JPH0545771A - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents
ハロゲン化銀写真感光材料Info
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- JPH0545771A JPH0545771A JP22976591A JP22976591A JPH0545771A JP H0545771 A JPH0545771 A JP H0545771A JP 22976591 A JP22976591 A JP 22976591A JP 22976591 A JP22976591 A JP 22976591A JP H0545771 A JPH0545771 A JP H0545771A
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- Japan
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- silver halide
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- hydrogen atom
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】現像補充液量を減らした時でも感度低下が少な
いハロゲン化銀感材を提供する。 【構成】KBr3g/リットル以上の現像液で現像時間
11秒以下で処理するハロゲン化銀感材においてハロゲ
ン化銀乳剤をテルル化合物により化学増感する。
いハロゲン化銀感材を提供する。 【構成】KBr3g/リットル以上の現像液で現像時間
11秒以下で処理するハロゲン化銀感材においてハロゲ
ン化銀乳剤をテルル化合物により化学増感する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハロゲン化銀写真感光
材料に関し、特に現像液補充量を減らしたときに感度が
落ちにくいハロゲン化銀乳剤を用いたハロゲン化銀写真
感光材料に関する。
材料に関し、特に現像液補充量を減らしたときに感度が
落ちにくいハロゲン化銀乳剤を用いたハロゲン化銀写真
感光材料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年地球環境保護の点で処理廃液を減ら
すことが望まれている。最近発売された富士フイルム社
(製)のCEPROSシステムもこれを反映したもので
ある。しかしながらさらなる廃液減量即ち補充液量減量
が望まれることとなる。他方医療用分野特にX線利用分
野では感度を低くすることは患者の健康上のため避けな
ければならない。
すことが望まれている。最近発売された富士フイルム社
(製)のCEPROSシステムもこれを反映したもので
ある。しかしながらさらなる廃液減量即ち補充液量減量
が望まれることとなる。他方医療用分野特にX線利用分
野では感度を低くすることは患者の健康上のため避けな
ければならない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は現像補充液量
を減らしたときでも感度の低下が少ない感光材料を提供
するにある。
を減らしたときでも感度の低下が少ない感光材料を提供
するにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題は現像液の補充
液量が25cc/4切以下であるときテルル増感を施した
ことを特徴とするハロゲン化銀感光材料を処理すれば達
成されることがわかった。さらに言えば、補充液量を下
げてKBrとして3g/リットル以上の現像液でなおか
つ現像時間が11秒以下という迅速処理をする感材のハ
ロゲン化銀をテルル化合物により化学増感を施したハロ
ゲン化銀感光材料により達成された。
液量が25cc/4切以下であるときテルル増感を施した
ことを特徴とするハロゲン化銀感光材料を処理すれば達
成されることがわかった。さらに言えば、補充液量を下
げてKBrとして3g/リットル以上の現像液でなおか
つ現像時間が11秒以下という迅速処理をする感材のハ
ロゲン化銀をテルル化合物により化学増感を施したハロ
ゲン化銀感光材料により達成された。
【0005】特に好ましい感材としての態様は(1) 支持
体上に少なくとも1層のハロゲン化銀乳剤層を有するハ
ロゲン化銀写真感光材料において、該ハロゲン化銀乳剤
層に含有される感光性ハロゲン化銀粒子がテルル増感さ
れており、かつ該ハロゲン化銀乳剤層又はこれと水透過
性の関係にある他の親水性コロイド層に一般式(I)で
表わされる化合物の少なくとも1種を含有することを特
徴とするハロゲン化銀写真感光材料。 一般式(I)
体上に少なくとも1層のハロゲン化銀乳剤層を有するハ
ロゲン化銀写真感光材料において、該ハロゲン化銀乳剤
層に含有される感光性ハロゲン化銀粒子がテルル増感さ
れており、かつ該ハロゲン化銀乳剤層又はこれと水透過
性の関係にある他の親水性コロイド層に一般式(I)で
表わされる化合物の少なくとも1種を含有することを特
徴とするハロゲン化銀写真感光材料。 一般式(I)
【0006】
【化4】
【0007】(一般式(I)中Zは−SO3 M、−CO
OR1 、−OH、および−NHR2 から選ばれた基の少
なくとも1個を直接または間接に有する複素環を表わ
し、Mは水素原子、アルカリ金属原子又は、四級アンモ
ニウム基又は四級ホスホニウム基を表し、R1 は水素原
子、アルカリ金属原子または、炭素数1ないし6のアル
キル基、R2 は水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、
−COR3 、−COOR3 または−SO2 R3 を表わ
し、R3 は水素原子、脂肪族基または芳香族基を表わ
す。)
OR1 、−OH、および−NHR2 から選ばれた基の少
なくとも1個を直接または間接に有する複素環を表わ
し、Mは水素原子、アルカリ金属原子又は、四級アンモ
ニウム基又は四級ホスホニウム基を表し、R1 は水素原
子、アルカリ金属原子または、炭素数1ないし6のアル
キル基、R2 は水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、
−COR3 、−COOR3 または−SO2 R3 を表わ
し、R3 は水素原子、脂肪族基または芳香族基を表わ
す。)
【0008】(2) 支持体上に少なくとも1層のハロゲン
化銀乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料におい
て、該ハロゲン化銀乳剤層に含有される感光性ハロゲン
化銀粒子がテルル増感されており、かつ該ハロゲン化銀
乳剤層又はこれと水透過性の関係にある他の親水性コロ
イド層に一般式(II)で表わされる化合物の少なくとも1
種を含有することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材
料。 一般式(II)
化銀乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料におい
て、該ハロゲン化銀乳剤層に含有される感光性ハロゲン
化銀粒子がテルル増感されており、かつ該ハロゲン化銀
乳剤層又はこれと水透過性の関係にある他の親水性コロ
イド層に一般式(II)で表わされる化合物の少なくとも1
種を含有することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材
料。 一般式(II)
【0009】
【化5】
【0010】(一般式(II)中、Y、Wは独立して窒素原
子またはCR4 (R4 は水素原子、置換もしくは無置換
のアルキル基、または置換もしくは無置換のアリール基
を表す。)を示し、R5 は−SO3 M、−COOM、−
OHおよび−NHR2 から成る群から選ばれた少なくと
も1種で置換された有機残基を示し、Mは水素原子、ア
ルカリ金属原子又は、四級アンモニウム基又は四級ホス
ホニウム基を表し、R2 は水素原子、炭素数1〜6のア
ルキル基、−COR3 、−COOR3 または−SO2 R
3 を表わし、L1 は−S−、−O−、−N(−)−、−
CO−、−SO−および−SO2 −から成る群から選ば
れた連結基を示し、nは0または1である。)
子またはCR4 (R4 は水素原子、置換もしくは無置換
のアルキル基、または置換もしくは無置換のアリール基
を表す。)を示し、R5 は−SO3 M、−COOM、−
OHおよび−NHR2 から成る群から選ばれた少なくと
も1種で置換された有機残基を示し、Mは水素原子、ア
ルカリ金属原子又は、四級アンモニウム基又は四級ホス
ホニウム基を表し、R2 は水素原子、炭素数1〜6のア
ルキル基、−COR3 、−COOR3 または−SO2 R
3 を表わし、L1 は−S−、−O−、−N(−)−、−
CO−、−SO−および−SO2 −から成る群から選ば
れた連結基を示し、nは0または1である。)
【0011】(3) 支持体上に少なくとも1層のハロゲン
化銀乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料におい
て、該ハロゲン化銀乳剤層に含有される感光性ハロゲン
化銀粒子がテルル増感されており、かつ該ハロゲン化銀
乳剤層又はこれと水透過性の関係にある他の親水性コロ
イド層に一般式(III) で表わされる化合物の少なくとも
1種を含有することを特徴とするハロゲン化銀写真感光
材料。 一般式(III)
化銀乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料におい
て、該ハロゲン化銀乳剤層に含有される感光性ハロゲン
化銀粒子がテルル増感されており、かつ該ハロゲン化銀
乳剤層又はこれと水透過性の関係にある他の親水性コロ
イド層に一般式(III) で表わされる化合物の少なくとも
1種を含有することを特徴とするハロゲン化銀写真感光
材料。 一般式(III)
【0012】
【化6】
【0013】(一般式(III) において、Xは硫黄原子、
酸素原子または−NR6 −を表わし、R6 は水素原子、
置換もしくは無置換のアルキル基、または置換もしくは
無置換のアリール基を表わし、L2 は−CONR7 、−
NR7 CO−、−SO2 NR7 −、−NR7 SO2 −、
−OCO−、−COO−、−S−、−NR7 −、−CO
−、−SO−、−OCOO−、−NR7 CONR8 −、
−NR7 COO−、−OCONR7 −または−NR7 S
O2 NR8 −を表わし、R7 、R8 は各々水素原子、置
換もしくは無置換のアルキル基、または置換もしくは無
置換のアリール基を表わし、R5 は−SO3 M、−CO
OM、−OHおよび−NHR2 から成る群から選ばれた
少なくとも1種で置換された有機残基を示す)、および
(4) 支持体上に少なくとも1層のハロゲン化銀乳剤層を
有するハロゲン化銀写真感光材料において、該ハロゲン
化銀乳剤層に含有される感光性ハロゲン化銀粒子がテル
ル増感されており、かつ該ハロゲン化銀乳剤層又はこれ
と水透過性の関係にある他の親水性コロイド層に上記
(2) 記載の一般式(II)で表わされる化合物および上記
(3) 記載の一般式(III) で表わされる化合物のそれぞれ
少なくとも1種を含有することを特徴とするハロゲン化
銀写真感光材料、によって達成された。
酸素原子または−NR6 −を表わし、R6 は水素原子、
置換もしくは無置換のアルキル基、または置換もしくは
無置換のアリール基を表わし、L2 は−CONR7 、−
NR7 CO−、−SO2 NR7 −、−NR7 SO2 −、
−OCO−、−COO−、−S−、−NR7 −、−CO
−、−SO−、−OCOO−、−NR7 CONR8 −、
−NR7 COO−、−OCONR7 −または−NR7 S
O2 NR8 −を表わし、R7 、R8 は各々水素原子、置
換もしくは無置換のアルキル基、または置換もしくは無
置換のアリール基を表わし、R5 は−SO3 M、−CO
OM、−OHおよび−NHR2 から成る群から選ばれた
少なくとも1種で置換された有機残基を示す)、および
(4) 支持体上に少なくとも1層のハロゲン化銀乳剤層を
有するハロゲン化銀写真感光材料において、該ハロゲン
化銀乳剤層に含有される感光性ハロゲン化銀粒子がテル
ル増感されており、かつ該ハロゲン化銀乳剤層又はこれ
と水透過性の関係にある他の親水性コロイド層に上記
(2) 記載の一般式(II)で表わされる化合物および上記
(3) 記載の一般式(III) で表わされる化合物のそれぞれ
少なくとも1種を含有することを特徴とするハロゲン化
銀写真感光材料、によって達成された。
【0014】本発明の一般式(I)で表わされる化合物
