６へ入賞
される。なお、上記所定時間内に開口１１に対し
て玉１７が連続して入つたときには、上記動作と
同様にステツプモータ１６はセンサー１２からの
検出信号に基づいて間欠駆動され、保持ドラム１
５を、凹所１５ａ相互間に応じた回転量、回転さ
れる。これにより回転ドラム３の回転保留回数を
示す玉１７の数を目視にて確認することが可能で
あると共に、この玉１７を確実に入賞口６へ入賞
させることが可能である。

そして入賞口６に対する玉１７の入賞により近
接スイツチ２１から出力される検出信号に基づい
て該入賞口６への入賞玉数が計数されると共に、
回転ドラム３が所要の時間の間、回転始動され
る。そして回転ドラム３の停止時に各回転ドラム
３の数字あるいは絵が所要の関係にて一致したと
き、案内部材７が所要の時間の間あるいは所定数
の玉が該案内部材７の入賞口に入賞するまで開放
されたのち、閉鎖される。

上記説明は、制御回路から所定の周期毎に出力
される駆動信号に基づいてステツプモータ１６を
駆動して保持ドラム１５を、1/2回転毎に間欠過
移転させるプログラムをメインとすると共に、上
記所定時間内に開口１１に玉１７が入つたときに
は保持ドラム１５を、凹所１５ａ相互間に応じて
回転量にて間欠回転させるように割込み処理する
ものとしたが、開口１１に玉１７が入つた時に保
持ドラム１５を凹所１５ａ相互間に応じた回転量
にて回転させるプログラムをメインとすると共
に、検出信号の出力後の所定時間内に次の玉１７
が開口１１に入らない場合には、所定時間が経過
した時に保持ドラム１５を1/2回転させて凹所１
５ａに保持された玉１７を入賞口６へ入賞させて
回転ドラム３の回転を可能とする間欠回転方法で
あつてもよい。

考案の効果 このため本考案は、回転ドラムの回転切換保留
回数あるいは表示された数字等の表示切換保留回
数を確実に視認することが可能な遊戯機を、また
回転ドラムの回転始動用あるいは表示された数字
等の切換始動用の入賞口に対して玉を、所要の時
間あるいはタイミングにて整理しながら入賞させ
ることによりの回転ドラムの回転あるいは絵等の
表示切換えを容易に制御することが可能な遊戯機
を提供することが可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る一実施例の概略を示す略
体正面図、第２図は第１図に示す−線の拡大
縦断面図、第３図は第２図の分解斜視図、第４図
及び第５図は玉の保留状態を示す説明図である。 図中１は遊戯機、３は回転ドラム、６は入賞
口、７は案内部材、１２は検出部材としてのセン
サー、１５は回転盤としての保持ドラム、１５ａ
は保持部としての凹所、１６は駆動部材としての
ステツプモータである。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 入賞口に玉が入賞したときに所定時間の間、
   回転する回転ドラムあるいは表示された数字、
   あるいは絵等が所要の関係にて一致したとき、
   案内部材を所定数の玉が入賞するまで間、ある
   いは所定時間の間、開放するスロツトル装置を
   備えた遊戯機において、 前記入賞口に応じて配置され、外周面に玉を
   係脱可能に保持する多数の保持部を有する回転
   盤と、 前記回転盤を回転駆動する駆動部材と、 前記回転盤の保持部に対して玉が保持された
   こと検出する検出部材と、 所定の時間毎に前記駆動部材を間欠駆動して
   回転板を、少なくとも1/2回転させると共に、
   上記所定時間内に検出部材から検出信号が出力
   された際には回転盤を、保持部相互の間隔に応
   じて回転させるように回転制御する制御手段
   と、 を備えたことを特徴とする遊戯機。 (2) 入賞口に玉が入賞したときに所定時間の間、
   回転する回転ドラムあるいは表示された数字、
   あるいは絵等が所要の関係にて一致したとき、
   案内部材を所定数の玉が入賞するまで間、ある
   いは所定時間の間、開放するスロツトル装置を
   備えた遊戯機において、 前記入賞口に応じて配置され、外周面に玉を
   係脱可能に保持する多数の保持部を有する回転
   盤と、 前記回転盤を回転駆動する駆動部材と、 前記回転盤の保持部に対して玉が保持された
   こと検出する検出部材と、 玉の通過に伴つて検出部材から検出信号が出
   力された際には駆動部材を間欠駆動して回転盤
   を、保持部相互の間隔に応じて回転させると共
   に、検出信号の出力後に所定の時間が経過した
   とき、前記駆動部材を間欠駆動して回転盤を、
   少なくとも1/2回転させるように制御する制御
   手段と、 を備えたことを特徴とする遊戯機。