JPH0542907A - フイルム巻き装置 - Google Patents

フイルム巻き装置

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JPH0542907A
JPH0542907A JP22491791A JP22491791A JPH0542907A JP H0542907 A JPH0542907 A JP H0542907A JP 22491791 A JP22491791 A JP 22491791A JP 22491791 A JP22491791 A JP 22491791A JP H0542907 A JPH0542907 A JP H0542907A
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Kazuyuki Komachi
和之 小町
Akinari Kitamura
晃也 喜多村
Takayuki Yamashita
高幸 山下
Tatsuhiro Kojima
龍洋 小島
Isao Nomoto
功 野本
Yoshihide Asaina
好英 朝い奈
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ASAINA ENG YUGEN
Dai Nippon Printing Co Ltd
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ASAINA ENG YUGEN
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パレット上に乗せた多数の物品からなる積重
体2が輸送中荷崩れしないように、その周囲にフィルム
を巻き付ける装置を提供する。 【構成】 パレット搬送装置3によって搬送される積重
体2の通過経路の両側にフィルム5を繰り出すフィルム
繰り出し装置6、9を配置し、その両フィルム繰り出し
装置からのフィルム5の先端5aを接合して、積重体通
過経路を横切るように張っておき、積重体が通過する際
にそのフィルム5を押して通過することにより積重体2
の前面及び両側面にフィルム5を巻付け、その後、一方
の側のフィルム5を移動ガイド17によって積重体の後
面に沿って移動させて反対側のフィルムに重ね合せ、そ
の位置でヒートシールすると共にそのヒートシール位置
の中央を切断して切り離すことができるように構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パレット上に積み重ね
た多数の物品の荷くずれを防止するため、その周囲にフ
ィルムを巻付けるための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、多数の物品をパレット上に並
べ且つ積み重ねた状態で搬送台車、フォークリフト等に
よって搬送することが広く行われている。例えば、製本
工場においては、出来上がった本(出来本という)を複
数冊、結束機によって束ねて一つの物品とし、その物品
をパレタイザーによってパレット上に積載し、そのパレ
ットを無人搬送台車に乗せ、所定の場所に運搬すること
が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、パレット上に
小さな物品を多数並べ且つ積み重ねた状態としたもの
(以下積重体という)は運搬中荷崩れを起こしやすいと
う問題があった。積重体の荷崩れを防止するには、積重
体の周囲にフィルムを巻付けて包装することが考えられ
るが、作業者が人手でフィルムを巻付けるのは極めて面
倒であり、作業性が悪い。
【0004】本発明はかかる現状に鑑みて為されたもの
で、パレット上の積重体にフィルムを自動的に巻付ける
ことができるフィルム巻き装置を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる課題を解
決すべくなされたもので、多数の物品を積み重ねてなる
積重体を積載したパレットを水平に搬送するパレット搬
送装置と、そのパレット搬送装置によって搬送されるパ
レット上の積重体が通過する積重体通過経路の片側に配
置され、フィルムを繰り出すフィルムロールをその軸線
が垂直になるように保持した第一フィルム繰り出し装置
と、前記積重体通過経路の反対側に配置され、フィルム
を繰り出すフィルムロールをその軸線が垂直になるよう
に保持した第二フィルム繰り出し装置と、前記第一フィ
