JPH0543772U - フライホイール磁石回転子 - Google Patents

フライホイール磁石回転子

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JPH0543772U
JPH0543772U JP9477491U JP9477491U JPH0543772U JP H0543772 U JPH0543772 U JP H0543772U JP 9477491 U JP9477491 U JP 9477491U JP 9477491 U JP9477491 U JP 9477491U JP H0543772 U JPH0543772 U JP H0543772U
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flywheel
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浩二 山田
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Kokusan Denki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】フライホイールの周壁部の端面にバランス取り
用の孔を形成する際に、永久磁石及び磁極片を固定する
ネジが損傷されるのを防止する。 【構成】フライホイール2の周壁部の外周に設けた凹部
26内に永久磁石3と磁極片4とを配置し、永久磁石及
び磁極片をネジ5によりフライホイールの周壁部に固定
する。フライホイールの周壁部の軸線方向端面のネジ5
に相応する位置に、ネジの位置を表示するための突起2
8を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、内燃機関用磁石発電機の回転子として用いるフライホイール磁石回 転子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関により駆動されて、内燃機関の点火やランプの点灯あるいはバッテリ の充電等に用いられる磁石発電機の回転子として、鋳鉄によりほぼカップ状に形 成されたフライホイールの周壁部の外周に凹部を設けて、この凹部内に永久磁石 と磁極片とを配置し、永久磁石及び磁極片をネジによりフライホイールの周壁部 に固定してフライホイール磁石回転子を構成したものがある。
【0003】 この種の回転子では、力学的なアンバランスがあると、機関により駆動されて 回転した時に振動を発生する原因となるので、回転子単体でバランスをとってお く必要がある。特に鋳鉄製のフライホイールの場合には、設計上はバランスがと れるように形状,寸法が定められていても、鋳造の際の寸法誤差によりアンバラ ンスが生ずることがある。そのため、この種のフライホイール磁石回転子では、 組立が終った後にフライホイールの周壁部の外周や周壁部の一方の軸線方向端面 にドリルでバランス取り用の孔をあけてバランスの補正を行うようにしている。 バランス取り用の孔をフライホイールの周壁部の永久磁石が配置されていたと ころに設ける必要がある場合には、この孔を周壁部の外周には設けることができ ないので、フライホイールの周壁部の一方の軸線方向端面に設けることになる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
従来のフライホイール磁石回転子では、永久磁石及び磁極片を固定するネジの 位置が表示されていなかったため、バランス取り用の孔をフライホイールの周壁 部の軸線方向端面に設ける際に、このバランス取り用の孔を前記ネジに相応する 位置に形成する恐れがあった。万一ネジに相応する位置にバランス取り用の孔が 設けられると、該孔をあけるドリルによりネジの一部が削り取られるため、ネジ の有効な締付け部が少なくなって磁石及び磁極片の取付け強度が低下し、回転子 が高速で回転したときに永久磁石及び磁極片が遠心力によりフライホイールから 離脱する危険があった。
【0005】 本考案の目的は、フライホイールの周壁部の一方の軸線方向端面にバランス取 り用の孔を形成する際に永久磁石及び磁極片をフライホイールの周壁部に固定す るネジが損傷されることがないようにしたフライホイール磁石回転子を提供する ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、ほぼカップ状に形成されたフライホイールの周壁部の外周に設けた 凹部内に永久磁石と磁極片とを配置して該永久磁石及び磁極片をネジによりフラ イホイールの周壁部に固定したフライホイール磁石回転子において、磁石及び磁 極辺を固定するネジを損傷することなくフライホイールの軸線方向端面にバラン ス取り用の孔を設けることができるようにしたものである。
