JPH0545766A - 抜き文字品質の改良されたハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

抜き文字品質の改良されたハロゲン化銀写真感光材料

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JPH0545766A
JPH0545766A JP20192991A JP20192991A JPH0545766A JP H0545766 A JPH0545766 A JP H0545766A JP 20192991 A JP20192991 A JP 20192991A JP 20192991 A JP20192991 A JP 20192991A JP H0545766 A JPH0545766 A JP H0545766A
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健夫 荒井
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武 羽生
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Abstract

(57)【要約】 【化26】 【目的】 抜き文字品質に優れ、貼込み跡が改良され、
更にセーフライト性及び染料による残色の少ない脱色性
の良好なハロゲン化銀写真感光材料の提供。 【構成】 一般式(I)で示される染料の固体微粒子分
散体を用いることにより、抜き文字品質及び貼込み跡を
改良し、更にテトラゾリウム化合物、ヒドラジン化合物
を併用して印刷用ハロゲン化銀感光材料のセーフライト
性、脱色性を改良する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は抜き文字品質の優れた印
刷用ハロゲン化銀写真感光材料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、印刷製版分野においては明室で取
り扱い可能な感光材料が主流になってきている。しか
し、かかる明室感材は従来の暗室下で取り扱われる感光
材料に比べて、網点画像と線画像を重ねて露光する場合
の線画品質(抜き文字品質)が劣るという欠点を有して
いる。明室感材に対する最近の要望としては、かかる抜
き文字品質のみならず、作業性向上の為、蛍光灯の照度
アップが挙げられる。この要望に対し、明室下でのセー
フライト性向上の為には感光材料中にフィルター染料を
添加する方法が、又、抜き文字品質向上の為にはテトラ
ゾリウム化合物やヒドラジン化合物を感光材料中に添加
する方法が知られている。フィルター染料としては、染
料による残色が少ないように従来から水溶性染料が用い
られてきた。しかし、かかる染料は単一層内に固定化す
ることが難しく、感光材料中に広く拡散する為、露光光
量に対する網点画像の黒化率(ドット%)の変化と、線
画像の潰れ方のバランスに影響を与え、網点が1:1に
再現される光量として決定される適正露光量における抜
き文字の線巾再現性を劣化させていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の課題
は、抜き文字品質の良好なハロゲン化銀写真感光材料を
提供することにあり、第2の課題は、抜き文字品質に優
れ、更にセーフライト性及び染料による残色の少ない脱
色性の良好なハロゲン化銀写真感光材料を提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記第1の課題は一般式
(I)で示される染料の固体微粒子分散体を含有する層
を有するハロゲン化銀写真感光材料により達成され、第
2の課題は一般式(I)で示される染料に限らず、少な
くとも一つのカルボキシル基を有する染料の固体微粒子
分散体の少なくとも1種並びにテトラゾリウム化合物及
びヒドラジン化合物の少なくとも1種を含有するハロゲ
ン化銀写真感光材料により達成されることを見出した。
【0005】
【化2】
【0006】式中、R1,R2は水素原子、アルキル基、