ルム繰り出し装置と第二フィルム繰り出し装置とから引
き出され先端を接合されたフィルムが前記積重体通過経
路を横切る位置となるように案内し、前記パレット搬送
装置によって搬送される積重体がそのフィルムを押しな
がら移動する際、そのフィルムが積重体の両側の側面に
巻付けられるように案内するガイド装置と、前記第二フ
ィルム繰り出し装置と前記積重体との間に延びているフ
ィルムを押して前記積重体の後面に巻付け、且つ前記第
一フィルム繰り出し装置と前記積重体との間に延びてい
るフィルムに重ねるよう移動可能な移動ガイドと、重ね
られたフィルムを接着する接着装置と、そのフィルムの
接着位置の中央を切断する切断装置とを有するフィルム
巻き装置を要旨とする。
【0006】
【作用】上記構成のフィルム巻き装置において、初期状
態では、第一フィルム繰り出し装置と第二フィルム繰り
出し装置とから引き出されたフィルムがその先端を互い
に接合され、積重体通過経路を横切る位置に延びてお
り、パレットに積載された積重体がパレット搬送装置に
よって搬送される際、その積重体がフィルムを押しなが
ら移動し、積重体が当初積重体通過経路を横切って延び
ていたフィルムの位置を通過した時点でパレット搬送装
置が停止する。これにより積重体の前面及び両側面にフ
ィルムが巻付けられる。その後、移動ガイドが積重体通
過経路を横切って移動し、第二フィルム繰り出し装置と
積重体との間に延びているフィルムを押して積重体の後
面に巻付け、且つ第一フィルム繰り出し装置と前記積重
体との間に延びているフィルムに重ねる。次いで接着装
置が、重ねられたフィルムを接着し切断装置がそのフィ
ルムの接着位置の中央を切断する。これにより、積重体
の周囲に巻付けられたフィルムの両端が互いに接合され
ると共に第一及び第二フィルム繰り出し装置から延びて
いるフィルムから切り離される。また、同時に第一及び
第二フィルム繰り出し装置から延びているフィルム先端
が互いに接合される。その後、パレット搬送装置がフィ
ルムを巻き終わった積重体を送り出し、移動ガイドが元
の位置に戻って、次の積重体に対して備える。
【0007】
【実施例】以下、図面に示す本発明の好適な実施例を説
明する。図1は本発明の一実施例によるフィルム巻き装
置の要部を示す概略水平断面図であり、(a)、
(b)、(c)はそれぞれ異なる作動状態を示す。図2
はそのフィルム巻き装置の概略正面図、図3はその概略
斜視図である。図1〜図3において、1はパレット、2
はそのパレット1上に多数の物品2a、例えば多数の出
来本を束ねたものを並べ、且つ積み重ねて直方体状とし
た積重体、3はそのパレット1を矢印Aで示す方向に直
線状に搬送するパレット搬送装置である。このパレット
搬送装置3はパレットを無端状のチェーン3aで搬送す
る形式のものである。なお、パレット搬送装置3はこの
形式に限らず、適宜変更可能であり、例えば、ローラコ
ンベア、ベルトコンベア等としてもよい。
【0008】5は積重体2に巻付けるべきフィルム、6
はそのフィルム5を繰り出すフィルムロール7を、その
軸線が垂直になるように保持した第一フィルム繰り出し
装置である。この第一フィルム繰り出し装置6は、フィ
ルムロール7を支持する軸8を備えており、その軸8に
はブレーキ(図示せず)が連結されている。このブレー
キは大きいブレーキ力と小さいブレーキ力を与えること
ができるよう切り換え可能なものである。9は、フィル
ム5を繰り出す別のフィルムロール7を、その軸線が垂
直になるように保持した第二フィルム繰り出し装置であ
る。この第二フィルム繰り出し装置9は、フィルムロー
ル7を支持する軸10を備えており、その軸10にはブ
レーキ及び巻き戻し用の駆動モータ(共に図示せず)が
連結されている。この第一フィルム繰り出し装置6及び
第二フィルム繰り出し装置9は、パレット搬送装置3に
よる積重体通過経路をはさんで両側にそれぞれ配置され
ている。
【0009】12は、第一フィルム繰り出し装置6から
のフィルム5を案内するように垂直に設けられたガイド
ロール、13は積重体2の一方の側面が通過する位置の
近傍に配置されたガイド板、14は積重体2の他方の側
面が通過する位置の近傍に配置されたガイド板、15は
第二フィルム繰り出し装置9からのフィルム5を案内す
るように垂直に設けられたガイドロールである。これら
のガイドロール12、15、ガイド板13、14はいず
れも定位置に設けられており、第一フィルム繰り出し装