【0007】 そのため、本考案においては、フライホイールの周壁部の一方の軸線方向端面 の上記ネジに相応する位置に、該ネジの位置を表示するための突起を設けた。
【0008】
【作用】
上記のように、フライホイールの周壁部の一方の軸線方向端面にネジの位置を 表示するための突起を設けると、バランス取り用の孔を設ける際にネジがある位 置を避けて穿孔することができる。
【0009】 また、上記のようにネジがある位置に突起を設けておくと、誤ってネジがある 位置にドリルを当てて穿孔しようとした場合に、突起によりドリルが滑ってドリ ルの先端がネジがある位置から逃げるため、ネジがある位置に孔をあけることは 困難になる。
【0010】 従って、磁石及び磁極片を固定するネジが設けられている箇所にバランス取り 用の孔が設けられるおそれを無くすことができ、ドリルによりネジが損傷されて 永久磁石及び磁極片の取付け強度が低下するおそれを無くすことができる。
【0011】
【実施例】
図1ないし図4は本考案の実施例を示したもので、図2は図1の要部の斜視図 、図3は図1のA−A線断面図、また図4は図1のB−B線断面図である。これ らの図において、フライホイール磁石回転子1は、ほぼカップ状のフライホイー ル2と、フライホイール2の周壁部の外周に設けられた凹部26内に配置されて ネジ5によりフライホイールの周壁部に固定された永久磁石3及び磁極片4とか らなっている。
【0012】 フライホイール2は、底壁部21と周壁部22とを有するほぼカップ状に形成 され、底壁部21の中央部には図示しない内燃機関の回転軸が嵌着されるテーパ 孔23を有するボス24が設けられている。フライホイールの底壁部21の外面 には多数の冷却用フィン25が周方向に所定の間隔をあけて設けられている。こ れらの冷却フィンはフライホイールの鋳造時に該フライホイールに一体に形成さ れる。
【0013】 フライホイールの周壁部22の外周の一部には、永久磁石3と磁極片4とを配 置するための凹部26が設けられている。この凹部26の周方向の長さは永久磁 石3の周方向長さよりは大きく設定され、また凹部26の径方向の深さは永久磁 石3と磁極片4とを重ねた厚さに等しい寸法に設定されている。周壁部22の一 方の軸線方向(底壁部21と反対方向)端面には、肉抜きのためとバランス取り 用の孔の穿孔の便宜のために、周壁部の全周に亘る環状の溝27が形成されてい る。
【0014】 永久磁石3は弧状のフェライト磁石からなり、該磁石の周方向の両端部寄りの 位置にネジ5(皿ネジ)を貫通させるための貫通孔または切欠き貫通溝が設けら れている。永久磁石3の損傷を防止するため、磁石3の側面がプラスチック等の 非磁性材料からなる被覆31(図3参照)により覆われている。磁極片4は鉄板 からなっていて、その周方向の両端寄りの位置には、ネジ5の皿状頭部を受け止 める形状のネジ挿通孔4aが設けられている。また永久磁石3には、磁極片4の ネジ挿通孔に整合するネジ挿通孔3aが設けられている。磁石3及び磁極片4の 重合体はフライホイールの凹部26内に配置され、磁極片4のネジ挿通孔4a及 び磁石3のネジ挿通孔3aを通して、フライホイールの周壁部にねじ込まれたネ ジ5により、磁石3及び磁極片4がフライホイールに固定されている。
【0015】 28はフライホイールの周壁部22の一方の軸線方向端面の各ネジ5に相応す る位置に設けられた突起で、各突起28によりネジ5の位置が表示されている。 図2に示したように、各突起28は周壁部22の端面に形成された環状の溝27 内に、該溝の底部から突出させた状態で形成されており、図2及び図4に見られ るように、各突起28はその断面がほぼ三角形状を呈するように形成されている 。
【0016】 上記のフライホイール磁石回転子は、回転軸中心に対して力学的なバランスが とれている必要がある。そのため、フライホイール2には設計上予め必要な箇所 にバランス取り用の肉抜き等がなされているが、鋳鉄時の製作誤差等によるアン バランスを回転子の組立後に補正する必要が生ずることがある。そのような場合 には、フライホイールの一方の軸線方向端面に設けた環状溝27の部分の所要の 箇所にバランス取り用の孔29をドリルで穿孔する。このバランス取り用の孔2 9を永久磁石3が配置されている箇所に設ける必要が生じた場合、本実施例では 、突起28によりネジ5の位置が表示されているので、ネジ5に相応する位置を 避けて孔29をあけることができる。また、仮に突起28のところにドリルの先 端を当てて穿孔しようとしても、ドリルの先端は突起28の斜面で滑ってしまう ため、ネジ5に相応する位置に穿孔することは困難になる。従ってバランス取り 用の孔29がネジ5に相応する位置に設けられるおそれを無くすことができ、ネ ジがドリルにより損傷されるのを防ぐことができる。