アリール基又はウレイド基を、R3は水素原子、ハロゲ
ン原子、ニトロ基、アルキル基又はアリール基を、nは
1〜3を表し、nが2以上のとき各R3は同一でも異な
ってもよく、R3の少なくとも1つはニトロ基であり、
1,R2及びn個のR3のうちの少なくとも一つはカル
ボキシル基を含む基である。
【0007】以下、本発明を更に詳しく説明する。
【0008】一般式(I)におけるR1,R2,R3で表
される各基は置換基を有するものを含み、置換基の例と
してはカルボキシル基、スルホンアミド基、アルコキシ
基、シアノ基、アルキル基、ヒドロキシル基が挙げられ
る。
【0009】次に一般式(I)で示される染料の具体的
化合物例を示す。
【0010】
【化3】
【0011】少なくとも一つのカルボキシル基を有する
染料としては、一般式(I)で示される染料の他、一般
式(II)〜(V)で示されるものが好ましいものとして
挙げられる。
【0012】
【化4】
【0013】式中、R1及びR2はアルキル基、フェニル
基又は−COOR4(R4は水素原子、アルキル基又はフェニ
ル基を表す。)を、R3はジアルキルアミノ基を表し、
1,R2,R3の少なくとも一つは少なくとも一つのカ
ルボキシル基を有する。R1,R2,R4で表されるアル
キル基、フェニル基及びR3のアルキル部分は置換基を
有するものを含み、該置換基の例としては、カルボキシ
ル基、ヒドロキシル基、アルコキシ基が挙げられる。
【0014】次に一般式(II)で示される染料の具体的
化合物例を示す。
【0015】
【化5】
【0016】
【化6】
【0017】式中、R1,R2,R3,R4,R5,R6はア
ルキル基、−COOR7(R7は水素原子又はアルキル基を表
す。)、シアノ基又はアルコキシ基を表し、R1,R2,R
3,R4,R5,R6の少なくとも一つはカルボキシル基を
有する基又はカルボキシル基である。R1,R2,R3
4,R5,R6で表されるアルキル基、アルコキシ基及
びR7で表されるアルキル基は置換基を有するものを含
み、該置換基としては例えば、カルボキシル基、シアノ
基、アルコキシ基が挙げられる。
【0018】一般式(III)で示される染料の具体的化
合物例を示す。
【0019】
【化7】
【0020】
【化8】
【0021】式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、−C
OOM1、−SO3M2、ニトロ基、アルキル基又はアリール基
を、R2はハロゲン原子又はニトロ基を、M1、M2は水
素原子、ナトリウム原子又はカリウム原子を、XはNH、
硫黄原子又は酸素原子をmは1又は2を、nは1〜3を
表し、m,nが2以上のとき各R1、R2は同一でも異な
ってもよく、m個のR1の少なくとも一つはカルボキシ
ル基もしくはその塩を有する基又はカルボキシル基もし
くはその塩である。
【0022】一般式(IV)で示される染料の具体的化合
物例を示す。
【0023】
【化9】
【0024】
【化10】
【0025】式中、R1,R2はアルキル基、シクロアル
キル基又はフェニル基を、R3,R4はアルキル基、シク
ロアルキル基、カルバモイル基又は−COOR5(R5は水素
原子、アルキル基又はフェニル基を表す。)を表し、R
1,R2,R3,R4の少なくとも一つは、カルボキシル基
を有する基又はカルボキシル基である。R1,R2,R3
4,R5で表される各基は置換基を有するものを含み、
該置換基としては、例えばカルボキシル基、アルキル
基、フェニル基、アルコキシ基、ヒドロキシル基、ハロ
ゲン原子、アルコキシカルボニル基、アリールオキシ
基、アミド基、アルキルチオ基、ヘテロ環基が挙げられ
る。
【0026】一般式(V)で示される染料の具体的化合
物例を示す。
【0027】
【化11】
【0028】
【化12】
【0029】一般式(I)〜(V)で示される染料の
他、少なくとも一つのカルボキシル基を有する染料の具
体的化合物例としては以下のものが挙げられる。
【0030】
【化13】
【0031】染料の固体微粒子分散体は、染料をボール
ミル、サンドミル等の分散機により粉砕し、水又はゼラ
