JPH0544230A - 浚渫用吸込装置 - Google Patents

浚渫用吸込装置

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JPH0544230A
JPH0544230A JP22351391A JP22351391A JPH0544230A JP H0544230 A JPH0544230 A JP H0544230A JP 22351391 A JP22351391 A JP 22351391A JP 22351391 A JP22351391 A JP 22351391A JP H0544230 A JPH0544230 A JP H0544230A
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ball
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Seiichi Goto
聖一 後藤
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DAM SUIGENCHI KANKYO SEIBI CENTER
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DAM SUIGENCHI KANKYO SEIBI CENTER
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 障害物や不陸に対する回避動作が容易で、し
かも操作性に優れた浚渫用吸込装置を提供する。 【構成】 吸込管4の先端にスイベル継手12を介して中
空の支持部材13を連結し、この支持部材13に水平軸Bを
中心に転動可能に中空の多孔ボール16を支持させ、この
多孔ボール16の内部に、支持部材13に固定され多孔ボー
ル16の接地側に開口17a を位置決めしたカバー17を配置
し、前記カバー17の内部に、前記支持部材13に連通しか
つ前記開口17a に吸込口21a を臨ませる吸込導管21を配
置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダム貯水湖、湖沼、河
川、港湾などの水底の土砂を吸込方式で浚渫するための
吸込装置に係り、特に沈木、大石などの障害物や不陸の
大きい水底の浚渫に向けて好適な浚渫用吸込装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、浚渫用の吸込装置としては、吸込
管の先端に回転カッタ、水ジェットノズルなどの強制掘
削手段を装備して、掘削能率の向上を図るようにしたも
のが多く用いられている。しかしながら、かゝる強制掘
削手段を装備したものでは、水底に堆積している土砂が
細粒砂または軟泥土である場合、前記掘削手段により土
砂が拡散してしまうため、逆に浚渫能率が低下すること
となり、そこで、かゝる土砂を対象とする場合は、土砂
をすくって吸込口に集めるようにした、いわゆるバケッ
トホイールタイプの吸込装置が有用となる。
【0003】このバケットホイールタイプの吸込装置
は、浚渫船から延ばしたラダーの先端に複数のバケット
を備えたバケットホイールを回動可能に取付けると共
に、吸込管の吸込口(サクションマウス)を前記バケッ
トホイール内に配置し、バケットホイールをモータで回
転させて、バケットですくった土砂をサクションマウス
に落し込むようにしたものである(例えば、実開平1−
65349 号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記バ
ケットホイールタイプの吸込装置によれば、例えばダム
貯水湖のように沈木、大石などの障害物が散乱している
ことの多い水底、あるいは不陸の大きい水底を浚渫しよ
うとすると、バケットホイールがモータにより強制回転
されているため、前記した障害物あるいは不陸に衝突し
た際、バケットホイールに伝わる衝撃がきわめて大きく
なり、バケットホイールあるいはバケットの損傷する機
会が増して、その補修または交換に多大の工数および時
間がかかるという問題があった。また、土砂の崩れ込み
や陥没などによりバケットホイールが土砂に埋まった場
合に、その回転が停止されて浚渫不能の状態に陥るばか
りか、バケットホイールの回転を利用する都合上、バケ
ットホイールの移動方向に制約を受けることとなり、操
作性の点でも問題があるところとなっていた。
