JPH0546389B2 - - Google Patents

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JPH0546389B2
JPH0546389B2 JP18236584A JP18236584A JPH0546389B2 JP H0546389 B2 JPH0546389 B2 JP H0546389B2 JP 18236584 A JP18236584 A JP 18236584A JP 18236584 A JP18236584 A JP 18236584A JP H0546389 B2 JPH0546389 B2 JP H0546389B2
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JP
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ink
water
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ballpoint pen
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Isao Konuki
Hiroshi Myashita
Shigeru Nagai
Makoto Yamaguchi
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Pentel Co Ltd
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Pentel Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明はボールペン用インキに関する。更に詳
細には従来の油性ボールペンインキと水性ボール
ペンインキの特長を兼備したボールペン用インキ
に関する。 (従来の技術) 従来、ボールペン用インキとしてはインキ粘度
が数センチポイズである低粘度の水性ボールペン
インキと、インキ粘度が数1000〜10000センチポ
イズである高粘度の油性ボールペンインキが知ら
れている。水性ボールペンインキは繊維束等のイ
ンキ吸蔵体を有する構造の水性ボールペンに、油
性ボールペンインキは小径のインキ収容管を有す
る構造の油性ボールペンに使用されている。 (発明が解決しようとする課題) 前記した水性ボールペンインキ及び油性ボール
ペンインキは、各々優れた特徴を有している反
面、種々の問題点も有している。 例えば、水性ボールペンインキは、低粘度であ
り水を主溶剤としているため筆跡の線割れやボテ
がなく彩度の高い筆跡が得られる反面、低粘度で
あるため滲み易く、更に繊維束などのインキ吸蔵
体を有する構造において使用しなければならない
ためインキ残量が判らないという問題を有してい
る。 一方、油性ボールペンインキは、高粘度である
ため小径のインキ収容管に直接充填することがで
き、インキ収容管を透明な材質とすることによつ
てインキ残量の確認が可能となり、又、滲みが無
く滑らかに筆記できる反面、紙面へのインキ浸透
が悪いためにボテや筆跡の線割れを生じるという
問題を有している。 (課題を解決するための手段) そこで本発明者等は、従来の油性ボールペンの
特長であるにじみが無く滑らかな筆記感を有する
とともに、水性ボールペンインキの特長である線
割れやボテの無い彩度の高い筆跡が得られ、しか
も油性ボールペンの特長である小径のインキ収容
管に直接充填可能なボールペン用インキを得るべ
く種々検討し、本発明を達成した。 即ち、本発明は、着色剤と水と水溶性有機溶剤
と粘度調節剤と高分子球状微粒子とから少なくと
もなるボールペン用インキを要旨とする。 以下、詳述する。 着色剤は、水性系溶媒に溶解もしくは分散可能
な染料及び/または顔料が全て使用可能である。
具体例としてエオシン(C.I.45880)、アシツドフ
ロキシン(C.I.45410)、ウオーターブル−#9
(C.I.42090)、ソルブルブル−OBC(C.I.42755)、
ニグロシンNB(C.I.50420)、タートラジン(C.
I.10140)などの酸性染料や、カヤラスブラツク
G(C.I.35255)、ウオーターブラツク187−L(ダ
イレクトブラツク154)、ダイレクトスカイブルー
5(C.I.24400)、バイオレツトBB(C.I.27905)な
どの直接染料や、ローダミン(C.I.45160)、メチ
ルバイオレツト(C.I.42585)、オーラミンC(C.
