JPH054447U - コンデンサなどの密閉容器 - Google Patents
コンデンサなどの密閉容器Info
- Publication number
- JPH054447U JPH054447U JP5172191U JP5172191U JPH054447U JP H054447 U JPH054447 U JP H054447U JP 5172191 U JP5172191 U JP 5172191U JP 5172191 U JP5172191 U JP 5172191U JP H054447 U JPH054447 U JP H054447U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- condenser
- film
- capacitor
- metal
- metal case
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 密閉性,作業性にすぐれ、かつコスト的に安
価な構造のコンデンサなどの密閉容器の提供を目的とす
る。 【構成】 金属ケース1と金属ふた2の接合部にプラス
チックフィルム8をはさみ込み巻締めることによって密
閉構造とし、密閉性,作業性にすぐれ、かつコスト的に
も安価なコンデンサなどの密閉容器が得られる。
価な構造のコンデンサなどの密閉容器の提供を目的とす
る。 【構成】 金属ケース1と金属ふた2の接合部にプラス
チックフィルム8をはさみ込み巻締めることによって密
閉構造とし、密閉性,作業性にすぐれ、かつコスト的に
も安価なコンデンサなどの密閉容器が得られる。
Description
【0001】
本考案は金属ケースと金属ふたを有し、液状含浸剤を合浸または充てんするコ
ンデンサなどの密閉容器に関するものである。
【0002】
従来、金属ケースと金属ふたにより密閉構造を得る方法として、溶接,はんだ
付け,巻締めなどの方法が知られている。一般には巻締めによる方法がとられて
いるが、このとき、その接合部分に封止剤としてエポキシ系樹脂やシリコーン樹
脂が塗布され、密閉性を保つことが行われている。その方法の1つは、図4に示
すように巻締めを行う前にあらかじめ金属ケース1および金属ふた2の接合部分
であるフランジ部の全周にわたって樹脂3を塗布しておいてから巻締めを行ない
図5に示す構造に密閉する方法がある。また別の方法としては、図6に示すよう
に巻締めを行ってからその接合部分の隙間に樹脂3を外側から塗布する方法があ
る。
【0003】
しかし、上記の従来の構成では、以下のような問題点があり、改善を要望され
ていた。
【0004】
(1)封止剤の塗布は接合部分全周にわたって均一にすることが要求される。
塗布量が少なかったり、塗布むらがあると完全な密閉性は得られず漏油が発生す
る。塗布量が多すぎると樹脂たれが生じ、密閉容器内部にたれると、コンデンサ
の絶縁耐力が低下する。密閉容器外部にたれると外観上美観を損ねるのみならず
マーキング不良につながる。また、巻締め工程時に樹脂が飛散して巻締め機に付
着すると固着や汚れなどの原因となり、保守,保全に手間がかかる。
【0005】
(2)特にエポキシ系樹脂で封止する場合は、使用前に計量,調合の作業が必
要であり、調合してからの使用時間にも制約がある。また、硬化には加熱が必要
であるなど、工程が複雑となる。
【0006】
エポキシ系樹脂は硬化後は硬くて脆いため、温度や機械的なストレスにより割
れや亀裂などのクラックが発生し、密閉性を保持できなくなることがある。
【0007】
(3)また、シリコーン樹脂の場合、エポキシ系樹脂に比べて計量,調合の作
業が不要となるが、高価である。密閉性はシリコーン樹脂の弾力性により保つた
め、塗布量や巻締め条件には注意が必要となる。しかもシリコーン樹脂の弾力性
は経年劣化するため長期的な密閉性を確保するのは困難である。
【0008】
本考案は以上の問題点を解決し、密閉性,作業性にすぐれ、かつコスト的にも
安価な構造のコンデンサなどの密閉容器を提供することを目的とする。
【0009】
上記の目的を達成するために本考案によるコンデンサなどの密閉容器は、金属
ケースと金属ふたの接合部にプラスチックフィルムをはさみ込み巻締めを行い嵌
合した構成とする。
【0010】
上記構成により、プラスチックフィルムは巻締め後、金属ケースと金属ふたの
すき間に入り込み、金属ケース内の液状含浸剤によりわずかに膨潤してパッキン
としての役目を果たすことになる。
【0011】
以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明する。
【0012】
図1は金属ケース1と金属ふた2から構成されたコンデンサ密閉容器にコンデ
ンサ素子を組み込んだコンデンサの断面図である。同図において、4はコンデン
サ素子、5は接続端子、6はケース、7は液状含浸剤である。
【0013】
図2により密閉構造を詳細に説明する。図2(a)は金属ケース1と金属ふた
