JPH0543938U - 換気機能付きキツチン用収納庫 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 収納庫中の換気を行い得る換気機能付きキッ
チン用収納庫を提供する。 【構成】 換気機能付きキッチン用収納庫１（以下「収
納庫１」とする。）は、キッチンの収納庫１の上部に該
収納庫１中に空気を取り入れる空気吸入口１０を設ける
一方、前記収納庫１の下側に前記収納庫１中の空気を排
出させる空気排出口１１を設け、前記収納庫１の下側に
手前向きに温風を排出する温風ヒーター２を設置し、該
温風ヒーターの空気吸入口２０を前記収納庫１の空気排
出口１１に臨ませてあるものである。前記温風ヒーター
２は送風状態に切り替え可能になっている。前記温風ヒ
ーター２の周りを幅木１７で覆ってある。 【効果】 収納庫中の空気が該収納庫の空気排出口およ
び温風ヒーターの空気吸入口を介して温風ヒーター内に
吸い込まれて収納庫外に強制排気されるとともに、収納
庫の空気吸入口から空気が収納庫中に流入して、収納庫
中の換気が行われる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は収納庫中の換気を行い得る換気機能付きキッチン用収納庫に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、キッチンの流し台や焜炉台等の収納庫は、ゴキブリ等の害虫の侵入を防 ぐために、密閉構造となっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記した収納庫には濡れた鍋等や調味料などを収納したり、流しで水 を使用するため、収納庫中に非常に湿気が溜り易く、かびが繁殖したり悪臭が漂 ったりするという問題点があった。

【０００４】 この考案は、上記問題点を解決するためになされたもので、収納庫中の換気を 行い得る換気機能付きキッチン用収納庫を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本発明の換気機能付きキッチン用収納庫において は、キッチンの収納庫の上部に該収納庫中に空気を取り入れる空気吸入口を設け る一方、前記収納庫の下側に前記収納庫中の空気を排出させる空気排出口を設け 、前記収納庫の下側に手前向きに温風を排出する温風ヒーターを設置し、該温風 ヒーターの空気吸入口を前記収納庫の空気排出口に臨ませているものである。冬 期以外にも前記収納庫中の換気を行わせるために、前記温風ヒーターに送風のみ 行い得る送風機能を備えさせる。また、前記温風ヒーターを前記収納庫下の幅木 部分に取り付ける。

【０００６】

【作用】

上記のように構成されたキッチン用収納庫の温風ヒーターを作動させると、収 納庫中の空気が該収納庫の空気排出口および温風ヒーターの空気吸入口を介して 温風ヒーター内に吸い込まれて収納庫外に強制排気されるとともに、収納庫の空 気吸入口から空気が収納庫中に流入する。冬期においては、強制排気される空気 を温風ヒーターにより暖めると足元の暖房となる。また、夏期においては、温風 ヒーターに送風のみを行わせる。

【０００７】

【実施例】

本考案に係る換気機能付きキッチン用収納庫（以下「収納庫」とする。）の実 施例を図１および図２に示し、以下に説明する。それらのうち、図１は収納庫の 側面断面図、図２は収納庫の正面図である。ここでは、キッチンの流し台１００ の収納庫１の場合について説明する。

【０００８】 この収納庫１は、図１および図２に示すように、該収納庫１中の空気が温風ヒ ーター２によって強制排気されるようになっているもので、空気吸入口１０と空 気排出口１１とを具えている。

【０００９】 前記空気吸入口１０は、前記収納庫１中に空気を取り入れるためのもので、収 納庫１の手前側（正面側）に設けられた扉１５の上部に該扉１５を貫通して、意 匠性を損わないように例えばルーバー状に形成されている。空気吸入口１０の裏 側、即ち収納庫１の内側には空気のみを通過させるフィルター１２が空気吸入口 １０を被うように取り付けられていて、空気吸入口１０から埃やゴキブリ等の害 虫が侵入するのを防いでいる。このフィルター１２は適時交換可能となっている 。

【００１０】 前記空気排出口１１は、前記収納庫１中の空気を排出させるためのもので、収 納庫１の底板１６を貫通して設けられていて、収納庫１の下側に溜まる湿気を有 効に排出し得るようになっている。空気排出口１１には空気のみを通過させるフ ィルター１３が空気排出口１１を被うように取り付けられていて、空気排出口１ １から埃やゴキブリ等の害虫が侵入するのを防いでいる。このフィルター１３は 適時交換可能となっている。

