JPH0542814A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JPH0542814A
JPH0542814A JP22501891A JP22501891A JPH0542814A JP H0542814 A JPH0542814 A JP H0542814A JP 22501891 A JP22501891 A JP 22501891A JP 22501891 A JP22501891 A JP 22501891A JP H0542814 A JPH0542814 A JP H0542814A
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Nobuyuki Kawai
伸幸 河合
Ikutaro Nomichi
郁太郎 野路
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安定期の吹出温度やブロアファン風量のハン
チングを防止する。 【構成】 インストルメントパネルに設けられた開口か
ら導入される車室内空気により車室内温度を検出する室
内温度センサ101と、検出された車室内温度に与える
ゲインを設定するゲイン設定手段102と、ゲインが与
えられた車室内温度と手動設定された設定温度とに基づ
いて、車室内温度が上記設定温度になるよう空調条件を
制御する制御手段103とを備えた車両用空調装置にお
いて、室内温度センサ101の検出温度が急激に低下す
る所定環境下であるか否かを判定する環境判定手段10
4と、上記設定温度と車室内温度との差が所定値以下か
否かを判定する温度判定手段105とを備え、ゲイン設
定手段102は、設定温度と車室内温度との差が所定値
以下で、かつ上記所定環境下のときには、室内温度セン
サの出力に与えるゲインを通常よりも小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車室内温度の検出値に
基づいて空調条件を制御する車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の車両用空調装置は、車室内温度
を検出する室内温度センサを備え、検出された車室内温
度に所定のゲインを乗じた値と、予め手動設定された設
定温度とに基づいて、周知のブロアファンおよびエアミ
ックスドアを制御し、実際の車室内温度が設定温度に近
づくような制御を行う(例えば、日産自動車株式会社サ
ービス周報 第578号 昭和62年6月発行)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
空調装置では、あらゆる条件で制御の応答性を高めるた
めに、上記室内温度センサで検出された車室内温度のゲ
インを高めに設定しているため、図11に示すように室
内温度センサ44がインストルメントパネル72のベン
ト吹出口7の近傍に設けられ、インストルメントパネル
72に設けた開口72aから導入される空気により車室
内温度を検出するものである場合には、次のような不都
合がある。
【0004】今、仮に足下吹出口11から温風が吹出さ
れており、車室内温度と設定温度との差が所定値未満の
状態(以下、暖房安定期と呼ぶ)であるとする。このと
きに例えばウインドガラス71が開けられると、インス
トルメントパネル設けられた室内温度センサ44は、車
室内に侵入した外気(冷気)に即座に反応し、その検出
値は急激に低下する。そして、その検出値には高めのゲ
インがかけられるために、図8(b),(c)に実線で
示すようにエアミックスドアドアがホット側に駆動され
て吹出温度が急激に上昇するとともに、ファン電圧すな
わちブロアファン風量も急激に増加することになる。そ
の結果、足下吹出口から大量の温風が吹き出されるので
室内温度センサ44の検出値は再び高くなり、エアミッ
クスドア開度がクール側に駆動されて吹出温度が低下す
るとともに、ブロアファン風量も低下する。すなわち、
吹出温度およびブロアファン風量が激しく変動して(以
下、ハンチングと呼ぶ)乗員に不快感を与える。
【0005】一方、ブロアファンからの空気(冷風)を
ヒ−タコアを通さずにベント吹出口7に導くフレッシュ
ベント通路と、このフレッシュベント通路を開閉する開
閉ドアとを有し、開閉ドアが開状態のときには、フレッ
