JP2017021919A - 照明装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】レンズから均一な光放射が可能であるLEDカバーを有するLED照明ユニットを備える照明装置を提供する。
【解決手段】LED素子と、前記LED素子が実装される第1面を有する点灯回路基板と、前記第1面の裏面である第2面側に配置される絶縁カバーと、前記絶縁カバーを覆い、前記前記LED素子の発する熱を放熱する放熱カバーと、前記第1面側を覆い、前記放熱カバーに取り付けられるLEDカバーと、を有するLED照明ユニットを備える照明装置であって、前記LEDカバーは、カバー外縁からカバー中心への方向において、前記LED素子の光軸と1/2ビーム角との領域における前記カバー外縁側に位置する第1の領域と前記カバー中心側に位置する第2の領域とで表面形状が異なる構成である。
【選択図】図3B
【解決手段】LED素子と、前記LED素子が実装される第1面を有する点灯回路基板と、前記第1面の裏面である第2面側に配置される絶縁カバーと、前記絶縁カバーを覆い、前記前記LED素子の発する熱を放熱する放熱カバーと、前記第1面側を覆い、前記放熱カバーに取り付けられるLEDカバーと、を有するLED照明ユニットを備える照明装置であって、前記LEDカバーは、カバー外縁からカバー中心への方向において、前記LED素子の光軸と1/2ビーム角との領域における前記カバー外縁側に位置する第1の領域と前記カバー中心側に位置する第2の領域とで表面形状が異なる構成である。
【選択図】図3B
Description
本発明は、照明装置に関し、例えば、玄関や浴室などに設置される照明装置(ポーチ灯、浴室灯など)に関する。
特許文献1のLED照明ユニットは、外郭と、外郭の内部に配置される光源(LEDパッケージ)と、外郭の底面側に設けられる蓋体(多孔質材料)と、器具本体に取り付け固定するための取付けネジを備える。外郭は、本体(底面)とレンズホルダ(側面)とレンズ(天面)を有する箱状である。このレンズは、平面形状をしており、その中央部垂直方向にLED光源が配置されている。
しかしながら、平面形状のレンズの中央部にLED光源が配置されている場合、中央部の輝度が最も強く、LED光源が外部から光の点として視認される場合があり、レンズからでる光放射が均一でないなどの懸念がある。
本発明は、上記の実情に鑑みてなされたものであり、レンズから均一な光放射が可能であるLEDカバーを有するLED照明ユニットを備える照明装置を提供することを目的とする。
本発明の照明装置は、LED素子と、
前記LED素子が実装される第1面を有する点灯回路基板と、
前記第1面の裏面である第2面側に配置される絶縁カバーと、
前記絶縁カバーを覆い、前記前記LED素子の発する熱を放熱する放熱カバーと、
前記第1面側を覆い、前記放熱カバーに取り付けられるLEDカバーと、を有するLED照明ユニットを備える照明装置であって、
前記LEDカバーは、カバー外縁からカバー中心への方向において、前記LED素子の光軸と1/2ビーム角との領域における前記カバー外縁側に位置する第1の領域と前記カバー中心側に位置する第2の領域とで表面形状が異なる構成である。
前記LED素子が実装される第1面を有する点灯回路基板と、
前記第1面の裏面である第2面側に配置される絶縁カバーと、
前記絶縁カバーを覆い、前記前記LED素子の発する熱を放熱する放熱カバーと、
前記第1面側を覆い、前記放熱カバーに取り付けられるLEDカバーと、を有するLED照明ユニットを備える照明装置であって、
前記LEDカバーは、カバー外縁からカバー中心への方向において、前記LED素子の光軸と1/2ビーム角との領域における前記カバー外縁側に位置する第1の領域と前記カバー中心側に位置する第2の領域とで表面形状が異なる構成である。
この構成によれば、LED素子が外部から光の点のように視認されることなく、LEDカバーから均一な光放射が可能になる。
上記発明の一実施形態として、前記照明装置は、取付対象に取り付けられる器具本体と、前記器具本体に取り付けられる透光性カバーと、前記器具本体と前記透光性カバーとの間に配置されるLED照明ユニットとを備える構成である。
上記発明の一実施形態として、前記LEDカバーにおける前記点灯回路基板からの高さの変化幅は、前記第1の領域が、前記第2の領域よりも大きい構成である。
