JPH0545864Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0545864Y2
JPH0545864Y2 JP5507589U JP5507589U JPH0545864Y2 JP H0545864 Y2 JPH0545864 Y2 JP H0545864Y2 JP 5507589 U JP5507589 U JP 5507589U JP 5507589 U JP5507589 U JP 5507589U JP H0545864 Y2 JPH0545864 Y2 JP H0545864Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sprag
output shaft
diameter side
clutch
outer ring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP5507589U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02145328U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP5507589U priority Critical patent/JPH0545864Y2/ja
Publication of JPH02145328U publication Critical patent/JPH02145328U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0545864Y2 publication Critical patent/JPH0545864Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • One-Way And Automatic Clutches, And Combinations Of Different Clutches (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、クラツチに関するものである。
〔従来の技術〕
一般に自動車の電動パワーステアリング装置に
はクラツチが組込まれている。この場合のクラツ
チとして、電磁クラツチを使用することができる
が、所要の伝達トルクを得るには大形になる欠点
がある。また、かみ合いクラツチを使用すると、
かみ合いの位置合わせや負荷時のかみ合い解除に
大きな力を必要とすると共に、そのクラツチを外
部から制御するための制御装置を必要とする問題
がある。
上記の問題点を解決するため、第1駆動軸およ
び第2駆動軸の2つの入力を外部から制御するこ
となく機械的に切り換えて被駆動軸に伝達する小
型の3ウエイクラツチを本件出願人は既に提案し
ている(特願昭63−235731号明細書)。
第5図および第6図は、上記明細書に記載され
たクラツチを示す。このクラツチは、外輪1の内
径面両端部に2個の軸受2を取付け、その軸受2
で回転自在に支持された出力軸3の一端部に筒部
4を形成し、その筒部4の内側に回転自在に挿入
した入力軸5の先端面に角軸6を設け、その角軸
6を筒部4の閉塞端に形成した角孔7に挿入し、
その角孔7と角軸6との間に回転方向すきまAを
設けてある。
また、出力軸3と入力軸5の軸芯上に挿通孔8
を形成し、その挿通孔8に挿入したトルク設定弾
性部材としてのトーシヨンバー9の両端部を出力
軸3および入力軸5に固定して角軸6を回転方向
すきまAの中立位置に保持している。
さらに、前記外輪1の内径面および出力軸3の
外径面を円筒面10,11とし、その両円筒面1
0,11間に組込まれた径の異なる二つの保持器
12,13のうち、大径側保持器12を入力軸5
にピン14を介して連結し、小径側保持器13を
出力軸3に連結してある。
上記保持器12,13のそれぞれにポケツト1
5,16を設け、大径側保持器12のポケツト1
5に外端部が挿入され、小径側保持器13のポケ
ツト16に内端部が入力されたスプラグ17の外
径側および内径側に弧状のカム面18,19を形
成してスプラグ17が左又は右に傾むいたとき、
カム面18,19が外輪1の円筒面10および出
力軸3の円筒面11に係合するようにしてある。
上記の構成から成るクラツチにおいて、入力軸
5に付与される回転力がトーシヨンバー9の設定
トルク以下であると、トーシヨンバー9の捩れが
小さく、入力軸5の回転は、トーシヨンバー9を
介して出力軸3に伝達される。
上記回転力がトーシヨンバー9の設定トルクを
越えると、トーシヨンバー9が大きく捩れ、大径
側保持器12が小径側保持器13に対して相対回
転してスプラグ17が傾むき、外径側および内径
側のカム面18,19が外輪円筒面10および内
輪円筒面11にクラツチ係合すると共に、角軸6
が角孔7に係合する。角軸6と角孔7の係合によ
つて入力軸5の回転は出力軸3に伝達されると共
に、外輪1に回転力を付与しておくと、その外輪
1の回転は、スプラグ17を介して出力軸3に伝
達され、入力軸5および外輪1の2つの回転を出
力軸3に伝達することができる。
上記クラツチにおいては、大径側保持器12と
小径側保持器13の相対的な回転によりスプラグ
17を周方向に傾斜させて外径側および内径側の
カム面18,19を外輪円筒面10および内輪円
筒面11にクラツチ係合させるデイスエンゲージ
型のクラツチであるため、スプラグ17のカム面
18,19が内外の円筒面10,11と係合しな
い状態にスプラグ17を保持する必要がある。そ
こで、第6図に示すように大径側保持器12の内
径面に板ばね20を取付け、その板ばね20に形
成されたスプラグ挿通用窓21の両側に一対の弾
性片22を設け、その弾性片22の先端をスプラ
グ17の両側外径部に当接してスプラグ17を円
筒面10,11と係合しない中立状態に保持して
いる。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、このクラツチを一般の機械部品とし
て使用する場合、当然高速回転での使用が考えら