シュベント通路を通過した冷風がベント吹出口7から吹
出されるようにした空調装置が知られている(例えば、
日産自動車株式会社 新型車解説書 R10−1 19
90年6月発行)。このような空調装置において、上述
した暖房安定時に開閉ドアを開状態にした場合にも、ベ
ント吹出口7から吹出される冷風に室内温度センサ44
が即座に反応し、その検出値が急激に低下して上述と同
様の問題が起こる。
【0006】本発明の目的は、暖房安定期の吹出温度や
ブロアファン風量のハンチングを防止した車両用空調装
置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】クレーム対応図である図
1により説明すると、本発明は、インストルメントパネ
ルに設けられた開口から導入される車室内空気により車
室内温度を検出する室内温度センサ101と、検出され
た車室内温度に与えるゲインを設定するゲイン設定手段
102と、ゲインが与えられた車室内温度と手動設定さ
れた設定温度とに基づいて、検出された車室内温度が上
記設定温度になるよう空調条件を制御する制御手段10
3とを備えた車両用空調装置に適用される。そして、室
内温度センサ101の検出温度が急激に低下する所定環
境下であるか否かを判定する環境判定手段104と、上
記設定温度と検出された車室内温度との差が所定値以下
か否かを判定する温度判定手段105とを備え、ゲイン
設定手段102を次のように構成することにより上記問
題点を解決する。すなわちゲイン設定手段102は、設
定温度と検出された車室内温度との差が所定値以下と判
定され、かつ上記所定環境下であると判定された場合に
は、室内温度センサ101の出力に与えるゲインを通常
よりも小さくする。また特に請求項2の発明は、室内温
度センサ101の検出温度が所定時間内に所定値以上低
下したことを検出して所定環境下であると判定するよう
上記環境判定手段104を構成したものである。さらに
請求項3の発明は、冷風をベント吹出口に導くフレッシ
ュベント通路と、このフレッシュベント通路を開閉する
開閉ドアとを更に備え、開閉ドアが開状態であることを
検出して上記所定環境下であると判定するよう上記環境
判定手段104を構成したものである。さらにまた請求
項4の発明は、上記ゲインが与えられた車室内温度と予
め設定された設定温度とに基づいてブロアファンの風量
を制御することにより空調条件を制御するよう制御手段
103を構成したものである。また請求項5の発明は、
ヒ−タコアを通過する空気量を調節して吹出温度を制御
するエアミックスドアを更に備え、ゲインが与えられた
車室内温度と予め設定された設定温度とに基づいて、エ
アミックスドアの開度を制御することにより空調条件を
制御するよう制御手段103を構成したものである。
【0008】
【作用】設定温度と、室内温度センサ101にて検出さ
れた車室内温度との差が所定値以下と判定され、かつ室
内温度センサ101の検出温度が急激に低下する所定環
境下であると判定された場合、ゲイン設定手段102
は、室内温度センサ101の出力に与えるゲインを通常
よりも小さくする。これにより、暖房安定期に例えばウ
インドガラスが開けられて室内温度センサが即座に反応
してその検出値が急激に低下した場合でも、エアミック
スドアドアが急激にホット側に駆動されることはなく吹
出温度の急激な上昇が防止されるとともに、ブロアファ
ン風量の急激な増加も防止される。つまり暖房条件の急
激な変化(ハンチング)が防止される。また特に請求項
2の発明において、環境判定手段104は、室内温度セ
ンサ101の検出温度が所定時間内に所定値以上低下し
たことを検出して所定環境下であると判定する。さらに
請求項3の発明において、環境判定手段104は、フレ
ッシュベント通路を開閉する開閉ドアが開状態であるこ
とを検出して上記所定環境下であると判定する。さらに
また請求項4の発明において、制御手段103は、上記
ゲインが与えられた車室内温度と予め設定された設定温
度とに基づいてブロアファンの風量を制御することによ
り空調条件を制御する。また請求項5の発明において、
制御手段103は、ゲインが与えられた車室内温度と予
め設定された設定温度とに基づいて、エアミックスドア
の開度を制御することにより空調条件を制御する。
【0009】
【実施例】
