JPH0544484Y2 - - Google Patents

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JPH0544484Y2
JPH0544484Y2 JP5105788U JP5105788U JPH0544484Y2 JP H0544484 Y2 JPH0544484 Y2 JP H0544484Y2 JP 5105788 U JP5105788 U JP 5105788U JP 5105788 U JP5105788 U JP 5105788U JP H0544484 Y2 JPH0544484 Y2 JP H0544484Y2
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oil passage
oil
balancer shaft
shaft
circumferential groove
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、内燃機関に内蔵されるバランサシヤ
フトのスラスト受け部潤滑構造に関する。
(従来の技術) 近年の内燃機関にあつては、バランスウエイト
が設けられたバランサシヤフトをクランクシヤフ
トと対称的にシリンダブロツクに支持し、このバ
ランサシヤフトをクランクシヤフトにより駆動し
て該クランクシヤフトの2倍の回転速度で回転さ
せ、ピストン等の往復慣性質量を平衡させて振動
の低減を図ることが行なわれている。このような
内燃機関では、バランサシヤフトがクランクシヤ
フトの2倍の回転速度で駆動されるため、シリン
ダブロツクのバランサシヤフトを支持するジヤー
ナルに大量の潤滑油を供給している。
そして、バランサシヤフトの推力即ちスラスト
は、例えば特公昭54−2342号に示される如く、バ
ランサシヤフトの円周溝にスラスト受けを摺接す
る方式と、バランサシヤフトにギヤなどの円板を
取りつけこの円板をスラスト受けに摺接させる方
式とが知られている。
これらスラスト受けは静止していて前記円周溝
や円板は高速に回転するのでこれらの接触部には
十分に潤滑油を施す必要がある。
(考案が解決しようとする課題) 従来は前記接触部へ潤滑油を噴射したり、また
前記円板を潤滑油に浸したりして潤滑を図つてい
る。
しかし、潤滑油はバランサシヤフトの高速回転
による遠心力によつてラジアル方向へ飛散するの
で、スラストが作用して密接状態にある前記摺接
面には浸透させ難く、結果焼付きの原因となる。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決すべく本考案は、バランサシヤ
フトに、ジヤーナルの給油孔に臨むジヤーナル面
円周溝と、この溝からシヤフト中心へ穿設された
第1の油路と、前記バランサシヤフトの一端から
軸方向に穿設されて前記第1の油路に接続する第
2の油路と、この第2の油路とシヤフト端部の前
記円周溝とを半径方向に開口して接続する第3の
油路と、前記第2の油路に外から着脱自在に取付
けられて第2の油路の開放端を塞ぐと共に第2の
油路から第3の油路に向う潤滑油の流量を制御す
る絞りを有する栓部材とを設けてスラスト受け部
の潤滑構造を形成する。
(作用) ジヤーナルへ圧送された潤滑油の一部はジヤー
ナル面円周溝を介して第1の油路、第2の油路、
第3の油路を順に経由しスラスト受け部の円周溝
に至り、バランサシヤフトの回転遠心力で加速さ
れてスラスト受け部を強制潤滑する。
(実施例) 以下に本考案の実施例を添付図面に基づいて説
明する。
第1図は内燃機関の正面図、第2図は本考案に
係るバランサシヤフトの長手断面図である。
内燃機関1の正面には、クランクシヤフト2と
バランサシヤフト3とギヤポンプ軸4とが突起
し、これらには両歯タイミングベルト5が掛け渡
されている。
バランサシヤフト3はクランクシヤフト2と逆
回転し、クランクシヤフト2が発生するアンバラ
ンスを相殺する作用を為し、第2図に示す如く、
シリンダブロツク6内に直列に設けたジヤーナル
7,8,9,10で支承されている。
ジヤーナル7〜10は、シリンダブロツク6に
圧入したメタル7a〜10aと、バランサシヤフ
ト3のジヤーナル面3a〜3dと、これらの摺接
面へギヤポンプからの潤滑油を導く給油路7b〜
10bとから構成される。
図示右から二番目のジヤーナル面3bには給油
路8bに対応した円周溝3eが刻設され、この溝
3eから軸中心に向つて第1の油路3fが貫通形
成されている。
更に、バランサシヤフト3の右端部3gからは
第2の油路3hが軸中心線に沿つて穿設され、前
記第1の油路に接続している。
バランサシヤフトの右端部3gには、第3図に
示すように、絞りを有する栓部材、例えばオリフ
イスシーリングボルト11が第2の油路3hに介
設するごとく締結されている。
このオリフイスシーリングボルト11を第3図
及び第4図にて説明すると、丸棒の中心に貫通孔
11aを設け、丸棒を削り出しネジ部11bを形
成し、このネジ部11bの前方に貫通孔11aに
直交して延びる4個の絞り孔11c…を設ける。
尚、貫通孔11aの先端は絞つて更なる絞り孔1
1dを形成してある。
オリフイスシーリングボルト11のネジ部11
bより後方でボルト頭11eより前方には貫通孔
11aに直交する通孔11fを設け、また貫通孔
11aの後端には鋼球11gを圧入して貫通孔1
1aの後端を閉塞する。
更に、バランサシヤフト3の右端部3gには、
第3図及び同図のA−A断面図である第5図に示
す如く、円周溝3iを刻設し、この溝3iは前記
第2の油路3hに直交して穿設された三個の第3
の油路3j…で第2の油路3hに連通されてい
る。
そして、この溝3iには半月状の切欠部12a
を有するスラストプレート12が嵌入している。
