JPH07119763A - 2方向差動クラッチ - Google Patents
2方向差動クラッチInfo
- Publication number
- JPH07119763A JPH07119763A JP26863193A JP26863193A JPH07119763A JP H07119763 A JPH07119763 A JP H07119763A JP 26863193 A JP26863193 A JP 26863193A JP 26863193 A JP26863193 A JP 26863193A JP H07119763 A JPH07119763 A JP H07119763A
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- JP
- Japan
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- shaped spring
- strip
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 インプットギヤと回転軸の間で、固定の保持
器と回転可能な保持器とによりスプラグを傾動させる2
方向差動クラッチにおいて、スプラグの姿勢を制御する
ばね部材の組込みを容易に行なえるようにする。 【構成】 回転可能な内側保持器9の内周面に、帯状バ
ネ21を巻き付け、その帯状バネ21に設けたスプラグ
挿入孔の両側辺に、スプラグ5を起立状態に保持する弾
性爪片23、24を形成する。帯状バネ21の両端部に
形成した当接部25、26をポケット12の端面16、
17に当接させ、その当接により生じる張力によって帯
状バネ21を内側保持器9の内周面に密着させる。
器と回転可能な保持器とによりスプラグを傾動させる2
方向差動クラッチにおいて、スプラグの姿勢を制御する
ばね部材の組込みを容易に行なえるようにする。 【構成】 回転可能な内側保持器9の内周面に、帯状バ
ネ21を巻き付け、その帯状バネ21に設けたスプラグ
挿入孔の両側辺に、スプラグ5を起立状態に保持する弾
性爪片23、24を形成する。帯状バネ21の両端部に
形成した当接部25、26をポケット12の端面16、
17に当接させ、その当接により生じる張力によって帯
状バネ21を内側保持器9の内周面に密着させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、インプットギヤと回
転軸の2方向の相対回転によってスプラグを係合させる
2方向差動クラッチに関するものである。
転軸の2方向の相対回転によってスプラグを係合させる
2方向差動クラッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の動力伝達を行なう装置と
して、自動車の動力伝達経路内に2方向差動クラッチを
組込み、エンジンと車輪間のトルク伝達を2方向差動ク
ラッチにより切換えるようにした装置が提案されてい
る。
して、自動車の動力伝達経路内に2方向差動クラッチを
組込み、エンジンと車輪間のトルク伝達を2方向差動ク
ラッチにより切換えるようにした装置が提案されてい
る。
【0003】この装置は、図1に示すように、回転軸2
に軸受6、7を介してインプットギヤ1を回転可能に嵌
合し、そのインプットギヤ1と回転軸2の各対向面に設
けた円周面3と4の間に、所定の間隔で複数のスプラグ
5を組込んでいる。
に軸受6、7を介してインプットギヤ1を回転可能に嵌
合し、そのインプットギヤ1と回転軸2の各対向面に設
けた円周面3と4の間に、所定の間隔で複数のスプラグ
5を組込んでいる。
【0004】上記インプットギヤ1の円筒面3には、ピ
ン10を介して外側保持器8が固定され、回転軸2の外
周には内側保持器9が回転自在に支持されており、その
両保持器8、9の周面に対向してスプラグ5を挿入する
複数のポケット11、12が形成されている。
ン10を介して外側保持器8が固定され、回転軸2の外
周には内側保持器9が回転自在に支持されており、その
両保持器8、9の周面に対向してスプラグ5を挿入する
複数のポケット11、12が形成されている。
【0005】また、内側保持器9のポケット12には、
図5に示すようなばね部材31が取付けられ、そのばね
部材31が、スプラグ5の側面と当接し、スプラグ5を
中立状態に保持する方向のモーメントを付与している。
図5に示すようなばね部材31が取付けられ、そのばね
部材31が、スプラグ5の側面と当接し、スプラグ5を
中立状態に保持する方向のモーメントを付与している。
【0006】さらに、上記内側保持器9は皿バネ13に
よりサブギヤ14に圧着され、このサブギヤ14とイン
プットギヤ1が、例えばエンジン側のギヤ(図示略)に
噛み合い、エンジンの回転力がインプットギヤ1とサブ
ギヤ14に入力されるようになっている。