−第1の実施例− 図2〜図8により本発明の第1の実施例を説明する。図
2は本発明に係る車両用空調装置の構成を示している。
空調ダクト1内には、周知のとおりブロアファン2、エ
バポレータ3、ヒ−タコア4、エアミックスドア5が設
けられるとともに、センタベント吹出口7Cと左右のサ
イドベント吹出口7L,7Rとを有するベント吹出口
7、および足下吹出口11が設けられている。エアミッ
クスドア5は、ヒ−タコア4を通過する空気量を調節し
て吹出温度を制御するものである。またベント吹出口7
は乗員の上半身に空気を吹出すものであり、足下吹出口
11は乗員の足元に空気を吹出すものである。そして、
ベント吹出口7からの吹出しはベントドア8の開閉制御
により、足下吹出口11からの吹出しはフットドア12
の開閉制御によりそれぞれ制御される。
【0010】図3は本発明に係る車両用空調装置の制御
部40の一例を示す。CPU,ROM,RAMなどから
成る制御回路41(以下、単にCPU41と呼ぶ)には
入力回路42を介して、外気温度Tambを検出する外気
温センサ43,車室内温度Tincを検出する室内温度セ
ンサ44(図11に示すようにインストルメントパネル
72のベント吹出口7近傍に設置され、インストルメン
トパネル72に設けた開口72aから導入される空気に
より車室内温度を検出する),日射量Qsunを検出する
日射センサ45,エアミックスドア11の開度Xを検出
するエアミックスドア開度センサ46が接続され、これ
らのセンサ43〜46から各種温度情報や熱量情報がC
PU41に入力される。
【0011】更にCPU41には、出力回路49を介し
てインテークドアクチュエータ50,エアミックスドア
アクチュエータ51,ベントドアアクチュエータ52
V,フットドアアクチュエータ52F,デフロスタドア
アクチュエータ52Dおよびブロアファン制御回路54
が接続され、ブロアファン制御回路54にはブロアファ
ンモータ2Mが接続されている。
【0012】CPU41は、各センサ43〜47から入
力される各種情報に基づいて、エアミックスドアアクチ
ュエータ51などの各種アクチュエータを駆動制御して
吹出し温度や吹出口を制御する。さらに、風量制御信号
によりブロアファン制御回路54を介してブロアファン
モータ2Mを駆動制御してブロアファン2の風量を適切
に制御する。
【0013】次に実施例の動作を説明する。図4はCP
U41で実行される空調制御装置の基本制御を示すフロ
ーチャートである。ステップS10では初期設定を行
い、通常のオートエアコンモードにおいては、例えば設
定温度Tptcを25℃に初期設定する。ステップS20
では各センサからの各種情報を入力する。
【0014】これらの各センサのデータ情報を具体的に
説明すると、設定温度Tptcは図示しないコントロール
パネルから、車室内温度Tincは室内温度センサ44か
ら、外気温度Tambは外気温センサ43から、日射量Qs
unは日射センサ45からそれぞれ与えられる。
【0015】次にステップS30では、外気温センサ4
3から得られる外気温度Tambに対して他の熱源からの
影響を除き、現実の外気温度に相当した値Tamに処理す
る。ステップS40では日射センサ45からの光量とし
ての日射量情報を以降の換算に適した熱量としての値
Q'sunに処理する。ステップS50ではコントロールパ
ネルで設定された設定温度Tptcを外気温度に応じて補
正した値T'ptcに処理する。ステップS60では後で詳
述するように、T'ptc,Tinc,Tam,Q'sunから目標
吹出温度Xmを算出すると共に、この目標吹出温度Xm
に応じてエアミックスドア11の実際の開度を制御す
る。
【0016】ステップS70では上記エバポレータ3に
冷媒を圧送するコンプレッサ(不図示)を制御する。ステ
ップS80ではアクチュエータ52V,52F,52D
により各吹出口を制御する。すなわちこの種の空調装置
は、吹出口モードとして、上記ベント吹出口7から空気
を吹出すベントモード、足下吹出口11から空気を吹き
出すフットモード、不図示のデフロスタ吹出口から空気
を吹出すデフモードが設定可能とされるとともに、ベン
ト吹出口7および足下吹出口11から共に空気を吹出す
バイレベルモード(以下、B/Lモード)も設定可能と
されている。
【0017】次にステップS90で、インテ−クドアア
クチュエータ50によりインテ−クドア(不図示)を駆