はカブリ防止剤として知られており、例えば特開昭64
−0531には浅内潜乳剤のカブリ防止及び保存性良化
剤として、また特開平02−000837には平板粒子
のカブリ防止剤及び低照度不規良化剤が開示されてい
る。
はカブリ防止剤として知られており、例えば特開昭64
−0531には浅内潜乳剤のカブリ防止及び保存性良化
剤として、また特開平02−000837には平板粒子
のカブリ防止剤及び低照度不規良化剤が開示されてい
る。
【0015】しかしながら一般式(I)の化合物をテル
ル増感したハロゲン化銀乳剤に適用した具体的な例は報
告されていない。これらの化合物によるカブリ防止作用
その他の写真作用を予測することはきわめて困難であっ
たが、テルル増感と共に用いることで顕著な効果を得る
ことができた。
ル増感したハロゲン化銀乳剤に適用した具体的な例は報
告されていない。これらの化合物によるカブリ防止作用
その他の写真作用を予測することはきわめて困難であっ
たが、テルル増感と共に用いることで顕著な効果を得る
ことができた。
【0016】本発明で用いられるテルル増感剤として
は、米国特許第1,623,499号、同3,320,
069号、同3,772,031号、英国特許第23
5,211号、同1,121,496号、同1,29
5,462号、同1,396,696号、カナダ特許第
800,958号、ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサ
イアティー・ケミカル・コミュニケーション(J.Chem.S
oc.Chem.Commun.) 635(1980)、ibid 1102(1979) 、ibid
645(1979)、ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサイアテ
ィー・パーキン・トランザクション(J.Chem.Soc.Perki
n Trans.)1,2191(198)等に記載の化合物を用いることが
好ましい。
は、米国特許第1,623,499号、同3,320,
069号、同3,772,031号、英国特許第23
5,211号、同1,121,496号、同1,29
5,462号、同1,396,696号、カナダ特許第
800,958号、ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサ
イアティー・ケミカル・コミュニケーション(J.Chem.S
oc.Chem.Commun.) 635(1980)、ibid 1102(1979) 、ibid
645(1979)、ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサイアテ
ィー・パーキン・トランザクション(J.Chem.Soc.Perki
n Trans.)1,2191(198)等に記載の化合物を用いることが
好ましい。
【0017】具体的なテルル増感剤としては、コロイド
状テルル、テルロ尿素類(例えばアリルテロル尿素、
N,N−ジメチルテルロ尿素、テトラメチルテルロ尿
素、N−カルボキシエチル−N′,N′−ジメチルテル
ロ尿素、N,N′−ジメチルエチレンテルロ尿素、N、
N′−ジフェニルエチレンテルロ尿素)、イソテルロシ
アナート類(例えばアリルイソテルロシアナート)、テ
ルロケトン類(例えばテルロアセトン、テルロアセトフ
ェノン)、テルロアミド類(例えばテルロアセトアミ
ド、N,N−ジメチルテルロベンズアミド)、テルロヒ
ドラジド(例えばN,N′,N′−トリメチルテルロベ
ンズヒドラジド)、テルロエステル(例えばt−ブチル
−t−ヘキシルテルロエステル)、ホスフィンテルリド
類(例えばトリブチルホスフィンテルリド、トリシクロ
ヘキシルホスフィンテルリド、トリイソプロピルホスフ
ィンテルリド、ブチル−ジイソプロピルホスフィンテル
リド、ジブチルフェニルホスフィンテルリド)、他のテ
ルル化合物(例えば英国特許第1,295,462号記
載の負電荷のテルライドイオン含有ゼラチン、ポタシウ
ムテルリド、ポタシウムテルロシアナート、テルロペン
タチオネートナトリウム塩、アリルテルロシアネート)
等があげられる。
状テルル、テルロ尿素類(例えばアリルテロル尿素、
N,N−ジメチルテルロ尿素、テトラメチルテルロ尿
素、N−カルボキシエチル−N′,N′−ジメチルテル
ロ尿素、N,N′−ジメチルエチレンテルロ尿素、N、
N′−ジフェニルエチレンテルロ尿素)、イソテルロシ
アナート類(例えばアリルイソテルロシアナート)、テ
ルロケトン類(例えばテルロアセトン、テルロアセトフ
ェノン)、テルロアミド類(例えばテルロアセトアミ
ド、N,N−ジメチルテルロベンズアミド)、テルロヒ
ドラジド(例えばN,N′,N′−トリメチルテルロベ
ンズヒドラジド)、テルロエステル(例えばt−ブチル
−t−ヘキシルテルロエステル)、ホスフィンテルリド
類(例えばトリブチルホスフィンテルリド、トリシクロ
ヘキシルホスフィンテルリド、トリイソプロピルホスフ
ィンテルリド、ブチル−ジイソプロピルホスフィンテル
リド、ジブチルフェニルホスフィンテルリド)、他のテ
ルル化合物(例えば英国特許第1,295,462号記
載の負電荷のテルライドイオン含有ゼラチン、ポタシウ
ムテルリド、ポタシウムテルロシアナート、テルロペン
タチオネートナトリウム塩、アリルテルロシアネート)
等があげられる。
【0018】これらのテルル化合物のうち、好ましくは
以下の一般式(IV)および(V) があげられる。
以下の一般式(IV)および(V) があげられる。
【0019】
【化7】
【0020】式中、R11、R12およびR13は脂肪族基、
芳香族基、複素環基、OR14、NR15(R16)、S
R17、OSiR18(R19)(R20)、Xまたは水素原子
を表す。R14およびR17は脂肪族基、芳香族基、複素環
基、水素原子またはカチオンを表し、R15およびR16は
脂肪族基、芳香族基、複素環基または水素原子を表し、
R18、R19およびR20は脂肪族基を表し、Xはハロゲン
原子を表す。
芳香族基、複素環基、OR14、NR15(R16)、S
R17、OSiR18(R19)(R20)、Xまたは水素原子
を表す。R14およびR17は脂肪族基、芳香族基、複素環
基、水素原子またはカチオンを表し、R15およびR16は
脂肪族基、芳香族基、複素環基または水素原子を表し、
R18、R19およびR20は脂肪族基を表し、Xはハロゲン
原子を表す。
【0021】次に一般式(IV)について、詳細に説明す
る。一般式(IV)において、R11、R12、R13、R14、
R15、R16、R17、R18、R19およびR20で表される脂
肪族基は好ましくは炭素数1〜30のものであって、特
に炭素数1〜20の直鎖、分岐または環状のアルキル
基、アルケニル基、アルキニル基、アラルキル基であ
る。アルキル基、アルケニル基、アルキチル基、アラル
キル基としては、例えばメチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、t−ブチル、n−オクチル、n−デ
シル、n−ヘキサデシル、シクロペンチル、シクロヘキ
シル、アリル、ブテニル、3−ペンテニル、プロパルギ
ル、3−ペンチニル、ベンジル、フェネチルがあげられ
る。一般式(IV)において、R11、R12、R13、R14、
R15、R16およびR17で表される芳香族基は好ましくは
炭素数6〜30のものであって、特に炭素数6〜20の
単環または縮環のアリール基であり、例えばフェニル、
ナフチルがあげられる。
る。一般式(IV)において、R11、R12、R13、R14、
R15、R16、R17、R18、R19およびR20で表される脂
肪族基は好ましくは炭素数1〜30のものであって、特
に炭素数1〜20の直鎖、分岐または環状のアルキル
基、アルケニル基、アルキニル基、アラルキル基であ
る。アルキル基、アルケニル基、アルキチル基、アラル
キル基としては、例えばメチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、t−ブチル、n−オクチル、n−デ
シル、n−ヘキサデシル、シクロペンチル、シクロヘキ
シル、アリル、ブテニル、3−ペンテニル、プロパルギ
ル、3−ペンチニル、ベンジル、フェネチルがあげられ
る。一般式(IV)において、R11、R12、R13、R14、
R15、R16およびR17で表される芳香族基は好ましくは
炭素数6〜30のものであって、特に炭素数6〜20の
単環または縮環のアリール基であり、例えばフェニル、
ナフチルがあげられる。
【0022】一般式(IV)において、R11、R12、
R13、R14、R15、R16およびR17で表される複素環基
は窒素原子、酸素原子および硫黄原子のうち少なくとも
一つを含む3〜10員環の飽和もしくは不飽和の複素環
基である。これらは単環であってもよいし、さらに他の
芳香環もしくは複素環と縮合環を形成してもよい。複素
環基としては、好ましくは5〜6員環の芳香族複素環基
であり、例えばピリジル、フリル、チエニル、チアゾリ
ル、イミダゾリル、ベンズイミダゾリルがあげられる。
一般式(IV)において、R14およびR17で表されるカチ
オンは、例えばアルカリ金属、アンモニウムを表す。一
般式(IV) においてXで表されるハロゲン原子は、例え
ばフッ素原子、塩素原子、臭素原子および沃素原子を表
す。また、この脂肪族基、芳香族基および複素環基は置
換されていてもよい。置換基としては以下のものがあげ
られる。代表的な置換基としては例えば、アルキル基、
アラルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール
基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アミノ基、アシ
ルアミノ基、ウレイド基、ウレタン基、スルホニルアミ
ノ基、スルファモイル基、カルバモイル基、スルホニル
基、スルフィニル基、アルキルオキシカルボニル基、ア
リールオキシカルボニル基、アシル基、アシルオキシ
基、リン酸アミド基、ジアシルアミノ基、イミド基、ア
ルキルチオ基、アリールチオ基、ハロゲン原子、シアノ
基、スルホ基、カルボキシ基、ヒドロキシ基、ホスホノ
基、ニトロ基、およびヘテロ環基があげられる。これら
の基はさらに置換されていてもよい。置換基が2つ以上
あるときは同じでも異なっていてもよい。R11、R12、
R13は互いに結合してリン原子と一緒に環を形成しても
よく、また、R15とR16は結合して含窒素複素環を形成
してもよい。一般式(IV)中、好ましくはR11、R12お
よびR13は脂肪族基または芳香族基を表し、より好まし
くはアルキル基または芳香族基を表す。
R13、R14、R15、R16およびR17で表される複素環基
は窒素原子、酸素原子および硫黄原子のうち少なくとも
一つを含む3〜10員環の飽和もしくは不飽和の複素環
基である。これらは単環であってもよいし、さらに他の
芳香環もしくは複素環と縮合環を形成してもよい。複素
環基としては、好ましくは5〜6員環の芳香族複素環基
であり、例えばピリジル、フリル、チエニル、チアゾリ
ル、イミダゾリル、ベンズイミダゾリルがあげられる。
一般式(IV)において、R14およびR17で表されるカチ
オンは、例えばアルカリ金属、アンモニウムを表す。一
般式(IV) においてXで表されるハロゲン原子は、例え
ばフッ素原子、塩素原子、臭素原子および沃素原子を表
す。また、この脂肪族基、芳香族基および複素環基は置
換されていてもよい。置換基としては以下のものがあげ
られる。代表的な置換基としては例えば、アルキル基、
アラルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール
基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アミノ基、アシ
ルアミノ基、ウレイド基、ウレタン基、スルホニルアミ
ノ基、スルファモイル基、カルバモイル基、スルホニル
基、スルフィニル基、アルキルオキシカルボニル基、ア
リールオキシカルボニル基、アシル基、アシルオキシ
基、リン酸アミド基、ジアシルアミノ基、イミド基、ア
ルキルチオ基、アリールチオ基、ハロゲン原子、シアノ
基、スルホ基、カルボキシ基、ヒドロキシ基、ホスホノ
基、ニトロ基、およびヘテロ環基があげられる。これら
の基はさらに置換されていてもよい。置換基が2つ以上
あるときは同じでも異なっていてもよい。R11、R12、
R13は互いに結合してリン原子と一緒に環を形成しても
よく、また、R15とR16は結合して含窒素複素環を形成
してもよい。一般式(IV)中、好ましくはR11、R12お
よびR13は脂肪族基または芳香族基を表し、より好まし
くはアルキル基または芳香族基を表す。
【0023】
【化8】
【0024】式中、R21は脂肪族基、芳香族基、複素環
