JPH0544498U - 多重式連続抜型 - Google Patents

多重式連続抜型

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JPH0544498U
JPH0544498U JP9825091U JP9825091U JPH0544498U JP H0544498 U JPH0544498 U JP H0544498U JP 9825091 U JP9825091 U JP 9825091U JP 9825091 U JP9825091 U JP 9825091U JP H0544498 U JPH0544498 U JP H0544498U
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正一 鈴木
健之 鈴木
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正一 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は例えば紙、ゴム等のシート状の被加
工物を型抜するのに使用する多重式連続抜型に関し、複
雑な形状であったり、用紙の抜代が極小であっても応力
による切刃の被加工物への食付きがなく製品の型抜きを
容易にし、仕上がり面や切断端面が綺麗な製品が得られ
るとともに生産能率の向上を目的にする。 【構成】 本考案は、単一なベース基板4に切刃を異形
構成要素毎に数個の分解切刃要素2A,2B;30A,
30B,30C,40A,40B,40C,40Dに分
解し整列化して配列する構成により、前記分解切刃要素
にて形成される先行の切溝と後続の切溝との合成、組合
せにて所望形状の製品を型抜きする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は多重式連続抜型に関し、例えば紙、プラスチック・フィルム、ゴム、 マグネット・ゴム等のシート状の被加工物を連続して打抜いて形成する切溝の合 成、組合せによって完成された所望形状の製品に型抜きを行なうものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば包装用箱、包装用パッキン、台紙等を一定サイズの用紙から型抜 を行うのには図12および図13に示すようなプレス型抜装置を使用して所望形 状の製品に型抜きしていた。 すなわちこのプレス型抜装置は、供給される用紙yを加工位置に位置決めし且 つモータM′等の駆動源からの回転駆動力を偏心カム51と、該偏心カム51を 回動可能に抱持する転動輪52を一端に設けたクランク軸53,53等の動力伝 達部品を介して直線的な往復運動(上下運動)に変換して前記型枠取付ベース5 4に対して昇降自在設けたテーブル50と、該型枠取付ベース54の下面に着脱 自在に装着される抜型55とから形成されるものがあった。
【0003】 そして前記テーブル50の上面の所定加工位置に用紙yを手動によって供給す るかまたはローラ・コンベア、真空吸着装置等の自動供給装置により用紙yをテ ーブル50上の所定加工位置に供給すると、モータM′が駆動し、偏心カム51 が回転し、該偏心カム51を抱持する転動輪52を一端に有するクランク軸53 ,53の昇降操作により該型枠取付ベース54に取付けられた抜型55に対して 前記テーブル50が上昇し、用紙yに前記抜型55の下面に僅かに露出している 切刃によって一度に数個分の箱の展開状態に相当する製品を型抜きし、その後、 型抜きされた用紙yを向側または手前側としての旧位に排出することにより型抜 作業を行っていた。
