JPH054418A - 印字装置の騒音低減装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 干渉型防音装置を設けた印字装置において、
小型化、薄型化を可能とする。 【構成】 印字ヘッド等の音源から用紙出口等の騒音放
射開口までの路中に路長の異なる複数の通路を有する干
渉型防音装置を具備した印字装置において、前記干渉型
防音装置を印字媒体に対し印字面側に設け、前記路長の
異なる複数の通路を印字媒体に対し平面方向に設けたこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は印字装置の騒音低減装置
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の印字装置の騒音低減装置は特開平
３−２７７号公報のように用紙出口より外部に干渉型防
音装置は設置されていた。また路長の異なる複数の通路
を印字媒体に対し断面方向に設けてあった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし前述の従来技術
では、干渉型防音装置を用紙出口より外部に設置してお
り、また広域周波数の騒音を低減するためには複数の通
路を印字媒体に対し積層するため印字装置の小型化、薄
型化が困難という課題を有した。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明の印字装置の騒音
低減装置は、印字ヘッド等の音源から用紙出口等の騒音
放射開口までの路中に路長の異なる複数の通路を有する
干渉型防音装置を具備した印字装置において、前記干渉
型防音装置を印字媒体に対し印字面側に設け、前記路長
の異なる複数の通路を印字媒体に対し平面方向に設けた
ことを特徴とする。

【０００５】

【実施例】以下に本発明の実施例を詳細に説明する。図
１は本発明における１つめの実施例の断面図である。図
２は本発明における１つめの実施例の上面図である。図
３は本発明における２つめの実施例の断面図である。な
お同一番号は同一部品を示す。

【０００６】図１より、プラテン１と峡部を有し印字ヘ
ッド６とトラクター５の間に紙案内２は設定されてい
る。プラテン１に圧接するように紙送りローラ３と紙送
りローラ４は設定されている。排紙ローラ１０は印字ヘ
ッド６より媒体の紙送り方向に対し下流に設定されてい
る。プラテン１、紙案内２、トラクター５は別の構造部
材に、また排紙ローラ１０を備えた軸は支持部材１３に
支持されている。カバー８はハウジング７に回転自在の
ヒンジなどにより支持されハウジング７に位置決めされ
ている。排紙カバー９はカバー８に固定されており、排
紙カバー９には印字ヘッド６より排出された媒体を排紙
ローラ１０、ガイド板１１に導くためのリブ９ａを媒体
の印字面側に複数枚設定してある。排紙カバー９には路
長の異なる複数個の中空体屈折経路部９ｂを印字媒体に
対し平面方向に設定してある。中空体屈折経路部９ｂの
給音口９ｃは媒体の経路を構成するリブ９ａの端面より
内側に設定されている。以後カバー８、排紙カバー９の
屈折経路リブ９ｂ、屈折経路底面９ｅで構成された複数
個の中空体屈折経路部９ｂを干渉型防音装置と称する。
中空体屈折経路部９ｂの排音口９ｄ、カバー８と媒体１
２で囲まれた場所に干渉減音領域を設定している。なお
プラテン１は円筒型、平型どちらでも良く、印字ヘッド
６の上流に位置する給紙経路の数及び位置は媒体を給送
できればいずれでも構わない。また排紙手段は排紙ロー
ラ１０とリブ９ａの構成だけでなく印字ヘッド６より媒
体を排出できれば構わない。

【０００７】給紙経路（あ）より連続タイプの媒体１２
はトラクター５の駆動力により紙送りローラ３、紙送り
ローラ４とプラテン１の隙間を紙案内２に沿って印字ヘ
ッド６まで給送される。この時紙送りローラ３と紙送り
ローラ４はプラテン１より離れている。印字ヘッド６よ
り排出された媒体１２は排紙カバー９のリブ９ａに沿っ
て送り出され排紙ローラ１０に接しガイド板１１に沿っ
て印字装置より（い）の方向に排出される。印字信号が
入力され印字ヘッド６、駆動モータ（図示されていな
い）が駆動され印字ヘッド６等の音源より騒音が発生す
る。各音源より発生した直接伝幡音は干渉型防音装置の
中空体屈折経路部９ｂを経た屈折伝幡音と前記干渉減音
領域で干渉する。この時屈折伝幡音は屈折経路を通過す
るため直接伝幡音とは位相がずれ干渉し減音される。よ
ってカバー８とガイド板１１の隙間、すなわち用紙出口
よりでる騒音が減音される。

【０００８】図２は本発明における１つめの実施例の上
面図である。カバー８に固定された排紙カバー９には屈
折経路９ｂが印字媒体に対し平面方向に配列されてい
る。なお屈折経路９ｂの配列は直接伝幡音の通過する音
源から干渉減音領域までの経路長に対し長ければ構わな
い。

【０００９】図３は本発明における２つめの実施例の断
面図であり、１つめの実施例と干渉型防音装置の紙案内
用リブ９ａと屈折経路底面９ｅが排紙ローラ１０を備え
た軸と同一の支持部材１３に支持されており、屈折経路
リブ８ａがカバー８に設けられていることのみ異なる。
なおカバー８は中空体屈折経路リブ８ａ、給音口８ｂ、
排音口８ｃより構成されている。

【００１０】

【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、干渉
型防音装置を印字媒体に対し印字面側に設け、路長の異
なる複数の通路を印字媒体に対し平面方向に設けたこと
により広域周波数に効果のある干渉型防音装置を効果的
な位置に設定したにも関わらず印字装置の小型化、薄型
化が可能となる。また排紙ローラを備えた軸とカバーと
排カバーをそれぞれ設けることにより加工が容易にな
る。さらに干渉型防音装置と紙送りリブをカバーと別体
の排紙カバーに設け、排紙ローラを備えた軸と同一の支
持部材に支持されていることによりリブと排紙ローラと
の位置精度が向上し、媒体の送り力が安定し紙送り精度
は大幅に向上するという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第一実施例を示す断面図である。

【図２】本発明の一実施例を示す上面図である。

【図３】本発明の第二実施例を示す断面図である。

【符号の説明】

１ プラテン ２ 紙案内 ３ 紙送りローラａ ４ 紙送りローラｂ ５ トラクター ６ 印字ヘッド ７ ハウジング ８ カバー ９ 排紙カバー １０ 排紙ローラ １１ ガイド板 １２ 媒体 １３ 支持部材

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】 印字ヘッド等の音源から用紙出口等の騒
   音放射開口までの路中に路長の異なる複数の通路を有す
   る干渉型防音装置を具備した印字装置において、前記干
   渉型防音装置を印字媒体に対し印字面側に設け、前記路
   長の異なる複数の通路を印字媒体に対し平面方向に設け
   たことを特徴とする印字装置の騒音低減装置。