よりサブギヤ14に圧着され、このサブギヤ14とイン
プットギヤ1が、例えばエンジン側のギヤ(図示略)に
噛み合い、エンジンの回転力がインプットギヤ1とサブ
ギヤ14に入力されるようになっている。
【0007】ここで、サブギヤ14の歯数はインプット
ギヤ1の歯数より多く設定され、エンジンの回転力が両
ギヤ1、14に入力されると、サブギヤ14の回転がイ
ンプットギヤ1の回転より僅かに遅れる。このため、サ
ブギヤ14に圧着している内側保持器9はインプットギ
ヤ1の回転に対して差速を生じ、内側保持器9のピン1
0が外側保持器8のポケット11の端面に接触するまで
相対回転し、内側保持器9に取付けたばね部材31のバ
ネ力により各スプラグ5が傾動してクラッチのトルク負
荷可能状態となる。
ギヤ1の歯数より多く設定され、エンジンの回転力が両
ギヤ1、14に入力されると、サブギヤ14の回転がイ
ンプットギヤ1の回転より僅かに遅れる。このため、サ
ブギヤ14に圧着している内側保持器9はインプットギ
ヤ1の回転に対して差速を生じ、内側保持器9のピン1
0が外側保持器8のポケット11の端面に接触するまで
相対回転し、内側保持器9に取付けたばね部材31のバ
ネ力により各スプラグ5が傾動してクラッチのトルク負
荷可能状態となる。
【0008】上記のトルク負荷可能状態においては、回
転軸2の回転の方がインプットギヤ1より速いと、スプ
ラグ5は起立して回転軸2は空転し、逆に、回転軸2の
回転が遅くインプットギヤ1の回転の方が速い場合は、
スプラグ5がさらに傾動してインプットギヤ1と回転軸
2の両円筒面3、4が連結され、インプットギヤ1の回
転が回転軸2に伝達される。この回転軸2の回転は、そ
の外周にスプライン嵌合したアウトプットギヤ15を介
して車輪側に伝えられる。
転軸2の回転の方がインプットギヤ1より速いと、スプ
ラグ5は起立して回転軸2は空転し、逆に、回転軸2の
回転が遅くインプットギヤ1の回転の方が速い場合は、
スプラグ5がさらに傾動してインプットギヤ1と回転軸
2の両円筒面3、4が連結され、インプットギヤ1の回
転が回転軸2に伝達される。この回転軸2の回転は、そ
の外周にスプライン嵌合したアウトプットギヤ15を介
して車輪側に伝えられる。
【0009】このように上記の2方向差動クラッチは、
正逆転の回転方向に係わりなく、インプットギヤ1の回
転が回転軸2よりも速くなった場合にのみインプットギ
ヤ1の回転力を回転軸2に伝達する機能がある。
正逆転の回転方向に係わりなく、インプットギヤ1の回
転が回転軸2よりも速くなった場合にのみインプットギ
ヤ1の回転力を回転軸2に伝達する機能がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
2方向差動クラッチにおいて、スプラグ5の傾動の姿勢
を制御するばね部材31は、図5及び図6に示すように
ポケット12ごとに分割された1つづつの単品物となっ
ており、ばね部材31の両側に設けた爪部32と係止部
33をポケット12毎に挿入し、係止部33を内側保持
器9の外周面に引掛けて組立てるようになっている。
2方向差動クラッチにおいて、スプラグ5の傾動の姿勢
を制御するばね部材31は、図5及び図6に示すように
ポケット12ごとに分割された1つづつの単品物となっ
ており、ばね部材31の両側に設けた爪部32と係止部
33をポケット12毎に挿入し、係止部33を内側保持
器9の外周面に引掛けて組立てるようになっている。
【0011】しかし、上記構造のばね部材31では、組
立作業の際、各ポケット12ごとにばね部材31を組込
み、内側保持器9の外径面へ1つずつ係止部33を確実
に引掛ける必要があるため、組立工数が増大するという
問題がある。
立作業の際、各ポケット12ごとにばね部材31を組込
み、内側保持器9の外径面へ1つずつ係止部33を確実
に引掛ける必要があるため、組立工数が増大するという
問題がある。
【0012】これに対して、例えば特願平4−2221
23号には、図7及び図8に示すように、ばね部材を連
続した帯状バネ41で形成し、その帯状バネ41を内側
保持器9の外径面に巻き付け、この帯状バネ41に一体
に形成された爪部42をスプラグの側面に当接させるよ
うにしたものがある。しかし、上記の帯状バネ41は、
組立てた状態で内側保持器9と外側保持器8の間に挾み
込まれた状態となるため、相対回転する外側保持器8と
の接触により接触面に摩耗が発生する可能性があり、耐
久性の上で解決すべき点がある。
23号には、図7及び図8に示すように、ばね部材を連
続した帯状バネ41で形成し、その帯状バネ41を内側
保持器9の外径面に巻き付け、この帯状バネ41に一体
に形成された爪部42をスプラグの側面に当接させるよ
うにしたものがある。しかし、上記の帯状バネ41は、
組立てた状態で内側保持器9と外側保持器8の間に挾み
込まれた状態となるため、相対回転する外側保持器8と