基または−NR23(R24)を表し、R22は−NR25(R
26)、−N(R27)N(R28)R29または−OR30を表
す。R23、R24、R25、R26、R27、R28、R29および
R30は水素原子、脂肪族基、芳香族基、複素環基または
アシル基を表す。ここでR21とR25、R21とR27、R21
とR28、R21とR30、R23とR25、R23とR27、R23と
R28およびR23とR30は結合して環を形成してもよい。
基または−NR23(R24)を表し、R22は−NR25(R
26)、−N(R27)N(R28)R29または−OR30を表
す。R23、R24、R25、R26、R27、R28、R29および
R30は水素原子、脂肪族基、芳香族基、複素環基または
アシル基を表す。ここでR21とR25、R21とR27、R21
とR28、R21とR30、R23とR25、R23とR27、R23と
R28およびR23とR30は結合して環を形成してもよい。
【0025】次に一般式(V)について詳細に説明す
る。一般式(V)において、R21、R23、R24、R25、
R26、R27、R28、R29およびR30で表される脂肪族基
は好ましくは炭素数1〜30のものであって、特に炭素
数1〜20の直鎖、分岐または環状のアルキル基、アル
ケニル基、アルキニル基、アラルキル基である。アルキ
ル基、アルケニル基、アルキニル基、アラルキル基とし
ては、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロ
ピル、t−ブチル、n−オクチル、n−デシル、n−ヘ
キサデシル、シクロペンチル、シクロヘキシル、アリ
ル、2−ブテニル、3−ペンテニル、プロパルギル、3
−ペンチニル、ベンジル、フェネチルがあげられる。一
般式(V)において、R21、R23、R24、R25、R26、
R27、R28、R29およびR30で表される芳香族基は好ま
しくは炭素数6〜30のものであって、特に炭素数6〜
20の単環または縮環のアリール基であり、例えばフェ
ニル、ナフチルがあげられる。
る。一般式(V)において、R21、R23、R24、R25、
R26、R27、R28、R29およびR30で表される脂肪族基
は好ましくは炭素数1〜30のものであって、特に炭素
数1〜20の直鎖、分岐または環状のアルキル基、アル
ケニル基、アルキニル基、アラルキル基である。アルキ
ル基、アルケニル基、アルキニル基、アラルキル基とし
ては、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロ
ピル、t−ブチル、n−オクチル、n−デシル、n−ヘ
キサデシル、シクロペンチル、シクロヘキシル、アリ
ル、2−ブテニル、3−ペンテニル、プロパルギル、3
−ペンチニル、ベンジル、フェネチルがあげられる。一
般式(V)において、R21、R23、R24、R25、R26、
R27、R28、R29およびR30で表される芳香族基は好ま
しくは炭素数6〜30のものであって、特に炭素数6〜
20の単環または縮環のアリール基であり、例えばフェ
ニル、ナフチルがあげられる。
【0026】一般式(V)において、R21、R23、
R24、R25、R26、R27、R28、R29およびR30で表さ
れる複素環基は窒素原子、酸素原子および硫黄原子のう
ち少なくとも一つを含む3〜10員環の飽和もしくは不
飽和の複素環基である。これらは単環であってもよい
し、さらに他の芳香環もしくは複素環と縮合環を形成し
てもよい。複素環基としては、好ましくは5〜6員環の
芳香族複素環基であり、例えばピリジル、フリル、チエ
チル、チアゾリル、イミダゾリル、ベンズイミダゾリル
があげられる。一般式(V)において、R23、R24、R
25、R26、R27、R28、R29およびR 30で表されるアシ
ル基は好ましくは炭素数1〜30のものであって、特に
炭素数1〜20の直鎖または分岐のアシル基であり、例
えばアセチル、ベンゾイル、ホルミル、ピバロイル、デ
カノイルがあげられる。ここでR21とR25、R21と
R27、R21とR28、R21とR30、R23とR25、R23とR
27、R23とR28およびR23とR30は結合して環を形成す
る場合は例えばアルキレン基、アリーレン基、アラルキ
ル基またはアルケニレン基があげられる。
R24、R25、R26、R27、R28、R29およびR30で表さ
れる複素環基は窒素原子、酸素原子および硫黄原子のう
ち少なくとも一つを含む3〜10員環の飽和もしくは不
飽和の複素環基である。これらは単環であってもよい
し、さらに他の芳香環もしくは複素環と縮合環を形成し
てもよい。複素環基としては、好ましくは5〜6員環の
芳香族複素環基であり、例えばピリジル、フリル、チエ
チル、チアゾリル、イミダゾリル、ベンズイミダゾリル
があげられる。一般式(V)において、R23、R24、R
25、R26、R27、R28、R29およびR 30で表されるアシ
ル基は好ましくは炭素数1〜30のものであって、特に
炭素数1〜20の直鎖または分岐のアシル基であり、例
えばアセチル、ベンゾイル、ホルミル、ピバロイル、デ
カノイルがあげられる。ここでR21とR25、R21と
R27、R21とR28、R21とR30、R23とR25、R23とR
27、R23とR28およびR23とR30は結合して環を形成す
る場合は例えばアルキレン基、アリーレン基、アラルキ
ル基またはアルケニレン基があげられる。
【0027】また、この脂肪族基、芳香族基および複素
環基は一般式(II)であげた置換基で置換されていても
よい。一般式(V)中、好ましくはR21は脂肪族基、芳
香族基または−NR23(R24)を表し、R22は−NR25
(R26)を表す。R23、R24、R25およびR26は脂肪族
基または芳香族基を表す。一般式(V)中、より好まし
くはR21は芳香族基または−NR23(R24)を表し、R
22は−NR25(R26)を表す。R23、R24、R25および
R26はアルキル基または芳香族基を表す。ここで、R21
とR25およびR23とR25はアルキレン基、アリーレン
基、アラルキレン基またはアルケニレン基を介して環を
形成することもより好ましい。
環基は一般式(II)であげた置換基で置換されていても
よい。一般式(V)中、好ましくはR21は脂肪族基、芳
香族基または−NR23(R24)を表し、R22は−NR25
(R26)を表す。R23、R24、R25およびR26は脂肪族
基または芳香族基を表す。一般式(V)中、より好まし
くはR21は芳香族基または−NR23(R24)を表し、R
22は−NR25(R26)を表す。R23、R24、R25および
R26はアルキル基または芳香族基を表す。ここで、R21
とR25およびR23とR25はアルキレン基、アリーレン
基、アラルキレン基またはアルケニレン基を介して環を
形成することもより好ましい。
【0028】以下に本発明の一般式(IV)および(V)
で表される化合物の具体例(例示化合物)を示すが、本
発明はこれに限定されるものではない。
で表される化合物の具体例(例示化合物)を示すが、本
発明はこれに限定されるものではない。
【0029】
【化9】
【0030】
【化10】
【0031】
【化11】
【0032】
【化12】
【0033】
【化13】
【0034】
【化14】
【0035】
【化15】
【0036】
【化16】
【0037】
【化17】
【0038】本発明の一般式(IV)および(V)で表さ
れる化合物は既に知られている方法に準じて合成するこ
とができる。例えばジャーナル・オブ・ケミカル・ソサ
イアティ(J.Chem.Soc.(A)) 1969,2927;ジャーナル・オ
ブ・オルガノメタリック・ケミストリー(J.Organome.Ch
em.) 4,320(1965);ibid. 1,200(1963);ibid. 113.C35(1
976); フォスフォラス・サルファー(Phosphorus Sulfu
r)15,155(1983);ヘミッシェ・ベリヒテ(Chem.Ber.)109,
2996(1976);ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサイアテ
ィ・ケミカル・コミュニケーション(J.Chem.Soc.Chem.
Commun.)635(1980);ibid.1102(1976);ibid.645(1979);i
bid.820(1987);ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサイア
ティ・パーキン・トランザクション(J.Chem.Soc.Perki
n.Trans.)1,2191(1980); ザ・ケミストリー・オブ・オ
ルガノ・セレニウム・アンド・テルリウム・カンパウン
ズ(The Chemistry of Organo Selenium and Tellurium
Compounds)2巻の216〜267(1987)に記載の
方法で合成することができる。
れる化合物は既に知られている方法に準じて合成するこ
とができる。例えばジャーナル・オブ・ケミカル・ソサ
イアティ(J.Chem.Soc.(A)) 1969,2927;ジャーナル・オ
ブ・オルガノメタリック・ケミストリー(J.Organome.Ch
em.) 4,320(1965);ibid. 1,200(1963);ibid. 113.C35(1
976); フォスフォラス・サルファー(Phosphorus Sulfu
r)15,155(1983);ヘミッシェ・ベリヒテ(Chem.Ber.)109,
2996(1976);ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサイアテ
ィ・ケミカル・コミュニケーション(J.Chem.Soc.Chem.
Commun.)635(1980);ibid.1102(1976);ibid.645(1979);i
bid.820(1987);ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサイア
ティ・パーキン・トランザクション(J.Chem.Soc.Perki
n.Trans.)1,2191(1980); ザ・ケミストリー・オブ・オ
ルガノ・セレニウム・アンド・テルリウム・カンパウン
ズ(The Chemistry of Organo Selenium and Tellurium
Compounds)2巻の216〜267(1987)に記載の
方法で合成することができる。
【0039】これらの本発明で用いるテルル増感剤の使
用量は、使用するハロゲン化銀粒子、化学熟成条件等に
より変わるが、一般にハロゲン化銀1モル当り10-8〜
10 -2モル、好ましくは10-7〜5×10-3モル程度を
用いる。本発明における化学増感の条件としては、特に
制限はないが、pAgとしては6〜11、好ましくは7
〜10であり、温度としては40〜95℃、好ましくは
45〜85℃である。
用量は、使用するハロゲン化銀粒子、化学熟成条件等に
より変わるが、一般にハロゲン化銀1モル当り10-8〜
10 -2モル、好ましくは10-7〜5×10-3モル程度を
用いる。本発明における化学増感の条件としては、特に
制限はないが、pAgとしては6〜11、好ましくは7
〜10であり、温度としては40〜95℃、好ましくは
45〜85℃である。
【0040】本発明においては、金、白金、パラジウ
ム、イリジウム等の貴金属増感剤を併用することが好ま
しい。特に、金増感剤を併用することは好ましく、具体
的には、塩化金酸、カリウムクロロオーレート、カリウ
ムオーリチオシアネート、硫化金、金セレナイド等が挙
げられ、ハロゲン化銀1モル当り、10-7〜10-2モル
程度を用いることができる。本発明において、更に、硫
黄増感剤を併用することも好ましい。具体的には、チオ
硫酸塩(例えば、ハイポ)、チオ尿素類(例えば、ジフ
ェニルチオ尿素、トリエチル尿素、アリルチオ尿素)、
ローダニン類等の公知の不安定硫黄化合物が挙げられ、
ハロゲン化銀1モル当り10-7〜10-2モル程度を用い
ることができる。本発明において、更にセレン増感剤を
併用することも好ましい。例えば、特公昭44−157
48号に記載き不安定セレン増感剤が好ましく用いられ
る。具体的には、コロイド状セレン、セレノ尿素類(例
えば、N,N−ジメチルセレノ尿素、セレノ尿素、テト
ラメチルセレノ尿素)、セレノアミド類(例えば、セレ
ノアセトアミド、N,N−ジメチル−セレノベンズアミ
ド)、セレノケトン類(例えば、セレノアセトン、セレ
ノベンゾフェノン)、セレニド類(例えば、トリフェニ
ルフォスフィンセレニド、ジエチルセレナイド)、セレ
ノフォスフェート類(例えば、トリ−p−トリルセレノ
フォスフェート)、セレノカルボン酸およびエステル
