JPH06342733A - 碍子の取付構造および取付方法 - Google Patents

碍子の取付構造および取付方法

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JPH06342733A
JPH06342733A JP15423993A JP15423993A JPH06342733A JP H06342733 A JPH06342733 A JP H06342733A JP 15423993 A JP15423993 A JP 15423993A JP 15423993 A JP15423993 A JP 15423993A JP H06342733 A JPH06342733 A JP H06342733A
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JP
Japan
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press
insulator
fitting portion
epoxy resin
fitting
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Application number
JP15423993A
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English (en)
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Matsujiro Matsumi
松次郎 松見
Hiromasa Matsui
啓真 松井
Takeo Fujiwara
武男 藤原
Kazuto Matsuzaki
一人 松崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shizuki Electric Co Inc
Original Assignee
Shizuki Electric Co Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 碍子の取付構造において、関係部材の構造を
従来のものから変更することなく、接合部の漏洩防止性
能を大幅に向上させる。 【構成】 O-リング4a,4b,4cを取り付けた状
態で碍子1の圧入部1a,1bおよび頭部金具2,ケー
ス3の円筒部2b,3aの内面に可撓性を有するエポキ
シ樹脂を塗布し、その後、圧入部1a,1bを円筒部2
b,3aに嵌合圧入し、その後、加熱して塗布したエポ
キシ樹脂を硬化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はコンデンサ等の電気機
器に使用される碍子形端子の取付構造および取付方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は例えば実公平3-53487号公
報に開示されたこの種従来の油入コンデンサ用の碍子形
端子を示す部分断面図である。同図において、1は絶縁
漏洩長を増大するための笠状突起を外周に形成した碍子
で、その上下両端には円筒状の圧入部1aおよび1bが
形成されている。そして、この圧入部1aおよび1bに
は、後述するパッキンを取り付けるための環状の溝1c
および1dが形成されている。2は外部との接続のため
のネジ部2aを備えた取付対象部材としての頭部金具
で、その外周に形成された円筒部2bが碍子1の圧入部
1aに嵌合して碍子1の上端を閉塞する構成となってい
る。
【0003】3は絶縁油とともにコンデンサの本体を内
部に収容する取付対象部材としてのケースで、図はその
上端の天蓋部分を示す。このケース3には絞り加工によ
り円筒部3aが形成されている。4は碍子1の圧入部1
a,1bに形成された溝1c,1dに挿入されたパッキ
ン、5は頭部金具2とコンデンサの本体とを接続するリ
ード線である。
【0004】そして、パッキン4を取り付けた状態で碍
子1の圧入部1bをケース3の円筒部3aに嵌合圧入す
ることにより、碍子1とケース3とは強固に一体となり
パッキン4がケース3内の絶縁油の漏洩を確実に防止す
る。
【0005】同様に、碍子1の圧入部1aを円筒部2b
に嵌合圧入することにより、頭部金具2を碍子1に一体
に取付固定する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の碍子形端子は以
上のように、圧入構造という比較的簡便な組立構造で仕
上げるものであるにもかかわらず絶縁油の漏洩防止とし
ては十分な性能を有するものであった。しかし、近年、
電気機器の不燃化対策の要請が高まり、コンデンサにつ
いては従来からの絶縁媒体である絶縁油に替わってSF
6(六弗化硫黄)等の絶縁ガスを使用したものが一部適
用されるようになってきた。従来の取付構造のものをそ
のままガス入の機器に適用した場合、気密性能としては
必ずも十分ではなく、高電圧コンデンサ等、特に長年月