【0004】 そして従来の抜型55は、図14に示すように、例えばベニヤ合板によって形 成されるベース基板57と、該ベース基板57に刃先部56aが僅かに露出する ように所望の箱の展開形状に基部が植設された切刃56と、型抜きされた用紙y を次期の型抜きに備えて切刃56に対する食付きから分離して復帰するためにベ ニヤ合板の所望個所に接着した復帰用の緩衝体58とから形成されていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら図12および図13に示すような上記従来のプレス抜型装置によ って包装用箱等の製品を型抜きする場合には、用紙yのテーブル50への供給工 程と、テーブル50の繰返しの昇降操作によって行われる型抜工程と、型抜後の 用紙yの排出工程とより1工程を終了するが一個所に備え付けられた抜型55に 対してテーブル50が昇降操作することにより型抜きが行われる構造であるので 、1工程の下で1枚の用紙yから型抜きされる箱の略展開形状の製品S″の型抜 数に限りを生じ、生産能率が低くなっていた。
【0006】 しかも複雑な形状で複雑な加工を要する製品の型抜きには抜型55自体の構造 、特に切刃56の配列等が複雑で緻密になり、完成形状をした切刃56を一定サ イズのベニヤ合板に設計、製作するのに時間と手間がかかるとともに高度の熟練 を必要とし、コスト高になっていた。
【0007】 そして、製品S″を型抜きするのに1度のテーブル50の昇降動作によって用 紙yに型抜きするので、生産効率をあげようとして抜型55に例えば箱の展開形 状の切刃56を数個設置する場合に、隣接する切刃56間の間隙tが充分に広い 場合には、抜型55の製作および設計は容易であるが、抜型55が大面積化する 。
【0008】 しかも型抜時における製品S″の用紙yに占める割合よりも廃棄されるべき用 紙yの抜代(残余部)の面積を広くなって用紙yの無駄で不経済になるとともに 結局、1度に型抜きされる製品の数が限られ、製品の生産能率は低く、コスト高 になっていた。
【0009】 また反対に抜型55における輪郭線を描く切刃56,56相互間の間隙tが極 小であり、用紙yの製品S″,S″相互間に形成される抜代(残余部)が例えば 1mm以下の抜代になる場合には、型抜工程時に用紙yがテーブル50とともに 抜型55に対して昇降すると、切刃56,56によって型抜きされる製品S″, S″の切溝が1箇所に複数回、形成されるという重ね抜きを生じて完全な製品S ″を得ることができなかったり、用紙yに切刃56が食付いて型抜作業が円滑に 行えなかったり、折角、型抜きされた略箱形の製品が塑性変形し、所望の綺麗な 仕上がり面や切断端面を有する完全な製品S″を得ることができず、歩留りが悪 くなる。
【0010】 しかも抜型55に対する用紙yの加工位置の位置決め等を正確に行わなければ ならない等の熟練さを必要としていた。
【0011】 本考案は従来の上記欠点を解決し、製品の型抜数を増大して生産能率を向上す るとともに複雑な形状の製品の型抜きを容易にし、しかも製品相互間の間隙を極 力狭めて用紙の抜代を極小にするのを可能にするとともに、抜型の用紙等に対す る切刃の食付きを生ぜずに円滑に型抜きが行なえ、さらには型抜きされる製品が 応力により塑性変形するのを阻止して綺麗な仕上がり面や切断端面の製品が得ら れ、製品の歩留りが良い多重式連続抜型を提供するのを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記従来の不都合を解決し、切刃を異形構成要素毎に区分した数個の 分解切刃要素と、該分解切刃要素を各区分毎に設けた単一のベース基板とから成 り、シート状の被加工物に前記分解切刃要素にて切溝を順次形成し、該切溝のう ち先行する切溝と以後の後続の切溝との合成、組合せにより所望形状の製品を型 抜きするという手段を採用した。
【0013】
【作用】 シート状の被加工物をテーブルに供給し、該被加工物に対して抜型を所望寸法 づつ移動するとともに抜型に対してテーブル上の用紙の昇降動作を繰り返すこと により、抜型に配列した分解切刃要素にて被加工物には切溝が順次形成され、こ の切溝の先行するものに後続の切溝が合成され、組合わされることにより製品の 型抜きが連続して行なえる。
【0014】