の接触により接触面に摩耗が発生する可能性があり、耐
久性の上で解決すべき点がある。
【0013】そこでこの発明は、上記の問題を解決し、
ばね部材を簡単な作業で内側保持器に組込むことがで
き、かつ、使用時に外側保持器との接触による摩耗の発
生がない2方向差動クラッチを提供することを目的とし
ている。
ばね部材を簡単な作業で内側保持器に組込むことがで
き、かつ、使用時に外側保持器との接触による摩耗の発
生がない2方向差動クラッチを提供することを目的とし
ている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明は、互いに嵌合するインプットギヤと回転
軸の各対向面に同軸の円筒面を形成し、その両円筒面の
間に、インプットギヤに固定される外側保持器と、回転
自在に支持される内側保持器とを設け、その内外側の両
保持器に対向して設けた複数のポケットに、上記インプ
ットギヤと回転軸の2方向の相対回転によって上記両円
筒面間に係合するスプラグを組込み、上記内側保持器の
内周面に巻き付けた帯状バネに、上記各ポケットに対応
する複数のスプラグ挿入孔を設け、その各スプラグ挿入
孔の側辺に、スプラグの側面と接触してスプラグを中立
状態に保持する弾性爪片を形成し、上記帯状バネに、内
側保持器の任意のポケット端面と当接する当接部を設
け、その当接部とポケット端面の接触により生じる張力
によって上記帯状バネが内側保持器の内周面に密着する
ように構成したのである。
め、この発明は、互いに嵌合するインプットギヤと回転
軸の各対向面に同軸の円筒面を形成し、その両円筒面の
間に、インプットギヤに固定される外側保持器と、回転
自在に支持される内側保持器とを設け、その内外側の両
保持器に対向して設けた複数のポケットに、上記インプ
ットギヤと回転軸の2方向の相対回転によって上記両円
筒面間に係合するスプラグを組込み、上記内側保持器の
内周面に巻き付けた帯状バネに、上記各ポケットに対応
する複数のスプラグ挿入孔を設け、その各スプラグ挿入
孔の側辺に、スプラグの側面と接触してスプラグを中立
状態に保持する弾性爪片を形成し、上記帯状バネに、内
側保持器の任意のポケット端面と当接する当接部を設
け、その当接部とポケット端面の接触により生じる張力
によって上記帯状バネが内側保持器の内周面に密着する
ように構成したのである。
【0015】
【作用】上記の構成においては、帯状バネを内側保持器
の内周面に巻き付け、帯状バネ端部の当接部を内側保持
器のポケット端面に接触させ、その接触によって生じる
張力により帯状バネを内側保持器の内周面に密着させて
固定する。
の内周面に巻き付け、帯状バネ端部の当接部を内側保持
器のポケット端面に接触させ、その接触によって生じる
張力により帯状バネを内側保持器の内周面に密着させて
固定する。
【0016】この構造では、帯状バネが内側保持器の内
径側に密着し、外側保持器とは接触しないため、接触に
よる帯状バネの摩耗が生じない。
径側に密着し、外側保持器とは接触しないため、接触に
よる帯状バネの摩耗が生じない。
【0017】
【実施例】以下、添付図1乃至図4に基づいてこの発明
の実施例を説明する。なお、2方向差動クラッチの基本
的構造や作用は前述したので、同一部品には同一の符号
を付して説明を省略し、ここでは実施例の特徴部分につ
いて説明する。
の実施例を説明する。なお、2方向差動クラッチの基本
的構造や作用は前述したので、同一部品には同一の符号
を付して説明を省略し、ここでは実施例の特徴部分につ
いて説明する。
【0018】図2及び図3に示すように、この実施例に
おいては、一枚の連続した帯状バネ21を内側保持器9
の内周面に巻き付け、その帯状バネ21によりスプラグ
5の姿勢を制御するようにしている。
おいては、一枚の連続した帯状バネ21を内側保持器9
の内周面に巻き付け、その帯状バネ21によりスプラグ
5の姿勢を制御するようにしている。
【0019】この帯状バネ21は、周面に、長さ方向に
所定の間隔をおいて内側保持器9の各ポケット12に対
応する複数のスプラグ挿入孔22が形成され、その各ス
プラグ挿入孔22の両側辺に、それぞれ対向して弾性爪
片23、24が一体に形成されている。
所定の間隔をおいて内側保持器9の各ポケット12に対
応する複数のスプラグ挿入孔22が形成され、その各ス
プラグ挿入孔22の両側辺に、それぞれ対向して弾性爪
片23、24が一体に形成されている。
【0020】上記各弾性爪片23、24は、内径側に向
かってやや傾斜をつけて立ち上っており、図3のように
内側保持器9に帯状バネ21を組込んだ状態で各ポケッ
ト12の内部に入り込むように形成されている。このポ
ケット12に入り込んだ各弾性爪片23、24は、ポケ
ット12内部に収納される各スプラグ5の両側面と当接
し、そのバネ力によりスプラグ5に所定のモーメント力
を加えてスプラグ5を起立状態に保持するように設定さ
れている。
