JPH0545677B2 - - Google Patents

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JPH0545677B2
JPH0545677B2 JP1270090A JP27009089A JPH0545677B2 JP H0545677 B2 JPH0545677 B2 JP H0545677B2 JP 1270090 A JP1270090 A JP 1270090A JP 27009089 A JP27009089 A JP 27009089A JP H0545677 B2 JPH0545677 B2 JP H0545677B2
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JP
Japan
Prior art keywords
coating
amount
electrodeposition
current
base material
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1270090A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03130399A (ja
Inventor
Kazuo Teramura
Eizo Mitsuya
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kansai Paint Co Ltd
Altemira Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
Showa Aluminum Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は、アルミニウム系基材への電着塗装方
法に関する。 従来の技術及びその問題点 従来、アルミニウム建材分野では、アルミニウ
ム建材を陽極酸化処理した基材を電着塗装する手
段として、該建材を懸吊してなる搬送枠の1枠又
は2枠を電着浴中に設置した2つの陰極の間に基
材が陰極と対向するように配置させたのちこれら
のものに電気を流すことによつて基材に塗膜を析
出させる方法が一般的に行なわれている。しかし
ながら、この方法では処理量が少ないため製品コ
ストが高くなるという問題点がある。 また、前記した方法において、単に搬送枠の数
を3枠にして処理量を多くしたとしても電着塗装
時のつき回り性が不十分なため均一塗膜が得られ
ず、実用性に乏しい。 更に、電着塗装の際に、基材における形状、着
色状態、被塗装面積などの要因によつて塗装膜が
異なつてくるため、通常、これらの要因が一定と
なるように基材を揃えたのち塗装が施されてお
り、これらの準備に手間が掛かり煩わしいという
問題点も残されている。 問題点を解決するための手段 本発明者は、上記した如き問題点に鑑みて、ア
ルミニウム系基材を多量に、一括して処理がで
き、しかも均一な膜厚の塗膜を形成し得る電着塗
装方法を見出すべく鋭意研究を重ねてきた。その
結果、アルミニウム系基材を懸吊した搬送枠を、
電着塗装浴槽中に3枠以上並列に設置して電着塗
装を行なう場合には、陰極に近い両外側の搬送枠
に懸吊した基材への通電量が要求される膜厚を得
るための必要量となるまで通電を行なつた後、両
外側の枠の電圧又は電流の値のみを低下させ、内
側の搬送枠に懸吊した基材については、所定の通
電量となるまで通電を断続させることによつて、
全ての基材についてほぼ均一な膜厚の塗膜を形成
することができ、多量のアルミニウム系基材を一
括して処理することが可能となることを見出し
た。 即ち、本発明は、両側に陰極を設置した電着塗
料浴槽に、アルミニウム系基材を懸吊した搬送枠
を陰極とほぼ平行となるように3枠以上並列に設
置して該基材を浴槽に浸漬し、陰極と各枠との間
で一定電圧又は一定電流で通電して電着塗装を行
ない、外側に位置する2枠の搬送枠に懸吊した基
材への通電量が所定量となつたのち、内側に位置
する搬送枠に懸吊した基材への通電量が所定量と
なるまで、外側に位置する2枠の搬送枠について
の電圧又は電流の値を、塗料の電着が進行するこ
となく、塗膜の再溶解を防ぐことのできる電圧又
は電流の値とすることを特徴とするアルミニウム
系基材への電着塗装方法に係る。 以下に、添付した図面を参照しつつ本発明を説
明する。 第1図は、本発明方法を実施するために用いる