【0017】 フライホイール磁石回転子1のバランス補正を行なった後に永久磁石3が径方 向に着磁される。本実施例では永久磁石3の磁極片4側がN極となるように着磁 されている。この場合、永久磁石3の周方向の両側のフライホイール周壁部22 にS極が現われる。フライホイール磁石回転子1の外周側には、磁極片4及びフ ライホイール周壁部22の外周面にそれぞれ小ギャップを介して対向する磁極を 有する鉄心に発電コイルを巻回してなる図示しない固定子が配設され、回転子1 の回転により発電コイルに電圧が発生する。
【0018】 上記実施例では、永久磁石3及び磁極片4をフライホイール2の周壁部の1箇 所に設けられたが、必要に応じてフライホイールの周壁部の外周に複数の凹部を 形成して、各凹部内に永久磁石3及び磁極片4を取付けてもよいのはもちろんで ある。この場合には、それぞれの永久磁石及び磁極片を固定するネジに相応する 位置にネジの位置を表示する突起28を設ける。
【0019】 また上記実施例では、突起28の断面をほぼ三角形状としたが、この突起28 の形状は、ネジ5の位置が表示でき、かつバランス取り用の孔を穿孔する際にド リルが滑るような傾斜を有するものであればよい。
【0020】 上記の実施例ではフライホイールの周壁部22の端面に形成された環状の溝2 7内に突起28を設けたが、フライホイールの周壁部22の端面に環状の溝を設 けずにフライホイールの周壁部の端面に突起28を設けるようにしてもよい。
【0021】
【考案の効果】
以上のように、本考案によれば、フライホイールの周壁部の軸線方向端面の、 永久磁石及び磁極片固定用のネジに相応する位置に、該ネジの位置を表示するた めの突起を設けたので、フライホイールの周壁部の軸線方向端面にバランス取り 用の孔を設ける際に、ネジに相応する位置を避けてバランス取り用の孔を穿孔す ることができる。従って、バランス取り用の孔により永久磁石及び磁極片を固定 するネジが損傷を受けるおそれをなくすことができ、永久磁石及び磁極片の固定 強度がバランス取り用の孔を設けることによって損なわれるおそれをなくすこと ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す正面図である。
【図2】図1の要部の斜視図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】図1のB−B線断面図である。
【符号の説明】
1…フライホイール磁石回転子、2…フライホイール、
21…底壁部、22…周壁部、26…凹部、28…突
起、29…バランス取り用の孔、3…永久磁石、4…磁
極片、5…ネジ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ほぼカップ状に形成されたフライホイール
    の周壁部の外周に設けた凹部内に永久磁石と磁極片とを
    配置して該永久磁石及び磁極片をネジにより前記フライ
    ホイールの周壁部に固定し、前記フライホイールの周壁
    部の一方の軸線方向端面にバランス取り用の孔を設けた
    フライホイール磁石回転子において、 前記フライホイールの周壁部の一方の軸線方向端面の前
    記ネジに相応する位置に、該ネジの位置を表示するため
    の突起が設けられていることを特徴とするフライホイー
    ル磁石回転子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5725438A (en) * 1980-07-22 1982-02-10 Teijin Ltd Spun like fabric

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5725438A (en) * 1980-07-22 1982-02-10 Teijin Ltd Spun like fabric

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