JPH0544247B2 - - Google Patents

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JPH0544247B2
JPH0544247B2 JP88267237A JP26723788A JPH0544247B2 JP H0544247 B2 JPH0544247 B2 JP H0544247B2 JP 88267237 A JP88267237 A JP 88267237A JP 26723788 A JP26723788 A JP 26723788A JP H0544247 B2 JPH0544247 B2 JP H0544247B2
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aluminum
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sawdust
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JP88267237A
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Katsuhiko Kusakabe
Tomo Maruyama
Yukihiro Kono
Susumu Matsui
Tsutomu Taniguchi
Akira Oohayashi
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Takara Shuzo Co Ltd
Original Assignee
Takara Shuzo Co Ltd
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  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Fertilizers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は培養基を改良したきのこの人工栽培方
法に関する。 〔従来の技術〕 従来、きのこの栽培はコナラ、クヌギ、ブナ等
の原木を利用したほだ木栽培がほとんどであり、
そのため気象条件により収穫が左右されることが
多く、また、最近ではほだ木栽培においては原木
又は厚木切り出しのための労働力が不足している
こと等によつて原木の入手が困難になりつつあ
る。更に、ほだ木栽培では栽培期間が長いこと、
すなわち種菌の接種からきのこの収穫までに1年
半〜2年も要することにより、生産コストが相当
高くつくのが実情である。 しかるに、近年、エノキタケ、ヒラタケ、シロ
タモギタケ、ナメコ等において、主に鋸屑に米糠
を配合した培養基を用い、瓶又は箱で栽培を行う
菌床人工栽培方法が確立され、一年を通して、四
季に関係なく安定してきのこが収穫できるように
なつている。すなわち、農家での副業的性格が強
く、小規模生産に頼つていたきのこの栽培が、現
在では企業が工業的スケールで大量に栽培でき、
かつ原料が入手しやすい菌床人工栽培法に移りつ
つある。 〔発明が解決しようとする課題〕 しかし、菌床人工栽培法においても、きのこを
大量に連続栽培するには、いまだ収率も低く、か
つ栽培期間がかなり長いため、その生産コストは
安価とはいえず、故に今後これら生産性の改善が
切望されている。 本発明の目的は、上記現状にかんがみ、高収量
できのこを人工栽培する方法を提供することにあ
る。 〔課題を解決するための手段〕 本発明を概説すれば、本発明はきのこの人工栽
培方法に関する発明であつて、きのこの人工栽培
において、人工培養基に、メタケイ酸アルミン酸
マグネシウム、アルミン酸マグネシウム(水酸化
アルミナマグネシウム)、アルミン酸ナトリウム、
塩化アルミニウム、硫酸アンモニウムアルミニウ
ム、モノステアリン酸アルミニウム、ラウリン酸
アルミニウム、及びアルミニウムよりなる群から
選択したアルミニウム及び/又はアルミニウム化
合物を含有させることを特徴とする。 本発明者らは、きのこの人工栽培における従来
法の欠点を改善するため、鋸屑培養基を用いて、
種々の栽培実験を行い、各種アルミニウム化合物
について広範囲に検索、鋭意検討を重ねた結果、