れる。このため、上記のような構成であると、ス
プラグ17の外径側のカム面18が外輪1の円筒
面10に押し付けられる構成であるため、入力軸
5の空転による高速回転時、スプラグ17は遠心
力の影響を受け、上記カム面18が外輪円筒面1
0にさらに強く押し付けられてその円筒面10を
摺動することになり、スプラグ17のカム面18
が早期に摩耗し、クラツチ寿命が短くなる問題が
生じる。
そこで、この考案は上記の問題点を解決し、入
力軸の高速回転時におけるスプラグのカム面の摩
耗を防止してクラツチ寿命の向上を図ることを技
術的課題としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題を解決するために、この考案におい
ては、スプラグの両側に組込まれてスプラグを中
立状態に保持する一対の弾性部材を上記スプラグ
の両側内径部に形成された傾斜面に係合してスプ
ラグの内径側カム面を出力軸の円筒面に押し付け
るように構成したものである。
〔作用〕
上記のように構成すれば、一対の弾性部材によ
つてスプラグが出力軸の円筒面に常に押し付けら
れるため、入力軸が高速回転してスプラグに遠心
力が作用しても、その遠心力が一対の弾性部材の
弾力より小さい場合、スプラグは外径方向に移動
せず、外径側のカム面は外輪の円筒面に対して非
接触の状態に保持され、上記カム面が摩耗するの
を防止することができる。
〔実施例〕
以下、この考案の実施例を第1図乃至第4図に
基づいて説明する。この実施例と先に述べた第5
図および第6図のクラツチとは、弾性部材の支持
のみが異なるだけであるため、相違する部分のみ
を示し、クラツチの全体的な構成を省略してあ
る。そこで、クラツチの全体的な構成は第5図の
ものを援用すると共に、第5図と同一の部品には
同一の符号を付して説明を省略する。
図示のように、小径側保持器13の内径面には
嵌合溝23が形成され、その嵌合溝23に板ばね
24が嵌合されている。
板ばね24には、スプラグ挿入用の窓25が形
成され、その窓25の両側に弾性部際としての弾
性片26が設けられている。弾性片26の先端は
スプラグ17の両側面内径部に形成した傾斜面2
7と当接しており、その弾性片26によつてスプ
ラグ17は内径方向に引き寄せられ、内径側のカ
ム面19が出力軸3の円筒面11に押し付けられ
ている。
上記のように、一対の弾性部材26の弾力によ
つてスプラグ17を内径方向に引き寄せることに
よつて、入力軸5と出力軸3が共に高速回転し
て、スプラグ17に遠心力が作用しても、その遠
心力が弾性片26の弾力より小さい場合、スプラ
グ17は外径方向に移動せず、スプラグ17は、
外径側のカム面18が外輪円筒面10に対して非
接触の状態に保持されて入力軸5と共に回転す
る。
このため、スプラグ17のカム面18が摩耗せ
ず、クラツチの寿命向上に効果を挙げることがで
きる。
なお、実施例では、板ばねに形成した弾性片2
6でスプラグ17を中立状態に保持するようにし
たが、小径側保持器の柱に単独に取付けた弾性部
材でスプラグ17を中立状態に保持するようにし
てもよい。
また、実施例の場合は、外輪1の内側に出力軸
3を挿通した出力軸通し型のクラツチを例にとつ
て説明したが、クラツチはこれに限定されず、例
えば、外輪に取付けた2個の軸受で出力軸および
入力軸をそれぞれ回転自在にして出力軸と入力軸
を突き合わせた2軸突き合わせ型のクラツチであ
つてもよい。
〔考案の効果〕
以上のように、この考案においては、小径側保
持器に支持された弾性部材をスプラグの両側面内
径部に係合して上記スプラグを内径方向に引き、
内径側のカム面を出力軸の円筒面に押し付けるよ
うにしたので、入力軸および出力軸の空転による
高速回転時に、スプラグの外径側のカム面が外輪
の円筒面に沿つて摺動するのを防止することがで
きる。このため、スプラグの外径側のカム面が摩
耗せず、クラツチの寿命向上に大きな効果を挙げ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係るクラツチの要部を示す
縦断正面図、第2図は同上の底面図、第3図は第
1図の−線に沿つた断面図、第4図は同上の
弾性部材の斜視図、第5図は従来のクラツチを示
す縦断正面図、第6図は第5図の−線に沿つ
た断面図である。 1……外輪、3……出力軸、5……入力軸、A
……回転方向すきま、9……トーシヨンバー、1
0,11……円筒面、12……大径側保持器、1
3……小径側保持器、15,16……ポケツト、
17……スプラグ、26……弾性片。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 外輪の内径面及び外輪の内側に挿入した出力軸
    の外径面を円筒面とし、上記出力軸とこれと同軸
    上に配置された入力軸とを回転方向すきまをもつ
    て係合し、その回転方向すきまの中立位置に保持
    するトルク設定弾性部材で入力軸と出力軸とを連
    結し、上記外輪の円筒面と出力軸の円筒面間に組
    込まれた径の異なる二つの保持器のうち、大径側
    保持器を入力軸に連結し、小径側保持器を出力軸
    に連結し、大径側保持器に設けられたポケツトに
    外端部が挿入され、小径側保持器に形成したポケ
    ツトに内端部が挿入されたスプラグの外径側およ
    び内径側に上記両円筒面に対して係合可能なカム
    面を形成し、上記スプラグの両側に配置した一対
    の弾性部材の弾力をスプラグに付与してカム面が
    両円筒面と係合しない中立位置に保持するように
    したクラツチにおいて、前記弾性部材をスプラグ
    の両側面内径側に形成された傾斜面に係合してス
    プラグの内径側カム面を出力軸の円筒面に圧接さ
    せたことを特徴とするクラツチ。
JP5507589U 1989-05-13 1989-05-13 Expired - Lifetime JPH0545864Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5507589U JPH0545864Y2 (ja) 1989-05-13 1989-05-13