【実施例】
以下、図1乃至図11に従って本考案の詳細を説明する。 1は抜型本体であり、この抜型本体1は所望の完成形状、例えば図18および 図19に示す平面略矩形の製品S′を型抜きするための図16および図17に示 すような従来の抜型における平面略矩形をなす切刃60を基準として異形構成要 素、例えば縦方向成分イと横方向成分ロとの数区分に夫々縦横に分解される分解 切刃要素2A,2Bと、該分解切刃要素2A,2Bを各区分毎に整列化して刃先 部3aが露出するように基部3bを植設する単一のベース基板4とから形成され る。
【0015】 このベース基板4としては分解切刃要素2A,2Bに対する保持力と型抜時の 圧力がかかった場合に復元性が良いことからベニヤ合板が使用され、その大きさ は図1に示すように例えば縦が略300mm、横が略324mmの略矩形である 。
【0016】 このうち切刃の前記横方向成分ロは長さが略10mmの平面横長(図1におい ては縦長)の多数の分解切刃要素2Bを縦方向に略3mm間隔に多列に整列化し て例えば前記ベース基板4の上端4Aから略82.5mmの位置に設けられ且つ ベース基板4の側端4Bから略15mmの位置に配列され、また前記縦方向成分 イは前記分解切刃要素2Bから略10mmの間隔をあけて最上段から最下段(図 1においては左列から右列)までの前記分解切刃要素2B,2Bに相当する長さ Lにわたって配列される。
【0017】 5はベース基板4の所望個所に接着した復帰用の緩衝体であり、この緩衝体5 はゴム等によって形成されて型抜きされる用紙yを切刃としての分解切刃要素2 A,2Bの食付きをその弾性復元力にて解放するものである。
【0018】 6は一定サイズに規格化された数種類のシート状の被加工物であり、この被加 工物6としては、紙製の用紙y、プラスチック・フィルム、ゴム、マグネット・ ゴム、スポンジ、フェルト、布、金属薄板、セラミック、炭素繊維、または前記 材料の二種以上の複合材料等のシート状物が形成される。
【0019】 本考案の第1実施例は以上の構成であり、以下作用を工程順に説明する。 一定サイズの用紙yを使用して縦が略3mmの長さで横が略10mmの長さの 略矩形の製品Sを多段、多列に型抜きするには例えばプレス抜型装置(図には示 さない)の抜型取付枠Tに抜型本体1をクランプ装置等を用いて着脱自在に取付 ける。
【0020】 そして用紙yをプレス抜型装置のテーブル上に手動、ローラ・コンベア、真空 吸着装置等の自動供給装置等で供給してセットする。
【0021】 その後図3に示す如くテーブル上の所定の加工位置Iに用紙yがセットされる と、テーブルが抜型本体1に対して上昇することによって用紙yには、その挿入 側の端から所定の位置に、平面略矩形をなす図16および図17に示す従来の切 刃60を基準として分解することにより夫々整列化して抜型本体1に設けた異形 構成要素としての横方向成分ロについての分解切刃要素2Bによって図3の実線 にて示すように略3mm毎の間隔をあけて略10mmの長さに横方向に多段に切 込まれた切溝K1と、縦1列に設けた縦方向成分イとしての分解切刃要素2Aに よって実線に示すような縦長の1本の切溝K2とを略10mmの間隔をあけて縦 に形成する。
【0022】 このように1回の型抜きを終えた後に、用紙yを載置したテーブルが抜型本体 1に対して降下し、次いで抜型本体1またはテーブルが最初の加工位置Iから略 10mm程度前進する。
【0023】 そして再びテーブルが抜型本体1に対して上昇することにより、この用紙yに 図4の実線に示すように抜型本体1の第1回目の上昇によって形成された横方向 の多数の切溝K1に一端が連続し、他端が第1番目に形成された縦長の切溝K2 に達するように、破線にて示す如く横方向に長さ略10mm程度に伸びる切溝K ′1が実線に示した前記切溝K1に連続して形成される。 しかも図4の実線に示すように抜型本体1の第1回目の上昇によって縦長に形 成された前記切溝K2に対して略並行に略10mm程度の間隔をあけて点線に示 すような縦長の切溝K′2が形成される。