アルミニウム系基材を浸漬した状態の電着塗装装
置を上面から見た概略図であり、第2図は、これ
を側面から見た概略図である。 電着層4は、両側に陰極板5を設置したもので
あり、浴塗料6としてはアニオン性電着塗料を用
いる。アニオン性電着塗料としては、従来からア
ルミニウム建材分野で用いられている塗料をいず
れも用いることができ、特に、アクリル系樹脂水
性塗料が好適である。これらの塗料はつや有、つ
や消、透明及び着色塗膜を形成するいずれのもの
であつても使用できる。浴塗料はつき回り性及び
塗装作業性などの観点から樹脂濃度約5〜20重量
%、好ましくは約6〜15重量%の範囲が良い。 搬送枠1,2,3には、被処理物であるアルミ
ニウム系基材A,B,Cが懸吊されており、通常
複数個の基材が各々の枠に懸吊される。搬送枠は
3枠に限定されず、電着槽4の大きさに応じて3
枠以上の搬送枠を設置することもできる。 アルミニウム系基材としては、アルミニウム材
料、アルミニウムの各種合金材料の他、これらを
陽極酸化皮膜処理した材料を用いることができ
る。 搬送枠1,2,3は、各搬送枠が陰極枠5に対
して、ほぼ平行となるように、並列に端部電極台
7に設置され、アルミニウム系基材A,B,Cは
浴中に浸漬される。端部電極台7は、スイツチ8
及びクーロンメー−9を通して電源の極に接続
され、陰極板5は極に接続される。 基材の被塗装面積と陰極面積との比(極比)
は、通常約1/20〜20/1、好ましくは約1/15
〜15/1とすればよい。 本発明では、極及び極間に通電することに
よつて電着塗装を行なうことができ、一定電圧又
は一定電流で通電を行なう。 搬送枠1,2,3に懸吊した基材A,B,Cの
被塗装面積を予め計算しておき、該面積に応じた
電気量を流すことによつて必要とする塗膜厚を得
ることができる。該電気量は回路に流れる電流及
び時間を制御することによつて調整できる。電気
量は必要とする塗膜厚によつて異なるが、約5〜
20μmの塗膜厚を得ようとすると、通常、被塗装
面積(m2)当たり約100〜2000クーロン、好まし
くは約300〜1000クーロンの範囲である。また、
上記電気量において、一定電圧で通電する場合に
は、通常約100〜250V、好ましくは約130〜200V
の範囲、一定電流で通電する場合には通常約1〜
20A/m2、好ましくは約2〜10A/m2の範囲で、
通電時間は通常約1〜10分間、好ましくは約2〜
8分間の範囲とすればよい。 本発明方法では、一定電圧で通電を行なう場合
には、基材Bに流れる電気量は基材A及びCのも
のよりも小さいため基材Bが所定の電気量となる
まで基材A及びCの通電を続けたとすると、この
ものの塗膜厚が厚くなる。このため、基材A及び
Cに流れる電気量が所定の電気量に達した時点で
基材A及びCについての電圧及び電流の値を下げ
ることが必要である。また、一定電流で通電を行
なう場合には、内側の搬送枠2に懸吊した基材B
については、両外側の搬送枠1,3に懸吊した基
材A,Cと同様の膜厚とするためには通電量を多
くする必要がある。このため、基材A,Cについ
ての通電量が所定量となつた後、これらについて
の電流値のみを下げて、基材Bについて所定の電
流での通電を継続する必要がある。 上記したいずれの場合にも、電圧又は電流の値
を零まで下げると、基材A及びCに析出した塗膜
が浴塗料中に溶解して塗膜厚が薄くなる。このた
め基材A,Cについての電圧又は電流は、塗料の
電着が進行することなく、しかも塗膜の再溶解を
防ぐことのできる電圧又は電流の値とする。この
ような電圧又は電流の値は、通常塗装時の電圧又
は電流の値の約2/3以下、好ましくは約1/2以下と
すればよく、下限値は、塗料の種類、塗装条件等
によつて異なるが、塗膜の再溶解を防止できる範
囲で適宜設定すればよい。 基材Bに対する通電量が所定量となつた後、通
電を終了し、電着槽から基材を引き上げて、その
まま又は水洗したのち焼付けを行なう。焼付け条
件は、常法に従えばよい。 発明の効果 本発明電着塗装方法によれば、多量のアルミニ
ウム系基材を一括して処理することができ、しか
もつき回り性に優れ、均一な膜厚の塗膜を形成で
きる。また、各搬送枠ごとに異なる基材を懸吊す
ることができ、形状、着色状態、被塗装面積など
が異なる各種の基材について同時に電着塗装を行
なうことができる。 実施例 以下に実施例を示して本発明を更に詳細に説明
する。 実施例 1 無着色アルマイト処理材(シルバー)を被塗装
物として、第1図に示す電着塗装装置を用いて電
