JP3629297B2 - 再帰性反射シート及び再帰性反射性能を有する物品 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、再帰性反射シートの改良に関し、特に、トラフィック・コーン等の可塑化プラスチックを含んでなる物品本体に貼り付けられ、その物品に再帰性反射性能を付与するために利用される再帰性反射シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、カプセルレンズ型再帰性反射シート(図3参照。以下、「カプセルレンズ型シート」と呼ぶ)、封入レンズ型再帰性反射シート(図1及び図2参照。以下、「封入レンズ型シート」と呼ぶ)等の再帰性反射シート(以下、「反射シート」と総称する。)は、プラスチック、金属等の材料を含んでなる物品表面に貼り付けられて使用されている。
通常、反射シートでは、上記の様な物品表面に貼り付けるために、粘着剤からなる粘着層が、物品表面に貼り付けられる反射シートの裏面(表面保護フィルムとは反対側の面)に別途備えつけられている。
【0003】
反射シートを貼り付けて使用される物品には、可塑化プラスチックを含んでなるものがある。たとえば、トラフィック・コーンは可塑化ポリ塩化ビニルを含む材料から成形されている。ところが、この様な可塑化プラスチックを含んでなる物品表面に、通常の封入レンズ型シートを貼り付けた場合、次の様な問題が発生する。すなわち、物品から粘着層に可塑剤が移行し、さらにはスペーシング層にまで可塑剤が移行して、スペーシング層が膨潤するので、反射要素とガラス球の間の距離が変化し、再帰反射性能(反射輝度)が経時的に低下する。
【0004】
従来、この様な反射輝度の低下を防ぐために、様々な改良が行われている。その一例は、反射要素と接する樹脂層、樹脂層の下に可塑剤の移行を防止するバリヤ層、そのバリヤ層の下に粘着層が設けられた封入レンズ型シート(図2参照)である。この様に改良された反射シートは、たとえば、米国特許第4,377,988号等に記載されている。
しかしながら、上記改良された反射シートでは、以下の問題点が生じる。すなわち、バリヤ層の分だけ反射シートが厚くなるため、柔軟性に乏しく伸びにくく、曲面を有する物品表面に貼り付けることは困難であること、反射シートを所望のサイズと形状に切抜く等の切抜き加工がしにくくなること、およびバリヤ層を設けるための工程が増加するため製造コストが高くなること、である。
【0005】
上記の改良された封入レンズ型シートの問題点は、カプセルレンズ型シートを用いることにより解決される。カプセルレンズ型シート(図3参照)は、透明微小球に直接接する反射層を有し、粘着層や結合層等の樹脂を含んでなる層の膨潤によっても反射層と透明微小球の間の距離が変化しにくいからである。カプセルレンズ型シートは、たとえば、米国特許第4,025,159号、同第4,653,854号、同第5,066,098号、同5,069,964号、特開平2−93684号公報、特開平2−93685号公報等に記載されている。
【0006】
上記の様なカプセルレンズ型シートの構成は、図3に示す様に、通常、複数の透明微小球からなるレンズ要素、該レンズ要素が部分的に埋め込まれている支持部と、該レンズ要素を密封する空間を形成する様に表面保護層に接着されている複数の連結部とを備える結合層、及び該レンズ要素と接して設けられた反射要素からなる再帰性反射層と、その再帰性反射層上に積層される表面保護フィルムと、上記物品に反射シートを貼り付けるための粘着層とを備えてなり、通常は、使用前の粘着層を保護するための剥離ライナーを備えている。粘着層の粘着剤は、通常アクリル系感圧性接着剤を含んでなる。また、結合層は、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、NBR樹脂等の樹脂を含んでなる。
上記の様なアクリル系感圧性接着剤を含んでなる粘着層を備えた反射シートは、可塑化プラスチックを含んでなる物品に貼り付けられた場合、粘着層への可塑剤の移行による接着力の低下が生じる。
【0007】