類、イソセレノシアネート類、等の化合物が挙げられ、
ハロゲン化銀1モル当り10-8〜10-3モル程度を用い
ることができる。
ム、イリジウム等の貴金属増感剤を併用することが好ま
しい。特に、金増感剤を併用することは好ましく、具体
的には、塩化金酸、カリウムクロロオーレート、カリウ
ムオーリチオシアネート、硫化金、金セレナイド等が挙
げられ、ハロゲン化銀1モル当り、10-7〜10-2モル
程度を用いることができる。本発明において、更に、硫
黄増感剤を併用することも好ましい。具体的には、チオ
硫酸塩(例えば、ハイポ)、チオ尿素類(例えば、ジフ
ェニルチオ尿素、トリエチル尿素、アリルチオ尿素)、
ローダニン類等の公知の不安定硫黄化合物が挙げられ、
ハロゲン化銀1モル当り10-7〜10-2モル程度を用い
ることができる。本発明において、更にセレン増感剤を
併用することも好ましい。例えば、特公昭44−157
48号に記載き不安定セレン増感剤が好ましく用いられ
る。具体的には、コロイド状セレン、セレノ尿素類(例
えば、N,N−ジメチルセレノ尿素、セレノ尿素、テト
ラメチルセレノ尿素)、セレノアミド類(例えば、セレ
ノアセトアミド、N,N−ジメチル−セレノベンズアミ
ド)、セレノケトン類(例えば、セレノアセトン、セレ
ノベンゾフェノン)、セレニド類(例えば、トリフェニ
ルフォスフィンセレニド、ジエチルセレナイド)、セレ
ノフォスフェート類(例えば、トリ−p−トリルセレノ
フォスフェート)、セレノカルボン酸およびエステル
類、イソセレノシアネート類、等の化合物が挙げられ、
ハロゲン化銀1モル当り10-8〜10-3モル程度を用い
ることができる。
【0041】本発明においては、更に、還元増感剤を併
用することも可能であり具体的には、塩化第1スズ、ア
ミノイミノメタンスルフィン酸、ヒドラジン誘導体、ボ
ラン化合物(例えばジメチルアミンボラン)、シラン化
合物、ポリアミン化合物、等が挙げられる。また、本発
明においては、ハロゲン化銀溶剤の存在下で、テルル増
感を行うのが好ましい。具体的には、チオシアン酸塩
(例えば、チオシアン酸カリウム)、チオエーテル化合
物(例えば、米国特許第3,021,215号、同3,
271,157号、特公昭58−30571号、特願昭
60−136736号等に記載の化合物、特に、例え
ば、3,6−ジチア−1,8−オクタンジオール)、四
置換チオ尿素化合物(例えば、特公昭59−11892
号、米国特許第4,221,863号等に記載の化合
物、特に、例えばテトラメチルチオ尿素)、更に、特公
昭60−11341号に記載のチオン化合物、特公昭6
3−29727号に記載のメルカプト化合物、特開昭6
0−163042号に記載のメソイオン化合物、米国特
許第4,782,013号に記載のセレノエーテル化合
物、特開平2−118566号に記載のテルロエーテル
化合物、亜硫酸塩等が挙げられる。特に、これらの中
で、チオシアン酸塩、チオエーテル化合物、四置換チオ
尿素化合物とチオン化合物は好ましく用いることができ
る。使用量としては、ハロゲン化銀1モル当り10-5〜
10-2モル程度用いることができる。
用することも可能であり具体的には、塩化第1スズ、ア
ミノイミノメタンスルフィン酸、ヒドラジン誘導体、ボ
ラン化合物(例えばジメチルアミンボラン)、シラン化
合物、ポリアミン化合物、等が挙げられる。また、本発
明においては、ハロゲン化銀溶剤の存在下で、テルル増
感を行うのが好ましい。具体的には、チオシアン酸塩
(例えば、チオシアン酸カリウム)、チオエーテル化合
物(例えば、米国特許第3,021,215号、同3,
271,157号、特公昭58−30571号、特願昭
60−136736号等に記載の化合物、特に、例え
ば、3,6−ジチア−1,8−オクタンジオール)、四
置換チオ尿素化合物(例えば、特公昭59−11892
号、米国特許第4,221,863号等に記載の化合
物、特に、例えばテトラメチルチオ尿素)、更に、特公
昭60−11341号に記載のチオン化合物、特公昭6
3−29727号に記載のメルカプト化合物、特開昭6
0−163042号に記載のメソイオン化合物、米国特
許第4,782,013号に記載のセレノエーテル化合
物、特開平2−118566号に記載のテルロエーテル
化合物、亜硫酸塩等が挙げられる。特に、これらの中
で、チオシアン酸塩、チオエーテル化合物、四置換チオ
尿素化合物とチオン化合物は好ましく用いることができ
る。使用量としては、ハロゲン化銀1モル当り10-5〜
10-2モル程度用いることができる。
【0042】本発明に使用されるハロゲン化銀乳剤は、
臭化銀、沃臭化銀、塩臭化銀が好ましい。
臭化銀、沃臭化銀、塩臭化銀が好ましい。
【0043】一般式(I)で表わされる化合物は上記の
ようにテルル増感されたハロゲン化銀乳剤を含有する乳
剤層又はこれと水透過性の関係にあるその他の親水性コ
ロイド層に含有せしめられる。ここで水透過性とは、現
像処理時にアルカリ性雰囲気下で、水が相互に透過しう
るような関係になりうることをいう。例えば、乳剤層に
直接又は間接に接する他の乳剤層又は、中間層、混色防
止層、ハレーション防止層、フィルター層、保護層など
が含まれるが、支持体の反対側にあるバック層等は含ま
ない。親水性コロイド層は、ゼラチン、変成ゼラチン、
ポリビニルアルコール等の親水性ビニルポリマーの単独
又は混合物を含むことが典型的である。
ようにテルル増感されたハロゲン化銀乳剤を含有する乳
剤層又はこれと水透過性の関係にあるその他の親水性コ
ロイド層に含有せしめられる。ここで水透過性とは、現
像処理時にアルカリ性雰囲気下で、水が相互に透過しう
るような関係になりうることをいう。例えば、乳剤層に
直接又は間接に接する他の乳剤層又は、中間層、混色防
止層、ハレーション防止層、フィルター層、保護層など
が含まれるが、支持体の反対側にあるバック層等は含ま
ない。親水性コロイド層は、ゼラチン、変成ゼラチン、
ポリビニルアルコール等の親水性ビニルポリマーの単独
又は混合物を含むことが典型的である。
【0044】次に一般式(I)で示される本発明の化合
物について説明する。一般式(I)におけるZは−SO
3 M、−COOR1 、−OHか−NHR2 から選ばれた
少なくとも1種を直接または間接に結合した複素環残
基、例えばオキサゾール環、チアゾール環、イミダゾー
ル環、セレナゾール環、トリアゾール環、テトラゾール
環、チアジアゾール環、オキサジアゾール環、ペンタゾ
ール環、ピリミジン環、チアジン環、トリアジン環、チ
オジアジン環、または他の炭素環やヘテロ環と結合した
環例えば、ベンゾチアゾール環、ベンゾトリアゾール
環、ベンツイミダゾール環、ベンゾオキサゾール環、ベ
ンゾセレナゾール環、ナフトオキサゾール環、トリアザ
インドリジン環、ジアザインドリジン環、テトラアザイ
ンドリジン環である。好ましいものとしてはイミダゾー
ル環、テトラゾール環、ベンツイミダゾール環、ベンズ
チアゾール環、ベンゾオキサゾール環、トリアゾール環
をあげることができる。一般式(I)におけるMは水素
原子、アルカリ金属原子、四級アンモニウム基または四
級ホスホニウム基を表わす。R1 は水素原子、アルカリ
金属原子または炭素数1ないし6のアルキル基を表わ
し、R2 は水素原子、炭素数1ないし6のアルキル基、
−COR3 、−COOR3 または−SO2 R3 を表わ
し、R3 は水素原子、脂肪族基または芳香族基を表わ
し、これらの基はさらに置換基を有してもよい。一般式
(I)で表わされるメルカプト複素環化合物のうちで好
ましいものとして、一般式(II)及び(III) で表されるも
のを挙げることができる。
物について説明する。一般式(I)におけるZは−SO
3 M、−COOR1 、−OHか−NHR2 から選ばれた
少なくとも1種を直接または間接に結合した複素環残
基、例えばオキサゾール環、チアゾール環、イミダゾー
ル環、セレナゾール環、トリアゾール環、テトラゾール
環、チアジアゾール環、オキサジアゾール環、ペンタゾ
ール環、ピリミジン環、チアジン環、トリアジン環、チ
オジアジン環、または他の炭素環やヘテロ環と結合した
環例えば、ベンゾチアゾール環、ベンゾトリアゾール
環、ベンツイミダゾール環、ベンゾオキサゾール環、ベ
ンゾセレナゾール環、ナフトオキサゾール環、トリアザ
インドリジン環、ジアザインドリジン環、テトラアザイ
ンドリジン環である。好ましいものとしてはイミダゾー
ル環、テトラゾール環、ベンツイミダゾール環、ベンズ
チアゾール環、ベンゾオキサゾール環、トリアゾール環
をあげることができる。一般式(I)におけるMは水素
原子、アルカリ金属原子、四級アンモニウム基または四
級ホスホニウム基を表わす。R1 は水素原子、アルカリ
金属原子または炭素数1ないし6のアルキル基を表わ
し、R2 は水素原子、炭素数1ないし6のアルキル基、
−COR3 、−COOR3 または−SO2 R3 を表わ
し、R3 は水素原子、脂肪族基または芳香族基を表わ
し、これらの基はさらに置換基を有してもよい。一般式
(I)で表わされるメルカプト複素環化合物のうちで好
ましいものとして、一般式(II)及び(III) で表されるも
のを挙げることができる。
【0045】一般式(II)において、Y、Wは独立して窒
素原子またはCR4 (R4 は水素原子、置換もしくは無
置換のアルキル基、または置換もしくは無置換のアリー
ル基を表わす。)を示し、R5 は−SO3 M、−COO
M、−OHおよび−NHR2 から成る群から選ばれた少
なくとも1種で置換された有機残基であり、具体的には
炭素数1〜20のアルキル基(例えばメチル、エチル、
プロピル、ヘキシル、ドデシル、オクタデシル)、炭素
数6〜20のアリール基(例えばフエニル、ナフチル)
を示し、L1 は−S−、−O−、−N(−)−、−CO
−、−SO−および−SO2 −から成る群から選ばれた
連結基を示し、nは0または1である。
素原子またはCR4 (R4 は水素原子、置換もしくは無
置換のアルキル基、または置換もしくは無置換のアリー
ル基を表わす。)を示し、R5 は−SO3 M、−COO
M、−OHおよび−NHR2 から成る群から選ばれた少
なくとも1種で置換された有機残基であり、具体的には
炭素数1〜20のアルキル基(例えばメチル、エチル、
プロピル、ヘキシル、ドデシル、オクタデシル)、炭素
数6〜20のアリール基(例えばフエニル、ナフチル)
を示し、L1 は−S−、−O−、−N(−)−、−CO
−、−SO−および−SO2 −から成る群から選ばれた
連結基を示し、nは0または1である。
【0046】これらのアルキル基およびアリール基に、
さらにハロゲン原子(例えばF、Cl、Br)、アルコ
キシ基(例えばメトキシ、メトキシエトキシ)、アリー
ルオキシ基(例えばフェノキシ)、アルキル基(R2 が
アリール基のとき)、アリール基(R2 がアルキル基の
とき)、アミド基(例えばアセトアミド、ベンゾイルア
ミノ)、カルバモイル基(例えば無置換カルバモイル、
フェニルカルバモイル、メチルカルバモイル)、スルホ
ンアミド基(例えばメタンスルホンアミド、フェニルス
ルホンアミド)、スルファモイル基(例えば無置換スル
ファモイル、メチルスルファモイル、フェニルスルファ
モイル)、スルホニル基(例えばメチルスルホニル、フ
ェニルスルホニル)、スルフィニル基(例えばメチルス
ルフィニル、フェニルスルフィニル)、シアノ基、アル
コキシカルボニル基(例えばメトキシカルボニル)、ア
リールオキシカルボニル基(例えばフェノキシカルボニ
ル)、およびニトロ基などの他の置換基によって置換さ
れていてもよい。ここでR5 の置換基−SO3 M、−C
OOM、−OHおよび−NHR2 が2個以上あるときは
同じであっても異っていてもよい。R2 およびMは一般
式(I)で表されたものと同じものを意味する。
さらにハロゲン原子(例えばF、Cl、Br)、アルコ
キシ基(例えばメトキシ、メトキシエトキシ)、アリー
ルオキシ基(例えばフェノキシ)、アルキル基(R2 が
アリール基のとき)、アリール基(R2 がアルキル基の
とき)、アミド基(例えばアセトアミド、ベンゾイルア
ミノ)、カルバモイル基(例えば無置換カルバモイル、
フェニルカルバモイル、メチルカルバモイル)、スルホ
ンアミド基(例えばメタンスルホンアミド、フェニルス
ルホンアミド)、スルファモイル基(例えば無置換スル
ファモイル、メチルスルファモイル、フェニルスルファ
モイル)、スルホニル基(例えばメチルスルホニル、フ
ェニルスルホニル)、スルフィニル基(例えばメチルス
ルフィニル、フェニルスルフィニル)、シアノ基、アル
コキシカルボニル基(例えばメトキシカルボニル)、ア
リールオキシカルボニル基(例えばフェノキシカルボニ
ル)、およびニトロ基などの他の置換基によって置換さ
れていてもよい。ここでR5 の置換基−SO3 M、−C
OOM、−OHおよび−NHR2 が2個以上あるときは