かってやや傾斜をつけて立ち上っており、図3のように
内側保持器9に帯状バネ21を組込んだ状態で各ポケッ
ト12の内部に入り込むように形成されている。このポ
ケット12に入り込んだ各弾性爪片23、24は、ポケ
ット12内部に収納される各スプラグ5の両側面と当接
し、そのバネ力によりスプラグ5に所定のモーメント力
を加えてスプラグ5を起立状態に保持するように設定さ
れている。
【0021】上記帯状バネ21の両端部のスプラグ挿入
孔22a、22bは、図3のように帯状バネ21を内側
保持器9の内周面に取付けた状態で互いに重なり合い、
任意のポケット12の内径側に一致して巻き付けられる
ようになっている。
孔22a、22bは、図3のように帯状バネ21を内側
保持器9の内周面に取付けた状態で互いに重なり合い、
任意のポケット12の内径側に一致して巻き付けられる
ようになっている。
【0022】この両端部のスプラグ挿入孔22a、23
aには、一方の側辺に、それぞれスプラグ5の各側面と
接触する弾性爪片23と24が形成され、他方の側面
に、組立てた状態で内側保持器9のポケット12の端面
16、17に当接する当接部25、26が形成されてい
る。
aには、一方の側辺に、それぞれスプラグ5の各側面と
接触する弾性爪片23と24が形成され、他方の側面
に、組立てた状態で内側保持器9のポケット12の端面
16、17に当接する当接部25、26が形成されてい
る。
【0023】上記当接部25、26は、ポケット12の
端面16、17と平行に向き合うように立ち上ってお
り、図3のように帯状バネ21を内側保持器9に巻き付
けた状態で各当接部25、25がポケット12の各端面
16、17に弾性的に当接し、その当接により各帯状バ
ネ21全体に拡径させる方向の張力を発生させるように
構成されている。
端面16、17と平行に向き合うように立ち上ってお
り、図3のように帯状バネ21を内側保持器9に巻き付
けた状態で各当接部25、25がポケット12の各端面
16、17に弾性的に当接し、その当接により各帯状バ
ネ21全体に拡径させる方向の張力を発生させるように
構成されている。
【0024】この実施例は上記のような構造であり、保
持器にスプラグを組込む場合、一体に連続する帯状バネ
21を内側保持器9の内周面に巻き付け、帯状バネ21
の当接部25、26をポケット12の端面16、17に
当接させると、その当接により発生する張力によって帯
状バネ21が内側保持器9の内周面に密着し、固定され
る。このため、帯状バネ21を一工程で容易に内側保持
器9に固定することができ、図5に示す従来構造のよう
にポケット毎に個別にばね部材を組み付ける必要がな
い。
持器にスプラグを組込む場合、一体に連続する帯状バネ
21を内側保持器9の内周面に巻き付け、帯状バネ21
の当接部25、26をポケット12の端面16、17に
当接させると、その当接により発生する張力によって帯
状バネ21が内側保持器9の内周面に密着し、固定され
る。このため、帯状バネ21を一工程で容易に内側保持
器9に固定することができ、図5に示す従来構造のよう
にポケット毎に個別にばね部材を組み付ける必要がな
い。
【0025】また、帯状バネ21が内側保持器9の内周
面側に位置し、外側保持器8と接触することがないた
め、接触による摩耗発生の心配がない。
面側に位置し、外側保持器8と接触することがないた
め、接触による摩耗発生の心配がない。
【0026】なお、上記の当接部25、26は、ポケッ
ト12の端面と当接して拡径方向の弾性を付与する機能
があればよく、任意の形状のものが採用できる。また、
帯状バネ21の一方の端部だけに当接部を設け、その1
個の当接部により上記張力を発生させるようにしてもよ
い。
ト12の端面と当接して拡径方向の弾性を付与する機能
があればよく、任意の形状のものが採用できる。また、
帯状バネ21の一方の端部だけに当接部を設け、その1
個の当接部により上記張力を発生させるようにしてもよ
い。
【0027】
【効果】以上のように、この発明は、連続した帯状バネ
を内側保持器に巻き付け、その帯状バネに設けた当接部
をポケット端面に当接するだけで帯状バネを固定できる
ので、ばね部材の組立作業を一工程で行なうことがで
き、クラッチ組立ての作業性を大きく向上させることが
できる。
を内側保持器に巻き付け、その帯状バネに設けた当接部
をポケット端面に当接するだけで帯状バネを固定できる
ので、ばね部材の組立作業を一工程で行なうことがで
き、クラッチ組立ての作業性を大きく向上させることが
できる。
【0028】また、帯状バネを内側保持器の内周側に密
着させ、内外側の保持器の間に挾み付けないため、接触
による帯状バネの摩耗が生じず、耐久性を正常に維持で
きる利点がある。
着させ、内外側の保持器の間に挾み付けないため、接触
による帯状バネの摩耗が生じず、耐久性を正常に維持で
きる利点がある。
【図1】2方向差動クラッチを示す縦断正面図