一方、ポリウレタン系接着剤を上記粘着層として使用することが、米国特許第4,763,985号、同第4,533,592号等に記載されている。ポリウレタン系接着剤の可塑剤に対する耐性は、アクリル系感圧性接着剤よりも比較的高い。この様なポリウレタン系接着剤の軟化点は、通常60℃以下である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術において、様々な改良がなされてきた再帰性反射シートではあるが、その構成は、
▲1▼表面保護フィルムからなる被覆層、
▲2▼表面保護フィルム及び透明微小球を固着し、再帰性反射を受け持つ再帰性反射層
▲3▼被着体へ貼り付けるための接着機能を受け持つ粘着層
の各層を必須要素とする多層構造を有していた。
しかしながら、最近、製造コストの低減要求から、カプセルレンズ型シートの製造工程の簡略化、すなわち、いずれかの層を省略することが要求されている。
【0009】
本発明の第1の目的は、粘着層を別途備えることなく物品表面に貼り付けることができ、かつ、可塑化プラスチックを含んでなる物品に貼り付けた場合にも、長期にわたり高反射輝度及び高接着力を保持することができる再帰性反射シートを提供することにある。また、本発明は、カプセルレンズ型シートの製造工程の簡略化による製造コストの低減を図ろうとするものである。
本発明の第2の目的は、反射シートが長期にわたり高接着力で貼り付けられ、その反射シートが剥がれるおそれがなく、かつ長期にわたり高反射輝度を保持することが可能である、再帰性反射性能を有する物品を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
(a)層状の再帰性反射要素と、
(b)上記再帰性反射要素が部分的に埋め込まれている結合層と、
(c)表面保護層とを備え、
(d)上記再帰性反射要素を密封する様に上記表面保護層に結合された多数の連結部が、上記表面保護層と上記結合層との間に形成されている
再帰性反射シートにおいて、
上記結合層が、軟化点が70〜200℃の範囲である熱可塑性ポリウレタン樹脂を含む実質的に単層からなり、上記結合層の、上記表面保護層が接着されている側とは反対側の面が物品本体表面と接着可能な接着面となることを特徴とする再帰性反射シート。
また、本発明は、物品本体と、該物品本体に貼り付けられている本発明の上記再帰性反射シートとを具備してなる物品を提供する。
【0011】
図4では、再帰性反射要素は、後述する様に、層状に並ぶ多数の透明微小球からなるレンズ要素と、該レンズ要素と接して設けられている反射要素からなっている。
また、結合層は、後述する様に、再帰性反射要素、すなわちレンズ要素が部分的に埋め込まれている部分(以降、「支持部」と呼ぶ)と、表面保護層と結合層との間に形成され、再帰性反射要素を密封する様に表面保護層に結合された多数の連結部とを備えている。
以下に、本発明の構成要素についてさらに詳細を説明する。また、本発明の反射シートの構成を図4に示す。
結合層
結合層は、レンズ要素が部分的に埋め込まれている支持部と、レンズ要素を密封する空間を形成する様に表面保護層に接着されている複数の連結部とを備えており、表面保護層が接着されている側とは反対側の面が物品表面と接着可能な接着面となる。従って、本発明の反射シートには、粘着層を別途備え付ける必要はない。
【0012】
また、この結合層は、軟化点が70〜200℃の範囲の熱可塑性ポリウレタン樹脂を含んでなる。
結合層が熱可塑性ポリウレタン樹脂を含んでなるので、可塑化プラスチックを含んでなる物品表面に対して、長期にわたり高接着力を保持する。従って反射シートの製造工程から粘着層を形成する工程を省略することができ、しかも、反射シートを物品本体に貼り付けるために、物品本体表面に別途粘着剤を適用する作業も必要としない。
【0013】
結合層のポリウレタン樹脂の軟化点が低すぎると、次のような問題が生じる。すなわち、軟化点の低いポリウレタン樹脂は結合層の流動性を大きくするので、レンズ要素を密封する空間が形成された反射シートをロール状に巻き取って保存した時に、ロールの巻圧によって空間のつぶれが生じ、その結果、再帰反射性能が低下する。従来使用されてきたポリウレタン系接着剤の軟化点は、通常約60℃以下であるので、本発明の結合層の結合剤としては適さない。