同じであっても異っていてもよい。R2 およびMは一般
式(I)で表されたものと同じものを意味する。
【0047】次に、一般式(III) において、Xは硫黄原
子、酸素原子または−NR6 −を表わし、R6 は水素原
子、置換もしくは無置換のアルキル基、または置換もし
くは無置換のアリール基を表わす。本発明においては特
にXは硫黄原子が好ましい。
子、酸素原子または−NR6 −を表わし、R6 は水素原
子、置換もしくは無置換のアルキル基、または置換もし
くは無置換のアリール基を表わす。本発明においては特
にXは硫黄原子が好ましい。
【0048】L2 は−CONR7 −、−NR7 CO−、
−SO2 NR7 −、−NR7 SO2 −、−OCO−、−
COO−、−S−、−NR7 −、−CO−、−SO−、
−OCOO−、−NR7 CONR8 −、−NR7 COO
−、−OCONR7 −または−NR7 SO2 NR8 −を
表わし、R7 、R8は各々水素原子、置換もしくは無置
換のアルキル基、または置換もしくは無置換のアリール
基を表わす。R5 、Mは一般式(I)、(II)で表された
ものと同じものを意味し、nは0または1を表わす。
−SO2 NR7 −、−NR7 SO2 −、−OCO−、−
COO−、−S−、−NR7 −、−CO−、−SO−、
−OCOO−、−NR7 CONR8 −、−NR7 COO
−、−OCONR7 −または−NR7 SO2 NR8 −を
表わし、R7 、R8は各々水素原子、置換もしくは無置
換のアルキル基、または置換もしくは無置換のアリール
基を表わす。R5 、Mは一般式(I)、(II)で表された
ものと同じものを意味し、nは0または1を表わす。
【0049】さらに、R4 、R6 、R7 およびR8 で表
わされるアルキル基、およびアリール基の置換基として
はR5 の置換基として挙げたものと同じものを挙げるこ
とができる。一般式において、R5 が−SO3 Mおよび
−COOMのものが好ましい。
わされるアルキル基、およびアリール基の置換基として
はR5 の置換基として挙げたものと同じものを挙げるこ
とができる。一般式において、R5 が−SO3 Mおよび
−COOMのものが好ましい。
【0050】本発明において一般式(II)と一般式(III)
で表わされる化合物を併用することが最も好ましい。以
下に本発明に用いられる一般式(I)、(II)、または(I
II) で表わされる化合物の好ましい具体例を示す。
で表わされる化合物を併用することが最も好ましい。以
下に本発明に用いられる一般式(I)、(II)、または(I
II) で表わされる化合物の好ましい具体例を示す。
【0051】
【化18】
【0052】
【化19】
【0053】
【化20】
【0054】
【化21】
【0055】
【化22】
【0056】
【化23】
【0057】一般式(I)、(II)、または(III) で示さ
れる化合物は公知であり、また以下の文献に記載されて
いる方法により合成することができる。米国特許第2,
585,388号、同2,541,924号、特公昭4
2−21,842号、特開昭53−50,169号、英
国特許第1,275,701号、D. A. バージェスら、
“ジャーナル・オブ・ヘテロサイクリック・ケミスト
リ”(D. A. Berges et. al.,“Journal of Heterocycli
c Chemistry ”) 第15巻981号(1978年)、
“ザ・ケミストリ・オブ・ヘテロサイクリック・ケミス
トリ”、イミダゾール・アンド・デリバティブス、パー
トI (“The Chemistry of Heterocyclic Chemistry ”
Imidazole and Derivatives part I) 、336〜9頁、
ケミカル・アブストラクト(Chemical Abstract) 、5
8、7921号(1963)、394頁、E.ホガース、
“ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサイエティ(E. Hogg
arth“Journal of Chemical Society ”) 1160〜7
頁(1949)、及びS.R.サウドラー、 W.カロ、“オ
ルガニック・ファンクショナル・グループ・プレパレー
ション”、アカデミックプレス社(S. R. Saudler, W.Ka
ro、“Organic Fanctional Group Preparation”Academ
ic Press社312〜5頁、(1968)M.シャムドムら
(M. Chamdon, et. al.,)、ブルタン・ド・ラ・ソシエテ
・シミーク・ド・フランス(Bulletin de la Societe Ch
imique de France、723(1954)、D. A. シャー
リー、D. W. アレイ、ジャーナル・オブ・ゼ・アメリカ
ン・ケミカル・ソサエティ(D. A. Shirley, D. W. Alle
y, J. Amer.Chem. Soc.) 、79、4922(195
4)A.ボール、W.マーチバルト、ベリッヒテ(A. Wohl,
W. Marchwald, Ber.) (ドイツ化学誌)、22巻、56
8頁(1889)ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミ
カル・ソサイエティ(J. Amer. Chem. Soc.) 、44、1
502〜10頁 米国特許第3,017,270号、英
国特許第940,169号、特公昭49−8,334
号、特開昭55−59,463号、アドバンスド・イン
・ヘテロサイクリックケミストリー(Advanced in Heter
ocyclic Chemistry)、西独特許第2,716,707
号、ザ・ケミストリー・オブ・ヘテロサイクリック・コ
ンパウンズ、イミダゾール・アンド・デリバティブズ(T
he Chemistry of Heterocyclic Compounds Imidazole a
nd Derivatives)Vol 1,385頁、オルガニック・シ
ンセシス(Org. Synth.)IV., 569(1963)、ベリ
ツヒテ(Ber.)9,465(1976)、ジャーナル・オ
ブ・アメリカン・ケミカル・ソサイエティ(J. Amer. Ch
em. Soc.) 45、2390(1923)、特開昭50−
89034号、同53−28426号、同55−210
07号、特公昭40−28496号。
れる化合物は公知であり、また以下の文献に記載されて
いる方法により合成することができる。米国特許第2,
585,388号、同2,541,924号、特公昭4
2−21,842号、特開昭53−50,169号、英
国特許第1,275,701号、D. A. バージェスら、
“ジャーナル・オブ・ヘテロサイクリック・ケミスト
リ”(D. A. Berges et. al.,“Journal of Heterocycli
c Chemistry ”) 第15巻981号(1978年)、
“ザ・ケミストリ・オブ・ヘテロサイクリック・ケミス
トリ”、イミダゾール・アンド・デリバティブス、パー
トI (“The Chemistry of Heterocyclic Chemistry ”
Imidazole and Derivatives part I) 、336〜9頁、
ケミカル・アブストラクト(Chemical Abstract) 、5
8、7921号(1963)、394頁、E.ホガース、
“ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサイエティ(E. Hogg
arth“Journal of Chemical Society ”) 1160〜7
頁(1949)、及びS.R.サウドラー、 W.カロ、“オ
ルガニック・ファンクショナル・グループ・プレパレー
ション”、アカデミックプレス社(S. R. Saudler, W.Ka
ro、“Organic Fanctional Group Preparation”Academ
ic Press社312〜5頁、(1968)M.シャムドムら
(M. Chamdon, et. al.,)、ブルタン・ド・ラ・ソシエテ
・シミーク・ド・フランス(Bulletin de la Societe Ch
imique de France、723(1954)、D. A. シャー
リー、D. W. アレイ、ジャーナル・オブ・ゼ・アメリカ
ン・ケミカル・ソサエティ(D. A. Shirley, D. W. Alle
y, J. Amer.Chem. Soc.) 、79、4922(195
4)A.ボール、W.マーチバルト、ベリッヒテ(A. Wohl,
W. Marchwald, Ber.) (ドイツ化学誌)、22巻、56
8頁(1889)ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミ
カル・ソサイエティ(J. Amer. Chem. Soc.) 、44、1
502〜10頁 米国特許第3,017,270号、英
国特許第940,169号、特公昭49−8,334
号、特開昭55−59,463号、アドバンスド・イン
・ヘテロサイクリックケミストリー(Advanced in Heter
ocyclic Chemistry)、西独特許第2,716,707
号、ザ・ケミストリー・オブ・ヘテロサイクリック・コ
ンパウンズ、イミダゾール・アンド・デリバティブズ(T
he Chemistry of Heterocyclic Compounds Imidazole a
nd Derivatives)Vol 1,385頁、オルガニック・シ
ンセシス(Org. Synth.)IV., 569(1963)、ベリ
ツヒテ(Ber.)9,465(1976)、ジャーナル・オ
ブ・アメリカン・ケミカル・ソサイエティ(J. Amer. Ch
em. Soc.) 45、2390(1923)、特開昭50−
89034号、同53−28426号、同55−210
07号、特公昭40−28496号。
【0058】一般式(I)、(II)、または(III) で表わ
される化合物はハロゲン化銀乳剤層、親水性コロイド層
(中間層、表面保護層、イエローフィルター層、アンチ
ハレーション層など)に含有させられる。ハロゲン化銀
乳剤層または、その隣接層に含有させることが好まし
い。また、その添加量は、好ましくは1×10-5〜1×
10-1g/m2、より好ましくは5×10-5〜1×10-2
g/m2、特に好ましくは1×10-4〜5×10-3g/m2
である。
される化合物はハロゲン化銀乳剤層、親水性コロイド層
(中間層、表面保護層、イエローフィルター層、アンチ
ハレーション層など)に含有させられる。ハロゲン化銀
乳剤層または、その隣接層に含有させることが好まし
い。また、その添加量は、好ましくは1×10-5〜1×
10-1g/m2、より好ましくは5×10-5〜1×10-2
g/m2、特に好ましくは1×10-4〜5×10-3g/m2
である。
【0059】この化合物の乳剤への添加方法は写真乳剤
添加物の通常の添加方法に従えば良い。例えばメチルア
ルコール、エチルアルコール、メチルセロソルブ、アセ
トン、水あるいはこれらの混合溶媒などの中に溶解し、
溶液として添加することができる。また、一般式
(I)、(II)、または(III) で示される化合物は写真用
乳剤の製造工程のいかなる工程で添加して用いることも
できるし、乳剤製造後塗布直前までのいかなる段階で添
加して用いることもできる。本発明における好ましい添
加する工程は、ハロゲン化銀粒子形成終了後から化学熟
成工程の間で添加することが効果的である。
添加物の通常の添加方法に従えば良い。例えばメチルア
ルコール、エチルアルコール、メチルセロソルブ、アセ
トン、水あるいはこれらの混合溶媒などの中に溶解し、
溶液として添加することができる。また、一般式
(I)、(II)、または(III) で示される化合物は写真用
乳剤の製造工程のいかなる工程で添加して用いることも
できるし、乳剤製造後塗布直前までのいかなる段階で添
加して用いることもできる。本発明における好ましい添
加する工程は、ハロゲン化銀粒子形成終了後から化学熟
成工程の間で添加することが効果的である。
【0060】一般式(I)、(II)、または(III) で表わ
される化合物は、通常テルル増感されたハロゲン化銀1
モル当り、1×10-6モル乃至1×10-1モル好ましく
は1×10-5モル乃至8×10-3モルの範囲で使用され
る。
される化合物は、通常テルル増感されたハロゲン化銀1
モル当り、1×10-6モル乃至1×10-1モル好ましく
は1×10-5モル乃至8×10-3モルの範囲で使用され
る。
【0061】本発明においては一般式(II)で表わされる
化合物と一般式(III) で表わされる化合物を併用するこ
