JPH028114Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH028114Y2
JPH028114Y2 JP4208583U JP4208583U JPH028114Y2 JP H028114 Y2 JPH028114 Y2 JP H028114Y2 JP 4208583 U JP4208583 U JP 4208583U JP 4208583 U JP4208583 U JP 4208583U JP H028114 Y2 JPH028114 Y2 JP H028114Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
engine
air chamber
damper liquid
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP4208583U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59147935U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP4208583U priority Critical patent/JPS59147935U/ja
Publication of JPS59147935U publication Critical patent/JPS59147935U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH028114Y2 publication Critical patent/JPH028114Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)
  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 開示技術は自動車のエンジンルームのシヤシに
エンジンを載架する取付具の構造技術分野に属す
る。
〈要旨の解説〉 而して、この考案は自動車のエンジンルームの
シヤシに対してロアプレートをその取付ボルトを
介して取り付け、エンジンをアツパプレートにそ
の取付ボルトを介して取り付けるようにし、上記
ロアプレートとアツパプレート間に介設したゴム
製等の密閉環状弾性材内にオリフイスを有して設
けた隔壁により上下の上部ダンパ液室と下部ダン
パ液室内のダンパ液を該オリフイスを流通させる
ようにし、上記上部ダンパ液室とアツパプレート
間に形成される空気室とエンジンルームを該アツ
パプレートに設けた孔により連通させるようにし
た防振ゴム装置に関する考案であり、特に、上記
アツパプレートの一部に孔を穿設し、更に該孔に
ゴム製等の弾性栓体を嵌着し、該弾性栓体には前
記空気室とエンジンルームを連通させることが可
能である針孔を穿設した防振ゴム装置に係る考案
である。
〈従来技術〉 周知の如く、自動車のエンジンはエンジンルー
ムに取り付けられて載架される場合に剛的に取り
付けるとエンジン自体の振動、或は、走行中の振
動がエンジンは勿論、車体に対する振動騒音等の
影響を及ぼすことが知られている。
而して、その振動騒音の中には次の如きものが
ある。
即ち、低周波のものにエンジン始動時のクラン
キング振動が有り、又、通常走行中のアイドル振
動がある。
これらの振動は一般に低周波であるが、又、通
常走行の路面走行によつて生ずる振動に所謂エン
ジンシエイクが、更に、高速道路での走行中に車
室内に生ずる不愉快なこもり音や更に相当なスピ
ードで走行する場合の透過音等の高周波騒音の問
題がある。
当然これらの振動や騒音に対してこれらをなく
するような対策は種々講じられているが、前者の
クランキング振動、アイドル振動、エンジンシエ
イク等の低周波振動、中周波振動による振動と、
後者のこもり音透過音等の高周波振動による騒音
は互いに特性が相反するために全てを同時に解消
することはなかなか困難であつて、一般には車の
特性に対して前者を減衰させたり、後者を吸収さ
せたりするようにされている。
その内、ゴム等の弾性材を用いると共にロング
ライフクーラント等のダンパ液をその内部に密封
してオリフイスを介し、ダンパ効果をもたせるよ
うにした所謂複合エンジンマウンテイングタイプ
の防振ゴム装置が案出採用されるようになつてき
た。
該種複合エンジンマウンテイングタイプの防振
ゴム装置1を第1図により略説すると、自動車の
エンジンルームのシヤシに対する取付ボルト2を
中央に有するロアプレート3の上面にゴム製等の
密閉環状弾性材4が設けられ、その上にアツパプ
