JPH0543413U - 埋め込み型照明器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 取付が簡単でありながら確実な埋め込み型照
明器具を実現する。 【構成】 取付ばね６は、線材をほぼＶ字形に曲折した
ものを２個互いに間隔を有して一体に並設したものであ
る。取付ばね６のＶ字形をなす一方の脚は、それぞれ器
具本体１の内に納装されて先端近傍で器具本体１内側面
へ当接する本体当接脚１１になっている。また、取付ば
ね６のＶ字形をなす他方の脚は、器具本体１の外方に突
出して取付面９に弾性的に係止する係止脚１２になって
いる。取付ばね６の本体当接脚１１と係止脚１２との間
のＶ字形屈曲部には、線材が曲げられてリング状の支持
部１３がそれぞれ形成されている。そして、取付ばね６
の各係止脚１２には、それぞれ互いに同形状に段状に曲
折されて複数の係止段部１４が設けられている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、取付面に設けた埋め込み孔への取付が簡単で確実に行える埋め込み 型照明器具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ダウンライトのような埋め込み型照明器具では、構造が比較的簡単で取 付も容易であることから、器具本体の周側面に取付ばねを設け、埋め込み孔に挿 入され埋め込み孔の周側面に当接して弾性変形した取付ばねの復帰力により、器 具本体の下端開口周縁の外鍔と取付ばねとで取付面を挟持するようにして取付面 に取り付けられているものがよくしられている。

【０００３】 この埋め込み型照明器具では、取付面に設けた埋め込み孔に器具本体を室内側 から埋め込み、器具本体下端の外鍔を取付面下面に当接させ、この外鍔と器具本 体側面に設けた複数の取付ばねとで取付面を挟持して、取付面に取り付けられる ようになっている。

【０００４】 ところが、このような埋め込み型照明器具では、取付ばねは一般的にほぼＶ字 形をなしていて、その一方の先端近傍が取付部となり、折り返された屈曲部が器 具本体の側面にほぼ当接する形となって、取付部で器具本体の側面ほぼ中央に取 り付けられている。そのため、取付面の厚さが薄い場合には、埋め込み孔を挿通 させる際にほぼ器具本体に密着するまで撓ませられた取付ばねが、大きく復帰し て取付面の裏面を保持部で押さえて載置する形となり確実に取り付けられる。一 方、取付面の厚さが厚い場合には、取付ばねがほぼ立つようになってしまい、大 きく撓ませられているためばねとしての反発力は強いが、保持力は取付面の埋め 込み孔側面と取付ばねとの間の摩擦力で小さなものになり、照明器具の自重が大 きければ自重で下がってしまう恐れがあるという問題があった。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

解決しようとする課題は、取付が簡単でありながら確実な埋め込み型照明器具 を実現することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、下端の開口周縁に外鍔を有しソケットを装備してランプを装着する 器具本体の側面に複数の取付ばねを設け、取付面の埋め込み孔に器具本体を挿入 して器具本体の外鍔を取付面下面に当接させ、取付ばねの弾性復帰力により取付 面に取り付けられる埋め込み型照明器具において、取付ばねは本体当接脚と係止 脚とを器具本体へ取り付けられる支持部を挟んで形成し、本体当接脚を器具本体 内に納装すると共に係止脚を器具本体外方へ突出させて支持部で器具本体側面に 各取付ばねをそれぞれ回動自在に取り付け、、本体当接脚を器具本体内面に当接 させると共に係止脚を取付面の埋め込み孔周側面に当接させるものである。

【０００７】

【実施例】

図１ないし図３は本考案の実施例を示すものであり、以下図面に基づき説明す る。

【０００８】 この照明器具は、従来例とほぼ同様に、器具本体１にソケット２を取り付けて ランプ３を装備し、ソケット２に一体に設けた速結端子装置４に電源電線を接続 して、ランプ３が点灯するようになっている。器具本体１は、下端の開口周縁に 外鍔５を有していて、取付面９に設けた埋め込み孔１０に埋め込まれて、外鍔５ を取付面９下面に当接させ、線材を曲折して形成した取付ばね６を埋め込み孔１ ０の周の取付面９に当接させることにより固定するようになっている。そして、 環状の枠体７がばねで吊り上げるようにして器具本体１の下端に取り付けられ、 器具本体１の外鍔５は枠体７で覆われる。枠体７の内側の開口には、透光パネル ８が着脱可能に設けられて、開口が覆われている。