【0024】 その後、再びテーブルが降下し、このテーブルまたは抜型本体1が所望寸法、 略10mm程度の距離を前進して停止する。
【0025】 それから抜型本体1に対してテーブルが再び上昇すると、図5の実線に示すよ うに用紙yには第1回目のテーブルの上昇によって形成される縦方向の切溝K2 に一端が連続し他端が2回目のテーブルの上昇によって破線で示した縦方向の切 溝K′2に達するまで一点鎖線に示すような長さが略10mm程度の横方向の多 数の切溝K″1が連続して形成される。こうして縦の長さが略3mm程度で、横 の長さが略10mm程度の略矩形の製品Sが多数、多段に形成される(図5参照 )。
【0026】 しかも第2回目の抜型本体1に対するテーブルの上昇によって用紙yには縦方 向成分イとしての分解切刃要素2Aによって一点鎖線に示すような縦長の切溝K ″2が破線に示す切溝K′2に平行に形成される。
【0027】 以後所望回数だけテーブルが昇降動作を繰返しながらテーブルまたは抜型本体 1が相対的に所望寸法づつ、所望回数、長手方向に移動すると、用紙yには抜型 本体1に形成される異形構成要素としての縦方向成分イである分解切刃要素2A によって後続の縦長の切溝K′2,K″2が先行する縦長の切溝K2に並行して 形成される。また横方向成分ロである分解切刃要素2Bにて後続の横長の切溝K ′1,K″1が先行する切溝K1に連続して多数、多段に形成されるとともに連 続した横長の多段の前記切溝K1,K′1,K″1に対して縦長の切溝K2,K ′2,K″2が交差して切込まれることにより、組合わせと合成とが行われて縦 の長さが略3mmで横の長さが略10mm程度の略矩形の多数の製品Sが多数、 多段に型抜きされる。
【0028】 その後、前記工程において型抜きされた用紙yを排出する。
【0029】 そして用紙yから所望の寸法、すなわち縦が略3mmで横が略10mm程度の 長さの略矩形の製品Sを抜取って得る。
【0030】 この際、連続して切溝K1,K2;K′1,K′2;K″1,K″2が合成さ れ組合わされて一度に多列、多段の製品Sが型抜きされるので、隣接する製品S 相互間の抜代は不要になるとともに用紙yに分解切刃要素K1,K2;K′1, K′2;K″1,K″2が食付いたり、製品Sに分解切刃要素K1,K2;K ′1,K′2;K″1,K″2をはじめ抜型本体1からの無理な荷重がかからな いので、製品Sは型抜時の加圧によって塑性変形を起こさずに綺麗な仕上がり面 を呈し、しかも分解切刃要素K1,K2,K′1,K′2;K″1,K″2によ る切断端面は歪みがなく、綺麗な切口になる。従って出来上がる製品Sの歩留り は良い。
【0031】 次に図6ないし図9に示すものは本考案の第2実施例であり、この第2実施例 においては図9に示すような略馬蹄形の製品S1を用紙yから型抜きするための 抜型である。
【0032】 すなわちこの実施例は、図20に示すような従来の略馬蹄形の切刃60を基準 として図6に示す如く異形構成要素、例えば横方向成分ロを略馬蹄形の外刃に相 当する第1の分解切刃要素30Aと、該分解切刃要素30Aに対して略同心円的 に合成して組合わされる略馬蹄形の内刃に相当する第2の分解切刃要素30Bと 、さらには前記第1および第2の分解切刃要素30A,30Bの解放端を閉鎖す る縦方向成分イとしての縦長の第3の分解切刃要素30Cとの数区分に分解し、 夫々整列化してそれ等の刃先部31が各々露出するように前記分解切刃要素30 A,30B,30Cの基部を単一のベニヤ合板等のベース基板4に植設している 。
【0033】 また図6において第1の前記分解切刃要素30Aの半円部32の直径φ1は略 15mm程度であり、該半円部32から略平行に設けた直線状の解放足部32A ,32Aは略7mm程度の長さに形成される。この第1の分解切刃要素32は、 例えばベース基板4の上端4A(図においては左側端)から略15mm程度に位 置し且つベース基板4の側端4B(図においては上端)から略38mm程度の余 白長さをもって縦1列に多数が、整列化して多段に設けられる。
