JPH054612Y2 - - Google Patents

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JPH054612Y2
JPH054612Y2 JP1984180875U JP18087584U JPH054612Y2 JP H054612 Y2 JPH054612 Y2 JP H054612Y2 JP 1984180875 U JP1984180875 U JP 1984180875U JP 18087584 U JP18087584 U JP 18087584U JP H054612 Y2 JPH054612 Y2 JP H054612Y2
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expander
oil ring
raised portion
side rail
radial direction
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、一対のサイドレールと該サイドレー
ル間に設けられたエキスパンダとの3ピースから
成る組合せオイルリングに関する。
[従来の技術] 丸められて端部を突合され、半径方向に凹凸し
周方向に延びる波形状のエキスパンダを備えた従
来の組合せオイルリングは、組付け時のエキスパ
ンダ突合せ部(合口)の重なり防止のため、エキ
スパンダの波形の内周部と外周部とを連結する連
結部にワイヤを通す孔をあけ、そこに周方向に延
びるワイヤを通していた。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら、張力減退の主原因である、エキ
スパンダ内周部の軸方向両端に形成されたサイド
レール係合部とサイドレール内周との摩耗を防止
するため、サイドレール係合部の周方向長さを長
くすると、エキスパンダのバネ力を創り出してい
る波形の折り曲げ部の折り曲げ角度がきつくなつ
て折り曲げ部に応力が集中し、エキスパンダの前
記折り曲げ部近傍の連結部にワイヤを通す穴を穿
設すると、エキスパンダは強度上耐えられなくな
るという問題が生じていた。
また、合口重なり防止のためにワイヤを通すた
めの孔をエキスパンダに設けない場合は、組合せ
オイルリングのピストンリング溝への組付時にエ
キスパンダの突合せ端部が互に重なり、オイルリ
ングを嵌着したピストンをシリンダボアへ挿入す
ることができないとか、入つてもサイドレールを
外周に拡張する張力が出ず、オイル消費が大にな
るという不具合が出る。また、米国特許第
2078395号明細書に示されているような、内周側
に突出する、貫通孔をもたない隆起部を設けたも
のがあるが、この構成によると、オイル戻し穴を
別に設けなければならなくなるので、エキスパン
ダの張力低減を生じ、使用できない場合が生じ
る。
本考案は、3ピースから成る組合せオイルリン
グにおいて、(イ)エキスパンダ合口整合用のワイヤ
を用いることなく、したがつてエキスパンダにワ
イヤ通し穴を設けることなく、オイルリング組付
け時のエキスパンダ合口の重なりを防止する構造
を提供し、(ロ)しかもこの合口重なり防止構造部に
オイル戻し穴の機能ももたせて別にオイル戻し穴
を設ける必要性をなくし、これによつてエキスパ
ンダの過度の張力低減を防止することを目的とす
る。
[問題点を解決するための手段] この目的に沿う本考案の組合せオイルリング
は、次のものから成る。すなわち、 シリンダ内に往復動自在に配設されたピストン
のオイルリング溝内に嵌着され; 軸方向に互いに隔置さた一対のサイドレール
と、丸められて端部が突合され前記一対のサイド
レール間にサイドレールを半径方向に拡張するよ
うに配設されたエキスパンダと、から成り; 前記エキスパンダは半径方向に凹凸して周方向
に延びる波形状に形成されており、前記エキスパ
ンダはその波形の各波の内周部に周方向にほぼ平
坦に延びる平坦部を有し、各平坦部の軸方向両端
には軸方向に突出するサイドレール係合部を備え
ており、前記平坦部のうち複数個の平坦部には、
エキスパンダ半径方向内方に突出し内側に半径方
向にエキスパンダを貫通する穴をもつ筒状の隆起
部が形成されており、隆起部とオイルリング溝底
面との距離が、合口が重ならないよう定められて
いる; ことを特徴とする組合せオイルリング。
[作用] このような組合せオイルリングでは、エキスパ
ンダをサイドレール内周で巻込んでも、半径方向
内方に突出する筒状の隆起部がオイルリング溝の
底にあたり、それ以上のエキスパンダの径の縮小
が抑えられるので、エキスパンダ合口が重なるこ
