JPH0545417B2 - - Google Patents

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JPH0545417B2
JPH0545417B2 JP60124613A JP12461385A JPH0545417B2 JP H0545417 B2 JPH0545417 B2 JP H0545417B2 JP 60124613 A JP60124613 A JP 60124613A JP 12461385 A JP12461385 A JP 12461385A JP H0545417 B2 JPH0545417 B2 JP H0545417B2
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JP
Japan
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roll
fluororesin
coating
chrome plating
plating layer
Prior art date
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JP60124613A
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English (en)
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JPS61280929A (ja
Inventor
Hiroshi Yoshida
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NOMURA TOKIN KK
Original Assignee
NOMURA TOKIN KK
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Application filed by NOMURA TOKIN KK filed Critical NOMURA TOKIN KK
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、金属ロールの表面にフツ素樹脂被覆
を施したフツ素樹脂被覆金属ロールに関するもの
であり、特に製紙用又は製膜用のロールとして用
いられるものである。
(従来の技術) 従来、特開昭58−123896号公報には、時計用外
装部品の表面処理方法において、部品の表面に黒
色クロムメツキを施した後、この黒色クロムメツ
キ上に「タフコートエナメル」という変性フツ素
樹脂被覆を形成することが提案されている。しか
し、黒色クロムメツキの硬度はニツケル並みであ
り、工業用の硬質クロムメツキのように硬くはな
く、素地金属を保護することよりは、むしろ密着
性を高めることを意図したものである。
特開昭58−30375号公報には、銅表面へのフツ
素樹脂被膜の形成方法において、銅表面にニツケ
ルメツキを施した後、フツ素樹脂被覆を形成する
ことが提案されている。しかし、ニツケルメツキ
は工業用の硬質クロムメツキのように硬くはな
く、素地金属を保護することよりは、むしろ密着
性を高めることを意図したものである。
(発明が解決しようとする問題点) 従来、製紙用ロールや製膜用ロールなどのよう
に、表面の離型性や耐食性を必要とされる用途で
は、フツ素樹脂被覆ロールが広く用いられてい
る。この種のロールの表面には、紙やフイルムな
どが接触して通過するので、紙やフイルムなどの
両端部とロール表面との接触によるエツジ効果で
フツ素樹脂の異常損耗が起こり、これによつてロ
ール両端部付近に大きな窪みが生じ勝ちであつ
た。また、フツ素樹脂の異常損耗箇所で素地金属
ロールが腐食したり発錆したりすることがあり、
このような場合には、再びフツ素樹脂被覆を施し
たとしても新品同様に再生することはできない。
本発明は上述のような点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、ロールの両端
部付近の極端な窪みの発生を防止でき、ロールの
再生が容易であるフツ素樹脂被覆ロールを提供す
ることにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明に係るフツ素樹脂被覆ロールにおいて
は、上記の目的を達成するために、製紙用又は製
膜用のロールにおいて、ロール状の素地金属1の
表面に硬質クロムのメツキ層2を形成し、この硬
質クロムのメツキ層2の上にフツ素樹脂3の被覆
を施したことを特徴とするものである。
(作用) 本発明では、製紙用又は製膜用のロールにおい
て、ロール状の素地金属1の上に硬質クロムのメ
ツキ層2を形成したからフツ素樹脂3の被覆を施
したものであるから、ロール表面に対するフツ素
樹脂被覆の密着強度のばらつきが減少して、密着
の信頼性が高くなるものである。また、フツ素樹
脂被覆の下に硬質クロムメツキ層があるので、フ
ツ素樹脂被覆ロールの表面に紙やフイルムなどが
接触して通過するときに、紙やフイルムなどの両
端部とロール表面との接触によるエツジ効果でフ
ツ素樹脂被覆の異常損耗が起こつても、ロール素
材にまで窪みが及ぶことは防止できる。さらに、
ロール素材の表面は、耐食性の良い硬質クロムメ
ツキ層で保護されているために素材の腐食や発錆
をも防止できるものである。さらにまた、エツジ
効果や腐食によるロール素材の損耗がほとんどな
いために、ロール素材の肉厚減少を最小限に抑え
ることができ、フツ素樹脂被覆が損耗したときに
は、再フツ素樹脂被覆を施すことにより、ロール
を新品同様に再生することができる。
(実施例) 第1図は本発明の一実施例に係るフツ素樹脂被
覆金属ロールの断面図である。同図に示すよう
に、ロール状の素地金属1の表面には、必要に応
じてサンドブラストによる粗面化が施され、この
サンドブラスト処理面5の上に硬質クロムのメツ
キ層2が形成されている。そして、硬質クロムメ
ツキ層2の上には、プライマー4を介して、フツ
素樹脂3の被覆が施されている。
第2図は、本実施例の製造工程を示す工程図で
ある。まず、金属ロールよりなるワークには、下
地処理が行われた後、硬質クロムメツキが施され
る。しかるのち、プライマー塗布が行われ、その
後直ちにフツ素樹脂の粉体塗装が行われる。その
塗膜の厚さは1回の塗装につき、約100μm程度
である。フツ素樹脂を塗装した後には、焼成(ベ
ーキング)により、皮膜が形成される。厚い皮膜
を必要とする場合には、フツ素樹脂の粉体塗装と
焼成とを繰り返し行なうものである。なお、表面
の精度を要求されるような場合には、必要に応じ
て表面を研摩仕上げするものである。
以下、各工程について更に説明する。
(a) 下地処理の工程について 下地処理の工程には、ブラストまたは研摩に