上記発明の一実施形態として、前記LEDカバーは、前記カバー外縁から外に向かって延設され、かつ取付穴が形成される取付片を1または2以上有する構成である。例えば、器具本体の内壁から突設される、雌ネジを有する突設部の位置に前記取付片が位置し、取付穴を通じて雄ネジが前記雌ネジに螺合し、雄ネジで取付片を突設部に固定する構成である。
上記発明の一実施形態として、前記LEDカバーは、中央に配置される第1曲面と、当該第1曲面の外周に連続して環状に配置される第2曲面と、当該第2曲面の外周に連続して環状に配置される中空筒部とを有し、前記第1曲面の曲率半径(r1)は、前記第2曲面の曲率半径(r2)よりも大きい構成である。
上記発明の一実施形態として、前記LEDカバーの色は、乳白色である。これにより、LEDカバーからより均一な光放射を可能にする。
LEDカバーは、例えば、不透明の乳白色を生じさせる添加剤(例えば、光拡散剤)を配合した樹脂(熱可塑性樹脂)で構成される。添加剤としては、例えば、酸化チタンまたは炭酸カルシウムを主成分とする添加剤が挙げられる。光拡散剤は、熱可塑性樹脂と屈折率の異なる粒子であり、例えば、シリカ粒子、炭酸カルシウム粒子、硫酸バリウム粒子、シリコーン系粒子、アクリル系粒子、ポリスチレン粒子、ポリカーボネート粒子などが挙げられる。
上記発明の一実施形態として、前記LEDカバーは、その内面および/またはその外面にシボ加工で形成された凹および/または凸を有する。これにより、LEDカバーからより均一な光放射を可能にする。
上記発明の一実施形態として、LED素子は、例えばシングルチップの砲弾型と表面実装型、マルチチップの表面実装型が挙げられる。
本発明によれば、レンズから均一な光放射が可能であるLEDカバーを有するLED照明ユニットを備える照明装置を提供できる。
(実施形態1)
実施形態1の照明装置は、玄関に設置するポーチ灯1であり、以下において図面を参照しながら説明する。図1はポーチ灯1の外観斜視図であり、図2A〜2Dは、それぞれ図1のポーチ灯の正面図、左側面図、底面図、右側断面図である。図2Eは、LED照明ユニットを器具本体へ取り付けた状態を示す横断面図を示す。
実施形態1の照明装置は、玄関に設置するポーチ灯1であり、以下において図面を参照しながら説明する。図1はポーチ灯1の外観斜視図であり、図2A〜2Dは、それぞれ図1のポーチ灯の正面図、左側面図、底面図、右側断面図である。図2Eは、LED照明ユニットを器具本体へ取り付けた状態を示す横断面図を示す。
(ポーチ灯の基本構成)
ポーチ灯1は、取付対象に取り付けられる器具本体11と、器具本体11の内部に配置されるLED照明ユニット2と、LED照明ユニット2を覆う透光性カバー12と、LED照明ユニット2と電気的に接続されるセンサユニット5を備える。
ポーチ灯1は、取付対象に取り付けられる器具本体11と、器具本体11の内部に配置されるLED照明ユニット2と、LED照明ユニット2を覆う透光性カバー12と、LED照明ユニット2と電気的に接続されるセンサユニット5を備える。
器具本体11は、筒状であり、筒状の一方開口は取付面110によって塞がれている(図2D参照)。取付面110の略中央に開口部(不図示)が形成され、この開口部に商業用電源ケーブルが挿通される。取付面110の裏面に弾性部材のシート111が設けられる。この弾性部材のシート111は、取付対象(壁)が破損しないための防護機能(クッション機能)と固定性の向上機能を有する(図2D参照)。
器具本体11の他方開口は、防水部材122を介し乳白色の透光性カバー12が取り付けられる。器具本体11の他方開口の内面に第1凸ネジ113を設け、透光性カバー12の外面に第2凸ネジ123が設けられ、これら螺合手段によって、器具本体11と透光性カバー12が固定される。本実施形態において、器具本体11と透光性カバー12は、アクリル等の熱可塑性樹脂製であるが、器具本体11をアルミ、その他の金属、陶器などで構成してもよく、透光性カバー12をガラスなどで構成してもよい。
LED照明ユニット2は、円形のLEDカバー25を有する。LEDカバー25は、左右のカバー外縁から外に向かって延設され、取付穴251aが形成される取付片251と、取付穴252aが形成される取付片252を有する(図2E、図3A参照)。器具本体11は、取付面から透光性カバー12側に突設される突設部115、117を有する。突設部115、117は、それぞれ、雌ネジ構造を有している。図2Eに示すように、LEDカバー25の取付片251、252を突設部115、117の天面に配置し、それぞれの取付穴251a、252aに固定ネジ(雄ネジ)116、118で固定することで、LED照明ユニット2を器具本体11に取り付ける。
