JPH0352747B2 - - Google Patents

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JPH0352747B2
JPH0352747B2 JP62185226A JP18522687A JPH0352747B2 JP H0352747 B2 JPH0352747 B2 JP H0352747B2 JP 62185226 A JP62185226 A JP 62185226A JP 18522687 A JP18522687 A JP 18522687A JP H0352747 B2 JPH0352747 B2 JP H0352747B2
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JP
Japan
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potpourri
molded
plant
sheet
fragrance
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JP62185226A
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Toyoko Maoka
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、花の香りを楽しむために用いられる
ポプリを所望の形状に成形して得られるポプリの
成形体に関する。
(従来の技術) 自然に存在する花を香りを長く楽しめため、特
に西欧諸国では、古くからポプリが愛用されてい
る。このポプリは、バラ、ラベンダー、ジヤスミ
ンなど芳香性の植物を乾燥させて得られ、通常、
通気性の小袋に入れて衣装ケースや引き出しの隅
に置かれる。ポプリを枕の中に縫い込み、就寝時
にその香りを楽しむことも行われている。ポプリ
は植物の乾燥物であるため、これを手で掴むと容
易に崩壊する。従つて、例えばこれをそのままテ
ーブルの上に置いて香りを楽しむのには不適当で
あり、上記のように布などの通気性の袋に入れる
などして使用せざるを得ず、その用途が限られる
という欠点がある。
天然の植物が有する香りは比較的弱いため短時
間のうちに香りが抜けてしまうという欠点もあ
り、そのため、花の香料などを添加したポプリが
生産されている。しかし、香料の添加料が多すぎ
ると厭味な香りとなり、逆に添加料が少ないと空
気中に放置された場合、短時間で香りがなくな
る。このように、「ほのかな香り」を長期間にわ
たり発散するポプリは得られていない。ポプリの
さらにもうひとつの欠点は虫害を受けやすいこと
である。通常、ポプリの製造過程で害虫は取り除
かれ、残つている場合にも乾燥過程で死滅する
が、植物体に付着している虫卵が生き残り、これ
がポプリの保存もしくは使用中に孵化してポプリ
を食いあらす場合がある。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は上記従来の欠点を解決するものであ
り、その目的とするところは、ポプリを使用目的
に応じた所望の形状としたポプリ成形体を提供す
ることにある。本発明の他の目的は、植物の香り
を長期間にわたり楽しむことが可能で、かつ虫害
を受けにくいポプリ成形体を提供することにあ
る。
(問題点を解決するための手段および作用) 本発明は、ポプリを適当な手段で圧縮成形すれ
ば所望の形状を有し、取り扱いの容易なポプリ成
形体が得られるという発明者の知見に基づいて完
成された。本発明のポプリ成形体は、香気成分を
有する植物乾燥体および高分子系の結合剤を含む
ポプリ組成物を50〜50000Kg/cm2の圧力で圧縮成
形して得られ、そのことにより上記目的が達成さ
れる。
本発明のポプリ成形体に使用されるポプリ組成
物中の植物の種類は特に限定されない。通常、ポ
プリの原料として使用される植物がいずれも利用
され得る。それには、バラ、ラベンダー、ジヤス
ミン、カモミール、ローズマリー、ミント、サン
ダルウツド、乳香などがある。使用される植物は
香気成分を有するものであつてもなくてもよい。
植物体は、花、茎、葉、木部、根、種子などを単
独で、もしくはこれらを混合して用いられる。
結合剤としては、上記植物の乾燥物を圧縮条件
下で固形物としうるものがいずれも使用可能であ
る。通常、天然高分子系化合物、半合成高分子系
化合物および合成高分子系化合物の少なくとも一
種が用いられる。上記結合剤のうち天然高分子系
化合物としては、アラビアゴム、澱粉類、ニカ
ワ、カゼイン、大豆蛋白、血漿、アルギン酸ナト
リウム、天然樹脂、天然ゴムなどがある。半合成
高分子系化合物としては、セルロース誘導体、例
えば、ニトロセルロース、アセチルセルロース、
メチルセルロースなどがある。合成高分子系化合
物としては、アミノ樹脂、フエノール樹脂、レゾ
ルシノール−ホルムアルデヒド樹脂、キシレン樹
脂、フラン樹脂、エポキシ樹脂、ポリイソシオネ
