JPH054509Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［技術分野］ 本考案は、家屋の一階の床の構造に関するもの
である。

［背景技術］ 床、特に一階の床においては床材の下面に断熱
材を取り付けることがなされる。そして断熱材を
取り付けるにあたつて従来は、例えば床材を支持
する根太に金物を釘打ちなどで固定し、この金物
で断熱材を支持するようにしておこなつていた。
従つて従来においては断熱材を支持するための金
物が取り付ける作業をおこなう必要があり、施工
工数が増加するという問題があつた。

［考案の目的］ 本考案は、上記の点に鑑みて為されたものであ
り、作業工数が増加することなく断熱材を支持す
る施工ができる床構造を提供することを目的とす
るものである。

［考案の開示］ しかして本考案に係る床構造は、断面が上向き
開口の略コ字型に形成される受け金物１を根太３
の下部に被嵌した状態で大引２上に取り付けると
共に根太３上に床材４を張設し、受け金物１の両
側の側片５に根太３の上面より下側位置において
支持片６を外方へ突出させて設け、床材４の下側
に配設される断熱材７の端部を受け金物１の支持
片６上に載置して支持させて成ることを特徴とす
るものであり、根太３を大引２に取り付ける際に
断熱材７を支持するための受け金物１の取り付け
も同時におこなうことができるようにし、作業工
数が増加することなく断熱材を支持する施工がで
きるようにしたものであつて、以下本考案を実施
例により詳述する。

受け金物１は第２図に示すように両側に側片
５，５を受けて断面形状が上向き略コ字型になる
ように形成してあり、各側片５，５の上端にはそ
れぞれ支持片６，６が一体に外方へ延設してあ
る。この側片５は上下高さが根太３の上下高さよ
りも小さい寸法となるように形成してある。この
受け金物１は大引２に根太３を取り付ける際に同
時に大引２上に取り付けるものであり、根太３の
下部に受け金物１と嵌合した状態で受け金物１を
大引２上に載置し、そして根太３から受け金物１
を通してタツピングネジなどの固定具１０をねじ
込むことによつて、各根太３の取付位置において
受け金物１を固定するようにしてある。このよう
に受け金物１を取り付けた状態では根太３の上部
は受け金物１の側片５の上端の支持片６よりも上
方へ突出している。

次に断熱材７を隣合う根太３，３間に配設し、
その両側の端縁部を受け金物１の支持片６上に載
置して断熱材７を隣合う受け金物１，１で支持さ
せる。そして第１図に示すように根太３上間に亘
つて床材４を張ることによつて床を形成すること
がででき、床材４の下面を覆う断熱材７によつて
床下の断熱性能を高めることができる。ここで、
断熱材７としては発泡ポリウレタン等の発泡樹脂
やロツクウールなどを板状にして形成されるもの
であり、必要に応じて根太３などに断熱材７を釘
打ちして脱落を防止するようにしてもよい。尚、
受け金物１の側片５の高さ寸法を調整することで
支持片６と床材４との間の〓間の寸法を種々調整
することができ、受け金物１の寸法の選択で断熱
材７の厚みに任意に対応することができる。

［考案の効果］ 上述のように本考案にあつては、断面が上向き
開口の略コ字型に形成される受け金物を根太の下
部に被嵌した状態で大引上に取り付けると共に根
太上に床材を張設し、受け金物の両側の側片に根
太の上面より下側位置において支持片を外方へ突
出させて設け、床材の下側に配設される断熱材の
端部を受け金物の支持片上に載置して支持させる
ようにしたので、断熱材を支持させるための受け
金物の取り付けは根太を大引に取り付ける際に同
時におこなうことができ、受け金部の取り付けの
ための作業を別途おこなう必要がなく作業工数を
少なくすることができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の断面図、第２図は
同上の一部の分解斜視図である。 １は受け金物、２は大引、３は根太、４は床
材、５は側片、６は支持片、７は断熱材である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 断面が上向き開口の略コ字型に形成される受け
   金物を根太の下部に被嵌した状態で大引上に取り
   付けると共に根太上に床材を張設し、受け金物の
   両側の側片に根太の上面より下側位置において支
   持片を外方へ突出させて設け、床材の下側に配設
   される断熱材の端部を受け金物の支持片上に載置
   して支持させて成る床構造。