とが最も好ましい。この場合、一般式(II)で表わされる
化合物と一般式(III) で表わされる化合物の添加時期
は、同じでも良いし、異なっていても良い。例えば一般
式(II)で表される化合物をハロゲン化銀粒子形成終了後
から化学熟成工程の間で添加し、一般式(III) で表わさ
れる化合物を化学熟成工程終了後塗布直前までに添加し
ても良いし、またその逆でも良い。さらに一般式(II)で
表わされる化合物と一般式(III) で表わされる化合物を
それぞれ分割してハロゲン化銀粒子形成終了後から化学
熟成工程の間および化学熟成工程終了後塗布直前までに
添加しても良い。一般式(II)および(III) で表わされる
化合物の併用時の添加量は、テルル増感されたハロゲン
化銀1モル当り各々1×10-6モル乃至1×10-1モル
であり、好ましくは1×10-5乃至8×10-3モルであ
る。それらの添加量の比は1:100から100:1ま
での範囲が好ましく、最も好ましくは1:20から2
0:1である。
化合物と一般式(III) で表わされる化合物を併用するこ
とが最も好ましい。この場合、一般式(II)で表わされる
化合物と一般式(III) で表わされる化合物の添加時期
は、同じでも良いし、異なっていても良い。例えば一般
式(II)で表される化合物をハロゲン化銀粒子形成終了後
から化学熟成工程の間で添加し、一般式(III) で表わさ
れる化合物を化学熟成工程終了後塗布直前までに添加し
ても良いし、またその逆でも良い。さらに一般式(II)で
表わされる化合物と一般式(III) で表わされる化合物を
それぞれ分割してハロゲン化銀粒子形成終了後から化学
熟成工程の間および化学熟成工程終了後塗布直前までに
添加しても良い。一般式(II)および(III) で表わされる
化合物の併用時の添加量は、テルル増感されたハロゲン
化銀1モル当り各々1×10-6モル乃至1×10-1モル
であり、好ましくは1×10-5乃至8×10-3モルであ
る。それらの添加量の比は1:100から100:1ま
での範囲が好ましく、最も好ましくは1:20から2
0:1である。
【0062】本発明に用いられるハロゲン化銀粒子の形
態はいかようでもよいが、平板状粒子が好ましい。本発
明に用いられる平板状粒子のアスペクト比は、平板状粒
子個々の粒子の投影面積と等しい面積を有する円の直径
の平均値と平板状粒子個々の粒子、厚みの平均値との比
で与えられる。好ましい粒子形態としてはアスペクト比
4以上20未満、より好ましくは5以上10未満であ
る。さらに粒子の厚みは0.3μm以下が好ましく、特
に0.2μm以下が好ましい。平板状粒子は全粒子の好
ましくは80重量%、より好ましくは90重量%以上存
在することが好ましい。ハロゲン化銀乳剤に用いること
のできるハロゲン化銀としては、臭化銀、沃臭化銀、沃
塩臭化銀、塩臭化銀、塩化銀などのいずれのものでもよ
い。好ましくは、沃臭化銀(I=0〜10モル%)、臭
化銀、塩臭化銀である。AgI分布としては内部高濃度
であっても外部高濃度であってもよい。
態はいかようでもよいが、平板状粒子が好ましい。本発
明に用いられる平板状粒子のアスペクト比は、平板状粒
子個々の粒子の投影面積と等しい面積を有する円の直径
の平均値と平板状粒子個々の粒子、厚みの平均値との比
で与えられる。好ましい粒子形態としてはアスペクト比
4以上20未満、より好ましくは5以上10未満であ
る。さらに粒子の厚みは0.3μm以下が好ましく、特
に0.2μm以下が好ましい。平板状粒子は全粒子の好
ましくは80重量%、より好ましくは90重量%以上存
在することが好ましい。ハロゲン化銀乳剤に用いること
のできるハロゲン化銀としては、臭化銀、沃臭化銀、沃
塩臭化銀、塩臭化銀、塩化銀などのいずれのものでもよ
い。好ましくは、沃臭化銀(I=0〜10モル%)、臭
化銀、塩臭化銀である。AgI分布としては内部高濃度
であっても外部高濃度であってもよい。
【0063】ハロゲン化銀粒子形成または物理熟成の過
程において、カドミウム塩、亜鉛塩、鉛塩、タリウム
塩、イリジウム塩またはその錯塩、ロジウム塩またはそ
の錯塩、鉄塩または鉄錯塩などを共存させてもよい。ま
た、必要により、化学増感をすることができる。
程において、カドミウム塩、亜鉛塩、鉛塩、タリウム
塩、イリジウム塩またはその錯塩、ロジウム塩またはそ
の錯塩、鉄塩または鉄錯塩などを共存させてもよい。ま
た、必要により、化学増感をすることができる。
【0064】平板状ハロゲン化銀乳剤は、クナック(Cug
nac)およびシャトー(Chateau) 「物理的熟成時の臭化銀
結晶の形態学の進展(イボルーション・オブ・ザ・モル
フォルジー・オブ・シルバー・プロマイド・クリスタル
ズ・デュアリング・フィジカル・ライプニング)」サイ
エンス・エ・インダストリエ・フォトグラフィー、33
巻、No. 2(1962)、pp. 121−125、ダフィ
ン(Duffin)著「フォトグラフィク・エマルジョン・ケミ
ストリー(Photographic emulsion chemistry)」フォー
カル・プレス(Focal Press) 、ニューヨーク、1966
年、p.66〜p.72、A. P. H.トリベリ(Trivelli)、W.
F. スミス(Smith) フォトグラフィク・ジャーナル(Pho
tographicJournal)、80巻、285頁(1940年)
等に記載されているが特開昭58−127,921、特
開昭58−113,927、特開昭58−113,92
8に記載された方法等を参照すれば容易に調製できる。
また、pBr1.3以下の比較的低pBr値の雰囲気中
で平板状粒子が重量で40%以上存在する種晶を形成
し、同程度のpBr値に保ちつつ銀及びハロゲン溶液を
同時に添加しつつ種晶を成長させることにより得られ
る。この粒子成長過程に於いて、新たな結晶核が発生し
ないように銀及びハロゲン溶液を添加することが望まし
い。平板状ハロゲン化銀粒子の大きさは、温度調節、溶
剤の種類や量の選択、粒子成長時に用いる銀塩、及びハ
ロゲン化物の添加速度等をコントロールすることにより
調整できる。
nac)およびシャトー(Chateau) 「物理的熟成時の臭化銀
結晶の形態学の進展(イボルーション・オブ・ザ・モル
フォルジー・オブ・シルバー・プロマイド・クリスタル
ズ・デュアリング・フィジカル・ライプニング)」サイ
エンス・エ・インダストリエ・フォトグラフィー、33
巻、No. 2(1962)、pp. 121−125、ダフィ
ン(Duffin)著「フォトグラフィク・エマルジョン・ケミ
ストリー(Photographic emulsion chemistry)」フォー
カル・プレス(Focal Press) 、ニューヨーク、1966
年、p.66〜p.72、A. P. H.トリベリ(Trivelli)、W.
F. スミス(Smith) フォトグラフィク・ジャーナル(Pho
tographicJournal)、80巻、285頁(1940年)
等に記載されているが特開昭58−127,921、特
開昭58−113,927、特開昭58−113,92
8に記載された方法等を参照すれば容易に調製できる。
また、pBr1.3以下の比較的低pBr値の雰囲気中
で平板状粒子が重量で40%以上存在する種晶を形成
し、同程度のpBr値に保ちつつ銀及びハロゲン溶液を
同時に添加しつつ種晶を成長させることにより得られ
る。この粒子成長過程に於いて、新たな結晶核が発生し
ないように銀及びハロゲン溶液を添加することが望まし
い。平板状ハロゲン化銀粒子の大きさは、温度調節、溶
剤の種類や量の選択、粒子成長時に用いる銀塩、及びハ
ロゲン化物の添加速度等をコントロールすることにより
調整できる。
【0065】本発明の感光材料の銀量としては、好まし
くは0.5g/m2〜5g/m2(片面で)、より好ましく
は1g/m2〜3g/m2(片面で)である。
くは0.5g/m2〜5g/m2(片面で)、より好ましく
は1g/m2〜3g/m2(片面で)である。
【0066】本発明の感光材料に用いられるその他の各
種添加剤、現像方法等の技術に関しては特に制限はなく
例えば特開平2−68539号公報の以下の該当箇所に
記載のものを用いることができる。 項目 該当箇所 1.ハロゲン化銀乳剤と 特開平2−68539号公報第8頁右下欄下から6行 その製法 目から同第10頁右上欄12行目。 2.化学増感法 同第10頁右上欄13行目から同左下欄16行目。 3.カブリ防止剤・安定 同第10頁左下欄17行目から同第11頁左上欄7行 剤 目及び同第3頁左下欄2行目から同第4頁左下欄。 4.分光増感色素 同第4頁右下欄4行目から同第8頁右下欄。 5.界面活性剤・帯電防 同第11頁左上欄14行目から同第12頁左上欄9行 止剤 目。 6.マット剤・滑り剤・ 同第12頁左上欄10行目から同右上欄10行目。同 可塑剤 第14頁左下欄10行目から同右下欄1行目。 7.親水性コロイド 同第12頁右上欄11行目から同左下欄16行目。 8.硬膜剤 同第12頁左下欄17行目から同第13頁右上欄6行 目。 9.支持体 同第13頁右上欄7行目から20行目。 10. 染料・媒染剤 同第13頁左下欄1行目から同第14頁左下欄9行目 。 11. 現像処理方法 特開平2−103037号公報第16頁右上欄7行目 から同第19頁左下欄15行目。及び特開平2−11 5837号公報第3頁右下欄5行目から同第6頁右上 欄10行目。
種添加剤、現像方法等の技術に関しては特に制限はなく
例えば特開平2−68539号公報の以下の該当箇所に
記載のものを用いることができる。 項目 該当箇所 1.ハロゲン化銀乳剤と 特開平2−68539号公報第8頁右下欄下から6行 その製法 目から同第10頁右上欄12行目。 2.化学増感法 同第10頁右上欄13行目から同左下欄16行目。 3.カブリ防止剤・安定 同第10頁左下欄17行目から同第11頁左上欄7行 剤 目及び同第3頁左下欄2行目から同第4頁左下欄。 4.分光増感色素 同第4頁右下欄4行目から同第8頁右下欄。 5.界面活性剤・帯電防 同第11頁左上欄14行目から同第12頁左上欄9行 止剤 目。 6.マット剤・滑り剤・ 同第12頁左上欄10行目から同右上欄10行目。同 可塑剤 第14頁左下欄10行目から同右下欄1行目。 7.親水性コロイド 同第12頁右上欄11行目から同左下欄16行目。 8.硬膜剤 同第12頁左下欄17行目から同第13頁右上欄6行 目。 9.支持体 同第13頁右上欄7行目から20行目。 10. 染料・媒染剤 同第13頁左下欄1行目から同第14頁左下欄9行目 。 11. 現像処理方法 特開平2−103037号公報第16頁右上欄7行目 から同第19頁左下欄15行目。及び特開平2−11 5837号公報第3頁右下欄5行目から同第6頁右上 欄10行目。
【0067】
【実施例】次に、本発明について具体的に説明する。 実施例1 (1) AgI微粒子の調製 水2リットル中にヨウ化カリウム0.5g、ゼラチン2
6gを添加し35℃に保った溶液中へ攪拌しながら40
gの硝酸銀を含む硝酸銀水溶液80ccと39gのヨウ化
カリウムを含む水溶液80ccを5分間で添加した。この
時硝酸銀水溶液とヨウ化カリウム水溶液の添加流速は添
加開始時には各々8cc/分とし、5分間で80cc添加終
了するように直線的に添加流速を加速した。こうして粒
子を形成しおわったのち35℃にて沈降法により可溶性
塩類を除去した。つぎに40℃に昇温してゼラチン1
0.5g、フェノキシエタノール2.56gを添加し苛
性ソーダによりpHを6.8に調整した。得られた乳剤
は完成量が730gで平均直径0.015μmの単分散
AgI微粒子であった。
6gを添加し35℃に保った溶液中へ攪拌しながら40
gの硝酸銀を含む硝酸銀水溶液80ccと39gのヨウ化
カリウムを含む水溶液80ccを5分間で添加した。この
時硝酸銀水溶液とヨウ化カリウム水溶液の添加流速は添
加開始時には各々8cc/分とし、5分間で80cc添加終
了するように直線的に添加流速を加速した。こうして粒
子を形成しおわったのち35℃にて沈降法により可溶性
塩類を除去した。つぎに40℃に昇温してゼラチン1
0.5g、フェノキシエタノール2.56gを添加し苛
性ソーダによりpHを6.8に調整した。得られた乳剤
は完成量が730gで平均直径0.015μmの単分散
AgI微粒子であった。
【0068】(2) 平板状粒子の調製 水1リットル中に臭化カリウム4.5g、ゼラチン2
0.6g、チオエーテルHO(CH2)2S(CH2)2S(CH2)2OHの5
%水溶液2.5ccを添加し60℃に保った容器中へ攪拌
しながら硝酸銀水溶液37cc(硝酸銀3.43g)と臭
化カリウム2.97gと沃化カリウム0.363gを含
む水溶液33ccをダブルジェット法により37秒間で添
加した。つぎに臭化カリウム0.9gの水溶液を添加し
た後70℃に昇温して硝酸銀水溶液53cc(硝酸銀4.