チン等の親水性コロイド、ドデシルベンゼンスルホン酸
ナトリウム、弗素化オクチルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム、サポニン、ノニルフェノキシポリエチレングリコ
ール等の界面活性剤と共に分散して得ることができる。
【0032】染料固体微粒子の粒径としては平均粒径10
μm以下が好ましく、特に1.0μm以下が好ましい。
【0033】染料の固体微粒子分散体の添加場所として
は、少なくともハロゲン化銀乳剤層又はハロゲン化銀乳
剤面側の最外層である乳剤側保護層に添加されることが
好ましい。又、ハレーション防止等の目的から、乳剤層
と支持体の間の層及び/又はバッキング面側にも添加し
てもよいし、イラジェーション調整の為ハロゲン化銀乳
剤層中にも添加してもよい。染料の添加量としては染料
1種類につき1m2当たり5mg〜1gが好ましく、特に10
〜800mgが好ましい。
【0034】少なくとも一つのカルボキシル基を有する
染料の固体微粒子分散体とテトラゾリウム化合物又はヒ
ドラジン化合物を併用することにより、抜き文字品質、
セーフライト性及び脱色性を改良することができるが、
一般式(I)で示される染料の固体微粒子分散体を用い
た場合には、テトラゾリウム化合物又はヒドラジン化合
物と併用しなくとも良好な抜き文字品質を有しており、
更には原稿を貼り込みベースに固定する為に用いる製版
用透明テープのテープ跡による仕上がり画像の低下も防
止できる。
【0035】テトラゾリウム化合物としては例えば下記
一般式(T−1),(T−2),(T−3)で示される
ものが挙げられる。
【0036】
【化14】
【0037】式中、R1,R3,R4,R5,R8,R9,R
10及びR11は、アルキル基、アルケニル基、アリール基
又はヘテロ環基を表し、金属キレート又は錯体を形成す
るような基でもよく、R2,R6及びR7はアリル基、フ
ェニル基、ナフチル基、ヘテロ環基、アルキル基、ヒド
ロキシル基、カルボキシル基(塩を含む)、アルコキシ
カルボニル基、アミノ基、メルカプト基、ニトロ基又は
水素原子を表し、Dは2価の芳香族基を表し、Eはアル
キレン基、アリーレン基、アラルキレン基を表し、X-
はアニオンを表し、nは1又は2であり、化合物が分子
内塩を形成する場合は1である。R1〜R11で表される
各基は置換基を有するものを含み、その例としては、ア
ルキル基、アミノ基、アミド基、ヒドロキシル基、アル
コキシ基、アシルオキシ基、ハロゲン原子、カルバモイ
ル基、アシルチオ基、アルコキシカルボニル基、カルボ
キシル基、アシル基、シアノ基、ニトロ基、メルカプト
基、スルホキシ基、アミノスルホキシ基が挙げられる。
-で表されるアニオンとしては、塩化物イオン等のハ
ロゲンイオン、無機又は有機酸の酸、アニオン系界面活
性剤の酸根の他、特開平2-29640号(5)頁左上欄第2行
目〜右下欄第11行目に記載の硫黄原子化されたもの等が
挙げられる。又、テトラゾリウム化合物のカチオン部の
具体例としては、同号公報第(4)頁左上欄〜(5)左上欄
に記載の化合物(1)〜(34)が挙げられる。
【0038】テトラゾリウム化合物の具体的化合物例と
しては下記のものの他、 特開平3-127049号(6)頁左下欄
に記載のI−1〜I−27が挙げられる。
【0039】T−1 2,3,5-トリフェニル-2H-テトラゾ
リウムクロライド T−2 2,3-ビス(p-メトキシフェニル)-5-フェニル-2H
-テトラゾリウムクロライド T−3 2-(p-メトキシフェニル)-3-(p-トルイル)-5-フ
ェニル-2H-テトラゾリウムクロライド テトラゾリウム化合物の添加量としては、ハロゲン化銀
1モル当たり好ましくは1mg〜10gであり、特に10mg〜
2gが好ましい。
【0040】ヒドラジン化合物としては下記一般式
(H)で示されるものが好ましい。
【0041】
【化15】
【0042】式中、R1は1価の有機残基を表し、R2
水素原子又は1価の有機残基を表し、Q1及びQ2は水素
原子、アルキルスルホニル基(置換基を有するものも含
む)、アリールスルホニル基(置換基を有するものも含