置と第二フィルム繰り出し装置とから引き出され先端を
接合されたフィルムが積重体通過経路を横切る位置とな
るように案内し、パレット搬送装置によって搬送される
積重体がそのフィルムを押しながら移動する際、そのフ
ィルムが積重体の両側の側面に巻付けられるように案内
するガイド装置を構成する。
【0010】17は、第二フィルム繰り出し装置9と積
重体2との間に延びているフィルム5〔図1(b)参
照〕を押して、図1(c)に示すように積重体2の後面
に巻付け、且つ第一フィルム繰り出し装置6と積重体2
との間に延びているフィルム5に重ねるよう移動可能な
移動ガイドである。図2において、18はその移動ガイ
ド17を保持する移動フレームであり、上部フレーム1
8aと下部フレーム18bと両者を連結する連結フレー
ム18c等からなる。この移動フレーム18は、積重体
2の搬送経路の上方に設けられた横フレーム20のレー
ル21に移動可能に保持されており、かつ駆動モータ2
2で駆動されるようになった無端状チェーン23に連結
されている。かくして、駆動モータ22の往復回転によ
って無端状チェーン23が矢印Bで示すように往復動
し、それによって移動フィルム18は矢印Bで示すよう
に往復動する。
【0011】図1〜図3及び図4において、ガイドロー
ル12とガイド板13との間には、熱板25が垂直に設
けられている。この熱板25には中央に溝26が形成さ
れている。一方、移動フレーム18には、その移動フレ
ーム18が図4に示す位置に移動した時に、熱板25に
対向する位置となるように圧着プレート28が設けられ
ている。この圧着プレート28は、熱板25の溝26の
両側にそれぞれフィルムを押付けてヒートシールするこ
とができる形状となっており、かつ、図5(a)に示す
ように、移動フレーム18の上下のフレーム18a、1
8bにそれぞれ固定されたブラケット29に取付けられ
たエアシリンダ30に連結されている。また、ブラケッ
ト29には軸受31が固定されており、その軸受31に
は圧着プレート28に連結されたガイド軸32が摺動可
能に挿入されている。かくして、エアシリンダ30によ
って圧着プレート28は往復動し、熱板25に押付けら
れたり離れたりする。この熱板25、圧着プレート28
等は、図4に示すように両者間で重なっているフィルム
5をヒートシールして接着する接着装置を構成する。な
お、熱板25の近傍には、フィルム5のヒートシール部
に冷却用空気を吹きつけ、ヒートシールを確実とするた
めのエアパイプ34が設けられている。
【0012】図4において、圧着プレート28の背後に
は、熱板25と圧着プレート28とで接着されたフィル
ムの中央位置を切断する切断装置36が設けられてい
る。この切断装置36は、熱板25の溝26に挿入され
るようになったカッタ刃37を備えている。図5
(a)、(b)に示すように、このカッタ刃37には取
付金具38が取付けられており、その取付金具38に
は、圧着プレート28に固定されたエアシリンダ39が
連結されている。また取付金具39にはガイド軸40が
取付けられ、圧着プレート28に固定された軸受41に
摺動可能に挿入されている。かくして、カッタ刃37
は、圧着プレート28の前面に対してエアシリンダ39
によって出入りすることが可能である。
【0013】図4において、ガイド板13と熱板25と
の間には、クランプ用ロッド43が設けられ、一方移動
フレーム18には、そのクランプ用ロッド43に対向す
る位置にクランプ部材44が設けられている。このクラ
ンプ部材44も、圧着プレート28と同様に、移動フレ
ーム18に設けられたブラケット29に取付けられたエ
アシリンダ45に連結されており、エアシリンダ45に
よって、クランプ用ロッド43に押付けられたり離れた
りする。なお、図4において、47は、フィルム5が熱
板25に不用意に接触しないように設けたガイド板であ
る。
【0014】前記した第一及び第二フィルム繰り出し装
置6、9は、保持したフィルムロール7の高さを調整可
能としており、これによってフィルム5の走行高さを調
整することができる。一方、フィルム5を案内するガイ
ドロール12、15や移動ガイド17、フィルムを接着
する熱板25及び圧着プレート28、フィルム切断用の
カッタ刃38、フィルムクランプ用のロッド43及びク
ランプ部材44等は、所定の高さ位置に設けられている
が、フィルム5の走行高さを調整した際に支障を生じな
いよう、使用するフィルム幅よりも長く作られている。
