JPH0546378B2 - - Google Patents

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JPH0546378B2
JPH0546378B2 JP59111969A JP11196984A JPH0546378B2 JP H0546378 B2 JPH0546378 B2 JP H0546378B2 JP 59111969 A JP59111969 A JP 59111969A JP 11196984 A JP11196984 A JP 11196984A JP H0546378 B2 JPH0546378 B2 JP H0546378B2
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JP
Japan
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filler
substance
porous body
particle size
calcium carbonate
Prior art date
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Expired - Lifetime
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JP59111969A
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English (en)
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JPS60255837A (ja
Inventor
Masamitsu Nagahama
Masayuki Kawasaki
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Pentel Co Ltd
Original Assignee
Pentel Co Ltd
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Publication date
Application filed by Pentel Co Ltd filed Critical Pentel Co Ltd
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 液体を維持したり吐出したり、あるいは弾力性
を利用されたりする連通気孔を有する多孔質体、
具体的一例としては、筆記具や化粧具などのペン
先とかインキ吸蔵体とかインキ中継部材とか、ま
た、印肉材や印刷機用ブランケツト、過用フイ
ルター、吸音材などの製造方法であつて、充填材
を混在した有機重合体の成形物から薬品によつて
前記充填材を除去して反撥弾性を有する連通気孔
の多孔質体を製造する方法に関する。ここで、ペ
ン先などのように高反撥弾性、高気孔率を求めら
れる多孔質体は特に好適例である。
〔従来の技術〕
反撥弾性を有する連通気孔の多孔質体を製造す
る方法は種々あるが、本発明は、充填材を混在し
た有機重合体の成形物から薬品によつて前記充填
材を除去して製造する方法に係る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
前記した方法は、発泡体を使用して膨張させる
など他の方法に比べると気孔径や気孔率を制御し
易い長所を有するが、気孔率も高くて反撥弾性も
高い多孔質体を得るのは困難である。本発明はこ
の気孔率と反撥弾性との逆相関関係を改善するこ
とを目的としてなされたものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、充填材を混在した有機重合体の成形
物から薬品によつて前記充填材を除去して反撥弾
性を有する連通気孔の多孔質体を製造する方法に
おいて、前記充填材の表面に前記薬品によつて除
去されない物質Aを点在もしくは多孔状となるよ
うに付着もしくは被覆したものを、前記混在前の
使用材料とし、前記薬品による処理後も前記物質
Aを前記有機重合体内に付着残存せしめてなるこ
とを特徴とする多孔質体の製造方法を要旨とす
る。
以下、詳述する。
充填材の表面に充填材を除去する際に使用され
る薬品によつて除去されない物質を、該物質が点
在もしくは多孔状となるように付着もしくは被覆
したものを、従来使用の充填材に代えて使用す
る。
