JPH0545617Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、Ｌ型ブロツクを据付けた後、裏込め
材を投入する際にＬ型ブロツクが移動するのを防
止するＬ型ブロツク据付用金具に関するものであ
る。

〔従来の技術〕

従来、護岸を構築するために第４図に示すごと
く水底にＬ型ブロツク１を据付けた後、裏込め材
２を投入する際に、Ｌ型ブロツク１が移動するの
を防ぐために、第５図に示すような連結方法が用
いられていた。

即ち、Ｈ型鋼３をＬ型ブロツク１の天端の吊筋
４に、現場で矢印Ｗのごとく溶接して、Ｌ型ブロ
ツク１の天端を固定するというものであり、その
後、裏込め材２の投入が終了したら、吊筋４とＨ
型鋼３をガス切断してＨ型鋼３を他に転用してい
る。

しかしながら、この方法では溶接及び切断を繰
返すので、Ｈ型鋼３が損傷したり、現場で溶接及
び切断作業を必要とするので作業効率が悪いとい
う問題があつた。

〔考案が解決しようとする課題〕

本考案は、前記従来の問題点を解決するために
なされたものであり、護岸等の構築の際に据付け
られたＬ型ブロツクに裏込め材を投入する際に、
Ｌ型ブロツクが移動するのを防止でき、しかも効
率よくその取付け及び取外し作業ができるＬ型ブ
ロツク据付用金具を提供することを解決課題とし
たものである。

〔課題を解決するための手段〕

上記の課題を解決するための手段として、本考
案のＬ型ブロツク据付用金具は、水底に連続して
据付けられるＬ型ブロツクの天端幅よりやや広い
間隔に２本のＨ型鋼などの型材を平行に、Ｈ型鋼
などの連結材により連結することにより構成さ
れ、連続して据付けられたＬ型ブロツクの天端部
にこのＬ型ブロツク据付用金具を上から嵌め込み
により据付け、そのＬ型ブロツク据付用金具とＬ
型ブロツクとの隙間にキヤンバなどを挿入して固
定の上、裏込め材の投入を行うものである。

〔実施例〕

以下図面を参照して本考案の実施例を説明する
が、第１図は本考案の一実施例におけるＬ型ブロ
ツク据付用金具の使用時の状態を示す要部斜視
図、第２図は第１図の平面図、第３図は第２図の
側断面図である。

まず、この金具は、第１図、第２図及び第３図
に示すごとく、護岸などを構築する際に水底など
に連続して据付けられたＬ型ブロツク１に対し、
石材などの裏込め材を投入する際に、それらのＬ
型ブロツク１が移動しないように、各Ｌ型ブロツ
ク１を裏込め材の投入前に固定しておくものであ
る。

そこで、本実施例のＬ型ブロツク据付用金具
は、これらのＬ型ブロツク１の天端幅よりやや広
い間隔で２本の型材であるＨ型鋼６を平行に配置
し、この２本のＨ型鋼６をＨ型鋼５の連結材で溶
接などにより連結しておくものである。

次に、以上の構成からなる本考案の金具の使用
方法は、２つまたは複数の連続して据付けられた
Ｌ型ブロツク１の目地８をまたぐように、Ｌ型ブ
ロツク据付用金具を吊り輪穴９で、クレーン船な
どによりＬ型ブロツク１の天端に据付けた後、Ｌ
型ブロツク１とＬ型ブロツク据付用金具のＨ型鋼
６との隙間にキヤンバ７または適宜な挿入材を挿
入して固定するというものである。

そこで、第４図に示すごとき、裏込め材２の投
入が終了したら、キヤンバ７を外してクレーン船
などによりこのＬ型ブロツク据付用金具を撤去す
るものである。

〔考案の効果〕

以上に説明した本考案のＬ型ブロツク据付用金
具によれば、据付現場での溶接及び切断作業がな
いので、その取付け及び取外し作業が効率よく行
えるという効果がある。

また、溶接及び切断作業がないので、Ｌ型ブロ
ツク据付用金具が損傷しないため、長期間繰返し
使用でき、経済的であるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例におけるＬ型ブロツ
ク据付用金具の使用時の状態を示す要部斜視図、
第２図は第１図の平面図、第３図は第２図の側断
面図、第４図は従来のＬ型ブロツクの連結方法を
示す側断面図、第５図は第４図の固定金具を示す
要部斜視図である。 １……Ｌ型ブロツク、５……Ｈ型鋼、６……Ｈ
型鋼、７……キヤンバ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 連続して据付けられるＬ型ブロツクの天端幅よ
   りやや広い間隔に２本の型材を平行に、連結材に
   より連結し、これをＬ型ブロツクを跨ぐように載
   置させて、Ｌ型ブロツクとの間隙にキヤンバを介
   挿させてなるＬ型ブロツク据付用金具。