2の接合部に厚さ20μmのポリプロピレンフィルム(PPフィルム)8をはさ
み込んだ状態の断面図である。図2(b)はPPフィルム8の上面図である。図
2(c)は巻締めて接合部を嵌合した後の部分断面図である。
【0014】
図2(c)に示すようにPPフィルム8が金属ケース1と金属ふた2の間には
さみ込まれ、PPフィルム8が内部の液状含浸剤によりわずかに膨潤してパッキ
ンとして働いてコンデンサ密閉容器内の液含浸剤の漏れを確実に防ぐことができ
る。
【0015】
図3は本考案の実施例に基づくコンデンサ密閉容器において、はさみ込むPP
フィルムの厚みと漏油試験を行った時の漏油率との関係を示す。漏油試験の方法
は高温100℃(3h)、低温−25℃(3h)を1サイクルとするヒートショ
ックサイクルを100サイクル行った。この結果からPPフィルムの厚みが8μ
m未満の時漏油率が高くなっているのはPPフィルムの厚みが接合部分の隙間よ
りも薄いため十分にパッキンとしての効果が出ないためである。一方、厚みが3
50μmを超えた時に漏油率が高くなっているのは巻締め時にPPフィルムの弾
力性が大きくなるため巻締めが完全に行われないためである。このことからはさ
み込まれるPPフィルムの厚みは8μm〜350μmが適当であることがわかる
。以上のように本実施例によるコンデンサ密閉容器は密閉性,作業性にすぐれ、
かつ安価に製造できる構成である。
【0016】
なお、本考案による密閉容器の構造はコンデンサの密閉に限らずトランスなど
の金属ケースおよび金属ふたを使用した密閉構造を必要とする場合にも十分応用
することができる。
【0017】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように本考案のコンデンサ密閉容器は、密閉性,作業
性にすぐれ、かつ安価に製造できる。
【図1】本考案の実施例におけるコンデンサ密閉容器に
コンデンサ素子を組み込んだコンデンサの断面図
コンデンサ素子を組み込んだコンデンサの断面図
【図2】(a)はコンデンサ密閉容器の断面図
(b)はコンデンサ密閉容器に使用するPPフィルムの
上面図 (c)はコンデンサ密閉容器の接合部の断面図
上面図 (c)はコンデンサ密閉容器の接合部の断面図
【図3】PPフィルム厚みと漏油率の特性図
【図4】従来のコンデンサ密閉容器の斜視図
【図5】同じく接合部の断面図
【図6】他の接合部の断面図
1 金属ケース
2 金属ふた
8 プラスチックフィルム
Claims (2)
- 【請求項1】金属ケースと金属ふたの接合部にプラスチ
ックフィルムをはさみ込み巻締めることによって嵌合し
た密閉構造を有することを特徴とするコンデンサなどの
密閉容器。 - 【請求項2】接合部にはさみ込むプラスチックフィルム
が厚さ8〜350μmのポリプロピレンフィルムである
ことを特徴とする請求項1記載のコンデンサなどの密閉
容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5172191U JPH054447U (ja) | 1991-07-04 | 1991-07-04 | コンデンサなどの密閉容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5172191U JPH054447U (ja) | 1991-07-04 | 1991-07-04 | コンデンサなどの密閉容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH054447U true JPH054447U (ja) | 1993-01-22 |
Family
ID=12894755
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5172191U Pending JPH054447U (ja) | 1991-07-04 | 1991-07-04 | コンデンサなどの密閉容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH054447U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023142969A1 (zh) * | 2022-01-27 | 2023-08-03 | 宁德时代新能源科技股份有限公司 | 壳体、电池单体、电池及用电装置 |
-
1991
- 1991-07-04 JP JP5172191U patent/JPH054447U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023142969A1 (zh) * | 2022-01-27 | 2023-08-03 | 宁德时代新能源科技股份有限公司 | 壳体、电池单体、电池及用电装置 |
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