JP2018035204A - 筆記具用水性インク組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】良好なクリアドレン性及び安定性を有する、筆記具用水性インク組成物を提供する。【解決手段】本発明の筆記具用水性インク組成物は、水、並びにポリマーで構成されているマトリックス、OH基を有する樹脂、及び水不溶性染料を有する、マイクロスフェアを含有している。【選択図】なし

Description

本発明は、筆記具用水性インク組成物に関する。
水性サインペン、水性ボールペンなどの筆記具に使用する水性インクの着色成分として、染料及び顔料が知られている。
染料を使用したインクは、染料が水可溶性のために文字・描線が汗や水で滲んだり消失したりして筆記した文字・描線が不鮮明になる欠点があり、いわゆる耐水性が劣る。また、染料自体は耐光性が劣るので、文字・描線が長期の間に変質するという問題がある。一方、顔料を使用したインクは、耐水性や耐光性に関して問題はないが、顔料の種類によって材質、大きさ、比重等が異なるため顔料毎に異なる分散処理が必要となるという問題が生じる。特に所望の色相を得るために色相の異なる顔料を混ぜ、調色すると、その性質の違いからインクの安定性が損なわれることが多い。このような問題を解決するため、染料又は顔料を用いて樹脂を着色したり、マイクロカプセル化した種々のインキが提案されている。
特許文献1では、染料及び有機溶剤を含有しているマイクロカプセルを有するマイクロカプセル化染料が開示されている。特許文献1では、このマイクロカプセルは、イソシアネート基と水及び有機溶剤との反応により得られるとしている。
特許文献2では、カプセルの芯物質として、少なくとも1種の疎水性色素と、少なくとも1種の疎水性ポリマーと、少なくとも1種の高沸点有機溶媒とを含有した着色組成物を内包している、マイクロカプセル含有着色微粒子分散物が開示されている。特許文献2では、このカプセルのカプセル壁は、2個のイシアネート基を有する2官能イシアネート化合物と、同一分子内に3個以上のイシアネート基を有する多官能イシアネート化合物とを用いて形成するとしている。
特許文献3では、熱変色性マイクロカプセル顔料、剪断減粘性物質、水及び水溶性有機溶剤を含む水性媒体からなり、かつマイクロカプセル顔料が水性媒体に分散状態にある、熱変色性水性ボールペンインキが開示されている。
特許文献4では、着色剤、ゴムラテックス及び水を含む組成であって、着色剤は油溶性染料、分散染料及び顔料から選ばれる色素を内包したマイクロカプセル又は色素を均質状態に担持した油性媒体を内包したマイクロカプセルからなる着色微粒子であり、着色微粒子がゴムラテックスを含む水性媒体中に分散されてなる、消去性インキ組成物が開示されている。
特許文献5では、非変色性顔料と、ビヒクルとからなる、筆記具用インキ組成物が開示されている。特許文献1では、この非変色性顔料として、染料又は顔料をマイクロカプセル壁膜に内包したマイクロカプセルが開示されている。
特開昭50−37819号公報 特開2004−75759号公報 特開平9−124993号公報 特開平10−330673号公報 特開2010−150331号公報
特許文献1〜5に記載のマイクロカプセルを筆記具に用いた場合、長期間の保存中の安定性が良好でないことが考えられる。
例えば、上記のマイクロカプセルをボールペンに用いた場合、クリアドレン性が良好でないという問題、すなわちボールペンのリフィール、特にポリプロピレン製のリフィールチューブの内壁にマイクロカプセルの残存が生じ、その結果インクの消費量が認識できなくなる問題が考えられる。
また、上記のマイクロカプセルを用いた場合、凝集が発生しやすくなり、その結果、長期保存後のインク流量が著しく低下するという問題が考えられる。
そこで、良好なクリアドレン性及び安定性を有する、筆記具用水性インク組成物を提供する必要性が存在する。
本発明者らは、鋭意検討したところ、以下の手段により上記課題を解決できることを見出して、本発明を完成させた。すなわち、本発明は、下記のとおりである:
〈1〉 水、並びに
ポリマーで構成されているマトリックス、OH基を有する樹脂、及び水不溶性染料を有する、マイクロスフェアを含有している、
筆記具用水性インク組成物。