かくして、フィルム繰り出し装置6、9に保持したフィ
ルムロール7の高さを調整することのみによって、フィ
ルム5の走行高さを調整し積重体2に対する巻付け位置
を調整することができる。なお、この代わりに、第一及
び第二フィルム繰り出し装置6、9、ガイド装置、移動
フレーム18を保持した横フレーム20、熱板25等
を、高さを調整可能なフレームに取付け、そのフレーム
を上下動させることによって、全部品を一体として上下
動させ、フィルム5の走行高さを調整するようにしても
よい。また、図示は省略しているが、以下の動作を自動
的に行うためのシーケンス制御装置が設けられている。
【0015】次に、上記構成のフィルム巻き装置による
動作を説明する。図1(a)に示すように、第一及び第
二フィルム繰り出し装置6、9にそれぞれフィルムロー
ル7がセットされ、そのフィルムロール7からフィルム
5が引き出され、その先端5aが接合され、かつ積重体
2の通過経路を横切る位置となっている。また、このフ
ィルム5の幅及び高さ位置は、積重体2の上端近傍の所
望位置にフィルムを巻付けることができるように設定さ
れている。ここでフィルム5としては弾性変形の大きい
もの、即ち張力をかけることで容易に伸び、張力をゆる
めれば自身の弾性力によって収縮しうるものが使用され
ている。
【0016】積重体2を乗せたパレット1(図2参照)
が適当な手段によりパレット搬送装置3上に送り込まれ
と、パレット搬送装置3が作動して積重体2を図1で矢
印A方向に搬送する。この積重体2が矢印A方向に移動
する際、その積重体2の前面がフィルム5に突き当たる
と、その後はフィルム5を押しながら移動する。これに
より、フィルム5は両側のフィルムロール7、7から引
き出されながら、図3に示すように積重体2の全面及び
両側面に巻付けられる。この時、第一フィルム繰り出し
装置6、第二フィルム繰り出し装置9の軸8、10には
それぞれブレーキ(図示せず)によって大きいブレーキ
力が加えられており、フィルム5には大きい張力が与え
られ、引き伸ばされている。パレット搬送装置3は、積
重体2が図1(b)に示すように、移動ガイド17の移
動位置を通り過ぎた時点で停止する。
【0017】次に、図2に示す駆動モータ22が作動し
て移動フレーム18を水平に右方向に移動させ、移動フ
レーム18を図1(c)に示す位置まで移動させる。こ
れにより移動ガイド17が、積重体2の側面から第二フ
ィルム繰り出し装置9に延びているフィルム5を押しな
がら移動し、フィルム5を積重体2の後面に巻付けると
共に、そのフィルム5を積重体2の反対側の側面から第
一フィルム繰り出し装置6に延びているフィルム5に重
ね合わせる。この時の状態が図4に示す状態である。
【0018】次に、図4において、まず、エアシリンダ
45が作動してクランプ部材44を前進させて2枚のフ
ィルム5をクランプ用ロッド43との間にクランプす
る。次に、エアシリンダ30が作動して圧着プレート2
8を前進させ、重なったフィルム5を熱板25に押付
け、フィルム5を相互に接着する。その状態でエアシリ
ンダ39(図5参照)が作動してカッタ刃37を前進さ
せ、熱板25の中央の溝26に挿入させる。これによ
り、2枚のフィルム5はその接着位置の中央で切断さ
れ、積重体2に巻かれたフィルムの両端が互いに接合さ
れ、且つ両側のフィルムロール7、7から繰り出される
フィルム先端が互いに接合される。その後、エアシリン
ダ39によってカッタ刃37が後退すると共に、エアパ
イプ34から冷却エアが吹き出し、その後、エアシリン
ダ30により圧着プレート28が後退する。これによ
り、フィルムの接着部が冷却され、強力な接着が得られ
る。なお、この時もクランプ部材44とクランプ用ロッ
ド43でフィルム5をクランプしているので、積重体2
を取り巻いているフィルム5に大きい張力が加わってい
ても、ヒートシールに支障はない。
【0019】その後、エアシリンダ45が作動してクラ
ンプ部材44を後退させることにより、フィルム5のク
ランプを解除する。すると、フィルム5は大きい張力を
かけ弾性変形させた状態で積重体2に巻かれていたた
め、クランプ解除により収縮し、積重体2の周囲にゆる
みなく巻きつくこととなる。これにより、積重体2の上
端近傍がフィルム5によって巻かれ、荷崩れが防止され
る。
【0020】その後、再びパレット搬送装置3が作動し
て、フィルムを巻いた積重体2を送り出し、無人搬送台
車(図示せず)等に乗せ、所定の場所に搬送する。この
