JPH0545817U - 照明器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】器具本体を加工することなくカバーの不透過部
の縁部と取付面との隙間からの光漏れが目立つのを防止
することができる照明器具を提供する。 【構成】ランプ３および点灯装置４を前面の長手方向に
並設し取付面に取付けられた器具本体１と、この器具本
体１のランプ３の前面を被覆する透過部５を有するとと
もに点灯装置４の前面を被覆する不透過部６を透過部５
に連続するように有して器具本体１に取付けられたカバ
ー２とを備え、カバー２の不透過部６の縁部と取付面と
の隙間からの光漏れを抑止する遮光リブ１２をカバー２
の透過部５と不透過部６の境界の内側の両側部に形成し
ている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、キッチンライト等に適用される照明器具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

たとえば片口金のコンパクト型蛍光灯のランプおよび点灯装置を前面の長手方 向に並設し取付面５５に取付けられた器具本体５０と、この器具本体５０のラン プ５１の前面を被覆する透過部５２を有するとともにランプ５１に並設された点 灯装置（図示せず）の前面を被覆する不透過部５３を透過部５２に連続するよう に有して器具本体５０に取付けられたカバー５４とを備えた従来のキッチンライ トがあった。

【０００３】 このキッチンライトは、ランプ５１がコンパクト型であるため直管蛍光ランプ を用いた場合と比較してより小形化が可能である。しかし、ランプ５１が点灯す るとカバー５４の不透過部５３は光が透過せず透過部５２のみから透過するが、 ランプ５１からの光がカバー５４の縁部と取付面５５との隙間から図３の矢印の ように漏れ、とくに不透過部５３の縁部は下から見て暗いイメージのためその光 漏れが目立つという問題があった。そこで、器具本体５０の側縁部５６を前面側 に折返して、不透過部５３の縁部からの光漏れを防止していた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、この照明器具は、器具本体５０の折返えされた側縁部５６の透過部 ５２の部分が透過部５２に影になって見えるという欠点があった。また器具本体 ５０の加工がやりにくくなり、構造が複雑化するのでコスト高になった。 したがって、この考案の目的は、器具本体を加工することなくカバーの不透過 部の縁部と取付面との隙間からの光漏れが目立つのを防止することができる照明 器具を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案の照明器具は、ランプおよび点灯装置を前面の長手方向に並設し取付 面に取付けられた器具本体と、この器具本体の前記ランプの前面を被覆する透過 部を有するとともに前記点灯装置の前面を被覆する不透過部を前記透過部に連続 するように有して前記器具本体に取付けられたカバーとを備え、前記カバーの前 記不透過部の縁部と前記取付面との隙間からの光漏れを抑止する遮光リブを前記 カバーの前記透過部と前記不透過部の境界の内側の両側部に形成したことを特徴 とするものである。

【０００６】

【作用】

この考案の構成によれば、ランプが点灯するとカバーの透過部を通して周囲が 照明される。またランプの光はカバー内の点灯装置の方にも射光されるが、カバ ーが不透過部であるため外部へは光が出ない。また透過部側の光が不透過部の縁 部と取付面との隙間から外部へ光漏れするのを遮光リブによって抑止することが できる。このため、カバーの不透過部の縁部と取付面との隙間からの光漏れが目 立つのを防止することができる。また遮光リブをカバーに設けることによりカバ ーの補強になりカバーが割れにくくなるとともに、カバーを器具本体に取付ける 際のガイドとなるためカバーが嵌めやすくなり、さらに従来例と比較して器具本 体の加工がやりやすくなりコストダウンになる。

【０００７】

【実施例】

この考案の一実施例を図１および図２により説明する。すなわち、このキッチ ンライト用の照明器具は、器具本体１と、カバー２とを有する。 器具本体１は、ランプ３および点灯装置４を前面の長手方向に並設したとえば 天井等の取付面（図示せず）に取付けられている。実施例の器具本体１は平板状 をなしている。ランプ３はコンパクト蛍光灯すなわち片口金蛍光灯である。また 点灯装置４はそのランプソケット７と、安定器８と、端子台９と、点灯回路（図 示せず）等を有する。また器具本体１の両端部に取付ばね１０を設けている。