〈2〉 上記樹脂が、フェノール性OH基を有する、上記〈1〉項に記載の筆記具用水性インク組成物。
〈3〉 上記樹脂が、テルペンフェノール樹脂である、上記〈2〉項に記載の筆記具用水性インク組成物。
〈4〉 少なくとも二種の上記〈1〉〜〈3〉項のいずれか一項に記載のマイクロスフェアを含有しており、
上記マイクロスフェアのうちの一種のマトリックスと、上記マイクロスフェアのうちの他の一種のマトリックスとが同種のポリマーで構成されており、かつ
上記マイクロスフェアのうちの一種の水不溶性染料と、上記マイクロスフェアのうちの他の一種の水不溶性染料とが異なっている、
筆記具用水性インク組成物。
〈5〉 インク貯蔵部、筆記部及び保持部を少なくとも具備しており、
上記インク貯蔵部に上記〈1〉〜〈4〉項のいずれか一項に記載の筆記具用水性インク組成物が貯蔵されている、
筆記具。
本発明によれば、良好なクリアドレン性及び安定性を有する、筆記具用水性インク組成物を提供することができる。
《筆記具用水性インク組成物》
本発明の筆記具用水性インク組成物は、水、並びにポリマーで構成されているマトリックス、OH基を有する樹脂、及び水不溶性染料を有する、マイクロスフェアを含有している。
本発明者らは、筆記具用水性インク組成物を上記の構成とすることにより、良好なクリアドレン性及び安定性を得ることができることを見出した。理論に拘束されることを望まないが、これは、マイクロスフェアがOH基を有する樹脂を含有していることにより、親水基であるOH基がマイクロスフェアの表面に露出し、それによってマイクロスフェアの表面が親水性となり、その結果、マイクロスフェアがリフィールチューブ内壁に付着しにくくなったり、マイクロスフェア同士の凝集が抑制されることに起因すると考えられる。
本発明の筆記具用水性インク組成物は、少なくとも二種のマイクロスフェアを含有していてもよい。この場合、マイクロスフェアのうちの一種のマトリックスと、マイクロスフェアのうちの他の一種のマトリックスとは、同種のポリマーで構成されていることが好ましい。また、マイクロスフェアのうちの一種の水不溶性染料と、マイクロスフェアのうちの他の一種の水不溶性染料とは、異なっていてよい。ここで、本明細書において「同種のポリマー」とは、ポリマーを構成するモノマーが同じであることを意味するものである。
マイクロスフェアのマトリックスを同種のポリマーで構成することにより、マイクロスフェアの材質、大きさ、比重等を略同程度にそろえることができる。それによれば筆記具用水性インク組成物中のマイクロスフェアの分散を容易とし、その結果混色により容易に所望の色相を得ることができる。
本発明の筆記具用水性インク組成物中のマイクロスフェアの含有率は、5質量%以上、7質量%以上、又は10質量%以上であることができ、また45質量%以下、40質量%以下、又は35質量%以下であることができる。5質量%未満であると、色力が不足する場合があり、45質量%を超えると、インクの流動性が低下する場合がある。
以下では、本発明の筆記具用水性インク組成物の各構成要素について説明する。
〈水〉
水は、イオン交換水、蒸留水等であることができる。
〈マイクロスフェア〉
マイクロスフェアは、ポリマーで構成されているマトリックス、OH基を有する樹脂、及び水不溶性染料を有する。
マイクロスフェア中の、OH基を有する樹脂の含有率は、1質量%以上、2質量%以上、又は3質量%以上であることができ、また40質量%以下、30質量%以下、20質量%以下、又は10質量%以下であることができる。この含有率は、(OH基を有する樹脂の質量部)/(水不溶性染料の質量部+ポリマーの質量部+OH基を有する樹脂の質量部)×100により算出できるものである。
マイクロスフェア中の水不溶性染料の含有率は、10質量%以上、20質量%以上、又は30質量%以上であることができ、また45質量%以下、40質量%以下、又は35質量%以下であることができる。この含有率は、(水不溶性染料の質量部)/(水不溶性染料の質量部+ポリマーの質量部+OH基を有する樹脂の質量部)×100により算出できるものである。