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、アルミン酸
マグネシウム(水酸化アルミナマグネシウム)、
ケイ酸アルミン酸ナトリウム、アルミン酸ナトリ
ウム、ケイ酸アルミン酸カルシウム、ケイ酸アル
ミン酸バリウムなどのケイ酸アルミン酸塩と、ア
ルミン酸塩、塩化アルミニウム、硫酸アンモニウ
ムアルミニウムをはじめとする水溶性アルミニウ
ム塩、ステアリン酸アルミニウム、ラウリン酸ア
ルミニウムをはじめとする脂肪酸アルミニウム及
びケイ酸アルミニウム等の不溶性のアルミニウム
塩、また、活性アルミナ、水酸化アルミニウムゲ
ル等の酸化物や水酸化物、特殊なものとしては合
成ヒドロタルサイト等のあらゆる種類のアルミニ
ウム化合物に増収能があることを発見した。更に
は、粉末アルミニウムの培養基への添加でも増収
を得たことから、アルミニウム自体が増収能をも
つと結論し、本発明を完成した。 アルミニウムは、地球上に広く存在する元素で
あり、地球表層部では金属元素としては最も多量
に存在する。存在形態としては、各種金属のアル
ミノケイ酸塩として岩石土壌の重要構成成分とな
つている。鉱石としては、ボーキサイト、カオリ
ンが重要であり、工業的には氷晶石とアルミナの
融解塩電解を用いるエルー・ホール法によつてつ
くられる。銀白色の軽い軟らかい金属で、展性、
延性に富み、耐食性なので、各種方面(建築材
料、運輸関係、化学器具、家庭用品その他)に、
金属そのまま、あるいは合金として用いられるほ
か、テルミツト、塗料、送電線材など、あらゆる
方面に使用される。また、その化合物は主に水酸
化アルミニウムから作られ、触媒、染色剤、医薬
品、金属石けん、吸着剤、セメント・陶器・ガラ
ス原料、流動促進剤、増粘剤等々その用途は多岐
にわたる。また、工業用原料として用いられるも
のが多いため、比較的安価に入手できることが特
徴的である。 以下、本発明を更に詳しく説明する。 本発明に用いられるきのこの人工培養基は、通
常、鋸屑、ふすま、もみがらなどの炭素源と米
糠、大豆粕などの窒素源の混合物に水を適当量加
え、これを瓶又は箱に圧詰めして調製するのが適
当であるが、好ましくは鋸屑と米糠を重量比1:
1で混合した混合物に水を加えて、水分含有率を
60〜65%に調整したものを、広口瓶に圧詰めして
調製することが望ましい。 また、鋸屑としては広葉樹鋸屑あるいは針葉樹
鋸屑をそれぞれ単独で用いてもよいが、混合して
使用してもよい。 次に、アルミニウム及び/又はアルミニウム化
合物と鋸屑との混合比率は、その形態や、添加方
法によつて大きく異なり、また増収の多寡も、そ
れによつて大きく異なるが、例としてアルミニウ
ム粉末の場合は重量比で、0.1〜10.0:100、好ま
しくは0.8〜3.0:100が最も良い。また、塩化ア
ルミニウム(6水和物)の場合は、5.0×10-3
3.0:100、好ましくは5.0×10-2〜1.0:100が最も
良い。しかしながら、これらの化合物の添加量
は、上記の数値によつて特に制約されるものでは
ない。また、これらアルミニウム、アルミニウム
化合物は単独で用いても良いが、混合して使用し
ても良い。 本発明で使用されるきのこは人工栽培できるき
のこであり、例えば、エノキタケ、ヒラタケ、シ
ロタモギタケ、ナメコ等が挙げられる。 〔実施例〕 以下、本発明を実施例により説明するが、本発
明は以下の実施例の範囲のみに限定されるもので
はない。 実施例 1 広葉樹鋸屑(ブナ材)50g、針葉樹鋸屑(スギ
材)50g、米糠100gをよく混合し、これにメタ
ケイ酸アルミン酸マグネシウム〔富士化学工業(株)
製、商品名 ノイシリン〕を0、1、3、5、
7、10、13、15又は20g添加し、水分含有率を63
%に調整したものをプラスチツク製850ml広口瓶
に圧詰めした。各々の中央に直径1cm程度の穴を
開け、打栓後、120℃で90分間殺菌した。冷却後、
シロタモギタケの鋸屑種菌を常法どおり植菌し、
暗所、温度25℃、湿度55%の条件下で、30日間培
養し(菌まわし工程)、更に55日間培養を続けて
熟成させた。次に栓をはずして培養基の上部から
約1cm程度菌かきをして菌糸層を除いた後、水道
水20mlを添加して充分に吸水させた。4時間放置
後、上部に残つた水を取除いて、温度15℃、湿度
95%、照度20ルツクスの条件下で、10日間培養し