【0005】本発明は、上記従来の問題を解決すること
を課題としてなされたもので、その目的とするところ
は、障害物や不陸に対する回避動作が容易で、しかも操
作性に優れた浚渫用吸込装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、吸込管の先端にスイベル継手を介して中空
の支持部材を連結し、前記支持部材に水平軸を中心に転
動可能に中空の多孔ボールを支持させ、前記多孔ボール
の内側または外側に、前記支持部材に固定され前記多孔
ボールの接地側を除く部分を覆うカバーを配置し、前記
多孔ボールの内部に、前記支持部材に連通しかつ該多孔
ボールの接地側に吸込口を臨ませる吸込導管を配設した
ことを特徴とする。
【0007】
【作用】上記のように構成した浚渫用吸込装置において
は、水底に多孔ボールを転動させることによりその孔を
通して内部の吸込導管の吸込口に土砂が吸込まれる。し
かして、この多孔ボールの内側または外側に配置したカ
バーにより該多孔ボール内への水の流入が制限され、所
望の含泥率を確保できる。また多孔ボールは動力によら
ずに自由に転動するので、水底の障害物や不陸を容易に
乗り越えることができる。しかも土砂の崩れ込みや陥没
が起こっても吸込機能が阻害されることはなく、その
上、多孔ボールを支持する支持部材がスイベル継手によ
り旋回するので、多孔ボールの任意の方向への転動が可
能となる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面にもとづい
て説明する。
【0009】図3は、本考案にかゝる吸込装置を含む浚
渫システムを示したものである。同図において、1は浚
渫船で、浚渫船1からは水底2へ向けてラダー3が延ば
されている。ラダー3は、その基端部が浚渫船1に回動
自在に支持され、その支持点Aを中心に上下方向へ揺動
できるようになっている。4は、ラダー3に支持された
吸込管で、吸込管4の基端は浚渫用ポンプ(図示略)を
介して浚渫船1上の排泥管5に接続されている。しかし
て、この吸込管4の先端には本考案にかゝる吸込装置10
が連結されている。吸込装置10は、ラダー3の重量を受
けて水底2に接地し、浚渫船1の移動に応じて水底2上
を移動するようになる。
【0010】こゝで、吸込装置10は、図1および図2に
示すように構成されている。両図において、11は、上記
吸込管4に介装された弾性管で、吸込管4の先端部はこ
の弾性管11の存在により軸線回りにわずか弾性変形可能
とされている。吸込管4の先端にはスイベル継手12を介
して中空の支持部材13が連結されている。この支持部材
13は、二又のアーム部14、15を有し、その一方のアーム
部14が吸込管4と連通状態とされると共に、その他方の
アーム部15が吸込管4に対して非連通状態とされてい
る。
【0011】支持部材13の二又のアーム部14、15は、そ
れぞれの先端部が同一水平軸B上で内側に折曲されてお
り、それぞれの先端部間には、壁面に多数の孔16aを有
する中空の多孔ボール16と周面の一部に大径孔17aを有
する球状のカバー17とが支持されている。より詳しく
は、前記二又のアーム部14、15の先端部には継手18を用
いて中空の連結部材19、20が接続されており、この連結
部材19、20に対して多孔ボール16は転動可能に、カバー
17は転動不能にそれぞれ取付けられている。また多孔ボ
ール16とカバー17とはわずかの隙を形成するように配設
され、さらにカバー17は、その大径孔17aを多孔ボール
16の水底2に対する接地側へ向けるように位置決めされ
ている。
【0012】一方、カバー17の内部には吸込導管21が配
設されている。この吸込導管21は、その一端が継手22を
用いて一方のアーム部14側の連結部材19に接続されると
共に、その開口端(吸込口)21aをカバー17の大径孔17
aの前面に臨ませている。なお、吸込管21の吸込口21a
はラッパ状に拡張されている。
【0013】こゝで、多孔ボール16、カバー17および吸
込導管21は、連結部材19、20を用いて予めサブアセンブ
リ体として形成されている。このサブアセンブリ体を形
成するには、例えば多孔ボール16とカバー17とを半割り
体として供し、各半割り体を連結部材19、20にて結合し
かつ一方の連結部材19に吸込管21を結合した後、各半割
り体を接合一体化する方法を採用できる。
【0014】上記のように構成した浚渫用吸込装置10に
おいては、ラダー3を延ばして多孔ボール16を水底2に