とが防止され、張力不全によるオイル消費増加も
防止される。
また、筒状の隆起部の内側の貫通穴はオイル戻
し穴として機能できるので、別にオイル戻し穴を
エキスパンダに設ける必要がなく、エキスパンダ
の過度な張力低減が防止される。
[実施例] 以下に、本考案の組合せオイルリングの望まし
い実施例を図面を参照して説明する。
第1図ないし第4図は本考案の一実施例を示し
ている。
第4図に示すように、組合せオイルリング1は
シリンダ2内に往復動自在に嵌挿されたピストン
3のオイルリング溝4に嵌着されている。
組合せオイルリング1は、軸方向に互いに隔置
された一対のサイドレール5,5と、該サイドレ
ール5,5間にサイドレール5,5を半径方向に
拡張するように設けられたエキスパンダ6との、
3ピースから成る。
サイドレール5は、周上に1箇所、合口を有す
る板状の環状体から成る。サイドレール5の合口
には隙間がある。
エキスパンダ6は、第1図に示すように、丸め
られ、端部7,7が突合された環状体から成り、
周上1箇所、合口8(突合せ部)を有する。エキ
スパンダ6は、半径方向に凹凸しながら周方向に
延びる波形状に形成されている。波形状のエキス
パンダ6の各波の内周部は周方向にほぼ平坦に延
びる平坦部9を形成している。内周部である平坦
部9は外周部10に比べて周方向長さを大きくと
られている。各平坦部9の軸方向両端には、第2
図に示すように軸方向に突出すると共に周方向に
延びるサイドレール係合部11,11が設けられ
ている。サイドレール係合部11,11の外周
は、サイドレール5,5の内周に接触して、エキ
スパンダ6の張力をサイドレール5,5に伝える
機能を有する。サイドレール係合部11,11の
サイドレール5,5との接触長の総和の、全円周
に対する比、すなわち接触率は、60%以上が望ま
しく、このように接触率の高い組合せオイルリン
グ1はサイドレール係合部11,11とサイドレ
ール5,5との接触による摩耗による張力減退が
小に抑えられる。
エキスパンダ6の平坦部9のうちいくつか複数
個の平坦部(図示例では全ての平坦部)9には、
エキスパンダ半径方向内方に突出する隆起部12
が設けられている。
実施例においては、第1図ないし第4図に示す
ように、隆起部12は、平坦部9の軸方向中央部
の壁をエキスパンダ半径方向内方に突出する筒状
に成形することにより形成される。筒状の隆起部
12の内側にはエキスパンダ半径方向に延びる貫
通穴14が形成され、この貫通する穴14は、オ
イル戻し穴として機能する。このような筒状の隆
起部12は、平坦部9の半径方向プレス成形によ
り容易に形成できる。第3図に示すように、隆起
部12の高さH、すなわち隆起部12の先端と平
坦部9の内周面間の距離は、0.2mm以上とされて
いる。また、第4図に示すように、組合せオイル
リング1をオイルリング溝4に組付けてシリンダ
2内に挿入したときの、隆起部12の先端とオイ
ルリング溝4の溝底面4aとの間の距離Cは、合
口8が重ならないように定められており、0.2mm
以上とされている。隆起部12の高さHは、高く
すればする程、エキスパンダ合口8の重なり防止
がはかれるが、高さHを高くし過ぎると組付け時
のエキスパンダ6とオイルリング溝底面4aとの
間のクリアランスが小になつて、接触面圧により
スカツフイングを生じるので、無制限には大きく
できず、最大高さは、クリアランスC≧0.2mmを
満足する高さでなければならない。また高さHの
最小値を0.2mmとしたのは、H=0.2mmのとき周方
向では0.2×2π=1.2mmの変化となり、サイドレー
ル5の合口部の隙間を1.2mm短かくしたのと同じ
効果があり、これをエキスパンダ6の張力であら
わせば、通常、エキスパンダ6のバネ定数KはK
=1.3Kg/mmであるので、エキスパンダ6の初期
張力が1.3Kg/mm×1.2mm=1.6Kgも低減したことに
なり、それだけリング摩耗時の張力低下防止をは
かることができるからである。
次に、上記実施例の作用について説明する。
組合せオイルリング1のピストン3への組付け
は、エキスパンダ6をオイルリング溝4に入れ
(エキスパンダ6の合口8の隙間は零)、その後サ
イドレール5をサイドレール係合部11を巻くよ
うに溝4内にいれる。このときサイドレール5の
合口は開いている。ピストン3をシリンダ2内に
いれるにはサイドレール5の合口の隙間を縮め、
サイドレール5の径を縮め、サイドレール5の内
周でエキスパンダ6のサイドレール係合部11を
半径方向内方に押していくので、エキスパンダ6
は溝底面4aに押しつけられる。このとき、エキ
スパンダ6は周方向にも圧縮されるので、エキス