て子実体原基を形成させ、更に照度を200ルツク
スに上げて、15日間培養を続けメタケイ酸アルミ
ン酸マグネシウムの子実体収量に及ぼす影響につ
いて検討した。結果を第1表に示す。
【表】
【表】 第1表で明らかなように、人工培養基にメタケ
イ酸アルミン酸マグネシウムを添加することによ
り、シロタモギタケの収量が飛躍的に増大した。 実施例 2 広葉樹鋸屑(ブナ材)50g、針葉樹鋸屑(スギ
材)50g、米糠100gをよく混合し、これにアル
ミン酸マグネシウム(水酸化アルミナマグネシウ
ム)〔協和化学工業(株)製、商品名 サナルミン〕
を0、1、3、5、7、10、13、15又は20g添加
し、水分含有率を63%に調整したものをプラスチ
ツク製850ml広口瓶に圧詰めした。各々の中央に
直径1cm程度の穴を開け、打栓後、120℃で90分
間殺菌した。冷却後、シロタモギタケの鋸屑種菌
を常法どおり植菌し、暗所、温度25℃、湿度55%
の条件下で、30日間培養し(菌まわし工程)、更
に55日間培養を続けて熟成させた。次に栓をはず
して培養基の上部から約1cm程度菌かきをして菌
糸層を除いた後、水道水20mlを添加して充分に吸
水させた。4時間放置後、上部に残つた水を取除
いて、温度15℃、湿度95%、照度20ルツクスの条
件下で10日間培養して子実体原基を形成させ、更
に照度を200ルツクスに上げて、15日間培養を続
け、アルミン酸マグネシウム(水酸化アルミナマ
グネシウム)の子実体収量に及ぼす影響について
検討した。結果を第2表に示す。
【表】
【表】 第2表で明らかなように、人工培養基にアルミ
ン酸マグネシウム(水酸化アルミナマグネシウ
ム)を添加することにより、シロタモギタケの収
量が飛躍的に増大した。 実施例 3 広葉樹鋸屑(ブナ材)50g、針葉樹鋸屑(スギ
材)50g、米糠100gをよく混合し、これにメタ
ケイ酸アルミン酸マグネシウム〔富士化学工業(株)
製、商品名 ノイシリン〕を0、1、3、5、
7、10、13、15又は20g添加し、水分含有率を63
%に調整したものをプラスチツク製850ml広口瓶
に圧詰めした。各々の中央に直径1cm程度の穴を
開け、打栓後、120℃で90分間殺菌した。冷却後、
ヒラタケの鋸屑種菌を常法どおり植菌し、暗所、
温度25℃、湿度55%の条件下で30日間培養した。
次に栓をはずして培養基の上部から約1cm程度菌
かきをして菌糸層を除いた後、水道水20mlを添加
して充分に吸水させた。4時間放置後上部に残つ
た水を取除いて、温度15℃、湿度95%、照度20ル
ツクスの条件下で、4日間培養して子実体原基を
形成させ、更に照度を200ルツクスに上げて、10
日間培養を続け、メタケイ酸アルミン酸マグネシ
ウムの子実体収量に及ぼす影響について検討し
た。結果を第3表に示す。
【表】
【表】 第3表で明らかなように、人工培養基にメタケ
イ酸アルミン酸マグネシウムを添加することによ
り、ヒラタケの収量が飛躍的に増大した。 実施例 4 広葉樹鋸屑(ブナ材)50g、針葉樹鋸屑(スギ
材)50g、米糠100gをよく混合し、これにケイ
酸アルミン酸ナトリウム〔日本ビルダー(株)製、合
成ゼオライト〕を0、1、3、5、7、9、12、
15、18又は20g添加し、水分含有率を63%に調整
したものをプラスチツク製850ml広口瓶に圧詰め
した。各々の中央に直径1cm程度の穴を開け、打
栓後、120℃で90分間殺菌した。冷却後、リオフ
イラム ウルマリウム(M−8171株、FERM
BP−1415)の鋸屑種菌を常法どおり植菌し、暗
所、温度25℃、湿度55%の条件下で30日間培養し
(菌まわし工程)、更に30日間培養を続けて熟成さ
せた。次に栓をはずして培養基の上部から約1cm
程度菌かきをして菌糸層を除いた後、水道水20ml
を添加して充分に吸水させた。4時間放置後上部
に残つた水を取除いて、温度15℃、湿度95%、照
度20ルツクスの条件下で、10日間培養して子実体
原基を形成させ、更に照度を200ルツクスに上げ
て、15日間培養を続け、ケイ酸アルミン酸ナトリ
ウムの子実体収量に及ぼす影響について検討し
た。結果を第4表に示す。
【表】
【表】 第4表で明らかなように、人工培養基にケイ酸
アルミン酸ナトリウムを添加することにより、リ
オフイラム ウルマリウム(M−8171株、