む)を表し、X1は酸素原子又は硫黄原子を表す。
【0043】一般式(H)で表される化合物のうち、X
1が酸素原子であり、かつR2が水素原子である化合物が
更に好ましい。
【0044】上記R1及びR2の1価の有機残基として
は、芳香族残基、複素環残基及び脂肪族残基が包含され
る。
【0045】R1,R2で表される各基の具体的なものと
しては、特開平3-44635号(11)頁左下欄第20行目〜(12)
頁左下欄第2行目に記載のものが挙げられる。
【0046】ヒドラジン化合物の具体例としては、下記
化合物の他、同号公報(12)頁左下欄〜(14)頁右下欄に記
載の(H−1)、(H−2)、(H−4)〜(H−7)、(H−
9)〜(H−11)、(H−13)〜(H−46)及び特開平3-12704
9号(8)頁右上欄〜(10)頁左下欄に記載のII−1〜II
−59が挙げられる。
【0047】
【化16】
【0048】ヒドラジン化合物の添加量としては、ハロ
ゲン化銀1モル当たり10-5〜10-1モル、特に10-4〜10-2
モルが好ましい。
【0049】テトラゾリウム化合物、ヒドラジン化合物
の添加場所としては、ハロゲン化銀乳剤層及び非感光性
層が挙げられるが、特にハロゲン化銀乳剤層が好まし
い。
【0050】テトラゾリウム化合物を含むハロゲン化銀
写真感光材料においては、更にスピロピラン化合物を含
有していることが好ましい。スピロピラン化合物の具体
的化合物例としては以下のものが挙げられる。
【0051】
【化17】
【0052】
【化18】
【0053】ヒドラジン化合物を含むハロゲン化銀写真
感光材料においては、更にメルカプトテトラゾール化合
物を含有していることが好ましい。メルカプトテトラゾ
ール化合物の具体的化合物例としては以下のものが挙げ
られる。
【0054】
【化19】
【0055】本発明のハロゲン化銀写真感光材料に適し
たハロゲン化銀粒子、ハロゲン化銀乳剤、化学増感、分
光増感、安定剤、増粘剤、硬膜剤、紫外線吸収剤、マッ
ト剤、塗布助剤、蛍光増白剤、界面活性剤等の各種添加
剤、バインダー、支持体、下引層、露光光源、現像処理
条件、処理液等については特開平3-127049号(2)頁左下
欄第14行目〜(14)頁右下欄第11行目に記載のものが挙げ
られる。
【0056】又、本発明のハロゲン化銀写真感光材料に
おいては、支持体の少なくとも一方の側に帯電防止層を
設けることが好ましく、帯電防止を設けた側の表面比抵
抗は1.0×1011Ω以下であることが好ましく、特に8×1
011Ω以下が好ましい。帯電防止層としては水溶性導電
性ポリマー、疎水性ポリマー粒子及び硬化剤の反応物を
含有するもの並びに微粒子金属酸化物を含有するものが
好ましい。
【0057】上記水溶性導電性ポリマーとしては、スル
ホン酸基、硫酸エステル基、4級アンモニウム塩、3級
アンモニウム塩、カルボキシル基、ポリエチレンオキシ
ド基から選ばれる少なくとも一つの導電性基を有するポ
リマーが挙げられる。これらの基のうちスルホン酸基、
硫酸エステル基、4級アンモニウム塩基が好ましい。導
電性基は水溶性導電性ポリマー1分子当たり5重量%以
上を必要とする。又、水溶性の導電性ポリマー中にカル
ボキシル基、ヒドロキシル基、アミノ基、エポキシ基、
アジリジン基、活性メチレン基、スルフィン酸基、アル
デヒド基、ビニルスルホン基等が含まれるが、これらの
うちカルボキシル基、ヒドロキシル基、アミノ基、エポ
キシ基、アジリジン基、アルデヒド基が含まれているこ
とが好ましい。これらの基はポリマー1分当たり5重量
%以上含まれていることが必要である。水溶性導電性ポ
リマーの数平均分子量は、3000〜100000であり、好まし
くは3500〜50000である。
【0058】又、金属酸化物としては酸化錫、酸化イン
ジウム、酸化アンチモン、酸化亜鉛又は、これらの金属
酸化物に金属燐や金属インジウムをドープしたものなど
が好ましく、金属酸化物の平均粒径としては0.01〜1μ
mが好ましい。
【0059】
【実施例】以下実施例によって本発明を具体的に説明す
る。
