JPH0543715U - 電磁シールド層を備えた合成樹脂可撓電線管 - Google Patents
電磁シールド層を備えた合成樹脂可撓電線管Info
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Abstract
(57)【要約】
電子出願以前の出願であるので
要約・選択図及び出願人の識別番号は存在しない。
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、周辺の電気機器などから発生する電 磁波、或いは雷、静電気などから電磁気的な障害 を受けることなく、給電用の電線を収納できる電 磁シールド層を備えた合成樹脂製可撓電線管(以 下、単に電線管という)に関するものである。
〔従来の技術〕 この種の電線管は、第8図に示されるように、 波付合成樹脂管から成る内管21と合成樹脂管か ら成る外管22との管に電磁シールド層23を設 けたものであり、この電磁シールド層23は、内 管の外周に金属テープを螺旋状に巻回したもので ある。この電磁シールド層23が薄いと、電線管 を曲げた場合に電磁シールド層23が破れてしま い強度上問題がある。電磁シールド層23が破れ ると、シールド効果がなくなる。また、これを防 ぐために、電磁シールド層23を厚くすると、電 線管の可撓性が減殺されて、任意の配管に対応で きなくなると共に、電線管としての価格も高くな る。
このため、金属テープに合成樹脂などの非金属 製の補強のテープを張り合わせて二層にしたラミ ネートテープを形成し、このラミネートテープを 内管の外周に巻回すると、電線管の可撓性を保持 し、しかも電線管を曲げても電磁シールド層は簡 単には破れなくなる。しかし、このラミネートテ ープは、金属テープに補強テープを二層にして重 ね合わせてあるため、テープがオーバーラップす る部分においては、金属テープと非金属製の補強 テープとが接触するために、この部分における電 磁シールドの効果がなくなる。
〔考案が解決しようとする課題〕 従って、本考案は、金属層と非金属から成る補 強層とを備えたラミネートテープを内管の外周に 螺旋状に巻回して電磁シールド層を形成するに当 たり、電線管の有している可撓性を減殺すること なく、ラミネートテープのオーバーラップ部にお ける電磁シールドの効率の低下を防ぐことを課題 としている。
〔課題を解決するための手段〕 この課題を解決するために本考案の採用した手 段は、金属層と非金属から成る補強層とを備えた ラミネートテープを用い、金属層が外側となるよ うにして、このラミネートテープを折り曲げた状 態で内管の外周に螺旋状にオーバーラップさせて 巻回して、内管と外管との間に電磁シールド層を 形成することである。
電線管を曲げた場合におけるラミネートテープ のオーバーラップ部のずれを防ぐには、金属層に 導電性の接着剤を塗布したり、補強層に接着剤を 塗布する手段を用いる。このようにすると、オー バーラップ部の幅を極力小さくして、効果的なテ ープのずれ防止ができる。
〔考案の作用〕 上記したようにしてラミネートテープを内管の 外周に螺旋状に巻回すると、そのオーバーラップ 部において金属層どうしが接触するために、この オーバーラップ部においても、他の部分と全く同 様にして電磁シールドが行われる。
金属層に導電性の接着剤を塗布すると、オーバ ーラップ部においてラミネートテープどうしが接 着されて、電線管を曲げた場合におけるテープの ずれを防止できると共に、接着剤と補強層との間 に金属層が挟まれて、金属層が露出しない構造に なるので、金属層が酸化により腐食されるのを防 止できる。
〔実施例〕 以下、実施例を挙げて、本考案を更に詳細に説 明する。
第1図に示されるように、電線管Pは、波付合 成樹脂管から成る内管1と、合成樹脂管から成る 外管2との間に電磁シールド層S1(S2,S3)が設 けられたものである。この電磁シールド層S1(S2, S3)は、金属層11に非金属から成る補強層12、 例えばポリエチレンテレフタレートなどの合成樹 脂を張り合わせて二層にしたラミネートテープT1 (T2,T3)を前記内管1の外周に螺旋状に巻回し て形成される。この電線管Pは、成形機から押出 された内管1にラミネートテープT1(T2,T3)を 螺旋状に巻回し、この状態で外管押出機を通して 外管2を被せて成形される。
第2図に示される実施例は、金属層11に合成 樹脂製の補強層12を張り合わせて二層にし、更 に金属層11に導電性接着剤13を全面に塗布し たラミネートテープT1を使用して、電磁シール ド層S1を形成している。このラミネートテープ T1の幅方向の一端は、第5図に示されるように、 金属層11が外側となるように折り曲げられてお り、このラミネートテープT1を内管1の外周に 螺旋状に巻回すると、該テープT1のオーバーラ ップ部Aは、導電性接着剤13により接着される。
このため、電線管Pを曲げても、ラミネートテー プT1のオーバーラップ部Aがずれなくなる。
また、ラミネートテープT1のオーバーラップ 部Aにおいては、導電性接着剤13を介して金属 層11どうしが接触しているので、電気的には金 属層11どうしが接触しているのと同等である。
このため、テープT1のオーバーラップ部Aは、 他の部分と同様に電磁シールドされる。本考案に おいて、金属層どうしが接触するとは、電気的に 接触することであって、直接に接触する場合は勿 論のこと、導電層を介して間接的に接触する場合 も含まれる。また、金属層11が補強層12と導 電性接着剤13との間に挟まれて、露出していな いので、金属層11は酸化による腐食から防止さ れる利点もある。なお、導電性接着剤13は、金 属層11の全面でなくて、オーバーラップ部Aに のみ塗布されていても、このオーバーラップ部A がずれることはない。
また、第3図に示される実施例は、金属層11 に合成樹脂製の補強層12を張り合わせて二層に し、更にこの補強層12に接着剤14を全面的に 塗布したラミネートテープT2を使用して、電磁 シールド層S2を形成している。このラミネート テープT2の幅方向の一端は、上記と同様に金属 層11が外側となるように折り曲げられており、 このラミネートテープT2を内管1の外周に螺旋 状に巻回すると、そのオーバーラップ部Aにおい て金属層11どうしが直接に接触する。このため、 オーバーラップ部Aにおける電磁シールドが完全 となる。また、補強層12に塗布した接着剤14 を介してラミネートテープT2が内管1に接着さ れるために、電線管Pを曲げてもテープT2がず れなくなる。即ち、オーバーラップ部Aでの電気 的接触は完全に保持されて、電磁シールド効果は 保持される。本実施例においては、補強層12に 塗布する接着剤14は、テープの長さ方向に沿っ てスポット的であってもよい。