まず材料から説明すると、充填材としては塩化
マグネシウム、塩化ナトリウム、炭酸ナトリウ
ム、無水ピロリン酸ナトリウム、無水硫酸ナトリ
ウム、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシ
ウムなどが挙げられる。本質的には薬品除去され
れば良い訳だから、カルボキシメチルセルロー
ス、エチルセルロース、ニトロセルロース、アセ
チルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビ
ニルホルマールなど有機物であつても良いのだ
が、概して無機物の方が安価であり、また、粒径
の小さなものも入手し易い。次に、充填材ととも
に主材となるものとしては、例えばポリウレタ
ン、ポリアセタール、ポリエチレン、ポリスチレ
ン、ポリアミド、ポリアクリル、ポリ塩化ビニ
ル、エチレン−酢酸ビニル共重合物、アセタール
−ポリエステル共重合物、ABS樹脂などの樹脂
を挙げることができるが、その他の天然あるいは
合成の樹脂やゴムとか、架橋材等の使用によつて
成形物としては重合体となるモノマーなども使用
できる。次に、充填材に表面付着もしくは被覆す
る物質Aとしては充填材除去処理に使用する薬品
によつて除去されないものであれば良く、前記例
示した樹脂等は勿論、充填材として例示したもの
の中からも1種もしくは2種以上組合せて選択で
きるが、無機物としてはチタン合金とかシリカや
ガラスなど、カツプリング剤等の使用によつて成
形物をつくる有機重合体と良好密着するものが、
また、有機物としてはポリアミドやポリアセター
ルなど、耐摩耗性に優れたものが好ましい。ここ
で、充填材の表面に上記物質Aを付着もしくは被
覆したものの一例を模式的ではあるが添付図面に
示す。即ち、第1図が充填材(参照符号「B」で
示す)に物質A(参照符号「A」で示す)を点在
状に付着したものの一例、第2図が充填材に物質
Aを多孔状に被覆したものの一例を示す。尚、充
填材及び物質Aは、いずれも球状に図示してある
が、勿論、大きさを含めて形状は適宜であつてよ
い。
充填材の表面に上記物質Aを前記状態に形成す
る方法としては種々あるが、一例を下記する。
尚、具体名を挙げて説明するが勿論その他の物質
を使用することもできる。
(イ) エアゾール法 炭酸カルシウムとブダジエン−アクリロニト
リルのモノマーとを加熱した空気中でエアゾー
ル化して混合及び反応させて炭酸カルシウムの
表面に皮膜形成する。得られたものは、例えば
炭酸カルシウムとアクリロニトリル成分とから
なる充填材の表面にブタジエン成分が付着した
ものもしくはブタジエン成分の多孔部にアクリ
ロニトリル成分が充填された皮膜と看倣するこ
ともできるので、薬品を選択することによつて
そのまま使用することもできるが、処理時間短
縮のため、ここで更に一方成分(上記ではアク
リロニトリル成分)を除去しておくのが望まし
い。
(ロ) オリフイス法 炭酸カルシウムをカツプリング剤で処理し、
スチレン−イソブチレン共重合物をオリフイス
法によつて皮膜化した後、スチレン成分を除去
する。ここでスチレン成分を除去したのは(イ)の
場合と同様の理由による。
(ハ) スプレドライング法 (ロ)においてオリフイス法の代わりにスプレド
ライング法を利用する。
(ニ) 電荷を利用した付着法 炭酸カルシウムとポリアミド樹脂粉とをポー
ルミルやバレル機の中に入れ、相互にこすり合
わせると炭酸カルシウムの表面にポリアミド樹
脂が固着する。
(ホ) 接着法 炭酸カルシウムの表面をポリビニルアルコー
ルの低濃度水溶液で濡らした後、ガラス微粉と
まぶす。
以上の他にも化学蒸着法を利用するなど可能で
ある。
上述材料、また、必要に応じて使用される可塑
剤、溶剤、界面活性剤などをニーダーやロールで
混練し、押出、射出、圧縮などの方法で成形し、
得られたものから酸、アルコール、水、有機溶剤
などの薬品で充填材を除去する訳である。この
際、充填材に表面付着もしくは被覆した物質が溶
解、溶融して折角の付着、被覆が完全に解除され
てしまつてはいけないから、使用する溶剤の選択
とか処理温度等に留意する。
〔作用〕
薬品による処理後、有機重合体内に付着残存す
る物質Aは、充填材が除去された後に形成される
連通気孔の内壁に付着していて内壁の補強体とな
り、多孔質体の使用時、反撥弾性の一部を担う。
実施例 1 重質炭酸カルシウム(粒径約0.5μm〜約30μ
m;平均粒径約10μm)1000重量部とP−18(信
越化学工業(株)製のポリビニルアルコール)600重
量部とセビアンN(ダイセル化学工業(株)製のスチ