また、ポリウレタン樹脂の軟化点が高すぎると、粘着層を別途備え付けることなしには、充分な接着力をもって物品表面に貼り付けることができない。また、結合層の樹脂が熱硬化性樹脂からなる場合も同様である。なぜならば、熱硬化性樹脂は、熱硬化後では加熱によってもほとんど軟化することがなく、充分な粘着性が発揮されないからである。この様な場合、たとえ後述するプライマーを利用しても充分な接着力をもって反射シートを物品本体に貼り付けることができない。また、結合層の樹脂が熱硬化性樹脂である場合、結合層の軟化点が比較的高くなりやすく、空間を形成することも困難になる傾向がある。以上の様な観点から、熱可塑性ポリウレタン樹脂の軟化点は、好適には80〜180℃の範囲、特に好適には100〜150℃の範囲である。ここでいう軟化点は、「環球法」により測定された値である。
【0014】
上記の様な接着力は、反射シートの物品本体に対する180度方向の剥離接着力として表した場合、好適には2kg/25mm以上であり、特に好適には3kg/25mm以上である。剥離接着力が2kg/25mm未満であると、物品本体に貼り付けられ、屋外で使用された場合に反射シートの剥がれ生じるおそれがある。ここでいう剥離接着力は、JIS Z 0237 8.3.1に準拠して測定した値である。
【0015】
結合層が「実質的に単層からなる」とは、結合層が異なる組成からなる重層構造ではないこと、すなわち、結合層中には異なる組成からなる層どうしの層間界面が存在しないことを意味する。この様な層間界面は、可塑化プラスチックを含んでなる物品に貼り付けられた場合に、その層間界面での剥離を生じさせるおそれがある。この様な実質的に単層からなる結合層は、結合層の材料を含む組成物の塗布または押出成形により設けられた単層、または、同様にして設けられ、同一の組成物からなる2以上の層の重層からなる。2以上の層を重層させて設けることにより、結合層の厚みを比較的厚くすることが容易になる。
【0016】
ポリウレタン樹脂として好適なものは、ポリカーボネート系ポリウレタンである。ポリカーボネート系ポリウレタンは、表面保護層、レンズ要素、および物品本体等の被着体に対する接着力に優れる他、耐加水分解性にも優れるので、屋外で使用される反射シートの実使用上の耐久性を向上させる。また、上記物品本体が可塑化されたプラスチックを含んでなる場合、特に容易に長期にわたり高接着力が保持できる。
本発明で使用できるポリカーボネート系ポリウレタンは、式(1)の様な繰り返し単位を含んでなるポリオール成分と、イソシアネート成分と、必要により鎖延長剤成分とを含んでなる材料から重合される。式(1)において、nは自然数であり、好適なnの範囲は1〜30、特に好適には2〜10である。
【化1】
式(1)において、通常Rは、芳香族または脂肪族の炭化水素基である。好適には、脂肪炭化水素基であり、特に好適には直鎖脂肪族炭化水素基である。脂肪族炭化水素基は、表面保護層、レンズ要素、及び被着体に対する結合層の接着力を容易に高めることができる。上記脂肪族炭化水素基として好適には、1,6−ヘキサンジオ−ル、1,10−テカンジオール、1,4−ブタンジオ−ル、1,3−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,5−ペンタンジオール等のアルカンジオールである。アルカンジオールは、ポリウレタンの溶剤に対する溶解性及び溶融したポリウレタンの流動性を改善し、結合層の形成を容易にする。
ポリカーボネート系ポリウレタンの重合に使用される、イソシアネート成分、鎖延長剤成分は、通常のポリウレタンの製造に使用される化合物が利用できる。好適には、ともに脂肪族化合物である。これにより、結合層の耐候性を向上させることができる。
【0017】
ポリウレタン樹脂のガラス転移点は、好適には−10℃以下、特に好適には−20℃以下である。ガラス転移点が−10℃より高いと、表面保護層、レンズ要素、または被着体に対する接着力が低下する傾向があり、低温で使用される場合には、結合層にひび割れが生じ、反射シートが破損したり、貼りつけられた被着体からはがれたりするおそれがある。
また、ポリウレタン樹脂の重量平均分子量は、好適には、70,000〜150,000の範囲である。
結合層の厚みは、好適には、50〜150μmの範囲である。
