JPH0545953Y2 - - Google Patents

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JPH0545953Y2
JPH0545953Y2 JP11368389U JP11368389U JPH0545953Y2 JP H0545953 Y2 JPH0545953 Y2 JP H0545953Y2 JP 11368389 U JP11368389 U JP 11368389U JP 11368389 U JP11368389 U JP 11368389U JP H0545953 Y2 JPH0545953 Y2 JP H0545953Y2
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teeth
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tightening
rotating
winding
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  • Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 A 産業上の利用分野 本考案は、糸などの試験片を把持して引張試験
を行なうためのつかみ具を有する引張試験機に関
する。
B 従来の技術 糸状試験片のつかみ具としては、例えば実開昭
64−50342号公報に記載されたものが知られてい
る。この従来のつかみ具は、アクチユエータによ
り旋回する旋回部の上に巻付歯と締付歯が設けら
れ、旋回部の旋回により糸状試験片を巻付歯に巻
き付けた後に、締付歯で巻付歯との間に糸状試験
片を把持する。あるいは、締付歯で巻付歯との間
に糸状試験片を締め付けた後に旋回部を旋回させ
て巻付歯に糸状試験片を巻き付ける。
C 考案が解決しようとする課題 この従来のつかみ具にあつては、糸状試験片に
働く引張力で糸状試験片が巻付歯と締付歯との間
で滑らないようにするため締付歯用締付装置が大
型化し、また、この締付装置が設けられる旋回部
も大きくなり、つかみ具全体が大形化してしま
う。さらに、糸状試験片に働く引張力で発生する
旋回軸回りのモーメントにより旋回部が回転しな
いように旋回部用駆動装置の保持力を設定すると
その駆動装置が大型化する。このように旋回部や
旋回駆動装置が大きくなると、糸状試験片の両端
を把持する一対のつかみ具の間隔が長くなり、試
験可能な糸状試験片の長さが制約されてしまう。
本考案の目的は、糸状試験片に働く大きな引張
力によつても滑りが生じにくく旋回部が回転しな
い小型の糸状試験片用自動巻付け式つかみ具を備
えた引張試験機を提供することにある。
D 課題を解決するための手段 本考案に係る引張試験機は、旋回駆動装置で旋
回され本締め位置ではそれ以上の旋回が阻止され
る旋回部と、この旋回部上に配置され旋回に伴い
糸状試験片が巻き付けられる巻付歯と、旋回部上
に配置され巻付歯との間に糸状試験片を締め付け
る締付歯と、旋回部上に配置され締付歯を仮締め
する仮締装置と、巻付けられた糸状試験片を仮締
めした状態で巻付歯に締付歯を本締めし、該本締
力による旋回軸回りのモーメントが糸状試験片の
引張力によるモーメントとは逆方向に作用する本
締装置とを具備するつかみ具を有する。
E 作用 例えば搬送機構により搬送されてくる糸状試験
片を巻付歯と締付歯との間隙に挿通し、仮締装置
により締付歯と巻付歯との間に糸状試験片を仮締
めする。その後、旋回駆動装置により旋回部を旋
回させると糸状試験片が巻付歯に巻き付けられ
る。この時、旋回部はそれ以上の回転が阻止され
る。その後、本締装置により巻付歯に対して締付
歯を本締めする。この本締力は旋回軸回りにモー
メントを発生するが、このモーメントは、糸状試
験片に働く引張力によつて発生するモーメントと
は逆方向に作用する。従つて、本締装置は、仮締
めされている糸状試験片をさらに本締めすると同
時に、糸状試験片に働く大きな引張力によつて旋
回部が回転してしまうことも防止する。
F 実施例 第1図〜第6図により本考案の一実施例につい
て説明する。第2図、第3図、第4図および第1
図は、糸状試験片1を本実施例の自動つかみ具
2,3により自動的につかむ手順を順に示す図で