【0034】 しかも上段に位置する分解切刃要素30Aとその下段に位置する分解切刃要素 30A相互間の間隙は略6mm程度をもって配列されている。
【0035】 また第2の前記分解切刃要素30Bは、その半円部33の直径φ2が略5mm 程度であり、該半円部33から略並行して設けた直線状の解放足部33A,33 Aの長さは夫々5mm程度に形成される。しかもこの分解切刃要素30Bは、ベ ース基板4の上端4A(図においては側端)から略32mm程度であり、且つベ ース基板4の側端4B(図においては上端)から略40mm程度の余白長さをも って縦1列に多数、整列化して多段に設けられる。
【0036】 また上段に位置する分解切刃要素30Bと下段に位置する分解切刃要素30B との間の間隙は略10mm程度をあけて配列されている。
【0037】 さらに前記第3の分解切刃要素30Cは、前記ベース基板4の上端4A(図に おいては側端)から略59mm程度、ベース基板4の側端4B(図においては上 端)から略38mm程度の余白長さに位置し略14mm程度の長さにて縦1列に 配置される。この際、上段に位置する分解切刃要素3Cとその下段に位置する分 解切刃要素3Cの間隙は略6mm程度の長さをもって配列される点が上記説明の 抜型本体1とは異なる。
【0038】 このようにしてプレス型抜装置のテーブルの所望位置に用紙yをセットした後 に、第1回の上昇を行うと、用紙yには図7の実線に示すように用紙yの挿入端 から所望の型抜余白を介して第1列目には異形構成要素、すなわち横方向成分ロ としての第1の分解構成要素30Aによって多段に切溝K1が整列化して形成さ れると同時に所望寸法、すなわち左右方向には型抜余白が略1mmと、後続の前 記切溝K′1が組合わされて合成されるべき造作幅が略2mm程度との合計寸法 を略3mm程度採った位置に第2の分解切刃要素30Bによって多段の切溝K2 が整列化して形成されるとともに1列目の切溝K1の解放端から略15mmの位 置には第3の分解切刃要素30Cによって3列目の縦長の切溝K3が多段に形成 される。
【0039】 そして抜型本体1に対してテーブルを上昇し、抜型本体1またはテーブルを所 望寸法、前進する。
【0040】 その後、抜型に対して第2回目のテーブルの上昇を行うと、図8の破線で示す ように用紙yの第2列目には横方向成分ロの第1の分解切刃要素30Aによって 切込まれた略馬蹄形の切溝K′1が、実線に示す第2の分解切刃要素30Bによ って形成されている先行の切溝K2に組合わされ、さらに3列目には第2の分解 切刃要素30Bによって形成される略馬蹄形の切溝K′2と第3番目の分解切刃 要素30Cによって形成される実線に示す如く縦の切溝K3とが組合わされ、さ らに4列目には第3の分解切刃要素K3によって所定寸法をおいて破線に示す如 く切溝K′3が縦に列設される。
【0041】 その後、用紙yをセットしているテーブルまたは抜型本体1が略15mm程度 の所望寸法、前進した後に、抜型本体1に対してテーブルが再び上昇すると、用 紙yには図9の1点鎖線に示すように第3列目には第1の分解切刃要素30Aに よって形成された略馬蹄形の切溝K″1が破線に示す先行の略馬蹄形の切溝K′ 2と実線に示す縦の切溝K3とに夫々合成し、組合わされることによって略馬蹄 形の製品S1が型抜きされる。
【0042】 しかも4列目には1点鎖線に示すように第2の分解切刃要素30Bによって略 馬蹄形の切溝K″2が型抜きされるとともに5列目には第3の分解切刃要素30 Cによって縦の切溝K″3が整列化して型抜きされる。
【0043】 以後、順次、抜型本体1に対するテーブルの昇降運動を繰返すとともにテーブ ルを所望寸法づつ移動することにより、横方向成分ロとしての第1および第2の 切溝K1,K2;K′1,K′2;K″1,K″2と、縦方向成分イとしての切 溝K3;K′3;K″3とを夫々先行のものに後続のものを順次、多重に組み合 わせて合成することにより完成された略馬蹄形の製品S1を多列、多段に得るこ とができる。
