JPH054421A - 記録装置及び情報処理装置 - Google Patents

記録装置及び情報処理装置

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JPH054421A
JPH054421A JP3140670A JP14067091A JPH054421A JP H054421 A JPH054421 A JP H054421A JP 3140670 A JP3140670 A JP 3140670A JP 14067091 A JP14067091 A JP 14067091A JP H054421 A JPH054421 A JP H054421A
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修 朝倉
Toshiyuki Onishi
敏之 大西
Tetsuhiro Ohashi
哲洋 大橋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 情報処理装置の記録部空間を有効利用して装
置の小型化を図る。 【構成】 装置本体1に記録ヘッドを移動させて記録を
行うプリンタ部2を有し、装置本体1に対して回動可能
な表示部4に設けた例えばバッテリー11が、表示部4
を収納状態にしたときに、前記記録ヘッドがホームポジ
ションにあるときに生ずる空間入り込むようにする。従
って、前記空間が有効利用され、装置の小型化が可能と
なる。前記、空間に入りこむ部材としては、バッテリー
11の他に、キーボード部3の一部、記憶部等であって
もよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばパーソナルコン
ピュータ,ワードプロセッサ,電子タイプライタなどの
記録装置及び情報処理装置に関するものであり、更に詳
しくはキャリア移動経路部等の空間に無駄をなくして小
型化を可能とした記録装置及び情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来パーソナルコンピュータ,ワードプ
ロセッサ,電子タイプライタなどの情報処理装置におい
て、キーボードなどの操作入力部および表示部が一体と
なったものがある。また近年では、所謂ラップトップタ
イプと呼ばれるもののように、表示部が回動自在に操作
入力部を有する本体に支持され、収納時には表示部が操
作入力部の上に重なり、使用時には表示部を起こすよう
に構成された、運搬性,収納性に優れた小型のものも数
多く見られている。
【0003】また、ノートタイプもしくはブックタイプ
と呼ばれ、さらに携帯性,収納性に優れる小型,薄型の
情報処理装置も出現してきており、これに伴いプリンタ
も小型かつ廉価なものとし、ユーザにとってより手軽に
用いることのできるものが提案されている。
【0004】更に、前記情報処理装置に用いられる記録
手段の一方式としてシリアル型の記録装置が採用されて
いる。この記録方式は例えばインクジェット記録の場合
にあっては図9乃至図12(a),(b)に示すよう
に、キャリア102にヘッドカートリッジ101を装填
し、前記キャリア102をプラテン207と平行に往復
走行させながら前記ヘッドカートリッジ101の記録ヘ
ッドを選択的に発熱させ、吐出したインクを記録媒体6
に記録し、一行分の記録が終了すると搬送ローラ201
及びピンチローラ202によって記録媒体6を一行分搬
送して次行以下の記録を行うものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これらのような種々の
情報処理装置を踏まえた上で、本発明者らは情報処理装
置にプリンタを配設するにあたり次のような技術的課題
があることを見出した。前記シリアル型の記録方式にあ
っては、記録に際してキャリア102が往復走行し得る
ようにキャリア102の走行領域を空間部として確保し
ておかなければならない。そのため例えば回路部5等の
装置部材を前記走行領域に配置することが出来ず、前記
回路部5等は図10,図11に示すように底部領域また
は前部領域に配置しなければならなかった。そのため装
置の奥行き寸法、或いは高さ方向がその分大きくならざ
るを得ず、情報処理装置の小型化を図る上でキャリア移
動経路部の空間の有効利用が技術的課題となっていた。
【0006】本発明の目的は従来の前記課題を解決し、
前記走行領域空間の有効利用を可能とし、装置の小型化
を図ることを可能とした記録装置及び情報処理装置を提
供せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明に係る代表的な手段は、記録媒体に記録するための記
録手段と、前記記録手段を搭載し、経路部に沿って往復
走行するためのキャリア移動経路部に対して記録手段以
外の装置の一部が移動するための手段とを設けたことを
特徴としている。
【0008】ここで、前記記録部による記録動作に際
し、操作入力部を有する本体に支持された回動自在の表
示部を起こすことによって、前記表示部に設けられたバ
ッテリー等の装置の一部が、前記キャリア移動経路部か
ら離反するように構成している。
【0009】また、前記記録部による記録動作に際し、
操作入力部を有する本体に支持された回動自在のプリン
タカバーを起こすことによって、プリンタカバーに設け
られたバッテリー等の情報処理装置の一部が、前記キャ
リア移動経路部から離反するように構成している。
【0010】また、前記記録部による記録動作または情
報処理装置の一部の使用に際し、操作入力部を有する本
体に支持された回転自在の下ケースを下げることによっ
て、本体下ケースに設けられたコネクタ等の情報処理装
置の一部が、前記キャリア移動経路部から離反するよう
に構成している。
【0011】また、前記記録部による記録動作または情
報処理装置の一部の使用に際し、情報処理装置の前記キ
ャリア移動経路部から外部記憶装置等の情報処理装置の
一部がスライドまたは回動して離反するように構成して
いる。また、前記記録部による記録動作または情報処理
装置の一部の使用に際し、操作入力部を有する本体に支
持された回動自在の表示部を起こすことによって、キー
ボード等の情報処理装置の一部が、連動して前記キャリ
ア移動経路部から離反するように構成している。
【0012】
【作用】本発明によれば、キャリア移動経路部の空間に
バッテリー等の装置の一部を配置しても、記録に際し
て、キャリア移動経路部に対して記録部以外の前記装置
部材の一部が退避するようになり、キャリアが前記装置
部材と干渉することなく走行経路部を往復走行するよう
になる。
【0013】これにより、非記録時に於てはキャリア移
動経路部の空間にバッテリー等を配置することが可能と
なり、装置内のスペースが有効利用されることとなる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。 (第1実施例)図1および図2は、それぞれ本発明の第
1実施例に関する情報処理装置としてのパーソナルコン
ピュータ(以下パソコンと略す)を示す斜視図および断
面図である。同図において、1は装置本体、2は紙やO
HPフィルムなどの記録媒体6に文字や画像を記録する
ための記録手段であるプリンタ部、3は文字や数字およ
びその他のキャラクタを入力するためキーや、各種指令
を与えるためのキーなどを備えた入力手段としてのキー
ボード部、4は表示器10を備える表示手段となる表示
部、5はパソコン本体を制御するCPUや周辺装置など
のドライバおよび電源回路などを搭載した回路部、であ
りこれらの各部によってパソコンが構成される。
【0015】表示部4は、装置本体1に対して、その後
縁の両端に設けられたヒンジ4aを介して回動可能に取
り付けられている。これにより本装置の使用時には、表
示部4は、その回動によって表示器10が見易くなる位
置まで開けられ(以下この状態を表示部使用状態と言
う)、また、不使用時は閉じられてカバーとして機能す
る(以下この状態を表示部収納状態と言う)ことができ
る。表示器10の表示素子としては、表示部を薄く構成
できることから液晶表示素子やプラズマディスプレイ等
が用いられる。また表示を見易くするために光源が配設
される場合には、バックライト型とすることも出来、さ
らに薄型化を計るためにはサイドライト型とすることも
出来る。
【0016】なお、表示部4が表示部使用状態にあるか
あるいは表示部収納状態にあるかはヒンジ4aの近傍に
設けられた表示部開閉状態センサ17(図7参照)によ
って検知することができる。また表示部4には表示部使
用状態において表示器10の下部にあたる場所にパソコ
ン本体に電源を供給するバッテリー11が設けられてい
るが、パソコンをAC電源から切り離して使用する場合
に十分な稼動時間を確保するために容量の大きい充電式
のバッテリーとしてあるためにサイズが大きくなってお
り、表示部4の表示器10設置面の方向に向かって突出
して取付けられている。表示部4の上縁にはラッチフッ
ク15が設けられ、図示せざる操作部の操作によりスラ
イド可能な様に取り付けられている。また装置本体1側
にはラッチフック15と対応する位置にラッチフック1
5を受容するラッチ穴16が設けられており、不使用時
に表示部4を閉じてカバーとした場合にラッチフック1
5とラッチ穴16の係止部が係合することにより、表示
部収納状態として搬送する場合の不所望の開放を防止す
ることができる。
【0017】インクジェット方式の記録ヘッドを用いた
プリンタ部2は装置本体1のキーボード部3と表示部4
の取付位置の間に配置される。本実施例においては記録
ヘッドであるヘッドカートリッジ101が記録媒体6の
進行方向と直角である主走査方向に往復運動をする、い
わゆるシリアルプリンタを用いている。すなわち、記録
動作時にヘッドカートリッジ101およびそれを積載し
たキャリアが移動する空間が確保されていなければなら
ない。しかし表示部収納状態においてはヘッドカートリ
ッジ101をどこか1箇所に固定しておけば前記移動空
間であるキャリア移動経路部が他の目的の空間として利
用できることになる。本実施例においては表示部収納状
態においてヘッドカートリッジ101をキャリア移動経
路部の一番端に固定するようにして、前述の表示部4に
設けられたバッテリー11の突出した部分が収納時にキ
ャリア102移動経路部の空間にはまり込むように構成
する(図2参照)。なお記録動作中に操作者が誤って表
示部4を表示部収納状態とした場合には、バッテリー1
1の突出部とヘッドカートリッジ101が干渉してプリ
ンタの破壊や故障を引き起こす可能性があるが、これを
防止する手段については後述する。
【0018】次に記録動作状態における記録媒体の搬送
方法を図3および図4を用いて説明する。普通紙やOH
Pフィルムなど比較的剛性の弱い記録媒体の場合は図3
の状態で搬送することができる。すなわち、装置本体1
後端に設けられた給紙口209から図2の矢印方向に、
斜行や蛇行を防ぐ目的で付けられた記録媒体挿入ガイド
(図示していない)に沿わせて記録媒体6を挿入する
と、先端は記録媒体ガイド板208に沿ってプラテン2
07に到達する。リリース機構によりピンチローラ20
2と搬送ローラ201が離隔した状態であれば、そのま
ま記録媒体6を挿入し続けることによって記録可能位置
にセットすることができる。また搬送ローラ201とピ
ンチローラ202がリリースされず当接された状態であ
れば記録媒体6先端が突き当たった状態からキーボード
部3からの指示等によりモータ402でプラテン207
を回動させ記録可能位置にセットすることができる。記
録動作中は記録媒体6は図中矢印方向に搬送され続け、
記録動作終了後には表示部4の前面に排出される。
【0019】また葉書や封筒など厚みがあり比較的剛性
の高い記録媒体の場合は図4の状態で搬送することがで
きる。すなわち、装置本体1の底面に設けられた給紙口
209から図中矢印の方向に、斜行や蛇行を防ぐ目的で
付けられた記録媒体挿入ガイド(図示していない)に沿
わせて記録媒体6を挿入すると、記録媒体6は屈曲する
ことなしにプラテン207まで到達する。その後は図3
で説明した場合と同様に記録可能位置にセットすること
ができ、記録動作後は表示部4の前面に排出される。こ
のような搬送経路を採ることによりジャムなどを起こす
可能性が少なくなり円滑な記録動作を行なうことができ
る。ただしこのような記録媒体搬送経路を用いる場合に
は装置本体1の底面に当たるところから挿入する必要が
あるので装置本体1後端を持ち上げるか、あるいは装置
本体1後端を底面としてパソコンを立てた状態で記録動
作を行なう。
【0020】図5はプリンタ部2の一例として、インク
ジェット記録装置形態のプリンタ部の概略構成例を示す
模式的斜視図である。ここで、101はヘッドカートリ
ッジであり、主にインクジェット記録ヘッドとインクタ
ンクとを一体に有してなるものである。ヘッドカートリ
ッジ101は例えば図4に示したインクジェット記録装
置に着脱自在に装着されるものであり、インクタンク内
のインクが使い尽された時点で、新たなヘッドカートリ
ッジと交換することができる。
【0020】記録ヘッドは、インク吐出に利用される熱
エネルギを発生する複数の電気熱変換体およびこれを駆
動するための駆動回路が形成された基板と、この基板上
に上記複数の電気熱変換体の各々に対応した吐出口およ
び液路、さらには各液路に連通する共通液室を構成する
ための天板が積層されることによって構成される。そし
て、このようにして構成された記録ヘッドの吐出口を配
列した吐出口面が記録媒体6に対向するように装置に搭
載される。
【0021】前記電気熱変換体に通電することにより、
インクを吐出口から吐出して記録媒体6に記録を行うも
のである。尚、前記インクを吐出させるためのエネルギ
ー付与手段としては前記電気熱変換体以外にも、例えば
ピエゾ素子等の電気機械変換体を用いる方法、レーザー
等の電磁波を照射して発熱させ、該発熱による作用でイ
ンクを吐出させる方法等があるが、前記の如く電気熱変
換体をエネルギー発生手段として用いた記録ヘッドは、
コンパクト化も容易であり、且つ最近の半導体分野にお
ける技術の進歩と信頼性の向上が著しいIC技術やマイ
クロ加工技術の長所を十二分に活用出来、高密度実装化
が容易で、製造コストも安価なことから有利である。イ
ンクタンクは、ヘッドカートリッジ101の大部分を占
めるものであり、その内部にインクを貯留するためのイ
ンク貯留室を具えている。
【0022】ヘッドカートリッジ101を搭載するキャ
リア102は、キャリアモータ402aの正逆回転に連
動して不図示の伝動機構を介して回転するリードスクリ
ュー103の螺旋状溝105に対して係合するピン(不
図示)を有し、リードスクリュー103の回転に伴って
図5の矢印a,b方向に往復移動する。104はキャリ
アの回動を規制する摺動軸である。また、キャリアセン
サ510(図7)によって、キャリア102は非記録時
等において記録領域外の所定位置(例えばホームポジシ
ョン)を確定する。
【0023】301は回復ユニットであり、ヘッドカー
トリッジ101の記録領域外の所定位置(例えばホーム
ポジション)においてヘッドカートリッジ101の吐出
口面に対向するキャップ302と、これを吐出口面に当
接させて非記録時等においてその保護を行わせるための
キャップ進退駆動部(不図示)とを有している。また、
当該当接時において吐出口よりインクを吸引し、増粘イ
ンク,塵埃,気泡等を吐出することによりインク吐出状
態を良好にするためのポンプや、吸引された廃インクを
貯留する部材が設けられてもよい。
【0024】201は記録媒体6を図5の矢印c方向に
搬送するための搬送ローラ、202は記録媒体6を搬送
ローラ201に対して押圧するピンチローラであり、こ
れら一対のローラ間に挾持されて記録時には記録媒体6
が図中c方向に間欠送りされる。搬送ローラ201は、
搬送ローラギア205、搬送ローラアイドラギア206
の伝動機構を介して搬送モータ402bに係合し、駆動
力の伝達を受ける。また、ピンチローラ202はリリー
スレバー(不図示)の操作によって搬送ローラ201に
対し当接・離隔が可能である。
【0025】207は記録媒体6の被記録面を平坦に規
制するためのプラテンであり、本例ではプリンタ部筐体
(ベース)18と一体に構成されている。また、このプ
ラテン207に対して記録媒体6を密着させ、記録媒体
6の浮上りを防止するための部材が配設されていてもよ
い。
【0026】図6(a)および(b)は、それぞれ、搬
送ローラ201に対するピンチローラ202の押圧状態
および離隔状態を示す。まず、記録媒体6をローラ対で
挾持ないし搬送するための押圧状態である同図(a)に
おいては、ピンチローラ202は例えばプリンタ部筐体
18の側板に設けたばね(不図示)により搬送ローラ2
