JPH0544917B2 - - Google Patents

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JPH0544917B2
JPH0544917B2 JP2226690A JP22669090A JPH0544917B2 JP H0544917 B2 JPH0544917 B2 JP H0544917B2 JP 2226690 A JP2226690 A JP 2226690A JP 22669090 A JP22669090 A JP 22669090A JP H0544917 B2 JPH0544917 B2 JP H0544917B2
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JP
Japan
Prior art keywords
film
millimicrons
ultraviolet rays
ethylene
destroyed
Prior art date
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Application number
JP2226690A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03101933A (ja
Inventor
Katsuo Midorikawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyopolymer Co Ltd
Original Assignee
Toyopolymer Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toyopolymer Co Ltd filed Critical Toyopolymer Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は被保護物の紫外線などによる劣化を防
止するための複合保護フイルムに関する。 〔従来技術と本発明の目的、構成〕 一般に太陽光線に当る合成樹脂、塗料などは、
一酸化炭素、紫外線などによつて劣化を生じ、耐
候性上の問題を必ず生ずる。 このような劣化を防止するため、たとえば家屋
外装材の塗料表面、被覆フイルム、電線被覆テー
プとして各種の保護フイルム、たとえば、透明な
プラスチツクフイルムに紫外線遮断剤を混入した
ものが用いられている。しかしながら、通常のプ
ラスチツクフイルムは、フイルム自体の耐候性が
余り良くないし、かつ耐薬品性も不充分なので長
期間の使用に耐えられない欠点をともなう。 ところで、一般に知られているように弗素系フ
イルムは耐候性、耐薬品性に優れているが、如何
にせん高価であり、かつ成形温度が高いため、有
機質系の紫外線遮断剤を用いることはできない難
点がある。 さらに第2図に示すように、弗素樹脂に混入可
能の無機質紫外線遮断剤は波長350ミリミクロン
以下の紫外線しか遮断できないため、第1図に示
す塗膜1中のプラスチツク11の破壊を防ぐこと
はできるが顔料12たとえば鉱物質の顔料の破壊
を防ぐことはできない。 一方、低温成形樹脂中に混入される有機質系紫
外線遮断剤は第2図のように波長350〜400ミリミ
クロンの紫外線のみを吸収する。このため、第1
図の塗膜1の顔料12たとえば鉱物質の顔料の破
壊を防ぐことはできても、プラスチツク11の破
壊を防ぐことは完全でない。 したがつて従来の低温成形樹脂フイルムのテー
プにしろ、弗素樹脂フイルムのテープにしろ、そ
れぞれの欠点を有することになる。 本発明はこのような従来のこの種テープの問題
点を解決することを目的とする。 すなわち、本発明は以下に述べるように、 350ミリミクロン以下の紫外線により破壊され
るプラスチツク11に350〜400ミリミクロンの紫
外線により破壊される顔料12を混入した、塗膜
1またはその類似物の保護フイルムとして、 上層22に酸化チタン22aを混入した透明エ
チレン・テトラ・フルオラ・エチレン共重合体フ
イルムを、 その下層に有機質紫外線遮断材21aとして商
品名チノピー327すなわち2−(3,5−ジ−t−
ブチル−2−ヒドロキシフエニル)−5−クロロ
ベンゾトリアゾールを混入した高圧法ポリエチレ
ンフイルム21を、熱可塑性樹脂からなる接着層
23で接着して積層した、 ものである。 本発明は上記構成により、被保護物1中のプラ
スチツク、鉱物質の顔料12をともに保護すると
ともに、保護フイルム自体の劣化を生じない保護
テープを提供しようとするものである。 〔構成の説明〕 以下本発明の構成について説明する。 図面において、1は本発明保護フイルム2が被
覆する塗膜またはその類似物である。塗膜または
類似物1はプラスチツク11に鉱物質の顔料12
あるいは染料が混入されている。 保護フイルム2の最上層は厚さ10〜50ミクロン
のエチレン・テトラ・フルオラ・エチレン共重合
体フイルム22で形成される。 このフイルム22は酸化チタン(TiO2)が350
ミクロン以下の紫外線を吸収するため混入されて
いる。 21は高圧法ポリエチレンフイルムで有機質系
紫外線遮断剤21aとしてチノピー327を混入し
ている。高圧法ポリエチレンフイルムを下層に用
いたのは、有機質系紫外線遮断剤21aによりフ
イルムの組織が破壊されないからである。また高
圧法ポリエチレンフイルム21の厚さは普通100
ミクロン程度である。23は最上層22と高圧法
ポリエチレンフイルム22の接着剤で熱可塑性樹
脂からなる。24は塗膜1への接着用粘着層であ
る。 〔作用の説明〕 以下その作用について説明する。 まづエチレン・テトラ・フルオラ・エチレン共
重合体フイルム22に太陽光線は当り、その酸化
チタン22aにより、第2図に示すように波長
350ミリミクロン以下の紫外線が吸収される。し
かし、波長350〜400ミリミクロンの紫外線は弗素
樹脂フイルムの最上層22を透過し、高圧法ポリ
エチレンフイルム21に達する。この高圧法ポリ
