JPH0544618U - 液体封入式防振マウント - Google Patents
液体封入式防振マウントInfo
- Publication number
- JPH0544618U JPH0544618U JP10529191U JP10529191U JPH0544618U JP H0544618 U JPH0544618 U JP H0544618U JP 10529191 U JP10529191 U JP 10529191U JP 10529191 U JP10529191 U JP 10529191U JP H0544618 U JPH0544618 U JP H0544618U
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- liquid chamber
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- Vehicle Body Suspensions (AREA)
- Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 サスペンション等において使用される液体封
入式防振マウントにおいて、自動車の走行状態に応じて
要求される硬・軟のばね特性を選択的に呈示せしめるこ
とを目的とする。 【構成】 内筒(1)と外筒(2)の間に防振基体
(3)を設けたマウントにおいて、内筒(1)端部と外
筒(2)端部に夫々対向させて円盤状プレート(4)と
当接部材(7)とを設けると共に、これらの一方に、相
手側に突出させて弾性壁により形成した第1液室(1
0)と第2液室(11)とを高さを違えて設け、かつこ
れら第1・第2の液室(10),(11)を連通させる
連通路(12)を、封入液の流動量を調節しうるバルブ
(13)を介在せしめて設けたことを特徴とする。
入式防振マウントにおいて、自動車の走行状態に応じて
要求される硬・軟のばね特性を選択的に呈示せしめるこ
とを目的とする。 【構成】 内筒(1)と外筒(2)の間に防振基体
(3)を設けたマウントにおいて、内筒(1)端部と外
筒(2)端部に夫々対向させて円盤状プレート(4)と
当接部材(7)とを設けると共に、これらの一方に、相
手側に突出させて弾性壁により形成した第1液室(1
0)と第2液室(11)とを高さを違えて設け、かつこ
れら第1・第2の液室(10),(11)を連通させる
連通路(12)を、封入液の流動量を調節しうるバルブ
(13)を介在せしめて設けたことを特徴とする。
Description
【0001】
本考案は、主として自動車の車体とサスペンションの間に介在させて取り付け られる液体封入式の防振マウントに関するものである。
【0002】
同心配列の内筒と外筒との間にゴム弾性体からなる防振基板を一体に介在せし めた筒型の防振マウントは、自動車の車体とサスペンショの間に介在させて車体 に伝わる振動を軽減させる緩衝体として広く使用されている。
【0003】 この種マウントとしては、コンベンショナル式と呼ばれる、防振基体がラバー ソリッドで構成されるものと、液体封入式と呼ばれる、防振基体に液室を備えた ものとが選択的に使用されており、後者の液体封入式の防振マウントとしては、 例えば特公平3−30737号公報に記載のものが公知である。
【0004】 即ち、上記防振マウントは、内筒と外筒の間にゴム弾性体からなる防振基体を 固着せしめると共に、内筒の軸方向端部に半径外方向に拡がる円盤状プレートを 、他方、外筒の軸方向端部には上記円盤状プレートと所定間隔をおいて対向する 当接部材を夫々設け、上記円盤状プレートの下面に、オリフィスにて連通する第 1液室と第2液室とをゴム弾性壁にて形成した構成を有している。
【0005】 そして、この防振マウントは、その外筒と内筒とに夫々取着された車体構成部 材に比較的大きな振動が加えられた際には、上記何れか一方の液室のゴム弾性壁 が当接部材に当接することによって両液室間において生じる液体流動作用により 、前記振動を減衰させる作用を有している。
【0006】
ところで、自動車の走行状態によって路面から伝達される振動形態は様々であ り、一定振動条件でも、例えば高速路走行時のようにマウントに軟らかいばね特 性が要求される場合と、例えば旋回時のように硬いばね特性が要求される場合と があり、上記従来の防振マウントにおいては、このような異なったばね特性の要 求に対し、それらを両立させて対応することはその構造上できるものではなかっ た。
【0007】 本考案は叙上の如き実状に対処してなされたものであり、防振マウントの液体 封入部に新規な構成を見出すことにより、該防振マウントに、自動車の走行状態 に応じて要求される異なったばね特性を選択的に呈示せしめることを目的とする ものである。
【0008】