レーザー回折法により測定したときの、マイクロスフェアの平均粒子径は、0.3μm以上、0.5μm以上、又は1.0μm以上であることが、所望の色力を発現する観点、及び描線のテカリや紙面の裏側に色が抜ける現象を防止する観点から好ましく、また3.0μm以下、2.5μm以下、又は2.0μm以下であることが、筆跡にカスレを生じさせない観点から好ましい。ここでいう平均粒子径とは、レーザー回折法において体積基準により算出されたD50の値である。
ここで、レーザー回折法による平均粒子径の測定は、例えば日機装株式会社の粒子径分布解析装置HRA9320−X100を用いて行うことができる。
{マトリックス}
マトリックスは、ポリマーで構成されている。
(ポリマー)
マトリックスを構成するポリマーは、例えばエポキシポリマー、メラミンポリマー、アクリルポリマー、ウレタンポリマー、若しくはウレアポリマー、又はこれらの組合せであることができる。
{樹脂}
OH基を有する樹脂は、マトリックス中に含有されている。この樹脂は、筆記具用水性インク組成物の製造方法に関して以下に言及する有機溶剤に溶解できるものであることができる。また、この樹脂は、分子量が400以上、500以上、600以上、又は1000以上である樹脂であることができる。
OH基を有する樹脂としては、例えば、テルペンフェノール樹脂、ロジンフェノール樹脂、アルキルフェノール樹脂、フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂、ブチラール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリオール変性キシレン樹脂、エチレンオキシド変性キシレン樹脂、マレイン酸樹脂、水酸基変性アクリル樹脂水酸基変性スチレンアクリル樹脂、カルボキシル変性アクリル樹脂、カルボキシル変性スチレンアクリル樹脂等が挙げられる。
上記のOH基を有する樹脂の中でも、フェノール性OH基を有する樹脂、例えばテルペンフェノール樹脂、ロジンフェノール樹脂、アルキルフェノール樹脂、フェノールノボラック樹脂等を用いることが好ましい。この理由としては、理論に拘束されることを望まないが、このOH基が直接結合しているベンゼン環が立体的に嵩高く、その結果OH基だけをマイクロスフェアの表面に露出させつつ、他の部分が良好にマトリックス中に閉じ込められることに起因すると考えられる。
フェノール性OH基を有する樹脂の中でも、テルペンフェノール樹脂を用いることが好ましい。ここで、テルペンフェノール樹脂は、テルペンとフェノールとの共重合体を意味するものである。ここで、「テルペン」とは、複数のイソプレン単位が結合した構造を有する化合物群を言うものであり、例えばモノテルペン(C10)、セスキテルペン(C15)、ジテルペン(C20)、セステルテルペン(C25)、トリテルペン(C30)、テトラテルペン(C40)等が挙げられる。また、フェノールは、非置換のフェノールであっても、アルキル置換フェノールであってもよい。
OH基を有する樹脂の水酸基価は、50KOHmg/g以上、100KOHmg/g以上、120KOHmg/g以上であり、かつ250KOHmg/g以下、200KOHmg/g以下、又は180KOHmg/g以下であることが、樹脂をマイクロスフェア中に良好に保持する観点から好ましい。ここで、「水酸基価」は、試料1g中の水酸基と当量の水酸化カリウムのミリグラム(mg)数を意味するものである。
{水不溶性染料}
水不溶性染料は、常温において水に不溶の染料であり、例えば造塩染料、分散染料、油溶性染料等を用いることができるが、発色性の観点から、造塩染料を用いることが好ましい。
造塩染料としては、例えばアゾ系、金属錯塩アゾ系、アンスラキノン系及び金属フタロシアニン系の化学構造を有する染料が挙げられ、例えばオリエント化学工業株式会社のValifast(登録商標) Black 1807、Valifast(登録商標) Blue 2620、Valifast(登録商標) Brown 2402、Valifast(登録商標) Green 1501、Valifast(登録商標) Orange 2210、Valifast(登録商標) Pink 2310、Valifast(登録商標) Red 1355、Valifast(登録商標) VIOLET 1701、Valifast(登録商標) Yellow 1101等を用いることができる。