このスラストプレート12は、2本のボルト12
b,12bにてシリンダブロツク6に強固に固定
されている。
以上の構成からなるバランサシヤフトのスラス
ト受け部潤滑構造の作用を以下に説明する。
ギヤポンプで加圧された潤滑油は給油路7b〜
10bを通つてジヤーナル7〜10に供給され、
これら摺接面を潤滑する。
前記潤滑油の一部はバランサシヤフトのジヤー
ナル面3bの円周溝3eを巡つて第1の油路3f
へ進入する。
潤滑油は3〜5Kg/cm2で圧送されるので、バラ
ンサシヤフト3の遠心力に打ち勝つて、第1の油
路3fをシヤフト中心へ向つて進み、第2の油路
3h及びその途中のオリフイスシーリングボルト
11に至る。
潤滑油は5個の絞り孔11c…11dを通り減
圧され、通孔11f…から第3の油路3j…に向
う。
潤滑油は径方向に延びる第3のボルト孔3j,
3jから遠心力にて高速で吐出し、円周溝3iに
嵌合するスラストプレート12に激しく衝突し、
スラストプレート12の前・後面12c,12d
を潤滑する。
前記オリフイスシーリングボルト11は複数の
絞り孔11c…11dを有しているので目詰りに
対応できる。また季節の変化、銘柄の変更などで
潤滑油の粘度が変るような場合には、異なる絞り
孔のオリフイスシーリングボルトと簡単に交換で
きる。
なお、第2図に明示したとおりに第1の油路3
f、第2の油路3h及び第3の油路3j(第3図
参照)はプーリ(図左端)とは反対側のシヤフト
端部に形成されている。このために、潤滑油がプ
ーリ及びベルトに掛かる恐れはない。従つて、ベ
ルトの耐油対策を講じる必要はなく、プーリをシ
リンダブロツクから遠避ける必要はないので、プ
ーリ側の構造が簡単になり、プーリをシリンダブ
ロツクに近接することもできる。
また、プーリにはベルトの張力により大きな力
が作用し、この力がシヤフトに剪断力として作用
する。そのために、少なくともシヤフトのプーリ
側の軸径は大きくしている。図2では、反プーリ
側端部も軸径を大きくしたが、この部分には剪断
力が作用しないので、軸径を小さくできることは
周知の通りである。
反プーリ側端部を細くして、そこに第1の油路
3fを形成すれば、第1の油路3fの径方向寸法
が短くなり、第1の油路3f入口での遠心力は小
さくなり、その分給油が容易になる。
この様に、反プーリ側にスラスト受部およびそ
れの潤滑構造を設けたことにより、プーリ側の構
造の簡単化や給油の容易化を図ることができる。
(考案の効果) 以上に述べた如く、本考案はバランサシヤフト
にジヤーナルの給油孔に臨むジヤーナル面円周溝
と、この溝からシヤフト中心へ穿設された第1の
油路と、前記バランサシヤフトの一端から軸方向
に穿設されて第1の油路に接続する第2の油路
と、この第2の油路とシヤフト端部の前記円周溝
とを半径方向に開口して接続する第3の油路とを
形成したので、回転遠心力作用で潤滑油をスラス
トプレートの潤滑面に供給することができ、スラ
スト受け部の焼付けの防止を図れる。
更に、第2の油路から第3の油路に向う潤滑油
を絞りを有する栓部材で絞るようにしたので、油
量の調整が極めて簡単に為せる。例えば油路をジ
ヤーナルの潤滑の油路と共用している場合には、
この絞りが無いとジヤーナル側が潤滑不足になる
恐れがある。
加えて、第2の油路から第3の油路に向う潤滑
油を絞りを有する栓部材で絞るようにしたので、
これら油路は十分に径を大きくでき、油路での目
詰まりを防止できる。
絞りを有する栓部材を外方から簡単に取り外せ
るようにしたので、絞り率を簡単に変更でき、取
り外して油路の目詰め点検や清掃が為せ、しかも
最も目詰りし易い絞りを有する栓部材を簡単に交
換したり清掃することができる。
また、バランサシヤフトの一端から軸方向に穿
設された第2の油路の開放端を絞りを有する栓部
材で塞ぐようにしたので、他の盲栓を用意する必
要が無い。
【図面の簡単な説明】
第1図は内燃機関の正面図、第2図は本考案に
係るバランサシヤフトの長手断面図、第3図は本
考案に係るスラスト受け部拡大図、第4図は本考
案に係るオリフイスシーリングボルト図、第5図
は第3図のA−A矢視図である。 尚、図面中、3はバランサシヤフト、3bは同
ジヤーナル面、3eはジヤーナル面の円周溝、3
fは第1の油路、3hは第2の油路、3iはバラ
ンサシヤフト端に設けられた円周溝、3jは第3
の油路、8はジヤーナル、8bは給油路、11は
絞りを有する栓部材としてのオリフイスシーリン
グボルト、12はスラストプレートである。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 バランサシヤフトの端部に円周溝を刻設し、こ
    の溝へスラストプレートの一端を嵌合してなるバ
    ランサシヤフトのスラスト受け部において、 前記バランサシヤフトには、ジヤーナルの給油
    孔に臨むジヤーナル面円周溝と、この溝からシヤ
    フト中心へ穿設された第1の油路と、前記バラン
    サシヤフトの一端から軸方向に穿設されて前記第
    1の油路に接続する第2の油路と、この第2の油
    路とシヤフト端部の前記円周溝とを半径方向に開
    口して接続する第3の油路と、前記第2の油路に
    外から着脱自在に取付けられて第2の油路の開放
    端を塞ぐと共に第2の油路から第3の油路に向う
    潤滑油の流量を制御する絞りを有する栓部材とを
    設けたことを特徴とするバランサシヤフトのスラ
    スト受け部潤滑構造。
JP5105788U 1988-04-15 1988-04-15 Expired - Lifetime JPH0544484Y2 (ja)

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