【0060】実施例 1 (染料の分散) ボールミル容器に 水 1000g ゼラチン 120g 染料(表に記載) 200g ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩 10g 弗素化オクチルベンゼンカルボン酸ナトリウム塩 2g マット剤(SiO2平均粒径5μm) 5g と、酸化ジルコニウムビーズを入れて密封し、5日間ボ
ールミル分散した。ビーズを除いて分散液を得た。
【0061】(感光材料の作製)pH3.0の酸性雰囲気下
でコントロールドダブルジェット法によりロジウムを銀
1モル当たり10-5モル含有する塩臭化銀(塩化銀90モル
%)単分散粒子を作成した。粒子の成長は、ベンジルア
デニンが1%のゼラチン水溶液1000ml当たり30mg含有す
る系で行った。銀とハライドの混合後6-メチル-4-ヒド
ロキシ-1、3、3a、7-テトラザインデンをハロゲン化銀1モ
ル当たり600mg加えた後水洗、脱塩した。
【0062】その後、ハロゲン化銀1モル当たり60mgの
6-メチル-4-ヒドロキシ-1、3、3a、7-テトラザインデンを
加えた後、硫黄増感をした。硫黄増感後、安定剤として
6-メチル-4-ヒドロキシ-1,3,3a,7-テトラザインデンを
加えた。
【0063】このハロゲン化銀乳剤に下記添加剤を夫々
の塗布量になるように添加し、特開平59-19941号の実施
例1に開示してあるラテックス下引処理をした100μm厚
のポリエチレンテレフタレート支持体上に塗布した。
【0064】 ラテックスポリマー:スチレン-ブチルアリレート-アクリル酸 3元共重合ポリマー 1.0g/m2 サポニン 200mg/m2 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 100mg/m2 ハイドロキノン 200mg/m2 スチレン-マレイン酸共重合体 200mg/m2 没食子酸ブチルエステル 500mg/m2 5-メチルベンゾトリアゾール 30mg/m2 染料(固体微粒子分散体) 表1に示す 2-メルカプトベンツイミダゾール-5スルホン酸 30mg/m2 イナートオセインゼラチン 1.5g/m2 銀量 2.8g/m2 上記乳剤層の上に下記保護膜層を塗布した。
【0065】乳剤層保護層 弗素化ジオクチルスルホコハク酸エステル 300mg/m2 マット剤:合成シリカ(平均粒径3.5μm) 100mg/m2 酸処理ゼラチン 1.2g/m2 テトラゾリウム化合物又はヒドラジン化合物 表1に示す 支持体に対し乳剤層と反対側の面に下記バッキング層な
らびに保護膜層を塗布した。
【0066】バッキング層 ラテックスポリマー:ブチルアクリレート-スチレン共重合体 0.5g/m2 サポニン 200mg/m2 バッキング染料
【0067】
【化20】
【0068】 オセインゼラチン 2.0g/m2 バッキング層保護膜 ジオクチルスルホコハク酸エステル 300mg/m2 マット剤:メタクリル酸メチル(平均粒径4.0μm) 100mg/m2 オセインゼラチン(等電点4.9) 1.1/m 弗素化ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
50mg/m2 こうして得られた試料を露光し下記に示す現像液、定着
液を使用して現像液処理した。評価は以下のようにして
行った。
【0069】 [現像液処方] (組成A) 純水(イオン交換水) 150ml エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 2g ジエチレングリコール 50g 亜硫酸カリウム(55%W/V水溶液) 100ml 炭酸カリウム 50g ハイドロキノン 15g 5-メチルベンゾトリアゾール 200mg 1-フェニル-5-メルカプトテトラゾール 30mg 水酸化カリウム 使用液のpHを10.4にする量 臭化カリウム 4.5g (組成B) 純水(イオン交換水) 3ml ジエチレングリコール 50g エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 25mg 酢酸(90%水溶液) 0.3ml 5-ニトロインダゾール 110mg 現像液の使用時に水500ml中に上記組成A、組成Bの順