01に向けて図中d方向に付勢されている。この状態か
らリリースレバー(不図示)を回動軸(不図示)を中心
に図中反時計方向に回動させると、図6(b)に示す状
態に至る。従ってピンチローラ202はばね(不図示)
の付勢力に抗して図中反時計方向に移動し、搬送ローラ
201との間に間隙を生じるに至る。
【0027】ペーパーセンサー511(図7)は記録媒
体6を検知すべく記録媒体搬送方向cにおいて記録位置
の前に設けており、記録媒体6の前後端を検知するセン
サである。次に実施例の情報処理装置の電気回路の構成
を説明する。図7は電気回路の構成を示すブロック図で
ある。同図において、図1から図6により既に説明した
構成要素は同一の番号で示し、それらと重複する説明は
省略する。ここで、501は主制御をなすコントローラ
であり、502は図8に示すような手順を実行する例え
ばマイクロコンピュータ形態のCPU、503はテキス
トデータや画像データを展開したりする領域や作業用の
領域などを設けたRAM、504は前記手順に対応した
プログラムやその他フォントデータなどの固定データを
格納したROM、505はCPU502の実行サイクル
を作り出したりプリンタ部2による記録動作の際必要な
タイミングを作り出したりするタイマ、506はCPU
502からの信号と周辺装置を結ぶインターフェイス部
である。
【0028】また、507はプリンタ部2のコントロー
ラであり、508はヘッドカートリッジ101に記録信
号や電力などを送出するヘッドドライバ、509a、
b、cはそれぞれキャリアモータ402a、搬送モータ
402b、回復系モータ402cを駆動するのに必要な
信号や電力などを送出するモータドライバ、510はキ
ャリア102の位置を検出し例えばホームポジションに
キャリア102があるかどうか判断するためのキャリア
センサ、511は記録媒体6が未挿入であったりページ
終端まで記録が終了してしまったときに記録媒体6以外
のところに記録を行なわせないために記録媒体6の有無
を検出するペーパーセンサである。
【0029】さらに、14は例えばFDD、HDD、R
AMカードなどの外部記憶装置、512は例えば他の情
報処理装置と通信を行なったり、内部のバスに直接接続
して周辺機器を制御したりするための外部インターフェ
イスである。なお、図7のブロック図には含まれていな
いが、他に上記の電気回路に電力を供給するための電源
部があり、これには例えば充電式のバッテリー11や、
使い捨ての乾電池、あるいは装置本体1を固定して使用
する場合のAC電源用変換器などがある。
【0030】以上の構成により情報処理や、通信、デー
タの蓄積などが可能となる訳であるが、次には特にプリ
ンタ部2による記録処理に関してその実行手順を第7図
の概略フローチャートを用いて説明する。キーボード部
3上の記録指令キーによる記録開始指示や、コマンド入
力による記録開始指示や、あるいは通信などによる外部
からの記録開始指示により以下の一連の手順がスタート
する。
【0031】初めにステップS1で表示部4が表示部使
用状態になっているかどうかを表示部開閉状態センサ1
7の情報によって判断する。これは主に通信などによっ
て外部から記録動作開始指示が送られてきたときに、表
示部4が表示部収納状態のまま記録動作を開始しないた
めの処置であり、ここで表示部4が表示部収納状態と判
断されると次にステップS2に進む。ステップS2では
表示部を表示部使用状態にするよう操作者の注意を促す
ために、例えば表示部収納状態でも確認できる装置本体
1に設けられたランプ等により印字動作が開始できない
旨のメッセージを表示する。これは他の手段によっても
良く、例えばブザーにより警告音を発しても良いし、外
部インターフェイスを通して外部機器にメッセージの信
号を送出するようにしても良い。
【0032】また、ステップS1で表示部4が表示部使
用状態であることが確認できたらば次にステップS3に
進む。ステップS3では記録媒体6がプリンタ部2にセ
ットされているかどうかをペーパセンサ511などの信
号により判断する。これは、特にインクジェットプリン
タ等の記録装置においては記録媒体なしで印字開始した
場合にプリンタ部内にインクが飛散し装置自身を汚染し
てしまったり、あるいはインクなどを無駄に消費してし
まったりすることを防ぐためである。さらにこのステッ
プS3において記録媒体の有無だけで無くピンチローラ
202と搬送ローラ201のリリースがされているか否
かの判断をしても良い。これは記録媒体6がセットされ
ていてもピンチローラ202がリリースされている場合
には正常な記録媒体の搬送が行なわれないのでこれを防
止するためである。ピンチローラ202のリリースの判
断には例えばリリースレバーにメカニカルなスイッチを
設けるなどの手段によることができる。ここで記録媒体
が正常にセットされていないと判断されると次にステッ
プS4に進む。
【0033】ステップS4ではステップS2と同様に操
作者の注意を喚起し記録媒体をセットさせるようにする
ためにメッセージを発する。メッセージの発生方法は例
えば表示器10に文字でメッセージを表示したり、ある
いはステップS2と同様な方法で表示するようにしても
良い。またステップS3で記録媒体6がセットされてい
ると判断されたならば次にステップS5に進む。ステッ
プS5では記録動作を開始する。CPU502からの指
示によりヘッドドライバ508がヘッドカートリッジ1
01を駆動し、またこれに同期してモータドライバ50
9a、b、cがそれぞれキャリアモータ402a、搬送
モータ402b、および回復系モータ402cを駆動し
て、キャリア102の主走査方向移動、記録媒体の副走
査方向移動およびヘッドカートリッジ101のクリーニ
ングなどを行ないながら記録を行なう。
【0034】ここで、記録動作を行なっている最中に表
示部4が表示部収納状態になるとバッテリー11の突出
部とヘッドカートリッジ101が干渉してプリンタ部2
の破壊や故障を引き起こす可能性があるので、これを防
止するためにステップS6において以下のチェックを行
なっている。すなわちステップS6では表示部開閉状態
センサ17の情報により、表示部4が表示部使用状態か
あるいは表示部収納状態であるかを判定する。ここで、
判定されてから故障を防止するための処理を完了するま
でにはある程度の時間が必要であることから、例えば表
示部4がある程度余裕を持った所定の位置まで来たら表
示部収納状態であると判定しても良いし、あるいは表示
部4の開閉の角速度を検出しそれと角度の関係から表示
部収納状態となる時点を予測して判定するように構成し
ても良い。
【0035】ここで表示部4が表示部使用状態であると
判定された場合はそのまま記録を続行できるので、次の
ステップS11に進む。このように記録動作中のいかな
る場合でも、表示部開閉状態センサ17により表示部4
が表示部収納状態になったことが検知されたら直ちに割
り込み処理が発生し、このステップS6において制御が
ステップS7に移される。ステップS7では、直ちに記
録動作を中断する。すなわち、記録の途中であっても直
ちにヘッドカートリッジ101からのインクの吐出を停
止し、キャリア102の移動を停止し、記録媒体の搬送
を停止する。なおこの際、以後記録動作を再開するため
の準備として、記録を中断した時点のキャリア102の
位置と記録していたデータの状態を記憶しておく必要が
あるので、これらの情報をRAM503の作業領域に保
存する。
【0036】そしてステップS8では、ヘッドカートリ
ッジ101を退避させるためにキャリア102を速やか
にホームポジションに移動させ、待機状態に入る。次に
ステップS9で再び表示部4が開けられて表示部使用状
態になるまで待機する。ここでは再び表示部開閉状態セ
ンサ17を監視している。表示部4が所定の角度まで開
かれてバッテリー11の突出部がプリンタ部2のキャリ
ア移動経路部から退避したことが確認されたら次のステ
ップS10に進む。ステップS10では、記録動作を先
程停止したところから継続して開始するために、RAM
503に格納されたキャリア102位置と記録していた
データの状態を読み出し、その場所までキャリア102
を移動させ記録途中のデータを継続する。なおこの際に
既に記録されたデータと新たに記録するデータのつなぎ
目をスムースにするために、停止前に記録していたキャ
リア102の移動方向を考慮してメカニズムのバックラ
ッシとりなどをしてから記録再開することができる。
【0037】以上のステップで記録動作が再開されたら
ばステップS5に戻り通常の記録動作を行なう。最後に
ステップS11では例えばCPU502からの信号によ
り記録動作終了が指示されたり、あるいは1ページ内の
所定の副走査方向の記録ライン数に達しこれ以上記録媒
体上に記録ができないと判断された場合や、ペーパーセ
ンサ511により記録媒体6の記録化の領域が終了した
ことが検知された場合などに、記録動作終了と判定し記
録動作手順を終了と判断する。記録動作終了の手順とし
てまずキャリア102をホームポジションに復帰させ
る。これは記録動作終了後に電源を切って表示部4を表
示部収納状態にする場合に備えキャリア移動経路部にキ
ャリア102が無い状態にしておくためである。
【0038】次に例えば搬送モータ402bを所定量駆
動するか、あるいはペーパーセンサ510により記録媒
体6が排出されたことが確認されるようになるまで搬送
モータ402bを駆動することにより記録媒体を排出す
る。そして、記録終了をCPU502が実行中のソフト
ウエアに通知したり、外部インターフェイスを通して周
辺装置に通知したりして記録動作完了となる。
【0039】以上本実施例のように記録手段の使用時以
外にはキャリア移動経路部の空間に表示手段の一部を配
置できるように構成することにより以下のような効果が
得られる。すなわち、装置内の空間が有効に利用され小
型化が実現できる。また、記録が終了した記録媒体が表
示装置の前面に排出されるため、記録結果の確認が容易
に行なえる。さらに、記録手段が表示手段より操作者側
に来るので、インクなどの消耗品の交換等が容易に行な
えるようになり操作性が向上する。
【0040】(第1実施例の変形例1)第1実施例では
記録手段のキャリア移動空間に配置される部材としてバ
ッテリーを配置したがこれには拘束されず、例えば以下
の物などを配置することができる。すなわち、表示器1
0のバックライトの光源、主制御コントローラ501や
プリンタコントローラ507あるいはスイッチ類などの
電気回路、FDDやHDDなどの外部記憶装置、モデム
などの外部インターフェイスに接続する周辺機器などで
ある。
【0041】さらに第1実施例では記録手段のキャリア
移動空間に表示装置に固定された部材の一部が配置され
るように構成したが本発明はこれには拘束されず、移動
可能な部材の一部が配置されるようにしても良い。すな
わち、乾電池などの取り外し可能なバッテリー、例えば
ROMカードやRAMカードなど取り外し可能な電気回
路の一部、磁気カードなどの記憶媒体、交換用のヘッド
カートリッジ、ロール状に巻回した記録媒体、等を配置
しても良い。これらの変形例の一例としてROMカード
12を表示手段の一部に配置し、収納時に記録手段のキ
ャリア移動経路部の空間に配置される場合の斜視図を図
13に示す。このように構成することによって第1実施
例で得られる効果と合せ、さらに従来配置場所が限られ
ていて操作性を犠牲にしていた部材などを配置でき設計
の自由度の向上、操作性の向上などの効果が得られる。
【0042】(第1実施例の変形例2)第1実施例にお
いては記録手段を入力手段と表示手段の中間に配置した
が本発明はこれには拘束されず、表示器の一部と相対す
る場所であれば任意の場所に配置することが可能であ
り、記録手段と相対する表示手段の一部に部材を突出さ
せて配置することができる。
【0043】図14に入力手段の前方に記録手段を配置
した例の斜視図を示す。同図において19は装置本体1
の前端に設けられたヒンジ(図示していない)を中心に
回転するプリンタカバーである。このプリンタカバー1
9は使用方法によっていろいろな位置をとりうるが、ま
ず表示部収納状態においては表示部4を上からおおって
表示部4を固定する機構を兼ねている(図15(a)参
照)。次に表示部4を起こして表示部使用状態に移行す
るに当たっては、初めにプリンタカバー19を前方に回
動して表示部4の固定を外し、その後にヒンジ4aを中
心に表示部4を回動することによって表示部使用状態と
することができる。また入力手段を使用して入力を行な
いたいときにはプリンタカバー19を記録部をおおう位
置までか移動させて戻して使用することで、プリンタカ
バー19をアームレストとして使用することができる
(図15(b)参照)。さらに記録部を使用する際には
前方に回動させてペーパースタッカーとして使用するこ
とができる(図15(c)参照)。このように構成する
ことによって第1実施例で得られる効果と合せ、さらに
次のような効果が得られる。すなわち、記録手段がもっ
とも手前に来るので記録動作を行なう際に記録媒体の取
扱が容易になる。
【0044】(第1実施例の変形例3)第1実施例の変
形例2で示した場合と同様に、記録手段を入力手段の側
部に設けることができ、これと相対した表示手段の一部
に部材を突出させて配置することが可能である。図16
に入力手段としてのキーボード部3の側部に記録手段を
配置した場合の斜視図を示す。このように構成すること
によって第1実施例で得られる効果と合せ、さらに次の
ような効果が得られる。すなわち、記録動作を行なわず
に入力手段と表示手段のみを用いて情報処理装置を使用
する場合に記録手段が邪魔にならず操作性が向上する。
また、記録動作を行なわせるために記録手段を使用して
も記録媒体が入力手段や表示手段を覆い隠さないように
構成でき、かつ記録結果と表示画面を対照しながら記録
動作を実行できる。
【0045】(第1実施例の変形例4)第1実施例にお
いては記録手段にシリアルプリンタ形態のインクジェッ
ト記録装置を用いた場合について述べたが、本発明はそ
れには拘束されず、例えば熱転写方式、感熱記録方式、
ワイヤドット方式などの記録装置を適用できることは言
うまでもない。
【0046】(第2実施例)図17は本発明の第2実施
例に関するパソコンの斜視図である。同図において、1
は装置本体、2は紙やOHPフィルムなどの記録媒体6
に文字や画像を記録するためのプリンタ部、4は表示器
10(不図示)を備える表示部、5はパソコン本体を制
御するCPUや周辺装置などのドライバおよび電源回路
などを搭載した回路部(不図示)、19はプリンタ部2
の不使用時に外部からの塵埃等の侵入防止のためや移
動,収納のためやプリンタ部2へ記録媒体6(不図示)
を導くガイドのためのプリンタカバーでありこれらの各
部によってパソコンが構成される。
【0047】プリンタカバー19は、装置本体1に対し
て、その後縁の両端に設けられたヒンジ19aを介して
回動可能に取り付けられている。これによりプリンタ部
の使用時には、プリンタカバー19が固定される位置ま
で開けられ(以下この状態をプリンタ部使用状態と言
う)、また、不使用時は閉じられてカバーとして機能す
る(以下この状態をプリンタ部収納状態と言う)ことが
できる。なお、プリンタ部2がプリンタ部使用状態にあ
るか、あるいはプリンタ部収納状態にあるかはヒンジ1
9aの近傍に設けられたプリンタカバーセンサ(不図
示)によって検知することができる。
【0048】またプリンタカバー19にはプリンタ部使
用状態においてプリンタカバー19にパソコン本体に電
源を供給するバッテリー11が設けられているが、パソ
コンをAC電源から切り離して使用する場合に十分な稼
動時間を確保するために容量の大きい充電式のバッテリ
ーとしてあるためにサイズが大きくなっており、プリン
タカバー19の収納面の方向に向かって突出して取付け
られている。
【0049】本実施例ではインクジェット方式の記録ヘ
ッドを用いたプリンタ部2は装置本体1のキーボード部
3と表示部4の後端位置の間に配置されている。本実施
例においては記録ヘッドであるヘッドカートリッジ10
1が記録媒体6の進行方向と直角である主走査方向に往
復運動をする、いわゆるシリアルプリンタを用いてい
る。すなわち、記録動作時にヘッドカートリッジ101
およびそれを積載したキャリアが移動する空間が確保さ
れていなければならない。しかしプリンタ部収納状態に
おいてはヘッドカートリッジ101をどこか1箇所に固
定しておけば前記移動空間であるキャリア移動経路部が
他の目的の空間として利用できることになる。本実施例
においてはプリンタ部収納状態においてヘッドカートリ
ッジ101をキャリア移動経路部の一番端に固定するよ
うにして、前述のプリンタカバー19に設けられたバッ
テリー11の突出した部分が収納時にキャリア102移