着塗装を行なつた。 被塗装物の表面積は、各搬送枠について、合計
量がそれぞれ0.97m2であつた。電着塗料として
は、つや消し透明アクリルメラミン樹脂塗料(固
形分10重量%)を使用した。液温を20℃とし、極
比は、陰極/陽極=1/8とした。 通電条件は、下記第1表に示す通りであり、3
分24秒間通電した。
【表】 通電後、基材を電着槽から引上げ、焼付(約
180℃−30分間)を行なうことによつてつや消し
塗膜が形成された。 形成された塗膜の膜厚は、基材A,B,Cにつ
いて、すべて約9μmであり、塗膜の塗面平滑性、
再溶解性(塗膜の剥離)及び光沢はいずれも良好
であつた。 実施例 2 搬送枠1,2,3に懸吊されるそれぞれ複数個
の基材A,B,Cの被塗装面積の合計を各枠につ
いて、それぞれ順に0.39m2、1.0m2及び1.5m2とし、
極比1/10とすること以外は、実施例1と同様に
して、下記第2表に示す通電条件下で4分7秒間
通電を行なつた。
【表】 通電後、実施例1と同様にして焼付を行なうこ
とによつて塗膜を形成した。塗膜厚は基材A,
B,Cについて、全て約8μmであり、塗膜の塗
面平滑性、再溶解性及び光沢はいずれも良好であ
つた。 実施例 3 搬送枠1,2,3に懸吊される基材A,B,C
を順に淡黒色アルマイト処理材、黒色アルマイト
処理材及び濃黒色アルマイト処理材とし、各搬送
枠に懸吊する基材の被塗装面積の合計をそれぞれ
順に0.13、0.34、0.50m2とし、更に、極比を1/
4とすること以外は実施例1と同様にして電着塗
装を行なつた。通電条件は、下記第3表に示す通
りであり、3分20秒間通電を行つた。
【表】 通電後、実施例1と同様にして焼付を行なうこ
とによつて塗膜を形成した。塗膜厚は基材A約
9μm、基材B約10μm、基材C約9μmであり、塗
面平滑性、再溶解性及び光沢はいずれも良好であ
つた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、電着塗装装置を上面から見た概略
図、第2図これらを側面から見た概略図である。 1〜3……搬送枠、4……電着槽、5……陰極
板、6……塗料、7……端部電極台、8……スイ
ツチ、9……クーロンメーター、10……懸吊
具。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 両側に陰極を設置した電着塗料浴槽に、アル
    ミニウム系基材を懸吊した搬送枠を陰極とほぼ平
    行となるように3枠以上並列に設置して該基材を
    浴槽に浸漬し、陰極と各枠との間で一定電圧又は
    一定電流で通電して電着塗装を行ない、外側に位
    置する2枠の搬送枠に懸吊した基材への通電量が
    所定量となつたのち、内側に位置する搬送枠に懸
    吊した基材への通電量が所定量となるまで、外側
    に位置する2枠の搬送枠についての電圧又は電流
    の値を、塗料の電着が進行することなく、塗膜の
    再溶解を防ぐことのできる電圧又は電流の値とす
    ることを特徴とするアルミニウム系基材への電着
    塗装方法。
JP27009089A 1989-10-16 1989-10-16 アルミニウム系基材への電着塗装方法 Granted JPH03130399A (ja)

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JPH03130399A JPH03130399A (ja) 1991-06-04
JPH0545677B2 true JPH0545677B2 (ja) 1993-07-09

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01246397A (ja) * 1988-03-29 1989-10-02 Trinity Ind Corp 電着塗装方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01246397A (ja) * 1988-03-29 1989-10-02 Trinity Ind Corp 電着塗装方法

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JPH03130399A (ja) 1991-06-04

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