【0018】
また、結合層の物品本体表面と接着可能な接着面には、通常、後述する製造工程において形成される網目状の小幅の連結部に対応する凹みが存在しているが、かかる凹みが無くなる様に平らに成形し、物品本体表面との接着力を向上させることもできる。
【0019】
表面保護層
表面保護層としては、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、フッ素系樹脂、アイオノマー樹脂等からなるプラスチックフィルムの単層または積層フィルムが使用できる。表面保護層の厚みは、好適には10〜200μmの範囲、特に好適には30〜100μmの範囲である。また、表面保護層には、酸化防止剤、紫外線吸収剤、着色剤等の添加剤を含ませることができる。
【0020】
透明微小球
透明微小球としては、所定の屈折率を有するガラスビーズ、プラスチックビーズ等が利用できる。屈折率は、通常1.4〜2.7の範囲、好適には1.6〜2.3の範囲である。屈折率がこの範囲外であると、再帰反射性が失われる傾向がある。すなわち、入射方向に再帰性反射する光の量が減り、その代わりに反射光の観測角度が広がる。ある程度の観測角度の広がりは、反射輝度を許容範囲に保ちながら観測角度を広くした、いわゆる「広観測角タイプ」の再帰性反射シートとしての利用価値を付与するが、観測角度が広すぎると実使用上好ましくない程度の反射輝度の低下を招く。この様な観点から、特に好適な屈折率は1.9〜2.1の範囲である。
【0021】
透明微小球の直径は、通常10〜860μmの範囲、好適には20〜150μmの範囲、特に好適には25〜80μmの範囲である。透明微小球の直径が小さすぎると、均一な寸法及び屈折率を有する微小球が得られにくく、それを用いた反射シートの反射輝度の低下、再帰反射性の低減等の問題が生じるそれがある。反対に直径が大きすぎると、反射シートが厚くなる傾向があり、また、反射シートの柔軟性が低下する傾向がある。反射シートの柔軟性の低下は、被着体に貼り付けられた場合、反射シートの剥がれを生じさせる。
【0022】
透明微小球は、互いに屈折率の異なる2種類以上の透明微小球を組み合わせて使用することもできるし、あるいは、互いに直径の異なる2種類以上の透明微小球を組み合わせて使用することもできる。
また、透明微小球を、光透過性を保ちつつ着色材により着色することにより、入射光と異なる色に着色された反射光を得る様にすることもできる。
【0023】
反射要素
反射要素としては、鏡面光沢を有する薄膜層、真珠光沢顔料と樹脂とを含んでなる反射性樹脂層等が使用できる。薄膜層は、アルミニウム、銅、銀、金、亜鉛等の金属、またはCeO2、Bi2O3、ZnS、TiO2、CaF2、Na3AlF6、SiO2、MgF2等の化合物から蒸着等の薄膜形成手段により形成することができる。また、反射性樹脂層は、BiOCl4、PbCO3、魚鱗から取れるグアニン等の真珠光沢顔料と樹脂とを含む塗料を、レンズ要素上に塗布する等の手段により設けることができる。
反射要素の厚みは、通常0.01〜10μmの範囲、好適には0.05〜5μmの範囲である。
また、上記真珠光沢顔料を後述の結合層にも含有させて、反射層の反射性能を高めることもできる。
【0024】
レンズ要素を密封する空間
レンズ要素を密封する空間は、表面保護層とレンズ要素との間に、所定の空間距離をもって表面保護層とレンズ要素とを隔てる様に形成されている。これにより、所望の高反射輝度が得られる。このような空間の形成方法は、後述する製造工程において説明する。
【0025】
プライマー
本発明の反射シートの物品本体等の被着体への貼り付けは、好適には、被着体表面にプライマーを適用した後、結合層の表面保護層が接着されている側とは反対側の面を被着体のプライマー適用面に接着させて行う。
プライマーとして、好適には、高分子ポリアミンまたは上記熱可塑性ポリウレタンを含む溶液からなるプライマーが用いられる。この様なプライマーは、結合層の接着面と被着体表面との濡れ性を向上させると同時に、接着面におけるポリウレタン樹脂を溶解させて粘着性を向上させることができる。
【0026】