レート5が設けられてエンジンに対する取付ボル
ト6を一体的に有している。
そして、上記密閉環状弾性材4に周縁を固定さ
れた隔壁7はその中央にオリフイス8を穿設され
ていると共に、その上下に上部ダンパ液室9と下
部ダンパ液室10を形成し、ダンパ液11が封入
されている。
そして、該上部ダンパ液室9の上にダイヤフラ
ム12を設け、アツパプレート5との間に空気室
13を形成し、該アツパプレート5に穿設した所
定径の孔14を介して該空気室13と外部との連
通を図つている。
而して、自動車の稼動に際し、発生する高周波
振動は上記密閉環状弾性材4により吸収し、アイ
ドル振動や、クランキング振動、或いは、エンジ
ンシエイク等の低周波、中周波振動に対しては上
記上部ダンパ液室9、及び、下部ダンパ液室10
内のダンパ液11がオリフイス8を介して流通す
ることにより、吸収されるようになつている。
又、大重量のエンジン載架については僅かに防
振ゴム装置1が上下方向に圧縮されるが、その時
の空気室13内の空気は上記孔14を介して外部
に排出されるようにされている。
〈考案が解決しようとする課題〉 さりながら、該種複合エンジンマウンテイング
タイプの防振ゴム装置1においては、上述の如
く、エンジン載架時において空気室13内の空気
が孔14を介して外部に排出されはするが、逆に
該孔14を介して狭いエンジンルーム内の塵埃や
水分が、或いは、油等の液が該空気室13内に侵
入し、不測にしてダイヤフラム12のシール部を
流過しダンパ液11内に侵入して防振ゴム装置1
の動作特性を不安定にする欠点もあつた。
一方、このような大気開口型の防振ゴム装置に
対してアツパプレート5を密封にする防振ゴム装
置のタイプもあるが、このような密封タイプにお
いては空気室13の空気がエンジン載架時におい
て圧縮され、減衰係数を小さくし、該防振ゴム装
置1の動作特性を悪くする難点もあつた。
この考案の目的は上述在来技術に基づく複合エ
ンジンマウンテイングタイプの防振ゴム装置の空
気室の問題点を解決すべき技術的課題とし、エン
ジンルームからの空気室への水や、塵埃の侵入を
確実に防止すると共にエンジン載架時には該空気
室内の空気をエンジンルーム内に排出するように
し、該空気室13内の空気圧を稼動圧に保つこと
が出来るようにして自動車産業上におけるエンジ
ン振動技術利用分野に益する優れた防振ゴム装置
を提供せんとするものである。
〈課題を解決するための手段〉 上述目的に沿い先述実用新案登録請求の範囲を
要旨とするこの考案の構成は、前述問題点を解決
するためにロアプレートとアツパプレート間に密
閉環状弾性材が介設され更にオリフイスを有する
隔壁が該密閉環状弾性材に付設されて上下に上部
ダンパ液室と下部ダンパ液室を郭成し、而して該
上部ダンパ液室とアツパプレートとの間にダイヤ
フラムを介して設けた空気室とエンジンルームと
に対し連通自在な孔が該アツパプレートに設けら
れている防振ゴム装置において、該アツパプレー
トに設けた孔に嵌着した弾性栓体に上記空気室と
エンジンルームと連通自在な針孔を穿設されてい
る防振ゴム装置としたものである。
〈作用〉 而して、自動車のエンジンルーム内のシヤシに
エンジンを取り付けるに際し、ロアプレートを取
付ボルトを介してシヤシに取り付け、エンジンを
アツパプレートに対しその取付ボルトを介して取
り付け、この際、該ロアプレートとアツパプレー
ト間に介設されている密閉環状弾性材の圧縮によ
り防振ゴム装置自体が上下方向に圧縮されるが、
この場合、該密閉環状弾性材に設けた隔壁上の上
部ダンパ液室の上部に設けたダイヤフラムとアツ
パプレート間に形成される空気室内の空気は、該
アツパプレートに設けた弾性栓体の針孔を介して
徐々にエンジンルーム内に排出されて空気室内は
大気圧に保たれるようにし、又、その状態ではエ
ンジンの載架圧により該弾性栓体の針孔は設定圧
では密閉されて該エンジンルーム内の塵埃や水等
は該空気室内に侵入されず動作特性に変化がない
ようにし、低周波振動、中周波振動に対しては上
記隔壁の上下に形成された上部ダンパ液室と下部
ダンパ液室のダンパ液が該隔壁のオリフイスを介
して流通することによりこれを吸収するように
し、高周波振動に対しては密閉環状弾性材がこれ
を吸収するようにした技術的手段を講じたもので
ある。
〈実施例〉 次に、この考案の1実施例を第2図に基づいて
説明すれば以下の通りである。
尚、第1図に示す態様と同一部分に付いては同
一符号を用いて説明するものとする。
1′はこの考案の要旨を成す防振ゴム装置であ
り、その下部には中心にシヤシに対する取付ボル
ト2を有するロアプレート3が設けられており、
該ロアプレート3の側縁にはストツパ穴15を形
