JPH0546377B2 - - Google Patents

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JPH0546377B2
JPH0546377B2 JP59111968A JP11196884A JPH0546377B2 JP H0546377 B2 JPH0546377 B2 JP H0546377B2 JP 59111968 A JP59111968 A JP 59111968A JP 11196884 A JP11196884 A JP 11196884A JP H0546377 B2 JPH0546377 B2 JP H0546377B2
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JP
Japan
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filler
substance
chemicals
calcium carbonate
approximately
Prior art date
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JP59111968A
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JPS60255836A (ja
Inventor
Masamitsu Nagahama
Masayuki Kawasaki
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Pentel Co Ltd
Original Assignee
Pentel Co Ltd
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 液体を維持したり吐出したり、あるいは弾力性
を利用されたりする連通気孔を有する多孔質体。
具体的一例としては、筆記具や化粧具などのペン
先とかインキ中継部材とかインキ吸蔵体とか、ま
た、印肉材や印刷機用ブランケツト、過用フイ
ルター、吸音材など挙げられる。
〔従来の技術〕
連通気孔を有する多孔質体を製造する方法は3
つに大別される。その第1は発泡材を利用して基
材を膨張させる方法で、クラツシユングロール法
のような適宜連通化の手段が併用される。また、
第2は中空球状の基材用材料を集合一体化した
後、隔壁を破ることで連通気孔化する方法であ
る。そして、第3は基材用材料と充填材とを少く
とも主材として混練・成形後、酸などの薬品によ
つて前記充填材を除去させる方法である。
それぞれの方法にはそれぞれ一長一短がある。
本発明は上記第3の方法に係る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記第3の方法は気孔径、気孔率を制御し易い
などの長所を有するが、往々にして薬品による充
填材除去に長時間を費すことになるという短所も
有する。例えば、気孔率が80%程度のポリウレタ
ン樹脂の多孔質体を作る際、径が数十μmの炭酸
カルシウムを充填材として使用し、薬品としての
塩酸によつてその除去並びに連通気孔化を図る
と、1cm以下の寸法径を有するものを得る場合で
さえ、一昼夜以上の処理が必要となることもあ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
充填材として、薬品除去される物質(以下、物
質Aという)と、この物質Aの表面に点在もしく
は多孔状となるように付着もしくは被覆された物
質(以下、物質Bという)とよりなり、物質Bも
薬品で除去可能であり、かつ、物質Bによつて充
填物としての表面は多数の凹凸連続面となつてい
るものを使用する。
添付図面は、本発明で使用する充填材の一例を
模式的に示すもので、第1図は、物質Aの表面に
物質Bを点在状に付着したものの一例、第2図
は、物質Aの表面に物質Bを多孔状に被覆したも
のの一例であり、物質A,Bは、いずれも球状に
図示してあるが、勿論、大きさを含めて形状は適
宜であつてよい。ここで、物質A,Bとしては、
例えば、塩化マグネシウム、塩化ナトリウム、炭
酸ナトリウム、無水ピロリン酸ナトリウム、無水
硫酸ナトリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシ
ウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、