に溶かし、1000mlに仕上げて用いた。
【0070】 [定着液処方] (組成A) チオ硫酸アンモニウム(72.5%W/V水溶液) 240ml 亜硫酸ナトリウム 17g 酢酸ナトリウム・3水塩 6.5g 硼 酸 6g クエン酸ナトリウム・2水塩 2g 酢酸(90%W/V水溶液) 13.6ml (組成B) 純水(イオン交換水) 17ml 硫酸(50%W/V水溶液) 4.7g 硫酸アルミニウム(Al2O3換算含量が8.1%W/V水溶液) 26.5g 定着液の使用時に水500ml中に上記組成A、組成Bの順
に溶かし、1000mlに仕上げて用いた。この定着液のpHは
約4.3であった。 [現像処理条件] (工 程) (温 度) (時 間) 現 像 38℃ 20秒 定 着 28℃ 20秒 水 洗 常 温 20秒 <露光方法>図1に示すスペクトルを持つ米国ヒュージ
ョン(FUSION)社製、無電極放電管光源をガラス板下に
装着し、ガラス面上には図2に示す貼込み跡、抜き文字
品質を評価できるように原稿と感光材料を重ね露光し
た。
【0071】<写真性能評価方法> (1)貼り込み跡 図2において貼り込み用ベース3,5上に網フィルム2
を載せて、更に網フィルムの周辺を透明な製版用スコッ
チテープで固定しておき、露光現像処理した後このテー
プ跡(貼込み跡)がないときを「5」、跡が目立ち最も
悪いレベルを「1」として5段階評価をした。
【0072】(2)抜き文字品質 抜き文字品質は、図2における網フィルム2の50%の網
点面積を持つ部分が、返し用感光材料1に50%の網点面
積となるように適正露光したとき、図2における線画フ
ィルム4上の50μmの線巾が再現される画質を言い、非
常に良い抜き文字画質を「5」とし、最も悪いレベルを
「1」として5段階評価をした。
【0073】結果を表1に示す
【0074】
【表1】
【0075】
【化21】
【0076】表1の結果より、本発明の試料は抜き文字
品質及び貼込み跡性能において優れており、テトラゾリ
ウム化合物又はヒドラジン化合物を用いると更に優れる
ことがわかる。
【0077】実施例2 (ハロゲン化銀乳剤の調製)硝酸銀水溶液とロジウムの
錯体(6配位)を8×10-5モル/銀1モル加えた塩化ナ
トリウム及び臭化カリウムの水溶液をゼラチン溶液に同
時に添加して撹拌混合した。混合終了後、6-メチル-4-
ヒドロキシ-1,3,3a,7-テトラザインデンを加えて安定化
して、水洗・脱塩を行い、粒径0.13μm、臭化銀1モル
%含む塩臭化銀乳剤を得た。
【0078】この乳剤をチオ硫酸ナトリウム・3水塩及
び塩化金錯体により化学増感した。
【0079】(乳剤塗布液の調製)前記ハロゲン化銀乳
剤に下記の化合物を添加した乳剤塗布液を調製した。
【0080】 M−1 600mg/銀1モル T−2 2.5g/銀1モル S−1 200mg/銀1モル ドテシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 25mg/m2 5-メチルベンゾトリアゾール 550mg/銀1モル
【0081】
【化22】
【0082】 (保護層塗布液の調製) 表2に示す固体分散染料 1種類につき150mg/m2 マット剤 不定形シリカ(平均粒径10μm) 20mg/m2 マット剤 不定形シリカ(平均粒径2μm) 10mg/m
【0083】
【化23】
【0084】 (バッキング層塗布液の調製) 固体分散染料II−1 150mg/m2 固体分散染料V−1 500mg/m2 固体分散染料VI−5 500mg/m2 天然サポニン 100mg/m2 マット剤 ポリメチルメタクリレート(平均粒径8μm) 25mg/m2 (写真感光材料の作製)特開昭59-19941号実施例1に示
す下引済みの厚さ100μmのポリエチレンテレフタレート
フィルム支持体上に、50W/m2・minでコロナ放電を施し
た後、バッキング層側に下記組成になるようにロールフ
ィットコーティングパン及びエァーナイフを用いて帯電
防止層を塗設した。乾燥は90℃で2分行った後、140℃
で9秒間行った。乾燥後の層の膜厚は1μm、表面比抵