動経路部の空間にはまり込むように構成する。
【0050】なお記録動作中に操作者が誤ってプリンタ
カバー19をプリンタ部収納状態とした場合には、バッ
テリー11の突出部とヘッドカートリッジ101が干渉
してプリンタの破壊や故障を引き起こす可能性がある
が、これを防止する手段については第1実施例で記述し
た表示部4の開閉時の干渉防止手段と同様である。
【0051】また、本実施例ではプリンタカバー19に
第14図に示すようなバッテリー11を設けているが、
プリンタカバー19に薄型のバッテリーを設けることに
よりプリンタ部2へ記録媒体6(不図示)を導く給紙ガ
イドとなる。
【0052】また、本実施例ではプリンタカバー19に
バッテリーを設けているが、IC,スイッチ,サブ表示
器,ACコード,アダプタ,コネクタ等の電気部品、R
OMカード,RAMカード,磁気カード,フロッピーデ
ィスクドライブ,ハードディスクドライブ,CDROM
等の外部記録装置、モデム等の通信装置、ロール紙,カ
ラーインクカートリッジなどの交換用のインクカートリ
ッジ等のサプライ品等の装置部品を設けても良く、また
プリンタカバー19に設けられた装置部品は取り外しが
可能であってもよい。
【0053】(第2実施例の変形例1)次に、図18は
第2実施例の変形例に関する模式的斜視図である。同図
において、インクジェット方式の記録ヘッドを用いたプ
リンタ部2は装置本体1のキーボード部3と表示部4の
右端位置に配置されている変形例であり、これは左端の
位置であっても良い。。
【0054】プリンタカバー19は、表示部5の右側の
装置本体1の後縁の両端に設けられたヒンジ19aを介
して回動可能に取り付けられている。これによりプリン
タ部の使用時には、プリンタカバー19が固定される位
置まで開けられ(以下この状態をプリンタ部使用状態と
言う)、また、不使用時は閉じられてカバーとして機能
する(以下この状態をプリンタ部収納状態と言う)こと
ができる。なお、プリンタ部2がプリンタ部使用状態に
あるかあるいはプリンタ部収納状態にあるかはヒンジ1
9aの近傍に設けられたプリンタカバーセンサ(不図
示)によって検知することができる。
【0055】プリンタカバー19の構成および制御方法
は第2実施例と同様である。また、第2実施例ではプリ
ンタ部2に記録媒体6をセットする時は、表示部4を回
動しなければならないが、プリンタ部2を装置本体1の
側部に設けることによって、表示部4を回動しなくても
プリンタ部2に記録媒体6をセットすることができる。
【0056】(第2実施例の変形例2)次に、図19は
第2実施例の変形例に関する模式的斜視図である。同図
において、インクジェット方式の記録ヘッドを用いたプ
リンタ部2は装置本体1のキーボード部3の前面位置に
配置されている変形例である。
【0057】プリンタカバー19は、表示部5の右側の
装置本体1の前縁に設けられた薄肉ヒンジ部19bを介
して回動可能に取り付けられている。これによりプリン
タ部の使用時には、プリンタカバー19が固定される位
置まで開けられ、また、不使用時は閉じられてカバーと
して機能し、操作者のアームレストとなり、操作しやす
くなる。なお、プリンタ部2がプリンタ部使用状態にあ
るか、あるいはプリンタ部収納状態にあるかはヒンジ部
19bの近傍に設けられたプリンタカバーセンサ(不図
示)によって検知することができる。プリンタカバー1
9の構成および制御方法は第2実施例と同様である。
【0058】(第3実施例)図20および図21は本発
明の第3実施例に関するパソコンの斜視図および側面図
である。同図において、1は装置本体、2は紙やOHP
フィルムなどの記録媒体6(不図示)に文字や画像を記
録するためのプリンタ部、3は文字や数字およびその他
のキャラクタを入力するためキーや、各種指令を与える
ためのキーなどを備えたキーボード部、4は表示器10
を備える表示部、5はパソコン本体を制御するCPUや
周辺装置などのドライバおよび電源回路などを搭載した
回路部、でありこれらの各部によってパソコンが構成さ
れる。
【0059】表示部4は、装置本体1に対して、その後
縁の両端に設けられたヒンジ4aを介して回動可能に取
り付けられている。これにより本装置の使用時には、表
示部4は、その回動によって表示器10が見易くなる位
置まで開けられ、また、不使用時は閉じられてカバーと
して機能することができる。
【0060】装置本体1は下ケース20に対して、その
前縁の両端に設けられた下ケースヒンジ20aを介して
回動可能に取り付けられており、また下ケース20の後
方に設けられた下ケースレバーヒンジ21aを介した下
ケースレバー21の下ケースレバースライド軸21bが
装置本体1を回動する時に装置本体1の下ケースレバー
スライド溝21cをスライドし、装置本体1を上方に回
動し、固定できるようになっている。なお、下ケース2
0が装置本体1に対して上方に回動している状態にある
か、あるいは下ケース20が収納状態にあるかは下ケー
ス20あるいは装置本体1の内部に設けられた装置本体
センサ(不図示)によって検知することができる。表示
部4の上縁にはラッチフック15が設けられ、図示せざ
る操作部の操作によりスライド可能な様に取り付けられ
ている。また装置本体1側にはラッチフック15と対応
する位置にラッチフック15を受容するラッチ穴16が
設けられており、不使用時に表示部4を閉じてカバーと
した場合にラッチフック15とラッチ穴16の係止部が
係合することにより、表示部収納状態として搬送する場
合の不所望の開放を防止することができる。
【0061】インクジェット方式の記録ヘッドを用いた
プリンタ部2は装置本体1のキーボード部3と表示部4
の取付位置の間に配置される。本実施例においては記録
ヘッドであるヘッドカートリッジ101が記録媒体6の
進行方向と直角である主走査方向に往復運動をする、い
わゆるシリアルプリンタを用いている。すなわち、記録
動作時にヘッドカートリッジ101およびそれを積載し
たキャリアが移動する空間が確保されていなければなら
ない。しかし収納状態においてはヘッドカートリッジ1
01をどこか1箇所に固定しておけば前記移動空間であ
るキャリア移動経路部が他の目的の空間として利用でき
ることになる。本実施例においては収納状態においてヘ
ッドカートリッジ101をキャリア移動経路部の一番端
に固定するようにして、前述の下ケース20に設けられ
たコネクタ13の突出した部分が収納時にキャリア10
2移動経路部の空間にはまり込むように構成する。
【0062】また、装置本体1を上方に回動固定するこ
とによって、キーボード部3がθ度傾むくため、操作者
のキーボード入力操作が容易になる。なお記録動作中に
操作者が誤って装置本体1を収納状態とした場合には、
コネクタ13の突出部とヘッドカートリッジ101が干
渉してプリンタの破壊や故障を引き起こす可能性がある
が、これを防止する手段については第1実施例で記述し
た表示部4の開閉時の干渉防止手段と同様である。
【0063】また、本実施例では下ケース20にコネク
タ13を設けているが、IC,スイッチ,サブ表示器,
ACコード,アダプタ,等の電気部品、ROMカード,
RAMカード,磁気カード,フロッピーディスクドライ
ブ,ハードディスクドライブ,CDROM等の外部記録
装置、モデム等の通信装置、ロール紙,カラーインクカ
ートリッジなどの交換用のインクカートリッジ等のサプ
ライ品等の装置部品を設けてもよい。
【0064】(第4実施例)図22は本発明の第4実施
例に関するパソコンの斜視図である。同図において、1
は装置本体、2は紙やOHPフィルムなどの記録媒体6
に文字や画像を記録するためのプリンタ部、4は表示器
10(不図示)を備える表示部、装置本体1内にはパソ
コン本体を制御するCPUや周辺装置などのドライバお
よび電源回路などを搭載した回路部5(不図示)を内蔵
している。19はプリンタ部2の不使用時に外部からの
塵埃等の侵入防止のためや移動,収納のためやプリンタ
部2へ記録媒体6(不図示)を導くガイドのためのプリ
ンタカバー、14は外部記憶装置でありこれらの各部に
よってパソコンが構成される。
【0065】外部記憶装置14は、装置本体1からスラ
イド可能に設けられており、これにより外部記憶装置1
4およびプリンタ部2の使用時には、図22に示すよう
に外部記憶装置14が固定されるまで引き出し固定する
ことで、ヘッドカートリッジ101の移動空間が確保さ
れる。また不使用時には前記外部記憶装置14を装置本
体1内に押し戻すことによって前記空間を有効利用する
ことができる。なお、外部記憶装置14およびプリンタ
部2が使用状態にあるかあるいは不使用状態にあるかは
外部記憶装置14あるいは装置本体1に設けられた外部
記憶装置センサ(不図示)によって検知することができ
る。
【0066】本実施例においては記録ヘッドであるヘッ
ドカートリッジ101が記録媒体6の進行方向と直角で
ある主走査方向に往復運動をする、いわゆるシリアルプ
リンタを用いている。すなわち、記録動作時にヘッドカ
ートリッジ101およびそれを積載したキャリアが移動
する空間が確保されていなければならない。しかし収納
状態においてはヘッドカートリッジ101をどこか1箇
所に固定しておけば前記移動空間であるキャリア移動経
路部が他の目的の空間として利用できることになる。本
実施例においては収納状態においてヘッドカートリッジ
101をキャリア移動経路部の一番端に固定するように
して、前述のスライド可能の外部記憶装置14が収納時
にキャリア102移動経路部の空間にはまり込むように
構成する。また、外部記憶装置14が装置本体1からス
ライドして出てくるため記憶媒体(不図示)を前面から
脱着することが可能となったり、装置本体1の表面積が
増えるために、記憶媒体(不図示)の脱着箇所を増やす
ことが可能となり、また、装置部品を装置本体1内に収
納することが可能となり装置本体1の外観形状がすっき
りとなり携帯性がよくなる。
【0067】なお記録動作中および外部記憶装置14使
用時に操作者が誤って外部記憶装置14を収納状態とし
た場合には、外部記憶装置14とヘッドカートリッジ1
01が干渉してプリンタの破壊や故障を引き起こす可能
性があるが、これを防止する手段については第1実施例
で記述した表示部4の開閉時の干渉防止手段と同様であ
る。
【0068】また、本実施例では装置本体1から外部記
憶装置14が側面にスライド可能に設けているが、装置
本体1に対して外部記憶装置が背面,上面,下面にスラ
イドしたり回転しても良い。またフロッピーディスクド
ライブの外部記憶装置14ではなくIC,スイッチ,サ
ブ表示器,ACコード,アダプタ,コネクタ等の電気部
品、ROMカード,RAMカード,磁気カード,ハード
ディスクドライブ,CDROM等の他の外部記録装置、
モデム等の通信装置、ロール紙,カラーインクカートリ
ッジなどの交換用のインクカートリッジ等のサプライ品
等の装置部品を設けてもよい。
【0069】(第5実施例)図23は、本発明の第5実
施例に関するパソコンの斜視図である。同図において、
1は装置本体、2は紙やOHPフィルムなどの記録媒体
6に文字や画像を記録するためのプリンタ部、3は文字
や数字およびその他のキャラクタを入力するためキー
や、各種指令を与えるためのキーなどを備えたキーボー
ド部、4は表示器10を備える表示部、でありこれらの
各部によってパソコンが構成される。
【0070】表示部4は、装置本体1に対して、その後
縁の両端に設けられたヒンジ4aを介して回動可能に取
り付けられている。これにより本装置の使用時には、表
示部4は、その回動によって表示器10が見易くなる位
置まで開けられ(以下この状態を表示部使用状態と言
う)、また、不使用時は閉じられてカバーとして機能す
る(以下この状態を表示部収納状態と言う)ことができ
る。なお、表示部4が表示部使用状態にあるかあるいは
表示部収納状態にあるかはヒンジ4aの近傍に設けられ
た表示部開閉状態センサ17(図7)によって検知する
ことができる。表示部4のヒンジ4aの反対側の端面に
は表示部収納状態において装置本体1と係合するラッチ
フック15が設けられており、表示部収納状態として搬
送する場合の不所望の開放を防止することができる。
【0071】インクジェット方式の記録ヘッドを用いた
プリンタ部2は装置本体1のキーボード部3と表示部4
の取付位置の間に配置される。本実施例においては記録
ヘッドであるヘッドカートリッジ101が記録媒体6の
進行方向と直角である主走査方向に往復運動をする、い
わゆるシリアルプリンタを用いている。すなわち、記録
動作時にヘッドカートリッジ101およびそれを積載し
たキャリアが移動する空間が確保されていなければなら
ない。しかし表示部収納状態においてはヘッドカートリ
ッジ101をどこか1箇所に固定しておけば前記移動空
間であるキャリア移動経路部が他の目的の空間として利
用できることになる。この第5実施例においては表示部
収納状態においてヘッドカートリッジ101をキャリア
移動経路部の一番端(ホームポジション)に固定するよ
うにして、後述のスライド可能なキーボード部の一部が
表示部収納状態時にキャリア移動経路部の空間にはまり
込むように構成している(図23参照)。
【0072】キーボード部3は装置本体1の内側に設け
られた図示せざるスライド溝に移動可能に設置されてお
り、後述する手段によって表示部4の開閉に連動して図
23の矢印方向に連動しうる。また、装置本体1に設け
られた回路部5とはフレキシブルケーブルなどの手段に
よって電気的あるいは光学的に接続されており、移動可
能範囲においてはどの状態にあっても使用可能である。
【0073】次に第5実施例のパソコンの表示部収納状
態から表示部使用状態に至る表示部4とキーボード部2
の連動方法について断面図である図24(a)、(b)
を用いて説明する。図24(a)はギアおよびプーリを
用いて連動させた場合の一例を示す図である。同図にお
いて、22はヒンジ4aの同軸上に固定され表示部4の
動きと連動するヒンジギア、23はヒンジギア22と噛
み合いかつ同軸上にプーリを持ったヒンジプーリ、24
は装置本体1に固定軸を持ちプーリとピニオンギアを同
軸上に持ったキーボードプーリ、25はヒンジプーリ2
3とキーボードプーリ24を結ぶ歯付きベルトなどの駆
動ベルト、26はキーボードの下面に設けられキーボー
ドプーリのギアとかみ合うキーボードラックである。
【0074】表示部収納状態においては図中の斜線で示
されたキーボード部3の後端はプリンタ部2のキャリア
移動経路部の空間にはまり込むように収納されている。
ただし、ヘッドカートリッジ101のホームポジション
の部分はキーボード部2の上面と同じ程度の高さがある
ため、この部分のキーボード部2は切り欠かれており収
納可能となっている(図23参照)。この状態から表示
部4が図の時計回りに回動されるとそれに伴いヒンジギ
ア22が図中の矢印方向に回動する。この動きに伴って
順次ヒンジプーリ23、駆動ベルト25、キーボードプ
ーリ24、キーボードラック26と力が伝達され、キー
ボード部3が図の左方向にスライド移動する。このまま
表示部4の回動に従ってキーボード部3が移動を続ける
が、おおむね90度程度の角度まで回動された時点でヒ
ンジギア22の有効な歯形部分が終了しキーボード部3
のスライド移動が終了する(図24(b)参照)。
【0075】ただしこの90度程度の角度はヒンジギア
22の切り欠きの角度を調整することで任意に決定する
ことができる。これ以上の角度表示部4を回動させても
キーボード部は連動しないので表示部4の角度を任意に
調整して見やすい角度とすることができる。この状態に
至ればキーボード部3の後端部は全てプリンタ部2のキ
ャリア移動空間から退避しており、ヘッドカートリッジ
101およびキャリア102が主走査方向に往復運動し
ても干渉することはないので、自由に記録動作を行うこ
とが可能である。表示部使用状態から表示部収納状態に
至る場合の各部の動きは上記動作の全く逆の動きをする
ため、表示部4を図の反時計回りの回動に連動してキー
ボード部3を所定の位置に収納することができる。
【0076】なお記録動作中に操作者が誤って表示部4
を表示部収納状態とした場合には、キーボード部3の後
端とヘッドカートリッジ101が干渉してプリンタの破
壊や故障を引き起こす可能性があるが、これを防止する
手段については第1実施例で示した方法と同様である。
記録動作状態における記録媒体の搬送方法は図3および
図4で示した第1実施例の場合と同様であるので説明は
省略する。
【0077】プリンタ部2の構成も図5で示した第1実
施例の場合と同様であるので説明は省略する。本実施例
の電気回路の構成についても図7で示した第1実施例の
場合と同様なのでその説明を省略する。さらに、記録処
理のさいの実行手順に関しても図8に示した第1実施例
の場合と同様であるのでその説明を省略する。