90g)を13分間かけて添加した。ここで25%のア
ンモニア水溶液15ccを添加、そのままの温度で20分
間物理熟成したのち100%酢酸溶液を14cc添加し
た。引き続いて硝酸銀133.3gの水溶液と臭化カリ
ウムの水溶液をpAg8.5に保ちながらコントロール
ダブルジェット法で35分間かけて添加した。次に2N
のチオシアン酸カリウム溶液10ccと(1) のAgI微粒
子を全銀量にたいして0.05モル%添加した。5分間
そのままの温度で物理熟成したのち35℃に温度を下げ
た。こうしてトータルヨード含量0.31モル%、平均
投影面積直径1.10μm、厚み0.165μm、直径
の変動係数18.5%の単分散平板状微粒子を得た。
0.6g、チオエーテルHO(CH2)2S(CH2)2S(CH2)2OHの5
%水溶液2.5ccを添加し60℃に保った容器中へ攪拌
しながら硝酸銀水溶液37cc(硝酸銀3.43g)と臭
化カリウム2.97gと沃化カリウム0.363gを含
む水溶液33ccをダブルジェット法により37秒間で添
加した。つぎに臭化カリウム0.9gの水溶液を添加し
た後70℃に昇温して硝酸銀水溶液53cc(硝酸銀4.
90g)を13分間かけて添加した。ここで25%のア
ンモニア水溶液15ccを添加、そのままの温度で20分
間物理熟成したのち100%酢酸溶液を14cc添加し
た。引き続いて硝酸銀133.3gの水溶液と臭化カリ
ウムの水溶液をpAg8.5に保ちながらコントロール
ダブルジェット法で35分間かけて添加した。次に2N
のチオシアン酸カリウム溶液10ccと(1) のAgI微粒
子を全銀量にたいして0.05モル%添加した。5分間
そのままの温度で物理熟成したのち35℃に温度を下げ
た。こうしてトータルヨード含量0.31モル%、平均
投影面積直径1.10μm、厚み0.165μm、直径
の変動係数18.5%の単分散平板状微粒子を得た。
【0069】この後、沈降法により可溶性塩類を除去し
た。再び40℃に昇温してゼラチン35gとフェノキシ
エタノール2.35gおよび増粘剤としてポリスチレン
スルホン酸ナトリウム0.8gを添加し、苛性ソーダと
硝酸銀溶液でpH5.90、pAg8.25に調整し
た。この乳剤を攪拌しながら56℃に保った状態で化学
増感を施した。まず二酸化チオ尿素0.043mgを添加
し22分間そのまま保持して還元増感を施した。つぎに
4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テト
ラザインデン20mgと増感色素−A500mgを添加し
た。さらに塩化カルシウム水溶液1.1gを添加した。
引続き第1表に示す増感剤を加え更に塩化金酸2.6mg
およびチオシアン酸カリウム90mgを添加しさらに第1
表に示す化合物を加え40分間後に35℃に冷却した。
こうして平板状粒子1を調製完了した。
た。再び40℃に昇温してゼラチン35gとフェノキシ
エタノール2.35gおよび増粘剤としてポリスチレン
スルホン酸ナトリウム0.8gを添加し、苛性ソーダと
硝酸銀溶液でpH5.90、pAg8.25に調整し
た。この乳剤を攪拌しながら56℃に保った状態で化学
増感を施した。まず二酸化チオ尿素0.043mgを添加
し22分間そのまま保持して還元増感を施した。つぎに
4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テト
ラザインデン20mgと増感色素−A500mgを添加し
た。さらに塩化カルシウム水溶液1.1gを添加した。
引続き第1表に示す増感剤を加え更に塩化金酸2.6mg
およびチオシアン酸カリウム90mgを添加しさらに第1
表に示す化合物を加え40分間後に35℃に冷却した。
こうして平板状粒子1を調製完了した。
【0070】
【化24】
【0071】塗布試料の調製 乳剤のハロゲン化銀1モルあたり下記の薬品を添加して
塗布液とした。 ・2,6−ビス(ヒドロキシアミノ)−4−ジエチルアミノ −1,3,5−トリアジン 72mg ・トリメチロールプロパン 9g ・デキストラン(平均分子量3.9万) 18.5g ・ポリスチレンスルホン酸ナトリウム(平均分子量60万) 1.8g ・硬膜剤 1,2−ビス(ビニルスルホニルアセトアミド)エタン 膨潤率が225%になるよ うに添加量を調整。
塗布液とした。 ・2,6−ビス(ヒドロキシアミノ)−4−ジエチルアミノ −1,3,5−トリアジン 72mg ・トリメチロールプロパン 9g ・デキストラン(平均分子量3.9万) 18.5g ・ポリスチレンスルホン酸ナトリウム(平均分子量60万) 1.8g ・硬膜剤 1,2−ビス(ビニルスルホニルアセトアミド)エタン 膨潤率が225%になるよ うに添加量を調整。
【0072】
【化25】
【0073】(乳剤層の膜厚は1.5μである) 表面保護層塗布液の調製 表面保護層は各成分が下記の塗布量となるように調製準
備した。 表面保護層の内容 塗布量 ・ゼラチン 0.8g/m2 ・ポリアクリル酸ナトリウム(平均分子量40万) 0.023
備した。 表面保護層の内容 塗布量 ・ゼラチン 0.8g/m2 ・ポリアクリル酸ナトリウム(平均分子量40万) 0.023
【0074】
【化26】
【0075】支持体の調製 (1) 下塗層用染料D−1の調製 下記の染料を特開昭63−197943号に記載の方法
でボールミル処理した。
でボールミル処理した。
【0076】
【化27】
【0077】水434mlおよび Triton X−200界面
活性剤(TX−200)の6.7%水溶液791mlとを
2リットルのボールミルに入れた。染料20gをこの溶
液に添加した。酸化ジルコニウム(ZrO)のビーズ4
00ml(2mm径)を添加し内容物を4日間粉砕した。こ
の後、12.5%ゼラチン160gを添加した。脱泡し
たのち、濾過によりZrOビーズを除去した。得られた
染料分散物を観察したところ、粉砕された染料の粒径は
直径0.05〜1.15μmにかけての広い分布を有し
ていて、平均粒径は0.37μmであった。さらに遠心
分離操作をおこなうことで0.9μm以上の大きさの染
料粒子を除去した。こうして染料分散物D−1を得た。 (2) 支持体の調製 二軸延伸された厚さ183μmのポリエチレンテレフタ
レートフィルム上にコロナ放電処理をおこない、下記の
組成より成る第1下塗液を塗布量が5.1cc/m2となる
ようにワイヤーバーコーターにより塗布し、175℃に
て1分間乾燥した。次に反対面にも同様にして第1下塗
層を設けた。使用したポリエチレンテレフタレートには
下記構造の染料が0.04wt%含有されているものを
用いた。
活性剤(TX−200)の6.7%水溶液791mlとを
2リットルのボールミルに入れた。染料20gをこの溶
液に添加した。酸化ジルコニウム(ZrO)のビーズ4
00ml(2mm径)を添加し内容物を4日間粉砕した。こ
の後、12.5%ゼラチン160gを添加した。脱泡し
たのち、濾過によりZrOビーズを除去した。得られた
染料分散物を観察したところ、粉砕された染料の粒径は
直径0.05〜1.15μmにかけての広い分布を有し
ていて、平均粒径は0.37μmであった。さらに遠心
分離操作をおこなうことで0.9μm以上の大きさの染
料粒子を除去した。こうして染料分散物D−1を得た。 (2) 支持体の調製 二軸延伸された厚さ183μmのポリエチレンテレフタ
レートフィルム上にコロナ放電処理をおこない、下記の
組成より成る第1下塗液を塗布量が5.1cc/m2となる
ようにワイヤーバーコーターにより塗布し、175℃に
て1分間乾燥した。次に反対面にも同様にして第1下塗
層を設けた。使用したポリエチレンテレフタレートには
下記構造の染料が0.04wt%含有されているものを
用いた。
【0078】
【化28】
【0079】上記の両面の第1下塗層上に下記の組成か
らなる第2の下塗液を塗布量が下記に記載の量となるよ
うに片面ずつ、両面にワイヤー・バーコーター方式によ
り150℃で塗布・乾燥した。
らなる第2の下塗液を塗布量が下記に記載の量となるよ
うに片面ずつ、両面にワイヤー・バーコーター方式によ
り150℃で塗布・乾燥した。
【0080】
【化29】
【0081】写真材料の調製 前記の透明支持体上に、乳剤層と表面保護層を同時押し
出し法により両面に塗布した。片面あたりの塗布銀量は
1.7g/m2になった。こうして写真材料1〜10を得
た。本写真材料を25℃60%RH条件下で7日経時し
た時点で親水性コロイド層の膨潤率を測定した。乾膜厚
(a)は切片の走査型電子顕微鏡により求めた。膨潤膜
層(b)は、写真材料を21℃の蒸留水に3分間浸漬し
た状態を液体窒素により凍結乾燥したのち走査型電子顕
微鏡で観察することで求めた。膨潤率を{(b)−
(a)}の値を(a)で除して100倍した値とし、本
写真材料については225%となった。 写真性能の評価 写真材料1〜10を富士写真フイルム(株)製のXレイ
オルソスクリーンHR−4を使用して両側から0.05
秒の露光を与え、感度の評価をおこなった。露光後、以
下の処理をおこなった。 <現像液濃縮液> 水酸化カリウム 56.6g 亜硫酸ナトリウム 200g ジエチレントリアミン五酢酸 6.7g 炭酸カリ 16.7g ホウ酸 10g ヒドロキノン 83.3g ジエチレングリコール 40g 4−ヒドロキシメチル−4−メチル−1−フェニル −3−ピラゾリドン 22.0g 5−メチルベンゾトリアゾール 2g
出し法により両面に塗布した。片面あたりの塗布銀量は
1.7g/m2になった。こうして写真材料1〜10を得
た。本写真材料を25℃60%RH条件下で7日経時し
た時点で親水性コロイド層の膨潤率を測定した。乾膜厚
(a)は切片の走査型電子顕微鏡により求めた。膨潤膜
層(b)は、写真材料を21℃の蒸留水に3分間浸漬し
た状態を液体窒素により凍結乾燥したのち走査型電子顕
微鏡で観察することで求めた。膨潤率を{(b)−
(a)}の値を(a)で除して100倍した値とし、本
写真材料については225%となった。 写真性能の評価 写真材料1〜10を富士写真フイルム(株)製のXレイ
オルソスクリーンHR−4を使用して両側から0.05
秒の露光を与え、感度の評価をおこなった。露光後、以
下の処理をおこなった。 <現像液濃縮液> 水酸化カリウム 56.6g 亜硫酸ナトリウム 200g ジエチレントリアミン五酢酸 6.7g 炭酸カリ 16.7g ホウ酸 10g ヒドロキノン 83.3g ジエチレングリコール 40g 4−ヒドロキシメチル−4−メチル−1−フェニル −3−ピラゾリドン 22.0g 5−メチルベンゾトリアゾール 2g
【0082】
【化30】
【0083】水で1リットルとする(pH10.60に
調製する)。 <定着液濃縮液> チオ硫酸アンモニウム 560g 亜硫酸ナトリウム 60g エチレンジアミン四酢酸・二ナトリウム・二水塩 0.10g 水酸化ナトリウム 24g 水で1リットルとする(酢酸でpH5.10に調整する)。 現像処理をスタートするときには自動現像機の各タンク
に以下の如き処理液を満たした。 現像タンク:上記現像液濃縮液400ml、水600ml及
び臭化カリウム2gと酢酸1.8gとを含むスターター
10mlを加えてpHを10.25とした。 定着タンク:上記定着液濃縮液250ml及び水750ml 自動現像機としてはKONICA(株)製のSRX−1
001を改造してフィルムの搬送スピードを速め、Dry
to Dryの処理時間を28秒とした。水洗水は1分間に3
リットルの割合でフィルムが通過している間だけ流し、
それ以外の時間は停止した。現像液および定着液の補充
および処理温度等の条件は第2表及び第3表に示した。
第1表からわかるように補充液量を低下させた条件B、
Cで顕著に感度が高いのは、本発明の態様のものである
ことがわかる。
調製する)。 <定着液濃縮液> チオ硫酸アンモニウム 560g 亜硫酸ナトリウム 60g エチレンジアミン四酢酸・二ナトリウム・二水塩 0.10g 水酸化ナトリウム 24g 水で1リットルとする(酢酸でpH5.10に調整する)。 現像処理をスタートするときには自動現像機の各タンク
に以下の如き処理液を満たした。 現像タンク:上記現像液濃縮液400ml、水600ml及
び臭化カリウム2gと酢酸1.8gとを含むスターター