器具本体11の下部にセンサユニット5が設けられている。本実施形態では、センサユニット5は、センサ51とセンサ51を覆うセンサカバー52と、センサ駆動回路(不図示)を有する。センサ51とセンサカバー52は、器具本体11の下端に露出するように配置され、センサ駆動回路(不図示)は器具本体11の筒内に配置される。センサ51およびセンサカバー52の前側および両側面側に、器具本体11から延設される防水カバー112が設けられ、防水性を向上させている。センサ51は、人感センサと照度センサを有する。人感センサが人を検知した場合、かつ照度センサが閾値以下の照度を検知した場合に、直流電流が各LED素子21へ供給されて点灯する構成である。人感センサの検知中心と鉛直線とで構成される角度θが、例えば30°〜60°である(図2D参照)。
(LED照明ユニットの基本構成)
LED照明ユニットの構成について、図3A、3Bを参照しながら説明する。本実施形態のLED照明ユニット2は、LED素子21と、LED素子21が実装される第1面22aを有する点灯回路基板22と、第1面22aの裏面である第2面22b側に配置される絶縁カバー23と、絶縁カバー23を覆い、LED素子21の発する熱を放熱する放熱カバー24と、第1面22a側を覆い、放熱カバー23に取り付けられるLEDカバー25とを備える。LED照明ユニット2は、側断面視で、放熱カバー24、絶縁カバー23、点灯回路基板22、LEDカバー25の順に配置されている。
LED照明ユニットの構成について、図3A、3Bを参照しながら説明する。本実施形態のLED照明ユニット2は、LED素子21と、LED素子21が実装される第1面22aを有する点灯回路基板22と、第1面22aの裏面である第2面22b側に配置される絶縁カバー23と、絶縁カバー23を覆い、LED素子21の発する熱を放熱する放熱カバー24と、第1面22a側を覆い、放熱カバー23に取り付けられるLEDカバー25とを備える。LED照明ユニット2は、側断面視で、放熱カバー24、絶縁カバー23、点灯回路基板22、LEDカバー25の順に配置されている。
(点灯回路基板)
図3Cに示すように、円形の点灯回路基板22の第1面22aの中央部に回路部品(群)D1が実装され、その周囲にLED素子21が実装される。回路部品D1は、後述する回路部品D2よりも背の低い回路部品である。LED素子21が実装される第1面22aに反射部が設けられる。本実施形態では、第1面22aに反射塗料を塗布して構成した反射層が形成されている。
図3Cに示すように、円形の点灯回路基板22の第1面22aの中央部に回路部品(群)D1が実装され、その周囲にLED素子21が実装される。回路部品D1は、後述する回路部品D2よりも背の低い回路部品である。LED素子21が実装される第1面22aに反射部が設けられる。本実施形態では、第1面22aに反射塗料を塗布して構成した反射層が形成されている。
図3Dに示すように、点灯回路基板22の第2面22bの中央部に回路部品(群)D2が実装される。回路部品(群)D2は、背の高い回路部品であり、前述の回路部品(群)D1よりも背の高い回路部品である。絶縁カバー23の凹状のくぼみ部231に回路部品(群)D2が配置される。第2面22bの回路部品(群)D2の周囲に(絶縁カバー23の周縁より外側に)、放熱カバー24の放熱部位245が当接される(図3B参照)。
(絶縁カバー)
円形の絶縁カバー23は、中央部に凹状のくぼみ部231を有する(図4A参照)。くぼみ部231は、その凹状の一部を点灯回路基板22側へとへこませたへこみ部位232を有する。へこみ部位232は、点灯回路基板22に対し傾斜する傾斜面232aを有する。へこみ部位232の傾斜面232aにネジ穴232bが形成され、へこみ部位232に防水性の速結端子26が固定ネジ265で固定される(図3B参照)。図4Cに示すように、傾斜面232aの延長線L1と点灯回路基板22の延長ラインL2とで形成させる傾斜角αは10°であるが、これに制限されず、例えば5°〜30°の範囲に設定できる。