【0078】以上本実施例のように表示手段に連動して
記録手段のキャリア移動空間から入力手段の一部が退避
するように構成することにより第1実施例の効果に加え
て以下のような効果が得られる。すなわち、記録手段の
キャリア移動空間への部材の出入りが表示手段に連動し
て行われるため、操作者の動作が少なくて済み操作性が
向上する。
【0079】(第5実施例の変形例1)第5実施例では
記録手段のキャリア移動空間に配置される部材として入
力手段の一部を配置したが、これには拘束されず、例え
ば前記キャリア移動空間にはまり込むキーボード後端に
バッテリー等の部材やIC,スイッチ,サブ表示器,A
Cコード,アダプタ,コネクタ等の電気部品、ROMカ
ード,RAMカード,磁気カード,フロッピーディスク
ドライブ,ハードディスクドライブ,CDROM等の外
部記録装置、モデム等の通信装置、ロール紙,カラーイ
ンクカートリッジなどの交換用のインクカートリッジ等
のサプライ品等の装置部品を設けても良い。
【0080】(第5実施例の変形例2)本実施例におい
ては表示装置との連動手段を表示器に加わる力を利用し
て退避する部材を移動させたがこれには拘束されず、他
の動力発生源を用いて退避動作を行わせても良い。
【0081】図25(a)、(b)はモータを動力源と
して使用した場合の一例である。同図において24は図
示せざるモータにつながりラックギアを持ったキーボー
ドプーリ、26はキーボード下面に設けられたキーボー
ドラックである。本構成においては、表示部収納状態に
おいては図25(a)に示すようにキーボード部3の後
端がプリンタ部2のキャリア移動空間に収納されてい
る。表示部4が表示部収納状態から表示部使用状態に至
ると表示部開閉状態センサ17(図7)によりこれが検
知されてキーボードプーリ24につながったモータが作
動し、図中矢印方向にキーボードプーリ24が回転して
キーボードラック26とかみ合いキーボード部3を図中
左方に退避させる。所定回転数だけモータが回動すると
モータは停止し、キーボード部3の退避動作も終了す
る。表示部使用状態から表示部収納状態に至る動作も同
様でありモータを先程とは逆方向に回転させることによ
りキーボード部3が収納される。
【0082】また、このような構成においては表示部の
動作に連動させなくても、例えばキーボード上に退避ス
イッチを設け任意に退避させたり、プリンタコントロー
ラ507にモータを連動させて記録動作開始時に退避動
作を行うようにするなど、任意に退避するように構成す
ることが可能である。よって最も退避している期間を短
く構成するには、記録動作のキャリアが移動している期
間内だけ退避するように構成すればよい。
【0083】以上本実施例のように表示部の開閉動作に
かかる力以外の動力源を利用して入力手段を退避するよ
うに構成することにより上述の効果に合わせて以下のよ
うな効果が得られる。すなわち、動力源はモータにより
得られるので表示部開閉の際必要とされる力が減ぜら
れ、省力化になる。記録動作を行わないときには退避動
作を行わないよう構成できるので入力手段が装置本体か
ら突出した部分を減ずることができ、設置面積を少なく
することができる。
【0084】(第5実施例の変形例3)図26乃至図2
8は本発明の第5実施例の変形例に関するパソコンの斜
視図および側断面図である。同図において、1は装置本
体、2は紙やOHPフィルムなどの記録媒体6(不図
示)に文字や画像を記録するためのプリンタ部、3は文
字や数字およびその他のキャラクタを入力するためキー
や、各種指令を与えるためのキーなどを備えたキーボー
ド部、4は表示器10を備える表示部、5はパソコン本
体を制御するCPUや周辺装置などのドライバおよび電
源回路などを搭載した回路部、でありこれらの各部によ
ってパソコンが構成される。
【0085】表示部4は、装置本体1に対して、その後
縁の両端に設けられたヒンジ4aを介して回動可能に取
り付けられている。これにより本装置の使用時には、表
示部4は、その回動によって表示器10が見易くなる位
置まで開けられ、また、不使用時は閉じられてカバーと
して機能することができる。
【0086】表示部4をヒンジ部4a介して回動するこ
とによって、表示部4のヒンジ4a近傍に設けたヒンジ
レバー28が回動し、キーボード部3は装置本体1に対
してその前縁の両端に設けられたキーボードヒンジ27
を介して回動する。表示部4のヒンジ4aはキーボード
部3を押しても表示部3が動かない程度のフリクション
圧を持っている。
【0087】なお、キーボード部3が装置本体1に対し
て上方に回動している状態にあるかあるいはキーボード
部3が収納状態にあるかはキーボード部3あるいは装置
本体1の内部に設けられたキーボードセンサ(不図示)
によって検知することができる。表示部4の上縁にはラ
ッチフック15が設けられ、図示せざる操作部の操作に
よりスライド可能な様に取り付けられている。また装置
本体1側にはラッチフック15と対応する位置にラッチ
フック15を受容するラッチ穴16が設けられており、
不使用時に表示部4を閉じてカバーとした場合にラッチ
フック15とラッチ穴16の係止部が係合することによ
り、表示部収納状態として搬送する場合の不所望の開放
を防止することができる。
【0088】本実施例においては記録ヘッドであるヘッ
ドカートリッジ101が記録媒体6の進行方向と直角で
ある主走査方向に往復運動をする、いわゆるシリアルプ
リンタを用いている。すなわち、記録動作時にヘッドカ
ートリッジ101およびそれを積載したキャリアが移動
する空間が確保されていなければならない。しかし収納
状態においてはヘッドカートリッジ101をどこか1箇
所に固定しておけば前記移動空間であるキャリア移動経
路部が他の目的の空間として利用できることになる。本
実施例においては収納状態においてヘッドカートリッジ
101をキャリア移動経路部の一番端に固定するように
して、前述の回動可能のキーボード部3が収納時にキャ
リア移動経路部の空間にはまり込むように構成する。ま
た、キーボード部3の上部を上方に回動固定することに
よって、キーボード部3がθ度傾むくため操作者はキー
ボードをたたきやすくなる。
【0089】なお記録動作中に操作者が誤って表示部4
を収納状態とした場合には、キーボード部3とヘッドカ
ートリッジ101が干渉してプリンタの破壊や故障を引
き起こす可能性があるが、これを防止する手段について
は第1実施例で記述した表示部4の開閉時の干渉防止手
段と同様である。
【0090】第5実施例では表示部4を回動することに
よって、キーボード部3が前方にスライドしたり、上方
に回動することによってキーボード部3がキャリア10
2移動経路部の空間から退避した例を説明したが、表示
部4の回動と連動せずしてキーボード部3をスライドし
たり、回動することによってキーボード部3がキャリア
移動経路部の空間から退避してもよい。
【0091】また、本実施例ではキーボード部3のみを
キャリア移動経路部から退避しているが、キーボード部
3をスライドしたり、回動することによってキーボード
部3の下部に設けたバッテリー,IC,スイッチ,サブ
表示器,ACコード,アダプタ,コネクタ等の電気部
品、ROMカード,RAMカード,磁気カード,フロッ
ピーディスクドライブ,ハードディスクドライブ,CD
ROM等の外部記録装置、モデム等の通信装置、ロール
紙,カラーインクカートリッジなどの交換用のインクカ
ートリッジ等のサプライ品等の装置部品がキャリア移動
経路部から退避してもよい。
【0092】また、本実施例では表示部4を回動するこ
とによって、キーボード部3が連動してキャリア移動経
路部から退避しているが、表示部4を回動することによ
ってキーボード部3以外の装置部品が連動してキャリア
移動経路部から退避してもよい。
【0093】また、本実施例では表示部4を回動するこ
とによって、キーボード部3が連動してキャリア102
の移動経路部から退避しているが、表示部4以外の装置
部品をスライドまたは回動してキーボード部3以外の装
置部品が連動してキャリア102の移動経路部から退避
してもよい。なお、上記実施例では、プリンタ等各部を
一体に具えた情報処理装置について説明したが、必ずし
もこれに限定されない。例えば、各部が着脱可能で、こ
れらが一体に装着されて上記と同様の情報処理装置を構
成したときには所定の力で互いを保持し、一体に持ち運
べるようなものであってもよい。
【0094】(第6実施例)図29は本発明の第6実施
例を適用したパソコンの構成を示す斜視図である。同図
において、1は装置本体、2は紙やOHPフィルムなど
の記録媒体6(不図示)に文字や画像を記録するための
プリンタ部、4は表示器10(不図示)を備える表示
部、19はプリンタ部2の不使用時に外部からの塵埃等
の侵入防止のためや移動、収納のためやプリンタ部2へ
記録媒体6(不図示)を導くガイドのためのプリンタカ
バー、210は記録の終了した記録媒体を引上げて排出
させるための排紙ローラユニット、でありこれらの各部
によってパソコンが構成される。
【0095】プリンタカバー19は、装置本体1に対し
て、その後縁の両端に設けられたヒンジ19aを介して
回動可能に取り付けられている。これによりプリンタ部
の使用時には、プリンタカバー19が固定される位置ま
で開けられ、また、不使用時は閉じられてカバーとして
機能することができる。図30は図29のプリンタ部2
の断面を示す図、また図31(a),(b)は薄手と厚
手の記録媒体の搬送方法を示したプリンタ部2の断面
図、および図32はプリンタ部2の実例としてインクジ
ェット記録装置形態のプリンタ部の概略構成例を示す斜
視図である。図30から図32において第1実施例で示
した番号の部材は同様の働きであるので説明は省略す
る。ここで210aは回動可能な排紙ローラユニット2
10を図中の矢印方向に回転させる際中心となる排紙ロ
ーラヒンジであり、排紙ローラ213は途中アイドラギ
ヤを介して搬送モータ402bの駆動により搬送ローラ
210と同期して記録媒体6を搬送する。拍車ローラ2
14はバネ等(不図示)により排紙ローラ210に付勢
されており、搬送ローラ201の駆動によって回転す
る。搬送ローラユニット210以外のプリンタ部2の構
成は第1実施例と同様なので説明を省略する。
【0096】排紙ローラユニット210は2種類の状態
を取り、図30においてはプリンタ部2の非記録動作時
に取り得る収納状態(以下プリンタ部収納状態とよぶ)
を示し、この位置から図中の時計回りにおよそ90度回
動し、図29あるいは図31に示すプリンタ部2の記録
動作時に取り得る状態(以下プリンタ部使用状態とよ
ぶ)に至る。プリンタ部収納状態からプリンタ部使用状
態に移動、あるいはプリンタ部使用状態からプリンタ部
収納状態に移動する手段は、例えば操作者自身により手
動で回転させるか、プリンタカバー19とリンクやギア
機構で結びプリンタカバー19の開閉に連動させるよう
に構成するか、あるいは搬送モータ402aとギアやク
ラッチを用いてつなぎCPU502の指令により移動す
るように構成することができる。ここで、排紙ローラユ
ニット210がプリンタ部使用状態にあるかあるいはプ
リンタ部収納状態にあるかは排紙ローラヒンジ210a
の近傍に設けられた排紙ローラユニットセンサ(不図
示)によって検出することができる。
【0097】本実施例ではインクジェット方式の記録ヘ
ッドを用いたプリンタ部2は装置本体1のキーボード部
3と表示部4の後端位置の間に配置されている。本実施
例においては記録ヘッドであるヘッドカートリッジ10
1が記録媒体6の進行方向と直角である主走査方向に往
復運動をする、いわゆるシリアルプリンタを用いてい
る。すなわち、記録動作時にヘッドカートリッジ101
およびそれを積載したキャリアが移動する空間が確保さ
れていなければならない。しかしプリンタ部収納状態に
おいてはヘッドカートリッジ101をどこか1箇所に固
定しておけば前記移動空間であるキャリア移動経路部が
他の目的の空間として利用できることになる。本実施例
においてはプリンタ部収納状態においてヘッドカートリ
ッジ101をキャリア移動経路部の一番端に固定するよ
うにして、前述の排紙ローラユニット210が収納時に
キャリア移動経路部の空間にはまり込むように構成す
る。
【0098】なお記録動作中に操作者が誤って排紙ロー
ラユニット210をプリンタ部収納状態とした場合に
は、排紙ローラユニット210とヘッドカートリッジ1
01が干渉してプリンタの破壊や故障を引き起こす可能
性があるが、これを防止する手段については排紙ローラ
ユニットセンサ(不図示)による判断を用いる以外は第
1実施例で記述した表示部4の開閉時の干渉防止手段と
同様である。以上のように構成することにより、第1実
施例の効果に加え以下のような効果が得られる。すなわ
ち、排紙ローラユニット210を設けたことによりプリ
ンタ部2から確実に記録媒体を排出することができ信頼
性が向上する。また、記録媒体の下端が記録位置を通過
するまで記録媒体を保持していられるので下端まで記録
が可能となり、記録不可能な余白が減少する。
【0099】(第6実施例の変形例1)図33乃至図3
5は本発明の第6実施例の変形例に関するパソコンの斜
視図および側断面図である。同図において、1は装置本
体、2は紙やOHPフィルムなどの記録媒体6に文字や
画像を記録するためのプリンタ部、2aはプリンタ部の
記録媒体6の搬送装置部、2bはプリンタ部のキャリア
摺動装置部、4は表示器10を備える表示部、5はパソ
コン本体を制御するCPUや周辺装置などのドライバお
よび電源回路などを搭載した回路部、19はプリンタ部
2の不使用時に外部からの塵埃等の侵入防止のためや移
動,収納のためやプリンタ部2へ記録媒体6(不図示)
を導くガイドのためのプリンタカバーでありこれらの各
部によってパソコンが構成される。
【0100】プリンタ部2の搬送装置部2aは装置本体
1に対してスライド可能に取り付けられている。即ち、
前記搬送装置部2aは搬送ユニットとして装置本体1の
背面に相対的にスライド可能に取り付けられた背面ケー
ス600に一体的に設けられている。これによりプリン
タ部の使用時には搬送装置部2aが固定されるまで開け
られ(以下この状態をプリンタ部使用状態と言う)、ま
た、不使用時は閉じられている(以下この状態をプリン
タ部収納状態と言う)。なお、プリンタ部2がプリンタ
部使用状態にあるか、あるいはプリンタ部収納状態にあ
るかは搬送装置部2aまたは装置本体1に設けられた搬
送装置部センサー(不図示)によって検知することがで
きる。
【0101】本実施例ではインクジェット方式の記録ヘ
ッドを用いたプリンタ部2は装置本体1のキーボード部
3と表示部4の後端位置の間に配置されている。本実施
例においては記録ヘッドであるヘッドカートリッジ10
1が記録媒体6の進行方向と直角である主走査方向に往
復運動をする、いわゆるシリアルプリンタを用いてい
る。すなわち、記録動作時にヘッドカートリッジ101
およびそれを積載したキャリアが移動する空間が確保さ
れていなければならない。しかしプリンタ部収納状態に
おいてはヘッドカートリッジ101をどこか1箇所に固
定しておけば前記移動空間であるキャリア移動経路部が
他の目的の空間として利用できることになる。本実施例
においてはプリンタ部収納状態においてヘッドカートリ
ッジ101をキャリア移動経路部の一番端に固定するよ
うにして、前述の搬送装置部2aがプリンタ部収納状態
時にキャリア102移動経路部の空間にはまり込むよう
に構成する。
【0102】なお記録動作中に操作者が誤って搬送装置
部2aをプリンタ部収納状態とした場合には、搬送装置
部2aとヘッドカートリッジ101が干渉してプリンタ
の破壊や故障を引き起こす可能性があるが、これを防止
する手段については第1実施例で記述した表示部4の開
閉時の干渉防止手段と同様である。
【0103】また、本実施例では搬送装置部2aを摺動
させているが、搬送装置部品2aを回動あるいは取り外
し可能であってもよい。また、搬送装置部2aの一部品
を摺動あるいは回動あるいは取り外しが可能であっても
よい。
【0104】(第7実施例)図36、図37は本発明の
第7実施例を適用したパソコンの構成を示す断面図であ
る。同図において、1は装置本体、2は紙やOHPフィ
ルムなどの記録媒体6に文字や画像を記録するためのプ
リンタ部、4は表示器10を備える表示部、5はパソコ
ン本体を制御するCPUや周辺装置などのドライバおよ
び電源回路などを搭載した回路部、211は折りたたみ
可能で一部にコネクタ13が配置された本体スタンド、
でありこれらの各部によってパソコンが構成される。装
置本体1の構成はほぼ第1実施例で示したパソコンと同
様であるので、同様な部分の説明は省略し、主に新たに
追加された本体スタンド211に関して説明する。
【0105】本体スタンド211はその一端に設けられ