抗は23℃・湿度55%で1×108Ωであった。
【0085】
【化24】
【0086】次いで乳剤面側に、ハロゲン化銀乳剤層、
保護層の順にスライドホッパー方式によりホルムアルデ
ヒド及びジ(ビニルスルホニルメチル)エーテルを含む
硬膜剤液を加えながら同時重層塗布し、冷風セットゾー
ンを通過させた。
【0087】次いでバッキング層側に、バッキング層を
スライドホッパー方式により上記硬膜剤液を加えながら
塗布し、冷風にセットした。更に乾燥ゾーンにて、下記
乾燥条件で両面を同時に乾燥した。尚、塗布速度は100m
/minであり、バッキング層塗布後の搬送は、乾燥後の
巻取りまで無接触状態で行った。
【0088】(乾燥条件)セット後、水/ゼラチンの重
量比が800%となるまで30℃の乾燥風で50秒間乾燥し、
次いで200%となるまで35℃・相対湿度30%の乾燥風で35
秒間乾燥させ、そのまま5秒間風を当て、表面温度34℃
となった時点(乾燥終了とみなす)より30秒後に、48℃
・相対湿度16%の空気で1分乾燥した。
【0089】この感光材料を23℃・相対湿度55%で巻取
り、断裁し、同環境下で3時間調湿したバリアー袋に、
予め40℃・相対湿度10%で8時間調湿した後、23℃・相対
湿度55%で2時間調湿して置いた厚紙と共に密封した。
【0090】乾燥後の感光材料の塗布銀量は3.5g/m2
ハロゲン化銀乳剤層のゼラチン量は1.8g/m2、 保護層の
ゼラチン量は0.8g/m2、 バッキング層のゼラチン量は2g
/m2であり、 23℃・相対湿度48%の環境下で2時間調湿し
た後の感光材料の表面スムースター値(東英電子工業
(株)製SM−6Bにて測定)は、 乳剤面側60mmHg、 バッキン
グ層側100mmHgであった。 以上のようにして、 保護層の固体分散染料の種類を変え
て試料II−1〜II−9及びII〜14を、又、 試料II−1,
II−7からS−1を除いた試料II−10,II−11を、 試料
II−1、II−7からT−2を除いた試料II−12,II−13
を作成した。又、試料II−1〜II−9及びII−14のT−
2の代わりに、 H−2を2.5g/銀1モル用いた試料III−
1〜III−9及びIII−14を、 III−1,III−7からM−
1を除いたIII−10,III−11を、 III−1,III−7から
S−2を除いた試料III−12,III−13を作成した。
【0091】各試料について、下記に評価を行った。
【0092】<セーフライト性>試料を褪色防止蛍光灯
(東芝(株)製FL40SW−NU)で400Lux下で30分間照射
し、 現像処理して未照射部に対するカブリ濃度を測定し
た。カブリ値が0.004を越えると実用上問題となる。 <抜き文字品質>実施例1と同様に行ったが、 ここで
は、 110μmの線巾の再現巾を中心にして5段階評価をし
た。 ランク1:再現巾が70μm以上 … 細線の潰れがひど
く、実用に耐えない。
【0093】ランク2:再現巾が70〜79μm … 実用に
耐える最低レベル ランク3:再現巾が80〜89μm … 実用上問題ないが、
一部の細線が潰れる。 ランク4:再現巾が90〜94μm … ほぼ全ての線が再現
するが、 細線部では抜けが悪く判読し難いものがある。 ランク5:再現巾が95μm以上 … 全ての線がくっきり
と再現される。
【0094】<脱色性>各試料を未露光のまま下記条件
にて処理し、現像済み試料を5枚重ねにして、白色紙上
で残色レベルを目視にて5段階評価した。ランク2以下
は実用に耐えないレベルである。