円形の絶縁カバー23は、中央部に凹状のくぼみ部231を有する(図4A参照)。くぼみ部231は、その凹状の一部を点灯回路基板22側へとへこませたへこみ部位232を有する。へこみ部位232は、点灯回路基板22に対し傾斜する傾斜面232aを有する。へこみ部位232の傾斜面232aにネジ穴232bが形成され、へこみ部位232に防水性の速結端子26が固定ネジ265で固定される(図3B参照)。図4Cに示すように、傾斜面232aの延長線L1と点灯回路基板22の延長ラインL2とで形成させる傾斜角αは10°であるが、これに制限されず、例えば5°〜30°の範囲に設定できる。
速結端子26は、外部電源と接続される配線用の挿入部位261a、261bがくぼみ部231の中央側を向き、点灯回路基板22と接続される配線用の配線部位262a、262bがその反対(中央とは反対の外方向)を向いている。挿入部位261a、261bおよび配線部位262a、262bは、へこみ部位232の両側壁面を向かずに開放空間を向いて露出していることで、配線の結線作業を簡単に行える。挿入部位261a、261bが、傾斜面232aに対応して傾斜しており、そのため、配線の結線作業をより簡単に行える(図3A,図4D参照)。
くぼみ部231は、配線の挿入を案内する案内部235a、235bを有する。2箇所の挿入部位261a、261bに対応して、2箇所の案内部235a、235bが形成される。本実施形態において、案内部235a、235bは、挿入部位261a、261bへ向かって幅および深さが漸増するへこみ形状であり、視認性も良く、作業スペースを確保できるため、配線の結線作業をより確実に行える(図4D参照)。
絶縁カバー23に放熱カバー24を取り付けた際に、放熱カバー24の開口部位244の位置に、くぼみ部231の露出部234が位置する。この露出部234に、回路基板22への配線を導入するケーブルブッシュ27(防水部材に相当する)用の開口部231aを有する。くぼみ部231に、絶縁カバー23と放熱カバー24とを固定ネジ244a〜244c(第1固定手段に相当する)で固定するためのネジ穴236a〜236cが設けられる(図4A参照)。くぼみ部231の凹状内部に、点灯回路基板22と絶縁カバー23とを固定ネジ226(第2固定手段に相当する、図3B参照)で固定するためのネジ穴237a〜237cが設けられている(図4B参照)。点灯回路基板22には固定ネジ226を貫通する穴22hが形成されている。
くぼみ部231は、放熱カバー24の開口部位244と露出部234との境界に位置する凸状ライン231bを有する(図4A参照)。放熱カバー24の厚みと略同じ高さの凸状ライン231bを設けていることで組み立て時の位置決めおよび防水性を向上できる。
絶縁カバー23の周縁233に、防水性の発泡シリコーン製の第1のOリング29が配置される凹溝233aが形成される(図3B,図4A参照)。
(放熱カバー)
円形の放熱カバー24は、絶縁カバー23のくぼみ部231に対応した形状のくぼみ部位241を有する(図4E参照)。くぼみ部位241は、前述の露出部234に対応した位置に開口部位244と、前述の傾斜面232aに当接し速結端子26の底部と当接する中間部位242を有する。中間部位242は、速結端子26と絶縁カバー23とを固定する固定ネジが貫通する貫通穴242aを有する。放熱カバー24は、絶縁カバー23のネジ穴236a〜236cに対応する位置に貫通穴246a〜246cを有する。貫通穴246a〜246cには、前述の固定ネジ244a〜244cが挿通される。
円形の放熱カバー24は、絶縁カバー23のくぼみ部231に対応した形状のくぼみ部位241を有する(図4E参照)。くぼみ部位241は、前述の露出部234に対応した位置に開口部位244と、前述の傾斜面232aに当接し速結端子26の底部と当接する中間部位242を有する。中間部位242は、速結端子26と絶縁カバー23とを固定する固定ネジが貫通する貫通穴242aを有する。放熱カバー24は、絶縁カバー23のネジ穴236a〜236cに対応する位置に貫通穴246a〜246cを有する。貫通穴246a〜246cには、前述の固定ネジ244a〜244cが挿通される。
放熱カバー24は、前述の凹溝233aに対応した位置で第1のOリング29と当接する止水部243を有し、止水部243は、側断面視で略直角状である。放熱カバー24は、止水部243より延びる放熱部位245を有する。放熱カバー24は、LEDカバー25の凹状の溝部252に発泡性シリコーンの第2のOリング28を介在させて配置されるフランジ247を最外縁に有する。
放熱部位245は、LED素子21が実装される位置の第1面22aの裏面(第2面22b)に当接する(図4Eにおいて、放熱部位245の裏側が第2面22bと当接する)。