動して吸込口、即ち、外気導入口および内気導入口の選
択切換を制御する。ステップS100ではブロアファン
2を制御することにより、吹出口からの風量を制御す
る。その後、処理はステップS20に戻る。
【0018】図5および図6は上述したエアミックスド
ア制御(ステップS60)の詳細を示すサブル−チンフ
ローチャートである。まず図5のステップS601で定
数A〜Cを初期化し、次いでステップS602で、エア
ミックス開度センサ46の信号により現在のエアミック
スドア開度Xを入力する。ステップS603では、外気
温センサ43により検出された外気温度Tambが20℃
以下か否かを判定する。これは暖房時か冷房時かの判定
である。外気温度が20℃より高い場合には、冷房時と
判断してステップS604に進み、変数D,Eを通常の
値、すなわち5.1および−1.92にそれぞれ設定し
てステップS607に進む。ここで変数Dは、後述する
式により目標吹出温度Xmを演算する際に、車室内温度
Tincに与えられるゲインに相当する。
【0019】ステップS603で外気温度が20℃以下
と判定された場合には、暖房時と判断してステップS6
05に進み、設定温度T'ptcと車室内温度Tincとの差
が3℃を越えるか否か(T'ptc−Tinc>3か否か)を
判定する。ステップS605が肯定されるとステップS
606で変数Dに6.1を、変数Eに−7.92をセッ
トしてステップS607に進む。すなわちT'ptc−Tin
c>3であるということは、車室内温度が設定温度より
もかなり低いので、暖房性能を上げるべく車室内温度T
incのゲインを高めに設定する。
【0020】一方、ステップS605が否定されると、
すなわち車室内温度が設定温度に近い場合には図6のス
テップS607に進み、タイマ作動中であるか否かを判
定する。作動中であればステップS610に進み、作動
中でなければ、ステップS608でタイマをスタートさ
せるとともに、ステップS609において、この時点で
検出された車室内温度Tincを変数T'incに代入してス
テップS610に進む。ステップS610では、上記タ
イマ作動開始から5秒が経過したか否かを判定し、否定
されると上記図5のステップS604に進み、肯定され
るとステップS611に進む。
【0021】ステップS611ではタイマをストップさ
せるともに、ステップS612でタイマをリセットして
ステップS613に進み、上記ステップS609で得ら
れた先の車室内温度T'incと現在検出された車室内温度
Tincとの差が2℃以上か否かを判定する。ステップS
613が否定されると図5の上記ステップS604に進
み、肯定されるとステップS614で変数D,Eを2.
5および−5.5にそれぞれセットして図5のステップ
S615に進む。すなわち室内温度センサ44の検出温
度に与えるゲインを上述した通常の値よりも小さくす
る。ここで、T'incは、タイマスタート時すなわち5秒
前の車室内温度であるので、ステップS613が肯定さ
れるということは、5秒間の間に車室内温度が2度以上
下がったことを示しており、これは、例えばウインドガ
ラスが開かれたときに起こり得る。
【0022】ステップS615では、 Xm=(A+D)T'ptc+B・Tam+C・Q'sun−D・Tinc+E に基づいて目標吹出温度Xmを求め、次いでステップS
616では、 S=Xm−X により、目標吹出温度Xmと実際のエアミックスドア開
度X(ステップS602で読み込んだ値)との偏差Sを
求める。
【0023】そしてステップS617においてこの偏差
Sを所定値Soと比較する。S<−Soの場合、ステッ
プS618でエアミックスドア開度をコールド側、すな
わちヒータユニット10を通過する空気流量が少なくな
るように閉じ側にする。S>+Soの場合、ステップS
619でエアミックスドア開度をホット側、すなわちヒ
ータユニット10を通過する空気流量が多くなるように
開き側にする。|S|≦+Soの場合、ステップS62
0で現状の開度をそのまま維持する。
【0024】また図7は、上記ステップS100(図
4)の風量設定制御の詳細を示すサブル−チンフローチ
ャートである。図7において、まずステップS101で
不図示の風量設定スイッチにより風量が指令されている
か否かを判定する。ステップS101が肯定されるとス
