JPH0582561U - 文書作成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 印刷作業における操作性を向上させるととも
にその作業を効率良く行なうことができるようにする。 【構成】 文書作成装置の機器本体１に設けられている
印刷機構部４を、機器本体１の前部に、印刷される用紙
６の幅方向と機器本体１の幅方向とがほぼ一致するよう
な位置関係となるように配置する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は文書作成装置に関し、特に用紙への印刷時における操作性を向上させ た文書作成装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来から、機器本体にキーボードとディスプレイと印刷機構部とを一体的に設 けた構成の文書作成装置、いわゆるパーソナルコンピュータ、ワードプロセッサ 等が広く知られている。

【０００３】 図３乃至図４は、このような文書作成装置の一般的な構成を示したものであり 、機器本体１には情報の入力を行なうためのキーボード２、入力された文章など の情報を表示するためのディスプレイ３及び用紙上に印刷を行なうための印刷機 構部４が一体的に設けられているとともにキーボード２、ディスプレイ３及び印 刷機構部４は使用者の側からみて機器本体１の手前側から奥行き方向に向かって この順序で配置されている。また、ディスプレイ３は支持軸５により回動自在に 保持されており、図４に示すようなキーボード２を使用しないときにキーボード ２上をおおう収納位置と図５に示すようなキーボード２上を使用する際にキーボ ード２上を開放する開放位置との間で移動し得るよう構成されている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながらこのような従来の文書作成装置においては、キーボード２、ディ スプレイ３及び印刷機構部４が、機器本体１の使用者側からみて手前側から奥行 き方向に向かって順次配置されているため、印刷機構部４がディスプレイ３より も後方に位置することになり、ディスプレイ３を開放した状態ではこのディスプ レイ３自体が妨げとなって印刷機構部４へ用紙６をセットすることが出来ず、そ のため印刷作業を行なう際には使用者は一旦ディスプレイ３を収納位置へ移動さ せてから用紙の装着を行なわなければならず、結果的に印刷作業が煩雑になると いう問題があった。

【０００５】 本考案はこのような点に鑑みてなされたものであり、印刷作業における操作性 を向上させるとともにその作業を効率良く行なうことができる文書作成装置を提 供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために本考案の文書作成装置は、機器本体にキーボード とディスプレイと印刷機構部とを備えた文書作成装置において、前記印刷機構部 を、前記機器本体の前部に、印刷される用紙の幅方向と前記機器本体の幅方向が ほぼ一致するような位置関係で配置したことを特徴とする。

【０００７】

【作用】

本考案によれば、印刷機構部を機器本体の前部に、印刷される用紙の幅方向と 機器本体の幅方向がほぼ一致するような位置関係で配置しているので、印刷作業 時における用紙の装着をディスプレイを移動させることなしに迅速に行なうこと ができるとともに用紙の印刷状態を常に確認することができる。また、装置自体 の奥行き方向を必要以上に大型化することもない。

【０００８】

【実施例】

以下、図面を用いて本考案の実施例を説明する。なお、前述した従来のものと 同一の構成については、図面中に同一の符号を付してその説明は省略する。

【０００９】 図１及び図２は本考案の文書作成装置の一実施例を示したものである。図１は 文書作成装置の全体構成を示す斜視図であり、機器本体１には使用者側からみた 手前側から奥行き方向に向かってキーボード２及びキーボード２上をおおう収納 位置とキーボード２上を開放する開放位置との間で回動自在とされたディスプレ イ３が順次配置されている点は従来のものと同様であるが、印刷機構部４がディ スプレイ３の後方ではなく機器本体１の前部、すなわち使用者側からみた最も手 前側に配置されている点で従来のものとは異なっており、この印刷機構部４は、 印刷される用紙６の幅方向が機器本体１の幅方向に対してほぼ一致するような位 置関係となるように配置されている。

【００１０】 また、図２は印刷機構部４の内部構造を示す説明図であり、印刷機構部４内に は機器本体１の幅方向に延在するプラテン７、用紙６に対して印刷を行なうため のサーマルヘッド等の印刷ヘッド８及び用紙６を搬送するための紙送りローラ９ 、９が配置されているとともにその上壁部には印刷機構部４内に用紙を導入する ための用紙導入口１０が、またその使用者側からみた手前側の側壁部には印刷の 終了した用紙を排出するための用紙排出口１１がそれぞれ設けられている。

