JPS641566Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS641566Y2
JPS641566Y2 JP11481183U JP11481183U JPS641566Y2 JP S641566 Y2 JPS641566 Y2 JP S641566Y2 JP 11481183 U JP11481183 U JP 11481183U JP 11481183 U JP11481183 U JP 11481183U JP S641566 Y2 JPS641566 Y2 JP S641566Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid chamber
elastic member
annular elastic
diaphragm
orifice
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP11481183U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6023336U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP11481183U priority Critical patent/JPS6023336U/ja
Publication of JPS6023336U publication Critical patent/JPS6023336U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS641566Y2 publication Critical patent/JPS641566Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車の車体とエンジンユニツトとの
間に介在させて取り付けるための液体封入防振ゴ
ム装置に関する。
自動車用のエンジンから発生する振動騒音に
は、エンジン始動時のクランキング振動、通常走
行中のアイドル振動などの低周波振動と、高速道
路での走行中に車室内に生じるこもり音や、高速
走行する場合の透過音等の高周波振動と、それ等
両振動領域の中間の中周波振動とがあるが、この
3種類の振動による騒音は互いに特性が異なるた
めに全てを同時に解消し得る防振ゴム装置を実現
することが望まれるている。
このため、ゴム等の環状弾性部材を室壁に用い
ると共に、減衰流体として水などの非圧縮性流体
を液室内に密封してオリフイスを介しダンパ効果
をもたせるようにした液体減衰付防振ゴム装置が
汎く採用されるようにやつてきているが、オリフ
イスを有して前記液室内に設けた仕切板は一般に
剛性が高くて、しかもアツパプレートなどの板体
に固定されているので、高周波領域では動ばね定
数が大きくなることがあり、その結果、ダンパ液
室の液圧は上昇することがあつた。
一方、高周波領域の振動を特に吸収する特性の
仕切板を利用したのでは中、低周波数領域の振動
に対する動作特性が好ましくなく広範囲の振動に
対して安定した動作特性を有し得る装置の開発が
希求されているのが実状である。
本考案の目的は従来のこの種装置が有する欠点
を排除することを技術的課題とし、特に静バネ定
数及び低周波数領域の振動に対する減衰係数を変
えないで中、高周波数各領域の動バネ定数を下げ
得るようにして、こもり音をなくすることを可能
ならしめ、もつて自動車における静粛性の向上を
果す点に存する。
そのために本考案はエンジンユニツト側又は車
体側に取着するボス部と筒体の一端側との間に環
状弾性部材を介装し、前記筒体の他端側に、車体
側又はエンジンユニツト側に取着する板体を固設
せしめて、それらにより囲まれる空間内にダイア
フラムを横設することにより、該ダイアフラム、
筒体、環状弾性部材及びボス部に囲繞される液室
を形成する一方、厚肉となした周縁部に囲まれる
内方部が薄肉に形成され、かつ前記周縁部に厚み
方向に連通するオリフイスが設けられた全体が弾
性材からなる仕切板を前記液室内に介設せしめ
て、この液室を、前記環状弾性部材に面する第1
ダンパ液室と、該第1ダンパ液室に対し前記オリ
フイスを通じ連絡し、かつ、前記ダイアフラムに
面する第2ダンパ液室とに区分しなる構成とした
ものであつて、高周波振動は前記環状弾性部材に
より吸収が成され、中周波・高周波振動は前記液
室内の液がオリフイスを介し流出入することによ
り吸収され、さらに仕切板は弾性を有する内方薄
肉部が高周波振動に対して微小に振動して液圧を
低下させるよう作用し、従つて液圧の低下により
動バネ定数が小さくなり、こもり音性能が改善さ
れ車室の静粛性を高めることが可能となつたもの
である。
以下、本考案の1実施例を図面にもとづいて詳
細に説明する。
第1図において、1はエンジンユニツト側又は
車体側に取りつけ固着するためのボス部であつ
て、取りつけ用のボルト10を取りつけ側の端面
に突設して有しており、C形金具からなるストツ
パ9をボス部に対し同心となるようにその中心部
に穿設した孔とボルト10とを嵌合させて組みつ