分散染料としては、例えばC.I.Disperse Yellow 198、C.I.Disperse Yellow 42、C.I.Disperse Red 92、C.I.Disperse Violet 26、C.I.Disperse Violet 35、C.I.Disperse Blue 60、及びC.I.Disperse Blue 87から選択される少なくとも1種の染料を用いることができる。
油溶性染料としては、例えばオリエント化学工業株式会社のOil Black 860、Oil Blue 613、Oil Brown BB、Oil Green 530、Oil Orange 201、Oil Pink 312、Oil Red 5B、Oil Scarlet 318、Oil Yellow 105等を用いることができる。
〈他の成分〉
本発明の筆記具用水性インク組成物は、種々の添加剤、例えば、防錆剤、防腐剤、PH調整剤、潤滑剤、保湿剤、樹脂、天然多糖類等の増粘剤等を含有していてもよい。
《筆記具》
本発明の筆記具は、インク貯蔵部、筆記部及び保持部を少なくとも具備している。このインク貯蔵部には、上記の筆記具用水性インク組成物が貯蔵されている。本発明の筆記具は、サインペンであってもよく、又はボールペンであってもよい。
ここで、本明細書において「サインペン」とは、インク貯蔵部に貯蔵されているインクを、毛細管現象により樹脂製の筆記部に供給する機構を有するペンを意味するものであり、当業者により「マーキングペン」として言及されるペンも含まれる。また、本明細書において「ボールペン」とは、筆記部に備えられているボールの回転によって、インク貯蔵部に貯蔵されているインクを滲出させる機構を有するペンを意味する。
〈インク貯蔵部〉
インク貯蔵部には、上記の筆記具用水性インク組成物が貯蔵されている。
インク貯蔵部は、インクを貯蔵し、かつ筆記部にインクを供給することができる物であれば、任意の物を用いることができる。
〈筆記部〉
筆記部は、筆記具の用途に応じ、随意の材料で構成されていてよい。本発明の筆記具がサインペンである場合、筆記部としては、例えば繊維芯及びプラスチック芯等が挙げられる。本発明の筆記具がボールペンである場合、筆記部は、ボールペンチップを先端部に備えた筆記部であることができる。
《筆記具用水性インク組成物の製造方法》
本発明の筆記具用水性インク組成物を製造する方法は、マイクロスフェア作成工程、及びインク組成物調製工程を含むことができる。
〈マイクロスフェア作成工程:乳化重合法〉
乳化重合法によるマイクロスフェア作成工程は、油相を作製すること、水相を作製すること、及び油相と水相とを混合させて油相の成分を乳化した後に重合させる工程からなる。
{油相}
油相は、有機溶剤、水不溶性染料、OH基を有する樹脂、及びモノマー又はプレポリマーを含有している。この有機溶剤は、複数種含有されていてもよい。
この油相は、有機溶剤を所定の温度に加温しながら、水不溶性染料及びOH基を有する樹脂を加えて撹拌し、次いで、モノマー又はプレポリマーを加え、更に随意に他の有機溶剤を加えることにより、作製することができる。
(有機溶剤)
有機溶剤の25℃における水への溶解性は、0.1g/100g以上、1g/100g以上、3g/100g以上、又は5g/100g以上であることができ、また40g/100g以下、35g/100g以下、30g/100g以下、又は25g/100g以下であることができる。
この溶解性は、0.1g/100g以上、1g/100g以上、3g/100g以上、又は5g/100g以上であることが、染料を良好に分散させる観点から好ましく、また15g/100g以下、14g/100g以下、13g/100g以下、又は10g/100g以下であることが、染料及び樹脂の析出を抑制すること、及び好ましい円形度にする観点から好ましい。
溶解性が上記の範囲を満足する有機溶剤としては、例えばフェニルグリコール、ベンジルアルコール、エチレングリコールモノベンジルエーテル、酢酸エチル等を用いることができる。
また、有機溶剤としては、25℃における水への溶解性が0.1g/100g未満である有機溶剤を別途用いてもよい。このような有機溶剤としては、アルキルスルフォン酸フェニルエステル、フタル酸エチルヘキシル、フタル酸トリデシル、トリメリット酸エチルヘキシル、ジエチレングリコールジベンゾエート、ジプロピレングリコールジベンゾエート、液状のキシレン樹脂等が挙げられる。