ート系樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、熱硬化性
アクリル樹脂、複合熱硬化性樹脂、酢酸ビニル系
樹脂、アクリル系樹脂、ポリビニルアセタール系
樹脂(ポリビニルホルマール、ポリビニルブチラ
ールなど)、塩化ビニル系樹脂、ビニルエーテル
系樹脂、エチレン系共重合体、ゴム系樹脂(ポリ
ブチレンなど)シアノアクリレート樹脂、ポリア
ミド(ナイロン)、飽和ポリエステル、ポリウレ
タン、ポリカーボネートなどがある。これらの結
合剤は、通常、使用される植物乾燥体100重量部
に対して1〜10重量部の割合で配合される。過少
であると得られるポプリ成形体が崩壊しやすくな
る。過剰であると植物乾燥体同士の密着度が高く
なるため、香りが封じ込められて発散しにくくな
る。
ポプリ組成物には香料が含有されていてもよ
い。香料の種類も特に限定されないが、通常は花
の香りの香料など植物性の香りを有する香料が利
用される。この香料は、天然物から抽出した香料
(ローズオイルなど)であつても合成香料であつ
てもよい。香料は、香気成分を有する純粋な化合
物でなくても、香気成分をある程度の割合で含有
する組成物であつてもよい。香料は、その種類に
もよるが、通常、植物乾燥体100重量部に対して
0.5重量部以下の割合で添加される。
本発明のポプリ成形体を得るには、まず、植物
体の乾燥物を調整する。これは従来のポプリの製
法と同様であり、例えば、植物の花を摘み取り、
これを適当な手段で乾燥させる。例えば、陰干し
による自然乾燥法、通風乾燥法、シリカゲルなど
の乾燥剤を用いた条件下での乾燥法、窒素雰囲気
下における乾燥法、凍結乾燥法が採用され得る。
例えば、陰干しで数日〜10日間程度乾燥させる。
この乾燥物を必要により粉粋し、結合剤を加え、
さらに必要に応じて上記香料が加えられる。香料
の種類は使用する植物の種類と必ずしも一致させ
る必要はなく、例えばバラの花にジヤスミンの香
料が使用されてもよい。上記混合物は次に、所望
の形状の金型に入れ常温でまたは加温し圧縮成形
される。圧縮力は、使用される植物の種類、結合
剤の種類や量、得られる成形体の形状などにより
異なるが、通常、50〜50000Kg/cm2である。
得られる成形体の形状には特に限定されず、シ
ート状、ブロツク状など所望の形状に成形され
る。例えば、適当な大きさのブロツク状にし、こ
れをポプリの代わりとすれば、袋などに入れるこ
となくそのままの状態で使用できる。厚さ0.5〜
2mmのシート状に成形し本のしおりとしたり、成
形体シートを適当な形に切り抜いて台紙に張りつ
けて額縁に入れ鑑賞用に供することもできる。そ
の他、円盤状に成形してコースターとしたり、浅
い箱型に成形してペン皿とするなど種々の用途に
使用することが可能である。
このようにシートやブロツクをそのまま利用す
るほか、上記成形体シートやブロツクの表面に、
例えばプラスチツク製の透明シートを支持体や保
護シートとして張りあわせることも可能である。
また、このような透明シートと上記ポプリ組成物
とを同時に圧縮成形して表面に透明シートの支持
体や保護シートを有するシート、ブロツクなどを
調整することもできる。例えば、片面に厚さ0.05
〜1mmのプラスチツク製の透明シートを有するポ
プリ成形体シートを調整し、これを筆記用の下敷
きとすることができる。支持体もしくは保護シー
トを付与することにより成形体表面を平滑にする
ことができる。さらに、支持体もしくは保護シー
トを付与することにより強度が増すため、例え
ば、上記本のしおりなどにも薄いプラスチツク製
の透明シートを付与することが推奨される。上記
支持体もしくは保護シートとしてアクリル系樹
脂、ポリエステル系樹脂など紫外線不透過性の素
材を用いるとポプリ成形体の変色が抑制される。
支持体もしくは保護シートは香気成分の揮散をさ
またげないよう、ポプリ成形体の一部(例えばシ
ートの片面)に付与されるが、香気成分が通過し
うる微細な孔を有するシートであれば、全面(両
面)に付与することも可能である。ポプリ成形体
の香りのみを楽しむ場合には、支持体もしくは保
護シートは不透明であつてもよい。
成形体に用いられる植物体はできる限り形がつ
ぶれないように成形し、例えば、鑑賞用に花の形
の原形をとどめるようにしてもよく、逆に、植物
体を粉粋して均一の微細な植物片としてから成形
してもよい。さらに、例えば、別に押花を作成し
ておき、これを透明支持体とポプリ組成物の間に
サンドイツチ状にはさんでシート状に成形すれ
ば、香りを楽しむと同時に押花を鑑賞することが
できる。上記のほか、例えば、コルク成分を含有
するポプリ組成物を圧縮成形することによりポプ
リを含有するコルクを形成することができる。こ
のようなコルクを例えば上記コースターやペン皿
とすれば、より強度の高い製品が得られる。
このようにして得られるポプリ成形体は、所定
の形状を有するため取り扱いが容易であり、目的
に応じて種々の形状を有する成形体が得られる。
圧縮成形されているので植物が本来有する香気成
分および/もしくは添加された香料が徐々に揮散
し、ポプリのほのかな香りを長期間にわたり楽し