際、前記したように積重体2にはフィルム5が巻かれて
いるので、荷崩れを生じることがない。一方、フィルム
巻き装置では、移動フレーム18が元の位置に戻り、第
二フィルム繰り出し装置9の駆動モータ(図示せず)が
フィルム5をフィルムロール7上に巻き戻す。これによ
り、両側のフィルムロール7、7から繰り出され先端を
接合されたフィルム5のたるみがなくなる。更に、第二
フィルム繰り出し装置9によるフィルム巻き戻しを継続
することにより、第一フィルム繰り出し装置6側のフィ
ルムロール7からフィルムが引き出され、フィルム先端
の接合部5aが第二フィルム繰り出し装置9側に移動
し、図1(a)の状態となる。なお、この時には第一フ
ィルム繰り出し装置6の軸8に加えるブレーキ力を小さ
くしておき、フィルム5が軽く引き出されるようにす
る。フィルム5の先端の接合部5aが図1(a)に示す
位置に来た時点で第二フィルム繰り出し装置9を停止さ
せ、フィルム5をその位置で停止させ、次の積重体に対
して待機する。以上で1回のフィルム巻付け動作が終了
する。
【0021】なお、上記実施例では、第二フィルム繰り
出し装置9にフィルム巻き戻し用の駆動モータを設け、
フィルムを巻き戻すように構成しているが、本発明は必
ずしもこの構成に限らず、フィルムのたるみが少ない場
合には巻き戻しを行う機能を設ける必要はない。しかし
ながら、図示の実施例のように巻き戻し機能を設けてお
くと、フィルムのたるみを取ることができるばかりでな
く、フィルムを第二繰り出し装置9側に巻き戻すことが
でき、これにより、両側のフィルムロール7、7の消費
量を均等化することができ、好ましい。また、上記実施
例ではフィルムの接着のための接着装置を構成する熱板
25を定位置に設け、圧着プレート28を移動フレーム
18に設けたが、本発明はこの構成に限るものではな
く、熱板と圧着プレートとを入れ換えてもよい。また、
圧着プレート28に対して熱板25が往復動するように
構成してもよい。
【0022】更に、上記実施例では積重体2に巻付ける
フィルム5として、弾性変形の大きいフィルムを用い、
フィルムに張力をかけて引き伸ばし、その状態で積重体
2に巻付け、自身の復元力により積重体周囲を締めつけ
るようにしているが、このようなフィルムに代えて熱収
縮フィルムを用いることも可能である。その場合には、
フィルム5を積重体2の周囲に巻付け、その両端を接合
した後、その位置で、或いは積重体を適当な位置に搬送
した後、積重体に巻付けたフィルムを適当な手段、例え
ば遠赤外線ヒータ等で部分的或いは全体的に加熱するよ
うに構成しておき、そのフィルムを加熱収縮させればよ
い。このような熱収縮フィルムを用いると、積重体に巻
付けたフィルムが強い力で積重体を締め付けるようにす
ることができ、荷崩れ防止が極めて確実であり、工場内
での搬送のみならず、トラック等による長距離輸送の際
の荷崩れ防止をも行うことができる。
【0023】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のフィル
ム巻き装置では、パレットに乗せられた積重体の通過経
路の両側に配置したフィルムロールからフィルムを引き
出して積重体の通過経路を横切るように配置しておき、
積重体がパレット搬送装置によって搬送される際、積重
体がそのフィルムを押しながら移動することでフィルム
を積重体の前面及び両側面に巻付け、その後、移動ガイ
ドが積重体通過経路を横切って移動することでそのフィ
ルムを積重体の後面にも巻付けることができ、結局、フ
ィルムを積重体の周囲に巻付けてその両端を重ね合せる
ことができ、その後、接着装置でその重なった部分を接
着し、切断装置でそのフィルムの接着位置の中央を切断
することで、積重体に巻いたフィルムの両端を接続し、
フィルムロールから切り離すことができる。かくして、
本発明は、パレット搬送装置で搬送される積重体に対し
てフィルムを巻付けることができ、パレット上の積重体
の荷崩れを防止できるという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるフィルム巻き装置を示
すもので(a)、(b)、(c)はそれぞれ上記装置の
異なる作動状態を示す概略水平断面図
【図2】上記フィルム巻き装置の主要部品を示す概略正
面図
【図3】上記フィルム巻き装置の主要部の概略斜視図
【図4】上記実施例のフィルム巻き装置において、移動
フレームを移動させた状態で示す要部の概略水平断面図
