JP2979883B2 - シールド付フラットケーブル - Google Patents

シールド付フラットケーブル

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JP2979883B2
JP2979883B2 JP5047278A JP4727893A JP2979883B2 JP 2979883 B2 JP2979883 B2 JP 2979883B2 JP 5047278 A JP5047278 A JP 5047278A JP 4727893 A JP4727893 A JP 4727893A JP 2979883 B2 JP2979883 B2 JP 2979883B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はシールド付フラットケ
ーブル,特にシールド材を接地するためのドレイン線を
別途設ける必要がなく、製造コストが低廉でシールド性
能に優れたシールド付フラットケーブルに関する。な
お、ここにいうフラットケーブルは、平型多芯電線の総
称として用いており、リボン電線やテープ電線等も含む
概念である。
【0002】
【従来の技術】近年の電子機器等の小型化に伴い、それ
らの機器に使用される電線等も改良され、複数の導線を
絶縁層によって挟み込んだフラットケーブルと呼ばれる
電線が頻繁に使用されている。また、電子機器等は、外
部からの電磁波によって誤作動を起こすおそれがあり、
そのような電磁波障害を防止するために、上記フラット
ケーブルにシールドを施したシールド付フラットケーブ
ルが開発されている。
【0003】従来から、一般に使用されているシールド
付フラットケーブルとしては、図10及び図11に示す
ものがある(特開平4−27617号公報参照)。この
シールド付フラットケーブル50は、接着層51a,5
2aを有する絶縁テープ51,52によって導線53を
挟み込んだフラットケーブルにおいて、一方の絶縁テー
プ51には、一本の導線53に対応する位置の一部をは
く離して、導線53の露出部51bを形成し、絶縁テー
プ51,52の上に巻き付けたシールドテープ54と前
記導線53とを露出部51bを介して電気的に接続した
ものであり、前記導線53をドレイン線としてグランド
に接地することにより、シールド効果が得られるように
なっている。
【0004】しかし、薄い絶縁層51の一部を導線53
を傷つけないようにはく離して導線53を露出させるこ
とは容易ではなく、非常に作業効率が悪いといった不都
合があった。
【0005】このため、図12に示すようなシールド付
フラットケーブル60が開発された(特開平4−332
11号公報参照)。このシールド付フラットケーブル6
0は、一方の絶縁層61上に複数本の導線62a〜62
dを並設配置し、導線62a〜62cの上面に、他の一
本の導線62dの上面が露出するように他方の絶縁層6
3を設け、さらにその上からシールド材64を被覆する
ことにより前記導線62dとシールド材64とを電気的
に接続し、この導線62dをドレイン線として使用する
ようにしたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したシ
ールド付フラットケーブル60は、シールド付フラット
ケーブル50と異なり露出部51bを形成するために絶
縁層51の一部をはく離する必要がない点において製造
が容易であるといえる。
【0007】しかし、前記シールド付フラットケーブル
50,60は共にシールドテープ54,シールド材64
をグランドに接地するためのドレイン線53,62dを
別途設ける構造であるため、材料費が高くなると共に必
然的にドレイン線53,62dとシールドテープ54,
シールド材64との間に電気的接続部が生じ、かかる電
気的接続部の抵抗増大や不通等によりシールド性能が低
下するおそれがある。また、シールド性能の信頼性を上
げるためには、両者をはんだ付や溶接等によって確実に
接続する必要があり、工数アップに伴う生産効率の低
下、ひいては製造コストの上昇といった不都合を招来し
ていた。
【0008】そこで、この発明の課題は、シールド材を
グランドに接地するために別途ドレイン線を設ける必要
がなく、製造コストが低廉でシールド性能に優れたシー
ルド付フラットケーブルを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明はフラットケーブルを、その両端に位置す
る導線露出部を除いてシールド部材によって被覆して成
るシールド付フラットケーブルにおいて、前記シールド
部材の一部をドレイン線として前記導線露出部に取り出
して保持したのである。
【0010】
【作用】以上のように構成されたシールド付フラットケ
ーブルは、シールド材の一部をドレイン線として使用し
ているのでドレイン線を別途設ける必要がなく、当然に
ドレイン線とシールド材との電気的接続部も存在しな
い。
【0011】
【実施例】以下、実施例について図面を参照して説明す
る。図1および図2に示すように、このシールド付フラ
ットケーブルは、フラットケーブル10の表面をシール
ド材20によって被覆し、さらに、このシールド材20
を絶縁層30によって絶縁被覆したものである。
【0012】前記フラットケーブル10は、粘着層を有
する厚さ25μmのポリエチレンテレフタレート(PE
T)フィルム11上に導体巾0.3〜1.0mmの錫メ
ッキ軟銅箔12を一定ピッチ(0.5〜2mm)で平行
に配設し、これを前記PETフィルム11と同様のPE
Tフィルム13によってオーバーコートした厚み0.3
5〜0.5mm程度のものであるが、その両端部には、
端子接続部として、一方のPETフィルム13の欠如部
に前記錫メッキ軟銅箔12の端部が露出した導線露出部
14が形成されている。
【0013】また、この導線露出部14には、その巾方
向の一方側に前記シールド部材20の接続突片21を配
設するための領域Aが確保されており、PETフィルム
11の両端部外面側には前記導線露出部14を補強する
ための補強板15が固着されている。
【0014】前記シールド材20は、図5に示すよう
に、ホットメルト熱可塑性接着剤から成る接着層bを有
する厚み0.35〜0.5mmの銅箔Bによって形成さ