溶液に含まれる溶剤としては、たとえば、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、ブチルカルビトール、トルエン、イソプロピルアルコール、これらの混合物を使用することができる。
また、ブチルカルビトール等の溶解性パラメーターがポリウレタン樹脂に近く、かつ蒸発速度が充分に遅い溶剤単体を、上記の様なポリマーを含まないプライマーとして使用することもできる。
【0027】
本発明による反射シートの製造方法を、図8および図9に示す。比較の為、図5〜図7に従来の粘着層を備えた従来のカプセルレンズ型シートの製造方法を示す。
まず、従来の粘着層を備えたカプセルレンズ型シートの製造方法は、以下の工程を含む:
(1)キャリアウェブ1上に透明微小球2を着脱可能に部分的に包埋し、レンズ要素としての透明微小球からなる透明微小球層を設ける工程;
(2)透明微小球層の露出した透明微小球2の表面に、薄膜形成手段により反射要素として鏡面反射層3を設ける工程;
(3)鏡面反射層3上に、結合層4および剥離フィルム5を積層して備える工程;
(4)上記(3)の工程の後、キャリアウェブ1を除去し、結合層4の支持部上に支持された透明微小球2の鏡面反射層3が設けられていない表面を露出させる工程;
(5)透明微小球2の鏡面反射層3が設けられていない表面上に、所定の空間距離をもって表面保護層6を配置する工程;
(6)剥離フィルム5の上から網目状模様の小幅線8を具備する型7を加熱しつつ圧接し、これにより剥離フィルム5を介して結合層4を型押しし、結合層4と表面保護層6とを部分的に接着している、網目状の小幅の連結部を形成するとともに、その連結部と表面保護層6とが共同して、空間12を形成する工程;
(7)剥離フィルム5を除去し、結合層4の表面保護層6とが接着された側とは反対側の面である、粘着層積層面を露出させる工程;
(8)粘着層積層面に、剥離ライナー11を備えた粘着層10を積層する工程。
【0028】
従来の粘着層を備えるカプセルレンズ型シートの製造方法に比べて、本発明によるカプセルレンズ型シートの製造工程では、工程(7)および工程(8)の2つを省略することができる。すなわち、本発明によるカプセルレンズ型シートの製造では、剥離フィルム5をそのまま剥離ライナーとして使用し、最終製品とすることができる。
従来、剥離フィルム5は、製造方法における使用済み材料として廃棄せざるを得なかったのに比べて、本発明のカプセルレンズ型シートは、省資源の観点からも優れた製造工程を提供する。
【0029】
再帰性反射性能を有する物品
本発明による再帰性反射性能を有する物品は、物品本体と、その物品本体上に貼り付けられた本発明の再帰性反射シートとからなる。この様な物品は、再帰性反射シートが上記のような構成を有しているので、反射シートが長期にわたり高接着力で物品本体に貼り付けられ、反射シートが剥がれるおそれがなく、かつ長期にわたり高反射輝度を保持することができる。
また、本発明による再帰性反射性能を有する物品では、物品本体が可塑化されたプラスチックを含んでなる場合、特に可塑化ポリ塩化ビニル系樹脂を含んでなる場合に、従来のカプセルレンズ型シートを貼り付けるのに比べて、長期にわたり高接着力と高反射輝度とを保持する性能が特に優れている。
【0030】
ここで、ポリ塩化ビニル系樹脂とは、ポリ塩化ビニルホモポリマー、またはポリ塩化ビニル系共重合体を含んでなる樹脂である。この様なポリ塩化ビニル系共重合体は、塩化ビニルと、酢酸ビニル、ビニルアルコール、ビニルアセタール、マレイン酸、スチレン系モノマー等の共重合可能なモノマーの1種または2種以上とを含んでなるモノマー混合物から重合された共重合体である。ポリ塩化ビニル系樹脂に含有される可塑剤は、フタレート系、ポリエステル系、アジペート系、脂肪酸系、トリメリテート系、エポキシ系等の通常の可塑剤である。この様な可塑剤の含有量は、樹脂全体に対して1〜50重量%の範囲である。
【0031】
【実施例】
実施例1
(I)カプセルレンズ型再帰性反射シートの作成
上記製造工程(1)〜(6)に沿って、本発明のカプセルレンズ型シートを作成した。本実施例で用いた各材料等の詳細は、以下と通りである。
・透明微小球:平均直径65μmのガラス球。
・反射層反射要素:キャリアウェブ上に約30%まで包埋させた透明微小球の露出表面に蒸着により設けたアルミニウム層。