よる表面粗化工程や、その後に続く脱脂工程、
酸洗い工程などが含まれる。
(b) クロムメツキの工程について クロムメツキ液としては通常よく使用されて
いるサージエント浴を用いれば良い。サージエ
ント浴としては、例えば、次に例示するような
条件のものが使用できる。
CrO3 250g/ H2SO4 2.5g/ 浴 温 50℃ 電流密度 25A/dm2 クロムメツキの厚みは1〜100μm、好まし
くは10〜20μmとしている。メツキの厚みを
100μm以上としても特に差し支えはないが、
メツキに長時間を要し、且つ、目的から考えて
も不経済であるから、余り厚くし過ぎる必要は
ない。
(c) プライマー処理について プライマーとしては、例えば、MP−902BN
プライマー(三井フロロケミカル社製)を用
い、エアースプレー塗装法で塗布する。このプ
ライマーは、同社公表の資料によれば、固形分
19〜21重量%を含む粘度500〜950センチポイズ
(24℃)、PH7.5〜9.5、比重約1.1の一液型ノンク
ロムタイプの有機溶剤含有デイスパージヨン
で、アルミニウム、鉄、ステンレス等の被塗物
に対して優れた密着性を有し、かつ耐熱性に優
れている。プライマーは固形分を含むデイスパ
ージヨンであるから、放置しておくと固形分が
沈降する。したがつて、使用に際しては、よく
攪拌して均質とする必要がある。この際、空気
を巻き込むような強い攪拌は固形分が凝集する
ので細心の注意が必要である。容器の内面に付
着した半乾燥物や、沈降した固形分は攪拌によ
り再分散させても粒子状になつて残る場合があ
るので、使用前に50〜200メツシユの金網を通
して過するものである。プライマー自体の寿
命は、保存中の温度管理によつて左右され、10
〜20℃で保管することが推奨されている。プラ
イマーは製造後約1ケ月が有効期間とされてお
り、たとえ保管温度を前述の好ましい範囲に厳
守した場合でも約3ケ月が限度とされている。
したがつて、プライマーの取り扱い並びに管理
は重要である。
(d) フツ素樹脂の粉体塗装について プライマーの塗布後、直ちにフツ素樹脂を粉
体塗装する。フツ素樹脂のパウダーとしては各
種のものが市販されている。当社では、これら
のうち例えば三井フロロケミカル社製のMP−
10などを用いているが、他社品でも使用するこ
とが可能である。粉体塗装は、静電ガンにて目
標となる厚みまで塗布するものであるが、1回
の塗布厚みは約100μmとし、120μm以上にな
らないようにする。塗装が完了すると、炉内で
室温から昇温して行き、表面温度が360〜400℃
の範囲内で焼成する。焼成温度が430℃付近に
なると、密着強度が低下してくる。昇温後は、
約20分間の保持時間が必要である。表面温度は
焼成前から後まで素材の端面にてモニターす
る。炉内の昇温時間は、約60分であるが、素材
の大きさによつて表面温度の昇温時間には差が
できる。焼成後には、炉内から取り出して自然
放冷し、必要に応じて表面を研摩仕上げする。
本発明者は本実施例が良好な密着強度を安定し
て示すことについては既に確認済みである。
(発明の効果) 本発明のフツ素樹脂被覆ロールは、黒色クロム
メツキ層やニツケルメツキ層に比べると十分に硬
度が高い硬質クロムメツキ層をフツ素樹脂被覆の
下に形成しているので、フツ素樹脂被覆ロールの
表面を紙やフイルムが接触して通過しても、エツ
ジ効果によるロールの両端部付近の極端な窪みの
発生を防止することができるという効果がある。
また、素地金属ロールの腐食や発錆を防止できる
ので、素地金属ロールの肉厚減少を最小限に抑え
ることができ、ロールの再生が容易であるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係るフツ素樹脂被
覆金属の断面図、第2図は同上の製造工程を示す
工程図である。 1はロール状の素地金属、2は硬質クロムのメ
ツキ層、3はフツ素樹脂である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 製紙用又は製膜用のロールにおいて、金属ロ
    ールの表面に硬質クロムメツキ層を形成し、この
    硬質クロムメツキ層の上にフツ素樹脂被覆を施し
    たことを特徴とするフツ素樹脂被覆金属ロール。
JP12461385A 1985-06-07 1985-06-07 フツ素樹脂被覆金属 Granted JPS61280929A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12461385A JPS61280929A (ja) 1985-06-07 1985-06-07 フツ素樹脂被覆金属

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12461385A JPS61280929A (ja) 1985-06-07 1985-06-07 フツ素樹脂被覆金属

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61280929A JPS61280929A (ja) 1986-12-11
JPH0545417B2 true JPH0545417B2 (ja) 1993-07-09

Family

ID=14889756

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12461385A Granted JPS61280929A (ja) 1985-06-07 1985-06-07 フツ素樹脂被覆金属

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5210359B2 (ja) * 2009-10-13 2013-06-12 レイデント工業株式会社 塗装金属製品の塗装法
JP6119152B2 (ja) * 2012-09-14 2017-04-26 株式会社リコー ノズル板、ノズル板の製造方法、液体吐出ヘッド及び画像形成装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5830375A (ja) * 1981-08-19 1983-02-22 Showa Electric Wire & Cable Co Ltd 銅表面へのフツ素樹脂被膜の形成方法
JPS58123896A (ja) * 1982-01-20 1983-07-23 Seiko Epson Corp 時計用外装部品の表面処理方法

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JPS61280929A (ja) 1986-12-11

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