JP2935191B2 - プリンタ装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔概 要〕 印字時の騒音を軽減するための防音カバー内にプリン
タを収納して成るプリンタ装置に関し、 排出される連続用紙のジャムを防止してプリンタの安
定稼働を実現することを目的とし、 排出される連続用紙を案内するための用紙ガイドを有
する防音カバー内に、該防音カバーの底部に支持させて
プリンタを収納して成るプリンタ装置において、前記底
部と前記プリンタの間に、印字時の振動による前記プリ
ンタの幅方向の往復運動を可能にする移動機構部を設け
た構成とする。

また、上記プリンタ装置において、前記用紙ガイドを
幅方向に移動可能に設けるとともに、印字動作時に前記
用紙ガイドを駆動して幅方向に往復運動させる駆動手段
を設けた構成としても良い。

〔産業上の利用分野〕

本発明は印字時の騒音を軽減するための防音カバー内
にプリンタを収納して成るプリンタ装置に関するもので
ある。

情報化社会といわれる近年、多くの場所にプリンタ等
の電子機器が設置され、数多くの人が使用するようにな
ってきた。

このプリンタの中で、特にワイヤドットプリンタ等に
おいては、印字時の騒音が大きく、オフィス等で使用さ
れる場合には防音カバー内に収納して用いることが多く
なっている。防音カバーを使用した場合、連続用紙の排
紙経路が長くなり、特に高湿度時や薄紙で紙の強度が弱
い場合あるいは用紙のミシン目の影響で防音カバー側の
用紙ガイドで連続用紙が停滞し、用紙ジャムが発生する
ことがある。

〔従来の技術〕

しかし、従来はこの問題について特に対策をしていな
かった。

〔発明が解決しようとする課題〕

そのため、連続用紙の紙質，ミシン目，あるいは高湿
度等の環境の影響を受けて上述のように用紙ガイトの部
分でジャムが発生し、この解決策が要望されている。

本発明は、排出される連続用紙のジャムを防止してプ
リンタの安定稼働を実現することのできるプリンタ装置
を提供することを目的としている。

〔課題を解決するための手段〕

上述の目的を達成するため、本発明は、排出される連
続用紙を案内するための用紙ガイドを有する防音カバー
内に、該防音カバーの底部に支持させてプリンタを収納
して成るプリンタ装置において、前記底部と前記プリン
タの間に、印字時の振動による前記プリンタの幅方向の
往復運動を可能にする移動機構部を設けた構成とする。

また、上記目的は、前記用紙ガイドを幅方向に移動可
能にも設けるとともに、印字動作時に前記用紙ガイドを
駆動して幅方向に往復運動させる駆動手段を設けた構成
とすることによっても達成される。

〔作 用〕

いずれの構成の場合も、用紙ガイドと、該用紙ガイド
上の連続用紙とは、幅方向で相対運動をする。従って、
連続用紙と用紙ガイドの間の摩擦抵抗が少なくなり、用
紙ガイド上での用紙ジャムを防止することができる。

〔実施例〕

以下、図面に関連して本発明の実施例を説明する。

第１図は本例のプリンタ装置の構造概要説明図で、図
中、１はプリンタ、２は該プリンタ１を収納する防音カ
バーである。

プリンタ１は、用紙搬送用のトラクタ3,プラテン4,印
字ヘッド5,用紙ガイド６等を備え、防音カバー２の底部
７上に移動機構部８を介し支持されている。

防音カバー２は、プリンタ１から用紙ガイド６により
案内されて排出される連続用紙100を案内してカバー外
に排出させるための用紙ガイド９を備えている。

移動機構部８は、第２図に詳細を示すように、ベース
10と、該ベース10上に対向配置されたプリンタ台11と、
ベース10とプリンタ台11の間に配設された球体等の複数
の転動体12とを備えている。転動体12はベース10上に載
置されてプリンタ台11を支持しており、該転動体12の周
辺にはゴム等の弾性体13が配設されている。ベース10は
底部７上に載置され、プリンタ１はプリンタ台11上に載
置して使用される。

プリンタ１による印字は次のように行われる。

連続用紙100は、トラクタ３により搬送されてプラテ
ン４と印字ヘッド５の間の印字部に供給され、ここで、
印字ヘッド５による用紙100への印字が行われる。印字
を完了した用紙100は、用紙ガイド６に案内されて防音
カバー２内に排出され、防音カバー２側に設けられた用
紙ガイド９に案内されて外部に排出される。

この印字動作時に、プリンタ１にはスペース方向の振
動が発生する。これにより、移動機構部８のプリンタ台
11も同方向の振動を受け、球状の転動体12とともに同方
向に移動する。その後、転動体12及びプリンタ台11に接
している弾性体13が弾性変形してプリンタ台11は停止す
る。スペース方向が反転すると、プリンタ台11は上述と
逆方向に移動し、同様の動作をする。このプリンタ台11
の移動時に用紙ガイド９上の用紙100も同方向に移動
し、用紙ガイド９とその上の用紙100との間には用紙の
幅方向の相対移動が生じるので、用紙ガイド９と用紙10
0の間の摩擦抵抗が少なくなり、用紙ガイド９の部分で
の用紙ジャムを防止することができる。

上述の説明ではプリンタ台11を往復運動させている
が、防音カバー２側の用紙ガイド９を往復運動させても
同様の効果が得られる。具体的には、用紙ガイド９を幅
方向に移動可能に設けるとともに、印字動作時に用紙ガ
イド９を駆動して往復運動させる駆動手段を設けた構成
とする。駆動手段としては、例えばバイブレータ等を用
いる。

〔発明の効果〕

以上述べたように、本発明によれば、防音カバー側の
用紙ガイド部での用紙ジャムを防止できるため、プリン
タの安定稼働を実現することが可能になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例のプリンタ装置の構造概要説明
図、 第２図は第１図の要部構造詳細図で、 図中、 １はプリンタ、 ２は防音カバー、 ７は底部、 ８は移動機構部、 ９は用紙ガイドである。

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】排出される連続用紙を案内するための用紙
   ガイド（９）を有する防音カバー（２）内に、該防音カ
   バー（２）の底部（７）に支持させてプリンタ（１）を
   収納して成るプリンタ装置において、 前記底部（７）と前記プリンタ（１）の間に、印字時の
   振動による前記プリンタ（１）の幅方向の往復運動を可
   能にする移動機構部（８）を設けたことを特徴とするプ
   リンタ装置。
2. 【請求項２】排出される連続用紙を案内するための用紙
   ガイド（９）を有する防音カバー（２）内に、該防音カ
   バー（２）の底部（７）に支持させてプリンタ（１）を
   収納して成るプリンタ装置において、 前記用紙ガイド（９）を幅方向に移動可能に設けるとと
   もに、印字動作時に前記用紙ガイド（９）を駆動して幅
   方向に往復運動させる駆動手段を設けたことを特徴とす
   るプリンタ装置。