カルボキシメチルセルロース、エチルセルロー
ス、ニトロセルロース、アセチルセルロース、ポ
リビニルアルコール、ポリビニルホルマール、ポ
リビニルブチラール、ポリ塩化ビニルなどが例示
でき、薬品としても、水、塩酸、硫酸、硝酸、水
酸化ナトリウム、アルコール、アセトン、酢酸エ
チル、トリクロルエチレン、メチルエチレンケト
ンなどが例示できるが、要は基材用材料を除去し
ない薬品と、この薬品に除去される物質を物質
A,Bとして選択すればよい。ちなみに基材用材
料としても、ポリウレタン、ポリアセタール、ポ
リエチレン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリア
クリル、ポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、アセタール−ポリエステル共重合物、
ABS樹脂など例示できるが、薬品との関係で、
他の天然、合成の樹脂やその他適宜材質を選択す
ることができる。
物質Aの表面に前述した如き状態の物質Bを形
成する方法例を下記する。尚、具体名を挙げて説
明するが勿論その他の物質を使用することもでき
る。
(イ) エアゾール法 炭酸カルシウムとブタジエン−スチレンのモ
ノマーとを加熱した空気でエアゾール化して混
合及び反応させて炭酸カルシウムの表面に皮膜
形成後、スチレン成分のみを溶剤除去する。
(ロ) オリフイス法 炭酸カルシウムを好ましくはカツプリング剤
で処理し、セルロース樹脂−スチレン樹脂をオ
リフイス法によつて皮膜化した後、スチレン成
分のみを溶剤除去する。
(ハ) スプレドライング法 (ロ)においてオリフイス法の代わりにスプレド
ライング法を利用する。
(ニ) 電荷を利用した付着法 炭酸カルシウムとポリビニルアルコールとを
ポールミルなどの中でドライブレンドする。
(ホ) 接着法 炭酸カルシウムの表面をポリビニルアルコー
ルの低濃度水溶液で濡らした後、粒径の小さな
炭酸カルシウムをまぶして付着させる。
以上のほかにも化学蒸着法を利用するなど可能
である。また、皮膜の多層化をなしてもよい。
物質Aと特定状態の物質Bとよりなる本発明の
充填材は比較的小さな場合の方がより顕著な効果
を奏する。具体的な径としては1mm程度以下、よ
り望ましくは600μm以下である。
充填材を基材用材料や必要に応じて使用される
可塑剤、溶剤、界面活性剤、架橋材等とともにニ
ーダーやロール等で混練したものを押出、射出、
圧縮などの方法で成形し、得られたものから薬品
によつて充填材を除去する訳であるが、留意点と
しては、混練時に充填材が充填材の形態を維持す
る、即ち、物質AとBとが分離しないようにする
ことである。従つて、基材用材料の溶剤を使用す
る場合など、この溶剤によつて層物質が基材用材
料と一様混合体化してしまつてはいけない。基材
用材料と物質Bとは、一方が有機物なら他方は無
機物、また、同じ有機物同志であつても一方が有
機溶剤で溶解するものなら他方は水溶性といつた
ように性質的に相反するものを選択することが望
まれる。
〔作用〕
物質Bは物質Aと基材用材料との間の空隙形成
材として働く。即ち、薬品による充填材除去処理
時、充填材表面に到つた薬品は充填材との物質置
換によらず速やかに広面積接触することができ
る。
実施例 1 重質炭酸カルシウム(粒径約0.5μm〜約30μ
m;平均粒径約10μm)1000重量部をエポキシア
ルキルシラン(東レシリコン(株)製のシランカツプ
リング剤)の0.5%水溶液で処理し、乾燥後、P
−20(信越化学工業(株)製のポリビニルアルコール)
300重量部とセビアンN(ダイセル化学工業(株)製の
スチレンアクリロニトリル共重合物)700重量部
とをメチルエチルケトン7000重量部で分散溶液化
したものを用いてスプレドライング法により皮膜
形成した。得たものをメチルエチルケトンに浸漬
し、撹拌して十分にスチレンアクリロニトリル共
重合物成分を除去し、乾燥後、篩にかけて粒径が
約0.5μm〜約30μm(平均粒径約10μm)のものを
選別し、これを充填材とした。
充填材450重量部とパラプレンDN4806(日本ポ
リウレタン(株)製の熱可塑性エーテル型ポリウレタ
ン)100重量部とジメチルホルムアミド(溶剤)
50重量部とをニーダーで十分に混練し、次いで射
出成形機により3mm×10mm×10mmの板状物に成形
した。成形物中にジメチルホルムアミドが残らな
いよう十分に乾燥後、50%塩酸水溶液に浸漬し10