た本体スタンドヒンジ211aを中心に回動可能であ
り、図36において収納された状態(以下この状態を本
体スタンド収納状態とよぶ)を取っており、この状態か
らおよそ180度図中の時計回りに回動して図37の状
態(以下この状態を本体スタンド使用状態という)に至
る。本体スタンド収納状態から本体スタンド使用状態に
移動、あるいは本体スタンド使用状態から本体スタンド
収納状態に移動する手段は、例えば操作者自身により手
動で回転させるか、表示部4とリンクやギア機構で結び
表示部4の開閉に連動させるように構成することができ
る。本体スタンド収納状態においては本体スタンド21
1の一部およびコネクタ13はプリンタ部2の一部であ
る記録媒体搬送空間の給紙口209内に入り込んで収納
されており、この状態では装置本体1の後端にある給紙
口209からの給紙ができなくなっているため、装置本
体1の底面から給紙しなければならず、制限された使用
形態しか取れなくなっているので、実用上記録動作は行
なえない。また、この状態では本体スタンド211は給
紙口209のカバーを兼ねており、プリンタ部2の防塵
などの機能を兼ねている。
【0106】次に本体スタンド使用状態とすると、本体
スタンド211が装置本体にθの傾きを与えると共に、
フレキシブルケーブルなどで回路部5と接続されたコネ
クタ13の接続面が表われ、周辺機器などとの接続が可
能となる。この状態では本体後端の給紙口209が使用
可能となり記録動作が実行可能となる。以上のように構
成することにより、第1実施例の効果に加えて以下のよ
うな効果がある。すなわち、第1実施例の部分の小型化
に加え、コネクタ部などさらに小型化が可能になる。入
力手段に適度な傾斜が加わり操作者の入力操作が容易と
なって操作性が向上する。コネクタが装置本体1後端の
使用しやすい場所に設置でき操作性が向上する。なお、
本実施例は第1実施例で示した発明との共存ではなく、
単独で実施されても十分な効果があることは言うまでも
ない。
【0107】(第8実施例)前述した第1実施例では表
示部4がヒンジ4aを中心に回動する例を示したが、図
38に表示部4が装置本体1上の1点を支点として自在
に回転する例の斜視図を示す。
【0108】同図において、4bは図中のAの矢印方向
におよそ90度回転可能で、またBの矢印の方向におよ
そ360度回転可能な自在ヒンジであり、4cは脱着可
能で装着時には図のCの矢印の方向に回動可能な脱着ヒ
ンジである。
【0109】脱着ヒンジ4cが装着状態にあれば第1実
施例と同様な形態であるが、図は脱着ヒンジ4cが外
れ、表示部4を約90度A矢印の方向に回転させた場合
であり、このままだと表示器10の表示が読みにくくな
ってしまうので、自在ヒンジ4bの近傍に設けられた表
示部角度センサ(不図示)によりおおむねAの方向に4
5度以上回転したら、表示器10のドライバを切り替え
て表示の縦横が変化するように構成されている。このよ
うに切り替えることにより表示部4の角度が変わっても
表示が読みにくくなることもなく本体を使用することが
できる。
【0110】以上のように構成することにより、第1実
施例で得られる効果の他に、装置本体後端からの記録紙
6の挿入が容易となり、ペーパーハンドリングが良好に
なる効果がある。
【0111】(第9実施例)第1実施例においては装置
本体1の後端にヒンジ4aを設けここを中心に表示部4
が回動するように構成したが、これには何ら拘束されな
い。図39に表示部4を脱着して装置本体と離して使用
できる例の斜視図を示す。同図において、4cは脱着可
能で装着時には第1実施例と同様のヒンジとして機能で
き、図示せざる脱着機構を用いると簡単に表示部4を装
置本体1から取り外すことができる脱着ヒンジであり、
212は取り外した表示部4を使いやすい角度に立てか
けるための表示部スタンドである。
【0112】装置本体1と表示部4は表示部収納状態に
おいては装置本体1あるいは表示部4に格納可能なケー
ブルCによって接続されており、収納時も邪魔にならな
いように構成されている。
【0113】このように構成することにより、第1実施
例で得られる効果に合せさらに次のような効果が得られ
る。すなわち、装置本体後端からの記録媒体の挿入が容
易になりペーパーハンドリングが良好となる。また表示
部4を好きなところにレイアウトできるので見やすいと
ことに表示部を置くことができ操作性が向上する。
【0114】(第10実施例)第4実施例では外部記憶
装置14をスライドさせる例を示したが、ここでは前記
外部記憶装置14をキャリアの移動によって自動的にス
ライドさせる例を図40(a)、(b)および(c)を
用いて説明する。
【0115】図40(a)は外部記憶装置収納状態を示
している。この状態においてはヘッドカートリッジ10
1はホームポジションに位置しており、また、外部記憶
装置14は完全に装置本体1内に収納されている。
【0116】図40(b)は外部記憶装置収納状態から
外部記憶装置使用状態への遷移過程を示しており、図中
右方向へのキャリア102の移動にしたがって外部記憶
装置14が押し出されている。外部記憶装置14は図示
せざるガイド溝にしたがってスムースに図中右方向に移
動していく。
【0117】図40(c)は外部記憶装置使用状態を示
している。キャリア102は記録動作中にキャリア10
2が動く主走査方向の幅、すなわち記録範囲を超えて移
動することが可能であり、図は既に記録範囲をわずかに
超えたところまで外部記憶装置14を押し出した後、キ
ャリア102が記録範囲内に戻っている状態を示してい
る。このように記録範囲外にまで外部記憶装置14を移
動させることによって、記録動作中にキャリア102と
外部記憶装置14が干渉することがない。
【0118】次に外部記憶装置14を外部記憶装置収納
状態から外部記憶装置使用状態に遷移させる際の押し出
しシーケンスの概略を図41のフローチャートを用いて
説明する。キーボード部3上の記録指令キーによる記録
開始指示や、コマンド入力による記録開始指示や、ある
いは通信などによる外部からの記録開始指示により以下
の一連の手順がスタートする。
【0119】初めに、ステップS101において外部記
憶装置14が外部記憶装置使用状態にあるかどうかを判
定する。これには外部記憶センサ(不図示)の出力を用
いて、完全に外部記憶装置使用状態になっていると判定
されたら何もせずに終了する。外部記憶装置収納状態あ
るいは外部記憶装置収納状態から外部記憶装置使用状態
への遷移状態で止まっているような場合には次のステッ
プS102に進む。
【0120】ステップS102ではキャリアモータ40
2aのトルクを低トルクから高トルクに切り替える。こ
れは記録動作状態でヘッドカートリッジ101とキャリ
ア102のみを動かす場合に比べて外部記憶装置14を
押し出すにはキャリアモータ402aに大きなトルクを
必要とするためである。キャリアモータ402aのトル
クを大きくする手段としては、パルス駆動モータを使用
している場合には駆動周波数を低くするかあるいは供給
電力を増加するなどにより実現され、DCモータを使用
している場合には供給電力を増加するなどの手段によれ
ば良い。
【0121】次にステップS103ではキャリア102
の移動を開始する。移動方向は図40(b)の矢印方向
であり、キャリア102を外部記憶装置14に直接接触
させることにより連動して外部記憶装置14を移動させ
る。
【0122】ここで移動中に例えば外部記憶装置14の
移動方向に障害物があり、移動を阻止する方向で力が加
わったり、何らかの原因で摺動する際の摩擦力が大きく
なりすぎて動きにくくなった場合に、キャリアモータ4
02aの故障や破損を防ぐためにキャリアモータ402
aのトルクをモニターしている。ステップS104では
例えばキャリアモータ402aの電流を測定することに
よりあるスレッシュホールドレベル以上に電流値が達し
たら異状ありと判断してステップS105に進む。ステ
ップS105ではキャリアモータ402aに異常があり
これ以上の押し出し動作が不可能である旨のメッセージ
を示す。メッセージを示す方法としては表示器10に表
示をするか、ブザーを鳴らして警告するか、外部インタ
ーフェイスに信号を流して周辺装置に異常を知らせるな
どの手段によることができる。
【0123】キャリアモータ402aのトルクに異常が
検出されない場合は、ステップS106において外部記
憶装置14が外部記憶装置使用状態に達したかどうかを
検査する。これはステップS101と同様な方法によれ
ば良い。もしまだ外部記憶装置使用状態に達していない
と判断されたらばステップS103に戻り外部記憶装置
使用状態になるまでステップS103からステップS1
06を繰り返す。外部記憶装置14が外部記憶装置使用
状態になったと判定されたら次のステップS107に進
みキャリア102の移動動作を停止する。
【0124】次にステップS108においてキャリアモ
ータ402aのトルクを高トルクから低トルクに切り替
える。これはキャリア102の移動にかかる負荷がこれ
までより減少するために余分な力をキャリア102の移
動速度の向上に振り向けるためである。
【0125】ステップS109では記録動作の待機状態
に入るためにキャリア102を今までと反対方向に動か
してホームポジションまで移動させる。ただし直後に記
録動作にはいる場合にはホームポジションまで戻らず
に、記録開始位置まで戻って記録動作を開始することも
できる。以上で押し出しシーケンスは終了する。
【0126】(第11実施例)前述した第10実施例で
はキャリア102の移動によって外部記憶装置14を使
用状態に移動させる例を示したが、本実施例ではソレノ
イドを用いて前記外部記憶装置14を使用状態のみなら
ず、収納状態に移動させる構成を図42(a)、(b)
および(c)に示す。
【0127】同図において403は励磁・非励磁するこ
とによってキャリア102と外部記憶装置14を吸着・
離脱できるソレノイド、でありその他の記号は図40と
同様である。また、外部記憶装置14のソレノイド40
3と対向する面は磁性体により構成されている。
【0128】このような構成においては、外部記憶装置
収納状態から外部記憶装置使用状態に至る押し出し動作
は第1実施例の場合と同様に行うことができるので、こ
こでは外部記憶装置使用状態から外部記憶装置収納状態
に至る引込み動作について説明する。
【0129】図42(c)は外部記憶装置14が外部記
憶装置使用状態にありキャリア102や記録媒体などの
移動空間から完全に離脱した状態である。
【0130】図42(b)は外部記憶装置使用状態から
外部記憶装置収納状態への遷移過程を示しており、ソレ
ノイド403の励磁によってキャリア102に吸着され
た外部記憶装置14がキャリア102の動きに従って装
置本体1内に引込まれている様子を示している。外部記
憶装置14は図示せざるガイド溝に従ってスムースに図
中左方向に移動していく。
【0131】図42(a)は外部記憶装置収納状態を示
している。この状態においてはキャリア102はホーム
ポジションに位置しており、また、外部記憶装置14は
完全に装置本体1内に収納されている。
【0132】次に外部記憶装置14を外部記憶装置使用
状態から外部記憶装置収納状態に遷移させる際の引込み
シーケンスの概略を図43を用いて説明する。キーボー
ド部3上の記録指令キーによる記録開始指示や、コマン
ド入力による記録開始指示や、あるいは通信などによる
外部からの記録開始指示により以下の一連の手順がスタ
ートする。
【0133】初めに、ステップS201において外部記
憶装置14が外部記憶装置使用状態にあるかどうかを判
定する。これには図示しない外部記憶センサの出力を用
いて、完全に外部記憶装置収納状態になっていると判定
されたら何もせずに終了する。外部記憶装置使用状態あ
るいは外部記憶装置使用状態から外部記憶装置収納状態
への遷移状態で止まっているような場合には次のステッ
プS202に進む。ステップS202ではキャリア10
2を記録可能範囲を超えて外部記憶装置14に接すると
ころまで移動させる。
【0134】ステップS203ではキャリアモータ40
2aのトルクを低トルクから高トルクに切り替える。こ
れは記録動作状態でヘッドカートリッジ101とキャリ
ア102のみを動かす場合に比べて外部記憶装置14を
押し出すにはキャリアモータ402aに大きなトルクを
必要とするためである。キャリアモータ402aのトル
クを大きくする手段としては、パルス駆動モータを使用
している場合には駆動周波数を低くするかあるいは供給
電力を増加するなどにより実現され、DCモータを使用
している場合には供給電力を増加するなどの手段によれ
ば良い。
【0135】ステップS204ではソレノイド403を
励磁してキャリア102に外部記憶装置14を吸着させ
る。このソレノイド403には通電している間のみ吸着
しているタイプのソレノイドを用いても良いし、吸着に
は永久磁石を用いて吸着・離脱の瞬間にだけ通電する自
己保持型のソレノイドを用いても良い。なお、これらの
ソレノイドは引込み動作中にねに吸着を保つのに十分な
磁力を持っている。また、その他にもキャリア102と
外部記憶装置14を一体化する手段として、ソレノイド
を用いてフックが出入りするようにして一体化するよう
に構成することもできる。
【0136】次にステップS205ではキャリア102
の移動を開始する。移動方向は図42(b)の矢印方向
であり、キャリア102と外部記憶装置14を連動して
移動させる。
【0137】ここで移動中に例えば外部記憶装置14の
移動方向に障害物があり、移動を阻止する方向で力が加
わったり、何らかの原因で摺動する際の摩擦力が大きく
なりすぎて動きにくくなった場合に、キャリアモータ4
02aの故障や破損を防ぐためにキャリアモータ402
aのトルクをモニターしている。ステップS206では
例えばキャリアモータ402aの電流を測定することに
よりあるスレッシュホールドレベル以上に電流値が達し
たら異状ありと判断してステップS105に進む。ステ
ップS207ではキャリアモータ402aに異常があり
これ以上の引込み動作が不可能である旨のメッセージを
示す。メッセージを示す方法としては表示器10に表示
をするか、ブザーを鳴らして警告するか、外部インター
フェイスに信号を流して周辺装置に異常を知らせるなど
の手段によることができる。
【0138】キャリアモータ402aのトルクに異常が
検出されない場合は、ステップS208において外部記
憶装置14が外部記憶装置収納状態に達したかどうかを
検査する。これはステップS201と同様な方法によれ
ば良い。もしまだ外部記憶装置収納状態に達していない
と判断されたらばステップS205に戻り外部記憶装置
収納状態になるまでステップS205からステップS2
08を繰り返す。
【0139】外部記憶装置14が外部記憶装置収納状態
になったと判定されたら次のステップS209に進みキ
ャリア102の移動動作を停止する。ステップS210
においてステップS204と反対の動作を行いキャリア
102と外部記憶装置14を分離する。すなわち、ソレ
ノイド403への通電を中止するか、自己保持型の場合
は逆方向に通電して永久磁石の保磁力を絶つか、あるい
はフックを解除する方向にソレノイド403で移動させ
るなどの手段による。
【0140】次にステップS211においてキャリアモ
ータ402aのトルクを高トルクから低トルクに切り替
える。これはキャリア102と外部記憶装置14の分離
によって、キャリア102の移動にかかる負荷がこれま
でより減少するために余分な力をキャリア102の移動
速度の向上に振り向けるためである。最後にステップS
212でキャリア102をホームポジションに移動して
待機状態にする。以上で引込み動作が終了する。
【0141】第10実施例及び第11実施例のように構
成することによって第4実施例で得られる効果と合せ、
さらに以下の効果が得られる。すなわち、外部記録装置
の移動に際して手動で行う動作が無くなり操作性が向上
する。また、記録動作中に手動で外部記憶装置14を移
動させるような機会が減るのでプリンタ部2の破損につ
ながるような操作が減少し、信頼性が増す。
【0142】(第12実施例)前述した第4、第10及
び第11実施例では外部記憶装置14を移動可能に設置
したが、キャリア102あるいは記録媒体6の移動空間
から退避できるように構成すればこのような構成には拘
束されず、外部記憶装置14が装置本体1から脱着でき
るように構成しても良い。
【0143】図44に外部記憶装置14と装置本体1を
脱着可能に構成した場合の模式的斜視図を示す。同図に
おいて、519は装置本体1と外部記憶装置14を結び
外部記憶装置収納状態においては装置本体1内に自動的
に収納される外部記憶ケーブルである。
【0144】本構成においては外部記憶装置収納状態は
第1実施例と同様な形態を取り得るが、外部記憶装置使