FERM BP−1415)の収量が飛躍的に増大した。 実施例 5 広葉樹鋸屑(ブナ材)50g、針葉樹鋸屑(スギ
材)50g、米糠100gをよく混合し、これにアル
ミン酸ナトリウム〔大阪曹達(株)製、40%水溶液〕
を0、0.2、0.5、1.0、1.5、2.0、3.0、4.0、5.0又
は6.0g添加し、水分含有率を63%に調整したも
のをプラスチツク製850ml広口瓶に圧詰めした。
各々の中央に直径1cm程度の穴を開け、打栓後、
120℃で90分間殺菌した。冷却後、リオフイラム
ウルマリウム(M−8171株、FERMBP−
1415)の鋸屑種菌を常法どおり植菌し、暗所、温
度25℃、湿度55%の条件下で30日間培養し(菌ま
わし工程)、更に30日間培養を続けて熟成させた。
次に栓をはずして培養基の上部から約1cm程度菌
かきをして菌糸層を除いた後、水道水20mlを添加
して充分に吸水させた。4時間放置後、上部に残
つた水を取除いて、温度15℃、湿度95%、照度20
ルツクスの条件下で10日間培養して子実体原基を
形成させ、更に照度を200ルツクスに上げて、15
日間培養を設け、アルミン酸ナトリウムの子実体
収量に及ぼす影響について検討した。結果を第5
表に示す。
【表】
【表】 第5表で明らかなように、人工培養基にアルミ
ン酸ナトリウムを添加することにより、リオフイ
ラム ウルマリウム(M−8171株、FERM BP
−1415)の収量が飛躍的に増大した。 実施例 6 広葉樹鋸屑(ブナ材)50g、針葉樹鋸屑(スギ
材)50g、米糠100gをよく混合し、これにアル
ミン酸ナトリウム〔大阪曹達(株)製、40%水溶液〕
を0、0.2、0.5、1.0、1.5、2.0、3.0、4.0、5.0又
は6.0g添加し、水分含有率を63%に調整したも
のをプラスチツク製850ml広口瓶に圧詰めした。
各々の中央に直径1cm程度の穴を開け、打栓後、
120℃で90分間殺菌した。冷却後、リオフイラム
ウルマリウム(1−2株)の鋸屑種菌を常法ど
おり植菌し、暗所、温度25℃、湿度55%の条件下
で、30日間培養し(菌まわし工程)、更に55日間
培養を続けて熟成させた。次に栓をはずして培養
基の上部から約1cm程度菌かきをして菌糸層を除
いた後、水道水20mlを添加して充分に吸水させ
た。4時間放置後、上部に残つた水を取除いて、
温度15℃、湿度95%、照度20ルツクスの条件下
で、10日間培養して子実体原基を形成させ、更に
照度を200ルツクスに上げて、15日間培養を続け
アルミン酸ナトリウムの子実体収量に及ぼす影響
について検討した。結果を第6表に示す。
【表】
【表】 第6表で明らかなように、人工培養基にアルミ
ン酸ナトリウムを添加することにより、リオフイ
ラム ウルマリウム(1−2株)の収量が飛躍的
に増大した。 実施例 7 広葉樹鋸屑(ブナ材)50g、針葉樹鋸屑(スギ
材)50g、米糠100gをよく混合し、これにケイ
酸アルミン酸カルシウム又はケイ酸アルミン酸バ
リウム〔日本ビルダー(株)製、Ca−A製ゼオライ
ト、Ba−A型ゼオライト〕を0、1、3、5、
7、10、15又は20g添加し、水分含有率を63%に
調整したものをプラスチツク製850ml広口瓶に圧
詰めした。各々の中央に直径1cm程度の穴を開
け、打栓後、120℃で90分間殺菌した。冷却後、
リオフイラム ウルマリウム(M−8171株、
FERM BP−1415)の鋸屑種菌を常法どおり植
菌し、暗所、温度25℃、湿度55%の条件下で30日
間培養し(菌まわし工程)、更に30日間培養を続
けて熟成させた。次に栓をはずして培養基の上部
から約1cm程度菌かきをして菌糸層を除いた後、
水道水20mlを添加して充分に吸水させた。4時間
放置後上部に残つた水を取除いて、温度15℃、湿
度95%、照度20ルツクスの条件下で、10日間培養
して子実体原基を形成させ、更に照度を200ルツ
クスに上げて、15日間培養を続け、ケイ酸アルミ
ン酸カルシウム又はケイ酸アルミン酸バリウムの
子実体収量に及ぼす影響について検討した。結果
を第7表に示す。
【表】
【表】 第7表で明らかなように、人工培養基にケイ酸
アルミン酸カルシウム又はケイ酸アルミン酸バリ
ウムを添加することにより、リオフイラム ウル
マリウム(M−8171株、FERM BP−1415)の
収量が飛躍的に増大した。 実施例 8 広葉樹鋸屑(ブナ材)50g、針葉樹鋸屑(スギ