【００１１】 前記温風ヒーター２は、収納庫１中の空気を強制排気させるとともに、その強 制排気した空気を加熱して手前側に吹き出すもので、収納庫１の下側に温風ヒー ター本体２１（その内部構造については周知のため図示省略する。）が納められ ている。この温風ヒーター本体２１に設けられた空気吸入口２０は前記収納庫１ の空気排出口１１に連通接続されている。また、収納庫１の下側の幅木１７に露 出して取り付けられた、温風ヒーター２のコントロールパネル２２には、空気吹 出し口２３と、温風ヒーター２の電源のＯＮ／ＯＦＦスイッチ２４と、温風／送 風の切り換えスイッチ２５が設けられていて、この切り換えスイッチ２５を送風 に合せることによって、強制排気した収納庫１中の空気を加熱せずに涼風として 吹き出させることができる。

【００１２】 上記実施例によれば、流し台１００の収納庫１に空気吸入口１０および空気排 出口１１を設け、該空気排出口１１に温風ヒーター２の空気吸入口２０を連通接 続させているため、温風ヒーター２を作動させることにより、収納庫１中の空気 が収納庫１の外に強制排気されて収納庫１中の換気が行われる。この温風ヒータ ー２は温風機能と送風機能を備えているため、季節を問わず、温風ヒーター２を 作動させて収納庫１中の換気を行わせることができる。また、温風ヒーター２を 収納庫１の下側に納めて幅木１７で覆っているため、台所仕事をする再に邪魔に ならず、意匠上も優れている。

【００１３】 なお、上記実施例においては、キッチンの流し台１００の収納庫１の場合につ いて説明したが、これに限定されるものではなく、例えば焜炉台の収納庫や食料 品等を保管するストッカーなど、如何なるものでも良いし、キッチンに限らず洗 面台の収納庫などにも応用することができる。

【００１４】 また、上記実施例においては、空気吸入口１０は収納庫１の扉１５の上部にル ーバー状に形成されているとしたが、これに限定されるものではなく、空気を吸 入することができれば、例えば収納庫１の側板１８の上部や背板１９の上部など に設けられていても良いし、必ずしもルーバー状でなくても良い。

【００１５】 さらに、上記実施例においては、空気排出口１１は収納庫１の底板１６に設け られているとしたが、これに限定されるものではなく、収納庫１の下側で温風ヒ ーター２の空気吸入口２０に連通接続していれば、如何なる箇所に設けられてい ても良い。

【００１６】

【考案の効果】

キッチンの収納庫に空気吸入口および空気排出口を設け、該空気排出口に温風 ヒーターの空気吸入口を臨ませているため、温風ヒーターを作動させると、収納 庫中の空気が該収納庫の空気排出口および温風ヒーターの空気吸入口を介して温 風ヒーター内に吸い込まれて収納庫外に強制排気されるとともに、収納庫の空気 吸入口から空気が収納庫中に流入して、収納庫中の換気が行われる。

【００１７】 この温風ヒーターは強制排気される空気を加熱して温風を吹き出す温風機能の 他に加熱せずに吹き出す送風機能を備えているため、季節を問わず、温風ヒータ ーを作動させて収納庫中の換気を行わせることができる。

【００１８】 また、温風ヒーターを収納庫下の幅木部分に取り付けているため、台所仕事を する再に邪魔にならず、意匠上も優れている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例における収納庫の側面断面図である。

【図２】本実施例における収納庫の正面図である。

【符号の説明】

１ 収納庫（換気機能付きキッチン用収納庫） ２ 温風ヒーター １０ 空気吸入口 １１ 空気排出口 １７ 幅木 ２０ 空気吸入口

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 キッチンの収納庫の上部に該収納庫中に
   空気を取り入れる空気吸入口を設ける一方、前記収納庫
   の下側に前記収納庫中の空気を排出させる空気排出口を
   設け、前記収納庫の下側に手前向きに温風を排出する温
   風ヒーターを設置し、該温風ヒーターの空気吸入口を前
   記収納庫の空気排出口に臨ませてあることを特徴とする
   換気機能付きキッチン用収納庫。
2. 【請求項２】 前記温風ヒーターは送風状態に切り替え
   可能になっていることを特徴とする請求項１記載の換気
   機能付きキッチン用収納庫。
3. 【請求項３】 前記温風ヒーターの周りを幅木で覆って
   あることを特徴とする請求項１または２記載の換気機能
   付きキッチン用収納庫。