(水不溶性染料及びOH基を有する樹脂)
水不溶性染料及びOH基を有する樹脂は、マイクロスフェアに関して挙げた水不溶性染料及びOH基を有する樹脂を用いることができる。
(モノマー又はプレポリマー)
ポリマーを構成するモノマー又はプレポリマーは目的に応じて各種選択される。例えばメラミンモノマー又はプレポリマー、エポキシモノマー又はプレポリマー、アクリルモノマー又はプレポリマー、イソシアネートモノマー又はプレポリマーを用いることができる。
メラミンモノマー又はプレポリマーとしては、メラミン、メラミンシアヌレート、エチレンジメラミン、メチロールメラミン等を用いることができる。
エポキシモノマー又はプレポリマーとしては、アリルグリシジルエーテル、ビスフェノールA−エピクロルヒドリンプレポリマー等を用いることができる。
アクリルモノマー又はプレポリマーとしては、例えば(メタ)アクリル酸、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、イソブチルアクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート等を用いることができる。
イソシアネートモノマー又はプレポリマーとしては、例えばヘキサメチレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、イソシアネートプレポリマー等を用いることができる。
{水相}
水相は、水及び分散剤を混合させることにより作製することができる。分散剤としては、例えばポリビニルアルコールを用いることができるが、これに限定されない。
{乳化及び重合工程}
油相の成分を乳化し、さらに重合させる工程は、水相に油相を投入し、ホモジナイザー等を用いて所定の温度に加温しながら乳化混合することにより行うことができる。
{他の工程}
マイクロスフェア作成工程は、他の工程、例えばマイクロスフェアを分級する工程を含んでいてもよい。
〈マイクロスフェア作成工程:相分離法〉
相分離法によるマイクロスフェア作成工程は、染料含有溶液を作製すること、保護コロイド剤含有溶液を作製すること、モノマー又はプレポリマーを重合させることからなる。
{染料含有溶液の作製}
染料含有溶液は、水不溶性染料及びOH基を有する樹脂を有機溶剤に加熱溶解することにより作製することができる。水不溶性染料、OH基を有する樹脂及び有機溶剤としては、乳化重合によるマイクロスフェア作成工程に関して挙げたものを用いることができる。
{保護コロイド剤含有溶液の作製}
保護コロイド剤含有溶液は、保護コロイド剤を水に溶解させることにより、作製することができる。
保護コロイド剤としては、例えばメチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体等を用いることができる。
{モノマー又はプレポリマーの重合}
モノマー又はプレポリマーの重合は、染料含有溶液を、所定の温度に加温した保護コロイド剤含有溶液に添加して油滴状に分散させ、ここにモノマー又はプレポリマーを添加し、温度を維持して撹拌することにより、行うことができる。これによれば、モノマー又はプレポリマーを重合して得られたポリマーに、水不溶性染料及びOH基を有する樹脂が内包されることとなる。
モノマー又はプレポリマーとしては、乳化重合によるマイクロスフェア作成工程に関して挙げたものを用いることができる。
〈インク組成物調製工程〉
インク組成物調製工程は、作成したマイクロスフェア、及び筆記具用水性インク組成物を構成する他の成分をディスパー等の攪拌機器を用いて混合しながら、従来公知の方法により行うことができる。
実施例及び比較例により本発明を具体的に説明するが、本発明は、これらに限定されるものではない。
《筆記具用水性インク組成物の作製》
〈マイクロスフェアの作製〉
{マイクロスフェアA}
(油相溶液の作製)
有機溶剤としての酢酸エチル12.5質量部を60℃に加温しながら、ここに水不溶性染料としての油溶性黒染料(Oil Black 860、オリヱント化学工業社)3.5質量部及びテルペンフェノール樹脂(YSポリスターN125 ヤスハラケミカル株式会社)0.5質量部を加えて十分に溶解させた。次いで、ここにプレポリマーとしてのヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート変性体(TLA−100、旭化成ケミカルズ社)8質量部を加えて、油相溶液を作製した。