ある。第5図は第3図の上つかみ具2の左側面
図、第6図は第5図の拡大された概略水平断面
(ABCD断面)図である。
第1図に示すとおり、上つかみ具2と下つかみ
具3とは例えば不図示のクロスヘツドと固定テー
ブルに対向して設けられる。各々のつかみ具2,
3が糸状試験片1の両端をつかみ、クロスヘツド
の上昇により上下に互いに離れる方向に移動して
糸状試験片に引張力が加えられる。
第5図に示す上つかみ具2を例に説明すると、
側面から見て逆L字断面を有するフレーム4の背
面側に旋回駆動装置として油圧で働く旋回モータ
5が設けられている。この旋回モータ5のモータ
軸6はフレーム4に設けられたベアリング7に軸
支され、その先端に旋回部8が設けられている。
この旋回部8には、第1図および第6図に示すよ
うに、仮締装置としての仮締シリンダ9が配置さ
れている。この仮締シリンダ9のピストンロツド
11の先端には、締付歯12がピン13を介して
装着されている。また、この締付歯12に対向し
て、巻付歯14はベース15上に螺着されてい
る。このベース15は仮締シリンダ9に一体的に
設けられ旋回部8の一部を形成する。
巻付歯14,締付歯12,および仮締シリンダ
9が配置された旋回部8はモータ軸6を旋回軸と
して旋回し、第3図の状態から90度旋回して第4
図の状態となるが、この旋回した状態においてそ
れ以上旋回しないようにベース15に対し接する
位置にストツパー16が設けられる。このストツ
パー16は、第5図に示すようにフレーム4に対
しねじ17により固定されたストツパーアーム1
8の先端に設けられ、旋回部8のそれ以上の旋回
を阻止する。
第5図に示すように、フレーム4の逆L字の上
辺19の部分には本締装置としての本締シリンダ
20が設けられている。この本締シリンダ20の
ピストンロツド21の先端は、ストツパー16に
接した状態の巻付歯14に対して締付歯12を押
圧し本締めを行なう。この押圧は、仮締めを行な
つている仮締シリンダ9のピストンロツド11を
介して行なわれる。この本締めを行なうピストン
ロツド21の軸線は旋回軸6に対し第1図中右側
を通り、糸状試験片1に働く引張力は第1図から
わかるように旋回軸6に対し図中左側を通る構成
となつている。これにより本締力と引張力が旋回
軸6回りに発生させるモーメントは互いに逆方向
となる。
次に第2図,第3図,第4図,および第1図の
順に糸状試験片1が本実施例のつかみ具により自
動装着される手順を説明する。
まず第2図において、仮締シリンダ9のピスト
ンロツド11が後退し、締付歯12が巻付歯14
から離れ両歯12,14の間に間隙が生じる。こ
の状態で、例えば図示しない搬送機構により糸状
試験片1がその間隙へ搬送される。その後、仮締
シリンダ9のピストンロツド11が前進し、締付
歯12が糸状試験片1を巻付歯14との間で締め
付け、仮締めを行なう。この仮締めにより、糸状
試験片1の両端は上つかみ具2および下つかみ具
3で把持されたこととなる(第3図)。
この状態で、不図示のクロスヘツドを下降させ
るなどして上つかみ具2を下つかみ具3に接近さ
せて糸状試験片1をたるませる。たるんだ状態
で、第4図に示すように、上および下つかみ具
2,3の各々の旋回モータ5が働くモータ軸6を
旋回軸として旋回部8が90度旋回を行なう。この
旋回により、糸状試験片1は巻付歯14に対し巻
き付けられた状態となる。この時、ベース15は
ストツパー16に接しており、それ以上の旋回が
できない状態となつている。次に本締シリンダ2
0のピストンロツド21の先端が仮締シリンダ9
のピストンロツド11を介して締付歯12を巻付
歯14へ押圧する。この押圧により、両歯12,
14の間に糸状試験片1が本締めされる(第1
図)。
このようにつかみ具2,3に対し糸状試験片1
が装着された後、2つのつかみ具2,3は上下に
離れる方向に移動して糸状試験片に引張力を与え
る。これにより引張試験が開始される。
この引張試験において、糸状試験片1に加えら
れる引張力が旋回軸回りに反時計方向に発生させ
るモーメントをM1(第1図)とする。ここで、旋
回軸6を中心とした時計回り方向のモーメントを
M2とするとき、M2は、旋回モータ5の保持力に
よるモーメントm1と、本締シリンダ20のピス
トンロツド21の軸線が旋回軸6に対し偏心して