【0044】 さらに図10および図11に示すものはガスケット材を型抜きする抜型に適用 した本考案の第3実施例である。 抜型本体1の異形構成要素毎に区分される前記第1実施例および第2実施例の 切刃が縦方向成分イと横方向成分ロとの分解切刃要素の組合せで形成されている のとは異なり、この第3実施例においては大小異形成分ハとしての輪郭線形成用 の略円形の分解切刃要素40Aと、該分解切刃要素40Aの内方に配置される略 円弧状の1つのスリット41を形成するための分解切刃要素40Bとの大小の大 きさや形状が異なる相互要素を単一のベース基板4の第1列目に整列化して設け 、また略半円状の開孔42を形成するための分解切刃要素40Cと、該分解切刃 要素40Cの中心点Oを略中心にして配置される略円形の数個(図には5個が示 されている)の小孔部43を形成するための分解切刃要素40Dとの大きさ、形 状が異なる相互要素を第2列目に整列化して夫々設けた構成である。
【0045】 そして用紙yをセットしたテーブルまたは抜型本体1を所望寸法づつ、前進さ せながら、テーブルを抜型本体1に対して昇降することにより、抜型本体1に設 けられた異形構成要素としての第1列目の分解切刃要素40A,40Bによって 用紙yには輪郭線としての先行する切溝K1と、該切溝K1内に配置される略円 弧状のスリット41を形成すべき切溝K2とが切込まれるとともにこの先行の切 溝K1,K2に対して抜型本体1の第2列目に整列化して設けた略半円状の分解 切刃要素40Cと該分解切刃要素40Cの周囲に配置された分解切刃要素40D とによって切込まれる後続の切溝K3,K4とが夫々合成されて組合されること によって図11に示す如く製品S2を型抜きする。
【0046】 そしてこの実施例においては図10に示すように、前記第1実施例および第2 実施例の製品S,S1よりも製品S2が複雑な構造であるが、切刃が輪郭線とし ての切溝K1を形成する分解切刃要素40Aと略円弧状の切溝K2を形成する分 解切刃要素40Bとがベース基板4の第1列目に、しかも前記切溝K1に近接す る切溝K4を形成する5個の分解切刃要素40Dと、略半円状の開孔42を形成 すべき分解切刃要素40Cとが第2列目に夫々形成されて分解されているので、 型抜時において用紙yに加圧力が加わった場合に、これらの分解された分解切刃 要素40A、40B;40C、40D間の間隙が広くなり、この分解切刃要素4 0A,40B;40C,40D等が用紙yに食付いて抜型本体1から型抜後に円 滑に型離れが行われなかったり、用紙yが応力により塑性変形したりすることが なくなり、製品S2の型抜きが容易に行なえる。
【0047】 しかも型抜時に無理な応力を生じないので、仕上がり面や切断端面が紙面に対 して垂直な綺麗な仕上がりになり、製品S2の製作精度が高くなる。 これはシート状の被加工物が、ゴム、マグネット・ゴム等の弾性復元性を有し たり、用紙yの厚みが厚い場合の型抜きに最適である。
【0048】 また上記各実施例においては説明しなかったが、製品S,S1,S2を形成す る分解切刃要素2A,2B;30A,30B,30C;40A,40B,40C ,40Dを抜型本体1に形成するほか、外形切溝用の分解切刃要素を個別に設け ることにより、プレス型抜装置の可動テーブルと抜型本体1とを相対的に移動し て用紙yに規格化した大きさの外形切溝を用紙yに形成し、そして可動テーブル と抜型本体1とを相対的に順送りすることにより、この外形切溝内に分解切刃要 素2A,2B;30A,30B,30C;40A,40B,40C,40Dにて 形成する切溝の合成により、多数の製品S,S1,S2を外形切溝にて囲むよう になして1シート当りの製品S,S1,S2の個数を容易に把握すれば製品管理 や在庫管理に役立たせることができる。