(LEDカバー)
図5Cに示すように、LEDカバー25は、カバー外縁からカバー中心への方向において、LED素子21の光軸LXと1/2ビーム角との領域におけるカバー外縁側に位置する第1の領域E1とカバー中心側に位置する第2の領域E2とでカバーの表面形状が異なる。
図5Cに示すように、LEDカバー25は、カバー外縁からカバー中心への方向において、LED素子21の光軸LXと1/2ビーム角との領域におけるカバー外縁側に位置する第1の領域E1とカバー中心側に位置する第2の領域E2とでカバーの表面形状が異なる。
LEDカバー25における点灯回路基板22からの高さの変化幅は、第1の領域E1が、第2の領域E2よりも大きい。
また、図5Bおよび図5Cに示すように、LEDカバー25は、中央に配置される第1曲面257aと、当該第1曲面257aの外周に連続して環状に配置される第2曲面257bと、当該第2曲面257bの外周に連続して環状に配置される中空筒部257cとを有する。第1曲面257aの曲率半径(r1)は、第2曲面257bの曲率半径(r2)よりも大きい。
LEDカバー25は、不透明の乳白色を生じさせる光拡散剤を配合した熱可塑性樹脂で構成される。本実施形態では、熱可塑性樹脂がポリカーボネート、光拡散剤がポリカーボネートと屈折率の異なるアクリル系拡散剤等である。また、LEDカバー25は、その内面および外面にシボ加工によって形成された凹凸形状を有し、粗面化されている。これらの光拡散剤および粗面化により、LEDカバー25から出る光放射がより均一化される。なお、別実施形態として、光放射の均一化よりも明るさを求める場合に、LEDカバー25に拡散剤等を配合せずに透明性の高い熱可塑性樹脂(例えばポリカーボネート)で構成し、透光性カバー12の拡散機能を利用して光放射の均一化を行う構成でもよい。
(係合手段と弾性部材による一体化構造)
図5Aに示すように、LEDカバー25は、放熱カバー24のフランジ247を第2のOリング28(弾性部材に相当する)を介在させて収納する凹状の溝部252を外周に有する。第2のOリング28を介在させることで、LEDカバー25と放熱カバー24とを堅固に取り付けでき、防水性も確保できる。
図5Aに示すように、LEDカバー25は、放熱カバー24のフランジ247を第2のOリング28(弾性部材に相当する)を介在させて収納する凹状の溝部252を外周に有する。第2のOリング28を介在させることで、LEDカバー25と放熱カバー24とを堅固に取り付けでき、防水性も確保できる。
溝部252は、外側の外壁253と内壁254を有する。外壁253には、溝内部へ突出する爪形状であって、フランジ247と係合する係合爪255a〜255c(合計5つであるが2つは不図示)を有する係合領域を5カ所有する。5カ所の係合領域の外壁253a〜253eの厚みは、他の外壁の厚みより薄い。係合爪255a〜255cが溝252内部へ傾斜する傾斜面f(f1、f2、f3・・)とフランジ247と係合する係合面gを有する。図5Dに係合爪の側断面図を示す。
(係合方法)
(1)絶縁カバー23に点灯回路基板22と取り付ける。次いで、(2)絶縁カバー23に第1のOリング29を押圧しながら放熱カバー24を取り付ける。なお、(1)と(2)の順序は逆でもよい。次いで、(3)LEDカバー25の溝部252に第2のOリング28を配置する。(4)放熱カバー24のフランジ247を第2のOリング28を押圧しながら、溝部252内部に進入させ、各係合爪(255a〜255cおよび不図示の2カ所)の底面gにフランジ247を配置させる(図5D参照)。次いで(5)速結端子26を取り付ける。
(1)絶縁カバー23に点灯回路基板22と取り付ける。次いで、(2)絶縁カバー23に第1のOリング29を押圧しながら放熱カバー24を取り付ける。なお、(1)と(2)の順序は逆でもよい。次いで、(3)LEDカバー25の溝部252に第2のOリング28を配置する。(4)放熱カバー24のフランジ247を第2のOリング28を押圧しながら、溝部252内部に進入させ、各係合爪(255a〜255cおよび不図示の2カ所)の底面gにフランジ247を配置させる(図5D参照)。次いで(5)速結端子26を取り付ける。
上述(4)において、フランジ247が各係合爪255a〜255cの傾斜面fと当接しながら進入する。係合爪255a〜255cがフランジの端部と傾斜面fで当接されるため、係合爪255a〜255cが外側に広がりやすくなり、抵抗力が軽減するためフランジ247が溝252内へ進入しやすくなる。