用状態において外部記憶装置14は外部記憶ケーブル5
19の長さの範囲で自由な位置に配置できる。また、外
部記憶ケーブル519を取りはずし可能なように構成す
ることもでき、例えばハードディスクなどの外部記憶装
置を用いて構成する場合には複数の外部記憶装置を交換
して使用したりすることもできる。
【0145】外部記憶装置収納状態から外部記憶装置使
用状態への遷移は手動で行われ、外部記憶装置収納状態
にある外部記憶装置14の図示せざるロック機構を解除
することにより装置本体1から離脱し得る。また外部記
憶装置使用状態から外部記憶装置収納状態への遷移も手
動で行われ、装置本体1内に外部記憶装置14を装着し
た後ロック機構によりロックすることにより装置本体1
内に固定され得る。このように構成することによって第
1実施例で得られる効果と合せ、さらに以下の効果が得
られる。
【0146】すなわち、外部記憶装置14を操作者の使
用し易い場所に設置できるので操作性が向上する。ま
た、外部記憶装置14を交換可能に構成することによ
り、ユーザーが外部記憶装置14を選択できるようにな
り構成の自由度が増す。
【0147】(第13実施例)第4、第10及び第11
実施例においては外部記憶装置14がプリンタ部2に対
してキャリア102の主走査方向にスライドして移動可
能としたが、これには拘束されず、別の方向に移動する
ように構成しても良い。
【0148】図45にプリンタ部2に対して外部記憶装
置14がその副走査方向にスライド移動するように構成
した例の模式的斜視図を示す。第4実施例と同様な構成
部材は同一の番号で示してある。
【0149】外部記憶装置14は装置本体1に対して上
下方向に移動可能に構成されており、外部記憶装置収納
状態においては、キャリア102や記録媒体6の移動空
間などの一部と外部記憶装置14の一部が空間を共有す
るように収納されているが、後述する移動機構によって
外部記憶装置使用状態に遷移すると、キャリア102や
記録媒体6の移動空間などから外部記憶装置14が上方
に退避して、記録動作が行えるようになる。
【0150】図46(a)、(b)及び図47(a)、
(b)に外部記憶装置14の移動機構の第1例を示す。
【0151】同図において、31は外部記憶装置14を
平行に上下させるためのリンク機構である記憶媒体パン
タグラフ、35は記憶媒体コロであり、その他の部材で
前述した実施例と同一部材は同一番号で示しその説明は
省略する。
【0152】本実施例においては第10実施例と同様に
キャリア102の動作に連動して外部記憶装置収納状態
から外部記憶装置使用状態に移動する。その動作につい
て第図46及び図47を用いて説明する。図46(a)
及び図47(a)は外部記憶装置収納状態を示してい
る。この状態でキャリア102はホームポジションにあ
り、外部記憶装置14とは接していない。次に外部記憶
装置使用状態とするためにキャリア102を図47
(a)の矢印の方向に動かすと、記憶媒体コロ35が外
部記憶装置14の図中左下方に設けられた斜面状のカム
36を押し上げ、最後に図47(b)に示すようにカム
36の頂上を経た時点で、図示せざるロック機構によっ
て記憶媒体パンタグラフ31がロックして外部記憶装置
使用状態となる。なお、この際にキャリア102にかか
る負荷を小さくするために外部記憶装置14を支えられ
る程度のバネをつけるように構成しても良い。
【0153】外部記憶装置使用状態から外部記憶装置収
納状態に移動させるには前述の図示せざるロックを解除
することによって、重力で外部記憶装置14が下降し得
る。
【0154】(第14実施例)また、図48(a)およ
び(b)にプリンタ部2カバーの開閉に連動して外部記
憶装置14が移動する実施例を示す。同図において、1
9はプリンタカバー、22はプリンタカバーのヒンジ1
9aに固定されたヒンジギア、30は外部記憶装置14
に設けられヒンジギア22と噛み合う記憶媒体ラックで
ある。
【0155】外部記憶装置収納状態である図48(a)
の状態からプリンタカバー19を図の矢印方向に回転さ
せると、ヒンジギア22がそれに伴って回転し、記憶媒
体ラック30を押し上げることによって図48(b)に
示す外部記憶装置使用状態に至る。外部記憶装置使用状
態から外部記憶装置収納状態に移動させるにはプリンタ
カバーを閉めることによって前述とは逆の動作で外部記
憶装置収納状態に至り得る。
【0156】このように構成することによって第4実施
例で得られる効果と合せ、さらに以下の効果が得られ
る。すなわち、外部記憶装置14が装置本体1の側方な
どに突出することがないので、設置面積が増えることな
しに構成部材を増やすことができ、省スペースになる。
【0157】(第15実施例)図49乃至図52
(a),(b)は、それぞれ本発明の第15実施例に関
する情報処理装置としてのパソコンを示す斜視図および
側断面図である。同図において、1は装置本体、2は紙
やOHPフィルムなどの記録媒体6に文字や画像を記録
するためのプリンタ部、3は文字や数字およびその他の
キャラクタを入力するためキーや、各種指令を与えるた
めのキーなどを備えたキーボード部、4は表示器10を
備える表示部、5はパソコン本体を制御するCPUや周
辺装置などのドライバおよび電源回路などを搭載した回
路部、14はフロッピーディスク,ハードディスクある
いはICカードなどの記憶手段である外部記憶装置であ
りかつ収納時にプリンタ部2を覆うカバー、でありこれ
らの各部によってパソコンが構成される。
【0158】表示部4は、装置本体1に対して、その中
程の両側に設けられたヒンジ4aを介して回動可能に取
り付けられている。これにより本装置の使用時には、表
示部4は、その回動によって表示器10が見易くなる位
置まで開けられ、また、不使用時は閉じられてカバーと
して機能することができる。
【0159】表示部4の上縁にはラッチフック(不図
示)が設けられ、操作部の操作によりスライド可能な様
に取り付けられている。また装置本体1側にはラッチフ
ックと対応する位置にラッチフックを受容するラッチ穴
(図示していない)が設けられており、不使用時に表示
部4を閉じてカバーとした場合にラッチフックとラッチ
穴の係止部が係合することにより、表示部を収納状態と
して搬送する場合の不所望の開放を防止することができ
る。
【0160】インクジェット方式の記録ヘッドを用いた
プリンタ部2は装置本体1の後端部、キーボード部3と
表示部4の取付位置の後ろに配置される。本実施例にお
いては記録ヘッドであるヘッドカートリッジ101が記
録媒体6の進行方向と直角である主走査方向に往復運動
をする、いわゆるシリアルプリンタを用いている。すな
わち、記録動作時にヘッドカートリッジ101およびそ
れを積載したキャリアが移動する空間あるいは記録媒体
移動経路部等の空間が確保されていなければならない。
しかし非記録動作状態においてはヘッドカートリッジ1
01をどこか1箇所に固定しておけば前記移動空間であ
るキャリア移動経路部あるいは記録媒体移動経路部等が
他の目的の空間として利用できることになる。本実施例
においては非記録動作状態においてヘッドカートリッジ
101をキャリア移動経路部の一番端に固定するように
して、外部記憶装置14の一部が収納状態においてキャ
リア102移動経路部の空間にはまり込むように構成す
る。
【0161】すなわち、外部記憶装置14は収納した状
態においては装置本体1の内部に納まっており、その一
部は前記キャリアの移動経路部あるいは記録媒体移動経
路等の空間の一部と共有している(以下、この状態を外
部記憶装置収納状態と言う)。この状態での外部記憶装
置14へのディスクの差し替えなどは出来ないので、事
実上使用は出来ない。ただし、外部記憶装置14として
ハードディスクなど外部からの操作が必要でない物を配
した場合には、外部記憶装置収納状態においても外部記
憶装置14の使用には差し支えない。
【0162】次に図52(a),(b)を用いて外部記
憶装置14を回動させる機構を説明する。外部記憶装置
14は装置本体1に対して、表示部4と共通のヒンジ4
aを介して回動可能に設置されており、表示部4を操作
者が回動することによって連動して外部記憶装置14も
回動する。つまり、表示部4の回動によってヒンジ4a
を介して表示部4に固定された表示部ギア32が回動
し、表示アイドラギア34に伝達され回動し、さらに外
部記憶装置ギア33に減速伝達され、外部記憶装置ギア
33を固定している外部記憶装置14はヒンジ4aを介
して時計方向に回動する構成となっている。
【0163】図50及び図52(a)は外部記憶装置収
納状態を示している。この状態においてはヘッドカート
リッジ101はホームポジションに位置しており、ま
た、外部記憶装置14はキャリア移動経路部あるいは記
録媒体移動経路部等の空間に完全に収納されている。
【0164】図51及び図52(b)は外部記憶装置使
用状態を示しており、外部記憶装置14が回動してキャ
リア102が摺動可能な状態を示している。すなわち、
キャリア移動経路部外にまで外部記憶装置14を回動さ
せることによって、記録動作中にキャリア102と外部
記憶装置14が干渉することがない。
【0165】装置本体1と外部記憶装置14は図示せざ
るフレキシブルなケーブルによりつながっており、外部
記憶装置使用状態においても外部記憶装置収納状態にお
いても電気的あるいは光学的に接続されている。また本
実施例においては従来1台のフロッピーディスクしか設
置できなかった装置本体1の側面のスペースから、外部
記憶装置14を取り出せるようにして2台配設してい
る。また、従来はディスクなどの挿入方向が側面からで
あり、操作性の点で劣っていたが、本実施例ではディス
クなどの挿入を装置本体1の正面から行なえるようにし
ている。
【0166】なお記録動作中に操作者が誤って外部記憶
装置14を外部記憶装置収納状態とした場合には、外部
記憶装置14とヘッドカートリッジ101あるいはキャ
リア102が干渉してプリンタの破壊や故障を引き起こ
す可能性があるが、これを防止する手段については第4
実施例と同様なので省略する。また、本実施例のプリン
タ部2および情報処理装置の電気回路の構成も第4実施
例と同様なので省略する。
【0167】以上本実施例のように記録手段の使用時以
外にはキャリア移動経路部あるいは記録媒体移動経路部
等の空間に記憶手段の一部を配置できるように構成する
ことにより以下のような効果が得られる。すなわち、装
置内の空間が有効に利用され小型化が実現できる。ま
た、表示部を開閉することによって、連動して外部記録
装置がキャリア移動経路部あるいは記録媒体移動経路部
等の空間から退避するため、作業性が向上する。
【0168】また、装置の表面積が広がるため、従来1
台の外部記憶装置しか配設できなかった側表面のスペー
スに2台以上の外部記憶装置を配設できるようになり装
置表面の利用効率が上がる。また、ディスクなどの挿入
方向を操作者の正面からとすることができるので、操作
性が向上する。
【0169】(第16実施例)図53および図54は、
それぞれ本発明の第16実施例に関する情報処理装置と
してのパソコンを示す斜視図および断面図である。同図
において、1は装置本体、2は紙やOHPフィルムなど
の記録媒体6に文字や画像を記録するためのプリンタ
部、3は文字や数字およびその他のキャラクタを入力す
るためキーや、各種指令を与えるためのキーなどを備え
たキーボード部、4は表示器10を備える表示部、5は
パソコン本体を制御するCPUや周辺装置などのドライ
バおよび電源回路などを搭載した回路部でありこれらの
各部によってパソコンが構成される。キーボード部3は
本体1とケーブル401によって接続され、且つ本体1
の凹部1aに着脱自在になっており、キーボード収納状
態にあっては、キーボード部3の一部がヘッドカートリ
ッジ101の移動領域空間に入る。
【0170】表示部4は、装置本体1に対して、その後
縁の両端に設けられたヒンジ4aを介して回動可能に取
り付けられている。これにより本装置の使用時には、表
示部4は、その回動によって表示器10が見易くなる位
置まで開けられ、また、不使用時は閉じられてカバーと
して機能することができる。
【0171】また表示部4の上縁にはラッチフック15
が設けられ、図示せざる操作部の操作によりスライド可
能な様に取り付けられている。また装置本体1側にはラ
ッチフック15と対応する位置にラッチフック15を受
容するラッチ穴16が設けられており、不使用時に表示
部4を閉じてカバーとした場合にラッチフック15とラ
ッチ穴16の係止部が係合することにより、表示部収納
状態として搬送する場合の不所望の開放を防止すること
ができる。
【0172】キーボード部3は装置本体1に対して取り
外しが可能であり、操作者の任意の位置に設置可能であ
る。またキーボード部3は装置本体に固定できる様にし
てもよい。
【0173】なお、キーボード部3がプリンタ部2のキ
ャリア移動経路部あるいは記録媒体移動空間等から退避
している状態にあるかあるいはキーボード部3が収納状
態にあるかはキーボード部3あるいは装置本体1の内部
に設けられたキーボードセンサ(不図示)によって検知
することができる。
【0174】インクジェット方式の記録ヘッドを用いた
プリンタ部2は装置本体1のキーボード部3と表示部4
の取付位置の間に配置される。本実施例においては記録
ヘッドであるヘッドカートリッジ101が記録媒体6の
進行方向と直角である主走査方向に往復運動をする、い
わゆるシリアルプリンタを用いている。すなわち、記録
動作時にヘッドカートリッジ101およびそれを積載し
たキャリア102が移動する空間が確保されていなけれ
ばならない。しかしキーボード部3収納状態においては
ヘッドカートリッジ101をどこか1箇所に固定してお
けば前記移動空間であるキャリア移動経路部あるいは記
録媒体移動空間等が他の目的の空間として利用できるこ
とになる。本実施例においてはキーボード部3収納状態
においてヘッドカートリッジ101をキャリア移動経路
部あるいは記録媒体移動空間等の一番端に固定するよう
にして、前述のキーボード部3が収納時にキャリア10
2移動経路部の空間にはまり込むように構成する。
【0175】なお記録動作中に操作者が誤ってキーボー
ド部3を収納状態とした場合には、キーボード部3およ
び排紙ローラユニット210とヘッドカートリッジ10
1が干渉してプリンタの破壊や故障を引き起こす可能性
があるが、これを防止する手段については前述した実施
例と同様なので説明を省略する。
【0176】以上本実施例のように記録手段の使用時以
外にはキャリア移動経路部あるいは記録媒体移動空間等
の空間にキーボード部の一部を配置できるように構成す
ることにより以下のような効果が得られる。
【0177】すなわち、装置内の空間が有効に利用され
小型化が実現できる。またキーボード部3を装置本体1
から取り外すことにより、キーボード部3を任意に位置
に配置でき、キー操作が容易になし得る。
【0178】また、記録が終了した記録媒体が表示装置
の前面に排出されるため、記録結果の確認が容易に行な
える。さらに、記録手段が表示手段より操作者側に来る
ので、インクなどの消耗品の交換等が容易に行なえるよ
うになり操作性が向上する。
【0179】(第16実施例の変形例1)図55および
図56は、それぞれ前述した第16実施例の変形例に関
する情報処理装置としてのパソコンを示す斜視図および
断面図である。同図において、1は装置本体、2は紙や
OHPフィルムなどの記録媒体6に文字や画像を記録す
るためのプリンタ部、3は文字や数字およびその他のキ
ャラクタを入力するためキーや、各種指令を与えるため
のキーなどを備えたキーボード部、4は表示器10を備
える表示部、5はパソコン本体を制御するCPUや周辺
装置などのドライバおよび電源回路などを搭載した回路
部、11はキーボード部3に設けられたバッテリー等の
回路部、でありこれらの各部によってパソコンが構成さ
れる。
【0180】本実施例ではキーボード部3以外の装置本
体1の構成およびプリンタ部2による記録処理方法は第
16実施例と同じなので省略する。
【0181】また、本実施例ではキーボード部3にバッ
テリーを設けているが、IC,スイッチ,サブ表示器,
ACコード,アダプタ,コネクタ等の電気部品、ROM
カード,RAMカード,磁気カード,フロッピーディス
クドライブ,ハードディスクドライブ,CDROM等の
外部記録装置、モデム等の通信装置、ロール紙,カラー
インクカートリッジなどの交換用のインクカートリッジ
等のサプライ品等の装置部品を設けても良く、またキー
ボード部3に設けられた装置部品は取り外しが可能であ
ってもよい。
【0182】以上本実施例のように記録手段の使用時以
外にはキャリア移動経路部あるいは記録媒体移動空間等
の空間に入力手段に固定された装置本体の一部を配置で