に亘り安定した性能を保証する必要がある電気機器への
適用においては問題があった。このため、形状変更を伴
う各種の気密性能強化策が検討されているがいずれも大
幅な価格上昇や寸法の増大を伴うものであった。
【0007】この発明は以上のような問題点を解消する
ためになされたもので、関係部材の構造を従来のものか
ら変更することなく、従って形状変更を伴うことなくし
かもガスに対して十分な漏洩防止性能を有する碍子の取
付構造および取付方法を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】この発明に係
る碍子の取付構造は、溝を含む碍子の圧入部と取付対象
部材の円筒部との嵌合部に可撓性を有するエポキシ樹脂
を介在させたものである。この場合、エポキシ樹脂が上
記嵌合部にわずかに存在し得る空間を埋めるとともに圧
入部と円筒部とを強固に固着する。かつパッキン自体を
透過して生じ得るガスの漏洩も抑制する。
【0009】そして、上記エポキシ樹脂としてデュロメ
ータ硬度がD−40〜D−80の範囲内となるものを選
定することにより、接着力と可撓性とが共に最適となる
特性のものが得られる。
【0010】また、この発明に係る碍子の取付方法は、
その溝にパッキンを取り付けた状態で圧入部と円筒部と
の両面に未硬化の上記エポキシ樹脂を塗布し、その後圧
入部を円筒部に嵌合圧入し、最後に嵌合部を加熱して塗
布したエポキシ樹脂を硬化させるというものである。
【0011】
【実施例】図1はこの発明の一実施例によるガス絶縁コ
ンデンサ用の碍子形端子を示すもので、同図(A)はそ
の組立完了後の状態を示す部分断面図、同図(B)はそ
の組立方法を説明するための断面図である。図におい
て、従来と同一または相当部分には同一符号を付して説
明を省略する。但し、頭部金具2については、その円筒
部2bの内周面に環状の溝2cが形成されこの溝2cに
パッキン(O-リング)4aが取り付けられる。また、
碍子1下端の圧入部1bには環状の溝1dが形成されこ
の溝1dにO-リング4bが取り付けられる。なお、各
圧入部と円筒部との嵌合部にはエポキシ樹脂が充填され
気密性能の向上を図っているが、これについては以下で
詳細に説明する。
【0012】次にこの碍子の取付方法について説明す
る。先ず、頭部金具2の円筒部2b内面の溝2cにクロ
ロプレンのO-リング4aを取り付け、リード線5を圧
着する。次に、この溝2cを含む円筒部2b内面および
碍子1の圧入部1aに未硬化のエポキシ樹脂を筆を使っ
て塗布する(図中、××××で示す)。
【0013】この実施例では、長瀬チバ株式会社製加熱
硬化型可撓性エポキシ樹脂XN1019(硬化剤XN1
113)を使用した。硬化物の機械的特性を図2に示
す。実質的に可撓性の程度を定量的に表示することにな
る硬度はASTM(American Society for Testing and
Materials)D−2240に基づくデュロメータ硬度で
示している。この硬度表示は、測定が容易で、かつ軟質
プラスチックやゴムのような場合には比較的指定の感触
と一致する利点があるため広く用いられている。
【0014】取付方法の説明に戻り、次に図1(B)に
示すように、碍子1の圧入部1bの溝1dにはクロロプ
レンのO-リング4bを、また圧入部1b上端の角部に
はシリコーンゴムのO-リング4cを取り付け、これら
溝を含む圧入部1bおよびケース3の円筒部3a内面に
上述のエポキシ樹脂を同じく筆を使って塗布する。次に
頭部金具2を碍子1上端の圧入部1aに嵌め込むととも
に碍子1下端の圧入部1bをケース3の円筒部3aに嵌
め込み500〜1500Kgの力を加えて圧入する。こ
の場合、嵌合部に塗布されたエポキシ樹脂は潤滑剤とし
ても作用し、圧入操作が円滑になされる。所定取付位置
までの圧入処理が終わると加熱炉で所定の条件(120
℃2hr)で加熱し塗布したエポキシ樹脂を硬化させ碍
子形端子が完成する。
【0015】比較結果、図3はO-リングの材質として
Si(シリコーンゴム)、CR(クロロプレン)および
これらのパッキン取付部分にエポキシ樹脂を塗布したこ
の発明の場合の合計4種類の場合について試験を実施し
た結果を示すもので、また、透過対象流体についてもS
6ガス、空気および水分の3者について試験を行って
いる。ガス、水分のいずれにおいてもエポキシ樹脂を塗
布することにより、透過率が低下していることが判る。
また、シリコーンゴムSiはそれ自体ではかなり透過率
が高いが、エポキシ樹脂を塗布することによりクロロプ
レンCRとの差が減少する。これは、エポキシ樹脂が溝
内のパッキンを覆い、パッキン自体からのガス等の透過
も阻止しているためと考えられる。
【0016】なお、上記実施例ではエポキシ樹脂として
デュロメータ硬度がD−65であるものを使用したが、
適度な可撓性を有するものであればよい。これをデュロ
メータ硬度で表すと、D−80以下であればよいことに
なる。但し、同硬度がD−40未満となると、この硬度
にほぼ比例して変化する接着力の低下が著しくなり、適
当な可撓性も喪失し十分な気密性能が得られなくなる。