テップS102に進み、風量設定スイッチの操作に応じ
たブロアファン印加電圧Vを決定してステップS104
に進む。またステップS101が否定されると、ステッ
プS103において、上記図5のステップS607で演
算された目標エアミックス開度Xmに基づいて図示の特
性からブロアファン印加電圧Vを求めてステップS10
4に進む。ステップS104では、ブロアファン制御回
路54を介してステップS102またはS103で決定
された印加電圧Vをブロアファンモータ2Mに印加す
る。これによりブロアファン2は、印加電圧に応じた風
量で駆動される。
【0025】以上の手順によれば、暖房時であり設定温
度T'ptcと、車室内温度の検出値Tincとの差が所定値
未満のとき、5秒間の間に車室内温度が2度以上下がっ
たことが検出された場合(室内温度センサ44の検出温
度が急激に低下する所定環境下であると判定された場
合)には、室内温度センサ44の出力に与えるゲインが
通常よりも小さくされる。そして、そのゲインを車室内
温度Tincに乗じた値を用いて上式により目標吹出温度
Xmが求められ、これに応じて実際のエアミックスドア
開度が制御される。
【0026】したがって、暖房安定期に例えばウインド
ガラスが開けられ室内温度センサ44が即座に冷風に反
応してその検出値が急激に低下した場合でも、Tincに
ゲインを掛けた値は図8(a)に破線で示す如くゆるや
かに変化し、これによりエアミックスドアドア開度も図
8(b)の如くゆるやかに変化するので、吹出温度の急
激な上昇および下降が防止される。また、上記目標吹出
温度Xmに基づいてブロアファン印加電圧V、すなわち
ブロアファン風量が制御されるので、図8(c)に示す
ようにブロアファン風量もゆるやかに変化する。
【0027】以上の実施例の構成において、CPU41
がゲイン設定手段102,環境判定手段104および温
度判定手段105を、CPU41,エアミックスドアア
クチュエータ51およびブロアファン制御回路54が制
御手段103それぞれ構成する。
【0028】−第2の実施例− 次に、図9および図10により本発明の第2の実施例を
説明する。図9は本発明に係る車両用空調装置の構成を
示しており、図2と同様な箇所には同一の符号を付して
ある。空調ダクト1内には、図2の構成に加えてヒ−タ
コア4をバイパスするフレッシュベント通路6が設けら
れている。このフレッシュベント通路6は、エバポレー
タ3下流の空気をベント吹出口7とベントドア8との間
の通路9に導くように設けられ、そのフレッシュベント
通路6にはその通過流量を調節するフレッシュベントド
ア(開閉ドア)10が設けられている。制御回路41
(図3)は、フレッシュベントスイッチ47がオン操作
されると、フレッシュベントドアアクチュエータ53を
介してフレッシュベントドア10を全開とするととも
に、スイッチ47がオフのときには、エアミックスドア
開度に応じてフレッシュベントドア10の開度を制御す
る。そして、冷房時にエアミックスドアが全閉になると
(図示実線の位置)、フレッシュベントドア10を全開
とする。
【0029】ここで、このような空調装置では、エアミ
ックスドア5を通過した空気(ヒ−タコア4で加熱され
た空気Aと加熱されない空気Bの混合空気)を足下吹出
口から吹出すとともに、エアミックスドア5およびフレ
ッシュベント通路6を通過した空気(上記空気A,Bと
フレッシュベント通路6の通過空気Cとの混合空気)を
ベント吹出口7から吹出すことにより、頭寒足熱の効果
を図っている。
【0030】次に、図10のフローチャートにより制御
回路51によるエアミックスドア制御の手順を説明す
る。なお上記図5と同様なステップには同一のステップ
番号を付して相違点を中心に説明する。ステップS60
3が肯定されるとステップS605Aに進み、設定温度
Tptcと車室内温度T'incとの差が6℃を越えるか否か
(T'ptc−Tinc>6か否か)を判定する。ステップS
605Aが肯定されるとステップS606に進み、否定
されるとステップS605Bに進む。ステップS605
Bでは、設定温度T'ptcと車室内温度Tincとの差が3
℃未満か(T'ptc−Tinc<3か否か)を判定し、否定
されるとステップS604に進み、肯定されるとステッ
プS631に進む。ステップS631では、吹出口モー
ドとしてD/F1モードが設定されており、かつフレッ