また、図5Aに示すように、係合領域の外壁253a〜253eは外面側が肉薄である。係合領域の外壁253a〜253eおよび係合爪255a〜255cに対向する位置の内壁254a〜254eは、切欠き形状である。内壁254a〜254eに掛かる力を逃がすことで、係合爪255a〜255cに掛かる力を軽減でき、フランジ247と係合爪255a〜255cとの係合を好適に行える。
(配線)
ケーブルブッシュ27に挿通される配線としては、速結端子26からの配線、センサ回路基板からの配線などが挙げられる。
ケーブルブッシュ27に挿通される配線としては、速結端子26からの配線、センサ回路基板からの配線などが挙げられる。
(別実施形態)
上記実施形態は、センサユニットを有するポーチ灯(照明装置)であったが、センサユニットを有さないポーチ灯または浴室灯に本発明のLED照明ユニットを採用することができる。
上記実施形態は、センサユニットを有するポーチ灯(照明装置)であったが、センサユニットを有さないポーチ灯または浴室灯に本発明のLED照明ユニットを採用することができる。
また、上記実施形態において、LEDカバーと放熱カバーとの取り付けは、5つの係合爪による係合手段を用いたが、これに制限されず、2つ以上5つ未満、6つ以上の係合爪であってもよい。また、係合爪の形状は、図5Dに制限されない。また、LEDカバーと放熱カバーとの取り付けは、係合手段に限定されず、他の螺合手段、嵌合手段で取り付けてもよい。
また、上記実施形態において、LEDカバーを光拡散剤を熱可塑性樹脂に添加して乳白色にしおよびシボ加工によって粗面化を行ったが、これに制限されず、いずれか一方の構成(乳白色、シボ加工による粗面化)を採用してもよい。
また、上記透光性カバーが正面視で円形であったが、これに限定されず、図6Aに示すように、矩形の透光性カバー61でもよい。また、図6Bに示すように、透光性カバー(正面視で円形でも矩形でもよい)の全面に配置されて防護機能を有する十字カバー62を備えていてもよい。
1 ポーチ灯
5 センサユニット
11 器具本体
12 透光性カバー
21 LED素子
22 点灯回路基板
23 絶縁カバー
24 放熱カバー
25 LEDカバー
E1 第1の領域
E2 第2の領域
5 センサユニット
11 器具本体
12 透光性カバー
21 LED素子
22 点灯回路基板
23 絶縁カバー
24 放熱カバー
25 LEDカバー
E1 第1の領域
E2 第2の領域
Claims (6)
- LED素子と、
前記LED素子が実装される第1面を有する点灯回路基板と、
前記第1面の裏面である第2面側に配置される絶縁カバーと、
前記絶縁カバーを覆い、前記前記LED素子の発する熱を放熱する放熱カバーと、
前記第1面側を覆い、前記放熱カバーに取り付けられるLEDカバーと、を有するLED照明ユニットを備える照明装置であって、
前記LEDカバーは、カバー外縁からカバー中心への方向において、前記LED素子の光軸と1/2ビーム角との領域における前記カバー外縁側に位置する第1の領域と前記カバー中心側に位置する第2の領域とで表面形状が異なる、照明装置。 - 前記LEDカバーにおける前記点灯回路基板からの高さの変化幅は、前記第1の領域が、前記第2の領域よりも大きい、請求項1に記載の照明装置。
- 前記LEDカバーは、前記カバー外縁から外に向かって延設され、かつ取付穴が形成される取付片を1または2以上有する、請求項1または2に記載の照明装置。
- 前記LEDカバーは、中央に配置される第1曲面と、当該第1曲面の外周に連続して環状に配置される第2曲面と、当該第2曲面の外周に連続して環状に配置される中空筒部とを有し、
前記第1曲面の曲率半径(r1)は、前記第2曲面の曲率半径(r2)よりも大きい、請求項1〜3のいずれか1項に記載の照明装置。 - 前記LEDカバーの色は、乳白色である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の照明装置。
- 前記LEDカバーは、その内面および/またはその外面にシボ加工で形成された凹および/または凸を有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の照明装置。
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