なお、上記した各実施例において、導電性接着 剤13、及び接着剤14は、外管2を押出成形す る際の成形熱により溶けて、相手部材に自然に接 着される。
更に、第4図に示される実施例は、金属層11 に前記補強層12を張り合わせて二層にしたラミ ネートテープT3を使用して電磁シールド層S3 を形成している。このテープT3の幅方向の一端 は、金属層11が外側となるように折り曲げられ ているため、オーバーラップ部Aにおいては、金 属層11どうしが直接に接触する。この実施例で は、ラミネートテープT3に接着剤を塗布してい ないので、前記各実施例に比較してオーバーラッ プ代を大きくしておけば、テープT3のずれを防 止できる。
本考案は、ラミネートテープのオーバーラップ 部において金属層どうしを接触させて、この部分 の電磁シールドの効果がなくなるのを防ぐことを 要旨としているため、ラミネートテープは、第6 図に示されるように、金属層11が外側になるよ うにしてその幅方向の両端部を折り曲げてもよく、 第7図に示されるように、幅方向に二つ折りにし て重ね合わせてもよい。
また、ラミネートテープを構成している補強層 12を内管1と同じ合成樹脂で形成して、外管2 を被覆した後に、外管2の外周面を加熱すると、 ラミネートテープを構成している補強層12と内 管1とが溶着して、接着剤を使用することなく、 テープのずれが防止される。この場合、外管2を スポット的に加熱して、内管1と補強層12とを スポット的に溶着させてもよい。
(1) 電磁シールド層を形成している螺旋状に巻回 されたラミネートテープのオーバーラップ部にお いて、金属層どうしが電気的に接触するので、こ の部分が他の部分と同等に電磁シールドされる。
また、補強層を有する極薄のラミネートテープで 電磁シールド層を形成できるので、電線管として 本来的に必要な可撓性が保持されると共に、電線 管を曲げてもラミネートテープは破れない。
(2) 金属層に導電性接着剤を塗布すると、オーバ ーラップ部の幅を狭くできて、使用するラミネー トテープを節約できると共に、テープのオーバー ラップ部においてテープどうしが直接に接着され るので、電線管の曲げ時におけるテープのずれが なくなる。特に、金属層の全面に接着剤を塗布し た場合には、金属層が補強層と導電性接着剤との 間に挟まれて、金属層が酸化により腐食されるの を防止できる。
第1図ないし第7図は、本考案を説明するため の図であって、第1図は、本考案に係わる電線管 Pの断面図、第2図ないし第4図は、それぞれラ ミネートテープT1,T2,T3のオーバーラップ部 Aにおける電磁シールド層S1,S2,S3の拡大断 面図、第5図は、幅方向の一端を折り曲げたラミ ネートテープT1(T2,T3)の断面図、第6図は、 幅方向の両端を折り曲げたラミネートテープT1 (T2,T3)の断面図、第7図は、幅方向に二つ折 りにしたラミネートテープT1(T2,T3)の断面図 である。 第8図は、従来の技術を説明するための電線管 の断面図である。 本考案を構成している主要部分の符号の説明は 以下の通りである。 A:ラミネートテープのオーバーラップ部 P:電線管 S1,S2,S3:電磁シールド層 T1,T2,T3:ラミネートテープ 1:内管 2:外管 11:金属層 12:補強層 13:導電性接着剤 14:接着剤
Claims (2)
- 【請求項1】 合成樹脂から成る内管と外管との間に、
ラミ ネートテープを螺旋状に巻回した電磁シールド層 が設けられている合成樹脂製可撓電線管であって、 前記ラミネートテープは、金属層と非金属製の 補強層とを重ね合わせて、該金属層が外側となる ようにして幅方向に折り曲げて形成され、前記電 磁シールド層を形成しているラミネートテープの オーバーラップ部において金属層どうしが接触す るように構成したことを特徴とする電磁シールド 層を備えた合成樹脂製可撓電線管。 - 【請求項2】 ラミネートテープを構成している金属層
に導 電性接着剤を塗布したことを特徴とする請求項1 に記載の電磁シールド層を備えた合成樹脂製可撓 電線管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12944490U JPH0543715U (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | 電磁シールド層を備えた合成樹脂可撓電線管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP12944490U JPH0543715U (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | 電磁シールド層を備えた合成樹脂可撓電線管 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0543715U true JPH0543715U (ja) | 1993-06-11 |
Family
ID=15009626
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12944490U Pending JPH0543715U (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | 電磁シールド層を備えた合成樹脂可撓電線管 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH0543715U (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1990
- 1990-11-30 JP JP12944490U patent/JPH0543715U/ja active Pending
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