きるように構成することにより以下のような効果が得ら
れる。
【0183】すなわち、装置内の空間が有効に利用され
小型化が実現できる。また、記録が終了した記録媒体が
表示装置の前面に排出されるため、記録結果の確認が容
易に行なえる。さらに、記録手段が表示手段より操作者
側に来るので、インクなどの消耗品の交換等が容易に行
なえるようになり操作性が向上する。
【0184】(第17実施例)図57乃至図63は、そ
れぞれ本発明の第17実施例に関する情報処理装置とし
てのパソコンを示す斜視図および断面図である。同図に
おいて、1は装置本体、2は紙やOHPフィルムなどの
記録媒体6に文字や画像を記録するためのプリンタ部、
3は文字や数字およびその他のキャラクタを入力するた
めキーや、各種指令を与えるためのキーなどを備えたキ
ーボード部、4は表示器10を備える表示部、5はパソ
コン本体を制御するCPUや周辺装置などのドライバお
よび電源回路などを搭載した回路部でありこれらの各部
によってパソコンが構成される。
【0185】表示部4は、装置本体1に対して、その後
縁の両端に設けられたヒンジ4aを介して回動可能に取
り付けられている。これにより本装置の使用時には、表
示部4は、その回動によって表示器10が見易くなる位
置まで開けられ、また、不使用時は閉じられてカバーと
して機能することができる。表示器10の表示素子とし
ては、表示部を薄く構成できることから液晶表示素子や
プラズマディスプレイ等が用いられる。また表示を見易
くするために光源が配設される場合には、バックライト
型とすることも出来、さらに薄型化を図るためにはサイ
ドライト型とすることも出来る。
【0186】また表示部4の上縁にはラッチフック15
が設けられ、図示せざる操作部の操作によりスライド可
能な様に取り付けられている。また装置本体1側にはラ
ッチフック15と対応する位置にラッチフック15を受
容するラッチ穴16が設けられており、不使用時に表示
部4を閉じてカバーとした場合にラッチフック15とラ
ッチ穴16の係止部が係合することにより、表示部収納
状態として搬送する場合の不所望の開放を防止すること
ができる。
【0187】キーボード部3は装置本体1に対してその
前縁の両端に設けられたキーボードヒンジ27を介して
回動が可能であり、図中角度θで停止するように停止フ
ック(不図示)が設けられており、またキーボードヒン
ジ27はキー入力時ではキーボード部3が動かない程度
のフリクション圧を持っているため、キーボード部3は
操作者がキー入力しやすい図中角度θで停止することが
可能となる。
【0188】キーボード部3をキーボードヒンジ27を
介して回動させると、キーボード部3の下部に設けられ
たキーボードレバー3bが排紙ローラユニットヒンジ2
10aを介して時計方向に排紙ローラユニット210を
押し上げて、記録媒体6の搬送経路を設け、さらにキー
ボード部3および排紙ローラユニット210がキャリア
移動経路部あるいは記録媒体移動空間等から退避し印字
可能となる(図62参照)。また、排紙ローラユニット
210はバネ等(不図示)により図中A方向に付加され
ており、キーボード部3を収納状態にもどすと、排紙ロ
ーラユニット210も図中A方向にもどる(図61参
照)。拍車ローラ214はバネ等(不図示)により図中
B方向に付加されている。
【0189】なお、キーボード部3が装置本体1に対し
て上方に回動している状態にあるかあるいはキーボード
部3が収納状態にあるかはキーボード部3あるいは装置
本体1の内部に設けられたキーボードセンサ(不図示)
によって検知することができる。
【0190】インクジェット方式の記録ヘッドを用いた
プリンタ部2は装置本体1のキーボード部3と表示部4
の取付位置の間に配置される。本実施例においては記録
ヘッドであるヘッドカートリッジ101が記録媒体6の
進行方向と直角である主走査方向に往復運動をする、い
わゆるシリアルプリンタを用いている。すなわち、記録
動作時にヘッドカートリッジ101およびそれを積載し
たキャリア102が移動する空間が確保されていなけれ
ばならない。しかしキーボード部3収納状態においては
ヘッドカートリッジ101をどこか1箇所に固定してお
けば前記移動空間であるキャリア移動経路部あるいは記
録媒体移動空間等が他の目的の空間として利用できるこ
とになる。本実施例においてはキーボード部3収納状態
においてヘッドカートリッジ101をキャリア移動経路
部あるいは記録媒体移動空間等の一番端に固定するよう
にして、前述のキーボード部3および排紙ローラユニッ
ト210が収納時にキャリア102移動経路部の空間に
はまり込むように構成する(図58および図59および
図61参照)。
【0191】なお記録動作中に操作者が誤ってキーボー
ド部3を収納状態とした場合には、キーボード部3およ
び排紙ローラユニット210とヘッドカートリッジ10
1が干渉してプリンタの破壊や故障を引き起こす可能性
があるが、これを防止する手段については前述した実施
例と同様なので省略する。
【0192】次に記録動作状態における記録媒体の搬送
方法は図62および図63に示す如くであり、これは第
1実施例と同様なので説明を省略する。
【0193】以上本実施例のように記録手段の使用時以
外にはキャリア移動経路部あるいは記録媒体移動空間等
の空間にキーボード部の一部および排紙ローラユニット
210を配置できるように構成しており、キーボード部
3の状態の変化に連動することにより以下のような効果
が得られる。
【0194】すなわち、装置内の空間が有効に利用され
小型化が実現できる。また、入力状態にすることによっ
て連動して記録状態になるため、操作ミスがなくなった
り、操作が簡略できるため操作性が向上する。さらに、
記録が終了した記録媒体が表示装置の前面に排出される
ため、記録結果の確認が容易に行なえる。さらに、記録
手段が表示手段より操作者側に来るので、インクなどの
消耗品の交換等が容易に行なえるようになり操作性が向
上する。
【0195】なお、この実施例ではキーボード部3と排
紙ローラユニット210がキャリア移動経路部あるいは
記録媒体移動空間等から退避したが、排紙ローラユニッ
ト210のみキャリア移動経路部あるいは記録媒体移動
空間等から退避してもよい。またキーボード部3にバッ
テリー11等の回路部等が設けられても良い。
【0196】(第17実施例の変形例1)図64は第1
7実施例の変形例1を示す模式的斜視図である。前述し
た第17実施例ではキーボード部3がキーボードヒンジ
27を介して回動して、キーボード部3および排紙ロー
ラユニット210がキャリア移動経路部あるいは記録媒
体移動空間等から退避するようにしたが、この実施例で
はキーボード部3は装置本体1に対してその両端に設け
られたキーボードガイド(不図示)に沿って摺動するこ
とによって、排紙ローラユニット210が排紙ローラユ
ニットヒンジ210aを介して回動しキーボード部3お
よび排紙ローラユニット210がキャリア移動経路部あ
るいは記録媒体移動空間等から退避する構成となってい
る。
【0197】なお、本実施例ではキーボード部3と排紙
ローラユニット210がキャリア移動経路部あるいは記
録媒体移動空間等から退避したが排紙ローラユニット2
10のみキャリア移動経路部あるいは記録媒体移動空間
等から退避してもよい。またキーボード部3にバッテリ
ー11等の回路部等が設けられても良い。
【0198】また、キーボード部3が取り外し可能とな
っていてもよい。本実施例の効果は第17実施例と同様
である。
【0199】(第18実施例)図65乃至図68は、そ
れぞれ本発明の第18実施例に関する情報処理装置とし
てのパソコンを示す斜視図および断面図である。同図に
おいて、1は装置本体、2は紙やOHPフィルムなどの
記録媒体6に文字や画像を記録するためのプリンタ部、
3は文字や数字およびその他のキャラクタを入力するた
めキーや、各種指令を与えるためのキーなどを備えたキ
ーボード部、4は表示器10を備える表示部、5はパソ
コン本体を制御するCPUや周辺装置などのドライバお
よび電源回路などを搭載した回路部でありこれらの各部
によってパソコンが構成される。
【0200】表示部4は、装置本体1に対して、その後
縁の両端に設けられたヒンジ4aを介して回動可能に取
り付けられている。これにより本装置の使用時には、表
示部4は、その回動によって表示器10が見易くなる位
置まで開けられ、また、不使用時は閉じられてカバーと
して機能することができる。
【0201】また表示部4の上縁にはラッチフック15
が設けられ、図示せざる操作部の操作によりスライド可
能な様に取り付けられている。また装置本体1側にはラ
ッチフック15と対応する位置にラッチフック15を受
容するラッチ穴16が設けられており、不使用時に表示
部4を閉じてカバーとした場合にラッチフック15とラ
ッチ穴16の係止部が係合することにより、表示部収納
状態として搬送する場合の不所望の開放を防止すること
ができる。
【0202】キーボード部3は装置本体1に対してその
前縁の両端に設けられたキーボードヒンジ27を介して
回動が可能であり、図中角度θで停止するように停止フ
ック(不図示)が設けられており、またキーボードヒン
ジ27はキー入力時ではキーボード部3が動かない程度
のフリクション圧を持っているため、キーボード部3は
操作者がキー入力しやすい図中角度θで停止することが
可能となる。
【0203】キーボード部3をキーボードヒンジ27を
介して回動させると、キーボード部3の下部に設けられ
た記録機構の一部である排紙ピンチローラユニット21
5が排紙ピンチローラユニットヒンジ215aを介して
回動して、表示部4のヒンジ4aと同軸上の排紙ローラ
213と接触して記録媒体6の搬送経路を設け、さらに
キーボード部3および排紙ピンチローラユニット215
がキャリア移動経路部あるいは記録媒体移動空間等から
退避し印字可能となる(図69参照)。このとき、排紙
ピンチローラユニット215はバネ等(不図示)により
図45の矢印C方向に付加されており、排紙ピンチロー
ラユニット215は軸216を介して取り付けられたピ
ンチローラが排紙ローラ213に圧接する。キーボード
部3を収納状態にもどすと、排紙ピンチローラユニット
215は時計方向にもどる(図68参照)。
【0204】なお、キーボード部3が装置本体1に対し
て上方に回動している状態にあるかあるいはキーボード
部3が収納状態にあるかはキーボード部3あるいは装置
本体1の内部に設けられたキーボードセンサによって検
知することができる。
【0205】インクジェット方式の記録ヘッドを用いた
プリンタ部2は装置本体1のキーボード部3と表示部4
の取付位置の間に配置される。本実施例においては記録
ヘッドであるヘッドカートリッジ101が記録媒体6の
進行方向と直角である主走査方向に往復運動をする、い
わゆるシリアルプリンタを用いている。すなわち、記録
動作時にヘッドカートリッジ101およびそれを積載し
たキャリア102が移動する空間が確保されていなけれ
ばならない。しかしキーボード部3収納状態においては
ヘッドカートリッジ101をどこか1箇所に固定してお
けば前記移動空間であるキャリア移動経路部あるいは記
録媒体移動空間等が他の目的の空間として利用できるこ
とになる。本実施例においてはキーボード部3収納状態
においてヘッドカートリッジ101をキャリア移動経路
部あるいは記録媒体移動空間等の一番端に固定するよう
にして、前述のキーボード部3および記録機構の一部で
ある排紙ピンチローラユニット215が収納時にキャリ
ア102移動経路部の空間にはまり込むように構成する
(図66および図68参照)。
【0206】また、排紙ローラ213はアイドラギア
(不図示)を介して、搬送モータ402aの駆動により
搬送ローラ210と同期して回転し、記録媒体6を搬送
する。なお記録動作中に操作者が誤ってキーボード部3
を収納状態とした場合には、キーボード部3および排紙
ピンチローラユニット215とヘッドカートリッジ10
1が干渉してプリンタの破壊や故障を引き起こす可能性
があるが、これを防止する手段については前述した場合
と同様であるので説明を省略する。
【0207】以上本実施例のように記録手段の使用時以
外にはキャリア移動経路部あるいは記録媒体移動空間等
の空間にキーボード部3の一部およびキーボード部3の
下部に設けた記録機構の一部である排紙ピンチローラユ
ニット215を配置できるように構成しており、キーボ
ード部3の状態の変化に連動することにより以下のよう
な効果が得られる。
【0208】すなわち、装置内の空間が有効に利用され
小型化が実現できる。またキーボード部3を使用状態に
すると、記録媒体6を排出可能状態となり、さらには記
録が終了した記録媒体6が表示装置の前面に排出される
ため、記録結果の確認が容易に行なえる。さらに、記録
手段が表示手段より操作者側に来るので、インクなどの
消耗品の交換等が容易に行なえるようになり操作性が向
上する。
【0209】なお、本実施例ではキーボード部3と排紙
ピンチローラユニット215がキャリア移動経路部ある
いは記録媒体移動空間等から退避したが排紙ピンチロー
ラユニット215のみキャリア移動経路部あるいは記録
媒体移動空間等から退避してもよい。またキーボード部
3にバッテリー11等の回路部等が設けられても良い。
【0210】(第18実施例の変形例1)図70乃至図
73は第18実施例の変形例1を示す側断面図である。
前述した第18実施例ではキーボード部3を操作者が移
動させたが、本実施例においては、表示部4を開くこと
に連動して、ヒンジ4aに設けたヒンジレバー28が回
動し、該レバー28がキーボード部3の下部を押し上げ
て、キーボード部3の下部に固定された記録機構の一部
がキャリア移動経路部あるいは記録媒体移動空間等から
退避する構成となっている。
【0211】本実施例ではキーボード部3以外の装置本
体1の構成およびプリンタ部2による記録処理方法は前
述した実施例と同じなので省略する。
【0212】本実施例の効果は第18実施例の効果に加
えて、入力状態にすることによって連動して記録状態に
なるため、操作ミスがなくなったり、操作が簡略できる
ため操作性が向上する。
【0213】なお、本実施例ではキーボード部3とキー
ボード部3の下部に設けられた記録機構の一部である排
紙ピンチローラユニット215がキャリア移動経路部あ
るいは記録媒体移動空間等から退避したが排紙ピンチロ
ーラユニット215のみキャリア移動経路部あるいは記
録媒体移動空間等から退避してもよい。またキーボード
部3にバッテリー11等の回路部等が設けられてもよ
い。
【0214】(その他)なお、前述した実施例では情報
処理装置を例示したが、本発明はプリンタ部のみを有す
る記録装置に適用することも可能である。また、本発明
は、上述のように種々の方式によるプリンタを採用で
き、インクジェット記録方式のものを用いる場合にも種
々の方式を採るものを用いることができるが、その中で
も、インク吐出を行わせるために利用されるエネルギと
して熱エネルギを発生する手段(例えば電気熱変換体や
レーザ光等)を備え、前記熱エネルギによりインクの状
態変化を生起させる方式の記録ヘッド、記録装置を用い
た場合において優れた効果をもたらすものである。かか
る方式によればヘッドの小型化とともに記録の高密度
化,高精細化が達成できるからである。
【0215】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0216】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0217】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0218】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0219】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0220】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0221】また、本発明の実施例としては記録手段部
にいわゆるシリアル形態のプリンタを用いたが、本発明
はこれには拘束されず、例えば記録媒体の主走査方向最
大幅に対応したフルライン形態のヘッドを用いたライン
形態のプリンタを用いて構成しても良いことは言うまで
もない。なお、この場合は例えば記録ヘッドが当接、退
避を繰り返して記録を行なうカラープリンタなどに適用
できる。
【0222】さらに加えて、本発明の形態としては、ホ
ストコンピュータ等の端末として用いられるもの、リー
ダ等と組合されるもの、記録ヘッドと読取りヘッドとの
置換が可能なもの、さらにはファクシミリ機能を有する
もの等であってもよい。