10mlを加えてpHを10.25とした。 定着タンク:上記定着液濃縮液250ml及び水750ml 自動現像機としてはKONICA(株)製のSRX−1
001を改造してフィルムの搬送スピードを速め、Dry
to Dryの処理時間を28秒とした。水洗水は1分間に3
リットルの割合でフィルムが通過している間だけ流し、
それ以外の時間は停止した。現像液および定着液の補充
および処理温度等の条件は第2表及び第3表に示した。
第1表からわかるように補充液量を低下させた条件B、
Cで顕著に感度が高いのは、本発明の態様のものである
ことがわかる。
【0084】
【表1】
【0085】
【表2】
【0086】
【表3】
【0087】実施例2 実施例1で作った塗布試料を用いて以下の実験を行なっ
た。写真性能の評価 実施例1の方法に従って評価した。但しこの実験に用い
た自現機は、富士写真フイルム社製自現機FPM−90
00型を改造したものであり、その処理工程は下記表3
の通りである。
た。写真性能の評価 実施例1の方法に従って評価した。但しこの実験に用い
た自現機は、富士写真フイルム社製自現機FPM−90
00型を改造したものであり、その処理工程は下記表3
の通りである。
【0088】
【表4】
【0089】処理液については次の通りである。
【0090】現像処理 濃縮液の調製 <現像液> パーツ剤A 水酸化カリウム 330g 亜硫酸カリウム 630g 亜硫酸ナトリムウ 255g 炭酸カリウム 90g ホウ酸 45g ジエチレングリコール 180g ジエチレントリアミン五酢酸 30g 1−(N,N−ジエチルアミノ)エチル−5−メルカプトテ トラゾール 0.75g ハイドロキノン 450g 4−ヒドロキシメチル−4−メチル−1−フェニル−3−ピ ラゾリドン 60g 水を加えて 4125ml
【0091】 パーツ剤B ジエチレングリコール 525g 3−3′−ジチオビスヒドロ桂皮酸 3g 氷酢酸 102.6g 5−ニトロインダゾール 3.75g 水を加えて 750ml
【0092】 パーツ剤C グルタールアルデヒド(50wt/wt%) 150g 臭化カリウム 15g メタ重亜硫酸カリウム 105g 水を加えて 750ml
【0093】 <定着液> チオ硫酸アンモニウム(70wt/vol %) 3000ml エチレンジアミン四酢酸・二ナトリウム・二水塩 0.45g 亜硫酸ナトリウム 225g ホウ酸 60g 1−(N,N−ジメチルアミノ)−エチル−5−メルカプトテ トラゾール 15g 酒石酸 48g 氷酢酸 675g 水酸化ナトリウム 225g 硫酸(36N) 58.5g 硫酸アルミニウム 150g 水を加えて 6000ml pH 4.68
【0094】処理液の調製 上記現像液濃縮液を下記の容器に各パーツ剤毎に充填し
た。この容器はパーツ剤A、B、Cの各部分容器が容器
自身によって一つに連結されているものである。
た。この容器はパーツ剤A、B、Cの各部分容器が容器
自身によって一つに連結されているものである。
【0095】また、上記定着液濃縮液も同種の容器に充
填した。
填した。
【0096】まず、現像槽内にスターターとして、酢酸
54gと臭化カリウム55.5gを含む水溶液300ml
を添加した。上記処理剤入容器を逆さにして自現機の側
面に装着されている処理液ストックタンクの穿孔刃にさ
しこんで、キャップの封止膜を破り、容器内の各処理剤
をストックタンクに充填した。これらの各処理剤を下記
の割合で自現機の現像槽、定着槽に、それぞれ自現機に
装置されているポンプを作動して満たした。
54gと臭化カリウム55.5gを含む水溶液300ml
を添加した。上記処理剤入容器を逆さにして自現機の側
面に装着されている処理液ストックタンクの穿孔刃にさ
しこんで、キャップの封止膜を破り、容器内の各処理剤
をストックタンクに充填した。これらの各処理剤を下記
の割合で自現機の現像槽、定着槽に、それぞれ自現機に
装置されているポンプを作動して満たした。
【0097】 現像液 パーツ剤A 55ml パーツ剤B 10ml パーツ剤C 10ml 水 125ml pH 10.50
【0098】 定着液 濃縮液 80ml 水 120ml pH 4.62
【0099】水洗槽には水道水を満たした。また、水あ
か防止剤として、放線菌を平均粒径100μm、平均孔
径3μmのパーライトに担持させたもの0.4gをポリ
エチレン製のビン(ビン開口部を300メッシュのナイ
ロン布で覆い、この布より水および菌の流通が可能)に
充填したものを3個用意し、そのうちの2個を水洗槽の
底部に、1個を水洗水のストックタンク(液量0.2リ
ットル)の底部にそれぞれ沈めた。
か防止剤として、放線菌を平均粒径100μm、平均孔
径3μmのパーライトに担持させたもの0.4gをポリ
エチレン製のビン(ビン開口部を300メッシュのナイ
ロン布で覆い、この布より水および菌の流通が可能)に
充填したものを3個用意し、そのうちの2個を水洗槽の
底部に、1個を水洗水のストックタンク(液量0.2リ
ットル)の底部にそれぞれ沈めた。
【0100】上記の自現機および上記の割合に混合した
各処理液を用い、上記の工程時間で、四切サイズ(10
×12インチ)1枚当たり表6に記載の量を補充しつつ
処理した。水洗槽へは、水洗水がストックタンクから毎
分5リットル(四切サイズ1枚当たり0.5リットル)
で、感材が処理されている時間に同期してボールバルブ
型電磁弁が開いて供給された。
各処理液を用い、上記の工程時間で、四切サイズ(10
×12インチ)1枚当たり表6に記載の量を補充しつつ
処理した。水洗槽へは、水洗水がストックタンクから毎
分5リットル(四切サイズ1枚当たり0.5リットル)
で、感材が処理されている時間に同期してボールバルブ
型電磁弁が開いて供給された。
【0101】感材が処理されない時間(待機時間)が1
時間となったときには、自動的に前記電磁弁が2分間開
き、水洗槽へ水洗水を供給した。また、1日の処理が終
了した後には、排水管に設置された電磁弁が開き、水洗
槽内の水洗水を全部排水し、これを毎日繰り返し行なっ
た。さらに、自現機の始動時(毎朝)に1回、自現機の
停止時に2回、現像槽−定着槽間および定着槽−水洗槽
間のクロスオーバーローラに、前記水あか防止剤に接し
たストックタンク中の水を40mlづつ吹きかけ、クロス
オーバーローラを洗浄した。第5表からわかるように補
充液量を低下させた条件B、Cで顕著に感度が高いのは
本発明の態様のものであることがわかる。
時間となったときには、自動的に前記電磁弁が2分間開
き、水洗槽へ水洗水を供給した。また、1日の処理が終
了した後には、排水管に設置された電磁弁が開き、水洗
槽内の水洗水を全部排水し、これを毎日繰り返し行なっ
た。さらに、自現機の始動時(毎朝)に1回、自現機の
停止時に2回、現像槽−定着槽間および定着槽−水洗槽
間のクロスオーバーローラに、前記水あか防止剤に接し
たストックタンク中の水を40mlづつ吹きかけ、クロス
オーバーローラを洗浄した。第5表からわかるように補
充液量を低下させた条件B、Cで顕著に感度が高いのは
本発明の態様のものであることがわかる。
【0102】
【表5】
【0103】
【表6】
【0104】
【表7】
Claims (5)
- 【請求項1】 KBrとして3g/リットル以上の現像
液で現像時間11秒以下で現像するハロゲン化銀写真感
光材料において、該ハロゲン化銀がテルル化合物による
化学増感を施されていることを特徴とするハロゲン化銀
写真感光材料。 - 【請求項2】 補充液量が25cc/4切以下である現像
液で現像するハロゲン化銀写真感光材料において、該ハ
ロゲン化銀がテルル化合物による化学増感を施されてい
ることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。 - 【請求項3】 ハロゲン化銀乳剤層又はこれと水透過性
の関係にある他の親水性コロイド層に下記一般式(I)
で表わされる化合物の少なくとも1種を含有することを
特徴とする請求項1のハロゲン化銀写真感光材料。 一般式(I) 【化1】 一般式(I)中Zは−SO3 M、−COOR1 、−O
H、および−NHR2 から選ばれた基の少なくとも1個
を直接または間接に有する複素環を表わし、Mは水素原
子、アルカリ金属原子又は、四級アンモニウム基又は四
級ホスホニウム基を表し、R1 は水素原子、アルカリ金
属原子または、炭素数1ないし6のアルキル基、R2 は
水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、−COR3 、−
COOR3 または−SO2 R3 を表わし、R3 は水素原
子、脂肪族基または芳香族基を表わす。 - 【請求項4】 ハロゲン化銀乳剤層又はこれと水透過性
の関係にある他の親水性コロイド層に下記一般式(II)で
表わされる化合物の少なくとも1種を含有することを特
徴とする請求項1のハロゲン化銀写真感光材料。 一般式(II) 【化2】 一般式(II)中、Y、Wは独立して窒素原子またはCR4
(R4 は水素原子、置換もしくは無置換のアルキル基、
または置換もしくは無置換のアリール基を表す。)を示
し、R5 は−SO3 M、−COOM、−OHおよび−N
HR2 から成る群から選ばれた少なくとも1種で置換さ
れた有機残基を示し、Mは水素原子、アルカリ金属原子
又は、四級アンモニウム基又は四級ホスホニウム基を表
し、R2 は水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、−C
OR3 、−COOR3 または−SO2 R3 を表わし、L
1 は−S−、−O−、−N(−)−、−CO−、−SO
−および−SO2 −から成る群から選ばれた連結基を示
し、nは0または1である。 - 【請求項5】 ハロゲン化銀乳剤層又はこれと水透過性
の関係にある他の親水性コロイド層に下記一般式(III)
で表わされる化合物の少なくとも1種を含有することを
特徴とする請求項1のハロゲン化銀写真感光材料。 一般式(III) 【化3】 一般式(III) において、Xは硫黄原子、酸素原子または
−NR6−を表わし、R6 は水素原子、置換もしくは無
置換のアルキル基、または置換もしくは無置換のアリー
ル基を表わし、L2 は−CONR7 、−NR7 CO−、
−SO2 NR7 −、−NR7 SO2 −、−OCO−、−
COO−、−S−、−NR7 −、−CO−、−SO−、
−OCOO−、−NR7 CONR8 −、−NR7 COO
−、−OCONR7 −または−NR7 SO2 NR8 −を
表わし、R7 、R8 は各々水素原子、置換もしくは無置
換のアルキル基、または置換もしくは無置換のアリール
基を表わし、R5 は−SO3 M、−COOM、−OHお
よび−NHR2 から成る群から選ばれた少なくとも1種
で置換された有機残基を示す。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22976591A JPH0545771A (ja) | 1991-08-16 | 1991-08-16 | ハロゲン化銀写真感光材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22976591A JPH0545771A (ja) | 1991-08-16 | 1991-08-16 | ハロゲン化銀写真感光材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0545771A true JPH0545771A (ja) | 1993-02-26 |
Family
ID=16897325
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22976591A Pending JPH0545771A (ja) | 1991-08-16 | 1991-08-16 | ハロゲン化銀写真感光材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0545771A (ja) |
-
1991
- 1991-08-16 JP JP22976591A patent/JPH0545771A/ja active Pending
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