即ち、上記目的に適合する本考案の液体封入式防振マウントの特徴は、内筒と外 筒との間にゴム弾性体からなる防振基体を設けた防振マウントにおいて、上記内 筒の軸方向端部に、半径外方向に拡がる円盤状プレートを設けると共に、上記外 筒の軸方向端部に、上記円盤状プレートと所定の間隔をおいて対向する当接部材 を設ける一方、上記円盤状プレートあるいは当接部材の何れか一方の対向面に、 相手側に向かい突出して弾性壁により形成された第1液室と、該第1液室より高 さを低くして弾性壁により形成された第2液室とを設け、かつ、これら第1液室 と第2液室とを連通させる連通路を、液室封入液の流動量を調節しうるバルブを 介在せしめて設けたことにある。 また、上記バルブを備えた連通路により連通する第1液室と第2液室を1組と して、これら1組の液室を複数具備せしめたことも可能であり、請求項2はこれ を記載している。 なお、上記円盤状プレートならびに当接部材は、内筒あるいは外筒に対し、夫 々に、直接的または間接的に設けることが可能である。
【0009】
上記構成を有する本考案の防振マウントにおいては、高速路走行時等の比較的 軟らかいばね特性が要求される場合は、上記連通路のバルブを開にして振動に対 し封入液を流動させ、第1,第2の液室の容積変化を利用して上記振動を減衰さ せる一方、旋回時等の比較的硬いばね特性が要求される場合は、上記バルブを閉 にして連通路の封入液の流動を止め、第1液室を固化して上記振動を内、外筒間 の防振基体にて担持させることができる。
【0010】
以下、さらに添付図面を参照して、本考案液体封入式防振マウントの実施例を 説明する。
【0011】 図1は本考案の第1実施例の防振マウントの縦断面図、図2は同実施例の円盤 状プレートの底面図であり、図1において、(1)は内筒、(2)は外筒、(3 )はこれら内・外筒(1),(2)間に固着されたゴム弾性体からなる防振基体 を夫々示している。
【0012】 この防振マウントは、外筒(2)より所要長さ軸方向に延設された内筒(1) の上部軸方向端部に、その半径外方向に外筒(2)より大径に拡がった円盤状プ レート(4)が設けられている。この円盤状プレート(4)は内筒(1)を挿通 するボルト(5)によって、該内筒(1)と共に車体側構成部材(6)に固定さ れている。
【0013】 一方、外筒(2)の上部軸方向端部には、上記円盤状プレート(4)と所定の 間隔をおいて対向する当接部材(7)が設けられている。この当接部材(7)は 、外筒(2)をその半径外方向に延設したフランジによって上記円盤状プレート (4)と略同径に形成されており、外筒(2)が取着されたタイヤ側構成部材( 8)上面に沿うよう配設されている。
【0014】 他方、上記円盤状プレート(4)の下面には、当接部材(7)に向かい突出し て、ゴム弾性壁(9)により形成された第1液室(10)と、該第1液室(10 )より高さを低くして、同じくゴム弾性壁(9)により形成された第2液室(1 1)とが設けられている。これら液室(10),(11)は、図2に示すように 、共に半円円弧状に、かつ互いに対向する位置に形成されており、第1液室(1 0)は、図1に示す如く当接部材(7)に当接して設置されるため、所要肉厚と 弾性とを付与されている。
【0015】 そして、図2に示す如く、上記第1液室(10)と第2液室(11)とには、 これらを互いに連通させる連通路(12)が設けられると共に、該連通路(12 )には、封入液の流動量を調節しうる電磁バルブ(13)が介設されている。こ の電磁バルブ(13)は、運転席等のコントローラー(図示せず)から遠隔操作 により、開閉自在に設けられている。
【0016】 次に、上記構成を有する本考案実施例マウントの使用方法を説明する。 自動車は、その走行状態によって、路面から伝達される振動の形態が一様でな く、その時々に応じて防振マウントに軟らかいばね特性と硬いばね特性とが要求 されることは前述の通りであるが、上記本考案の防振マウントにおいては、高速 路走行時等の比較的軟らかいばね特性が要求される場合は、上記連通路(12) の電磁バルブ(13)を開にして振動に対し封入液を流動させ、第1,第2の各 液室(10),(11)の容積変化を利用して上記振動を減衰させる一方、旋回 時等の比較的硬いばね特性が要求される場合は、上記電磁バルブ(13)を閉に して連通路(12)の封入液の流動を止め、第1液室(10)を固化せしめて上 記振動を内・外筒(1),(2)間の防振基体(3)にて担持させることが可能 である。
【0017】 なお、上記硬・軟の中間のばね特性を必要とする場合は、上記電磁バルブを半 開の状態にするなどして調整することもできる。 また、図3は本考案第2実施例の液体封入式防振マウントの円盤状プレートの 底面図であり、このマウントは同図に示す円盤状プレート(4)を除いて先の実 施例と同じ構成を有している。
【0018】 一方、このマウントの円盤状プレート(4)は、図示の如く、電磁バルブ(1 3)を備えた連通路(12)によって連通する第1液室(10)と第2液室(1 1)とを1組として、これら1組の液室を2組具備している。第1液室(10) ,(10)は、先の実施例と同様に第2液室(11),(11)より高く形成さ れ、やはり、肉厚にかつ所定の弾性を付与されて、図示の如く水平方向に対向す るように配設されている。
【0019】 このように、第1・第2の各液室を複数有する第2実施例の防振マウントにあ っては、先の実施例と同様の作用効果を示すと共に、電磁バルブ(13)の開・ 閉の両状態において、より安定して車体側構成部材(6)を支持することができ る。