【0223】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
記録手段の記録動作時には記録のための部材が存在し、
かつ非記録動作時には部材が存在しない空間を有し、情
報処理装置を構成する可動な部材の一部が非記録動作時
に前記空間内に移動できるように構成することにより、
装置本体の小型化が可能となり搬送性の向上、および省
スペースになる効果がある。
【0224】また、装置本体を上方に回動固定したり、
入力手段を前面にスライドしたり、入力手段の上部を上
方に回動固定するように構成することによって、入力手
段が表示部から離れたり傾むいたりするため、操作者の
入力操作が容易となる効果がある。
【0225】また、記録手段を入力手段の前面に設ける
ように構成することによって記録手段部の記録手段部カ
バーがアームレストとなり入力操作が容易となったり、
記録媒体の取扱が容易になったりする効果がある。
【0226】また、記録手段を装置本体の側部に設ける
ことによって、記録媒体の挿入など記録に関する操作を
行なう際、表示部等が障害とならなくなり、操作者の作
業性がよくなる効果がある。
【0227】また、装置部品をキャリア移動経路部から
退避することによって装置部品を前面で操作することが
可能となり操作者の作業性がよくなるという効果があっ
たり、装置部品の表面積が増えるために外部部品の脱着
箇所を増やすことが可能となったり、装置部品を装置本
体内に収納することが可能となり、装置本体の外観形状
がすっきりとなり携帯性がよくなるという効果がある。
【0228】さらに、表示部、入力部、あるいは記憶部
を装置本体から取り外し可能とすることで、使用勝手を
よくすることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す模式的斜視図であ
る。
【図2】第1実施例の装置を収納した時の側断面図であ
る。
【図3】第1実施例のプリンタ使用時における装置側断
面図である。
【図4】第1実施例のプリンタ使用時における装置側断
面図である。
【図5】第1実施例のプリンタ部の斜視図である。
【図6】(a)および(b)は第1実施例のプリンタ部
の斜視図である。
【図7】第1実施例の制御系の構成例を示すブロック図
である。
【図8】第1記録処理手段の一例を示すフローチャート
である。
【図9】情報処理装置の従来例を示す模式的斜視図であ
る。
【図10】情報処理装置の従来例を示す側断面図であ
る。
【図11】情報処理装置の従来例を示す側断面図であ
る。
【図12】(a)および(b)は、プリンタ部の従来例
を示す側断面図である。
【図13】本発明情報処理装置の第1実施例の変形例を
示す模式的斜視図である。
【図14】本発明の情報処理装置の第1実施例の変形例
を示す模式的斜視図である。
【図15】(a)、(b)および(c)は本発明情報処
理装置の第1実施例の変形例を示す模式的側面図であ
る。
【図16】本発明情報処理装置の第1実施例の変形例を
示す模式的斜視図である。
【図17】本発明情報処理装置の第2実施例を示す模式
的斜視図である。
【図18】本発明情報処理装置の第2実施例の変形例を
示す模式的斜視図である。
【図19】本発明情報処理装置の第2実施例の変形例を
示す模式的斜視図である。
【図20】本発明情報処理装置の第3実施例を示す模式
的斜視図である。
【図21】本発明情報処理装置の第3実施例を示す側面
図である。
【図22】本発明情報処理装置の第4実施例を示す模式
的斜視図である。
【図23】本発明情報処理装置の第5実施例を示す模式
的斜視図である。
【図24】(a)および(b)は、プリンタ部の第5実
施例を示す模式的側断面図である。
【図25】(c)および(d)は、プリンタ部の第5実
施例を示す模式的側断面図である。
【図26】本発明情報処理装置の第5実施例の変形例を
示す側面図である。
【図27】第5実施例の変形例を示す模式側断面図であ
る。
【図28】第5実施例の変形例を示す模式的側断面図で
ある。
【図29】本発明情報処理装置の第6実施例を示す模式
的斜視図である。
【図30】本発明情報処理装置の第6実施例を示す模式
的側断面図である。
【図31】本発明情報処理装置の第6実施例を示す模式
的側断面図である。
【図32】本発明情報処理装置のプリンタ部の第6実施
例を示す模式的斜視図である。
【図33】本発明情報処理装置の第6実施例の変形例を
示す模式的斜視図である。
【図34】本発明情報処理装置の第6実施例の変形例を
示す模式的断面図である。
【図35】本発明情報処理装置の第6実施例の変形例を
示す模式的断面図である。
【図36】本発明情報処理装置の第7実施例を示す模式
的側断面図である。
【図37】本発明情報処理装置の第7実施例を示す模式
的側断面図である。
【図38】表示部を着脱可能にした実施例の模式斜視説
明図である。
【図39】表示部を着脱可能にした実施例の模式斜視説
明図である。
【図40】記憶部をスライドさせる状態説明図である。
【図41】記憶部を押し出す動作手順を示すフローチャ
ートである。
【図42】記憶部を押し出し及び引き戻す状態説明図で
ある。
【図43】記憶部を押し出し及び引き戻す動作手順を示
すフローチャートである。
【図44】記憶部を装置本体から着脱可能とした実施例
の説明図である。
【図45】記憶部を上下に移動可能とした実施例の説明
図である。
【図46】記憶部を上下に移動させる構成説明図であ
る。
【図47】記憶部を上下に移動させる構成説明図であ
る。
【図48】記憶部を上下に移動させる他の構成説明図で
ある。
【図49】記憶部を回動させて退避させる実施例の説明
図である。
【図50】記憶部を収納した状態説明図である。
【図51】記憶部を使用可能にした状態説明図である。
【図52】記憶部を収納状態及び使用可能状態にした説
明図である。
【図53】キーボード部を装置本体に対して着脱可能に
した実施例の説明図である。
【図54】キーボード部を装置本体に対して着脱可能に
した実施例の断面模式説明図である。
【図55】キーボード部を装置本体に対して着脱可能に
した他の実施例の説明図である。
【図56】キーボード部を装置本体に対して着脱可能に
した他の実施例の模式断面説明図である。
【図57】第17実施例を示す模式斜視説明図である。
【図58】第17実施例の収納状態を示す模式断面説明
図である。
【図59】第17実施例の表示部を開いた状態の模式断
面説明図である。
【図60】第17実施例の使用状態を示す模式断面説明
図である。
【図61】第17実施例の表示部を開いた状態の部分拡
大断面説明図である。
【図62】第17実施例の使用状態の部分拡大断面説明
図である。
【図63】第17実施例の使用状態の部分拡大断面説明
図である。
【図64】第17実施例の変形例1を示す模式斜視説明
図である。
【図65】第18実施例の模式斜視説明図である。
【図66】第18実施例の収納状態の模式断面説明図で
ある。
【図67】第18実施例の使用状態の模式断面説明図で
ある。
【図68】第18実施例の収納状態の部分拡大断面説明
図である。
【図69】第18実施例の使用状態の部分拡大断面説明
図である。
【図70】第18実施例の変形例1の収納状態の断面説
明図である。
【図71】第18実施例の変形例1の使用状態の断面説
明図である。
【図72】第18実施例の変形例1の収納状態の部分拡
大断面説明図である。
【図73】第18実施例の変形例1の使用状態の部分拡
大断面説明図である。
【符号の説明】
1 装置本体 2 プリンタ部 2a 搬送装置部 2b キャリア摺動装置部 3 キーボード部 4 表示部 4a ヒンジ 5 回路部 6 記録媒体 7 給紙ガイド板 10 表示器 11 バッテリー 12 ROMカード 13 コネクタ 14 外部記憶装置 15 ラッチフック 16 ラッチ穴 17 表示部開閉状態センサー 18 プリンタ部筐体 19 プリンタカバー 19a プリンタカバーヒンジ 20 下ケース 20a 下ケースヒンジ 21 下ケースレバー 21a 下ケースレバーヒンジ 21b 下ケースレバースライド軸 21c 下ケースレバースライド溝 22 ヒンジギア 23 ヒンジプーリ 24 キーボードプーリ 25 駆動ベルト 26 キーボードラック 27 キーボードヒンジ 28 ヒンジレバー 101 ヘッドカートリッジ 102 キャリア 103 リードスクリュー 104 摺動軸 105 螺旋溝 201 搬送ローラ 202 ピンチローラ 203 ピンチローラガイド 204 ピンチローラ軸 205 搬送ローラギア 206 搬送ローラアイドラギア 207 プラテン 208 記録媒体ガイド板 209 給紙口 210 排紙ローラユニット 211 本体スタンド 301 回復ユニット 302 キャップ 401 フレキシブルケーブル 402a キャリアモータ 402b 搬送モータ 402c 回復モータ 501 主制御コントローラ 502 CPU 503 RAM 504 ROM 505 タイマ 506 インターフェイス部 507 プリンタコントローラ 508 ヘッドドライバ 509 モータドライバ 510 キャリアセンサ 511 ペーパーセンサ 512 外部インターフェイス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 29/00 G06F 1/16 3/02 310 J 7313−5B 15/02 301 F 9194−5L 320 A 9194−5L 8804−2C B41J 29/00 B 7927−5B G06F 1/00 312 E

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に記録を行う記録装置であっ
    て、記録媒体に記録を行う記録手段と、前記記録手段の
    記録動作時に記録を行うために用いる空間に、非記録動
    作時には可動部材を存するための手段と、を有すること
    を特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記非記録時に可動部材を存するための
    手段が、前記記録手段を覆うカバーと、前記カバーを回
    動させるヒンジとを有する請求項1記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記非記録時に可動部材を存するための
    手段が、下ケースと、前記下ケースを回動させる下ケー
    スヒンジとを有する請求項1記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記非記録時に可動部材を存するための
    手段が、本体側と相対的にスライド可能な背面ケースで
    あって、前記背面ケースは記録媒体搬送ユニットと一体
    である請求項1記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 情報を入力するための入力手段と、前記
    情報を記録媒体に記録を行うための記録手段と、前記記
    録手段の記録動作時に記録を行うために用いる空間に、
    非記録動作時には可動部材を存するための手段と、を有
    することを特徴とする記録装置。
  6. 【請求項6】 前記非記録時に可動部材を存するための
    手段が、前記記録手段を覆うカバーと、前記カバーを回
    動させるヒンジとを有する請求項5記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記非記録時に可動部材を存するための
    手段が、下ケースと、前記下ケースを回動させる下ケー
    スヒンジとを有する請求項5記載の記録装置。
  8. 【請求項8】 前記非記録時に可動部材を存するための
    手段が、本体側と相対的にスライド可能な背面ケースで
    あって、前記背面ケースは記録媒体搬送ユニットと一体
    である請求項5記載の記録装置。
  9. 【請求項9】 記録手段の記録動作時には記録のための
    部材が存在し、非記録動作時には前記記録のための部材
    が存在しない空間を有し、複数の位置を取り得るごとく
    可動な、情報処理装置を構成する可動部材を有する情報
    処理装置であって、前記可動部材の少なくとも一部が、
    前記非記録動作時には前記記録のための部材が存在しな
    い空間に移動可能なことを特徴とする情報処理装置。
  10. 【請求項10】 前記可動部材が表示手段であることを
    特徴とする請求項9記載の情報処理装置。
  11. 【請求項11】 前記表示手段が、装置本体に対して着
    脱可能であることを特徴とする請求項10記載の情報処
    理装置。
  12. 【請求項12】 情報を入力するための入力手段が収納
    状態と使用状態の2つの状態を取り得ると共に、前記入
    力手段の状態に応じて前記可動部材の少なくとも一部
    が、前記非記録動作時には前記記録のための部材が存在
    しない空間に移動可能なことを特徴とする請求項9記載
    の情報処理装置。
  13. 【請求項13】 前記可動部材が前記入力手段であるこ
    とを特徴とする請求項12記載の情報処理装置。
  14. 【請求項14】 前記可動部材が情報を表示するための
    表示手段に固定されていることを特徴とする請求項12
    記載の情報処理装置。
  15. 【請求項15】 前記可動部材が前記入力手段に固定さ
    れていることを特徴とする請求項12記載の情報処理装
    置。
  16. 【請求項16】 前記可動部材が前記入力手段の状態の
    変化に連動して移動することを特徴とする請求項12記
    載の情報処理装置。
  17. 【請求項17】 前記入力手段の状態変化が、前記入力
    手段の傾斜の変化であることを特徴とする請求項12記
    載の情報処理装置。
  18. 【請求項18】 前記入力手段の状態変化が、装置本体
    の前後方向へのスライドであることを特徴とする請求項
    12記載の情報処理装置。
  19. 【請求項19】 前記入力手段の状態変化が、装置本体
    に対する前記入力手段の着脱であることを特徴とする請
    求項12記載の情報処理装置。
  20. 【請求項20】 前記可動部材が記憶手段であることを
    特徴とする請求項9記載の情報処理装置。
  21. 【請求項21】 前記記憶手段が、記録手段の動きに連
    動して移動することを特徴とする請求項20記載の情報
    処理装置。
  22. 【請求項22】 前記記憶手段が、情報を表示するため
    の表示手段の動きに連動することを特徴とする請求項2
    0記載の情報処理装置。
  23. 【請求項23】 前記記憶手段が、装置本体に対して着
    脱可能であることを特徴とする請求項20記載の情報処
    理装置。
  24. 【請求項24】 前記可動部材が記録媒体搬送手段であ
    ることを特徴とする請求項9記載の情報処理装置。
  25. 【請求項25】 前記可動部材が記録装置のカバーであ
    ることを特徴とする請求項9記載の情報処理装置。
  26. 【請求項26】 前記記録動作時には記録のための部材
    が存在し、非記録動作時には前記記録のための部材が存
    在しない空間が、記録ヘッドの移動空間であることを特
    徴とする請求項9記載の情報処理装置。
  27. 【請求項27】 前記記録動作時には記録のための部材
    が存在し、非記録動作時には前記記録のための部材が存
    在しない空間が、記録媒体の搬送空間であることを特徴
    とする請求項9記載の情報処理装置。
  28. 【請求項28】 前記記録手段が入力手段の前方にある
    ことを特徴とする請求項9記載の情報処理装置。
  29. 【請求項29】 前記記録手段が装置本体の側部にある
    ことを特徴とする請求項9記載の情報処理装置。
  30. 【請求項30】 前記記録手段は信号に応じてインクを
    吐出して記録を行うインクジェット記録方式である請求
    項9記載の情報処理装置。
  31. 【請求項31】 前記記録手段は信号に応じて電気熱変
    換体に通電し、前記電気熱変換体による熱エネルギーを
    利用してインクを吐出して記録を行うインクジェット記
    録方式である請求項30記載の情報処理装置。
  32. 【請求項32】 前記記録手段は信号に応じて電気熱変
    換体に通電し、前記電気熱変換体による膜沸騰を越える
    加熱によって生ずる気泡の成長により、インクを吐出口
    より吐出して記録を行うインクジェット記録方式である
    請求項31記載の情報処理装置。
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