材)50g、米糠100gをよく混合し、これに塩化
アルミニウム〔6水和物、半井化学薬品(株)製、試
薬特級〕を0、4.8×10-3、4.8×10-2、0.48、1.0
又は3.0g、あるいは硫酸アンモニウムアルミニ
ウム〔12水和物、半井化学薬品(株)製、試薬特級〕
を9.1×10-3、9.1×10-2、0.91、1.9又は5.6gを水
溶液で添加し、水分含有率を63%に調整したもの
をプラスチツク製850ml広口瓶に圧詰めした。
各々の中央に直径1cm程度の穴を開け、打栓後、
120℃で90分間殺菌した。冷却後、リオフイラム
ウルマリウム(M−8171株、FERM BP−
1415)の鋸屑種菌を常法どおり植菌し、暗所、温
度25℃、湿度55%の条件下で30日間培養し(菌ま
わし工程)、更に30日間培養を続けて熟成させた。
次に栓をはずして培養基の上部から約1cm程度菌
かきをして菌糸層を除いた後、水道水20mlを添加
して充分に吸水させた。4時間放置後上部に残つ
た水を取除いて、温度15℃、湿度95%、照度20ル
ツクスの条件下で、10日間培養して子実体原基を
形成させ、更に照度を200ルツクスに上げて、15
日間培養を続け、塩化アルミニウム又は硫酸アン
モニウムアルミニウムの子実体収量に及ぼす影響
について検討した。結果を第8表に示す。
【表】 第8表で明らかなように、人工培養基に塩化ア
ルミニウム又は硫酸アンモニウムアルミニウムを
添加することにより、リオフイラム ウルマリウ
ム(M−8171株、FERM BP−1415)の収量が
飛躍的に増大した。 実施例 9 広葉樹鋸屑(ブナ材)50g、針葉樹鋸屑(スギ
材)50g、米糠100gをよく混合し、これにモノ
ステアリン酸アルミニウム〔半井化学薬品(株)製〕
を、0、3.6、7.2、14.3又は21.5g、あるいはラ
ウリン酸アルミニウム〔関東化学(株)製、試薬一
級〕を、3.3、6.5又は13.0g添加し、水分含有率
を63%に調整したものをプラスチツク製850ml広
口瓶に圧詰めした。また、ステアリン酸〔旭電化
工業(株)製、SA−420〕を、2.9、5.9、11.8又は17.7
g添加したものを対照区として設けた。各々の中
央に直径1cm程度の穴を開け、打栓後、120℃で
90分間殺菌した。冷却後、リオフイラム ウルマ
リウム(M−8171株、FERM BP−1415)の鋸
屑種菌を常法どおり植菌し、暗所、温度25℃、湿
度55%の条件下で30日間培養し(菌まわし工程)、
更に30日間培養を続けて熟成させた。次に栓をは
ずして培養基の上部から約1cm程度菌かきをして
菌糸層を除いた後、水道水20mlを添加して充分に
吸水させた。4時間放置後上部に残つた水を取除
いて、温度15℃、湿度95%、照度20ルツクスの条
件下で、10日間培養して子実体原基を形成させ、
更に照度を200ルツクスに上げて、15日間培養を
続け、モノステアリン酸アルミニウム、ラウリン
酸アルミニウム又はステアリン酸の子実体収量に
及ぼす影響について検討した。結果を第9表に示
す。
【表】 第9表で明らかなように、人工培養基にモノス
テアリン酸アルミニウム又はラウリン酸アルミニ
ウムを添加することにより、リオフイラム ウル
マリウム(M−8171株、FERM BP−1415)の
収量が飛躍的に増大した。 また、ステアリン酸の添加によつては収量が増
大していないことから、モノステアリン酸アルミ
ニウムの添加による増収が化合物中のアルミニウ
ムに起因するものであることがわかつた。 実施例 10 広葉樹鋸屑(ブナ材)50g、針葉樹鋸屑(スギ
材)50g、米糠100gをよく混合し、これに3ケ
イ酸アルミニウム〔半井化学薬品(株)製、試薬一
級〕を、0、0.56、1.2、3.5、5.8、11.7、17.5又
は25g、あるいは9ケイ酸アルミニウム〔協和化
学工業(株)製、商品名 キヨーワード700〕を、
4.0、10.0、18.0又は25g添加し、水分含有率を63
%に調整したものをプラスチツク製850ml広口瓶
に圧詰めした。各々の中央に直径1cm程度の穴を
開け、打栓後、120℃で90分間殺菌した。冷却後、
リオフイラム ウルマリウム(M−8171株、
FERM BP−1415)の鋸屑種菌を常法どおり植
菌し、暗所、温度25℃、湿度55%の条件下で30日
間培養し(菌まわし工程)、更に30日間培養を続