また、O-リングの材質として、上記実施例ではクロロ
プレン(4a,4b)およびシリコーンゴム(4c)を
使用したが、これは、前者が主にSF6ガスの漏洩を阻
止すること、後者が空気や水分の浸入を阻止することと
いうそれぞれの目的を考慮したものである。従って、漏
洩阻止を図る対象流体の種別や要求される耐熱性等を考
慮して上記以外の材質のものを使用するようにしてもよ
い。
【0017】また、上記実施例では、碍子1と頭部金具
2および絞り加工で円筒部3aを形成したケース3とを
一体とする構造について説明したが、この碍子1の取付
対象部材としては上記実施例とは異なる形態のものであ
ってもこの発明は同様に適用することができ同等の効果
を奏する。更に、パッキン取付用の溝は、碍子1の圧入
部に形成してもよいし、取付対象部材の円筒部に形成し
てもよく、また両者に形成したものでもよい。
【0018】
【発明の効果】この発明に係る碍子の取付構造は以上の
ように、溝を含む圧入部と円筒部との嵌合部に可撓性を
有するエポキシ樹脂を介在させるようにしたので、同樹
脂を塗布し組立後それを硬化させるだけでよく、関係部
材の構造を従来のものから変更することなく、従って形
状変更を伴うことなく安価に、漏洩防止性能を大幅に向
上させることができる。特に、上記エポキシ樹脂として
そのデュロメータ硬度がD−40〜D−80の範囲内と
なるものを選定することにより、接着力と可撓性とが共
に最適の特性となり、高い漏洩防止性能が一層安定確実
に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による碍子形端子を示すも
ので、同図(A)は取付完了後の状態を示す部分断面
図、同図(B)は取付作業の要領を説明するための断面
図である。
【図2】この発明で使用する可撓性エポキシ樹脂硬化物
の機械的特性を表の形で示す図である。
【図3】この発明の適用に基づく効果を検証する比較結
果を表の形で示す図である。
【図4】従来の碍子形端子を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1は碍子、1a,1bは圧入部、1dは溝、2は頭部金
具、2bは円筒部、3はケース、3aは円筒部、4a,
4b,4cはO-リングである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松崎 一人 兵庫県西宮市大社町10番45号 株式会社指 月電機製作所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 碍子には円筒状の圧入部を、上記碍子の
    取付対象部材には円筒部を形成し、上記圧入部の外周面
    と上記円筒部の内周面とのいずれかまたは双方に環状の
    溝を形成するとともに、上記溝にパッキンを取り付けた
    状態で上記圧入部を上記円筒部に嵌合圧入して上記碍子
    と上記取付対象部材とを一体に取付固定する碍子の取付
    構造において、 上記溝を含む上記圧入部と円筒部との嵌合部に可撓性を
    有するエポキシ樹脂を介在させたことを特徴とする碍子
    の取付構造。
  2. 【請求項2】 エポキシ樹脂は、そのデュロメータ硬度
    (ASTM D−2240)がD−40〜D−80の範
    囲内となるものを選定したことを特徴とする請求項1記
    載の碍子の取付構造。
  3. 【請求項3】 碍子には円筒状の圧入部を、上記碍子の
    取付対象部材には円筒部を形成し、上記圧入部の外周面
    と上記円筒部の内周面とのいずれかまたは双方に環状の
    溝を形成するとともに、上記溝にパッキンを取り付けた
    状態で上記圧入部と円筒部との両面に請求項1または2
    記載のエポキシ樹脂を未硬化の状態で塗布する工程、そ
    の後上記圧入部を上記円筒部に嵌合圧入する工程、およ
    びその後上記嵌合部を加熱して塗布した上記エポキシ樹
    脂を硬化させる工程を備えた碍子の取付方法。
JP15423993A 1993-06-01 1993-06-01 碍子の取付構造および取付方法 Pending JPH06342733A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103219104A (zh) * 2013-03-26 2013-07-24 中国科学院等离子体物理研究所 中性束注入梯度极分压电源高压引出线端子
US9396875B2 (en) 2013-06-14 2016-07-19 Abb Technology Ltd Terminal bushing sealing element

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103219104A (zh) * 2013-03-26 2013-07-24 中国科学院等离子体物理研究所 中性束注入梯度极分压电源高压引出线端子
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