(水相溶液の作製)
蒸留水200質量部を60℃に加温しながら、ここに分散剤としてのポリビニルアルコール(PVA−205、クラレ社)15質量部を溶解して、水相溶液を作製した。
(乳化重合)
60℃の水相溶液に油相溶液を投入し、ホモジナイザーで6時間撹拌することにより乳化混合して重合を完了した。得られた分散体を遠心処理することでマイクロスフェアを回収し、マイクロスフェアAを得た。マイクロスフェアAの原料成分については、下記の表1にまとめている。
{マイクロスフェアB}
(染料含有溶液の作製)
水不溶性染料(Valifast Blue 2620、オリヱント化学工業社)2.4質量部及びテルペンフェノール樹脂(YSポリスターK125、ヤスハラケミカル株式会社)1.0質量部を、有機溶剤としてのベンジルアルコール9.6質量部に対して70℃に加熱攪拌しながら溶解させて、染料含有溶液を作製した。
(保護コロイド剤含有溶液の作製)
保護コロイド剤としてのメチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体(ガンツレッツAN−179、ISP社)40質量部を、水に溶解させ、水酸化ナトリウムでpHを4に調節して、全体が200質量部となるように保護コロイド剤含有溶液を作製した。
(モノマーの重合)
保護コロイド剤含有溶液を70℃で加熱攪拌しながら、ここに染料含有溶液を添加して油滴状に分散させ、次いでここにモノマーとしてのメチロールメラミン(ニカレジンS−260 日本カーバイド工業社製)7.6質量部を徐々に添加し、温度を維持してこれを50分間加熱攪拌することにより、メチロールメラミンを重合させて、マイクロスフェア分散液を得た。この分散液を常温に冷却後、酸添加、濾別、水洗を行い、スプレードライ機を用いて乾燥することにより、マイクロスフェアBを得た。マイクロスフェアBの原料成分については、下記の表1にまとめている。
{マイクロスフェアC}
水不溶性染料(Oil Black 860、オリヱント化学工業社製)3.5質量部を水不溶性染料(Valifast Red 1355、オリヱント化学工業社製)2.8質量部に、酢酸エチル12.5質量部をエチレングリコールモノベンジルエーテル11.5質量部に、テルペンフェノール樹脂(YSポリスターN125 ヤスハラケミカル株式会社)0.5質量部をテルペンフェノール樹脂(YSポリスターK140 ヤスハラケミカル株式会社)0.8質量部に、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート変性体(TLA−100、旭化成ケミカルズ社)8質量部をジフェニルメタンジイソシアネート(3モル)のトリメチロールプロパン(1モル)付加物(D−109、三井化学社)を7.2質量部に変更したことを除き、マイクロスフェアAと同様にして、マイクロスフェアCを得た。マイクロスフェアCの原料成分については、下記の表1にまとめている。
{マイクロスフェアD}
水不溶性染料(Valifast Blue 2620、オリヱント化学工業社)2.4質量部を水不溶性染料(Valifast Yellow 1101、オリヱント化学工業社)4質量部に、テルペンフェノール樹脂(YSポリスターK125 ヤスハラケミカル株式会社)1.0質量部をテルペンフェノール樹脂(YSポリスターN125 ヤスハラケミカル株式会社)1.2質量部にベンジルアルコール9.6質量部をフェニルグリコール16質量部に、メチロールメラミン7.6質量部を8.4質量部に変更したことを除き、マイクロスフェアBと同様にして、マイクロスフェアDを得た。マイクロスフェアDの原料成分については、下記の表1にまとめている。
{マイクロスフェアE}
テルペンフェノール樹脂(YSポリスターK125 ヤスハラケミカル株式会社)1.0質量部の代わりに、アルキルフェノール変性キシレン樹脂(ニカノールHP−100 フドー株式会社)1.0質量部を用いたことを除き、マイクロスフェアBと同様にして、マイクロスフェアEを得た。マイクロスフェアEの原料成分については、下記の表1にまとめている。