パンダ6は周方向にも圧縮されるので、エキスパ
ンダ6の合口8が重なろうとする。しかし、上記
各実施例の組合せオイルリング1では、エキスパ
ンダ6の内周側に隆起部12があるため、隆起部
12の先端がオイルリング溝底面4aにあたつた
ときの径以上には縮められず、従つて周方向にも
縮められず、エキスパンダ6の合口8の重なり防
止がはかられる。
また、組合せオイルリング1を嵌着したピスト
ン3のシリンダ2への挿入性が大幅に良くなる。
なんとなれば、エキスパンダ6内周側に隆起部1
2があるため、サイドレール5が一方向に溝底面
4a方向に押されたときに、その押された位置と
反対側でサイドレール5がオイルリング溝4から
突出してピストンランドから半径方向外方に外れ
る量が小さくなり、サイドレール5がピストンラ
ンドからはみ出してピストン3のシリンダ2への
挿入性を難しくするという問題が少なくなるから
である。
[考案の効果] したがつて、本考案の組合せオイルリングによ
れば、波形状のエキスパンダの内周側の平坦部
に、エキスパンダ半径方向内方に向つて突出する
筒状の隆起部を設け、隆起部とオイルリング溝底
面との距離を、合口が重ならないよう定めたの
で、該隆起部がピストンのオイルリング溝底面に
あたることにより、組合せオイルリング組付時の
エキスパンダの合口の重なりを防止することがで
きる。また、ピストンのシリンダへの挿入時にお
いてサイドレールを一方向に押したときに、サイ
ドレールのピストンランドからのはみ出しが少な
くなつてサイドレールに巾小のものを用いること
ができ、巾小のサイドレールを用いることにより
サイドレールのシリンダボアへの追従性が改善さ
れ、オイル消費の低減をさらにはかることができ
る。さらに、筒状の隆起部はその内側の貫通する
穴が、オイル戻し穴を兼ねるので別にオイル戻し
穴をエキスパンダに設ける必要がなく、エキスパ
ンダの張力維持上、加工費節約上利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る組合せオイル
リングのエキスパンダの平面図、第2図は第1図
のエキスパンダの部分拡大展開図、第3図は第2
図の−線に沿う断面図、第4図は第1図に組
合せオイルリングをピストンに嵌着したときの組
合せオイルリング近傍の断面図、である。 1……組合せオイルリング、2……シリンダ、
3……ピストン、4……オイルリング溝、4a…
…オイルリング溝の溝底面、5……サイドレー
ル、6……エキスパンダ、8……(エキスパンダ
の)合口、9……(エキスパンダの内周部であ
る)平坦部、11……サイドレール係合部、12
……隆起部、14……隆起部の穴。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) シリンダ内に往復動自在に配設されたピスト
    ンのオイルリング構内に嵌着され; 軸方向に互いに隔置さた一対のサイドレール
    と、丸められて端部が突合され前記一対のサイ
    ドレール間にサイドレールを半径方向に拡張す
    るように配設されたエキスパンダと、から成
    り; 前記エキスパンダは半径方向に凹凸して周方
    向に延びる波形状に形成されており、前記エキ
    スパンダはその波形の各波の内周部に周方向に
    ほぼ平坦に延びる平坦部を有し、各平坦部の軸
    方向両端には軸方向に突出するサイドレール係
    合部を備えており、前記平坦部のうち複数個の
    平坦部には、エキスパンダ半径方向内方に突出
    し内側に半径方向にエキスパンダを貫通する穴
    をもつ筒状の隆起部が形成されており、隆起部
    とオイルリング溝底面との距離が、合口が重な
    らないよう定められている; ことを特徴とする組合せオイルリング。 (2) 前記隆起部の高さをH、前記組合せオイルリ
    ングの前記オイルリング溝への組付時における
    前記隆起部とオイルリング溝底面との距離をC
    とすると、 H≧0.2mm C≧0.2mm を満足するように前記隆起部の高さが選定され
    ている実用新案登録請求の範囲第1項記載の組
    合せオイルリング。
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DE3540617A DE3540617C2 (de) 1984-11-30 1985-11-15 Dreiteiliger Ölabstreifring mit einer inneren Auswölbung

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