・結合剤層:下記成分から調製した結合層用溶液を、透明微小球のアルミニウム層上に塗布し、乾燥させて形成した、厚さ約50μmの層。
【0032】
・剥離フィルム:36μmのポリエチレン層と14μmのポリエステル層からなる積層フィルム。結合層の接着面に、この剥離フィルムをそのポリエチレン層側を向けて重ね合わせ、温度100℃、圧力3kg/cm2の条件で積層した。
・表面保護層:紫外線吸収剤を含み、約75μmの厚さを有するエチレン−アクリル酸共重合体フィルム(ダウケミカル社製プリマコール(Primacor)3440)。
・空間(空気)層:網目状模様の小幅線を具備する型として160℃に加熱されたエンボスロールと、25℃に加温されたラバーロールの間に、製造工程(1)〜(5)で用意された積層体を挟みながら、1〜3kg/cm2の圧力で型押して形成した。
【0033】
(II)反射シートの貼り付け
以下の組成のプライマー溶液を、可塑化ポリ塩化ビニル(市販の軟質塩化ビニル樹脂)からなる基材上に塗布した後、その塗布面に先に作成した反射シートの接着面を接触させて、加圧ローラーにて圧着した。
成分 重量部
熱可塑性ポリウレタン樹脂 10.00
(結合層のポリウレタン樹脂と同じ)
メチルエチルケトン 58.50
トルエン 18.00
イソプロピルアルコール 13.50
【0034】
反射シートを貼り付けた基材を、65℃のオーブン中で1週間放置して養生試験を行った。養生後、常法に従い接着力(180度剥離)および反射輝度保持率を測定した。
本実施例の反射シートでは、180度剥離試験による接着力は3.5kg/25mmであり、これは養生試験前とほぼ同じレベルの接着力であった。
【0035】
また、反射輝度保持率も98%であった。これは、本実施例の反射シートが、カプセルレンズ型シートの長所である優れた反射輝度保持性能を失わないことを示す。
接着力、及び反射輝度保持率の評価方法を以下に示す。
(a)反射輝度保持率[単位:%]
アドバンスト・レトロ・テクノロジー(Advanced Retro Technology)社のリフレクトメーター「Model 920」を用いて測定した養生試験前の反射シートの反射輝度に対する試験後の反射輝度の比の百分率をもって輝度保持率の評価値とした。
(b)180度剥離試験による接着力
剥離試験は、JIS Z 0237 8.3.1に準拠して行われた。接着力の測定は、東洋ボールドウイン社製の引っ張り試験機「テンシロン」を用いて行われた。
なお、本試験で被着体として使用された上記塩化ビニル樹脂は、可塑剤としてジオクチルフタレートを約30wt%の割合で含んでいた。
【0036】
実施例2
熱可塑性ポリウレタン樹脂を、軟化点が130℃である日本ポリウレタン社製の品番N−5230に換えた以外は、実施例1と同じ操作を繰り返して反射シートを作成した。本実施例の反射シートも、実施例1と同様のレベルの試験結果を示した。
【0037】
比較例1
熱可塑性ポリウレタン樹脂を、日本ポリウレタン社製の品番N−2301に換え、架橋剤である日本ポリウレタン社製ポリイソシアネート化合物(品名:コロネート(Colonate)−L)を加えて結合層用の樹脂組成物とした以外は、実施例1と同じ操作を繰り返して反射シートを作成した。
本例の反射シートでは、硬化後の結合層の軟化点が190℃であったため、基材へ貼り付けた際、充分な接着力を得ることができなかった。
【0038】
比較例2
熱可塑性ポリウレタン樹脂を、日本ポリウレタン社製の品番N−3113(軟化点=45℃)に換えた以外は、実施例1と同じ操作を繰り返して反射シートを作成した。
本実施例においては、結合剤の軟化点低すぎるため、結合層の流動性が大きくなり、製造工程において反射シートをロール状に巻き取って保存した時に、ロールの巻圧による空間(空気層)のつぶれが生じ、その結果、実用上満足出来るカプセルレンズ型シートを作成することができなかった。
【0039】
比較例3
反射シートとして、従来のカプセルレンズ型シートである3M社製#3840を用い、プライマーを用いなかった以外は、実施例1と同じ貼り付けおよび養生試験の操作を繰り返した。