【図2】実施例のクラッチの縦断側面図
【図3】同上の要部を拡大して示す縦断側面図
【図4】同上の帯状バネを示す斜視図
【図5】従来例を示す縦断側面図
【図6】(a)は同上のばね部材の平面図、(b)はそ
の正面図
の正面図
【図7】他の従来例を示す縦断側面図
【図8】同上の帯状バネの斜視図
1 インプットギヤ 2 回転軸 3、4 円筒面 5 スプラグ 8 外側保持器 9 内側保持器 11、12 ポケット 16、17 端面 21 帯状バネ 22 スプラグ挿入孔 23、24 弾性爪片 25、26 当接部
Claims (1)
- 【請求項1】 互いに嵌合するインプットギヤと回転軸
の各対向面に同軸の円筒面を形成し、その両円筒面の間
に、インプットギヤに固定される外側保持器と、回転自
在に支持される内側保持器とを設け、その内外側の両保
持器に対向して設けた複数のポケットに、上記インプッ
トギヤと回転軸の2方向の相対回転によって上記両円筒
面間に係合するスプラグを組込み、上記内側保持器の内
周面に巻き付けた帯状バネに、上記各ポケットに対応す
る複数のスプラグ挿入孔を設け、その各スプラグ挿入孔
の側辺に、スプラグの側面と接触してスプラグを中立状
態に保持する弾性爪片を形成し、上記帯状バネに、内側
保持器の任意のポケット端面と当接する当接部を設け、
その当接部とポケット端面の接触により生じる張力によ
って上記帯状バネが内側保持器の内周面に密着するよう
に構成したことを特徴とする2方向差動クラッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26863193A JP3354235B2 (ja) | 1993-10-27 | 1993-10-27 | 2方向差動クラッチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26863193A JP3354235B2 (ja) | 1993-10-27 | 1993-10-27 | 2方向差動クラッチ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07119763A true JPH07119763A (ja) | 1995-05-09 |
JP3354235B2 JP3354235B2 (ja) | 2002-12-09 |
Family
ID=17461237
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26863193A Expired - Fee Related JP3354235B2 (ja) | 1993-10-27 | 1993-10-27 | 2方向差動クラッチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3354235B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR19990077478A (ko) * | 1998-03-03 | 1999-10-25 | 미야카와 요시유키 | 2방향차동클러치 |
JP2000035061A (ja) * | 1998-07-16 | 2000-02-02 | Ntn Corp | ハイブリッド車用の動力断続装置 |
DE10327213A1 (de) * | 2003-06-17 | 2005-01-13 | Ina-Schaeffler Kg | Klemmkörperfreilaufeinrichtung zum Kuppeln in beide Drehrichtungen |
JP2007278425A (ja) * | 2006-04-10 | 2007-10-25 | Nsk Warner Kk | ローラ型ワンウェイクラッチ |
JP2012503151A (ja) * | 2008-09-19 | 2012-02-02 | シェフラー テクノロジーズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト | 伝動装置、特に自動車のクランクcvtのための切換可能なフリーホイール |
JP2012532292A (ja) * | 2009-07-06 | 2012-12-13 | シェフラー テクノロジーズ アクチエンゲゼルシャフト ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト | 特にクランクcvt伝動装置に用いられるフリーホイール |
-
1993
- 1993-10-27 JP JP26863193A patent/JP3354235B2/ja not_active Expired - Fee Related
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