シュベントドア10が全開か否かを判定する。ここで、
D/F1モードは、窓曇りを除去するためのデフロスタ
吹出口(不図示)および足下吹出口11から共に空気を
吹出すモードであり、暖房時に設定されるものである。
したがってステップS631が肯定されるということ
は、フレッシュベントスイッチ47のオン操作によりフ
レッシュベントドア10が全開されていることを示して
いる。
【0031】ステップS631が否定されるとステップ
S604に進んで変数D,Eを通常値に設定し、肯定さ
れるとステップS632で変数D,Eを通常よりも小さ
な値2.5,−5.5にそれぞれ設定する。
【0032】以上の手順によれば、暖房安定期にフレッ
シュベントドア10が全開されたときには室内温度セン
サ44の検出温度に与えられるゲインD,Eが通常より
小さくなる。すなわち通常はD=5.1かつE=−1.
92であったものが、D=2.5かつE=−5.5とな
る。ここで、図11は、設定温度T'ptcと室内温度Tin
cの差ΔTの変化に対する目標吹出温度Xmの変化を示
す図であり、外気温度Tamおよび日射量Qsunを共に零
とし、また設定温度T'ptcを固定値としたときのもので
ある。L1は、D=5.1かつE=−1.92の場合、
つまりフレッシュベントドア10が閉のときの特性を示
し、L2はD=2.5かつE=−5.5の場合、つまり
フレッシュベントドア10が開のときの特性を示してい
る。今、ΔTが零のとき(暖房安定期)にフレッシュベ
ントドア10が閉から開になった場合を考える。このフ
レッシュベントドア10の開により室内温度の検出値T
incが例えば3.5度低下するものとすると、ΔTは
3.5度上昇し、このとき仮にL1の特性を用いた場合
には、目標吹出温度Xmは図示Xm1となる。一方、本
実施例のようにフレッシュベントドア10を閉から開と
したときにL2の特性を用いるようにした場合には、室
内温度変化後の目標吹出温度XmはXm2(<Xm1)
となり、それ以降はΔTの上昇に従ってXmはL1と比
べてゆるやかに上昇する。
【0033】したがって、室内温度センサ44がベント
吹出口7からの冷風に即座に反応してその検出値が急激
に低下した場合でも、上述と同様にエアミックスドアド
アがハンチングすることなくゆるやかに変化し、吹出温
度の急激な上昇および下降が防止される。また、上記図
7の制御により目標吹出温度Xmに基づいてブロアファ
ン印加電圧、すなわち風量が制御されるので、図8に示
すようにブロアファン風量がゆるやかに変化する。
【0034】なお以上では、設定温度Tptcと車室内温
度Tincとの差が3℃以下のときに暖房安定期と判定す
るようにしたが、これは3℃に限定されない。また車室
内温度Tincに与えるゲイン(変数D,E)の具体的な
数値も実施例に限定されない。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、設定温度と検出された
車室内温度との差が所定値以下のときに室内温度センサ
の検出温度が急激に低下する環境下であると判定された
場合には、室内温度センサの出力に与えるゲインを通常
よりも小さくするようにしたので、暖房安定期に例えば
ウインドガラスが開けられたりフレッシュベントシステ
ムが作動したりして室内温度センサの検出値が急激に低
下した場合でも、エアミックスドアドアが急激にホット
側に駆動されることはなく吹出温度の急激な上昇が防止
されるとともに、ブロアファン風量も急激な増加も防止
される。つまり暖房条件が急激な変化する(ハンチング
する)ことがなく、乗員が不快感を感じることが防止さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クレーム対応図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係る車両用空調装置の
構成図である。
【図3】上記空調装置の制御系を示すブロック図であ
る。
【図4】メインのフローチャートである。
【図5】エアミックスドア開度制御の詳細を示すサブル
−チンフローチャートである。
【図6】図5に続くフローチャートである。
【図7】ブロアファン風量制御の詳細を示すサブル−チ
ンフローチャートである。
【図8】室内温度センサの出力にゲインを与えた値、エ
アミックスドア開度およびブロアファン風量の時間的変