【００１１】 また、機器本体１の下方には複数枚の用紙を収納し得る給紙カセット１２が設 けられており、上述した用紙導入口１０からの、いわゆる手差し給紙に加えて用 紙６の印刷機構部４への自動給紙を行なうことも可能な構成とされている。この 給紙カセット１２内には、収容されている複数枚の用紙を一枚ずつ分離して印刷 機構部４内へ給送するためのホッピングローラ１３が設けられている。

【００１２】 次に、前述した構成からなる本実施例の作用について説明する。

【００１３】 まず、本実施例の文書作成装置により文書を作成する際には、ディスプレイ３ を解放した状態でキーボード２により順次情報を入力して所望の文書を作成する 。

【００１４】 次に、作成した文書を印刷する場合にはディスプレイ３はそのままの状態で印 刷機構部４内に用紙導入口１０より用紙６を導入することにより、あるいは給紙 カセット１２から自動的に用紙６を給紙することにより用紙６を装着して、印刷 を行なう。印刷の終了した用紙６は用紙排出口１１より印刷機構部４外へ排出さ れる。

【００１５】 このように本実施例によれば、文書を作成した後これを印刷する際に、ディス プレイ３を移動させることなく文書作成時の状態のままで用紙の印刷機構部への 装着が行なえるので印刷作業を効率良く行なうことができる。また、使用者は用 紙の印刷状態をディスプレイに妨げられることなく常に視認する事ができるので 、印刷状態に不具合が発生した場合にはこれを早期に発見することができ、不具 合のまま印刷が続行されることによる時間の浪費を未然に防ぐことができる。ま た、印刷機構部４は、キーボード２操作時のアームレストとしても使用できるの で、文書作成作業時の疲労を低減することができる。

【００１６】 尚、上述した実施例においては、手差し用の給紙口と自動給紙を行ない得る給 紙カセットの両方を備えた構成とされているが、この用紙の給紙機構は少なくと もどちらか一方を備えていればよいものであり、給紙カセットを設けておけば、 印刷作業がより一層効率的に行なえるようになるというものである。

【００１７】 また、本考案は上述した実施例に限定されるものではなく、例えば印刷機構部 を機器本体に対して着脱可能として、装置本体の持ち運び時には印刷機構部を取 り外せるように構成してもよく、また給紙カセットも装置本体に対して着脱可能 として、不必要時には取り外せるように構成してもよいものであり、必要に応じ て種々の変形が可能である。

【００１８】

【考案の効果】

以上詳述したように本考案によれば、文書作成装置における印刷機構部を機器 本体の前部に、印刷される用紙の幅方向と機器本体の幅方向がほぼ一致するよう な位置関係で配置したので、作成した文書を印刷する際もディスプレイ３を移動 させることなく文書作成時の状態のままで用紙の装着や印刷状態の確認などを行 なうことが可能となり、印刷作業における操作性を向上させるとともにその作業 を効率良く行なうことができ、また装置自体の奥行き方向を必要以上に大型化す ることもなく、更に印刷機構部がキーボード操作時のアームレストとして使用で きるので、文書作成作業時の疲労を低減することができるという実用的な効果を 奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る文書作成装置の一実施例を示す全
体斜視図。

【図２】図１の文書作成装置における印刷機構部の内部
構造を示す説明図。

【図３】従来の文書作成装置においてディスプレイを収
納した状態を示す全体斜視図。

【図４】従来の文書作成装置においてディスプレイを開
放した状態を示す全体斜視図。

【符号の説明】

１ 機器本体 ２ キーボード ３ ディスプレイ ４ 印刷機構部 ５ 支持軸 ６ 用紙 ７ プラテン ８ 印刷ヘッド ９ 紙送りローラ

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 機器本体にキーボードとディスプレイと
   印刷機構部とを備えた文書作成装置において、前記印刷
   機構部を、前記機器本体の前部に、印刷される用紙の幅
   方向と前記機器本体の幅方向がほぼ一致するような位置
   関係で配置したことを特徴とする文書作成装置。
2. 【請求項２】 前記機器本体の下部に記録用紙を収納す
   るための給紙カセットを装着可能としたことを特徴とす
   る請求項１に記載の文書作成装置。
3. 【請求項３】 前記印刷機構部を前記機器本体に対して
   着脱可能としたことを特徴とする請求項１に記載の文書
   作成装置。