むことができる。さらに、圧縮成形される結果、
仮に、乾燥植物体に虫卵が付着していても圧縮に
よりこれがつぶされるため成形後に虫害を受ける
ことがない。
植物体を圧縮する手法としては、古くから押花
が知られる。最近では、乾燥剤を用いたり、窒素
ガス中で乾燥しながら圧縮して色あざやかな押花
を調整する方法が開発されている。このような押
花を例えば厚紙の台紙に固定化し、透明プラスチ
ツクシートでコートしてしおりとしたり、プラス
チツクに封入して置物、コースターなどに使用す
ることが行われている。しかし、これらは、いず
れも花などの植物体を観察することが目的であ
り、本発明のポプリ成形体のように香りを楽しむ
ことはできない。
(実施例) 以下に本発明を実施例につき説明する。
実施例 1 バラの花乾燥物10重量部およびアラビアゴム1
重量部を混合し、5000Kg/cm2で圧縮成形し、第1
図に示す厚さ1.5mmのシート状成形体1を得た。
これを3cm×10cmに切断し本のしおりとした。こ
のしおりを用いると、本を開いたときにほのかな
バラの香りがした。この香りは約6ケ月にわたり
持続した。
実施例 2 バラの花か乾燥物35重量部、ペパーミント3重
量部、マルバフラワー2重量部、アラビアゴム4
重量部およびローズオイル0.1容量部を混合した。
これを円盤状の金型を用い1000Kg/cm2で圧縮し、
直径8cm、厚み1cmの円盤状の成形体を得、コー
スターとした。このコースターの花の香りは約4
ケ月にわたり持続した。
実施例 3 バラの花の乾燥物40重量部を粉粋し、これにア
ラビアゴム4重量部およびローズオイル0.1容量
部を混合した。別にあらかじめパンジーの花の押
花を調整した。厚さ100μmのポリプロピレン製
透明フイルムを準備し、この上に上記押花および
上記混合物を順次乗載し、1000Kg/cm2で圧縮し、
第2図aに示される、透明フイルム21とポプリ
組成物層22との間に押花23がサンドイツチ状
にはさまれた厚さ0.8cmの板状成形体2を得た。
押花が中央に位置するように8cm×8cmの角型に
裁断し、第2図bに示されるコースター3を得
た。このコースターは約6ケ月にわたりバラの花
の香りを保持した。
(発明の効果) 本発明によれば、このように、所定の形状を有
し取りあつかいの容易なポプリ成形体が得られ
る。このポプリ成形体は従来のポプリに比べ、香
りが長期間にわたつて保持され、さらに従来のポ
プリのような虫害を受けるおそれがない。このポ
プリ成形体は、額や置物などの室内装飾、コース
ター、ブツクカバー、しおりなど種々の用途に利
用され得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のシート状のポプリ成形体の
一例を示す断面図、第2図aは本発明の板状のポ
プリ成形体の一例を示す断面図、そして第2図b
は板状ポプリ成形体を切断して得られるコースタ
ーの一例を示す斜視図である。 1……シート状成形体、2……板状成形体、3
……コースター。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 香気成分を有する植物乾燥体および高分子系
    の結合剤を含むポプリ組成物を50〜50000Kg/cm2
    の圧力で圧縮形成して得られるポプリ成形体。 2 前記ポプリ組成物が香料を含有する特許請求
    の範囲第1項に記載の成形体。 3 前記植物乾燥体が植物の花、茎、木部、葉お
    よび根のうち少なくとも一種の乾燥体である特許
    請求の範囲第1項に記載の成形体。
JP62185226A 1987-07-23 1987-07-23 Pot pourri molded body Granted JPS6427560A (en)

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JP62185226A JPS6427560A (en) 1987-07-23 1987-07-23 Pot pourri molded body

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JPS6427560A JPS6427560A (en) 1989-01-30
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ID=16167082

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JPS51123840A (en) * 1975-04-23 1976-10-28 Koukandou:Kk Process for producing fragrant wood
JPS61106506A (ja) * 1984-10-31 1986-05-24 Shuichi Yokoyama 杉の葉の粉末にラベンダ−の花の粉末を入れて成る線香の製造法

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