【0095】[現像処理条件] (工程) (温度) (時間) 現像 28℃ 30秒 定着 28℃ 20秒 水洗 常 温 15秒 スクイズ乾燥 40℃ 35秒 [使用現像機] コニカ(株)製自動現像機 GR−27 [現像液処方] ハイドロキノン 45.0g N-メチル-p-アミノフェノール1/2硫酸塩 0.8g 水酸化ナトリウム 15.0g 水酸化カリウム 55.0g 5-スルホサリチル酸 45.0g 硼酸 35.0g 亜硫酸カリウム 110.0g エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 1.0g 臭化カリウム 6.0g 5-メチルベンゾトリアゾール 0.6g n-ブチルジエタノールアミン 15.0g 水を加えて 1000ml (pH=11.6) [定着液処方] (組成A) チオ硫酸アンモニウム(72.5%W/V水溶液) 230ml 亜硫酸ナトリウム 9.5g 酢酸ナトリウム・3水塩 15.9g 硼酸 6.7g クエン酸ナトリウム・2水塩 2g 酢酸(90%W/W水溶液) 8.1ml (組成B) 純水(イオン交換水) 17ml 硫酸(50%W/W水溶液) 5.8g 硫酸アルミニウム(Al2O3換算含量が8.1%W/W水溶液) 26.5g 定着液の使用時に水500ml中に上記組成A、組成B、の
順に溶かし、1000mlに仕上げて用いた。 この定着液のpH
は4.3であった。
【0096】以上の結果を表2及び表3に示した。
【0097】
【表2】
【0098】
【表3】
【0099】
【化25】
【0100】表2より明らかなように、本発明の試料は
セーフライト性、抜き文字品質、脱色性において良好で
あり、特にテトラゾリウム化合物とスピロピラン化合物
を併用した場合、ヒドラジン化合物とメルカプトテトラ
ゾール化合物を併用した場合に、更に良好であることが
わかる。
【0101】又、自動現像機を図3に示すものに変え
て、下記処理工程で行った場合にも同様な結果が得られ
た。
【0102】 (工程) (温度) (時間) 現像 40℃ 15秒 定着 34℃ 15秒 水洗 常 温 9秒 スクイズ乾燥 40℃ 9秒
【0103】
【発明の効果】本発明により、印刷用ハロゲン化銀写真
感光材料の抜き文字品質、更には貼込み跡品質、セーフ
ライト性、脱色性を改良できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は光源のスペクトルを示す図である。
【図2】図2は抜き文字、返し作業時の原稿と、感光材
料の位置関係を示すものである。
【図3】図3は自動現像機の説明図である。
【符号の説明】
1 返し用感光材料 2 網点画像フィルム 3,5 貼り込みベース 4 線画ポジ像のフィルム 6 カットマスクフィルム 11 挿入台 12 検出−現像渡りラック 13 現像ラック 14 現像−定着渡りラック 15 定着ラック 16 定着−水洗渡りラック 17 水洗ラック 18 スクイズラック 19 乾燥ガイド 20 ガイド 21 乾燥出口ラック 22 フィルムバスケット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I)で示される染料の固体微粒
    子分散体を含有する層を有するハロゲン化銀写真感光材
    料。 【化1】 〔式中、R1,R2は水素原子、アルキル基、アリール基
    又はウレイド基を、R3は水素原子、ハロゲン原子、ニ
    トロ基、アルキル基又はアリール基を、nは1〜3を表
    し、nが2以上のとき各R3は同一でも異なってもよ
    く、R3の少なくとも一つはニトロ基であり、R1,R2
    及びn個のR3のうちの少なくとも一つはカルボキシル
    基を含む基である。〕
  2. 【請求項2】 少なくとも一つのカルボキシル基を有す
    る染料の固体微粒子分散体及びテトラゾリウム化合物を
    少なくとも1種ずつ含有することを特徴とするハロゲン
    化銀写真感光材料。
  3. 【請求項3】 少なくとも1種のスピロピラン化合物を
    含有することを特徴とする請求項2記載のハロゲン化銀
    写真感光材料。
  4. 【請求項4】 少なくとも一つのカルボキシル基を有す
    る染料の固体微粒子分散体及びヒドラジン化合物を少な
    くとも1種ずつ含有することを特徴とするハロゲン化銀
    写真感光材料。
  5. 【請求項5】 少なくとも1種のメルカプトテトラゾー
    ル化合物を含有することを特徴とする請求項4記載のハ
    ロゲン化銀写真感光材料。
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