時間撹拌後、取り出して洗浄し、乾燥させた。こ
れによつて、約85%の気孔率を有する連通気孔多
孔質体が得られた。
実施例 2 重質炭酸カルシウム(粒径約50μm〜約150μ
m;平均粒径約100μm)1000重量部を0.2%ポリ
ビニルアルコール水溶液300重量部と混練したも
のを、軽質炭酸カルシウム(粒径約0.1μm〜約5μ
m;平均粒径約2μm)450重量部を入れた撹拌刃
付きミキサーに入れて十分に撹拌し、パサパサす
る微粒子状となつた後、取り出し、篩にかけて粒
径が約50μm〜約150μm(平均粒径約100μm)の
ものを選別し、これを充填材とした。
充填材250重量部とパラプレンDN4806(前述)
100重量部とジメチルホルムアミド50重量部とを
以下実施例1と同様に処理した。得られたものは
約60%の気孔率を有する連通気孔多孔質体であ
る。
比較例 1 実施例1において、重質炭酸カルシウムをその
まま充填材として450重量部使用した以外はすべ
て実施例1と同様に処理した。得られたものには
まだまだ充填材が残つており、十分に除去するに
は塩酸水溶液による処理を20時間必要とした。
比較例 2 実施例2において、粒径が約50μm〜約150μm
(平均粒径約100μm)の重質炭酸カルシウムをそ
のまま充填材として250重量部使用した以外はす
べて実施例2と同様に処理した。得られたものに
はまだまだ充填材が残つており、塩酸水溶液によ
る処理を24時間続けたがそれでも不十分であつ
た。
〔発明の効果〕
同じ気孔率、気孔径の連通気孔体を得る場合、
前述したように、実施例のものは比較例のものよ
りも短時間で多孔質体を製造できている。充填材
が基材用材料と接触しない部分の面積が大きい
程、また、充填材と薬品との接触面積が大きい
程、充填材除去の時間は短縮されることによると
思われるところである。薬品が充填材と基材用材
料との間に容易に位置することができ、また、単
位時間当たりの除去量も多くなることによる。こ
の点、本発明によれば、物質Bが充填材全体とし
ての表面を凹凸の激しいものとしているので、基
材用材料との間に形成される隙間量も増え、ま
た、比表面積を大きくしているので、薬品との接
触面積も大きくできる。それゆえ、本発明によれ
ば薬品による充填材除去の処理時間が短縮され
る。
【図面の簡単な説明】
第1図と第2図は本発明で使用する充填材の一
例を模式的に示し、第1図は物質Aの表面に物質
Bを点在状に付着したものの一例を示す断面図、
第2図は物質Aの表面に物質Bを多孔状に被覆し
たものの一例を示す断面図である。 A……物質A、B……物質B。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 基材用材料と充填材とを少くとも主材として
    混練・成形後、酸などの薬品によつて前記充填材
    を除去して連通気孔を有する多孔質体を製造する
    方法において、前記充填材として下記したものを
    使用することを特徴とする多孔質体の製造方法。 記 上記した薬品によつて除去される物質(以下、
    物質Aという)と、該物質Aの表面に点在もしく
    は多孔状となるように付着もしくは被覆された物
    質(以下、物質Bという)とよりなり、物質Bも
    薬品で除去可能であり、かつ、物質Bによつて充
    填物としての表面は多数の凹凸連続面となつてい
    る。
JP11196884A 1984-05-31 1984-05-31 多孔質体の製造方法 Granted JPS60255836A (ja)

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JP2000238398A (ja) * 1998-12-25 2000-09-05 Mitsubishi Pencil Co Ltd 連続気孔を有する多孔性ゴム状部材の製造方法及び連続気孔を有する多孔性ゴム状部材

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5452167A (en) * 1977-10-03 1979-04-24 Asahi Chem Ind Co Ltd Porous polyolefin resin membrane, alkali battery separator, and microporous filter

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