けた状態とした後、ボルト10を用いてボス部1
を例えば車体側に取りつけ固着する。
上記ボス部1に対し金属材料からなる筒体2を
同心的に配設して、この筒体2の一端側例えば下
端側の鍔部と前記ボス部1との間に亘らせてゴム
からなる環状弾性部材3を介装せしめている。
この環状弾性部材3は加硫接着によつてボス部
1及び筒体2に固着一体せしめている。
しかして前記筒体の他端側例えば上端側の鍔部
に対しては、車体側又はエンジンユニツト側、例
えばエンジンユニツト側に取りつけ固着するため
のハツト状をなす板体4をカシ等の手段により固
設せしめている。
この板体4に取りつけ用のボルト11を中心部
に突設して有しており、該ボルトによつてエンジ
ンユニツトに固着せしめる。
かかる構造となしたことによりボス部1、環状
弾性部材3、筒体2及び板体4により囲まれる空
間が形成されるが、この空間内の適当位置、例え
ば筒体2と板体4との結合部分に形成される嵌合
用環状溝部に亘らせてゴム材料からなるダイアフ
ラム5を横設せしめており、かくして、ダイアフ
ラム5、筒体2、環状弾性部材3及びボス部1に
囲繞される密閉空間とダイアフラム5及び板体4
に囲繞される空間とが形成される。
この両空間のうち、前者の密閉空間にはクーラ
ント等の液体を適量封入して液室8を形成する一
方、後者の空間は気密構造あるいは板体4の適当
個所に孔を穿設して大気と連通し得る開放構造の
いずれかの空気室を形成する。
そして前記液室8内には、ダイアフラム5と環
状弾性部材3とに対し平行的な配置となるよう
に、筒体2の内壁周囲に密着させて仕切板6を介
設せしめている。
上記仕切板6は天然ゴム、ポリウレタンエラス
トマなどの弾性材により全体が形成されていて、
筒体2の内壁周囲に密着させる周縁部は固定部分
として機能せしめるために環状弾性部材3の上端
縁と前記板体4の鍔部とで挾着し得る厚肉となす
と共に、この周縁部に囲まれる内方部を微小振動
が可能な薄肉部に形成し、さらに前記周縁部に厚
み方向に連通するオリフイス7を設けている。
図示例のオリフイス7は第3図に示す如く、周
縁部の周壁部分に全周の一部を残した有端の細溝
を切設してこの細溝の一端を周縁部の片面側に設
けた流入口に他端を周縁部の反対面側に設けた流
入口に夫々連絡した構造であつて、細溝の長さと
断面積とによつて絞り抵抗が決定される。
なお、オリフイス7としては図示例のほかに周
縁部の厚み方向に貫通する細孔を穿設するように
しても勿論差支えなく、前記薄肉の内方部を避け
た周縁部に適当な細通路を設ければよい。
かかる構造となした防振ゴム装置は前記液室8
を環状弾性部材3に面する第1ダンパ液室8Aと
ダイアフラム5に面する第2ダンパ液室8Bとの
上下2室に区分せしめて、この両室8A,8Bを
オリフイス7を通じて連絡するよう形成してい
る。
しかしてこの装置をボルト10によつてボス部
1を車体側に取りつけ、ボルト11によつて板体
4をエンジンユニツト側に取り付けて使用する。
自動車走行中の高周波振動は基本的に環状弾性
部材3により吸収されるのでこもり音や透過音は
良好に吸収される。
一方、アイドリング振動などの低・中周波の振
動は、前記液室8内の液体をオリフイス7を介し
て第1ダンパ液室8A、第2ダンパ液室8Bの間
に流動させることによつて効果的に吸収される。
ところで、前記高周波振動領域では振動の振巾
が小さくて液室8の液圧が普通は上昇するが、こ
の装置は仕切板6の内方部が弾性を有し、しかも
薄いために振動しやすくなり、体積変化が生じ、
かくして液室8の液圧は下がり、従つて動バネ定
数は小さくなら、こもり音や透過音が吸収されて
車室への侵入を抑えることが可能である。
以上述べた防振特性に関してこれが確実に発揮
されることを明確にするべく、実施例装置と、前
記仕切板6を剛性体により形成した比較装置とを
対比して、周波数と動バネ定数、減衰係数との関
係を実際に測定したところ、第5図及び第6図に
示した通りであり、また、振動振巾を±0.5mm一
定とした条件のもとでの周波数と動バネ定数、損
失バネ定数との関係は第7図及び第8図に示した
通りであつて、静バネ定数を変えず(第5図照)、
また低周波域でのアイドリング時における減衰係
数を下げずに十分確保しながら(第6図参照)、
中・高周波振動領域の動バネ定数を下げてこもり
音に対するしや断性能を十分持たせることが可能
である。
また、微振動付加の下での中・高周波振動に対
する動バネ定数(第7図参照)及び損失バネ定数
(第8図参照)を下げて仕切板6が振動し易くな
り液室8の液圧を低下し得る特性が明らかにされ
る。
なお、第5図乃至第8図において破線示曲線は
本考案実施例装置に係る線図、実線示曲線は比較
装置に係る線図を夫々示している。
以上本考案によれば液体減衰付防振ゴム装置に
おいて、液室8内に介設したオリフイス7を持つ
仕切板6に内方部が薄肉に形成された全体が弾性
材からなる部材を用いて、剛性を下げ、バネ定数
を小さくしたことによつて、エンジンの高周波振
動領域において仕切板6が振動し易くなり、その
結果、液圧の上昇が抑えられてこもり音や透過音
のしや断特性にすぐれているので車室の静粛性が
維持される。