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5507589U JPH0545864Y2 (ja) 1989-05-13 1989-05-13

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02145328U JPH02145328U (ja) 1990-12-10
JPH0545864Y2 true JPH0545864Y2 (ja) 1993-11-29

Family

ID=31577705

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5507589U Expired - Lifetime JPH0545864Y2 (ja) 1989-05-13 1989-05-13

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0545864Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02145328U (ja) 1990-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6970537B2 (ja) 回転伝達装置
US4617837A (en) Speed change device for medical handpiece
JP2713601B2 (ja) クラッチ
EP0753682B1 (en) Two-way differential clutch
JPH0545864Y2 (ja)
JP3711511B2 (ja) 2方向差動クラッチ
JPS6141017A (ja) 駆動軸
JP2807499B2 (ja) 2方向クラッチ
US20030177861A1 (en) Power switching apparatus
JP2755724B2 (ja) 2方向クラッチ
JP2661670B2 (ja) クラッチ装置
JP2713602B2 (ja) クラッチ
JP2528631Y2 (ja) クラッチ装置
KR100197175B1 (ko) 회전전달장치
JPH03168416A (ja) 等速ジョイント
JPH07119763A (ja) 2方向差動クラッチ
JPH0738742Y2 (ja) クラッチ
JPS5852092B2 (ja) イツポウクラツチ
JPH0738741Y2 (ja) クラッチ
JPS6125937B2 (ja)
JPH0514941Y2 (ja)
JP2001021017A (ja) 遊星ローラ式動力伝達装置
JP2975133B2 (ja) 回転伝達装置
JPH01229122A (ja) トルクリミッタ
JPH081224B2 (ja) ころがり軸受クラッチ