けて熟成させた。次に栓をはずして培養基の上部
から約1cm程度かきをして菌糸層を除いた後、水
道水20mlを添加して充分に吸水させた。4時間放
置後上部に残つた水を取除いて、温度15℃、湿度
95%、照度20ルツクスの条件下で、10日間培養し
て子実体原基を形成させ、更に照度を200ルツク
スに上げて、15日間培養を続け、3ケイ酸アルミ
ニウム又は9ケイ酸アルミニウムの子実体収量に
及ぼす影響について検討した。結果を第10表に示
す。
【表】 第10表で明らかなように、人工培養基にケイ酸
アルミニウムを添加することにより、リオフイラ
ム ウルマリウム(M−8171株、FERM BP−
1415)の収量が飛躍的に増大した。 実施例 11 広葉樹鋸屑(ブナ材)50g、針葉樹鋸屑(スギ
材)50g、米糠100gをよく混合し、これに合成
ヒドロタルサイト〔協和化学工業(株)製、商品名キ
ヨーワード1000〕を、0、1、3、5、7又は13
g添加し、水分含有率を63%に調整したものをプ
ラスチツク製850ml広口瓶に圧詰めした。各々の
中央に直径1cm程度の穴を開け、打栓後、120℃
で90分間殺菌した。冷却後、リオフイラム ウル
マリウム(M−8171株、FERM BP−1415)の
鋸屑種菌を常法どおり植菌し、暗所、温度25℃、
湿度55%の条件下で30日間培養し(菌まわし工
程)、更に30日間培養を続けて熟成させた。次に
栓をはずして培養基の上部から約1cm程度菌かき
をして菌糸層を除いた後、水道水20mlを添加して
充分に吸水させた。4時間放置後上部に残つた水
を取除いて、温度15℃、湿度95%、照度20ルツク
スの条件下で、10日培養して子実体原基を形成さ
せ、更に照度を200ルツクスに上げて、15日間培
養を続け、合成ヒドロタルサイトの子実体収量に
及ぼす影響について検討した。結果を第11表に示
す。
【表】 第11表で明らかなように、人工培養基に合成ヒ
ドロタルサイトを添加することにより、リオフイ
ラム ウルマリウム(M−8171株、FERM BP
−1415)の収量が飛躍的に増大した。 実施例 12 広葉樹鋸屑(ブナ材)50g、針葉樹鋸屑(スギ
材)50g、米糠100gをよく混合し、これに粉末
アルミニウム〔半井化学薬品(株)製、化学用〕を、
0、0.1、0.3、0.5、0.8、1.0、3.0、5.0又は10.0g
を添加し、水分含有率を63%に調整したものをプ
ラスチツク製850ml広口瓶に圧詰めした。各々の
中央に直径1cm程度の穴を開け、打栓後、120℃
で90分間殺菌した。冷却後、リオフイラム ウル
マリウム(M−8171株、FERM BP−1415)の
鋸屑種菌を常法どおり植菌し、暗所、温度25℃、
湿度55%の条件下で30日間培養し(菌まわし工
程)、更に30日間培養を続けて熟成させた。次に
栓をはずして培養基の上部から約1cm程度菌かき
をして菌糸層を除いた後、水道水20mlを添加して
充分に吸水させた。4時間放置後上部に残つた水
を取除いて、温度15℃、湿度95%、照度20ルツク
スの条件下で、10日間培養して子実体原基を形成
させ、更に照度を200ルツクスに上げて、15日間
培養を続け、粉末アルミニウムの子実体収量に及
ぼす影響について検討した。結果を第12表に示
す。
【表】
〔発明の効果〕
以上詳細に説明したとおり、本発明による栽培
方法によれば、きのこを高収率で得ることが可能
となつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 きのこの人工栽培において、人工培養基に、
    メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、アルミン酸
    マグネシウム、アルミン酸ナトリウム、塩化アル
    ミニウム、硫酸アンモニウムアルミニウム、モノ
    ステアリン酸アルミニウム、ラウリン酸アルミニ
    ウム、及びアルミニウムよりなる群から選択した
    アルミニウム及び/又はアルミニウム化合物を含
    有させることを特徴とするきのこの栽培方法。
JP63267237A 1987-11-19 1988-10-25 きのこの人工栽培方法 Granted JPH0284112A (ja)

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