{マイクロスフェアF}
テルペンフェノール樹脂(YSポリスターN125 ヤスハラケミカル株式会社)1.2質量部の代わりに、アルキルフェノール変性キシレン樹脂(ニカノールHP−100 フドー株式会社)1.2質量部を用いたことを除き、マイクロスフェアDと同様にして、マイクロスフェアFを得た。マイクロスフェアFの原料成分については、下記の表1にまとめている。
{マイクロスフェアG}
テルペンフェノール樹脂(YSポリスターN125 ヤスハラケミカル株式会社)0.5質量部の代わりに、ポリオール変性キシレン樹脂(ニカノールHP−70 フドー株式会社)0.5質量部を用いたことを除き、マイクロスフェアAと同様にして、マイクロスフェアGを得た。マイクロスフェアGの原料成分については、下記の表1にまとめている。
{マイクロスフェアH}
テルペンフェノール樹脂(YSポリスターK140 ヤスハラケミカル株式会社)0.8質量部の代わりに、ポリオキシエチレン変性キシレン樹脂(ニカノールK−1005 フドー株式会社)1.0質量部を用いたことを除き、マイクロスフェアCと同様にして、マイクロスフェアHを得た。マイクロスフェアHの原料成分については、下記の表1にまとめている。
{マイクロスフェアI}
テルペンフェノール樹脂(YSポリスターN125 ヤスハラケミカル株式会社)0.5質量部を含有させなかったことを除き、マイクロスフェアAと同様にして、マイクロスフェアIを得た。マイクロスフェアIの原料成分については、下記の表1にまとめている。
{マイクロスフェアJ}
テルペンフェノール樹脂(YSポリスターK125 ヤスハラケミカル株式会社)1.0質量部の代わりに、ケトン樹脂(ケトンレジンK−90 荒川化学株式会社)1.2質量部を用いたことを除き、マイクロスフェアBと同様にして、マイクロスフェアJを得た。マイクロスフェアJの原料成分については、下記の表1にまとめている。
{マイクロスフェアK}
テルペンフェノール樹脂(YSポリスターK140 ヤスハラケミカル株式会社)0.8質量部を含有させなかったことを除き、マイクロスフェアCと同様にして、マイクロスフェアKを得た。マイクロスフェアKの原料成分については、下記の表1にまとめている。
{マイクロスフェアL}
テルペンフェノール樹脂(YSポリスターN125 ヤスハラケミカル株式会社)1.2質量部の代わりに、ケトン樹脂(ケトンレジンK−90 荒川化学株式会社)1.2質量部を用いたことを除き、マイクロスフェアDと同様にして、マイクロスフェアLを得た。マイクロスフェアLの原料成分については、下記の表1にまとめている。
〈インク組成物の作製〉
{実施例1〜6及び比較例1〜3}
下記の表2に詳細を示すように、上記のマイクロスフェア(15質量部)、増粘剤としてのキサンタンガム(KESLAN S、三晶株式会社、0.18質量部)、リン酸エステル(プライサーフA219B、第一工業製薬株式会社、0.5質量部)、防腐剤(バイオデン421、大和化学工業株式会社、0.2質量部)、防錆剤としてのベンゾトリアゾール(0.3質量部)、pH調整剤としてのアミノメチルプロパノール(0.1質量部)、溶剤としてのプロピレングリコール(15質量部)、及びイオン交換水(68.72質量部)を用い、実施例1〜6及び比較例1〜3ボールペン用水性インク組成物を100質量部作製した。
{実施例7及び比較例4}
下記の表3に詳細を示すように、マイクロスフェアとして、マイクロスフェアB(12質量部)及びマイクロスフェアD(6質量部)を用いたこと、及びイオン交換水の質量部を65.72質量部に変更したことを除き、実施例1と同様にして、実施例7のボールペン用水性インク組成物を100質量部作製した。
下記の表3に詳細を示すように、マイクロスフェアとして、マイクロスフェアJ(12質量部)及びマイクロスフェアL(6質量部)を用いたこと、及びイオン交換水の質量部を65.72質量部に変更したことを除き、実施例1と同様にして、比較例4のボールペン用水性インク組成物を100質量部作製した。
{実施例8及び9並びに比較例5}
