JPS60169401A - 押花・押葉の製造法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は草花の自然の色彩を保存した押花・押葉の°
製造法に関する。

従来、草花の花葉の各部をばらばらにして書物の間など
吸水性紙間に挾み、その後該紙に適宜な重しを載せて該
草花を加圧叙燥せしめることにより押花・押葉を得る方
法が知られでいる。

しかるに、従来の方法によっては押花・押葉とする対象
の草花が、たとえばカーネーション等のように花弁が幾
重にも重なっているものとか、百合等のように茎が比較
的太いものである場合、乾燥時間を短縮するために非常
に重い重しを用いるようにするとしても、加圧時に当該
草花から多量の水分が押出されて該草花の外観を着るし
く損傷するおそれがある。一方、重しを軽いものにする
とそれだけ乾燥時間が長くなり該草花が退色又は変色し
易く、このように、草花の自然の外観、特に、その色彩
を保存した押花又は押葉を得ることが非常に困難であっ
た。又、吸湿性の紙に代え何らかの吸湿性物質を利用す
る際には特殊な器具を用いねばならず作業が厄介であっ
た。

この発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、簡単か
つ安価に草花の自然の色彩を保存した押花・押葉を製造
する方法を提供することを目的とする。

以下に、この発明に係る方法を添付図面とともに説明す
る。

まず、押花又は押葉にしようとする草花１を適宜大きさ
に切り採って押花又は押葉として得ようとする姿態ヒ適
宜調整し、この草花１を２枚の吸水性又は通気性を有す
るシート２，２間に適宜に並べて挾む。このシート２は
、好ましくは、クラレに１ゲルから成る肉厚約２ｎ＋＋
ｎ〜５１面の通気性および吸湿性を有する発泡樹脂シー
トが用いられる。

また、押花・押葉の対象の草花が多い場合には、複数枚
のシート２を重ね合わせて、隣接するシート２開に草花
を挾み込むようにする。

つぎに、上記シート２，２上に圧力的１〜５ＫＦｉ／　
３０　ｃｍ２程度の重しく図示しない）を載せ、約３０
〜４０分開栓度上記草花に予備的に加圧する。

この場合、好ましくは、シート全面に亘って略均−に加
圧されるようにする。これには、たとえば、両シート２
，２を硬質の平板体間（図示しない）に挾み、該平板上
に適宜な重しを載置することにより容易に実現できる。

その後、上記両シート２，２を、草花１を挾み込んだ状
態にて吸水性あるいは通気性を有する不織布、又は和紙
等から作成された袋３に収納する。

そして、この袋３を図示しないケースに装入された小粒
の乾燥剤の層内に埋設し、該袋３内の草花１を乾燥せし
める。

上記ケースとしては家庭内で不要になった空缶など、好
ましくは、気密状に封止可能にしたケースを用いる。こ
れにより、ケース内の乾燥剤の脱水効果を高めることが
でとる。

上記粒状乾燥剤は、例えば、約１０〜１００メツシユ程
度の粒状シリカゲルが用いられる。また、この粒状シリ
カゲルは、その全体あるいは一部を塩化コバルトで青色
に着色したものを用いるようにする。このようにして、
当該シリカゲルの青色からピンク色への変色程度を検知
してその吸水能力を視覚的に判定することができる。

上記袋３は、粒状乾燥剤が草花１に付着するのを確実に
防止する。換言すれば、出来上った押花・押葉に付着し
た粒状乾燥剤が大気中の湿気を不要に吸収して、当該押
花・押葉を腐食あるいは変色せしめるのを防止すること
がでとる。なお、乾燥した草花、即ち、出来上がった押
花・押葉に付着した乾燥剤をハケ等により容易に除去し
得るような場合には、上記袋３の使用を省略して、上記
草花１を挾んだ樹脂シート２，２を直接粒状乾燥剤の層
内に埋没させるようにしてもよい。

また、上記草花１を粒状乾燥剤の層に埋没させた際、該
草花１に適宜な圧力を負荷しつつ乾燥せしめるようにし
てもよい。このようにして、乾燥所要時開をさらに短縮
することができる。

上記押花・押葉の製造方法においては、押花・押葉の対
象の草花を採取した後、吸水性樹脂シートを用いて短時
間で押花・押葉にしようとする姿態に調整せしめ、該草
花の萎れのない、いわゆる生きのいい状態で粒状乾燥剤
を用いて該草花を短時間のうちに乾燥するようにしたか
ら、変色、退色、形崩れ、損傷等の無い、特に、草花の
自然の色彩を保存した押花又は押葉を得ることができる
。