化を示すタイムチャートである。
【図9】本発明の第2の実施例に係る空調装置の構成図
である。
【図10】エアミックスドア開度制御の詳細を示すサブ
ル−チンフローチャートである。
【図11】設定温度と室内温度との差の変化に対する目
標吹出温度の変化を示す特性図である。
【図12】従来の問題点を説明する図である。
【符号の説明】
2 ブロアファン 2M ブロアファンモータ 3 エバポレータ 4 ヒ−タコア 5 エアミックスドア 6 フレッシュベント通路 7 ベント吹出口 8 ベントドア 10 フレッシュベントドア 11 足下吹出口 12 フットドア 41 CPU 44 室内温度センサ 47 エアミックスドア開度センサ 51 エアミックスドアアクチュエータ 53 フレッシュベントドアアクチュエータ 54 ブロアファン制御回路 101 室内温度センサ 102 ゲイン設定手段 103 暖房制御手段 104 温度判定手段 105 環境判定手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インストルメントパネルに設けられた開
    口から導入される車室内空気により車室内温度を検出す
    る室内温度センサと、 前記検出された車室内温度に与えるゲインを設定するゲ
    イン設定手段と、 前記ゲインが与えられた車室内温度と手動設定された設
    定温度とに基づいて、 検出された車室内温度が前記設定温度になるよう空調条
    件を制御する制御手段とを備えた車両用空調装置におい
    て、 前記室内温度センサの検出温度が急激に低下する所定環
    境下であるか否かを判定する環境判定手段と、 前記設定温度と検出された車室内温度との差が所定値以
    下か否かを判定する温度判定手段と、 前記ゲイン設定手段は、前記設定温度と検出された車室
    内温度との差が所定値以下と判定され、かつ前記所定環
    境下であると判定された場合には、前記室内温度センサ
    の出力に与えるゲインを通常よりも小さくすることを特
    徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記環境判定手段は、前記室内温度セン
    サの検出温度が所定時間内に所定値以上低下したことを
    検出して前記所定環境下であると判定することを特徴と
    する請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 冷風をベント吹出口に導くフレッシュベ
    ント通路と、このフレッシュベント通路を開閉する開閉
    ドアとを更に備え、前記環境判定手段は、前記開閉ドア
    が開状態であることを検出して前記所定環境下であると
    判定することを特徴とする請求項1に記載の車両用空調
    装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記ゲインが与えられ
    た車室内温度と予め設定された設定温度とに基づいてブ
    ロアファンの風量を制御することにより前記空調条件を
    制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項
    に記載の車両用空調装置。
  5. 【請求項5】 ヒ−タコアを通過する空気量を調節して
    吹出温度を制御するエアミックスドアを更に備え、前記
    制御手段は、前記ゲインが与えられた車室内温度と予め
    設定された設定温度とに基づいて、前記エアミックスド
    アの開度を制御することにより前記空調条件を制御する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載の
    車両用空調装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH07228126A (ja) * 1994-02-17 1995-08-29 Nissan Motor Co Ltd 車両用空調装置
JP2013212799A (ja) * 2011-04-21 2013-10-17 Denso Corp 冷凍サイクル装置

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