【0049】
【考案の効果】
上述のように本考案は、切刃を異形構成要素毎に区分した数個の分解切刃要素 を各区分毎に単一なベース基板に配列し、シート状の被加工物を所望寸法づつ分 解切刃要素に対して相対的に間欠移動しながら型抜き動作を繰返して被加工物に 前記分解切刃要素にて切溝を順次整列化して形成し、該切溝のうち先行する切溝 と以後の切溝との合成、組合せにより完成された所望形状の切溝を用紙に打抜く ことができるので、型抜の設計、製作に手間や熟練を必要とすることなくコスト を安価にできる。
【0050】 また製品の型抜きを行うべき、抜型の切刃を近接させて切刃相互間の間隙が極 小に形成されていたとしても用紙に切刃が食付くことなく、型抜きが円滑に行え 、さらには切刃の間に型抜きされるべき紙片が詰まって製品の歩留りが悪くなっ たり、折角、型抜きされた製品が塑性変形することにより、所望の綺麗な仕上が り面や切断端を有する高精度の製品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の抜型の第1実施例を示す下面図であ
る。
【図2】同じく拡大横断面図である。
【図3】同じく用紙に略矩形の製品を型抜きする場合の
第1工程を示す平面図である。
【図4】同じく第2工程を示す平面図である。
【図5】同じく第3工程を示す平面図である。
【図6】本考案の抜型の第2実施例を示す下面図であ
る。
【図7】同じく本実施例の第1工程において用紙を示す
平面図である。
【図8】同じく第2工程を示す平面図である。
【図9】同じく第3工程を示す平面図である。
【図10】本考案の抜型の第3実施例を示す下面図であ
る。
【図11】同じく本実施例によって型抜きされる製品の
平面図である。
【図12】従来のプレス抜型装置の一例を示す正面図で
ある。
【図13】同じく側面図である。
【図14】従来の抜型の一例を示す下面図である。
【図15】同じく抜型によって型抜きされる用紙の平面
図である。
【図16】従来の抜型の他例を示す下面図である。
【図17】同じく長手方向の断面図である。
【図18】型抜きされた製品を示す平面図である。
【図19】同じく長手方向の断面図である。
【図20】従来の抜型のさらに他例を示す下面図であ
る。
【符号の説明】
1 抜型本体 2A 分解切刃要素 2B 分解切刃要素 30A 分解切刃要素 30B 分解切刃要素 30C 分解切刃要素 40A 分解切刃要素 40B 分解切刃要素 40C 分解切刃要素 40D 分解切刃要素 K1 切溝 K2 切溝 K3 切溝 K4 切溝 K′1 切溝 K′2 切溝 K′3 切溝 K″1 切溝 K″2 切溝 K″3 切溝

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切刃を異形構成要素毎に区分した数個の
    分解切刃要素と、該分解切刃要素を各区分毎に設けた単
    一のベース基板とから成り、シート状の被加工物に前記
    分解切刃要素にて切溝を順次形成し、該切溝のうち先行
    する切溝と以後の後続の切溝との合成、組合せにより所
    望形状の製品に型抜きすることを特徴とした多重式連続
    抜型。
  2. 【請求項2】 前記異形構成要素毎に区分される切刃が
    縦方向成分と横方向成分よりなる分解切刃要素の組合せ
    であることを特徴とする請求項1に記載の多重式連続抜
    型。
  3. 【請求項3】 前記異形構成要素毎に区分される切刃が
    大小異形成分よりなる分解切刃要素の組合わせであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の多重式連続抜型。
JP9825091U 1991-11-28 1991-11-28 多重式連続抜型 Pending JPH0544498U (ja)

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