【0020】 以上、本考案の実施例について説明したが、前記第1・第2の各液室(10) ,(11)は、円盤状プレート(4)の外に当接部材(7)の上面に形成するこ とも可能である。
【0021】
以上説明したように、本考案の液体封入式防振マウントは、内筒と外筒の間に 防振基体を設けたマウントの、内筒端部と外筒端部に夫々対向させて円盤状プレ ートと当接部材とを設けると共に、これらの一方に、相手側に突出させて弾性壁 により形成した第1液室と第2液室とを高さを違えて設け、かつこれら第1・第 2の液室を連通させる連通路を、封入液の流動量を調節しうるバルブを介在せし めて設けたものであり、高速路走行時等の比較的軟らかいばね特性が要求される 場合は、上記連通路のバルブを開にして振動に対し封入液を流動させ、第1,第 2の液室の容積変化を利用して上記振動を減衰させる一方、旋回時等の比較的硬 いばね特性が要求される場合は、上記バルブを閉にして連通路の封入液の流動を 止め、第1液室を固化して上記振動を内、外筒間の防振基体にて担持させること が可能で、自動車の走行状態によって要求される硬・軟のばね特性を選択的に呈 示しうるとの顕著な効果を奏するものである。
【図1】本考案実施例の液体封入式防振マウントの縦断
面図である。
面図である。
【図2】同実施例の円盤状プレートの底面図である。
【図3】本考案第2実施例の円盤状プレートの底面図で
ある。
ある。
(1) 内筒 (2) 外筒 (3) 防振基体 (4) 円盤状プレート (5) ボルト (6) 車体側構成部材 (7) 当接部材 (8) タイヤ側構成部材 (9) 弾性壁 (10)第1液室 (11)第2液室 (12)連通路 (13)バルブ
フロントページの続き (72)考案者 高林 宏幸 愛知県西加茂郡三好町大字打越字生賀山3 番地 東洋ゴム工業株式会社自動車部品技 術センター内 (72)考案者 大平 忠良 愛知県西加茂郡三好町大字打越字生賀山3 番地 東洋ゴム工業株式会社自動車部品技 術センター内
Claims (2)
- 【請求項1】 内筒とこれを取り囲む外筒との間にゴム
弾性体からなる防振基体を設けた防振マウントにおい
て、上記内筒の軸方向端部に、半径外方向に拡がる円盤
状プレートを設けると共に、上記外筒の軸方向端部に、
上記円盤状プレートと所定の間隔をおいて対向する当接
部材を設け、上記円盤状プレートあるいは当接部材の何
れか一方の対向面に、相手側に向かい突出して弾性壁に
より形成された第1液室と、該第1液室より高さを低く
して弾性壁により形成された第2液室とを設け、かつ、
これら第1液室と第2液室とを連通させる連通路を、液
室封入液の流動量を調節しうるバルブを介在せしめて設
けたことを特徴とする液体封入式防振マウント。 - 【請求項2】 上記バルブを備えた連通路により連通す
る第1液室と第2液室を1組として、これら1組の液室
を複数具備せしめたことを特徴とする請求項1記載の液
体封入式防振マウント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10529191U JPH0544618U (ja) | 1991-11-26 | 1991-11-26 | 液体封入式防振マウント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10529191U JPH0544618U (ja) | 1991-11-26 | 1991-11-26 | 液体封入式防振マウント |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0544618U true JPH0544618U (ja) | 1993-06-15 |
Family
ID=14403585
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10529191U Withdrawn JPH0544618U (ja) | 1991-11-26 | 1991-11-26 | 液体封入式防振マウント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0544618U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10821798B2 (en) | 2018-12-06 | 2020-11-03 | Hyundai Motor Company | Insulator device for suspension of vehicles |
-
1991
- 1991-11-26 JP JP10529191U patent/JPH0544618U/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10821798B2 (en) | 2018-12-06 | 2020-11-03 | Hyundai Motor Company | Insulator device for suspension of vehicles |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19960208 |