JPH02972Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、環形蛍光ランプの保持装置に関す
るものである。

〔従来の技術〕

第３図は従来の環形蛍光ランプの保持装置を示
すもので、図において、１は帯状の金属弾性材よ
りなるランプホルダーで、このランプホルダー１
は器具本体２に等間隔にサークル状に３箇所取付
けられている。３はランプホルダー１に保持した
環状蛍光ランプ、４はランプ口金部で、このラン
プ口金部４のピン（図示せず）にランプソケツト
５が接続されている。

第４図は実開昭57−20708号公報に示された環
状蛍光ランプの保持装置であつて、ランプ口金部
４とこの口金部４の反対側のランプ部分とを内側
から２つのランプホルダー６，６で保持したもの
や、実開昭59−21509号公報に示された第５図の
照明器具のように、器具本体２に斜めに固定した
ランプソケツト５にランプ口金部４のピンを接続
し、このランプ口金部４の反対側のランプ部分を
ランプホルダー１で保持したものがある。

〔考案が解決しようとする問題点〕

上記のような従来のランプ保持装置では、例え
ば第４図に示すものでは、ランプ３への電源は別
にランプソケツト５を接続しなければならず、か
つランプ３が２箇所のみの保持であるためランプ
３が傾かないようランプホルダー６を幅広にして
接触面を広くする必要があり、このことはランプ
効率が低下する問題点があつた。また、第５図の
ように、ランプ３が自重に逆らうようにランプソ
ケツト５と接続している上、ランプホルダー１が
ランプの外側から加圧するように保持したもので
は、ランプソケツト５の接触不良が生じる問題点
があつた。

この考案は、かかる問題点を解決するためにな
されたもので、ランプの安定した保持および確実
な電源接続が行なえると共に、ランプ効率を向上
した環状蛍光ランプの保持装置を得ることを目的
とする。

〔問題点を解決するための手段〕

この考案に係る保持装置は、器具本体に固定さ
れて垂下し、環形蛍光ランプをそれぞれ内側から
支持できるように配置された、一方は下端近くに
やや上向きの口金ピン差込口を有し且つ下端が鉤
状のランプソケツトおよび他方はこのランプソケ
ツトの反対側に位置して下端が鉤状の弾性材より
成るランプホルダーと、ランプ上のランプソケツ
トとランプホルダー間においてランプ上面が当接
する支持板とからなるものである。

〔作用〕

この考案においては、ランプホルダーの弾性に
よりランプソケツトに対してランプは常に引寄せ
られるように加圧されるために接触不良が解消で
き、かつランプソケツトとランプホルダー以外の
ランプ部分に支持板が当接しているのでランプの
安定した保持が行なえる。

〔実施例〕

第１図および第２図はこの考案の一実施例を示
すもので、符号１〜４は上記従来のものと同一で
ある。８は器具本体２に固定されているランプソ
ケツトで、このランプソケツト８の下部は外側に
曲成された鉤状部９を有し、鉤状部９に斜め上向
きの口金ピン差込口１０を設けている。この口金
ピン差込口１０にランプ３の口金部４が保持され
た状態でランプ口金ピン４ａが接続される。そし
てランプソケツト８と反対側のランプ部分はラン
プホルダー１で内側から保持されている。１１は
ランプ３上のランプソケツト８とランプホルダー
１間において器具本体２に取付けた板ばねからな
る支持板で、この支持板１１にランプ３の上面が
当接している。

上記のように構成された環形蛍光ランプの保持
装置では、ランプ３の取付けの際はまずランプ口
金ピン４ａをランプソケツト８のランプ口金ピン
差込口１０に接続してランプ口金部４をランプソ
ケツト８に保持してから、ランプホルダー１を変
形させてランプ３を内側から保持すればよい。こ
れにより、ランプ３はランプソケツト８とランプ
ホルダー１とで保持されると共に、ランプ３上面
が支持板１１に当接して安定した保持が行なえ
る。

〔考案の効果〕

この考案は以上説明したように、器具本体に固
定され下部にやや上向きの口金ピン差込口を有す
る鉤状のランプソケツトと、ランプソケツトと反
対側の器具本体に設けたランプホルダーと、ラン
プ上のランプソケツトとランプホルダー間におい
て器具本体に取付けられ、ランプ上面が当接する
支持板とからなり、ランプホルダーを下端が鉤状
で弾性材により構成し、ランプソケツトの下端も
鉤状にして、それらによりランプを内側から支持
するように構成したので、ランプソケツトがラン
プの保持と電源の接続が同時に行なえるのでラン
プの着脱が容易に行なえ、またランプホルダーの
弾性によりランプをランプソケツトに対して常に
引寄せて加圧するため接触不良がなくより確実な
接続が行なえる。さらにランプの上面が支持板に
当接しているのでランプの水平な保持と安定した
保持が可能であり、しかもランプ発光部を下端が
鉤状のランプソケツトと１本のランプホルダーと
で内側から支持するだけであるためランプ効率が
向上し、外観上の体裁もよい等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示すランプ保持
装置の斜視図、第２図は断面図、第３図〜第５図
は従来のものの例を示す斜視図と断面図である。 １……ランプホルダー、２……器具本体、３…
…ランプ、４……ランプ口金部、８……ランプソ
ケツト、９……鉤状部、１０……口金ピン差込
口、１１……支持板。なお、図中同一符号は同一
又は相当部分を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 器具本体に固定されて垂下し、環形蛍光ランプ
   をそれぞれ内側から支持できるように配置され
   た、一方は下端近くにやや上向きの口金ピン差込
   口を有し且つ上記下端が鉤状のランプソケツトお
   よび他方はこのランプソケツトの反対側に位置し
   て下端が鉤状の弾性材より成るランプホルダー
   と、上記環形蛍光ランプが上記ランプソケツトと
   上記ランプホルダーとにより水平に支持されたと
   きに上記ランプソケツトと上記ランプホルダー間
   において上記環形蛍光ランプの上面が当接する位
   置に設けられた支持板とを備えた事を特徴とする
   環形蛍光ランプの保持装置。