JPH0545001U - ドライフラワー製造器 - Google Patents

ドライフラワー製造器

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Publication number
JPH0545001U
JPH0545001U JP10098491U JP10098491U JPH0545001U JP H0545001 U JPH0545001 U JP H0545001U JP 10098491 U JP10098491 U JP 10098491U JP 10098491 U JP10098491 U JP 10098491U JP H0545001 U JPH0545001 U JP H0545001U
Authority
JP
Japan
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dried
flower
flowers
cut flowers
heating element
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Pending
Application number
JP10098491U
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English (en)
Inventor
三男 榎本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Carbon Co Ltd
Original Assignee
Tokai Carbon Co Ltd
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Publication date
Application filed by Tokai Carbon Co Ltd filed Critical Tokai Carbon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 草花の切り花を変色や変形を伴わずに自然状
態を保ったまま手軽な操作でドライ化することができ
る、家庭用として好適なドライフラワー製造器を提供す
る。 【構成】 切り花類6および該切り花類6を埋没状態で
支持するための粒状体7を収容する円筒を本体1とし、
この円筒本体1の外周面に面状発熱体2を展設する。円
筒本体1の底部は網面4で形成し、上部に排気用ファン
5を設置する。粒状体は、粒径 100〜500 μm の樹脂ま
たはセラミックスからなる発泡ビーズ、中空ビーズ等が
好適に使用される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、草花の切り花類を変色や変形を伴わずに自然の状態を保ったまま手 軽にドライ化することができ、とくに家庭用として好適なドライフラワー製造器 に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般家庭で観賞用のドライフラワーを安直に作製するには、例えば切り 花類を自然乾燥するか、乾燥剤の中に埋没させる方法が採られている。このうち 、自然乾燥は最も手軽な作り方であるが、乾燥に時間を要すること、天候に左右 されること、鮮やかな花色が再現できない等の欠点がある。また、乾燥剤による 方法は切り花をシリカゲルのような粉末に1週間程度埋めて作製されるが、出来 上がったドライフラワーは乾燥の度合いが不十分で保存中に褪色する難点がある 。このため、多くの場合、ボトルなどの中に保存した状態で観賞されているが、 使用後の乾燥剤を再生するのに手間が掛かるといった問題もある。
【0003】 ドライ化を効率的に進行させるために、真空乾燥、凍結乾燥、高周波乾燥、送 風乾燥などの処理を施す方法も知られているが、装置が複雑で大型化するため家 庭向きではない。このほかに、遠赤外線を利用してドライフラワー化する装置も 多く提案されている。この方式には、例えば送風乾燥と遠赤外線放射を併用する 構造(実開昭63−199101号公報) 、底部および側面部に遠赤外線放射体を設置し た構造(特開平1−272501号公報) 、内ケースの内面全体に遠赤外線放射体を配 置しその外面に発熱体を設置した二重構造(実公平3−36483 号公報) などがあ る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
これらの遠赤外線の放射を利用するドライフラワー製造装置は、比較的低温度 で植物の内部まで急速にドライ化できる特長がある。しかしながら、例えばバラ のような比較的水分の多い花を対象とする場合には、効率的に乾燥することがで きず、全体的な収縮、濃色化の傾向、葉の曲がり等の現象が発生する問題点があ った。
【0005】 本考案の目的は、あらゆる種類の切り花類を生花そのままの自然な状態で手軽 にドライ化することができる家庭用として好適なドライフラワー製造器を提供す ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本考案によるドライフラワー製造器は、切り花類 および該切り花類を埋没状態に支持するための粒状体を収容する円筒を本体とし 、前記円筒本体の外周面に面状発熱体を展設し、その底部を網面で形成するとと もに上部に排気用ファンを設置してなる構造を構成上の特徴とする。
【0007】 本考案において切り花類を埋没支持するために使用する粒状体は、粒径が 100 〜500 μm の樹脂またはセラミックスからなる球形の発泡粒子、中空粒子もしく はこれらの混合粒子とすることが好適である。
【0008】
【作用】
本考案に係るドライフラワー製造器によれば、対象切り花類を粒状体に埋没し て固定支持された状態でドライ化がおこなわれる。この際、切り花類は円筒本体 の外周面に展設した面状発熱体の発熱により周囲に充填する粒状体の熱伝導機能 を介して全体が均等に加温される。同時に切り花類から蒸発する水分は、上部の 排気用ファンの吸気作用により底部の網面から導入される新鮮な空気に同伴され ながら系外に排出される。
【0009】 このような作用が相乗して、対象とする切り花類の種類や水分含有量に関わり なく、常に変形、変色などのない自然状態のドライフラワーを短時間内に製造す ることが可能になる。
【0010】
【実施例】