成し、その周囲にクツシヨンゴム16を加硫処理
して嵌着した拘束板17が一体溶接固定されてい
る。
而して、該拘束板17の底部上面には溶接等の
手段によりホルダプレート18が一体固定されて
おり、該ホルダプレート18の上面にはゴム製の
密閉環状弾性材4′が加硫処理されて付設固定さ
れている。
そして、該密閉環状弾性材4′の中央部には図
示する様に、ハツト型の断面凹状の隔壁7′が、
同じく加硫処理されて一種のマスダンパとして取
り付けられ、その中央には所定形状のオリフイス
8′が一体固定されている。
又、該密閉環状弾性材4′の上面には他のホル
ダプレート18′が加硫処理されて一体固定され
ている。
そして、該ホルダプレート18の周囲上面に
は、ゴム製のダイヤフラム12′が載架されて上
記隔壁7′との間に上部ダンパ液室9を形成し、
又、該隔壁7′とロアプレート3との間には下部
ダンパ液室10が形成されている。
又、中央にエンジンに対する取付ボルト6を一
体固定して上延するハツト型のアツパプレート5
が上記ホルダプレート18′の上部に上記ダイヤ
フラム12′を間に挾持して該ホルダプレート1
8′のかしめ部19により一体的にかしめられて
いる。
更に、該アツパプレート5の上面にはストツパ
プレート20が上記取付ボルト6を遊挿して一体
的に取り付けられ、その側延部は前記拘束板17
のストツパ穴15に遊挿されている。
而して、上記アツパプレート5のストツパプレ
ート20にカバーされた側壁部分には孔が穿設さ
れ、該孔には空気室13とエンジンルームに連通
する所定細径の針孔14′が穿設されたゴム製等
の弾性栓体21が加硫処理されて嵌着されてい
る。
上述構成において、自動車のエンジンルーム内
のシヤシに対し、防振ゴム装置1′を取り付ける
にそのロアプレート3を取付ボルト2を介して取
り付け、図示しないエンジンをストツパプレート
20上に載置し、取付ボルト6によりアツパプレ
ート5に取り付ける。
而して、この際、該エンジンの重量により防振
ゴム装置1′は上下方向に密閉環状弾性材4′の圧
縮を介してその高さが縮少されるが、この時アツ
パプレート5も上下方向に僅かに圧縮され、それ
によつて弾性栓体21も圧縮され、その針孔1
4′もその径をほとんどゼロに近くなる。
そこで、上記圧縮により空気室13内の空気は
圧縮されるが徐々に上記針孔14′を介してエン
ジンルーム内に排出されていく。
そして、エンジンを載架し終つた状態では空気
室13内の空気室は設定圧に維持される。
そして、その後はエンジンルーム内の水や、塵
埃は該空気室13内に対して該弾性栓体21の針
孔14′が実質的に閉塞されていることにより空
気室13内に侵入することはない。
尚、この場合、当該実施例においては弾性栓体
21がストツパプレート20のカバー内に設けら
れていることにより水や、塵埃の侵入はより効果
的に防止される。
このように、エンジンが載架された後自動車が
稼動に供されると、高速走行中の高周波振動等に
対しては密閉環状弾性材4′がこれを吸収し、こ
もり音や透過音は車室内に侵入せず、静粛性は維
持される。
一方、クランキング振動、アイドル振動等の低
周波、或いは、エンジンシエイク等の中周波に対
しては前記上部ダンパ液室9、下部ダンパ液室1
0のダンパ液11が隔壁7′のオリフイス8′を介
して流通するために、これを吸収する。
而して、空気室13内の空気室はこの間不変に
保たれるので、防振ゴム装置1′の動特性はなん
らかわらない。
〈他の実施例〉 尚、この考案の実施態様は上述実施例に限るも
のでないことは勿論であり、例えば、上記針孔に
対して逆止弁を設けるなど種々の態様が採用可能
である。
〈考案の効果〉 以上この考案によれば、防振ゴム装置の密閉環
状弾性材上のエンジン載架用の、アツパプレート
に対して該アツパプレートとダイヤフラムとの間
に形成する空気室と外側のエンジンルームに連通
する針孔を有する弾性栓体を設けたことにより、
防振ゴム装置に対してエンジンを載架するときに
は該防振ゴム装置が上下方向に圧縮されて該空気
室の空気圧が過渡的に上昇したとしても、該空気
室13内の空気は徐々に該弾性栓体の針孔を介し
てエンジンルーム内に排出され、したがつて、エ
ンジン載架終了後は該空気室内の空気圧は大気圧
等に落ち着き、防振ゴム装置の動作特性は設定通
りに保持される優れた効果がある。
更に、エンジン載架後は該弾性栓体の針孔が実
質的に閉塞されているために、エンジンルーム内
の塵埃や水分等が空気室内に侵入することがな
く、したがつて、防振ゴム装置内のダンパ液に対
する汚染等がなく、特作特性は変らないようにす
ることができる効果もある。
このようにすることにより、防振ゴム装置の動