【０００８】 カバー２は、器具本体１のランプ３の前面を被覆する透過部５を有するととも に点灯装置４の前面を被覆する不透過部６を透過部５に連続するように有して器 具本体１に取付けられている。また、カバー２の不透過部６の縁部１１と取付面 との隙間からの光漏れを抑止する遮光リブ１２をカバー２の透明部５と不透明部 ６の境界部の内側の両側部に形成している。実施例のカバー２は、透明のアクリ ル樹脂製により成形され、不透過部６は塗装により達成している。またカバー２ は器具本体１の前面の給電部品を覆うものであり、ランプ３の点灯装置４と反対 側の取付ばね１０がカバー２に透けて見えるのを防止するため、不透過部６と同 構成の不透過部分１４を形成し、この不透過部分１４と透過部５との境界の内側 の両側部に遮光リブ１２と同構成の遮光リブ１２′を形成して、不透過部１４の 縁部と取付面との隙間からの光漏れを抑止している。さらにカバー２の両端部の 内側に取付ばね１０に嵌合するばね嵌合用溝１３をそれぞれ形成し、カバー２を 器具本体１の前面に被せてばね嵌合用溝１３を取付ばね１０に嵌合することによ りカバー２を器具本体１に取付けている。

【０００９】 この実施例によれば、ランプ３が点灯するとカバー２の透過部５を通して周囲 が照明される。またランプ３の光はカバー２内の点灯装置４の方にも射光される が、カバー２が不透過部６であるため外部へは光が出ない。また透過部５側の光 が不透過部６の縁部と取付面との隙間から外部へ光漏れするのを遮光リブ１２に よって抑止することができる。このため、カバー２の不透過部６の縁部と取付面 との隙間からの光漏れが目立つのを防止することができ、したがって器具施工状 態の仕上がり感がよくなった。また遮光リブ１２をカバー２に設けることにより カバー２の補強になりカバー２が割れにくくなるとともに、カバー２を器具本体 １に取付ける際のガイドとなるためカバー２が嵌めやすくなり、さらに従来例と 比較して器具本体１の加工がやりやすくなりコストダウンになる。

【００１０】 なお、カバー２の不透過部６および不透過部分１４は、塗装するのではなく、 不透過材により成形して透過材料の両エンドに接着あるいは嵌合構造をとるよう にしてもよい。

【００１１】

【考案の効果】

この考案の照明器具によれば、カバーの不透過部の縁部と取付面との隙間から の光漏れを抑止する遮光リブをカバーの透過部と不透過部の境界の内側の両側部 に形成したため、カバーの不透過部の縁部と取付面との隙間からの光漏れが目立 つのを防止することができ、また遮光リブをカバーに設けることによりカバーの 補強になりカバーが割れにくくなるとともに、カバーを器具本体に取付ける際の ガイドとなるためカバーが嵌めやすくなり、さらに従来例と比較して器具本体の 加工がやりやすくなりコストダウンになるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例の分解斜視図である。

【図２】その照明器具の断面図である。

【図３】従来例の外観斜視図である。

【図４】その断面図である。

【符号の説明】

１ 器具本体 ２ カバー ３ ランプ ４ 点灯装置 ５ 透過部 ６ 不透過部 １２ 遮光リブ

フロントページの続き (72)考案者 高瀬 良子 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (72)考案者 山本 卓史 大阪市城東区新喜多東２丁目４番17号 伸 和工業株式会社内

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ランプおよび点灯装置を前面の長手方向
   に並設し取付面に取付けられた器具本体と、この器具本
   体の前記ランプの前面を被覆する透過部を有するととも
   に前記点灯装置の前面を被覆する不透過部を前記透過部
   に連続するように有して前記器具本体に取付けられたカ
   バーとを備え、前記カバーの前記不透過部の縁部と前記
   取付面との隙間からの光漏れを抑止する遮光リブを前記
   カバーの前記透過部と前記不透過部の境界の内側の両側
   部に形成したことを特徴とする照明器具。