図中右側を通つていることによつて生じる本締力
によるモーメントm2の和である。従つて M1<M2=m1+m2 となるようにm2を十分に大きくしておけば、大
きな引張力が糸状試験片1に働いても旋回部8の
回転が防止される。
以上説明したように本実施例によれば、旋回部
8に配置される仮締シリンダ9とは別にフレーム
4側に本締シリンダ20を設けたので、大きな引
張力が糸状試験片1に加えられても糸状試験片1
と巻付歯14および締付歯12との間に滑りが生
じることを防止できる。さらに、本締力により旋
回軸6回りにモーメントm2を生じさせるので、
小型の旋回モータ5でその保持力が小さくても、
糸状試験片1に働く引張力によつて旋回部8が回
転するのが防止できる。また、仮締シリンダ9が
小型化できて旋回部全体を小型にできると同時
に、旋回モータ5も小さくできるので、上および
下つかみ具2,3の間の距離を短くでき、短い糸
状試験片1の試験が可能となる。
なお、旋回モータ5に代えて揺動モータを用い
てもよい。この場合揺動範囲を適切に設定すれば
ストツパ16が不要となる。また、糸状のみなら
ず一定幅のバンド状試験片にも本考案を適用でき
る。
G 考案の効果 本考案は以上のように、旋回部上に配置される
仮締装置とは別に本締装置を具備し、試験片に大
きな引張力が働いても滑りが生じないようにでき
ると同時に、大きな引張力により旋回部が回転し
てしまうことを防止できる。このため、旋回部上
に配置される仮締装置は小さなものとでき旋回部
全体を小型化できる。また、旋回駆動装置も小さ
くでき、これにより、つかみ具をコンパクト化で
き、つかみ具間の距離を短くし、短い試験片にも
大きな引張力を加えて引張試験を行なうことが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の糸状引張試験片用自動巻付式
つかみ具の一実施例を示す全体正面図、第2図〜
第4図は第1図の作用を説明する図、第5図は第
3図の上つかみ具の左側面図、第6図は第5図の
拡大略水平断面(ABCD断面)である。 1……糸状試験片、2……上つかみ具、3……
下つかみ具、4……フレーム、5……旋回駆動装
置(旋回モータ)、8……旋回部、9……仮締装
置(仮締シリンダ)、11……ピストンロツド、
12……締付歯、14……巻付歯、16……スト
ツパ、20……本締装置(本締シリンダ)、21
……ピストンロツド。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 旋回駆動装置で旋回され本締め位置ではそれ以
    上の旋回が阻止される旋回部と、この旋回部上に
    配置され旋回に伴い試験片が巻き付けられる巻付
    歯と、旋回部上に配置され巻付歯との間に前記試
    験片を締め付ける締付歯と、旋回部上に配置され
    締付歯を仮締めする仮締装置と、巻付けられた試
    験片を仮締めした状態で巻付歯に締付歯を本締め
    し、該本締力による旋回軸回りのモーメントが試
    験片の引張力によるモーメントとは逆方向に作用
    する本締装置とを具備する自動巻付式つかみ具を
    有することを特徴とする引張試験機。
JP11368389U 1989-09-28 1989-09-28 Expired - Lifetime JPH0545953Y2 (ja)

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JP11368389U JPH0545953Y2 (ja) 1989-09-28 1989-09-28

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JP11368389U JPH0545953Y2 (ja) 1989-09-28 1989-09-28

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JPH0352654U JPH0352654U (ja) 1991-05-22
JPH0545953Y2 true JPH0545953Y2 (ja) 1993-11-30

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