レン−アクリロニトリル共重合物)400重量部と
をメチルエチルケトン4000重量部で分散溶液化し
たものを用いてスプレドライング法により皮膜形
成した。得られたものを水に浸漬し撹拌して十分
にポリビニルアルコール成分を除去後、乾燥さ
せ、篩にかけ粒径が約0.5μm〜約30μm(平均粒
径約10μm)のものを選別した。
上記選別物450重量部とパラプレンDN4806(日
本ポリウレタン(株)製の熱可塑性エーテル型ポリウ
レタン)100重量部とをニーダーで十分に混練し、
次いで射出成形機により3mm×10mm×10mmの板状
物に成形した。成形物を10%塩酸水溶液に浸漬し
撹拌して十分に炭酸カルシウム除去をなした後、
取り出して洗浄し、乾燥させた。これによつて約
75%の気孔率を有する連通気孔多孔質体が得られ
た。また、この多孔質体の弾性と圧縮残り(0.25
mmまでの圧縮で30分間保持した後、解放直後に測
定)はそれぞれ約75%、約5%であつた。
実施例 2 重質炭酸カルシウム(粒径約50μm〜約150μ
m;平均粒径約100μm)1000重量部と、プレン
アクト(味の素(株)製のチタンカツプリング剤)の
0.5%メタノール溶液で処理したAEROSIL130(日
本エアロジル(株)製のシリカ粉;粒径約16μm)
400重量部とを撹拌刃付きミキサーに入れて十分
に撹拌し、微粉子状となつた後、取り出し、篩に
かけて粒径が約50μm〜約150μm(平均粒径約
100μm)のものを選別した。
上記選別物250重量部とパラプレンDN4806(前
述100重量部とを以下実施例1と同様に処理した。
得られたものは気孔率が約50%、弾性が約60%、
圧縮残りが約2%の連通気孔多孔質体である。
比較例 1 実施例1において、重質炭酸カルシウムとして
粒径が約0.1μm〜約25μm(平均粒径約8μm)の
ものをスプレドライング法による皮膜形成をする
ことなく、そのまま450重量部使用した以外すべ
て実施例1と同様に処理した。得られたものは気
孔率が約75%、弾性が約5%、圧縮残りが約55%
の連通気孔多孔質体である。
比較例 2 実施例2において、重質炭酸カルシウムとして
粒径が約45μm〜約145μm(平均粒径約80μm)
のものをAEROSIL130(前述)とのミキサー処理
をすることなく、そのまま250重量部使用した以
外はすべて実施例2と同様に処理した。得られた
ものは気孔率が約50%、弾性が約15%、圧縮残り
が約80%の連通気孔多孔質体である。
〔発明の効果〕
実施例1、2、比較例1、2より判るとおり、
同等の気孔径、気孔率の多孔質体でありながら実
施例1、2の方が比較例1、2のものより反撥弾
性が高くなつている。このように一定の気孔径、
気孔率のものならば反撥弾性の高いものが得られ
る訳であり、また、反撥弾性を一定にすれば気孔
径一定でも気孔率の高いものが得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は充填材の表面に物質Aを点在状に付着
したものの一例を示す模式的断面図、第2図は充
填材の表面に物質Aを多孔状に被覆したものの一
例を示す模式的断面図である。 A……物質(A)、B……充填材。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 充填材を混在した有機重合体の成形物から薬
    品によつて前記充填材を除去して反撥弾性を有す
    る連通気孔の多孔質体を製造する方法において、
    前記充填材の表面に前記薬品によつて除去されな
    い物質Aを点在もしくは多孔状となるように付着
    もしくは被覆したものを、前記混在前の使用材料
    とし、前記薬品による処理後も前記物質Aを前記
    有機重合体内に付着残存せしめてなることを特徴
    とする多孔質体の製造方法。
JP11196984A 1984-05-31 1984-05-31 多孔質体の製造方法 Granted JPS60255837A (ja)

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JPS60255837A JPS60255837A (ja) 1985-12-17
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0679363U (ja) * 1993-04-26 1994-11-08 株式会社富士山 健康枕

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