さらに低・中周波の振動に対してはオリフイス
7を介して第1ダンパ液室8A、第2ダンパ液室
8B間に液体を流動させることによつて効果的に
吸収される。
かくして低・中・高周波の広い領域の振動に対
してしや断性能を安定的に発揮する効果が奏され
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の1実施例の縦断面図、第2図
は同じく底面図、第3図及び第4図は第1図にお
ける仕切板の平面図及び断面示正面図、第5図乃
至第8図は本考案に係る実施例装置と比較装置と
の諸特性比線図である。 1……ボス部、2……筒体、3……環状弾性部
材、4……板体、5……ダイアフラム、6……仕
切板、7……オリフイス、8……液室、8A……
第1ダンパ液室、8B……第2ダンパ液室。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. エンジンユニツト側又は車体側に取着するボス
    部1と筒体2の一端側との間に環状弾性部材3を
    介装し、前記筒体2の他端側に、車体側又はエン
    ジンユニツト側に取着する板体4を固設せしめ
    て、それらにより囲まれる空間内にダイアフラム
    5を横設することにより、該ダイアフラム5、筒
    体2、環状弾性部材3及びボス部1に囲繞される
    液室8を形成する一方、厚肉となした周縁部に囲
    まれる内方部が薄肉に形成され、かつ前記周縁部
    に厚み方向に連通するオリフイス7が設けられた
    全体が弾性材からなる仕切板6を前記液室8内に
    介設せしめて、この液室8を、前記環状弾性部材
    3に面する第1ダンパ液室8Aと、該第1ダンパ
    液室8Aに対し前記オリフイス7を通じて連絡
    し、かつ、前記ダイアフラム5に面する第2ダン
    パ液室8Bとに区分してなることを特徴とする防
    振ゴム装置。
JP11481183U 1983-07-23 1983-07-23 防振ゴム装置 Granted JPS6023336U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11481183U JPS6023336U (ja) 1983-07-23 1983-07-23 防振ゴム装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11481183U JPS6023336U (ja) 1983-07-23 1983-07-23 防振ゴム装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6023336U JPS6023336U (ja) 1985-02-18
JPS641566Y2 true JPS641566Y2 (ja) 1989-01-13

Family

ID=30265256

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11481183U Granted JPS6023336U (ja) 1983-07-23 1983-07-23 防振ゴム装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6023336U (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6023336U (ja) 1985-02-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2843088B2 (ja) 流体封入式マウント装置
JP4103008B2 (ja) 流体封入式防振装置
JP4330437B2 (ja) 流体封入式防振装置
US4657227A (en) Two-chamber engine mount with hydraulic damping
JP3461913B2 (ja) 防振装置
JP2007162876A (ja) 流体封入式防振装置およびその製造方法
JP4411659B2 (ja) 流体封入式防振装置
JPS6145130A (ja) 液体減衰式防振支承装置
JPH04119649U (ja) 流体封入式マウント装置
JP2002327788A (ja) 流体封入式防振装置
JP3039102B2 (ja) 流体封入式マウント装置
JPS6018633A (ja) 防振装置
JPS641566Y2 (ja)
JPH0229897B2 (ja)
JPH0247793Y2 (ja)
JP2884804B2 (ja) 流体封入式マウント装置
JPH068351Y2 (ja) 液体減衰式エンジンマウント
JPH08135726A (ja) 防振装置
JPH025137Y2 (ja)
JPH0434018B2 (ja)
JP3546902B2 (ja) 液体封入式マウント
JP3838280B2 (ja) 液体封入式エンジンマウント
JP2657550B2 (ja) 流体封入式マウント装置
JPH0222515Y2 (ja)
JP2008249076A (ja) 流体封入式防振装置