れており、その接着層bを内側にして、前記導線露出部
14を除くフラットケーブル10の略全面を被うよう
に、前記PETフィルム11,13の外表面に貼着して
ある。
【0015】また、このシールド材20は、両端部にド
レイン線として機能する接続突片21が一体成形されて
おり、この接続突片21が前記錫メッキ軟銅箔12と並
んで導線露出部14の領域Aに貼着されている。なお、
このシールド材20は、前記補強板15の存在により、
PETフィルム11側がPETフィルム13側に比べて
短くなっている。
【0016】前記絶縁層30は、粘着層を有する厚さ2
5μmのPETフィルムによって構成されており、前記
補強板15の一部と共に前記接続突片21を除くシール
ド材20の全表面を被覆している。なお、前記PETフ
ィルム11,13及びシールド層30の厚みは、25μ
mに限定されるものではなく、10〜300μmの範囲
で自由に設定すればよい。
【0017】以下、このシールド付フラットケーブルの
製造方法について説明する。まず、図6に示すように、
上述したフラットケーブル10とシールド材20とを準
備する。シールド材20は、図3に示すように、接着層
を有する一定形状の銅箔Bから斜線部分を切除すること
により形成されるが、図4に示すように、接続突片21
の基部を補強すべく、そのコーナー部分21aが曲線状
に形成されている。なお、長さLは、端末の折り曲げ公
差を考慮して予め設定するか、又は、被覆後に先端の余
剰分を切断して揃えてもよい。
【0018】次に、図7に示すように、フラットケーブ
ル10のPETフィルム13側に前記シールド材20を
重ね合わせると共にその接続突片21を前記導線露出部
14に導いて錫メッキ軟銅箔12と平行になるように布
設する。
【0019】その後、図8に示すように、前記シールド
材20の残部を折り返してフラットケーブル10のPE
Tフィルム11側に重ね合わせ、PETフィルム11,
13の両側から加熱及び加圧を行うことにより、シール
ド材20をフラットケーブル10に接着被覆する。
【0020】最後に、絶縁層30としてPETフィルム
を接着被覆すると、図9に示すようなシールド付フラッ
トケーブルが出来上がる。
【0021】なお、この実施例では、シールド材20及
び絶縁層30を各々別個に被覆するようにしたが、銅箔
に予めPETフィルムを被覆して成る絶縁層付シールド
材を使用すれば、工数が減少するので製造効率が向上す
る。但し、この場合、前記接続突片21の絶縁層は予め
はく離しておく必要がある。
【0022】また、この実施例においては、前記接続突
片21をフラットケーブルの巾方向の一方側に布設した
が、特にこの位置に限定されるものではなく、任意に決
定すればよい。
【0023】前記フラットケーブル10の導線である錫
メッキ軟銅箔12は、一般的導線材料の銅・軟銅等の箔
又は平角導体でよく、前記シールド部材20も上記導線
と同様な導電材料を使用する。
【0024】このシールド付フラットケーブルの端末は
コネクタに挿入して使用する為、導線露出部14の錫メ
ッキ軟銅箔12及びシールド部材20の接続突片21
は、同一高さに揃えておくほうが好ましい。
【0025】また、前記錫メッキ軟銅箔12は、同一ピ
ッチで並列的に布設してあるので、前記接続突片21も
同一ピッチで布設するのが基本であるが、挿入して接続
する相手方コネクタの形状や接続方法に応じて異なるピ
ッチで布設するものであってもよい。
【0026】
【発明の効果】以上のように、この発明のシールド付フ
ラットケーブルは、シールド材の一部をドレイン線とし
て使用する構成を採用したため、従来のようにドレイン
線を別途設ける必要がなく、材料費が低廉であると共に
製造が容易となり、製造コストの低減を図ることができ
る。
【0027】また、当然のことながら、ドレイン線とシ
ールド材との電気的接続部が存在しないので、かかる電
気的接続部の不良に伴うシールド性能の低下もなく、製
品の信頼性が向上する。
【0028】さらに、ドレイン線として取り出したシー
ルド部材の一部が、導線と同様に予め露出した状態で導
線露出部に保持されているので、接続時にフラットケー
ブルの端末加工が不要となり、接続作業が容易になる。
【0029】特に、ドレイン線として取り出したシール
ド部材の一部を導線と同一巾及び同一厚さに形成したも
のにあっては、通常のコネクタや接続部材がそのまま利
用できるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る一実施例を示す部分斜視図であ
る。
【図2】同上の接続突片部分における断面図である。
【図3】シールド材の製造過程を示す平面図である。
【図4】シールド材の一部を示す詳細図である。
【図5】シールド材の形成材料を示す断面図である。
【図6】同上の製造工程を示す図である。
【図7】同上の製造工程を示す図である。
【図8】同上の製造工程を示す図である。
【図9】同上の製造工程を示す図である。
【図10】従来例を示す平面図である。
【図11】図10のX−X線に沿った断面図である。
【図12】他の従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 フラットケーブル 11,13 PETフィルム 12 錫メッキ軟銅箔 14 導線露出部 15 補強板 20 シールド材 21 接続突片 30 絶縁層 B 銅箔 b 接着層

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フラットケーブルを、その両端に位置す
    る導線露出部を除いてシールド部材によって被覆して成
    るシールド付フラットケーブルにおいて、 前記シールド部材の一部をドレイン線として前記導線露
    出部に取り出して保持したことを特徴とするシールド付
    フラットケーブル。
  2. 【請求項2】 前記シールド部材を前記フラットケーブ
    ルの導線と同一材料によって形成し、ドレイン線として
    取り出した前記シールド部材の一部を、前記導線露出部
    の導線と同一巾及び同一厚さに形成した請求項1記載の
    シールド付フラットケーブル。
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