【図5】(a)は上記フィルム巻き装置の移動フレーム
及びそれに取付けている各部品を示す縦断面図 (b)は図5(a)に示す装置を矢印X−X方向に見た
概略断面図
【符号の説明】
1 パレット 2 積重体 2a 物品 3 パレット搬送装置 5 フィルム 5a 接合部 6 第一フィルム繰り出し装置 7 フィルムロール 8、10 軸 9 第二フィルム繰り出し装置 12、15 ガイドロール 13、14 ガイド板 17 移動ガイド 18 移動フレーム 25 熱板 26 溝 28 圧着プレート 30 エアシリンダ 34 エアパイプ 36 切断装置 38 カッタ刃 39 エアシリンダ 43 クランプ用ロッド 44 クランプ部材 45 エアシリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 喜多村 晃也 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株 式会社内 (72)発明者 山下 高幸 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株 式会社内 (72)発明者 小島 龍洋 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株 式会社内 (72)発明者 野本 功 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株 式会社内 (72)発明者 朝い奈 好英 神奈川県川崎市宮前区東有馬5丁目19番1 号 有限会社アサイナエンジニアリング内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の物品を積み重ねてなる積重体を積
    載したパレットを水平に搬送するパレット搬送装置と、
    そのパレット搬送装置によって搬送されるパレット上の
    積重体が通過する積重体通過経路の片側に配置され、フ
    ィルムを繰り出すフィルムロールをその軸線が垂直にな
    るように保持した第一フィルム繰り出し装置と、前記積
    重体通過経路の反対側に配置され、フィルムを繰り出す
    フィルムロールをその軸線が垂直になるように保持した
    第二フィルム繰り出し装置と、前記第一フィルム繰り出
    し装置と第二フィルム繰り出し装置とから引き出され先
    端を接合されたフィルムが前記積重体通過経路を横切る
    位置となるように案内し、前記パレット搬送装置によっ
    て搬送される積重体がそのフィルムを押しながら移動す
    る際、そのフィルムが積重体の両側の側面に巻付けられ
    るように案内するガイド装置と、前記第二フィルム繰り
    出し装置と前記積重体との間に延びているフィルムを押
    して前記積重体の後面に巻付け、且つ前記第一フィルム
    繰り出し装置と前記積重体との間に延びているフィルム
    に重ねるよう移動可能な移動ガイドと、重ねられたフィ
    ルムを接着する接着装置と、そのフィルムの接着位置の
    中央を切断する切断装置とを有するフィルム巻き装置。
  2. 【請求項2】 前記接着装置が、積重体通過経路の片側
    の定位置に設けられ、中央に溝を有する熱板と、前記移
    動ガイドを保持して移動可能な移動フレームに保持さ
    れ、前記熱板の溝の両側にそれぞれフィルムを押し付け
    てヒートシールする圧着プレートとを有しており、前記
    切断装置が、前記移動フレームに保持され、前記熱板の
    溝に挿入されるようになったカッタ刃を有することを特
    徴とする請求項1記載のフィルム巻き装置。
  3. 【請求項3】 前記第二フィルム繰り出し装置が、フィ
    ルムを巻き戻す駆動モータを備えていることを特徴とす
    る請求項1又は2記載のフィルム巻き装置。
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JP2010285181A (ja) * 2009-06-11 2010-12-24 Fuji Mach Co Ltd 胴巻き包装機
CN118083215A (zh) * 2024-04-22 2024-05-28 新乡市慧硕机械有限公司 一种钢带打包装置及打包方法

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