エチレンフイルム21の有機質系遮断剤21aと
しての商品名チノピー327により、波長350〜400
ミリミクロンの紫外線は吸収される。 ところで塗膜1中のプラスチツク11は350ミ
リミクロン以下の波長の紫外線により顔料12は
350〜400ミリミクロンの波長の紫外線により破壊
されるものであるが、本発明保護フイルムではそ
の両者の波長の紫外線を遮断するので、塗膜1の
破壊は完全に免れることになる。さらに酸化チタ
ン22aの存在により高圧法ポリエチレンフイル
ム21と、接着層23の熱可塑性樹脂も破壊され
ない。 また、エチレン・テトラ・フルオラ・エチレン
共重合体フイルム22が最上層に位置しているの
で劣化し易い高圧法ポリエチレンフイルム21は
直接光線に曝されることなく、劣化することはな
い。 〔本発明の効果〕 太陽光線に当る塗膜1のプラスチツク11
と、これに混入される顔料または染料12、な
ども同時に保護されるので、被保護対象物の破
壊が免れる。 本発明において有機質系遮断剤21aとして
は前記2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒ
ドロキシフエニル)−5−クロロベンゾトリア
ゾールと同効物質、すなわち波長350〜400ミリ
ミクロンの紫外線を吸収できるものであればよ
い。 高圧法ポリエチレンフイルム21がエチレ
ン・テトラ・フルオラ・エチレン共重合体フイ
ルム22の下層に位置しているので、その劣化
が防止できる。 高圧法ポリエチレンフイルム21、接着層2
3、接着用粘着層24も同様の理由により紫外
線による劣化から防がれ、本発明複合保護フイ
ルムはその使用中破壊することがない。 酸化チタン(TiO2)は安定した酸化物であ
るのでエチレン・テトラ・フルオラ・エチレン
共重合体フイルム22の第3図に示す光の透過
率を阻害することがない。 エチレン・テトラ・フルオラ・エチレン共重
合体フイルムの光の透過率は第3図に示すよう
に350〜400ミリミクロン以上の波長はその透過
率が80%に達するので透射された紫外線はエチ
レン・テトラ・フルオラ・エチレン共重合体フ
イルム22をほとんど透過して下層の高圧法ポ
リエチレンフイルム21に達する。そして高圧
法ポリエチレンフイルム21まで透過した紫外
線は前記商品名チノピー327で吸収される。 一方波長350ミリミクロン以下の紫外線につい
ては、エチレン・テトラ・フルオラ・エチレン共
重合体フイルムはその透過率が第3図に示すよう
に急激に低下するため、その大部分が上層22を
通過できず、前に酸化チタン(TiO2)に吸収さ
れる。 したがつて、紫外線のうち350ミリミクロン以
下のものは上層22で効率よく吸収される。一
方、350−400ミリミクロンの紫外線はほとんど上
層22を通過し、下層21で吸収される。 このようにして紫外線はその全波長にわたり、
上層22、下層21にそれぞれ別個に吸収され
る。 〔実施例〕 エチレン・テトラフルオラエチレン共重合体
(アフロンCOP)中に酸化チタン(TiO2)の粒径
10〜50ミリミクロン程度の微粉末を1%程度混入
させて厚さ12ミクロンのフイルムを形成する。
(前者) 一方、高圧法ポリエチレン中に、有機質紫外線
吸収剤としてチノピー327すなわち2−(3,5−
ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフエニル)−5
−クロロベンゾトリアゾールを0.5%含有する厚
さ100ミクロンのフイルムを形成する。(後者) 前者と後者のフイルムを前者のフイルムが表面
になるように貼合せ、裏面に接着用粘着層を塗布
して求むる複合フイルムを得る。 因みに商品名アフロンCOPは化学名テトラフ
ルオロエチレンとエチレンの共重合体で旭硝子株
式会社製の合成樹脂である。 その構造式は と推定される。 またその機械的強度は次の通りである。
【表】 さらに光の透過率は前記した通り第3図に示す
通りである。 すなわち屈折率は1.40で一般のプラスチツクに
比較して小さい。
【図面の簡単な説明】
第1図:本発明テープの断面図、第2図:紫外
線吸収率の関係を示すグラフ、第3図:商品名ア
フロンCOPの光の透過性を示す。 1:塗膜、11:プラスチツク、12:顔料ま
たは染料、2:本発明保護フイルム、21:高圧
法ポリエチレンフイルムまたは下層、21a:有
機質系紫外線遮断剤、22:上層、22a:酸化
チタン、23:接着層、24:接着用粘着層。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 350ミリミクロン以下の紫外線により破壊さ
    れるプラスチツク11に350〜400ミリミクロンの
    紫外線により破壊される顔料12を混入した、塗
    膜1またはその類似物の保護フイルムとして、 上層22に酸化チタン22aを混入した透明エ
    チレン・テトラ・フルオラ・エチレン共重合体フ
    イルムを、 その下層に有機質紫外線遮断材21aとして2
    −(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフ
    エニル)−5−クロロベンゾトリアゾールを混入
    した高圧法ポリエチレンフイルム21を、熱可塑
    性樹脂からなる接着層23で接着して積層した、 ことを特徴とする紫外線遮断剤を含有した複合保
    護フイルム。
JP2226690A 1990-08-30 1990-08-30 紫外線遮断剤を含有した複合保護フイルム Granted JPH03101933A (ja)

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JPS57142359A (en) * 1981-02-28 1982-09-03 Kureha Chemical Ind Co Ltd Extruded laminate

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