作特性バネ定数を一定に保持することが出来るの
で、その製造や、組付けが容易であり、精度の管
理等もほとんどしないでも済む優れた効果も奏さ
れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来技術の防振ゴム装置の断面図、第
2図はこの考案の1実施例の断面図である。 3……ロアプレート、5……アツパプレート、
4′……密閉環状弾性材、8′……オリフイス、1
2′……ダイヤフラム、7′……隔壁、9……上部
ダンパ液室、10……下部ダンパ液室、13……
空気室、14……孔、1′……防振ゴム装置、2
1……弾性栓体、14′……針孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ロアプレートとアツパプレート間に密閉環状弾
    性材が介設され更にオリフイスを有する隔壁が該
    密閉環状弾性材に付設されて上下に上部ダンパ液
    室と下部ダンパ液室を郭成し而して該上部ダンパ
    液室とアツパプレートとの間にダイヤフラムを介
    して設けた空気室とエンジンルームとに対し連通
    自在な孔が該アツパプレートに設けられている防
    振ゴム装置において、該アツパプレートに設けた
    孔に嵌着した弾性栓体に上記空気室とエンジンル
    ームと連通自在な針孔を穿設されていることを特
    徴とする防振ゴム装置。
JP4208583U 1983-03-25 1983-03-25 防振ゴム装置 Granted JPS59147935U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4208583U JPS59147935U (ja) 1983-03-25 1983-03-25 防振ゴム装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4208583U JPS59147935U (ja) 1983-03-25 1983-03-25 防振ゴム装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59147935U JPS59147935U (ja) 1984-10-03
JPH028114Y2 true JPH028114Y2 (ja) 1990-02-27

Family

ID=30172645

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4208583U Granted JPS59147935U (ja) 1983-03-25 1983-03-25 防振ゴム装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS59147935U (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS59147935U (ja) 1984-10-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0221633Y2 (ja)
US4657227A (en) Two-chamber engine mount with hydraulic damping
JP3461913B2 (ja) 防振装置
JPS62113999A (ja) 振動体取付装置
JPS5943657B2 (ja) 自動車用エンジンマウント
JPS629042A (ja) 防振ゴム装置
JP4494988B2 (ja) 液体封入式防振マウント装置
JPS60249749A (ja) 防振装置
JPS6215780B2 (ja)
JPS6145130A (ja) 液体減衰式防振支承装置
JP4171182B2 (ja) エンジンマウント
US5979883A (en) Liquid enclosing type vibration isolating mount
CA1271786A (en) Vibration preventing device
JPH028114Y2 (ja)
JP2671001B2 (ja) 流体封入型防振装置
JPH029148Y2 (ja)
JP2584025Y2 (ja) 液封入式防振マウント
JPH0225946Y2 (ja)
JP3472883B2 (ja) 液封入式防振マウント
JPS61197836A (ja) 防振装置
JPH0434018B2 (ja)
JP2580806Y2 (ja) 制御型液封入防振マウント
JPH039540Y2 (ja)
JPS5829312Y2 (ja) 防振ゴム装置
JPS641566Y2 (ja)