以下、本考案を図示の実施例に基づいて詳細に説明する。 図1は本考案によるドライフラワー製造器を示した縦断面図で、1は金属、プ ラスチックなど適宜な材料で形成された円筒本体、2は円筒本体1の外周面に展 設された面状発熱体である。面状発熱体2の種類には特に制約はないが、本発明 の目的にはセラミックスと炭素質粉末からなる遠赤外線放射性の薄い面状発熱体 を用い、その外面に断熱材3による最外層を設置することが好ましい設計態様と なる。
【0011】 円筒本体1の底部は、金属などで構成された網面4で形成する。この網面4は 円筒内への空気取り入れと収容した粉状体を保持するための部材となるから、粉 粒体の粒径よりも小さい目開きのメッシュを適用する必要がある。円筒本体1の 上部には、排気用ファン5が設置されている。該排気用ファン5は、図示のよう に円筒本体1の蓋部6に装着するように設計することが好ましい。
【0012】 使用に当たっては、蓋部6を外し、円筒本体1に切り花類6が粒状体で被包さ れて全体が埋没する状態に充填する。樹脂の粒状体としては、ポリエチレン、ポ リスチレン、ナイロン、エポキシ系、フェノール系など水に不溶な樹脂材料で形 成されるが、軽量で水蒸気を容易に揮散する発泡組織の球形粒子を用いることが 好ましい。また、セラミックスの粒状体としては、シリカ、アルミナなどで構成 されたものが適用されるが、軽量化を図るため中空組織の球形粒子が好適に用い られる。これら樹脂またはセラミックスの粒状体は、単独もしくは混合して使用 に供することができる。
【0013】 これら粒状体7は、望ましくは粒径 100〜500 μm の範囲で使用されるが、こ の理由は粒径が 100μm 未満の細粒になると円筒からの出し入れの際に粉塵が発 生してドライフラワーの表面に付着したり底部の網面を通過するようになり、他 方、 500μm を上廻ると埋没固定時の粒荷重による圧迫でドライフラワーの表面 に凹凸が生じ、外観を損ねるからである。
【0014】 切り花類6を粒状体7で埋没固定して円筒本体1にセットしたら、蓋6を被せ て電源コード8から面状発熱体2に通電して抵抗発熱させ、同時に排気用ファン 5を作動させる。面状発熱体2の加熱温度は、概ね40〜80℃の範囲内で対象とす る切り花類6の種類により調整する。この状態で、1〜3日の間加熱乾燥を継続 することによってドライ化が完了する。
【0015】 本考案のドライフラワー製造器を用い、淡いピンク花びらのバラの切り花を粒 径 300μm の多孔質セラミックス球形粒子(ステアタイトビーズ) に埋没した状 態で円筒本体1にセットした。ついで、通電して、充填した多孔質セラミックス 球形粒子の平均温度が45℃になるまで昇温させてこの温度域に制御し、同時に排 気用ファン (ブロア最大静圧22mmH2O)を作動させながら 1.5日保持した。このよ うにしてドライ化したドライフラワーの色調、形状変化、保存性などを観察し、 結果を表1に示した。
【0016】 比較のために、次のようにして同一の切り花(淡いピンク花びらのバラ)を処 理して得たドライフラワーについて性状観察し、その結果も表1に併載した。 (1) 風通しのよい室内で自然乾燥した。 (2) シリカゲル乾燥剤に埋めて放置した。 (3) 粒径 200μm のポリスチレンビーズに埋没させた状態で周囲から42℃に加熱 した。
【0017】
【表1】
【0018】 表1の結果から、本考案のドライフラワー製造器によれば短時間内に色調や形 状変化がなく、かつ保存性のよい自然状態を保ったままのドライフラワーを手軽 に得ることができる。これに対し、各比較例の場合には色調、形状または保存の いずれかにおいて性状欠陥が認められた。
【0019】
【考案の効果】
以上のとおり、本考案のドライフラワー製造器を用いれば切り花の種類や水分 含有量の多少に関係なく、常にドライ化前と変わらない自然状態を再現するドラ イフラワーを製造することができる。そのうえ、装置が簡単で手軽に操作するこ とができるから、一般家庭用として好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示した縦断面図である。
【符号の説明】
1 円筒本体 2 面状発熱体 3 断熱材 4 網面 5 排気用ファン 6 蓋部 7 粒状体 8 電源コード

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切り花類および該切り花類を埋没状態に
    支持するための粒状体を収容する円筒を本体とし、前記
    円筒本体の外周面に面状発熱体を展設し、その底部を網
    面で形成するとともに上部に排気用ファンを設置してな
    る構造のドライフラワー製造器。
  2. 【請求項2】 粒状体が、粒径 100〜500 μm の樹脂ま
    たはセラミックスからなる球形の発泡粒子、中空粒子も
    しくはこれらの混合粒子である請求項1記載のドライフ
    ラワー製造器。
JP10098491U 1991-11-11 1991-11-11 ドライフラワー製造器 Pending JPH0545001U (ja)

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JP10098491U JPH0545001U (ja) 1991-11-11 1991-11-11 ドライフラワー製造器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0545001U true JPH0545001U (ja) 1993-06-18

Family

ID=14288595

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JP10098491U Pending JPH0545001U (ja) 1991-11-11 1991-11-11 ドライフラワー製造器

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JP (1) JPH0545001U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005255620A (ja) * 2004-03-11 2005-09-22 Coronet:Kk 植物の加工方法、及び、植物加工用具
EP3572749A1 (en) * 2012-11-08 2019-11-27 TekDry International, Inc. Dryer for portable electronic devices

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