I.41000)などの塩基性染料や、カーボンブラツ
ク、酸化チタン、群青、紺青などの無機顔料や、
銅フタロシアニンブルー、ベンジジンエロー、カ
ーミン6B、パーマネントレツド、インジゴ、レ
ーキレツドC、ウオツチングレツドなどの有機顔
料が挙げられる。これらは1種もしくは2種以上
混合して使用することが出来る。また、これらの
使用量はインキ全量に対して0.1〜30重量%が好
ましい。 水は主溶剤として使用するものである。 水溶性有機溶剤は、エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、トリエチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ポリエチレングリコール、
1,3−ブチレングリコール、チオジグリコー
ル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エ
チレングリコールモノメチルエーテルアセテー
ト、グリセリン、2−ピロリドン、N−メチル−
2−ピロリドン−トリエタノールアミンなどが挙
げられる。これらは1種もしくは2種以上混合し
て使用可能である。 粘度調節剤は、インキの粘度を調節するために
添加するものである。具体例としてポリビニルア
ルコール、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリ
ル酸塩、ポリビニルピロリドン、メチルビニルエ
ーテル無水マレイン酸コポリマーなどの合成高分
子材料及びこれらの変性物、カルボキシメチルセ
ルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどの
セルロース系増粘剤、水添ヒマシ油、ポリカルボ
ン酸アミドなどのゲル化剤、ガーガム、アラビア
ガムなどの植物系増粘剤、ゼラチン、セラツクな
どの動物系増粘剤などの水性用のものが挙げられ
る。これらは1種もしくは2種以上混合して使用
可能である。 高分子球状微粒子は、本発明のボールペン用イ
ンキに筆跡滲み防止及び、滑らかな筆記感を付与
する目的で使用するもので、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、塩化ビニル、ポリメチルメタクリレ
ート、ベンゾグアナミン、ナイロンなどの材質よ
りなる球状微粒子が適しており、真球に近く、二
次粒子を含まないことが望ましい。その粒子径
は、0.05〜6.0μmのものが好ましく、より好まし
くは0.2〜4.0μmである。具体例としてMP−1000
(ポリメチルメタアクリレート球状微粒子、粒子
径0.25〜0.35μm、綜研化学(株)製)、エポスターS
(ベンゾグアナミン球状微粒子、平均粒子径0.3μ
m、日本触媒化学工業(株)製)、ナイロンSP−500
(ナイロン球状微粒子、平均粒子径4μm、東レ(株)
製)、塩化ビニル#121(塩化ビニル球状粒子、日
本ゼオン(株)製)ケミパールW700(ポリエチレン球
状微粒子、平均粒子径1.0μm)、同W900(ポリエ
チレン球状微粒子、平均粒子径0.6μm)(以上、
三井石油化学工場(株)製)などが挙げられ、これら
の1種もしくは2種以上混合して使用できる。そ
の使用量はインキ全量に対して0.05〜10重量%が
好ましい。0.05重量%より少ないと効果が弱くな
つたり、10重量%より多いと筆跡の濃度が薄くな
つたり、線割れを生じ易くなつたりすることがあ
る。 上記成分以外に必要に応じて、安息香酸ナトリ
ウム、デハイドロ酢酸ナトリウム、1,2−ベン
ズイソチアゾリン−3−オンなどの防黴剤や、ア
ニオン系、ノニオン系、カチオン系の各種界面活
性剤、シリコーン系界面活性剤、フツ素系界面活
性剤、ベンゾトリアゾール、エチレンジアミン四
酢酸などの防錆剤などの添加剤を使用することが
できる。 本発明のボールペン用インキの粘度は、上記粘
度調節剤の使用量によつて適宜調節できるが、線
割れやボテのない彩度の高い筆跡を得、しかも小
径のインキ収容感に直接充填し得るようにするた
めには、50〜2000センチポイズ(25℃)の範囲で
あるようにすることが好ましい。 本発明のボールペン用インキの製造方法は、上
記成分を必要に応じて加熱溶解、混合攪拌、また
は、顔料を用いた場合は必要により通常の分散機
により分散して用いることにより容易に得られ
る。 (作用) 本発明のボールペン用インキは、水性系の組成
であるゆえに線割れやボテの無い彩度の高い筆跡
が得られ、粘度調節剤により粘度を適正にするこ
とによつて小径のインキ収容管に直接充填可能に
なり、高分子球状微粒子がインキ吐出(筆記)の
際にチツプとボールとの間で潤滑剤的な働きを
し、滑らかな筆記感をもたらす。更に、筆跡にお
いて、この高分子球状微粒子は粒子間で毛細管力
が働き、インキの拡散が抑えられ、インキが必要
以上に広がるのを防止し滲みを防止すると推察さ
れる。 (実施例) 以下に本発明を実施例に従つてより詳細に説明
する。 実施例 1 ウオーターブラツク187−L(ダイレクトブラツク
154、直接染料、20%水溶液、オリエント化学工