この反射シートは結合層の接着面にアクリル系感圧接着剤を含んでなる粘着剤層を備えている。本例では、反射輝度保持率が95%と高い値を示したが、養生試験後の接着力が0.6kg/25mmと非常に低かった。
【0040】
比較例4
対象サンプルとして、3種の封入レンズ型シートを用い、その他は比較例3と同じ操作を繰り返した。試験結果と共に対象サンプル名を以下に記載する。
サンプル名/試験結果
1)3M社製#580(粘着剤層はアクリル系感圧性接着剤)
/接着力=0.7kg/25mm; 反射輝度保持率=40%
2)3M社製#PV−5000(粘着剤層はアクリル系感圧性接着剤)
/接着力=1.6kg/25mm; 反射輝度保持率=52%
3)ユニチカ社製シート(接着剤層はポリウレタン系接着剤)
/接着力=2.5kg/25mm; 反射輝度保持率=81%
【0041】
上記1)および2)のシートでは、アクリル系感圧性接着剤である接着層を介して物品本体に貼り付けられているので、接着力は低い値を示した。
3)のシートは、ポリウレタン系接着剤を接着層に用いた反射シートの例であるが、接着力は、実施例1に比べてやや低い。これは、ポリウレタン系接着剤を接着層に用いたカプセルレンズ型シートにおいても同様の結果になることを示す。また、これらは封入レンズ型シートであるので、反射輝度保持率も実施例1に比べて低い。
【図面の簡単な説明】
【図1】封入型再帰性反射シートの断面模式図。
【図2】バリア層を有する封入型再帰性反射シートの断面模式図。
【図3】従来のカプセルレンズ型再帰性反射シートの断面模式図。
【図4】本発明のカプセルレンズ型再帰性反射シートの断面模式図。
【図5】従来のカプセルレンズ型再帰性反射シートの製造方法の工程の1つを示す図。
【図6】従来のカプセルレンズ型再帰性反射シートの製造方法の工程の1つを示す図。
【図7】従来のカプセルレンズ型再帰性反射シートの製造方法の工程の1つを示す図。
【図8】本発明のカプセルレンズ型再帰性反射シートの製造方法の工程の1つを示す図。
【図9】本発明のカプセルレンズ型再帰性反射シートの製造方法の工程の1つを示す図。
Claims (8)
- (a)層状の再帰性反射要素と、
(b)上記再帰性反射要素が部分的に埋め込まれている結合層と、
(c)表面保護層とを備え、
(d)上記再帰性反射要素を密封する様に上記表面保護層に結合された多数の連結部が、上記表面保護層と上記結合層との間に形成されている
再帰性反射シートにおいて、
上記結合層が、軟化点が70〜200℃の範囲である熱可塑性ポリウレタン樹脂を含む実質的に単層からなり、上記結合層の、上記表面保護層が接着されている側とは反対側の面が物品本体表面と接着可能な接着面となることを特徴とする再帰性反射シート。 - 前記熱可塑性ポリウレタン樹脂が、ポリカーボネート系ポリウレタン樹脂である請求項1に記載の再帰性反射シート。
- 前記熱可塑性ポリウレタン樹脂のガラス転移点が、−10℃以下である請求項1または請求項2に記載の再帰性反射シート。
- (a)層状の再帰性反射要素と、
(b)上記再帰性反射要素が部分的に埋め込まれている結合層と、
(c)表面保護層とを備え、
(d)上記再帰性反射要素を密封する様に上記表面保護層に結合された多数の連結部が、上記表面保護層と上記結合層との間に形成されている、
再帰性反射シートにおいて、
上記結合層が、軟化点が70〜200℃の範囲である熱可塑性ポリウレタン樹脂を含む実質的に単層からなり、上記結合層の上記表面保護層が接着されている側とは反対側の面において上記物品本体に貼り付けられていることを特徴とする再帰性反射性能を有する物品。 - 前記物品本体が、可塑化されたプラスチックを含んでなる請求項4に記載の再帰性反射性能を有する物品。
- 前記プラスチックが、ポリ塩化ビニル系樹脂である請求項5に記載の再帰性反射性能を有する物品。
- 前記物品本体の前記反射シートが貼り付けられる表面が、プライマー処理されている請求項4〜6のいずれか1つに記載の再帰性反射性能を有する物品。
- 前記反射シートの前記物品本体に対する180度方向の剥離接着力が、2kg/25mm以上である請求項4〜7のいずれか1つに記載の再帰性反射性能を有する物品。
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