接地させ、浚渫船5を移動させる。すると、多孔ボール
16が水底2を転動し、その孔16aを通して内部の吸込導
管21の吸込口21aに細粒砂または軟泥土などの土砂が吸
込まれ、この吸込管21に吸込まれた土砂は連結部材19、
支持部材13の一方のアーム14および吸込管4を経て浚渫
船1上に揚げられ、さらに排泥管5を介して所定の投棄
場所へ排出される。
【0015】しかして、上記吸込導管21への土砂の吸込
みに際しては、多孔ボール16の、水底2に接地する側と
反対側の内面がカバー17で覆われているので、水底2上
の水が多孔ボール16の孔16aを通してその内部に流入す
るのが大きく制限され、したがって含泥率が低下するこ
ともなくなって浚渫効率が向上する。また、多孔ボール
16は動力によらずに自由に転動するので、水底2に沈
木、大石などの障害物あるいは大きな不陸があってもこ
れらを容易に乗り越えることができ、多孔ボール16を含
む吸込み部分が障害物や不陸によって損傷を受けること
はなくなる。本実施例においては、特に吸込管4に弾性
管11を介装して吸込管4の部分でも可撓性を持たせるよ
うにしたので、多孔ボール16に加わる衝撃は大幅に緩和
され、多孔ボール16を含む吸込み部分の損傷はより確実
に防止される。また、土砂の崩れ込みや陥没が起こって
も多孔ボール16を通しての吸込機能が阻害されることが
ないばかりか、多孔ボール16を支持する支持部材13がス
イベル継手12により旋回するので、多孔ボール16の任意
方向への転動が可能となり、本装置のラフな使用が可能
になる。
【0016】なお、上記実施例において、多孔ボール16
内への水の流入を制限するカバー17を該多孔ボール16の
内部に配置するようにしたが、このカバー17は多孔ボー
ル16の外側に配置するようにしても良いものである。
【0016】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
かゝる浚渫用吸込装置によれば、多孔ボールを転動させ
て該多孔ボール内の吸込導管に土砂を吸込むようにした
ので、水底の障害物や不陸によって損傷を受けることが
なくなり、その耐久信頼性は著しく向上する。また、カ
バーにより水の流入を制限するようにしたので、所望の
含泥率を確保でき、浚渫効率の向上を達成できる。しか
も、土砂の崩れ込みや陥没が起こっても吸込機能が阻害
されることがないばかりか、スイベル継手によって多孔
ボールの任意方向への転動が保証され、前記障害物や不
陸の回避動作と相まって操作性に著しく優れたものとな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかゝる浚渫用吸込装置の構造を示す断
面図である。
【図2】本浚渫用吸込装置の斜視図である。
【図3】本浚渫用吸込装置を含む浚渫システムを示す模
式図である。
【符号の説明】
4 吸込管 12 スイベル継手 13 支持部材 16 多孔ボール 16a 孔 17 カバー 17a 大径孔 21 吸込導管 21a 吸込口

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸込管の先端にスイベル継手を介して中
    空の支持部材を連結し、前記支持部材に水平軸を中心に
    転動可能に中空の多孔ボールを支持させ、前記多孔球体
    の内側または外側に、前記支持部材に固定され前記多孔
    ボールの接地側を除く部分を覆うカバーを配置し、前記
    多孔ボールの内部に、前記支持部材に連通しかつ該多孔
    ボールの接地側に吸込口を臨ませる吸込導管を配設した
    ことを特徴とする浚渫用吸込装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100716559B1 (ko) * 2006-09-29 2007-05-09 양시천 수계 침전물과 물 수거장치
JP2008174971A (ja) * 2007-01-18 2008-07-31 Toa Harbor Works Co Ltd 浚渫における吸込み方法および浚渫用吸込み装置

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KR100716559B1 (ko) * 2006-09-29 2007-05-09 양시천 수계 침전물과 물 수거장치
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