下記の表4に詳細を示すように、マイクロスフェアB(12質量部)及びマイクロスフェアD(6質量部)、防腐剤(バイオデン421、大和化学工業株式会社、0.2質量部)、pH調整剤としてのアミノメチルプロパノール(0.1質量部)、溶剤としてのプロピレングリコール(3質量部)、並びにイオン交換水(78.7質量部)を用い、実施例8のサインペン用水性インク組成物を100質量部作製した。
下記の表4に詳細を示すように、マイクロスフェアB(12質量部)及びマイクロスフェアD(6質量部)の代わりに、マイクロスフェアE(12質量部)及びマイクロスフェアF(6質量部)を用いたことを除き、実施例8と同様にして、実施例9のサインペン用水性インク組成物を100質量部作製した。
下記の表4に詳細を示すように、マイクロスフェアB(12質量部)及びマイクロスフェアD(6質量部)の代わりに、マイクロスフェアJ(12質量部)及びマイクロスフェアL(6質量部)を用いたことを除き、実施例8と同様にして、実施例9のサインペン用水性インク組成物を100質量部作製した。
〈筆記具の作製〉
{水性ボールペンの作製}
ポリプロピレン製インク収容管(内径4.0mm、長さ113mm)、ステンレス製チップ(超硬合金ボール、ボール径0.5mm)及び該収容管と該チップを連結する継手からなるリフィールに実施例1〜7及び比較例1〜4のボールペン用水性インク組成物を充填した。次いで、インク後端に鉱油、ポリブテン、オレフィン系エラストマーからなるインク追従体を装填した。このリフィールを、ボールペン(シグノUM−100、三菱鉛筆社)の軸に装填して、水性ボールペンを作成した。
{サインペンの作製}
三菱鉛筆社製PM−120T(商品名「プロッキー」、ペン芯:極細芯(POM樹脂芯)及び細字丸芯(PET繊維芯)、以下同様)のペン体に、実施例8及び9並びに比較例5のサインペン用水性インク組成物を充填してサインペンを作成した。サインペンに関する経時安定性の評価は、細字丸芯を用いて行った。
《評価》
〈クリアドレン性〉
作製したボールペンについて、全てのインクを消費するまで筆記し、この筆記後のボールペンリフィールの外観視認性を確認した。評価基準は以下のとおりである。
○:チューブ内面にインクが全く付着していない。
△:チューブ内面にインクが多少付着しているものの、インク消費量は確認できる。
×:チューブ内面にインクが付着してインク消費量が確認できない。
〈経時安定性〉
作製したサインペンを50℃で3か月保管後、筆記性を確認した。評価基準は以下のとおりである。
○:初期と変わらない
△:インク流量がやや低下する
×:インク流量が著しく低下する。
結果を表2〜4に示す。
Figure 2018035204
Figure 2018035204
Figure 2018035204
Figure 2018035204
表2〜4から、OH基を有する樹脂を含有しているマイクロスフェアを用いた実施例1〜9の筆記具用水性インク組成物は、良好なクリアドレン性及び経時安定性を示しており、中でもテルペンフェノール樹脂を含有している実施例1〜3、7及び8の筆記具用水性インク組成物は、特に良好なクリアドレン性及び経時安定性を示していることが理解できよう。

Claims (5)

  1. 水、並びに
    ポリマーで構成されているマトリックス、OH基を有する樹脂、及び水不溶性染料を有する、マイクロスフェアを含有している、
    筆記具用水性インク組成物。
  2. 前記樹脂が、フェノール性OH基を有する、請求項1に記載の筆記具用水性インク組成物。
  3. 前記樹脂が、テルペンフェノール樹脂である、請求項2に記載の筆記具用水性インク組成物。
  4. 少なくとも二種の請求項1〜3のいずれか一項に記載のマイクロスフェアを含有しており、
    前記マイクロスフェアのうちの一種のマトリックスと、前記マイクロスフェアのうちの他の一種のマトリックスとが同種のポリマーで構成されており、かつ
    前記マイクロスフェアのうちの一種の水不溶性染料と、前記マイクロスフェアのうちの他の一種の水不溶性染料とが異なっている、
    筆記具用水性インク組成物。
  5. インク貯蔵部、筆記部及び保持部を少なくとも具備しており、
    前記インク貯蔵部に請求項1〜4のいずれか一項に記載の筆記具用水性インク組成物が貯蔵されている、
    筆記具。
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