【０００９】 取付ばね６は、線材をほぼＶ字形に曲折したものを２個互いに間隔を有して一 体に並設したものである。取付ばね６のＶ字形をなす一方の脚は、それぞれ器具 本体１の内に納装されて先端近傍で器具本体１内側面へ当接する本体当接脚１１ になっている。また、取付ばね６のＶ字形をなす他方の脚は、器具本体１の外方 に突出して取付面９に弾性的に係止する係止脚１２になっている。取付ばね６の 本体当接脚１１と係止脚１２との間のＶ字形屈曲部には、線材が曲げられてリン グ状の支持部１３がそれぞれ形成されている。そして、取付ばね６の各係止脚１ ２には、それぞれ互いに同形状に段状に曲折されて複数の係止段部１４が設けら れている。

【００１０】 器具本体１の周側面には、取付ばね６を取り付けるために複数の取付孔１５が 設けられている。この取付孔１５には、互いに水平に対向して取付孔１５の中央 に向いた取付部１６がそれぞれ設けられている。そして、この取付部１６に取付 ばね６の支持部１３がそれぞれ外嵌されて、取付ばね６が器具本体１に回動自在 に取り付けられている。

【００１１】 この埋め込み型照明器具を取付面９に設けられた埋め込み孔１０に取り付ける 際には、器具本体１を取付面９の埋め込み孔１０に挿入すると、図１に示すよう に取付ばね６の係止脚１２は器具本体１の外方に突出しているため、取付ばね６ の係止脚１２が取付面９に当接する。すると、取付ばね６の本体当接脚１１は上 方へ回動して器具本体１内面に当接し、器具本体１が埋め込み孔１０に押し込ま れるにつれて、取付面９に当接した係止脚１２は徐々に増大するばね力に抗して 弾性変形させられる。そして、器具本体１の外鍔５が取付面９の下面に当接する と、図２に示すように、取付ばね６の係止脚１２が取付面９の埋め込み孔１０内 周面に係止段部１４で当接した状態となり、本体当接脚１１が器具本体１の内面 に当接し、器具本体１が取り付けられる。

【００１２】 このとき、取付ばね６は、係止脚１２だけの弾性力ではなく、本体当接脚１２ の弾性力によっても保持されるので、十分な保持力が発生し、取付は従来同様簡 単でありながら、確実に取り付けることができる。

【００１３】 なお、取付ばね６は、薄板を曲折形成してもよい。

【００１４】

【考案の効果】

以上説明したように本考案の埋め込み型照明器具は、取り付けが簡単でありな がら確実に取り付けることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の埋め込み型照明器具を示す半断面正面
図である。

【図２】本考案の埋め込み型照明器具を示す取付状態の
半断面正面図である。

【図３】本考案の埋め込み型照明器具を示す要部の分解
斜視図である。

【符号の説明】

１ 器具本体 ２ ソケット ３ ランプ ５ 外鍔 ６ 取り付けばね ９ 取付面 １０ 埋め込み孔 １１ 本体当接脚 １２ 係止脚 １３ 支持部 １４ 係止段部 １５ 取付孔 １６ 取付部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 下端の開口周縁に外鍔を有しソケット
   を装備してランプを装着する器具本体の側面に複数の取
   付ばねを設け、取付面の埋め込み孔に器具本体を挿入し
   て器具本体の外鍔を取付面下面に当接させ、取付ばねの
   弾性復帰力により取付面に取り付けられる埋め込み型照
   明器具において、取付ばねは本体当接脚と係止脚とを器
   具本体へ取り付けられる支持部を挟んで形成し、本体当
   接脚を器具本体内に納装すると共に係止脚を器具本体外
   方へ突出させて支持部で器具本体側面に各取付ばねをそ
   れぞれ回動自在に取り付け、、本体当接脚を器具本体内
   面に当接させると共に係止脚を取付面の埋め込み孔周側
   面に当接させることを特徴とする埋め込み型照明器具。