また、大型あるいは特殊な器具、相料を必要とせず、一
般家庭等において手軽に実施することができる。

つぎに、上述した方法により押花を作成した実施例を説
明する。

実施例１ 対象の植物：　橙色パンジーの花３輪、葉３枚、゛新芽
付茎２本 加圧条件　ニー荷重５Ｋｇ、荷重時間２０分間乾燥条件
　：　乾燥剤粒状シリカゲル、温度約２５℃、埋没時間
７２時間 使用兵　：　吸水性シート；クラレケミカル製商品名（
クラレ吸水板） 肉厚３ｍ１ｆｌ、方形シート ２５ｃｍＸ２５ｃ＋ｌｌ ケース；気密封止可能な蓋付ケ ース 実施例２ 対象の植物：　ピンク色のスイトピーの花３輪、葉５枚
、蔓付の茎２本 加圧条件　：　荷重２．５Ｋｇ、荷重時間３０分間 乾燥条件　：　乾燥剤；粒状シリカゲル温度約３０℃に
て、２．５Ｋｇ の荷重をかけた状態で約４８時 間埋没 使用兵　二　通気および吸水性シート；住人化学製 商品名（住人吸水板） 肉厚５ｍｍ５方形シート ２５　ＣＩＩＩＸ　２８　ａｍ 実施例１および２において、植物の乾燥所要時間が従来
方法による場合の２／３〜１／２の所要時間に短縮する
ことができ、かつ、生花とほとんど変らない色調の押花
・押葉を得ることができた。

作成された、押花・押葉は、例えば、第２図に示すよう
に、色紙等の台紙５に少量の接着剤を用いて貼着し、こ
の台紙５および押花・押葉は、好ましくは、透明の合成
樹脂シート等から成る袋６に入れ、該袋６の開口をシー
ルして当該押花・押葉を大気から遮断する。植物色素の
退色は大抵湿気より遊離した酸素のみならず空気中の酸
素に基因するので、この場合、上記台紙５の裏側に、第
３図に示すように、当該袋６内の湿気を吸収するシリカ
ゲル等の乾燥剤７、当該袋６内の酸素を吸収する鉄粉等
の脱酸剤８、色調により酸素の有無を検知する、たとえ
ば錠剤状の酸素検知剤９を取り付ける。なお、乾燥剤７
、脱酸剤８は、好ましくは袋詰めしたものが用いられる
。

このように−で、押花又は押葉は、大気中の湿気により
腐食しあるいは大気中の酸素により退色するのを有効に
抑止して、長い期間、安定して押花・押葉を鑑賞するこ
とができる。

以上に説明したように、この発明によれば、吸水性又は
通気性を有するｌｊ（脂シートを用いて、押花・押葉の
対象の植物を押圧して所望の姿態に保持せしめるととも
に、粒状乾燥剤により短時間のうちに上記植物を乾燥せ
しめるようにしたから、当該植物の自然の形態、特に色
彩を棄損することなく良好に保存せしめ、美麗な押花・
押葉を得ることができる優れた利点がある。

また、樹脂シートは耐久性が高くて何度も使用すること
ができる一方、特殊かつ大型な乾燥装置を要せず、それ
だけ、安価かつ簡単に美麗な押花・押葉を製造すること
がでとる利点もある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の方法に用いられる吸水性シートの一
部切欠斜視図、第２図は本発明により得られた押花・押
葉の標本の一例を正面から見た斜視図、第３図は第２図
の標本の裏側から見た一部切欠斜視図である。 ］・・・押花・押葉の対象の草花、２・・・吸水性、通
気性の樹脂シート、３・・・吸水性、通気性の袋、５・
・・台紙、６・・・透明合成樹脂袋、７・・・乾燥剤、
訃・・脱酸剤、９・・・酸素検知錠剤。 特許出願人　山仁薬品株式会社 代理　人　弁理士青　山　葆　外１名

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）押花あるいは押葉にしようとする植物を少なくと
   も２枚の吸水性樹脂シート間に挾み、該両シートに所定
   の大きさの荷重を短い時間印加せしめて上記植物を押圧
   し、その後、該植物を挟持した両シートを粒状乾燥剤内
   に埋没して該植物を乾燥せしめることを特徴とする押花
   ・押葉の製造法。