業(株)製) 40.0重量部 水 13.5重量部 エチレングリコール(水溶性有機溶剤)
30.0重量部 ジエチレングリコール(水溶性有機溶剤)
10.0重量部 HPC(H)(ヒドロキシプロピルセルロース、粘
度調節剤、日本曹達(株)製) 3.0重量部 MP−1000(ポリメチルメタクリレート、球状微
粒子、粒子径0.25〜0.35μm、綜研化学(株)製)
1.0重量部 エマルゲン910(ノニオン界面活性剤、花王(株)製)
2.0重量部 BTZ(ベンゾトリアゾール、防錆剤、住友化学(株)
製) 0.5重量部 上記各成分の中でHPC−Hを水に加熱溶解さ
せたのち、他の成分を混合し、1時間攪拌して粘
度500センチポイズ(25℃)の黒色インキを得た。 比較例 1 実施例1のMP−1000を除き、その分水を加え
た以外は実施例1と同様にして、粘度500センチ
ポイズ(25℃)の黒色インキを得た。 実施例 2 ウオーターブルー#9(C.I.42090、酸性染料、オ
リエント化学工業(株)製) 8.0重量部 水 45.5重量部 エチレングリコール 30.0重量部 ジエチレングリコール 10.0重量部 Gantretz AN169(メチルビニルエーテル無水マ
レイン酸コポリマー、粘度調節剤、BASF社製)
2.0重量部 ナイロンSP−500(ナイロン球状微粒子、平均粒
子径4μm、東レ(株)製) 2.0重量部 ノイゲンP(ノニオン界面活性剤、第一工業製薬
(株)製) 2.0重量部 BTZ 0.5重量部 上記各成分中ナイロンSP−500を除いた成分を
混合し、加熱しながら1時間攪拌した。その後ナ
イロンSP−500を加え、さらに1時間攪拌して粘
度400センチポイズ(25℃)の青色インキを得た。 比較例 2 実施例2のナイロンSP−500を除き、その分水
を加えた以外は実施例2と同様にして粘度400セ
ンチポイズ(25℃)の青色インキを得た。 実施例 3 プリンテツクス90(カーボンブラツク、デグサ社
製) 8.0重量部 ジヨンクリル62(スチレン−αメチルスチレン−
アクリル酸共重合体の34%水溶液、分散剤、ジヨ
ンソンポリマー(株)製) 4.0重量部 エチレングリコール 10.0重量部 グリセリン 5.0重量部 ジヤガーHP−60(ガーガム、増粘剤、三晶(株)製)
1.5重量部 ニツコールNP−10(ノニオン界面活性剤、日光
ケミカルズ(株)製) 0.4重量部 エポスターS(ベンゾグアナミン球状微粒子、平
均粒子径0.3μm、日本触媒化学工業(株)製)
3.0重量部 水 68.1重量部 上記各成分のうちまずプリンテツクス90とジヨ
ンクリル62の全量と水12重量部を混合攪拌した後
3本ロールミルで5回通しを行い分散した。これ
に残りの成分のうちエポスターSを除いた成分を
加え1時間攪拌した。次いでエポスターSを加え
て更に1時間攪拌して粘度が3000センチポイズ
(25℃)の黒色のインキを得た。 比較例 3 実施例3のエポスターSを除いて分水を加えた
以外は実施例3と同様にして粘度が3000センチポ
イズ(25℃)の黒色のインキを得た。 実施例 4 実施例3においてエポスターSの代わりにケミ
パールW700(ポリエチレン球状微粒子40重量%水
分散体、平均粒子径1.0μm、三井石油化学工業(株)
製)を7.5重量部用い、水を63.6重量部となした
以外は実施例3と同様になして粘度が3000センチ
ポイズ(25℃)の黒色のインキを得た。 (発明の効果) 実施例1〜4、比較例1〜3で得られたインキ
は、小径のインキ収容管を有するボールペン(洋
白チツプ、超硬ボール)に直接充填して使用可能
であり、又筆跡も線割れやボテの無い彩度の高い
ものであつた。 次にこれら実施例1〜4、比較例1〜3を充填
したボールペンにより筆跡の滲み試験と筆記感試
験を行なつた。結果を表1に示す。
【表】 以上のように、本発明のボールペン用インキ
は、筆跡の線割れやボテが無く、彩度の高い筆跡
が得られるといった水性ボールペンの特長と、滑
らかな筆記感と滲みの無い筆跡、及び小径なイン
キ収容管に直接充填可能であるといった油性ボー
ルペンインキの特長を兼備した優れたものであ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 着色剤と水と水溶性有機溶剤と粘度調節剤と
    高分子球状微粒子とから少なくともなるボールペ
    ン用インキ。 2 インキ粘度を50〜2000センチポイズ(25℃)
    の範囲となした特許請求の範囲第1項記載のボー
    ルペン用インキ。 3 高分子球状微粒子の粒子径が0.05〜6.0μmで
    ある特許請求の範囲第1項もしくは第2項記載の
    ボールペン用インキ。 4 高分子球状微粒子の粒子径が0.2〜4.0μmで
    ある特許請求の範囲第1項もしくは第2項記載の
    ボールペン用インキ。
JP59182365A 1984-08-31 1984-08-31 ボ−ルペン用インキ Granted JPS6160768A (ja)

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